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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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オオズクロハナアブか? 投稿者: 投稿日:2008/07/30(Wed) 19:45:42 No.4725  引用 
こんにちは

山形県で5月上旬に採集した小型(8mm)のCheilosiaです。
複眼は有毛、顔面にも顕著な長毛があるのでB種群です。
Fauna Japonica Syrphidaeで検索すると、Ch. ocularisオオズクロor sapporensisサッポロクロに行き着きました。
両種の区別点は、触角のサイズの違いにおかれています。
が、あれっ?
オオズクロの記載は1個体の♂に基づいているように書かれているのに、検索には♀の触角がkeyになっていますね。
なんじゃこれは!

農環研のType標本の写真を見ると、体色が赤褐色で翅はくちゃくちゃで、どうやらテネラル個体を元に記載されたようです。Holotypeの腹部は縮んでいるように見えますから、全長は記載の6mmより大きいのかもしれませんね。


Re: オオズクロハナアブか? 投稿者:pakenya 投稿日:2008/07/30(Wed) 19:48:23 No.4726  引用 
顔の写真です。

顔面はめっちゃ広く、下方に広がり、独特な顔つきです。
触角第3節は暗赤褐色です。
額が膨れていることなどもオオズクロの記載に一致します。


Re: オオズクロハナアブか? 投稿者:pakenya 投稿日:2008/07/30(Wed) 19:52:55 No.4727  引用 
横顔です。

これを見て、おや?って思ったのですが、極東の昆虫の図259に掲載されているCh. morioの横顔とそっくりです。
念のために、「極東」で検索するとやはりCh. morioにたどり着きます。でもこの種は日本からは記録されていません。

さあ、分らなくなってしまいました。


Re: オオズクロハナアブか? 投稿者: 投稿日:2008/07/30(Wed) 19:59:50 No.4728  引用 
最後に、geniの写真です。

「極東」に載っているmorioのgeniの図とはsurstylusのシルエットやsperior lobeの形は一致しないようです。

むしろ、sperior lobeの形状はsapporensisと一致するようです。

素木さんはgeniを研究しなかったので、FJSにはgeniの図はありませんので、これ以上進めなくなってしまいました。

さあ、この個体はオオズクロなのでしょうか、サッポロクロなのでしょうか。お導きをよろしくお願いいたします。


Re: オオズクロハナアブか? 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/07/31(Thu) 20:18:05 No.4729 ホームページ  引用 
pakenya様.

これは上記とはまったく別物です.
腹部に不明瞭な斑紋を備えたB群の未記載種とされています.

北海道から関東に分布しています.

Re: オオズクロハナアブか? 投稿者:pakenya 投稿日:2008/08/01(Fri) 09:00:18 No.4734  引用 
市毛様

未記載種ですか、どおりでどれともピッタシではないんですね。すっきりしました。ありがとうございます。

Cheilosiaはやっぱり難敵です。

追加写真 投稿者:アーチャーン 投稿日:2008/07/17(Thu) 07:56:41 No.4703 ホームページ  引用 
 もう1枚、別の日に国分寺崖線の別の場所で撮った写真を追加しておきます。これも1枚撮ったところで逃げられてしまいました。これしか有りませんのであしからず。

Re: 追加写真 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/07/17(Thu) 08:58:54 No.4704 ホームページ  引用 
アーチャーン様,はじめまして.

ココログを見てきましたが,結構勉強しているようですね.
過去ログも色々と見てくれているので助かります.

さて,写真のヤドリバエはCylindromyia pandulata等とは腹部に白色微毛による帯を欠くことや翅脈が異なるので別種です.

また,手元に写真のヤドリバエと酷似した標本があるのですが,この標本では触角刺毛は多数の毛が生えているのでCylindromyia属とは別属になるようです.通常,Cylindromyia属は触角刺毛が無毛です.

