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オトシブミの揺籃から出てきたハ... 投稿者:コガネ虫女子 投稿日:2012/12/07(Fri) 14:11:54 No.8028  引用 
はじめて投稿させていただきます。
夏にナミオトシブミの揺籃を飼育していたら、キモグリバエ科と考えられる小さなハエがたくさん出てきました。キモグリバエ科のハエではこのような事例はよく知られているのでしょうか。
また、たくさんの揺籃をひとつの容器で飼育していたのではっきりとは分からないのですが、羽化したオトシブミの数は多くありませんでした。幼虫が寄生されていた可能性はあるでしょうか。何かご存じのことがありましたらよろしくお願いします。

Re: オトシブミの揺籃から出てき... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2012/12/07(Fri) 16:50:26 No.8029  引用 
コガネ虫女子様.

旧北区の双翅目マニュアルには下記のように記されているので,キモグリバエ科の一部の属は腐肉食や肉食性のようです.
したがって,揺籃内の幼虫や幼虫の死体から羽化してくる可能性は高いと思います.

The larvae of some species were found in dead caterpillars or in beetle larvae, in cocoons of Lepidoptera, in Aculeata nests (Anatrichus, some Polyodaspis). Some are carnivorous in acridid pods (Lasiambia palposa, L. costalis), in oothecae of Mantidae (Kurumemyia, some Lasiambia), in egg masses of spider (Pseudogaurax, Speccafrons). The larvae of Thaumatomyia live in under ground among root aphids and feed on them or feed on Coccoidea on twigs of trees.

P.S. そういえば,これに書かれているのは,オニグモヤドリキモグリバエPseudgourax chiyokoae KanmiyaやカマキリヤドリキモグリバエKurumemyia ongamea Kanmiyaという日本に分布している種類のことでした.

Re: オトシブミの揺籃から出てき... 投稿者:コガネ虫女子 投稿日:2012/12/07(Fri) 21:32:07 No.8031  引用 
早速のご回答有難うございます。
WEB上にあった2種の写真を見た限りで、しかも現在手元に標本がないのですが、どちらかというとカマキリヤドリバエの方に似ているようです(特に前胸後縁の形など)。ただ、脚の色が脛節の途中からかフ節から褐色であった点で違うように思います。メスの産卵管が鋭く尖っていたのが印象的だったので、捕食寄生性のハエかと思ったのですが、日本以外には甲虫の幼虫に寄生する種がいるという事で理解しました。丁寧なご回答有難うございました。

Re: オトシブミの揺籃から出てき... 投稿者:ezo-aphid 投稿日:2012/12/09(Sun) 13:13:50 No.8032  引用 
コガネ虫女子さま

大変興味深く拝見しました。
Kanmiya(1983)の報文21-24pに日本産キモグリバエの寄主が載っていますが、オトシブミの揺籃に関連したものはありません。キモグリバエでは記録が無いように思われます。
茨城@市毛さんがご紹介の「旧北区の双翅目マニュアル」の文章の前段には、以下の記述があります。
The larvae have varied habits, but are insufficiently investigated at present. Many species are saprophagous, feeding in frass left by other insects, decaying vegetable matter, sometimes in bird nests or in excrement and in dead animals. Many species live in decaying plants prefering in shoots of grasses and sedges.
幼虫の食性は多様で、現状では良くわかっていない。多くは腐食性・・・・・・、(他方で、イネ科・カヤツリグサ科の内部生長点を食べる幼虫群もたくさんいます)。
このことから、これがキモグリバエ科とすれば、「幼虫は揺籃を食べているのでは?」と想像します。いずれにしろ標本がないと論議になりませんので再捕獲が必要ですね。その際、1揺籃あたりの幼虫寄生数や、寄生された揺籃を分解してオトシブミ幼虫(または蛹)の状態などを調べ、何を食べているのか確認したいものです。これらがそろうと貴重な知見になると思いますので、ぜひ再挑戦して下さるようお願いします。

Re: オトシブミの揺籃から出てき... 投稿者:ezo-aphid 投稿日:2012/12/09(Sun) 15:13:44 No.8033  引用 
コガネ虫女子さま

