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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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今度のガガンボダマシは?! 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/03/20(Thu) 19:08:10 No.4376  引用 
こんちは。

 先日は、千葉県でまた違うガガンボダマシが採れました。
 前回のTrichocera sp.と比べると、ゲニでは かなりニッポンガガンボダマシに似てるような気がしますし、翅型も幅広く似た印象があります。
 しかし、翅脈ではSc2の位置と、dmの大きさがかなり異なっています。

 こんなに似てるのがいろいろいるんですね。
 ご教示いただけましたら 幸いです。


Re: 今度のガガンボダマシは?! 投稿者: 投稿日:2008/03/20(Thu) 23:26:52 No.4377  引用 
脚のフセツ第1節目に注目してください。おそらく、第2節より極端に短いだろうと思います。
これはParacladura属のP. nipponensis Alexander, 1924です。
この属は、Trichoceraと一見似ていますが、脚の脛節先端に棘を持たず、フセツの第1節が短く、翅のdm(1st m2)が小さく、M3+4の分岐角度が小さい、meronが小さい、めすのspermathecaが1つしかないなどずいぶん違う虫なのです。

Re: 今度のガガンボダマシは?! 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/03/22(Sat) 10:39:54 No.4379  引用 
達磨さま

 ご教示に御礼申し上げます。

 第1ふ節、第2ふ節は、添付画像の様に確認されました。
 脛節先端に棘を持っていない、翅のdmが小さい点等を含めて、ご教示のP. nipponensis Alexanderニッポンフユガガンボ として記録させていただきます。(♀spermathecaは、わかりませんでした)

 どうぞ、引き続き宜しくお願い申し上げます。

関東でニッポンクロヒラタをGe... 投稿者:pakenya 投稿日:2008/03/15(Sat) 16:38:47 No.4369  引用 
こんにちは

しばらく前に話題になったニッポンクロヒラタアブ Betasyrphus nipponensisを、神奈川県で採集しましたのでご報告。

本日(3/15)横須賀の大楠山中腹でハナアブを探していたところ、菜の花畑脇のオオイヌノフグリにクロヒラタ類が結構来ていました。5頭採集した内容は、クロヒラタ♂1、ニッポンクロヒラタ♂3、♀(たぶんニッポン)1でした。5個体の比較では、クロヒラタのほうが華奢な印象です。

とりあえず撮影したので画像を投稿します。背面です。


Re: 関東でニッポンクロヒラタを... 投稿者:pakenya 投稿日:2008/03/15(Sat) 16:41:59 No.4370  引用 
交尾器を腹面から見た画像です。

Surstylusは幅が広く短い感じです。

この個体の小楯板の毛は全て黒いのですが、別の個体では黄色い毛が混じっているようです。オスでも毛の色を基準にするのは危険なようですね。


Re: 関東でニッポンクロヒラタを... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/03/17(Mon) 22:06:51 No.4373  引用 
先ほど自宅に戻りました.

pakenya様,別の交尾器の画像をアップしてしまったのではないでしょうか?

この交尾器は,ただのクロヒラタアブです.

ニッポンクロヒラタアブは,surstylusが指状です.

Re: 関東でニッポンクロヒラタを... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/03/18(Tue) 08:37:13 No.4374  引用 
追伸.

クロヒラタアブのsurstylusは三角形の板状で,広いものから狭いものまでかなり変異がありますが,両側はほぼ直線状です.

ニッポンクロヒラタアブは,基部を除いてほぼ一定の太さの棒状で,明瞭に湾曲しています.

写真では判り辛いので,横濱(1998)の図を貼っておきます.
なお,この図のB.serariusは,かなり狭いsurstylusです.


Re: 関東でニッポンクロヒラタを... 投稿者: 投稿日:2008/03/21(Fri) 12:52:13 No.4378  引用 
市毛様、総会はどうでしたでしょうか?