一応,旧北区のヤドリバエ科の属の検索で調べたのですが,途中で躓いてしまいました.(実は,属の検索で100頁以上あります(^_^;)

Re: 追加写真 投稿者:アーチャーン 投稿日:2008/07/17(Thu) 13:30:20 No.4705 ホームページ  引用 
 早速の御回答有難う御座います。余りに素早いのでビックリしてしまいました。
 結果としては、「Cylindromyia属ではないが近縁属(ヒラタハナバエ亜科)のハエである可能性が高い」、と言うことでしょうか。
 色々御手数をかけたようです。どうも有難う御座いました。
 他にも訳の分からないハエの写真があります。今後とも宜敷御願致します。

Re: 追加写真 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/07/17(Thu) 18:30:46 No.4706 ホームページ  引用 
アーチャーン様.

Phasiinaeヒラタヤドリバエ亜科ではなく,Dexiinaeアシナガヤドリバエ亜科の仲間でPhyllomya属ではないかと思います.(図鑑に出ているコンボウナガハリバエTorocca mundaもDexiinaeです.)

Phyllomya属だとすると,手持ちの標本は,3+3 dc,1+1 stplで腹部に白色微毛を欠くのでPhyllomya nobilisと思われましたが,Mesnilの論文を殆ど持っていないので詳細が良く判らず放置してあります.

もっとも,Mesnilの論文自体がドイツ語で各部の詳細が記述されているだけだと思いますので,これだと決めるのはかなり大変です.

双翅目関連の論文では,外形が図示されることは非常に稀です.♂交尾器が図示されていれば良いほうで,文章から形態を読み取らなければなりません.
時には,○○に酷似するが下記の点で異なると書かれていることもあり,正しく同定された○○の標本が無いと完全にお手上げです.

Re: 追加写真 投稿者:アーチャーン 投稿日:2008/07/17(Thu) 21:34:12 No.4707 ホームページ  引用 
 市毛様

 重ねがさね有難う御座います。それでは、「アシナガヤドリバエ亜科の仲間でPhyllomya属の可能性が高い」とすることに致します。近々このハエをココログの方に掲載する予定で居ります。

Re: 追加写真 投稿者:アーチャーン 投稿日:2008/07/29(Tue) 17:06:59 No.4724 ホームページ  引用 
 先日、このハエを「アシナガヤドリバエの1種(Phyllomya sp.?)」としてココログhttp://wolffia.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/phyllomya_sp_cb4d.htmlに掲載致しました。御笑覧下さい。

白いChelifera?テネラル? 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/07/26(Sat) 21:41:21 No.4719  引用 
こんちは。

 埼玉の山地で採ったCheliferaで、同時に2頭採れました。
 体長3.5mm程度で、自分がみたこの属の中で、一番大きいのですが、もしかしたらテネラルでしょうか?

 テネラルでなければ、近似種情報などご教示いただけましたらありがたいです。

 宜しくお願い致します。


Re: 白いChelifera?テネラル? 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/07/27(Sun) 00:03:56 No.4720  引用 
脚の透明感,翅の歪みや翅膜の印象,雌なのに腹部が全く空っぽの状態から判断して明らかにテネラルな個体です.雌ではなかなか種の同定が困難な上にテネラルな個体は翅の斑紋も十分現われないので,所属の推定が難しいです.

日本にはCheriferaは数種いますが,多くは渓流の縁の草本類を掬って採集できます.九州低山地の1種は一度多数の個体が渓流の淵の水面より30cmくらいの空間をランダムに飛翔しているのを観察したことがあります.これが唯一の野外で見た行動です.後はネットに入れてからの採集でした.

この仲間は盛夏にも出現します.

