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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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無題 投稿者:micromyu 投稿日:2010/09/23(Thu) 15:12:43 No.6479 ホームページ  引用 
どうもこんにちは。
山形県で7月のはじめにケンランアリノスアブと思しき種(画像)を
見つけました。今回、本種に関してのデータを集めてどこかへ
報告したい(当方初心者のため立派な報文は書いた経験が
ありませんが・・・)、と思っています。
これまでに双翅目談話会誌などを読み栃木や新潟での記録が
あることを知ったのですが、東北地方での確認については
見つけることができませんでした。
そこで、すみませんが何方か現在東北地方においての本種の
記録の有無などについてご存知でしたら、どうかご教示をお願いします。


Re: 無題 投稿者: 投稿日:2010/09/27(Mon) 21:27:05 No.6480  引用 
micromyu様

誰からもコメントが無いようなので、コメントさせていただきます。

ケンランアリノスアブ(オウゴンアリノスアブ)の記載論文を
以下に示します。この論文はCiNiiでpdfを入手出来ます。
Maruyama Munetoshi,Hironaga Teruhiko.2004.Microdon katsurai, a New Species of Myrmecophilous Hoverfly (Diptera, Syrphidae) from Japan, Associated with Polyrhachis lamellidens (Hymenoptera, Formicidae)
Bulletin of the National Science Museum. Series A, Zoology 30(4), 173-179.

この論文によれば、当時(2004年)ケンランアリノスアブが記録された都道府県として、大阪府、三重県、栃木県、山口県の4府県が挙げられています。その後記録された県としては、「はなあぶ」などを確認する必要がありますが、ざっと見た限りでは正式な記録は兵庫県、茨城県くらいではないかと思われます。なので、今回の山形県の記録は間違いなく東北初記録ではないかと思います。

ということで、ぜひ本種の記録を「はなあぶ」などに投稿していただけると有り難いです。

ケンセイ@東京都からケンランアリノスアブを見つけたい

Re: 無題 投稿者:sundog 投稿日:2010/09/27(Mon) 21:47:51 No.6481  引用 
「はなあぶ」のGenkaさんの報文の参考文献にも挙げられていますが、長野でも記録しています。
草間岳彦・玉木長寿,2004.2004年5〜6月に採集された新潟県と長野県の双翅類.寄せ蛾記,115:1-9.

Re: 無題 投稿者: 投稿日:2010/09/27(Mon) 23:16:13 No.6482  引用 
sundog様

フォローありがとうございます。他にも見落としがあるかも知れないのでご存じの方はフォロー願います。

p.s.先日のインセクトフェアで最近採集された千葉県産のフルカワフトハキリバチの標本(しかも5〜6ペア)を見つけてのけぞりました^^ただし、データラベルは隠してありました^^;;;; また、伊豆新島のシロスジコシブトハナバチものどから手が出るほど欲しくなる標本でした。ウスルリモンはまだ採れていないそうです。新島に行こうかなあ・・・・

ケンセイ@珍品のハチハエの記録が増えてきて嬉しいのですがなかなか採りに行けないのが悩ましいです

Re: 無題 投稿者:micromyu 投稿日:2010/10/02(Sat) 20:53:46 No.6484 ホームページ  引用 
貴重な記録であるとのこと、ご教示ありがとうございます。
本日は某恩師の方より本種のホスト、トゲアリ自体の北限が
山形であるらしいという情報を得、驚いています。
報文書きがんばるぞー(´・ω・`)。
ところで、『はなあぶ』は双翅目談話会に所属していなくても
投稿は可能でしょうか?

また数日間アクセス許可がされていないとエラー表示が出、
御礼の返信できずにおりました、お詫び申し上げます。
いずれはトラツリアブやハラアカアリノスアブも見てみたいです。

Re: 無題 投稿者: 投稿日:2010/10/03(Sun) 21:16:52 No.6485  引用 
micromyu様

ぜひぜひ、山形のケンランアリノスアブ報文を投稿願います。

>ところで、『はなあぶ』は双翅目談話会に所属していなくても投稿は可能でしょうか?