今度の日曜日だったならば、何とか参加できたと思いますが、締切りが5本重なるとさすがに参加は不可能となります^^;;;

クロヒラタとニッポンクロヒラタの♂交尾器の画像ありがとうございます。この画像から、私と九州在住のナンクロさんの間では、クロヒラタアブ:太チン、ニッポンクロヒラタアブ:細チンと呼んだりしています。ということで、余談でした^^;;;;;;

ケンセイ@やっと締切り地獄から解放されそうです・・・

サーバーメンテナンスのお知らせ 投稿者:ハエ男 投稿日:2008/03/18(Tue) 19:29:05 No.4375  引用 
サーバー会社よりサーバーメンテナンスの連絡が入りましたのでお知らせしておきます。

3/20日(木)の午前2:00〜4:00の間、当サイトにアクセスしにくい・・または出来ない可能性がありますので、ご了承ください。

ニッポンガガンボモドキかと思っ... 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/03/15(Sat) 14:42:27 No.4368  引用 
こんちは。

 先週、千葉の雑木林で画像のガガンボダマシ科と思われる種を採りました。

 市毛さんがアップされたニッポンガガンボダマシに似ていると思ったのですが、翅脈ではR2+3(+4)の長さ、R2の終点の位置、Scの終点の位置がかなり違っているように見え、また、ゲニの様子も、ドンピシャとは言い切れない感じがします。

 変異として捉えるレベルでしょうか?
 近似の種なのでしょうか?

 ご教示いただけましたら 幸いです。
 宜しくい願い申し上げます。


Re: ニッポンガガンボモドキかと... 投稿者: 投稿日:2008/03/15(Sat) 23:17:09 No.4371  引用 
腹部各節の前半がの色が淡く、腹部が縞々になっていることに注目してください。このような特徴を持つものは私の知る限り日本に3種います。1.ヤマトガガンボダマシTrichocera nipponensis, 2.ワオガガンボダマシT. annulata, 3.未記載種T. sp.
標本を見ないと確実ではありませんが、図示されたパラメアが細いことから、3の未記載種Trichocera sp.と思われます。外部形態から1と2によく似ているのですが、aedeagal complexとよばれる陰茎とパラメア周辺をはずして側面から観察すると形態が全く異なることが分かっています。たぶん1,2とはずいぶん違う種群に分類すべきものです。

Re: ニッポンガガンボモドキかと... 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/03/17(Mon) 21:05:40 No.4372  引用 
達磨様

 ご教示に御礼申し上げます。

 T.nipponensisがヤマトで、T.japonicaがニッポンという名前なのが少し面白いです。
 これまで ガガンボダマシのゲニはほとんど見たことが無いので ヤマトのワオもわかりませんが、Trichocera sp.とさせていただきます。
 parameresの形態が気になっていましたので、ご解説ですっきりしました。
 引き続き、宜しくお願い申し上げます。

障害報告 投稿者:ハエ男 投稿日:2008/03/13(Thu) 20:41:52 No.4364  引用 
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。管理人です。

昨日の17時53分に当サイト内のBBS群(実はリンクされてない古いものを含めて、ひそかに6個もあったりしたのです。)に対して高負荷がかかったためサーバーダウンに近い状況になったそうです。そのためサーバー側で緊急に当BBSのシステムのCGIを停止という処理をしました。

とりあえず、残してあった古い掲示板のシステムなどを削除し、CGIの負担を軽くしてみましたが、どうなるでしょうか?

障害報告でした。

Re: 障害報告 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/03/13(Thu) 22:26:57 No.4365  引用 
ハエ男様.

最近,掲示板が表示されるまでの時間が長くなっており,気になっていました.

多少軽くなったような気がします.

