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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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ヤチバエの1種 投稿者: 投稿日:2007/01/15(Mon) 14:25 No.2932  引用 
 新年早々ひどい画像が貼り付けられているので、お口直しに手元にあったヤチバエの画像を貼り付けます。

 まだ、はっきり調べていませんが、結構大型のヤチバエです。水戸市内で7月に採集。体長10mm程です。


Re: ヤチバエの1種 投稿者:バグリッチ 投稿日:2007/01/15(Mon) 22:22 No.2937  引用 
市毛さん、こんちは。

 黄色っぽくて いいヤチバエですね。
 キタヤチバエ属っぽいですが、同定されたら 教えてください。
 このあたり、こちらでは なかなか採れないです。
 

Re: ヤチバエの1種 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2007/01/15(Mon) 23:51 No.2938  引用 
多分キイロキタヤチバエTetanocera arrogans Meigen, 1830ではないでしょうか.「日本産水生昆虫」の末吉昌宏のヤチバエ科の検索表を引いてみてください.

Re: ヤチバエの1種 投稿者: 投稿日:2007/01/16(Tue) 11:59 No.2939  引用 
アノニモミイア様、色々なハエについてコメントありがとうございます。

日本産水生昆虫の検索を見ると混乱したのですが、素直にSueyoshi(2001)を見ると、キタヤチバエのようです。

日本産水生昆虫の検索は、属への検索でKey5のpresutural supr-alar setaの有無でつまづきました。文章が逆なんですね。
過去ログを見たらと、この間違いについて猫又さんがコメントしてました。

また、キタヤチバエ属の種への検索で、Key1の「後脚腿節先端に対になる剛毛を2本持つ」でもつまづきました。
Sueyoshi(2001)では、後脚背面前方の剛毛の有無しか問われていないのでキタヤチバエのようです。


相変わらず、アブ科やトビケラの間違いについても正誤表を出していない、東海大学出版には困ります。
特に、案内にミギワバエ科と書いてあったのにも腹が立ちますし、未だにHPにはこのまま載せています。

広告に偽りありで、内容を見た後で即座に返却すれば良かったかな! 消費生活センターにでも苦情を届けます?

シギアブ? 投稿者: 投稿日:2007/01/15(Mon) 14:29 No.2933  引用 
もう一つ、お口直しに手元にあったシギアブ?の画像を貼り付けます。

 水戸市内で6月に採集。体長12mm程です。


Re: シギアブ? 投稿者: 投稿日:2007/01/15(Mon) 14:30 No.2934  引用 
側面です。

それにしても、ここまで露骨にアダルト画像を貼り付けられると困りますね。英文のフィルターを設置したので一安心と思ったのですが・・・

ハエ男様が長期出張中などは、私が掲示板の管理を手伝いましょうか? 昼休みや午後の休憩中、実験の合間の暇な時など結構この掲示板を覗いています。


Re: シギアブ? 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2007/01/15(Mon) 16:46 No.2935  引用 
ナガレシギアブ科AthericidaeのサツマモンナガレシギアブSuragina satumana (Matsumura)の雌でしょう.本種は北隆館の原色昆虫大図鑑IIIや日本産水生昆虫にも成虫の図が載っています.

頭きました。 投稿者: 投稿日:2007/01/15(Mon) 18:19 No.2936  引用 
さすがに手作業での一つ一つの投稿は機械的には削除できません。
等掲示板の管理につきましては別便メールで相談させていただきます。

キアブの1種 投稿者: 投稿日:2007/01/12(Fri) 23:01 No.2928  引用 
キアブXylophagusの1種と思います。

体長9mm。4月半ばに水戸市近郊の雑木林で採集。
日当たりの良い木の幹に、ハルカと交互に飛来しました。

後頭や中胸背両側は灰粉を持っていません。
laterotergiteは後半に灰粉を有し、前半には淡色長毛を装います。
頭頂や基節には、灰粉よりやや長い微毛を装っています。
触角長は触角と前単眼間距離の3倍より長いようです。(1.6:0.4mm)

ケジロキアブX. albopilosusかハダカキアブX. nudatusなのか迷っています。

また、腹部は8節見えているようなのでメスと思われますが、合ってますでしょうか?