会員との連名ならば投稿可能ですが、基本的には入会して会員になってから投稿して頂くことになります。このウェブサイトに詳細は書いてあります。年会費3,000円なので、ぜひ入会をご検討ください。

>いずれはトラツリアブやハラアカアリノスアブも見てみたいです。

まだまだすごい双翅目が全国各地に埋もれていると
思うので、ぜひすごい奴をゲットしてください。

ケンセイ@今年日本未記録のすごい奴が本州の某県で採れています

Re: 無題 投稿者:pakenya 投稿日:2010/10/05(Tue) 09:24:46 No.6488  引用 
micromyuさま、皆様

はなあぶ25号に山形のハナアブ科を投稿した者です。
私は、小国町を中心に山形のハナアブを見てきており、トゲアリのコロニーも見つけていて、本種を得られないかとずっと探していましたが、・・・・負けましたね。うらやましいです。

是非、投稿してくださいね。

これで、山形県のハナアブ科は150種を超えることになると思います。まとめなくっちゃ。

Re: 無題 投稿者:micromyu 投稿日:2011/07/03(Sun) 13:31:32 No.6991  引用 
今年も採集できました.

交尾器の大きなヒメガガンボ科 投稿者: 投稿日:2013/11/17(Sun) 23:59:15 No.8638  引用 
またよろしくお願いします。
採集場所は三重県いなべ市の渓流沿いで、以前に投稿したアミカを採集たのと同じ林道です。
採集日は11月8日、体長6.5[mm]くらいです。

今回標本を壊してしまいました。
体の下で脚をたたもうとして、かなり折れてしまいました。
アルコール漬けから出してきたものではないので無理だったのだろうかと思いました。
翅をたたむのに紙で押さえておこうと思いましたが、体ごとつぶれてしまいました。
他にもいろいろミスをして、目も当てられない状態になっています。

科の検索は新訂原色昆虫図鑑第III巻を見ましたが、ヒメガガンボ科だと思いました。


Re: 交尾器の大きなヒメガガンボ... 投稿者: 投稿日:2013/11/18(Mon) 00:00:01 No.8639  引用 
ガガンボ類は調べたことがないのですが、比較的大きな交尾器をもっているのがフィールドで目に留まりました。
クローズアップレンズで撮影してみようと思い採集しました。
上からと下からは死んだすぐ後に撮り、横からは乾燥してから撮ったものです。
乾燥したら少し変形しました。

もしかしたら種までわかるところまで写っているでしょうか。
頼りきりの投稿ですみませんが、よろしくお願いします。


Re: 交尾器の大きなヒメガガンボ... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2013/11/18(Mon) 01:12:53 No.8640  引用 
私の専門外ですが、ガガンボに詳しい達磨さんが「日本昆虫目録」の双翅目の巻の編集で多忙でしょうから、代って見当違いかもしれませんがレスしておきます。

このガガンボ類はCladura属またはそれにきわめて近縁のものと思います。この属には日本におびただしい数の種が生息していて、主に晩秋に成虫が発生します。今頃が最盛期ではないでしょうか。湿潤な谷間などにいくとたくさん飛翔しているのが観察できます。

日本昆虫学会69回大会(2009年)の中村剛之の講演によると、Cladura属は北米と東亜に既知種が33種、うち日本産は26種、しかし日本には未記載種を含めて60種以上が生息している、とのことです。典型的な東亜・北米隔離分布型の双翅類の1群です。