追伸:ところで、この観察はどこの県で、どの樹種の揺籃でなされたものでしょうか? また、キモグリバエの羽化は、オトシブミの羽化に先立つものでしょうか?
ご教示いただけると有難く存じます。

Re: オトシブミの揺籃から出てき... 投稿者:コガネ虫女子 投稿日:2012/12/09(Sun) 18:18:00 No.8034  引用 
ezo-aphid 様

貴重な情報を有難うございます。揺籃は青森県でクリの木の下に落ちているのを採集しました。採集時は揺籃はまだ緑色でした。ただご指摘のように、ハエの存在に気付いたのは、オトシブミが羽化し始めてからでしたので、揺籃を食べていてオトシブミと一緒に出てきたのかもしれません。ハエの成虫標本は現在私の手元にないだけであるんです。それでキモグリバエ科らしいということがわかりました。標本が戻ってきたら、またご教示いただければ幸いです。よろしくお願いします。

Re: オトシブミの揺籃から出てき... 投稿者:ezo-aphid 投稿日:2012/12/10(Mon) 18:01:14 No.8035  引用 
コガネ虫女子さま

あ、お隣りでしたか。落下した揺籃だけに寄生しているのか、という点も注目したいですね。
キモグリバエ科の同定については、過去の相談をご覧になってお判りの通り、比較標本を持たない素人にとっては大変難しいもので、とくに概観で明瞭な特徴が無いものは雄交尾器を確認する必要があります。したがって、最終的には上宮先生に(了承して頂ければですが)標本を見ていただくしかないだろうと思います。複数の雌雄個体を準備しておきたいですね。

チョッキリの揺籃を食べる「寄生者」について、知見がありますのでご紹介します(河野広道、1977「森の昆虫記2-落し文扁」128-136頁)。イタヤハマキチョッキリの揺籃には、成虫の体長10mmほどになるイタヤマダラメイガ Etielloides curvellaが寄生し、土中で越冬蛹となります。その平均寄生数は1揺籃あたり3頭だそうです。これほど大きな寄生者が3頭も育つのですから、体長2-3mmのキモグリバエなら、複数寄生は容易だろうと想像します。詳しいことは本文をご覧ください。
管理人さまへ:ハエから逸脱した情報の書き込み、お許しください。

Re: オトシブミの揺籃から出てき... 投稿者: 投稿日:2013/01/12(Sat) 20:07:25 No.8064  引用 
コガネ虫女子様

やっとこ、同定がついたよ。
どうやっても腑に落ちる属の検索ができなくて、苦戦しましたが、雄交尾器を引っ張りだして絵合わせ(←職業ハエ屋としてお恥ずかしい。)でなんとか。引き慣れない検索表を引くのは大変。Kanmiya, 1983の図(左)と比較してみてください(右の写真がお預かりした標本)。キモグリバエ科ChloropidaeのPolyodaspis ruficornis (MacQuart, 1835) トゲヘリキモグリバエでよいと思います。詳しい方、ご意見を頂けますように。


Re: オトシブミの揺籃から出てき... 投稿者:ezo-aphid 投稿日:2013/01/13(Sun) 16:39:28 No.8065  引用 
The biology of the grass fly Polyodaspis ruficornis Kiauka & Narchuk(1972) Entomlogical Review 51(4):434-438.をコピーしてきました。
幼虫はとても幅広い環境で見つかり、食性は(柔軟性がありすぎて)単純には決めつけられないようです。要約には「植物または動物由来の腐廃物、昆虫の糞、果実・頭花などの生植物の一部、幼期昆虫の偶発的寄生」としています。他の昆虫と見つかる場合は、アワノメイガ類・モモシンクイガ類など、植物穿孔性の蛾類の例が多いようで、それらの糞・遺体を食べたり、幼虫の内部寄生もあるとしています。
揺籃については、ロシアアカデミーの所蔵標本2例だけで、腐食性か?とあるだけで、ちゃんとした食性などの報告は無さそうです。1)沿海州のポプラ揺籃(Byctiscus rugosus)、2)沿海州のハンノキ揺籃(Apoderus coryli) 。
詳しくは報文をご覧ください。