よろしくお願い致します。


Re: キアブの1種 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2007/01/14(Sun) 22:47 No.2929  引用 
腹端の形状から雄ではないでしょうか.Xylophagusでは雌の場合は腹端は徐々に細く,長く伸びています.種は,触角の形状から判断すると,albopilosusの可能性が高いと思いますが,laterotergiteのpollinosityの状態がやや異なるようなので,その点確信がもてません.X. albopilosusuの標本が手もとになくて,永冨先生の標本が全て大阪市立自然史博物館に寄贈されていますので,これを再検討する必要があるでしょう.
確定的なお答えになりませんでした.

Re: キアブの1種 投稿者: 投稿日:2007/01/14(Sun) 23:51 No.2930  引用 
アノニモミイア 様。

ありがとうございます。
大阪に出向いた際に、永冨コレクションを調べて見ます。

今後ともよろしくお願い致します。

オドリバエ Ocydromia属の1種 投稿者: 投稿日:2007/01/11(Thu) 23:03 No.2924  引用 
御世話になります。

Ocydromia属の1種と思われます。
4月末に水戸市近郊の標高60m程の雑木林付近で採集しました。体長は7.5mm程です。

よろしくお願い致します


Re: オドリバエ Ocydromia属の1... 投稿者: 投稿日:2007/01/11(Thu) 23:04 No.2925  引用 
頭部と触角の拡大です。

Re: オドリバエ Ocydromia属の1... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2007/01/12(Fri) 00:36 No.2926  引用 
写真のオドリバエはOcydromia属ではなくてSyneches属の種です.OcydromiaやLeptopeza,Leptodromiella,さらにBicellariaなどのいわゆるOcydromiinaeのオドリバエは,口吻が大変短く,この点でSyneches, Hybos, Syndias等のいわゆるHybotinaeのものと区別できます.ただし,Chillcottomyiaや日本から記録されていませんがEuhybus(日本に3種確認)の場合は口吻があまり長くないので,Ocydromiinae的な感じを受けます.
Syneches属は一見Hybos属に似ていますが,後頭部のふくらみを欠き(結果的に頭部は半球状),cell CuA (いわゆるanal cell)が第2基室より短く,雄交尾器が左右相称である,などの点で区別できます.
SynechesにはEpiceia,Parahybos, Synechesなどの亜属がみとめられていますが,必ずしも自然群ではありません.しかし,この分類によりますと,今回の写真はR4+5脈とM1脈が先端に向かって接近するので,Epiceia亜属に含まれます.
この亜属は日本から,S. grandis Frey, 1953, S. rufitibia Frey, 1953(grabdis rufitibiaとして原記載),S. shirozui Saigusa, 1962,(南西諸島から)S.claripilosus Saigusa, 1964, S. flavipalpis Saigusa, 1964, S. amamiensis Saigusa, 1964が記載されていますが,本土にもまだ数種ほどに未記載種があります.これらのうち,grandis, rufitibia, shirozuiは後腿節がかなり肥大し,下面に強い棘を生じています.Syneches亜属も本土に数種分布していますが,これらはほとんど未記載です.
写真の種は中脛節が赤褐色でS. rufitibiaに相当する種ですが,本種やgrandis,shirozuiを含めて,どうも地理的変異がみられるようで,決定的なことがいいにくい面があります.しかし,現在では写真の種はrufitibiaと同定して良いだろうと思います.本種は中部地方から九州にかけて一般に平地から低山地に普通の種で,4月から5月にかけて出現し,林間の空間をほとんどホバリング飛翔を行いながら,近くを通る小型の昆虫を捕らえて吸血します.ランダムに襲うので,しばしば甲虫を捕らえることもありますが,このような場合にはすぐに放棄します.餌が双翅類などの場合は近くの葉に止まって,前脚でぶら下がるようにしながら,餌を摂食します.このような行動は他の種でも観察されています.配偶行動は観察されていませんが,雌雄とも自ら狩りをしますので,Empisなどのような求愛給餌行動はありません.S. claripilosusに近い種が,青森県奥入瀬で数頭が地上2mくらいの位置で群飛しているのが観察されており,これはmating swarmであったと考えられます.

Re: オドリバエ Ocydromia属の1... 投稿者: 投稿日:2007/01/12(Fri) 12:09 No.2927  引用 
アノニモミイア様。

大変失礼しましたm(__)m
検索表の文面を一部読み飛ばしてしまったようです。

種名まで判明して大変うれしく思います。
ありがとうございました。

Test Now 投稿者: 投稿日:2007/01/11(Thu) 21:35 No.2921  引用 
Iam Heavy weight Champion of Entomologist.