Re: 障害報告 投稿者:pakenya 投稿日:2008/03/14(Fri) 09:28:09 No.4366  引用 
ハエ男様

ちょっと、心配しておりました。ひそひそ話の方にもSPAM投稿されてるし・・・・、復活、安心しました。


PS.日曜(談話会情報では3/16(土)となっていますが(^^;)、早朝東京発、夜の便で沖縄へ行く途上で自然史博物館に寄ります。標本は持っていけそうにありません。クロアシハラナガハナアブの♀を画像で紹介したいと思っており、磁気情報を準備中です。

Re: 障害報告 投稿者:ハエ男 投稿日:2008/03/14(Fri) 15:56:45 No.4367  引用 
サーバー会社とのやりとりの中で、ここ数日、同様の同時多発的な大量アクセスによる高負荷発生によるCGIの停止の事例が多数発生しているそうです。

こちらの責任ではないのですが、とりあえず、一安心といったところです。


pakenyaさん>曜日の間違いをお知らせいただきありがとうございます。直ちに修正いたしました。・・・大汗

久々の謎ニクバエ 投稿者:ハエ男 投稿日:2008/03/05(Wed) 23:13:41 No.4358  引用 
九州のある河原で採集されたニクバエなのですが、FJS,中国ハエ類、中国常見、ではわかりませんでした。(Papeのサイトはまだ見てないのですが・・・)

ウミさんなんかわかります?


Re: 久々の謎ニクバエ 投稿者:ハエ男 投稿日:2008/03/05(Wed) 23:15:53 No.4359  引用 
こんなのは初めて見ました。
でも翅やゲニはニクバエであることは間違いないと思うのですが・・・

ゲニが破損してこうなったのかと思いましたが、特に破損ではなさそうなのですよね・・・


Re: 久々の謎ニクバエ 投稿者:ウミユスリカ 投稿日:2008/03/06(Thu) 10:02:51 No.4362  引用 
う〜ん、こういうaedeagusはまだ見てないですね。

ただ、paramereが短くてクキッと急に曲がっていて、cercusの先端が急に細くなっているのはキーガンニクバエやエゾニクバエのようなPhallanthaの特徴ですよね。もしかすると、羽化時の事故か何かでaedeagusが変形してしまったキーガンニクバエの可能性はないでしょうか。

謎ニクバエの正体 投稿者:ハエ男 投稿日:2008/03/09(Sun) 13:19:20 No.4363  引用 
改めてaedeagusを精査してみたところモトミセラ・イソニクバエ型の部分があるのを確認しました。そしてcercusの先端の形状からイソニクバエのゲニタリア奇形と結論づけました。

無題 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/03/06(Thu) 08:16:20 No.4360  引用 
ブログ「達磨大蚊天国」がby dipteristによって開設されているので紹介します.これからガガンボなどに関する情報が出てくるのが期待されます.Googleで検索可.

ブログ開設のごあいさつ。 投稿者: 投稿日:2008/03/06(Thu) 09:55:24 No.4361 ホームページ  引用 
アノニモミイア先生、宣伝していただき、ありがとうございます。三日坊主の私が、日記調につづっております。虫ネタと博物館ネタです。 お時間のある時にご覧ください。

あの記事探してます 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/03/02(Sun) 09:53:53 No.4353  引用 
こんちは。

 ハエ男さんにお願いです。

 以前、油抜きに 手間なしブライトか何かを使って行う工夫の投稿があったと思いますが、もう一度見てみたいのですが、なぜか探せませんでした。(寝ぼけてたのかも)

 もし分っていましたら、何番くらいか教えてくだされば幸いです。

Re: あの記事探してます 投稿者:ハエ男 投稿日:2008/03/02(Sun) 15:05:31 No.4354  引用 
PCの機嫌が大変悪くぶちきれそうなワシです。(いよいよ壊れるか?)ただいま近所のネット喫茶でアクセス中・・・

その辺の記事は確かにあったと記憶していますが、ワード検索でヒットしないとなると消えてしまった可能性があります。

確か書き込み人はヒラタカメ屋のかりしうす氏だったと思いますので彼のサイトのhttp://flatbugs.org/の方に問い合わせてはいかがでしょうか?