Re: オトシブミの揺籃から出てき... 投稿者:コガネ虫女子 投稿日:2013/01/14(Mon) 00:02:16 No.8066  引用 
達磨さま

金曜日の午後にお渡ししたのに、もう同定が終わられていたとは流石です。有難うございます!明日の夜、お話できるんでしたよね?よろしくお願いします。

ezo-aphidさま
長らく書き込みをぜず失礼しました。
いろいろとご教示いただき有難うござます。
私の方でも調べました結果、トゲヘリキモグリバエはエゴツルクビオトシブミの捕食寄生者で主な死亡要因のひとつとなっていました(Effects of leaf quality and microhabitat on the survial of a leaf-loalling weevil(Attelabidae). Ecological Research 22,150-155、2007.) 。茨城@市毛さんから最初にご指摘いただいたように、Polyodaspis属ということからも、甲虫の幼虫を捕食している可能性は高いと考えていいのですよね?ご紹介していただいた文献がすぐに手に入らないので伺ってしまいますが、ご教示いただいたロシアアカデミーの所蔵標本のトゲヘリキモグリバエが出てきたポプラ揺籃とハンノキ揺籃というのは、ナミオトシブミの揺籃と理解してよいのでしょうか?

Re: オトシブミの揺籃から出てき... 投稿者:ezo-aphid 投稿日:2013/01/14(Mon) 12:15:31 No.8067  引用 
このキモグリの食性については、(寄生状態を直接的には確認しにくいため)どうしても歯切れの悪い説明になってしまいます。
先の論文で、トゲヘリキモグリバエのクルミ果実への寄生状態について述べられています。ルーマニアの例では、1250個の果実のうちキモグリの幼虫・蛹がいたものが330個(26%)、そのうちモモシンクイガ類の被害があったものは127個(10%)だそうです。つまり、6割ほどの幼虫はクルミ単独で生育でき、4割ほどは蛾類の侵入食害に同伴して(食物は不明ですが)いることになります。それゆえ、先の説明のように、さまざまの有機物を食料としている、と要約されています。
その結論では、「P. ruficornisなどのような食性は、寄生性とはみなせず、偶発的捕食者(facultative predators)と考えるべき」と言ってます。
Anatrichus pygmaeusの例(Mushi 47:111-117. Wongsiri et al.(1974))では、メイガ幼虫で飼育でき死体まで利用するが、これが捕食者なのか腐食者なのか不明、としています。

オトシブミの種類は、それぞれカッコ書きに学名を記してありますので、ご確認ください。

Re: オトシブミの揺籃から出てき... 投稿者: 投稿日:2013/01/15(Tue) 17:44:39 No.8072  引用 
ezo-aphid様
この掲示板で情報の提供などお世話になっているコガネ虫女子が直接連絡を取りたいと申しております。その名のとおり「女子」なので、直接名前や連絡先を掲示板に書き込みたくないとのことで、相談を受けました。私はこの板上では素性がわれておりますので、私(中村剛之)まで、ご一報頂けないでしょうか。よろしくお願いいたします。

ヘリグロガガンボでしょうか 投稿者:komachan 投稿日:2012/11/19(Mon) 22:37:09 No.7986  引用 
ヘリグロガガンボに似た個体を撮影したので、翅脈の図をみんなで作る双翅目図鑑の画像と重ね合わせてみました。
M1室といわれる部分に違いがあるように思えますが、共通点が多いように感じます。


Re: ヘリグロガガンボでしょうか 投稿者:komachan 投稿日:2012/11/19(Mon) 22:37:59 No.7987  引用 
生態写真です。

Re: ヘリグロガガンボでしょうか 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2012/11/21(Wed) 00:02:05 No.7991  引用 
ガガンボの専門家の達磨先生はしばらく留守なので,彼から返事があるとしても少し先になるでしょう.

