こんにちは。
画像は、埼玉の山地でよく採集されるヒゲタケカです。 北隆館の図鑑と、北大のデータベースで翅の模様を見た中では、該当するように見える種は 思い当たりませんでした。 日本の確認種とされるMacrocera属の内、翅の模様の図版があった種は次の8種です。 M.abdominalis ハラボシヒゲタケカ M.alpicoloides ムナスジヒゲタケカ M.ephemeraeformis カゲロウヒゲタケカ M.ezoensis エゾヒゲタケカ M.fasciata キオビヒゲタケカ M.lutea 和名なし M.nana チビヒゲタケカ M.vittata キアシヒゲタケカ 翅の斑紋だけでみると、これらの種ではないように思えます。 すると日本での記録種の残りは次の2種です。 M.maculosa M.obscura このどちらかなのでは?と思うのですが ここで行き詰ってしまいました。 たくさんいるので、珍しくないように思えますが・・・ ご教示いただけましたら幸いです。 よろしくお願い申し上げます。
バグリッチ様.
下記のスレッドを参考にしてください. http://furumusi.aez.jp/joyful1/joyful.cgi?list=pickup&num=4324#4324
市毛様
ご教示ありがとうございます。 過去のスレッドを拝見しました。 他にも数種持っていますが、今のところ 同定は困難なようですね。 私も Insects of Japanを待つことにします。 |
また、お邪魔させていただきます。
展示会用の標本整理をしていて、見慣れないChoeradesらしきムシヒキがいることに気付きました。 翅基部に白色毛をもち、ゲニの形状からフタトゲオイシアブが近いかとも思いましたが、ゲニの形状特に下方が文献をもっていないため、わかりませんでした。 ご教示いただければ幸いです。
りゅうひ様.
手元の標本を見ると,トゲオやフタトゲオイシアブは体毛が少ないようで,写真のように金緑色の体毛を多数装っているのはケブカトゲオイシアブとなります. また,写真を見ると第7腹背板の後縁にかなり長い突起があるように見え,この点からもフタトゲオイシアブではないと思います. ムシヒキアブ図鑑の日本産 Laphriinae亜科の検索ではどれに落ちますか? http://www3.kcn.ne.jp/~tgw/web_page/Laphriinae/key_Laphriinae.htm なお,番号の対応は下記のようになるようです. フタトゲオイシアブ Choerades sp.1(春沢・別府,2003) = Ch. sp.4(ムシヒキアブ図鑑) トゲオイシアブ Choerades sp.2(春沢・別府,2003) = Ch. sp.1(ムシヒキアブ図鑑) ケブカトゲオイシアブ Choerades sp.3(春沢・別府,2003) = Ch. sp.1(ムシヒキアブ図鑑)
市毛様
お世話になっております。 またコメントありがとうございました。 和名はweb上のみんなで作る双翅目図鑑を参考にしました。 web上のムシヒキアブ図鑑ではsp.2だと思いましたのでフタトゲオだと勘違いしました。みんなで作る・・・の方とムシヒキアブ図鑑との対応が違うのですね。これで合点がいきました。「はなあぶ」の2003が手元にないので何とも言えないのですが、市毛様がご教示いただいた最下段のケブカトゲオがsp.2となるのでしょうか? ご教示いただいたものですとsp.1が2つ出てきますが?? ご教示頂ければ幸いです。
りゅうひ様.