Re: 交尾器の大きなヒメガガンボ... 投稿者: 投稿日:2013/11/18(Mon) 16:52:42 No.8642 ホームページ  引用 
アノニモ先生のご指摘の通りCladura属の一種です。北海道〜本州にCladura megacauda Alexander, 1926というのがいますが、これのごく近縁の未記載種、私の手帳の中ではsp.48という番号を付けています(←発表した番号ではないので、私以外には意味のない番号ですが、、)。megacaudaでは第9節腹板に毛の束がありますが、これには認められません。また、gonocoxiteの内側にのびる2本の突起の形も両種で異なっています。早く名前をつけなくちゃ。

Re: 交尾器の大きなヒメガガンボ... 投稿者: 投稿日:2013/11/18(Mon) 22:03:28 No.8646  引用 
アノニモミイア様
さっそくのご回答ありがとうございます。
今が発生時期なのですね。採集した日は曇ってくると空気も冷たく感じられ、少し時期が遅いかなとも思っていましたが、
Nematoceraはかなり寒い時でも飛んでいるものがあるようで、調べれば楽しめると思いました。
これを見つけた時は一個体だけ目に留まったのですが、その場所は川の高さと林道の高さが離れている所だったので、下に下りてみてみるのもいいと思いました。
大会の講演の内容も紹介して下さり、未解明の部分がまだ多いことも分かりました。

中村様
ご多忙の中ありがとうございます。
未記載種という事はメジャーな部類ではないという事で、うれしくなりました。
しかし壊してしまったので、もっと上達して資料として残せるようになりたいと思いました。
採集場所は年に1,2度しか行かないところですが、またさがしてみたいと思います。
近縁種との細かな違いについても教えて下さりありがとうございました。
ガガンボ類の形態用語はすぐにはピンときませんでしたが、とりあえずgoogleで画像検索したところ、図がいろいろ出てきました。勉強になります。

ありがとうございました。

Re: 交尾器の大きなヒメガガンボ... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2013/11/19(Tue) 00:13:51 No.8647  引用 
大宮様:双翅目の形態用語についてですが、北隆館の新訂原色昆虫大図鑑第3巻の双翅目の概説におおよそのことが図示解説してあります。図書館などでご覧になってください。なお、本書は旧版と新訂版ではかなり違っていまして、上記概説は新訂版です。

Re: 交尾器の大きなヒメガガンボ... 投稿者:達磨 投稿日:2013/11/19(Tue) 00:27:50 No.8648 ホームページ  引用 
できるだけ完全な状態で標本を残そうとするのは大切なことですが、こと、ガガンボに関して、そこに執着すると標本の収集がままなりません。脚はなくてもいいや、ぐらいの気持ちで収集することをお勧めします。私も甲虫専門からいきなりガガンボを集め始めた頃、珍しそうなガガンボの脚が取れるたびに悲鳴を上げていましたが、今ではだいぶ達観して、気にならなくなりました。どういう訳か完品に固執しなくなってからの方が、脚が取れることが少なくなったような気すらします。

Re: 交尾器の大きなヒメガガンボ... 投稿者: 投稿日:2013/11/19(Tue) 22:11:02 No.8650  引用 
アノニモミイア様
おっしゃる通りです、手元によい解説がありました。ありがとうございます。
gonocoxiteは生殖基節ですね。今まで模式図のハエ型類のほうを主に見ていましたが、解説文も含めてもっと活用したいと思います。

達磨様
肩の力を抜くことができました。ありがとうございます。もっと楽観的にやろうと思います。

重ねてのコメントをいただき、感謝します。

無題 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2013/11/19(Tue) 07:26:05 No.8649  引用 
Fly Timesの今秋号51号が本日オンラインされました。多くの新知見が盛られ、また北米の双翅類の生態写真も含まれています。

http://www.nadsdiptera.org/News/FlyTimes/issue51.pdf

Euthyneura属? 投稿者:バグリッチ 投稿日:2013/11/17(Sun) 18:38:10 No.8635  引用 
皆さん、こんにちは。

 今年の春に、松本市の浅間温泉付近で採集したオドリバエです。
 以前にも、本属について伺ったことがありますが、その際の種はOedalea属とご教示いただきました。
ちょっと違うように感じ、また、検索に自信が持てなく、再度ご意見を頂戴したくお願い申し上げます。
 体長は約2.5mm。
 触角第3節が大きく、短い刺毛が先端に付いています。