Re: ヘリグロガガンボでしょうか 投稿者:komachan 投稿日:2012/12/22(Sat) 10:23:55 No.8042  引用 
こちらもよろしくお願いします。

Re: ヘリグロガガンボでしょうか 投稿者: 投稿日:2013/01/07(Mon) 21:18:06 No.8060  引用 
写真では種名は分かりませんが、ヘリグロガガンボTipula (Vestiplex) nigrocostataではないようです。

Re: ヘリグロガガンボでしょうか 投稿者:komachan 投稿日:2013/01/08(Tue) 09:06:39 No.8063  引用 
達磨さん、ありがとうございます。

この個体は、Tipulinaeガガンボ亜科Tipulini族の一種と整理することでよろしいでしょうか。

ヒゲのような触覚が特徴? 投稿者:komachan 投稿日:2013/01/01(Tue) 16:55:18 No.8046  引用 
撮影日 2012.11.23
撮影地 長野県駒ケ根市

触覚に特徴があるのではないかと思い、投稿させていただきます。
この画像と触覚だけでどの程度の同定が可能なのでしょうか。


Re: ヒゲのような触覚が特徴? 投稿者:komachan 投稿日:2013/01/01(Tue) 16:56:04 No.8047  引用 
拡大しました。

Re: ヒゲのような触覚が特徴? 投稿者:まあ 投稿日:2013/01/02(Wed) 17:24:35 No.8048  引用 
komachan様、はじめまして。
そして皆様、明けましておめでとうございます。
今年も私たちがいろいろな虫と出会えますように。^^

私も素人なのでよくわかりませんが、
http://bugguide.net/node/view/372203
というところのガガンボによく似てます。
触角の違いは♂がクシヒゲ状で♀がシュッとした形なのかな?
クシヒゲガガンボはそのような感じです。
『Limonia (Rhipidia)』で検索すると似たような触角のガガンボが見つかりました。
Limonia (Rhipidia) lecontei Alexander, 1940マダラクロヒメガガンボっていうのはどんなガガンボなのでしょうか?ちょっと気になります。

Re: ヒゲのような触覚が特徴? 投稿者:komachan 投稿日:2013/01/03(Thu) 09:52:29 No.8049  引用 
まあさん、ありがとうございます。
本年も、皆様にお世話になりたいと思います。

教えていただいた情報を基にするとLimonia duplicataの触覚が同じように思えます。
http://bugguide.net/node/view/90336

ご紹介いただいたURLの画像によく似た個体を撮影してあります。
これが♀ということになるのでしょうか。


Re: ヒゲのような触覚が特徴? 投稿者:まあ 投稿日:2013/01/04(Fri) 20:27:59 No.8051  引用 
私的には、たぶん同種の♀(ヒメガガンボ亜科Limonia (Rhipidia)属?)かなと思いますが、どうなのでしょう?^^;

Re: ヒゲのような触覚が特徴? 投稿者:茨城@市毛 プロキシ変更中 投稿日:2013/01/05(Sat) 00:31:14 No.8054  引用 
まあ様,komachan様.

世界のガガンボ科のデータベースでは,
Limonia (Rhipidia) leconteiマダラクロヒメガガンボ = Limonia (Rhipidia) maculataとなっています.

まあ様の御指摘どおり,♂が櫛ひげ状で,♀は普通の触角です.

Re: ヒゲのような触覚が特徴? 投稿者:komachan 投稿日:2013/01/05(Sat) 09:55:40 No.8056  引用 
茨城@市毛 プロキシ変更中さん、ありがとうございます。

素人なりに単純に解釈すると、この個体はマダラクロヒメガガンボの♂と♀でよろしいのでしょうか。

Re: ヒゲのような触覚が特徴? 投稿者:まあ 投稿日:2013/01/06(Sun) 10:22:00 No.8059  引用 
茨城@市毛様、Limonia (Rhipidia) leconteiマダラクロヒメガガンボ = Limonia (Rhipidia) maculataなのですね、ありがとうございます。

触角の形もLimonia (Rhipidia)でよいようなので、
最初のコメントで紹介したサイトの写真のガガンボが一番近いと思いますが、Limonia (Rhipidia)の仲間ということで種名にたどり着けませんでした。

ので日本の既知種に
Limonia (Rhipidia) isospilotqa
Limonia (Rhipidia) lecontei = Limonia (Rhipidia) maculataマダラクロヒメガガンボ
Limonia (Rhipidia) pulchraセアカヒメガガンボ
の3種が載っていたので、

マダラクロヒメガガンボというのが気になったわけです。

ということで、Limonia (Rhipidia) maculataで探して見ましたら今回のガガンボはマダラクロヒメガガンボではないようです。
http://www.kolumbus.fi/esko.viitanen/rhipidia_maculata_e.htm
どうでしょうか?
これらのサイトの写真についても、専門家の方なのかそうでないのかも私にはわかりませんので、たくさんの写真が見つからない本種については、残念ながら今のところLimonia (Rhipidia)の仲間ということしかわかりません。。

