マエグロシギアブRhagio costimacula (Matsumura, 1916)です。詳細はあなたの別のスレッドに示してあります。
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知人からこのサイトを教えていただきました。4月15日に鹿児島市の自宅の玄関にとまっていたアブです。シギアブの一種だろうと教えていただきましたが,写真から名前がわかるようでしたらよろしくお願いいたします。
画像のシギアブは、マエグロシギアブRhagio costimacula (Matsumura, 1916)です。日本産のRhagioシギアブ属としては色彩斑紋の豊かな種です。決して稀な種ではありませんが、市街地には普通は生息していません。林や森のある場所に生息しています。
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Brachycara yukawai Nagatomi, 1977をインターネットで調べておりましたら,Synonym of Brachycara latifrons James, 1960 とあるのを見つけました.日本昆虫目録第8巻にはB.yukawaiと出ています.いつどこでシノニム扱いとなったのか私にはわかりません.目録が間違っているのでしょうか?
田中川様.
恐らく,下記のカタログだと思います. Woodley, N.E. (2001) A World Catalog of the Stratiomyidae (Insecta: Diptera). Backhuys Publishers, Leiden, 473 pp. ハワイに分布するB. latifronsのシノニムというのも思い切ったものです.
茨城@市毛様
お調べいただきありがとうございます. 10年以上も前にシノニム扱いされていたにも関わらず,そのような情報をわれわれアマチュアが入手することは容易ではありません.たとえば昆虫目録執筆担当者の方々から双翅目談話会の会誌に,そのような新しい情報を提供していただけると助かるのですが.
田中川様.
中々,専門家といえどもすべての情報に目を通すのは困難と思われます. 昨今,大学図書館での学会誌の購読停止が相次いでいますので,今後増々困難になると思われます. また,今回のようなケースでは,収録漏れでない場合もあります.単純に言えば,研究者の見解の相違です. これだけは,難しいですね. |
久しぶりに投稿します。愛媛大の標本を使ったと言うことで、下記のPDFを貰いました。
Nihei, S. S. (2015) Systematic revision of the ormiine genera Aulacephala Macquart and Phasioormia Townsend (Diptera, Tachinidae). Zootaxa 3931 (1): 1–26. Aulacephala hervei Bequaertが再記載されています。和名を調べようと日本昆虫目録を見ましたが和名はありませんでした。目録では命名者がカッコ内に入れられていて、今回の論文と異なります。属のシノニムリストを見ると”Aulacocephala”が”Unjustified emendation”としてリストアップされており、その名前の下で記載されたようです。 この場合は、属名が単なるスペルミス(というか不正な修正)ということで命名者をカッコ内に入れないものでしょうか。関係する論文やICZNを再検討する前に、ここに書き込んでおきます。
吉富様.
これは,日本昆虫目録側の誤記です. 原記載は,Aulacephala herveiとなっています. Hertingのカタログが間違っているので,そのまま転記してしまったと思われます.
市毛様
ご返答ありがとうございました。理解しました。 |
皆様,双翅目談話会 第20回総会 御苦労様でした.
Melanostomaの話で盛り上がった際,orientalisの基産地の話が出たので詳しく調べようとしたところ,日本昆虫目録の記載年が間違っているのに気付きました. 1842ではなく,1824ですね. Wiedemann, C.R.G. 1824, Analecta entmologica :36. 掲載ページは36ページ目ですが,原本で誤植がありヘッダーが56となっています. 基産地は Ind. Or., (E India).となっていました. 困ったもんだ(^_^;) |
鮮明な生態写真ですね。標本も含めて♂の前腿節の基半部腹面に多くの強い刺毛を生じていることと、交尾器の形状、翅がややくすんでいることからTrichoclinocera fuscipennis Saigusa, 1965
ハイイロケミャクシブキバエ(灰色毛脈飛沫蠅)だろうと思います。渓流の湿った岩の上で生活して、その場所にいる双翅目などの幼虫を食べています。
三枝先生ありがとうございます.昨年の昆虫学会でシブキバエの講演を聴いてぜひ野外でみつけてみたいと思っていたところでした.さっそく出会うことができて嬉しく思います.ほかの種も探して見ます.
ハムシさん。シブキバエはやはりハイイロケミャクシブキバエTrichoclinocera fuscipennis Saigusaでした。本種は小楯板背面に短い刺毛を欠き(通常の縁の剛毛に加えて)、後脛節基部の背面に1対の剛毛を欠き、前腿節の後腹面に黒色の剛毛を列生するのが特徴です。他にも本属は数種日本に生息していますが、本種は上記の形質で区別できます。これらの特徴は今回の生態写真に写っています。
本種は西日本の渓流で春早くから活動します。本属の食性や配偶行動はほとんどわかっていません。幼虫は恐らく水生で、渓流の石の表面でブユやユスリカなどの幼虫を捕食していると思います。成虫も活動している石面で同様の餌を捕食しているのでしょう。 Megacyttarusの標本と共にお送りいただいた標本の一部を同定して返送致します。
Rhamphomyia,Trichoclinoceraを確認いただき,ありがとうございました.
Trichoclinocera fuscipennisがたくさんいた岩の表面に幼虫がいないか,今後注意して探してみます. 季節が変わるとほかの種にも出会えると思いますので,今から楽しみにしています.引き続き,ご指導をよろしくお願いいたします. |
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