 Trichina属にも似ているのですが、触角が異なっていると考えました。
 宜しくお願い申し上げます。
 


Re: Euthyneura属? 投稿者:バグリッチ 投稿日:2013/11/17(Sun) 18:39:02 No.8636  引用 
同じ個体です。

 頭部のみ大きくしてみました。


Re: Euthyneura属? 投稿者:バグリッチ 投稿日:2013/11/17(Sun) 18:50:10 No.8637  引用 
 申し訳ありません。

 後脚のとげ状剛毛の様子などから(捕獲脚とまで言いにくいですが)、やはり、Oedalea属に見えてきました。
 同じ間違いをしたような気がします。

 やはりOedaleaでしょうか

Re: Euthyneura属? 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/11/18(Mon) 01:18:43 No.8641  引用 
バグリッチさんの推測の通り、後脚が捕獲脚(と言うか把握脚とも言えそうです)の特徴からOedalea属です。日本に3種ほど確実に生息しています。

Re: Euthyneura属? 投稿者:バグリッチ 投稿日:2013/11/18(Mon) 21:51:43 No.8645  引用 
三枝先生

 ご教示に御礼申し上げます。

 把握脚という表現は、ピッタリくるような気がします。
 Oedaea属の一種として扱うようにさせていただきます。

 いつもありがとうございます。

ヒメガガンボ科の一種について 投稿者:HM 投稿日:2013/11/17(Sun) 15:27:41 No.8632  引用 
いつもご指導ありがとうございます。
11月17日に採集したヒメガガンボ科と思われるガガンボについて画像から判断できることがありましたら、ご教示いただけますでしょうか。
体長は約8ミリ。静岡県御殿場市の標高450メートルの場所で撮影しました。
よろしくお願いいたします。
                     HM


Re: ヒメガガンボ科の一種につい... 投稿者:HM 投稿日:2013/11/17(Sun) 15:28:32 No.8633  引用 
追加の画像です。 HM

Re: ヒメガガンボ科の一種につい... 投稿者:HM 投稿日:2013/11/17(Sun) 15:32:52 No.8634  引用 
もう一枚、追加の画像です。
採集後に容器の中で激しく体を震わせる様子が見られました。
この行動についてもご教示いただけますと幸いです。 HM


Re: ヒメガガンボ科の一種につい... 投稿者: 投稿日:2013/11/18(Mon) 17:01:00 No.8643 ホームページ  引用 
ヒメガガンボ科のGeranomyia属の一種です。G. gifuensis Akexander, 1921の雌かなぁ、というところです。
晩秋に咲き残ったキクの花などにやってきて、蜜を吸います。キク科の花が咲いている草原をゆっくりとスウィープすると効率よく採集できるグループです。

Re: ヒメガガンボ科の一種につい... 投稿者:HM 投稿日:2013/11/18(Mon) 21:11:57 No.8644  引用 
達磨様

お忙しい中、コメントをいただきありがとうございました。
属までわかりたいへんうれしく思っております。
キク科の花が咲いている草原のスウィーピングにもいつか挑戦してみたいと思っております。
今後ともご指導よろしくお願いいたします。  HM

科の同定をしたいのですが・・・... 投稿者:蝿野 投稿日:2013/11/13(Wed) 13:40:44 No.8626  引用 
翅脈がにかよっていてわかりません。

Re: 科の同定をしたいのですが・... 投稿者:蝿野 投稿日:2013/11/13(Wed) 13:41:38 No.8627  引用 
翅脈です。
ハモグリバエ科を疑っているのですが・・・


Re: 科の同定をしたいのですが・... 投稿者:蝿野 投稿日:2013/11/13(Wed) 13:43:35 No.8628  引用 
こちらはオドリバエ科のようにも見えるのですが・・・

Re: 科の同定をしたいのですが・... 投稿者:蝿野 投稿日:2013/11/13(Wed) 13:44:26 No.8629  引用 
翅脈です

Re: 科の同定をしたいのですが・... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/11/13(Wed) 17:15:37 No.8630  引用 
蝿野様.