Re: Test Now 投稿者: 投稿日:2007/01/11(Thu) 21:36 No.2922  引用 
おっと・・全角文字が入ってれば投稿できちゃうんですね・・
日本語Only設定というよりは半角のみの投稿を拒否する設定になったようです。

Re: Test Now 投稿者: 投稿日:2007/01/11(Thu) 21:46 No.2923  引用 
新しい設定につきましては、今一度、留意事項をご確認下さい。

The text of only half width is refused.(ライブドア翻訳に頼ってしまいました・・半角だけの文章は拒否されますって書いたつもり・・)

ただいまテスト中 投稿者: 投稿日:2007/01/11(Thu) 21:28 No.2919  引用 
最近、スパムがまた増えてきました。
自動投稿やブラウザを使わないプログラム投稿を拒否する設定をしてきたのですが、それでも、隙間を縫って投稿してくる輩が増えてきました。

そこで大変心苦しいのですが、英語のみの投稿を拒否する設定にして見ました。(中に一文字でも日本語が入ってればOKなのです。)
しばらくはこの設定で様子を見たいと思います。
よろしくお願いいたします。

Re: ただいまテスト中 投稿者: 投稿日:2007/01/11(Thu) 21:31 No.2920  引用 
英語のみの投稿をすると、正常に処理されましたとでますが、表示されないんですね。

謹賀新年 オドリバエ初め 投稿者: 投稿日:2007/01/08(Mon) 17:34 No.2895  引用 
 茨城@市毛です。
 皆様、今年もよろしくお願い致します。

 年頭からオドリバエです。

 出先で気まぐれに撮った標本写真ですので、あまり写りが良くないのですが、オドリバエ科は学名がつけられている種でも公表されている情報が少ないので、アノニモミイア様に少しでもコメントを頂ければ、色々な方の参考になるのではないかと思い撮影してきました。

青森の八甲田山で7月に採られた標本で、
Rhamphomyia(Eorhamphomyia) sapporensis Matsumura,1915と○○先生の同定ラベルが付いていました。その後の昆虫総目録ではCalorhamphomyia亜属に変更になったようです。


Re: 謹賀新年 オドリバエ初め 投稿者: 投稿日:2007/01/08(Mon) 17:35 No.2896  引用 
 多少腹部を拡大してみました。

Re: 謹賀新年 オドリバエ初め 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2007/01/09(Tue) 09:59 No.2899  引用 
写真の種はCalorhamphomyia亜属の1未記載種です.本種はR. (Calorhamphomyia) sappporensis Matsumura, 1915に酷似していまして,本種を得る前にはこれがsappporensisであろうと思っていたものです.これら2種は雄の後腿節が独特の曲がり方をしている点や,翅の翅脈の周囲が暗化する点などで他の種群から区別できます.
R. sapporensisとの違いは雄では交尾器の尾角突起(cercal process)の後下端が短い突起状に伸びる(sapporensisでは発達しても,小さな弱い三角形状),同じく前基部の突起は左右のものがほぼ平行に伸びる(sapporensisでは外側を向くので,左右のものは先端に向かって離れる),また色彩については本種では一般に黒褐色(sappporensisでは赤褐色;本種でも地域によってはやや褐色化するので決定的ではない,ペニスの基半部が幅広く,その部分に鮫肌状の小棘を多数密生すること(sapporensisでは全長に亘って円筒状で表面は平滑);雌では後腿節の肥大が著しく(sapporensisでは弱く),後脛節の前腹面に数本の直立した細い棘(長さは脛節の幅の約1/3)を生じる(sapporensis箱のような直立棘を欠欠き,もし生じても細いもので,直立しない)等の点で区別できます.
本種は本州北部(青森県から長野県まで)の山地,特にブナ帯に多く,一方sapporensisは北海道西部(大雪山まで)と青森,秋田両県に分布しています(新潟県からsapporensisとして記録された(三枝,1979)のは誤同定で,交尾器の図も今回の未記載種).これら2県では同時に混生していますが,sapporensisの方が遥かに個体数がすくなく,北海道でもかなり稀な種です.発生期は共に6月から7月中旬です.
本種の雄はnuptial giftとして,大型のガガンボなどを用います.
 R. sapporensisが本州北部でどこまで南に分布しているのか興味あるところです.