Re: あの記事探してます 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/03/02(Sun) 15:31:43 No.4355  引用 
バグリッチ様,ハエ男様.

ブライトの件は,私がMLで流した内容と思われます.

ブログに載せておきました.http://dipterist.cocolog-nifty.com/

Re: あの記事探してます 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/03/02(Sun) 17:34:44 No.4356  引用 
乾燥標本の油抜きは一番オーソドックスな方法ですが,キシレンに1-2日ほど浸けておいて,後にそれから取り出し,乾かせばきれいに抜けます.ただし,翅が乾く過程で柄付きの微針や濾紙などを使って翅膜が重なった部分を乾かしながら展開する必要があります.翅の柔らかいNematoceraなどにはあまり向いていませんが,キノコバエ程度のものではかなり良く油が抜け,また翅などの整形が可能です.乾燥後の毛の立ち具合も悪くはありません.

だた,キシレンは臭いし,引火性があるので要注意です.ホワイトガソリンは入手しやすいので,これで試してみる必要がありますね.

Re: あの記事探してます 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/03/02(Sun) 22:05:42 No.4357  引用 
アノニモミイア様、市毛様、ハエ男様、早速のご教示ありがとうございました。

 手間なしブライトは、一度試したのですが、確か50%に希釈と書いてあったような気がしますが、自信ありません。(違うかなぁ)
 はたして、どこで読んだのやら・・・
 当時、私もシマバエで試したのですが、結構上手くいった記憶があったのですが、しばらくやっていなかったら、方法がよくわからなくなってしまいました。
 市毛さんのブログだったのですね。

 アノニモミイア様が書かれたホワイトガソリンは、是非 試してみます。

 皆様、引き続き 宜しくお願い致します。

ヒツジバエ科なのでしょうか??... 投稿者:番頭 投稿日:2008/02/29(Fri) 18:50:19 No.4343  引用 
こちらのBBSではいつも勉強させて頂いております。ありがとうございます。
さて写真の種ですが、科までの検索でヒツジバエ科にたどり着きました。
しかし口孔は小さいけれど退化しているというほどでもない気もしたり、大小とか、広い狭いとか、比較するモデルも見つからず自信が持てません。また仮にそうだとして、この先何を見たらよいのか、あるいはどこかの分岐で間違っているのか、ヒントが頂けましたらさいわいです。
体長は11mm。宮城県南部の丘陵地で昨年8月ライトに飛来したものです。

新しい北隆館の図鑑で、今までわからなかった部位の名称がわかるようになりました。「半月瘤」「額線」は、旧版や保育社の昆虫図鑑ではわかりませんでした…素人丸出しですみません…(額線=額囊溝と思っていいのでしょうか)。
コナだらけのお見苦しい標本・写真で申し訳ありません。よろしくお願いいたします。


Re: ヒツジバエ科なのでしょうか... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/02/29(Fri) 19:09:12 No.4344  引用 
恐らくヤドリバエ科でコオロギなどに寄生する夜行性のハエではないかと思います.単眼がなくて,前胸の側面から腹面にかけての前面がやや膨らんで膜状になっていれば,上記のようなヤドリバエ科の1種だと思います.私はヤドリバエ科は専門ではないので詳しいことは分りませんが,上記のようなことを専門家から聞いたことがあります.これらは良くライトトラップに飛来します.また標本にした時に油が良く滲み出してきます.

あなたの,メールでは(額線=額囊溝)となっていて,文字化けしているのでしょうか.

Re: ヒツジバエ科なのでしょうか... 投稿者:番頭 投稿日:2008/02/29(Fri) 21:46:59 No.4345  引用 
> あなたの,メールでは(額線=額囊溝)となっていて,文字化けしているのでしょうか.
あっ、すみません文字化けしました。
額「嚢(読みは「のう」でいいんですよね)」溝 こっちの字ならどうでしょうか。

アノニモミイア様ご教示ありがとうございます。
単眼はなく、前基節の前(首寄り)の部分が確かに広く膨らんで部分的に半透明になっています。
なるほど、やはりこの口は検索表で言う「機能的」な方の口なんですね。もやもやが一つすっきりしました。ありがとうございました。


Re: ヒツジバエ科なのでしょうか... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/03/01(Sat) 00:10:00 No.4349  引用 
額嚢溝(がくのうこう)または額線です.