最初の種類は,クチキバエ科と思われます.
触角第2節の前縁中央が張り出していませんか?
(絵解き検索 couplet 74 )

2頭目は,破損が激しく頭部などの情報が無いので,私のレベルではわかりません.

前回,書き忘れたのですが,笹川の絵解き検索は解説文が書かれていないので,保育社の原色日本昆虫図鑑(下)等にある検索表を参考にして下さい.

また,双翅目全体の図鑑としては,Flies: The Natural History & Diversity of Diptera という図鑑が出ています(この本の巻末にも絵解き検索があります).
http://www.amazon.co.jp/Flies-Natural-History-Diversity-Diptera/dp/1770851003

Re: 科の同定をしたいのですが・... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2013/11/15(Fri) 17:18:38 No.8631  引用 
2番目のハエはアタマアブ科PipunculidaeのChalarus属の♂でしょう。
M1+2脈がほとんど消失するという顕著な翅脈上の特徴を持っています。
アタマアブ科の♂の腹端部は第9腹節背板が顕著に瘤状に肥大していますが、♀の腹端部は産卵用に細くとがっています。

日本産のChalarus属については、次の論文が参考になりますが、画像の標本の状態ですと、種までの同定は交尾器を調査しない限り難しそうです。

Morokote, R. & Hirashima, Y., 1990. A systematic study of the Japanese Pipunculidae (Diptera) Part II. The genus Chalarus Walker. J. Fac. Agr. Kyushu Uni., 34(3): 161-181.

なお、蠅野さんの10月23日投稿された質問に回答してありますが、ご覧になっているのでしょうか。ご覧になったならそれなりの返信をされないと、質問そのものの必要性について疑念を持たざるを得ません。

キモグリバエの一種でしょうか 投稿者:komachan 投稿日:2013/11/07(Thu) 16:51:34 No.8621  引用 
撮影日 2013.08.15
撮影地 長野県駒ヶ根市

キモグリバエの一種と思いますが、田んぼの害虫イネキモグリバエは胸背面の縦線は3本ですが、これは4本。
自分なりに調べても同定できなかったのでご指導お願いします。


キモグリバエの一種でしょうか 投稿者:komachan 投稿日:2013/11/07(Thu) 16:52:33 No.8622  引用 
翅脈図です。

Re: キモグリバエの一種でしょう... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2013/11/08(Fri) 04:11:13 No.8623  引用 
すでにご存じかと思いますが、日本のキモグリバエ科の総説は、

Kanmiya, K.(1983). Systematic study of the Japanese Chloropidae (Diptera). Memoirs of the Entomological Society of Washington, Number 11. 370 pages.

です。この論文には♂交尾器などの図はありますが、専門外の者が期待するような全形図、触角、頭部、胸部などの図はほとんど含まれていないために、これらの特徴のイメージなしにもっぱら検索表を引いて調べるしかありません。

私も時には同定のためにこの検索表を使いますが、かなり苦労して、そのためにキモグリバエの同定は気が重いものです。

投稿された写真はかなり特徴的なので、どなたか詳しい方からのレスが期待されます。

Re: キモグリバエの一種でしょう... 投稿者:komachan 投稿日:2013/11/11(Mon) 06:47:55 No.8625  引用 
アノニモミイア様、ありがとうございます。

検索表を引いて調べられるほどの知識は持ち合わせていないので、追加のレスがなければキモグリバエの一種として分類しておきます。

クロバエ科だと思うのですが・・... 投稿者:鴨川@房総半島 投稿日:2013/10/13(Sun) 08:54:16 No.8584  引用 
またご教授願いたく参りました。
房総で捕まえたハエなのですが、クロバエ科だと思うのですが背板にうっすら三本の黒い線が見えるので自信が持てません。今回の個体は9mmほどです。