Re: 白いChelifera?テネラル? 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/07/27(Sun) 20:13:33 No.4721  引用 
アノニモミイア様

 いつもご教示ありがとうございます。
 やはりテネラルでしたか。
 こんな色のヒメヤドリイエバエが時々採れるので、もしかしたら、と思ったのですが 甘かったです。
 私のこの属の種が、何かをしているところを観察したことは
ありません。是非見てみたいです。

 引き続き宜しくお願い申し上げます。

Lejota属の不明種 投稿者:pakenya 投稿日:2008/07/24(Thu) 17:51:48 No.4712  引用 
こんにちは

猛暑が続いていますが、皆さん元気に採集しておりますでしょうか。

さて、6月末に遠征した北海道は大雪山系南麓の標本の中に、見慣れないLejotaがありますので画像をUpします。

大きさは7mmほどと小さめ、全身ほぼ真っ黒で、羽の付根が黄色です。翅のr-m脈はDC室の中央より内側にあり、前中脚腿節の下面には棘の列を持たないので、Lejotaに属すことは確実です。


Re: Lejota属の不明種 投稿者:pakenya 投稿日:2008/07/24(Thu) 17:55:28 No.4713  引用 
側面からの画像です。

第4腹板は長いですが、変形は少ないです。
顔も真っ黒なのが分ります。
触角第3節は丸味を帯び、黄褐色で、Aristaの微毛は非常に短いです。


Re: Lejota属の不明種 投稿者:pakenya 投稿日:2008/07/24(Thu) 18:01:57 No.4714  引用 
Geniの側面です。

Surstylusは短めで、先端は丸く、背面に長毛を装います。


はなあぶ17号で市毛師匠がキガオモモブトハナアブについて書いた中に、極東ロシアに3種のLejotaが記録されているとなっていますが、そのどれかと一致するものでしょうか?

・・もしや、日本初記録かな?!


Re: Lejota属の不明種 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/07/24(Thu) 19:55:31 No.4715 ホームページ  引用 
pakenya様.

Q1. 複眼は合眼的ですか? (Lejota属は,♂複眼が離眼的なLejota亜属と,合眼的なBlerina亜属に分かれます.)
Q2. 触角下部の顔の地色は暗赤褐色(黒色ではない)?
Q3. 胸背は黒色毛に淡褐色毛が混じる?

P.S. 7月上旬は北海道のハナアブが少なかったのですが,pakenyaさんが採った後だったのですね;^_^)

Re: Lejota属の不明種 投稿者:pakenya 投稿日:2008/07/25(Fri) 09:11:31 No.4716  引用 
市毛様、いつもお世話になります。

あはは、北海道の虫は私が採り尽くしちゃったんですね ^0^)
キープした標本は僅か146個体ですが・・

顔面の画像を付けます。
A1.複眼は合眼で、額長:接眼線長:後頭長=4:2:3です。
A2.触角下部の顔の地色は黒色です。銀白色の微毛が密生しています。


Re: Lejota属の不明種 投稿者:pakenya 投稿日:2008/07/25(Fri) 09:15:00 No.4717  引用 
胸背の毛の状態の画像です。

A3.胸背の毛は全て黒色で、斜立しています。白色の微粉も装います。

これで種が特定できたらうれしいです。ワクワクドキドキ。


Re: Lejota属の不明種 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/07/25(Fri) 13:00:27 No.4718 ホームページ  引用 
pakenya様.

実は,今年も北海道は雨不足でハナアブが少なかったのです.旭岳で会った環境省のレンジャーも雨が降らないとぼやいていました.その後,結構雨が降っているようなので,8月は期待出来そうです.

Lejotaのほうは,Lejota(Blerina) korsakovi Stack.だと思ったのですが,顔の色と胸背の毛の色が手元にあるハバロフスクの標本(5月採集品)や原記載と異なるので,慎重に調べる必要がありそうです.

御教示下さい 投稿者:アーチャーン 投稿日:2008/07/17(Thu) 07:53:32 No.4702 ホームページ  引用 
 初めまして。
 楽天(参照URLに記載)とココログ(http://wolffia.cocolog-nifty.com/blog/)で虫を中心にしたブログをやっている者です。
 このハエは今年の5月下旬に東京都世田谷区の西にある国分寺崖線(かつて多摩川の作用によって出来た崖)で撮影しましたが、種類が分からず困っております。
 北隆館の図鑑ではコンボウナガハリバエが一番近いのですが、かなり異なります。そこで、このサイトを頭から拝見したところ、No.1993のバグリッチ氏が投稿されているCylindromyia pandulataを見付けました。この属を調べてみると、写真の様に、這いつくばった様な格好で留まることが多い様です。
 腹部の形などは違いますが、このハエはCylindromyia属でしょうか。
 直ぐに逃げられてしまったので、この方向からの写真しかありませんが、宜しく御願いいたします。