このハエは恐らくヤドリバエ亜科TachininaeのOrmiini族のもので,この族ではしばしば単眼が退化ないし消失し,前胸腹板域が膜質化して膨大し,この部分が恐らく聴覚器となり,ここでホストのコオロギやキリギリス類などの鳴き声を夜間に聴いて,これらに既に幼虫が形成されている卵を産卵して寄生するようです.これら直翅類の鳴き声を録音して再生すると,これにも集まるそうです.Ormiiniの中でも,Aulacephalaは翅脈の状態などから,あなたの写真のハエに良く似ていると思います.中国蝿類下巻の1954ページにOrmiini族の検索表とAulacephala属の記載がありますので添付しておきます


添付:4349.pdf (55KB)

Re: ヒツジバエ科なのでしょうか... 投稿者:番頭 投稿日:2008/03/01(Sat) 05:31:32 No.4350  引用 
おもしろい生態ですね。同族の種について書かれた海外サイトを見ましたら、自分よりかなり大きなコオロギで複数の幼虫が育つようでしたが、このハエは大きさから見て、たくさんは寄生できないのでしょうね。

お示しいただいた文献での、m1+2とr4+5の長さの関係、翅の斑紋の記述はよく合致していました。上のレスで「単眼はない」と言い切ってしまいましたが、よく見ると中央単眼の位置に、毛の根元ほどの大きさの、てかてかしたかすかな出っ張りがありました。また、その種名をたよりに検索して、Insecta Matsumuranaの記述も読むことができました。手元の個体はおっしゃるようにすでに油が出てしまったのか、中胸背板の4本の縦条がはっきりしませんが、「内側の2本は横線の前で終わる」、「中胸小楯板の中央は幅広く淡色になる」などの記述はぴったりなので、これはAulacephala herveiであるとしたいと思います。

アノニモミイア様のお導きで(なんだか宗教チックですみません)、五里霧中の状態から結論を出すところまで来られました。ああ、とてもうれしいです。ありがとうございました。

Re: ヒツジバエ科なのでしょうか... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/03/01(Sat) 18:44:20 No.4352  引用 
私も今回の番頭さんの投稿で,コオロギヤドリバエ(?それともナキムシヤドリバエ,勝手な命名)類の行動について海外の文献を読む機会になり,勉強になりました.

とくに,このハエの雌が鳴いている直翅類に直進的に到達できることについての,形態学や生理学的な研究がアメリカでずいぶん進んでいることは,大変参考になりました.

なお,デガシラバエ科に分類されることもあるAcomostylidaeクシケバエ科(日本ではまだ採れていないと思います)では,頭部がむやみに大きく(胸部と同様に,ほぼ球形で),顔が著しく膨らんでここの皮膚が薄く,鼓膜状になり(透明で内部の構造が見える),触角刺毛が著しく細かく(ちょっと見ると分岐が無数で細いために全体で薄膜のように見える)分岐しています.これも夜行性のようで,かなりの珍品のようですが,何らかの夜行性昆虫へ寄生するのでしょう.東南アジアあるいは八重山諸島などでの夜間採集の折りには注意したい昆虫です.

これまでは夜間採集のおりに飛来するこの仲間を単に採集していただけですが,以前より興味を持って観察することができるでしょう.

Faune de FranceのPDF 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/03/01(Sat) 10:56:55 No.4351  引用 
Diptera.infoを見ていたら,一部のFaune de FranceのPDFが公開されているのを見つけました.

http://www.faunedefrance.org/BibliothequeVirtuelleNumerique

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