背面からの画像はありませんか?
写真として生き生きとした画像と同定可能な画像とは残念ながら撮影方法が異なります。(同定可能な画像は同定のキーとなる形質が確実に移っていることがなによりも重要です。) 今回は脚と頭部正面は確認できますが、出きれば翅脈、胸部や腹部の背面(特にムシヒキアブ類は腹部などの毛の生え方も重要なので・・)が写っている画像があれば再投稿していただけると同定する側としましてはありがたいです。 |
双翅目談話会の皆様。
「はなあぶ」24号の原稿の締切りは8月末です。 ネタの有る方は、がんばって投稿しましょう。 最近,短報が少ないのでよろしくお願い致します. |
ヤチバエ?という問合せですが,科の推定が少し的外れでした.ヤチバエ類はメスの腹端がこのように伸びてはいません.それにヤチバエ類は湿地に棲息していて,写真のような植物が生えているような場所にはあまりいません.
写真のハエは斑紋の特徴からミバエ科のキイロケブカミバエXyphosia punctigera Coquillettでしょう.北隆館の原色昆虫大図鑑第3巻のPlate 112の13図に♀の写真が,保育社の原色日本昆虫図鑑下巻のPlate 51の899図に♂の写真があります.
さっそくの御教示ありがとうございます。科から間違えているとは・・・無知でお恥ずかしい限りです。図鑑の該当図まで詳しく教えていただき感謝いたします。さっそく見ました。
北隆館の記述に「幼虫はアザミの花頭内で生育する」とありました。上の写真で止まっているのはノアザミの頭花なので、交尾後、ノアザミに産卵するはずだったのだろうか、と興味深く思いました。 精進いたしますので今後も御指導のほどよろしくお願いします。 |
これはオドリバエ科Empis属Planempis亜属の1種でまだ学名が付けられていない種です.この亜属の多数の種が日本に棲息していますが,写真の種は北アルプスから記載されたE. (P.) seminitida Freyとその近縁種からなるseminitida群のもので,下北半島では7月中旬から8月上旬にかけて発生します.写真でかろうじてわかるように翅の中室がメスでは著しく拡大して,翅の縁ちかくまで広がっているのが,この種の特徴です.脚に羽状剛毛が生じるのはこの群のメスでは一般的な特徴です.北海道にもこの種のようにメスの中室が著しく拡大した種が生息しています.
この種群の多くの種では,♂は渓流の上空1−3m位を活発に飛翔しながら求愛給餌用の小さな昆虫をさがします.本種の配偶行動の群飛については私は観察していません.
アノニモミイアさん、ご教示ありがとうございます。配偶行動の群飛など探すのが楽しくなります。ハエは面白いですね。
(追伸。全く別件ですが昨年11月初旬に沢筋でたくさんのハエの群飛を見て、よくはありませんが動画に撮ってブログにのせていますhttp://snowmelt.exblog.jp/m2006-11-01/#4499030。彼らには求愛給餌は見られませんでした。交尾は見ました。オドリバエではなさそうだと思っています。)
写真と動画はケバエ科のケバエ属Bibioの秋季発生の1種です.一見オドリバエの群飛に似ていて,私も高所で群飛している場合はオドリバエの群飛かと間違うことがあります.
アノニモミイアさん、ありがとうございます。今年はもうちょっとうまく撮ろうと思います。
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先週京都府の河川敷で採集したニクバエです。体長は約9mm。
普通に検索表を読んでいくとPterellaあたりに行くのですが、メスのせいかよくわかりません。 触角刺毛が羽毛状でないのでヤドリニクバエ亜科と思いますが、もしわかりましたらよろしくお願いします。
諸国巡礼の旅(現地調査)より戻ったワシです。
Argeさんの採集したのと同種と思われる個体を私も三重県で採集したのですが、現在サンプルが手元にありませんので、戻って来次第精査してお答えしたいと思います。 ところで、最近「ハチ系サイトの(蜂と亀)」はどうなってしまったんでしょうか?ご存知ですか?