ツマグロオオキノコバエ? 投稿者:kuwachan 投稿日:2008/07/13(Sun) 21:35:30 No.4696  引用 
 こんばんは。
 数日前に,職場の廊下に落ちているのを拾いました。栃木県那須町です。大きさは,体長約10mmです。画像一括閲覧ページを見るとツマグロオオキノコバエに似ていますが,同じ種でしょうか。よろしくお願いします。


Re: ツマグロオオキノコバエ? 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/07/13(Sun) 22:35:45 No.4697  引用 
同定されたとおりツマグロオオキノコバエLeptomorphus panorpiformis (Matsumura)です.

本種を含むLeptomorphus属の幼虫は,森林内の空中の(地面に落ちていない)太い朽木の下面を覆うように生じる白いカビのような菌類を摂食します.この菌類の表面に口器から分泌する粘液(絹状)で薄膜状のものを張り巡らし,その上を自由に移動できます.摂食と静止以外のときは体の前部を左右に振りながら,この薄膜を強化します.蛹化するときには長さ7-8cmのたるんだ糸をかけてその中央に付着してそのまま蛹化します(糸に平行に位置し,この糸に密着していて,繭は紡ぎません).雄は羽化近い雌の蛹に執着を示して,これにしばしばしがみ付き,雌が羽化すると同時に交尾します.蛹は暗褐色で背面に低い隆起条のある独特のものです.幼虫はかなり細長く,淡褐色で,両端が細く尖って見えます.

以上の行動はLeptomorphus属に一般的にいえることです.湿った森林でこのような白いカビ状の菌類でおおわれた枯れ木または朽木を見たら注意すると発見できます.日本にはL. babaiのほかに2種未記載種がいまして,1種は体が黄色で暗色の斑紋がある美しい種です.

Re: ツマグロオオキノコバエ? 投稿者:kuwachan 投稿日:2008/07/17(Thu) 06:34:47 No.4701  引用 
 詳細な説明ありがとうございます。
 注意すると発見できると言うことは普通種のようですね。今度は生きている画像が撮りたいと思います。大変勉強になりました。

変わった立ち姿のハエ 投稿者:naomutsu 投稿日:2008/07/15(Tue) 17:03:54 No.4698  引用 
皆様はじめまして。
甲太郎さんに聞いてお邪魔しました。
一昨日、新穂高ロープウェー登り口付近で見かけました。
これはいったい何というハエなんでしょうか。


Re: 変わった立ち姿のハエ 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/07/15(Tue) 18:40:13 No.4699  引用 
ヤドリバエ科らしいのですが,双翅目の名前はそう簡単にわかるものではありません.

4678の投稿に対する4691の反応をお読み下さい.

Re: 変わった立ち姿のハエ 投稿者:naomutsu 投稿日:2008/07/15(Tue) 20:00:35 No.4700  引用 
なるほど、これは大変失礼なお願いをしてしまいました。
申し訳ありません。
といって、自力で同定するすべも持ち合わせておりませんので、今後がんばりますとも言えず、痛み入るばかりです。
本当に申し訳ありませんでした。

キバネオドリバエでしょうか? 投稿者:kuwachan 投稿日:2008/07/04(Fri) 05:13:58 No.4676  引用 
 先日は大変お世話になりました。
 別のオドリバエと思う個体を撮って,過去ログを参照したところキバネオドリバエという種がよく似ているようです。ちょっとピントが甘いのですが,この名前で同定しても問題ないでしょうか。


Re: キバネオドリバエでしょうか... 投稿者:kuwachan 投稿日:2008/07/04(Fri) 05:21:42 No.4677  引用 
 横からの画像です。
 撮影したのは,6月28日,那須塩原市沼ッ原湿原から白笹山に抜ける途中の湿った草原で,クロヅルの上で何匹か飛んだり止まったりを繰り返していました。
 標本は1匹確保してあります。よろしくお願いします。