ちなみに、私は双翅目を科まで落としたい時は「絵解きで調べる昆虫! 〜環境アセスメント動物調査手法講演会 絵解き検索シリーズ 総集編〜」を使うのですが、122pの検索表のクロバエとニクバエを分ける所が私のレベルではよくわかりません。剛毛の事だとは思うのですが・・・これらを分ける良い区別点でもあればついでにご教授願いたいのですが。。。


Re: クロバエ科だと思うのですが... 投稿者: 投稿日:2013/10/14(Mon) 09:50:02 No.8585  引用 
鴨川@房総半島 様

おはようございます.山口県のさんごです.ニクバエ・クロバエを調べているものです.

お写真のサイズが小さいので剛毛がよく見えませんが,経験的にはニクバエ科の♀のような感じがします.

ニクバエ科とクロバエ科の区別ですが,やはり胸部の剛毛が一番確実なようですが,これを文章で表現されるとなかなかとっつきにくいですよね.

北隆館の「新訂原色大図鑑III」,「ハエ 生態と防除」に両者を区別する検索表と,倉橋博士著「日本産クロバエ科の種目録」にクロバエ科の特徴が,それぞれ微妙に違った表現で,いずれも分かりやすく記されていますので,一度見られることをお勧めします.ただし「ハエ 生態と防除」に引用されているFanの図はやや解りにくいと感じます.

以後は,ニクバエ科とクロバエ科に絞って(イエバエ科やヤドリバエ科はすでに除外されているとして),かつ日本産のものに限定した話として読んでください.

剛毛以外の区別点として,北隆館の大図鑑や「ハエ 生態と防除」に記されているように,腹部の色彩が有用と思います.わずかでも青,緑,紫などの金属光沢があれば,ニクバエ科ではありません.逆はいえません.クロバエ科で黒や灰色のものはいます.

腹部にはっきりした市松模様(チェッカーフラグ模様)があって上記のような金属光沢がないものは,ニクバエ科ニクバエ亜科とみてまず間違いないですが,ニクバエ科でもヤドリニクバエ亜科やヤチニクバエ亜科では市松模様がありません.しかも,ニクバエ亜科でも古い個体で鱗粉が落ちているものでは市松模様がわかりにくかったりしますので,これも逆はいえないということになります.

あと,日本産ニクバエ科では♂の複眼が明らかに相接するものはいません.

もう一点,♀ではっきりとした産卵管状の構造があるニクバエは日本産ではいないと思います.

以上から,ニクバエ科を否定することは比較的容易なのですが,どちらかに確定するとなると,やはり胸部の剛毛をみるのが確実でしょうね.

長文のわりにわかりにくいですね.

お役に立てたでしょうか?

Re: クロバエ科だと思うのですが... 投稿者:鴨川@房総半島 投稿日:2013/10/16(Wed) 04:06:29 No.8594  引用 
さんごさま
お礼が遅くなってしまって申し訳ありません。
ご丁寧な解説ありがとうございます!!今後は以上の事も参考にして同定していこうと思います。

ちなみに件の図鑑ですが、こちらは運がいいのか悪いのか、絵解きで乗っていてわかりやすいと思いきやこの部分だけ言葉がないので理解できなかったのです。アドバイスを参考にして確実にわかる種どうしで比較して解読してみます。

Re: クロバエ科だと思うのですが... 投稿者:さんご 投稿日:2013/10/16(Wed) 15:33:30 No.8595  引用 
鴨川@房総半島 様

多少でもお役にたててよかったです.

みたことはありませんが,海外には緑色や青色のニクバエがいるようですので,先の話はあくまで本邦産の既知種限定での話です.そんなのが本邦でも見つかったらうれしいですが,ちょっと困りますね.