何か追加情報あるといいですね。

Re: ヒゲのような触覚が特徴? 投稿者: 投稿日:2013/01/07(Mon) 21:24:34 No.8061  引用 
現在ではRhipidiaは属として扱われることが多いようです。

Re: ヒゲのような触覚が特徴? 投稿者:komachan 投稿日:2013/01/08(Tue) 08:59:42 No.8062  引用 
達磨さん、まあさん、ありがとうございます。

この個体は、ヒメガガンボ亜科LimoniaのRhipidia属の一種の♂♀として整理してよさそうですね。

なぜか持ち上げられている? 投稿者:ポンチ 投稿日:2013/01/04(Fri) 20:43:23 No.8052  引用 
こんにちは。
あけましておめでとうございます。
実は、久しぶりにこちらの掲示板を覗いたのですが、なぜか2011年の10月6日の書き込みが持ち上げられています?
新たな書き込みがあったわけでもないのに不思議な気がしますが。
ちなみに昨年。
花粉を背負ったハエは捕獲し、某博物館に持ち込みました。
ただ、ハッキリ同定が出来たわけではありません。
ただ、そのサンプルだけは確保できました。
まァ、その先には進めませんが。
ちょっと「持ち上げ」が不可解だったので・・・。


Re: なぜか持ち上げられている? 投稿者:茨城@市毛 プロキシ変更中 投稿日:2013/01/05(Sat) 00:27:05 No.8053  引用 
ポンチ様.

昨年末に,2011年の10月6日の書き込みに新たなコメントがあったのですが,いつの間にか消されていました.その為,順番が上がっています.

Re: なぜか持ち上げられている? 投稿者:ポンチ 投稿日:2013/01/05(Sat) 06:59:39 No.8055  引用 
おはようございます。
茨城@市毛さん、事情がわかりました。
新たに書き込みがあったことに気付かず大変失礼しました。
書き込んでいただいた方には大変申し訳ないことをしました。
その内容が気になりますが。

Re: なぜか持ち上げられている? 投稿者:茨城@市毛 プロキシ変更中 投稿日:2013/01/05(Sat) 16:34:26 No.8057  引用 
バックアップが残っていないのですが,ヤツシロラン?に袋かけをして受粉の実験をしている人からのコメントだったと思います.

Re: なぜか持ち上げられている? 投稿者:ポンチ 投稿日:2013/01/05(Sat) 21:28:58 No.8058  引用 
ありがとうございます。
既に一年以上経過していたので、まさか新たな書き込みがあるとは思ってもみませんでした。
この花は、わからないことだらけなんですね。
唇弁の上で食われているハエ。
羽と足一本?

キノコバエAllodia ornaticollis... 投稿者:komachan 投稿日:2012/12/22(Sat) 10:21:14 No.8041  引用 
撮影日 2012.11.20
撮影地 長野県駒ケ根市

翅脈から検索するとタケカ科に近いように思えました。
さらに、海外の翅脈のサイトで検索すると「Allodia ornaticollis, wing」と表記された翅脈が若干の違いはあるものの似ていると思われます。
http://www.drawwing.org/insect/allodia-ornaticollis-wing

アドバイスをいただければ幸いです。


Re: キノコバエAllodia ornatico... 投稿者:ezo-aphid 投稿日:2012/12/22(Sat) 13:33:01 No.8043  引用 
こんな報文がありましたので、ご紹介まで。・・・ Allodia属の4新種は雄の尾端で判別しています。
Sasakawa & Ishizaki(2003) Fungus gnats of the genera Anatella, Allodia and Cordyla in Japan. Entomological science 6(2), 97-109.

Re: キノコバエAllodia ornatico... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2012/12/22(Sat) 18:32:52 No.8044  引用 
キノコバエ科(狭義)の属などの分類では,翅脈相以外に翅の表面に生じるmicrotrichiaという微小な棘状の毛の配列や脚の距や棘の状態,触角の長さなども重要な形質になります.

写真の個体は翅脈相に関してはAllodiaやBrevicornuに似ていますが,この写真だけでは判断が困難でしょう.