Re: キバネオドリバエでしょうか... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/07/09(Wed) 00:50:16 No.4687  引用 
これはキバネオドリバエEmpis (Planempis) latroとは別の亜属に含まれるネウスオドリバエEmpis (Euempis) flavobasalis Matsumuraと同定しておいてよい種です.この学名のものは北海道の標本に基づいて発表されたのですが,これに良く似たものが本州から九州にかけて広く分布していて,各地で複雑に地理的変異を起こしています.その実態はまだ十分に解明されていません.日光周縁の集団はかつてEmpis (Euempis) tessellataというヨーロッパの種に同定されたことがありますが,これは妥当ではありません.この辺りの問題のやや詳しい内容は最近の北隆館発行の新訂原色昆虫大図鑑第3巻の478-479ページに解説されているので,図書館などに蔵書されていたら参照したらいいでしょう.

Re: キバネオドリバエでしょうか... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/07/09(Wed) 00:59:03 No.4688  引用 
なお,「クロヅルの上で何匹か飛んだり止まったりを繰り返していました。」とのことですが,多分止まっていた上空に本種の群飛集団があったことと思います.本種は林間の空地などの2-5mほどの空間で群飛し,雄は自分の体よりやや小さい蝿やアブなどを捕らえて,これを雌への求愛餌にして,群飛し,飛来した雌にこの獲物を贈って,雌がこれを食べている間中交尾が継続します.交尾しているペアは群飛の近くの小枝などに止まって交尾を続けます.写真の雄は求愛餌を抱えていないので,おそらく群飛に参入していた個体ではないでしょう.求愛餌を抱えていても,なかなか群飛集団へ雌が飛来しない場合は,大きな求愛餌を抱えての飛翔は消耗するのでしょうか,近くの木の葉の上などで,雌が来るまで一休みする個体があります.

Re: キバネオドリバエでしょうか... 投稿者:kuwachan 投稿日:2008/07/11(Fri) 22:20:00 No.4695  引用 
 詳細な返答ありがとうございます。
 近くの図書館には旧版の昆虫大図鑑しか無いのですが,オドリバエの項目を読みました。今度は,新訂版の大図鑑をそろえてもらいたいものです。
 クロヅルの上の行動はしばらく観察したのですが,上空にまでは目がいきませんでした。今度見かけたときは上空も注意を払ってみます。
 いろいろお世話になりました。

でかいハエ 投稿者: 投稿日:2008/06/30(Mon) 23:05:58 No.4672 ホームページ  引用 
 今年の5月上旬でしたが、埼玉県中部で、1.5cmくらいある大きなハエを見かけました。名前を教えて頂けると幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。

Re: でかいハエ 投稿者:ハエ男 投稿日:2008/07/07(Mon) 16:39:10 No.4682  引用 
双翅目(ハエ目)の同定には翅脈がきちんと見えるということが必須になります。(これがわからないとほとんどの場合、科ですら判定できません。斜めのアングルでは写真としての写りは格好が良いのですが、同定に必要な翅脈や小盾板の下の部分がわかりません。またそこが写っていても、科によって外見が似ている種が多いグループもあり、♂交尾器を引き出さないと種までの同定ができない場合も、ものすごく多いのが現状です。)

Re: でかいハエ 投稿者: 投稿日:2008/07/08(Tue) 00:39:53 No.4683 ホームページ  引用 
ハエ男様、どうもありがとうございます。
情報足らずな同定依頼、済みませんでした。余り見たことがないくらい大きなハエだったもので安易に考えておりました。

私がこのとき撮った写真を他にも並べてみます。
もっとも判りやすいものでも翅脈がはっきり写っているとはいえないのですが、一応載せてみます。また顔などは役に立たないかも知れませんが・・・・。