くどくてすみません.

Re: クロバエ科だと思うのですが... 投稿者: 投稿日:2013/11/08(Fri) 14:54:42 No.8624  引用 
鴨川@房総半島 様

さんごです.

突然ですが,先日のNo.8585で,間違い,というかウソを言いましたので,訂正させてください.

日本産ニクバエでも♀に「産卵管」状の構造があるものがいました.ギングチバチヤドリニクバエ Oebalia minutaです.実物は見たことがないのですが,Kontyu39(1):62-63 (ここではPtychoneura属とされています)に♀の「産卵管」の図が掲載されています.Oebalia属のほかの種も同様の構造を持っている可能性があります.

ということで日本産のものに限定しても,♀の産卵管をもってニクバエ科であることを否定することはできないことになります.

浅はかな知識なのに知ったような顔をして書きました.ごめんなさい.

古田死亡説・・・ガセです・・・ 投稿者:ハエ男 投稿日:2013/11/06(Wed) 00:10:48 No.8619  引用 
ハエ男=古田治です。
どうやら11/3〜11/5にかけて古田死亡説が流れていたようなのですが・・・ガセです。・・・生きてます。

体は大分細くなって、シルエットは変わってはいますが、いきてますので、よろしくお願いいたします。

Re: 古田死亡説・・・ガセです・... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/11/06(Wed) 21:48:45 No.8620  引用 
ハエ男様.

MLで未確認情報として流れた時は,ちょっと驚きました(^_^;)

しかし,4-5日前にメールでハエ男さんの現状を直接伺っていたので,夏に脳梗塞で倒れたという話が間違って伝聞したのではないかと考えました.

メールでは,リハビリついでにニクバエを採ってゲニを出してみるほど回復していると書かれていたので,来年にはスリムなハエ男さんとお会い出来るのではないかと楽しみにしております.

渓流域でとれました 投稿者:蝿野 投稿日:2013/10/22(Tue) 16:08:44 No.8604  引用 
なんでしょうか?

Re: 渓流域でとれました 投稿者:蝿野 投稿日:2013/10/22(Tue) 16:11:29 No.8605  引用 
翅です

Re: 渓流域でとれました 投稿者:蝿野 投稿日:2013/10/22(Tue) 16:13:11 No.8606  引用 
さらにこちらもわかりません。
翅に毛が生えております。
ヌカカ科でしょうか?


Re: 渓流域でとれました 投稿者:蝿野 投稿日:2013/10/22(Tue) 16:18:45 No.8607  引用 
翅です

Re: 渓流域でとれました 投稿者:eriyusurika 投稿日:2013/10/22(Tue) 16:53:04 No.8608  引用 
蝿野 様
前2つの写真はユスリカです。翅の前縁脈が短くR脈と融合し棍棒状になっています。更にこの棍棒状の翅脈は大変短く翅の基半に位置しています。この様な翅脈を持つものは日本では2属しかいません(南米などではこのグループの別属のものがいます)。写真では後脚脛節の末端が強く張り出しているのが判ります。この事からこの写真のユスリカはコナユスリカ属Corynoneura)に所属することが判ります。残念ですがこの写真のものは雌ですので種までは同定できません(雄であっても種の判定にはプレパラートを作製して観察しなければなりません)。

あとの2つの写真はヌカカ科のDasthelea属の種のように見えます。

Re: 渓流域でとれました 投稿者:蝿野 投稿日:2013/10/23(Wed) 09:16:50 No.8610  引用 
大変詳しいご回答ありがとうございます!!
非常に助かりました!
たくさんのユスリカを同定していますが、これもユスリカなんですね、ありがとうございます。

Re: 渓流域でとれました 投稿者:eriyusurika 投稿日:2013/10/25(Fri) 23:42:50 No.8615  引用 
蝿野 様
ヌカカの属名の綴りが間違っていました。Dasyheleaです。

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