Re: キノコバエAllodia ornatico... 投稿者:komachan 投稿日:2012/12/23(Sun) 14:58:39 No.8045  引用 
ezo-aphidさん、アノニモミイアさん、ありがとうございます。

この画像では属までの同定はできないことがわかりました。
AllodiaやBrevicornuに似たキノコバエの一種として分類しておきます。

このツリアブは 投稿者: 投稿日:2012/12/20(Thu) 11:31:17 No.8037  引用 
先日訪れたロシアで撮ってきた気になるハエの写真を同定しています。
このツリアブは何であろうか。沿海地方産。
最終日に撮影したもの。たまたまこの時いいカメラを持っていなかったので、細部が分からないのが残念。楊定さんの『中国蜂虻科志』でもしっくり来ない。


Re: このツリアブは 投稿者: 投稿日:2012/12/20(Thu) 11:38:43 No.8038  引用 
翅脈はかなり単純で、Phthiria属あたりか?しかし、『中国、、志』p. 283を見ると、印象がずいぶん違う。写真の個体の触角もPhthiria属にしては細い印象。

Re: このツリアブは 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2012/12/21(Fri) 18:57:14 No.8039  引用 
何日も棚曝しになっては気の毒と思って一言.

不鮮明な写真なので自信はないけれど,脈相からして多分Phthiriaの1種でしょう.触角の太さなどはこの写真でははっきりわかりませんね.Phthiriaにはかなり種があるから,この程度の種は範囲に入るのでは.

Re: このツリアブは 投稿者:達磨 投稿日:2012/12/21(Fri) 20:36:51 No.8040 ホームページ  引用 
アノニモ先生 コメント、ありがとうございます。今になってようやく、20年前に採集した標本が整理されつつあります。アンドレフカで採集した黒いツリアブがBombylius koreanus、ウスリースクで捕ったマダラのツリアブがB. callopterusと同定がつきました。(これまで同定する気がなかっただけですけれど)。他にもいくつか面白いものがいそうです。

今年同定したNephrotoma属の変な... 投稿者: 投稿日:2012/12/07(Fri) 21:06:30 No.8030  引用 
ケンセイです。

今年いくつかホソガガンボ属(Nephrotoma属)の見慣れない奴を同定したのでつぶやきます。

一つは岩手の調査で得られた奴で、胸部や腹部が真っ黒で黒光りしているクロホソガガンボ Nephrotoma stygia の♂です。
珍しいかどうかは良くわかりませんが、関東では伊香保と中禅寺の記録が論文に載っています。私もこいつは初めて同定しました。真っ黒いNephrotoma属がいることは知らなかったので、ちょっとびっくりしました。

もう一つは南アルプスの標高2000mくらいの地点で得られた奴で、Nephrotoma saghalinensis の♂です。これについては本州の記録はかなり少ないような気がしますが、論文では湯元(日光湯元だと思います)の記録が載っています。珍品のような気がしますが・・・どうなんでしょう。亜高山帯より上では割と普通種なのかも知れません。

ということで。

ハエの名前が分かりません 投稿者:天道虫 投稿日:2012/12/02(Sun) 11:54:47 No.8022  引用 
複眼がツートンカラーになっているハエです。
図鑑を調べたけれど分かりません。ご教示のほどお願いいたします。


Re: ハエの名前が分かりません 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2012/12/02(Sun) 20:19:00 No.8025  引用 
天道虫様.

Rhagionidaeシギアブ科の1種で,恐らくArthroceras rubrifronsあたりではないかと思います.

なお,投稿の際には撮影日時と場所,出来れば大凡の体長を書いて下さい.

Re: ハエの名前が分かりません 投稿者:天道虫 投稿日:2012/12/02(Sun) 21:11:28 No.8027  引用 
ありがとうございます。まったく見当も付かなかったので助かりました。

ウスイロアシブトケバエでしょう... 投稿者:天道虫 投稿日:2012/12/02(Sun) 12:01:33 No.8023  引用 
もう1種お願いします。
ネットなどで調べてウスイロアシブトケバエの雌かと思ったのですが、体色などが違うので別種でしょうか?


Re: ウスイロアシブトケバエでし... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2012/12/02(Sun) 20:08:31 No.8024  引用 
天道虫様.