ハエ男様
ありがとうございます。 ニクバエはオスはゲニタリアの絵合わせでなんとかなるのですが、メスはニクバエ亜科ではあきらめて採集していません。 他の亜科なら何とかなるかと思ったのですが、ネット上に出ているオスと斑紋が違うのでよくわからなくなりました。 これで属の検索表もオスしか使えないとなるともうお手上げです。 また同定できましたらよろしくお願いします。 蜂と亀のページは、管理人さんにメールする機会があって、ついでに聞いたところ、「個人的な理由により閉鎖しております」とのことです。
Argeさん、ハエ男さん、こんにちは。
え〜と・・・Kurahashi(1970)の検索表でPterella属になるんですよね。 私の考えですが、、、 ・web上で時々見かける「獲物を抱えたクロアナバチを追うハエ」に似ている 例えば、イッカク通信発行所>自然観察な日々の「クロアナバチ(その2)」に出てくるハエは見た目そっくり!! http://ikkaku2.exblog.jp/4405402 ・日本蜂類生態図鑑 講談社(1982)に載っている「アナバチヤドリバエ」の写真にも似ている。この写真には「クロアナバチの巣孔の近くで,産卵する機会をねらっているアナバチヤドリバエ」というキャプションがついている。 というわけで、Kurahashi(1970)のアナバチヤドリバエ P. fasciata fasciata 、現行のニクバエリストではアナバチヤドリニクバエ Protomiltogramma fasciata にあたるものの可能性が高いと思います。あくまで見た目の話ですので、種名の決定には標本の精査が必要ですが、解明の手がかりになればと思います。
いきなりイッカク通信が出てきてしまいましたね。このサイトの作成者 安田守氏はワシの実家の近所に住んでて、お友達なのです。(今、長野県で最も面白い視点で虫をとらてるカメラマンだと思っています。)ちなみに先日、彼著の本が出ました。(ちょとワシも協力してます。)
著者 安田 守 『森の休日5 集めて楽しむ 昆虫コレクション』 出版社:山と渓谷社 サイズ:AB判96ページ ISBN:978-4-635-06326-5 価格:\1890(税込み) もし良ければ見てやってくださいませ。 (ナナフシモドキの一生をとらえた画像は圧巻というよりは笑えました。)
みなさま、書き込みありがとうございます。
返事が遅くなってすみません。 実は属の検索表がちゃんとあっているかもあまり自信がないのですが。 問題は双翅目web図鑑に載っているアナバチヤドリニクバエのオスと全く色彩が違うことです。Kurahashi(1970)でも色彩などの記載がないのでさっぱりわかりません。 仕事の隙を突いて昨日は滋賀県に行ってきました。 琵琶湖の周りに砂浜があって、古い記録では海浜性の甲虫なども記録があるので、ハマベニクバエがいるのではないかと思ったのですが、場所の選択を誤ったかペキンとナミしか取れませんでした |
トッコ様.
マガリケムシヒキの仲間だと思います.
茨城@市毛様へ
ありがとうございます。 HPにて確認ができました。
トッコさん>ようこそ
別の記事でも書いてはあるのですが、再確認のために書いておきますね。 同定(種名を調べる事)を頼む場合、必ず、その昆虫の採集場所(または撮影場所)、日時などを入れるようにしてください。(昆虫には同じように見えても地域によって別種、別亜種となる場合があるので、特に採集場所情報は重要です。) また本来、双翅目(ハエ目)の同定を一方向のみの画像から行う事はかなり無理がある作業です。特に双翅目は他の昆虫と違うところは体の紋もさることながら体の剛毛や刺毛の本数、生え方、脚の形状、色彩、毛の生え方、翅脈、♂交尾器などが重要な識別点とされているのです。(これらの剛毛等がわからない画像ではどうしても〜の一種としかならない場合が多くなるのです。) 出来れば複数方向からの画像があると同定精度が高くなります。 ということで、今後もよろしくお願いいたします。
ハエ男様へ
お世話になります。 申し訳ありませんでした。 次回また機会ましたらご指摘のように詳細を 添付したいと思います。よろしくお願いします。 |
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