Re: 謹賀新年 オドリバエ初め 投稿者: 投稿日:2007/01/09(Tue) 22:35 No.2900  引用 
アノニモミイア様、毎回詳細なコメントありがとうございます。

 三枝(1979)ではR. sapporensisとR. multicolorの関連についてシノニムかもしれないという推定で終わっていましたが、その後の昆虫総目録では別種と結論付けられたようです。R. multicolorとの相違点について御教授頂ければと思います。よろしくお願い致します。

Re: 謹賀新年 オドリバエ初め 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2007/01/10(Wed) 10:10 No.2902  引用 
Rhamphomyia (Eorhamphomyia) multicolor Frey, 1952 (原記載のままの名称)はR. Freyによって,伊藤修四郎先生が送られた秋田県八幡平黒湯産の2雄2雌に基づいて記載されたものです(2♂2♀. Honsyn. Akita: Kuroyu 14.-15.VI. 1951. (F 85). leg. Syusiro Ito)[HonsynはHonsyuのFreyによる誤綴;(F. 85)は伊藤先生のFreyに送った送付番号].
原記載の中で,Hypopyg schwarz oder rotgelbと示されており,秋田の個体では黒褐色のものは前便の未記載種,赤褐色のものはsapporensisですから,2種混同の可能性が高いわけです.しかし,Die Fliegen der Palaearktishen RegionのFreyが担当したRhamohomyiaの中に,multicolorの♂交尾器の図があり,これは明らかにsapporensisのものです.ですから,原記載ではないけれど,原記載者本人の著書に図があるので,これに基づいてmulticolorはsapporensisのシノニムであると暫定的には解釈していいところです.R. multicolorはSaigusa(1962)のCalorhamphomyia亜属の原記載のさいに,この亜属に含まれる種リストの中に加わっていなかったために,Catalogue of Palaearctic Diptera, vol. 6でもChvalaはこれを踏襲して,原記載のままEorhamphomyiaにリストアップしたあります.
以下は未発表資料であることをお断りしておきますが(ということは引用しないでいただきたいとご理解ください),Freyの記載した2♂2♀の標本はsapporensis1♂1♀,前便の未記載種1♂1♀でして,Die Fliegenに図示の標本はsapporensisの1♂のもので,しかもFreyはsapporensisの1♂1♀にタイプというラベルをつけています.レクトタイプの指定を含めてこのシノニム指定は,現在進行中の日本昆虫学会の「日本産昆虫目録」までに発表して,正式にmulticolorがsapporensisのシノニムであることをはっきりさせる必要があります.しかし,それまではリストの上ではmulticolorが生きています.しかし,実際の標本の同定にはsapporensis1種だけが記載されたものとし,写真の種は未記載種として扱うのが妥当だと考えます.
なお,既刊の九州大学昆虫学教室刊行の「日本産昆虫総目録」2巻ではmulticolorがCalorhamphomyia亜属に含まれていますが,これはこの目の分担者と監修者の意見に基づくものと理解していいのではないでしょうか.この処置も前に書きましたように,リスト上では二つの名称
Rhamphomyia (Calorhamphomyia) sapporensis Matsumura, 1915
Rhamphomyia (Calorhamphomyia) multicolor Frey, 1952)の二つが現在は生きている,ということになります.
 少し長くなりましたが,以上がsapporensisとmulticolorの関係です.

Re: 謹賀新年 オドリバエ初め 投稿者: 投稿日:2007/01/10(Wed) 20:28 No.2903  引用 
アノニモミイア様。

やはり将来的にはシノニムになるのですね。思い切って尋ねて正解でした。ありがとうございました。

王座転落 投稿者: 投稿日:2007/01/07(Sun) 17:09 No.2893  引用 
ハナアブ科の確認種数No.1であった京都府171種がついに追い越されました。
ヒラタアブ@横濱さんのまとめてくれた北海道の記録では238種となっています。これでNo.1が入れ替わりました。(ハナアブmap HANASYSの方にアップしました)
http://furumusi.aez.jp/fly/hanaabu-net/hanaabu-map.htm

現在、まだまとまっていない県の方、ぜひご投稿くださいませ。(ちなみにわが長野県はランキング7位100種です。)

冬休みの宿題 投稿者: 投稿日:2006/12/28(Thu) 18:04 No.2878  引用 
 以前話題になったオビヒラタアブ属を調べ、ある程度まとまってきたので一度写真をupします。