ネットやこの掲示板の過去ログにあるように,体色や外見ではなく体の各部を細かく調べる必要があります.

No.8011「ケバエ科のハエについて」にコメントされている論文などをもとに調べてみてください.

細かな特徴を調べられるのは,撮影した本人だけです.

Re: ウスイロアシブトケバエでし... 投稿者:天道虫 投稿日:2012/12/02(Sun) 21:10:24 No.8026  引用 
わかりました。このサイトにいろいろ出ているんでした。調べてみます。

ウラジオストクの生物学・土壌科... 投稿者: 投稿日:2012/11/27(Tue) 10:23:16 No.8016  引用 
実に19年ぶりにロシア、ウラジオストク市にある科学アカデミー極東支部生物学・土壌科学研究所を訪問しました。沿海地方は当時甲虫の研究をしていた私が初めてガガンボの採集をした地です。今回の訪問は標本調査と弘前大学との共同研究ができないかとの相談。ハエの標本はバシリ・シドレンコが整理していたのですが,彼が2010年に46才の若さで亡くなってから双翅目の担当者が配置されていません。ユスリカの研究をしているマカルチェンコさんは淡水生物学研究室の方で直接コレクション管理は行っていないようです。どうなっているのかも心配でした.

Re: ウラジオストクの生物学・土... 投稿者: 投稿日:2012/11/27(Tue) 10:28:36 No.8017  引用 
19年前とほぼ同じメンバーが今も活躍中です。直翅目研究者でFar Eastern Entomologist誌の編集担当のセルゲイ・ストロゼンコさん(左)と現在室長のアルカディ・リレイさん。年はとっても19年前と同様、ストロゼンコさんは眉間にしわを寄せながら話をするし,リレイさんは「Nakamura-San, Have some tea」とニコニコしながらお茶をすすめてくれました。

Re: ウラジオストクの生物学・土... 投稿者: 投稿日:2012/11/27(Tue) 10:32:08 No.8018  引用 
こちらはユスリカ(ハネカも)研究者のマカルチェンコさん。今年60才で定年退職の年だそうですが,ロシアでは健康上問題がなければ,希望する限り職を続けることができるそうで、「俺はまだやるよ」と仰っていました。ハバロフスクから車で5時間ほどの所にマスの孵化場があり、そこには定期的に行っているので今度一緒に行こうと誘われました。

Re: ウラジオストクの生物学・土... 投稿者: 投稿日:2012/11/27(Tue) 10:39:04 No.8019  引用 
ガガンボの標本に愛を注ぐ人がいないらしく,標本も少なく、どうしても見たかったベッコウガガンボのタイプ産地(ウラジオストク)産の唯一の雄の腹部がなく、こちらはちょっと残念でした。しかし、ここにはもと所長だったP. A. Lehr博士のすばらしいムシヒキアブのコレクションがあります。多数のタイプを含むおよそ100箱。ロシア全域にすむ既知種のほとんどが含まれているとのことでした。

Re: ウラジオストクの生物学・土... 投稿者: 投稿日:2012/11/27(Tue) 10:45:55 No.8020  引用 
現在、標本がひどく傷んでいるという様子はありませんが,何ぶん双翅目の担当者がいませんのでこのコレクションの行く末がちょっと心配。調べたい人はできるだけ早く見に行った方がよいと思います。今回の旅行のかかりは飛行機(大韓航空で青森からソウル経由で往復7万円)、宿泊(ソウル2泊、ウラジオ5泊で6万円)、ビザのやホテルの手配など(1万円)、現地での食事、交通費など(ちょっと贅沢に2万円)ほどでした。

Re: ウラジオストクの生物学・土... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2012/11/29(Thu) 22:55:03 No.8021  引用 
達磨様,寒い中,より寒い地方への出張ご苦労様です.

達磨様が心配しているように,双翅目の担当者がいなくなると標本の管理は心配ですね.

他の昆虫に比べ,双翅目は箱の開閉の風で翅が傷みやすかったり,カビが発生するとクリーニングが困難で,翅・脚・腹部や頭部が脱落することがあったりと昆虫の中でも一段と気を遣う標本だと思います.

某研究所のハナアブ科のコレクションでも,頭部が落ちている標本が色々あって残念な思いをしてます.

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