私はメバエ科には詳しくないので、正確な同定ではありません。しかし、写真の双翅類はメバエ科Conopidaeの1種であることは間違いありません。メバエ科はどちらかと言えば、ヒラタアブ等の入るハナアブ科などに近縁のハエの仲間で、ヤドリバエなどとはかなり遠い類縁関係にあります。メバエ科はハナバチ類などに幼虫が寄生します。
種についても、ほとんど素人の当てずっぽうに近いのですが、ウスグロメバエあたりが怪しいのではと思います。
三枝先生、早速のお答えありがとうございます。
感謝の気持ちで一杯です。 私も最近マダラメバエを良く見る機会があって、白マスクの様子がそっくりだなと思いました。 ファインダーを覗きながら、ひたすら??な撮影でした。 国内ネットでは画像が出ませんから、Conopidaeで画像を探してみます。 追記 Zodion cinereumで検索しましたら、ゾクゾク画像が出てきました。 ありがとうございます。 |
双翅目談話会関東事務局です。
以下の通り双翅目談話会で八王子市の双翅目調査を行います。 興味がある方は会員以外の方でもかまわないのでぜひご参加ください。 <2011年双翅目談話会八王子市調査会> ・調査日 2011年6月4日(土) *雨天の場合は翌日(6月5日)に順延となります ・待ち合わせ場所、時間 午前9時に京王相模原線京王堀之内駅改札口(1ヶ所)出たところに集合 ・おおまかな調査の流れ 全員で八王子市越野の日枝神社方面に徒歩で移動 →途中コンビニなどで昼食や飲み物を買う →参加者に地図を渡し調査範囲やルートなどの説明の後、日枝神社裏参道から 調査開始 (基本的には道沿いを調査、私有地への立ち入りは行わない) →15時から16時くらいに調査を開始した日枝神社裏参道の入口に集合 →近くのファミレス(ココス)でお茶をしながら調査成果などの報告会 →京王堀之内駅で解散 ・双翅目の狙い目(※は南多摩など未記録種) アリノスアブ類(コブアリノスアブ、トゲアリノスアブ、オウゴンアリノスアブ※など) ハチモドキハナアブ類(ハチモドキハナアブ、ヒサマツハチモドキハナアブ※) ・参加予定者 現在までのところ私+4名となっております。 以上です。 参加希望者は私まで連絡願います。 |
Shimo-no様.
ナミハナアブではなく,シマハナアブかキョウコシマハナアブのメスと思われます.
市毛様
御同定、ありがとうございました。 早速図鑑を見てみます。 |
初めまして。NEKISEと申します。
奥多摩町で採集した太いガガンボのような昆虫の種類が分からないので質問しました。 普通種でしょうが、以下の綺麗でない写真では同定できないようでしたら撮り直します。よろしくお願いします。 (2011年5月3日奥多摩町で採集) <追記> 絵合わせはガガンボではNGかも知れませんが、「ネグロクシヒゲガガンボTanyptera jozana fumibasis」に似ていることに気づきました。十分な根拠はありませんが、この種の個体変異ということは考えられないでしょうか。
私はガガンボ科を専門とする者ではありませんが、Takahashi(1960)によると、Tanyptera flavopostica Alexander, 1954の♀である可能性が高いと思います。あなたが推察されたfumibasisは学名の通り翅の基半部がかなり暗化し、逆に翅の先端前半部は透明で暗色部を欠くようです。T. flaboposticaの和名は知りません(未命名かもしれません)。
早速の返信、有り難うございました。
別種でしたか。Tanyptera flavopostica Alexander, 1954の可能性が高いとのこと、どうすればこの種だと断定できるでしょうか。 この種にかかわる文献も欲しいのですが、どうしたら手に入れられるでしょうか。 さらに画像でほぼ完璧に同定できるようなら、同定するときのポイントをなるべく綺麗に写したいと思うので、同定に必要な部位を教えて下さい。 よろしくお願いします。
あなたの御希望について投稿してのですが、その文中この掲示板がどこか気に入らない文章か単語があったのでしょう、掲載を拒否されたので、添付書類にしてあります。ご覧ください。
添付:6829.doc (28KB)
丁寧な説明有り難うございます。
とりあえずこの個体は♀なので、斑紋が重要なポイントだと解釈しました。その論文を見れば一目瞭然なのでしょう。国立図書館などにある物なんでしょうか(自分はまだ入れない年齢ですが)。 追記; 昆虫学文献データベースでも、提示してくださった論文の情報を見ました。
三枝先生,細かいアドバイスりありがとうございます.
今回の投稿拒否の元凶となった単語は,「カープヌードル」の「ヌード」でした. 前回のアシナガキンバエの捕食については,「咥」という文字が禁止単語として投稿拒否となっていました. なお,この発言は管理者権限で強制的に禁止ワードを入れた文章を投稿しています. P.S. 長文の場合,投稿トラブルで文章が消えてしまうとこを防ぐために,他のWordやメモ帳などで下書きをした文章を張り付けることも多いと思います. その場合,投稿画面を開いてから投稿ボタンを押すまでの時間が早すぎると,自動巡回ソフトによる迷惑投稿として拒絶される場合がありますので,張り付けてからある程度時間をおいてから投稿ボタンを押すようにお願いします.