 写真のように、これがオビヒラタアブ属?というような種類もあるのですが、今の分類体系ではとりあえずこの属に入れるしかないようです。

 腹部斑紋が黄色主体のグループは、ある程度方向が見えてきたですが、黒色主体のグループは標本の絶対数が少ないため、個体変異かどうか不明なものが多く、まだまだ遠い道程になりそうです。

 この掲示板だとサイズが小さいので、別にhttp://www.syrphus.atz.jp/test/PC280101-03Mod.jpg
に大きな写真があります。

 手持ちの標本を調べてみたいというかたには、暫定検索表を差し上げます。

 また、もっと標本を見る必要があるので、貸出・寄贈をお願い致します。(このグループ以外のハナアブも時間を頂けるのなら調べます。)


Re: 冬休みの宿題 投稿者: 投稿日:2006/12/29(Fri) 14:41 No.2879  引用 
 年末の休暇に入ったので、黒色主体の斑紋のグループを改めて見始めたら、以前作った形質表の表現がまちまちだったことに気づきました。腹部黒色主体のグループはもう一度やり直しです。

 黄色主体の斑紋のグループは、これで良いと思います。

Re: 冬休みの宿題 投稿者: 投稿日:2007/01/04(Thu) 11:39 No.2885  引用 
市毛様、管理人様、BBSをご覧の皆様、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

Epis. angustifasciataと思われる標本を撮影したのでアップします。軟化が余りうまくできなかった上に、撮影準備中に針が台から抜けて転倒させてしまい、悲惨な標本になってしまいました。

胸背は弱い青色光沢があり、腹部第3背板の黄帯は背板長の1/5程度です。頭幅は胸部の1.3倍ほどあります。翅の2bcは半分以上が無毛です。


Re: 冬休みの宿題 投稿者: 投稿日:2007/01/04(Thu) 11:41 No.2886  引用 
続いて横顔です。

顔面中央に暗褐色の中条を持っています。複眼は全く無毛です。


Re: 冬休みの宿題 投稿者: 投稿日:2007/01/04(Thu) 11:45 No.2887  引用 
最後に尾端の画像です。

小さくてうまく写せませんが、surstylusは短く丸っこい感じです。

市毛様、暫定検索表を是非見せていただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。


Re: 冬休みの宿題 投稿者: 投稿日:2007/01/04(Thu) 21:23 No.2888  引用 
pakenya様。

やはり、胸背の青色光沢は大分弱いようですね。

Syrphinaeは、デシケータ等で軟化して交尾器を引き出すのはあまりお勧めしません。交尾器から突出しているaedeagal tube(=aedeagus, tube, etc)が破損したり、脱落したりするからです。(先日はこの破損している交尾器で騙されました(^_^;)
また、破損のリスクに対し、引き出しただけでは殆ど同定の役に立つ形質は見えません。
最低限、KOH等で処理をして、tube基部のpyxisやapodemが見える状態で観察する必要があります。

検索表は別便でお送りします。

Re: 冬休みの宿題 投稿者: 投稿日:2007/01/05(Fri) 16:17 No.2889  引用 
市毛様

DMで検索表ほかをご提供いただき、ありがとうございます。
Hippaの文献もじっくり読んでみます。

さて、2831に画像を添付した個体を早速検索してみました。

1>3>4>5>と来るのですが、翅のbr,bmは広く無毛で、cupやdmも部分的に無毛なのですが、額が暗色なのでainoではない。5のアンチテーゼ:br,bmは少なくとも前方が無毛、cupも一部無毛となることもは拡大解釈すれば一致するので>6に進み、胸背の斑紋は不明瞭なのですが後脚の特徴が一致するので sp.E (edashige)となりました。2878のsp.Eの画像ともそっくりですね。あとは、geniで最終確認をしなくては・・・

ところで、エダシゲオビヒラタアブという和名が、はなあぶ特別号の祝,2003に使われていますが、この論文ではエダシゲはshibakawaeに該当するとされています。sp.Eのedashigeとは何か関連があるのでしょうか。

Re: 冬休みの宿題 投稿者: 投稿日:2007/01/05(Fri) 22:18 No.2890  引用 
pakenya様。

確かに祝さんの2003年版補足に、紛らわしいことが書いてありますね。困ったなー(^_^;)

edashigeというのは、Fauna Japonica Syrphidae Iで記載される予定だった種類です。両種は翅の微毛の分布状態が違う別種です。

恐らく、祝さんは当初の原稿でエダシゲとした種類がEpis. shibakawaeの間違いであったと書いたつもりなのかもしれません。
しかし、彼の検索表は翅の微毛を見ていないので、両種が混じっているかもしれませんね。手元に奄美大島産のE.sp(edashige)が複数あります。