Re: でかいハエ 投稿者: 投稿日:2008/07/08(Tue) 00:41:03 No.4684 ホームページ  引用 
こんどは顔の方です。

Re: でかいハエ 投稿者: 投稿日:2008/07/08(Tue) 00:47:26 No.4685 ホームページ  引用 
正面に近い顔です。

ここまでで私が撮った画像の全てです。

「〜の仲間」というのまででも判れば、幸いです。


Re: でかいハエ 投稿者:ハエ男 投稿日:2008/07/09(Wed) 23:25:17 No.4693  引用 
一応翅脈から見てみますとヤドリバエ科のハエなのではないかと推察します。ヤドリバエ科は種類数も多く、外見が似通った種も多く、同定のための資料がほとんど出回っていないグループなので、種までの画像同定はきわめて難しいというのが現状です。

Re: でかいハエ 投稿者: 投稿日:2008/07/10(Thu) 00:10:37 No.4694 ホームページ  引用 
ハエ男様、どうもありがとうございました。
余り写りがいいとは言えない角度からの翅脈で、恐縮でした。
以降このようなお願いをする際は、もう少し翅脈や小楯板の写りに気をつけます。

素人の私など既に記載されている種が多いのかと勝手に思い込んでいましたが、過去ログなどを拝見するにまだ未開拓の部分が多いのですね。人間に直接関係しない小さな虫たちが如何に疎かにされてきたかを思い知りました。
日本の双翅目の現状がこうなならば、他の国はどうなっているのでしょう? 発展途上国は言うに及ばず、欧米先進国などの現状も気になります。

あ、でもこのハエ、大きかったですよ(笑)。

ベニバナの潜葉虫 投稿者:甲太郎 投稿日:2008/07/03(Thu) 17:17:56 No.4674  引用 
同僚が草木染めのためにスーパーで買ってきたベニバナの葉に大量の潜葉虫がついていました。が、ものぐさな私は見て見ぬふりをしていたのですが、今日見たら、そのラッピングの中に小さいハエがたくさんいるので、せっかくだからと思い採集しました。

ベニバナとハモグリバエで検索しても種名を特定できるHPが見つからないのですが、花卉の害虫としてわずかにナモグリバエの名を挙げてあるところがありました。写真を見ると確かによく似ているような気がします。ベニバナのハモグリバエもこの種でよろしいでしょうか。ご教示下さい。

Re: ベニバナの潜葉虫 投稿者:甲太郎 投稿日:2008/07/03(Thu) 17:22:12 No.4675  引用 
追記です。
顔は淡黄色で頭頂には四角い黒紋があります。
体側部は胸部は暗色で、腹部は細く(メス?ではやや広く)黄色です。

Re: ベニバナの潜葉虫 投稿者:ハエ男 投稿日:2008/07/07(Mon) 16:25:34 No.4681  引用 
深〜く深〜く潜っている管理人です。ご無沙汰してます。

ハモグリバエ類の同定は結構きついのですが、お話の内容からLiriomyza属及び近縁属の種の可能性が高いと思われます。(マメハモグリとその近縁種あたりを調べるといくつか参考になるサイトが出てきます。

この属にはキク科(ベニバナもキク科ですよね)を食害する種もいくつかあったと思います。

//www.jppn.ne.jp/kagoshima/YAKUDATI/HAMOGURI/HAMOGURI.
(尻に大文字でHTMを付ける)
//www.pref.fukushima.jp/fappi/byougai_library/yasai/hamoguri-library/hamoguri-discriminate.
(尻に小文字でhtmをつける)
上記2サイトはとりあえず参考にできると思います。

Re: ベニバナの潜葉虫 投稿者:甲太郎 投稿日:2008/07/08(Tue) 23:29:31 No.4686  引用 
ハエ男さん、ありがとうございました。
サイトを見てみました。
小楯板が黄色くないのでトマトやナスは除外し、ベニバナなのでネギを除外し・・・と見ていくと、消去法でやはりナモグリかなと思いました。
とはいえ、それだけでDipteraの種名を決めようなどとは恐れ多いので、もっと勉強してみたいと思います。

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