同,交尾器です.
写真の個体はRhamphomyia (Pararhamphomyia) parvula Frey, 1955の雄です.本種はDie Fliegenで交尾器の図をつけないで記載されていて,同定が難しいものですが,美ヶ原と志賀高原から記載されたsyntypesに基づくと,写真の個体は間違いなく本種です.近似種がありますが,雄交尾器の尾角突起が細長く,背板葉を越え,挿入器も単純であることが特徴です.
本種は本州中部の低地から山地に極めて普通で,深い森林と言うよりも雑木林のような環境に多く,林内の空地の地上2-3mの空間でランダム飛翔に近いような大きい群飛集団を形成します.成虫は4月上・中旬に発生するようです.♀は脚に羽状剛毛が発達しています.
アノニモミイア様.
Rhamphomyia属は交尾器に特徴があるので,図ばかり目が行ってしまいました.
来年は,♀が得られるように注意してみます.
ありがとうございました.