市毛様、迷惑メール扱いについていろいろとご示唆をいただきありがとうございました。天災を含めていろいろと御苦労が多い日々と推察申し上げますが、双翅学のために今後もご貢献を期待いたしております。
しばらく見ていなくて失礼しました。
日本産のTanypteraには後脚の脛の先半分が明瞭に黄色くなるのに2種おります。 T. gracilis (Portschinsky, 1873)とT. parva (Portschinsky, 1887)(=T. flavopostica Alexander, 1954)です。 前者は和名シロアシクシヒゲガガンボ。北海道と本州の山地にいる比較的珍しい種で体長20ミリ弱、前胸が黄色く、翅に明瞭な斑紋を持ちません。 後者は三枝先生の言うように和名はありません。本州、四国、九州の低山地に見られる小型種で体長は普通15ミリ以下、胸部の背面は真っ黒で翅の縁紋の先が黒ずむ特徴があります。現在、flavoposticaはparvaのシノニムの扱いになっています。
達磨様
解説有り難うございます。するとこの種はTanyptera parva (Portschinsky, 1887)と断定してもよろしいのですね。和名がないとはさすがガガンボです。 シノニムということはTanyptera flavopostica Alexander, 1954という学名は通常使わないということでしょうか。 まゆみ様 ネグロクシヒゲガガンボ(と思われる)の写真有り難うございます。翅の斑紋が重要だとのことで、見比べてみると一目瞭然でしたね。個体変異ということもあるだろうと思っていましたが、達磨様の解説にある「羽の縁紋の先が黒ずむ特徴」というのは個体変異は無いか少ないことを表しているのだと解釈しました。 種の断定をして下さった三枝豊平様(先生と書くべきなのでしょうか)や達磨様、わかりやすい写真を載せてくださったまゆみ様には心から感謝しております。
まゆみさんのガガンボはヒメクシヒゲガガンボ(学名うろ覚え, Tanyptera angusti....)の様に見えます。明日、資料を見てちゃんと答えます。
すみませんが、クシヒゲガガンボをもう一匹見ていただけないでしょうか。昨年に朽ち木から羽脱してきた♂です。
♂なので三枝豊平様が詳しく教えて下さった交尾器の観察方法を試してみましたが、苛性ソーダの代わりに炭酸ソーダを使ってみたら成功しませんでした。翅脈や紋などでも同定できるでしょうか。 あまり綺麗な標本ではありませんができる限りよろしくお願いします。 (2010年2月5日 奥多摩町のケヤキの朽ち木から羽脱)
ヒメクシヒゲガガンボの学名はTanyptera angustistylus Alexander, 1925 (←1924?)でした。
NEKISEさんの2匹目のクシヒゲガガンボは。T.gracilisだと思います。栃木県塩原温泉で数個体採集していますが、それ以外のものは初めて見ました。北海道のgracilisは翅の縁紋がうすぼんやりとしているのが普通のようですが、本州の個体にはある程度はっきりとした縁紋があります。 Tanypteraには本州だけでも私の手元に正体不明の種(?)が3つあり、まだ分類が終わっている訳ではありません。NEKISEさんのこの個体もちゃんと調べるとgracilisと違うものだったということになるかもしれません。
こんばんは♪
達磨様 正しい名前を教えて頂き、ありがとうございました。 NEKISE様 便乗して投稿し、名前が間違っていて、申し訳ございません。 投稿したお陰で、ヒメクシヒゲガガンボと教えて頂き、良かったです。
ご回答有り難うございます。
今のところはTanyptera gracilis(一瞬シロアシかと思いました)と断定するしかないようですね。 いずれはまた何種かに分かれるのでしょう。その時この種が何になるか楽しみに待っていることにします。 クシヒゲガガンボは全体的に綺麗なのでまた採集すると思いますし、ハナアブも採集しているので、双翅目で分からない種があったらまたよろしくお願いします。 |
とりあえず Loxocera sp.でお調べを。
ありがとうございます、ezo-aphidさま。
ハネオレバエ科Loxocera cylindricaに属するハエで宜しいのでしょうか。 面白いサイトも見つける事ができました。 |
こんにちは、田悟と申します。
昨年”はなあぶ No.30-2”にアシナガバエ科の記事を載せていただいたのですが、大変申し訳ないミスを見つけました。 この掲示板をご覧の皆様には、はなあぶ誌をお読みの方が多いと存じますので、訂正記事に先立ち、ご連絡申し上げます。 <マダラホソアシナガバエの学名> 誤 : Condylostylus luteicoxa Parent, 1929 ↓ 正 : Condylostylus nebulosus (Matsumura, 1916) ミスの原因は、同定の判断ミスのような思考に基づいたものでなく、学名の取り扱い時の 単純なとり違いです。 本種は有名な種ですので、お読みの皆様の混乱の原因となりやすいものと思い、心配しております。 訂正させていただきますと共に、深くお詫び申し上げます。 |
画像の双翅類は、アブに近いシギアブ科(鳥のシギ類のように脚が長い虻の意味)のシギアブ属Rhagioに属するRhagio miyonis Nagatomi, 1952の♀です。大変特徴的な翅の斑紋からそのように同定できると思います。シギアブ類は基本的には吸血性ではありません。
本種にはまだ和名がありません。公表すべきものではありませんが(新和名の提唱にはなりませんが)、もしあなたが学名は苦手だというのなら、ご自分のメモの目的だけで、たとえばミヨシギアブなどと勝手に呼ぶことも可能でしょう(miyonisという学名の種名(種小名)は命名者永冨昭博士の親友であるMiss Miyo Maruyamaさんに捧げて命名された、と原記載(新種を発表する論文)に示されています。The trivial name is dedicated to Miss Miyo Maruyama, my very best friend)
三枝豊平様、ご丁寧なご回答、ありがとうございます。
撮影地の地区の目録には本種の記載はありませんでした。 採集しておけばよかったと思っております。 なかなか双翅目も面白いですね。 また、よろしくお願いいたします。 |
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