ここら辺もSyrphdiae Iが出版されていれば、問題が少なかったはずなのですが…………
交尾器を殆ど調べなかった素木氏と、Syrphini全種の交尾器を描こうとした福原氏。
結局、途中で福原氏が共著から降りてしまいましたが、どのような内容の第1巻だったのか………

昨年末段階の暫定検索表は、高山や北海道を除いてほとんど確実に落ちると考えています。

また茶髪のハエ 投稿者: 投稿日:2006/09/25(Mon) 22:06 No.2713  引用 
以前投稿したのと同じ茶髪のハエを見つけたので投稿します。

Re: また茶髪のハエ 投稿者:ハエ男 投稿日:2006/09/26(Tue) 09:53 No.2714  引用 
ただいま福岡で飛行機待ちのワシです。

ヤドリバエ科の一種ですね〜・・
今回の双翅目国際会議でもヤドリバエ科の専門の方にもお会いしましたが、やはり一方向面からの画像では同定は無理とのことでした。(ヤドリバえについては日本ではこの方に逆らえる方はいないほどの方の言ですので・・ワシではとてもできそうもありません。)

でも、いつかなんとかしたいものですね〜〜・・・

Re: また茶髪のハエ 投稿者: 投稿日:2006/09/26(Tue) 22:47 No.2716  引用 
今回は一応、茶髪くんを確保してあるのですが、どのあたりを撮影するとよいのでしょうか。ちなみにフィルムケースのなかでかなりバタバタして、翅の先のほうはボロボロになってしまっています。

Re: また茶髪のハエ 投稿者: 投稿日:2006/09/27(Wed) 14:03 No.2717  引用 
頭部の側面からと正面からの剛毛配列がわかるような画像、
各脚の剛毛配列がわかるような画像、
胸部側面の剛毛がわかるような画像、
交尾器の画像

があれば、もしかしたらヤドリバエの専門家が見て答えてくれるかもしれませんが、本当にしゃれにならないくらい種類が多いので、何に寄生していたのかを見て、現物を完璧に保管して、標本処理して、専門家に見てもらう以外に方法はないと思います。(つまり実際にはそこまで出来ませんのでほとんど無理ってことですね・・)

Re: 頭痛い問題 投稿者: 投稿日:2006/09/28(Thu) 12:53 No.2719  引用 
あと、日本でのヤドリバエ科のまとまった文献はないので、ワシは中国蝿類を頼りにしてるのですが、これにもかなりの問題があるとのことで、そうなってしまうと本当に素人にはどうしようもない、手も足も出せないグループということになってしまいます。

Re: また茶髪のハエ 投稿者: 投稿日:2006/09/30(Sat) 23:28 No.2720  引用 
一応撮影してみたので、添付させていただきます。
その1:側面


Re: また茶髪のハエ 投稿者: 投稿日:2006/09/30(Sat) 23:29 No.2721  引用 
その2 正面

Re: また茶髪のハエ 投稿者: 投稿日:2006/09/30(Sat) 23:31 No.2722  引用 
その3 脚

Re: また茶髪のハエ 投稿者: 投稿日:2007/01/03(Wed) 00:02 No.2883  引用 
アノニモミイアさんにお訊ねして、Calozenillia tamaraという種類だと教えていただきました。

Re: また茶髪のハエ 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2007/01/03(Wed) 15:04 No.2884  引用 
Calozenillia tamaraの同定者は,新進のTachinidaeの研究者である九州大学熱帯農業研究センター所属の舘 卓司博士です.私の方は,無職できままな生活をしていますから,オドリバエ上科やキノコバエと糸角類のマイナーな群の御投稿には極力分かる範囲でおこたえするようにしていますが,ヤドリバエ科の分類と同定はかなり難しいので,私も特別の必要がない限り彼にもヤドリバエの同定をお願いしていません.特に名称を知る必要がある方は,このサイトに投稿されて,たまたま彼の眼にふれ,かつ投稿された画像などで分かりやすい種ならば,彼が気軽に同定してくれるかも知れません.
それにしても,日本産の双翅目のせめて属までの検索図鑑の必要性が高いですね.

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