改めて,春沢・別府(2003)を見直してみたところ,図版と本文とで番号がずれていることに気付きました. フタトゲオイシアブ Choerades sp.2(春沢・別府,2003, 図3-a) = Ch. sp.4(ムシヒキアブ図鑑) トゲオイシアブ Choerades sp.3(春沢・別府,2003, 図3-b) = Ch. sp.1(ムシヒキアブ図鑑) ケブカトゲオイシアブ Choerades sp.4(春沢・別府,2003, 図3-c) = Ch. sp.2(ムシヒキアブ図鑑) 参考文献) 春沢・別府(2003) 四国からのイシアブ亜科の記録,はなあぶ 15-1:83-87
市毛様
お手数をおかけいたしました。 やはりケブカトゲオでいいようですね。 ありがとうございました。 栃木県の本種の記録は今のところないようなので、報告したいと思います。 |
昨日、複数採集しました。
腹部第3腹節背板に長い剛毛があることと、Founa japonicaのゲニの図を比較して本種ではないかと思いました。 確認のために投稿させていただきます。 あまり画像がよくなくて大変申し訳ありません。 何卒よろしくお願いいたします。
りゅうひ様.
管理人がコメントするのを待っていましたが,アセスで出張中と思われます(^_^;) かなり特徴的な亜陰茎ですので,りゅうひ様のご指摘通りカエルキンバエで良いのではないかと思います. ところで,何県での採集ですか?
市毛様
はじめまして。 またコメントありがとうございました。 数々の報文、いつも参考にさせていただいています。 当個体は栃木県渡良瀬遊水地での採集品です。 はじめから狙って行きました。 分布は局所的で、2箇所確認しており、決まったヒメジョオンの群落にきていました。 かなりの個体数がいました。
レス遅くなりました。
♂ゲニの形状もOKですし、第3腹背板(見かけ上の第2腹背板)のヘリに長い剛毛が確認できることからもカエルキンバエでOKです。 最近は幸手市あたりで確認されていることから、利根川水系では間違いなく発見されるものと思っていましたが、やはり渡良瀬遊水地で出ましたか・・・ 花に来るのは圧倒的に♂が多いようですね。 というよりはこれまでに♀の採集例が極めて少ないのも本種の特徴であり、♀がどのような時期に出てくるかも十分にわかっていないキンバエなのです。
ハエ男様
はじめまして。 また、コメントありがとうございます。 9個体だけ確保しましたが、すべて♂でした。 今後、♀を探してみたいと思います。 しかし次から次へ訪花していたのにはその場でたまげました。 後でなんらかの誌面にて報告いたします。
ヒメジョオン×→ハルジオンです。
ハエ男さんにお願いがあります。 このページを私のブログにリンクさせていただいてもよろしいでしょうか? よろしくお願いいたします。
ブログはこちらになります。
http://musiearth.exblog.jp/
りゅうひ様、はじめまして。
カエルキンバエ屋?のケンセイです。 渡瀬遊水地での確認おめでとうございます。詳細についていろいろ調査していただいて、ぜひ「はなあぶ」などにご投稿ください。 これで関東では江戸川河川敷(幸手市など)に次いで2箇所目の本種の生息地となりますね。あとは私の予言が正しければ霞ヶ浦沿岸や利根川河川敷にも生息している可能性が高いと思われますので、ぜひチャレンジをしてみてください。 ケンセイ(今から10年ほど前に渡良瀬遊水地の第1調節池と貯水池は調査したことがあるのですが、そのときは確認できませんでした・・・)
>ケンセイさん
はじめまして。 「はなあぶ」の江戸川河川敷での記録拝見させていただいております。渡良瀬では場所が局所的?で広範囲でありますので、時期があえば見つかると思います。是非ご訪問されてみてください。月刊むしにとりあえず記録は報告いたしました。 新たな知見(寄主など)がわかりましたら改めてはなあぶに投稿させていただきます。 |
ハネボシスナニクバエが交尾してました。
最初に見つけた時は、この後ろにもう1個体くっついていたのですが、撮影しようとしたところ全員で飛んでしまい、最後尾のものは逃げてしまいました。合体した2個体はよたよたと重そうに飛んで、再び砂上に降り立ちましたので、そこを撮影したものです。 新潟市 2009年5月11日撮影
ついでに、双翅目談話会の同定会で、幾人かの方から「ハネボシの♀ってどんなの?」という質問を受けましたので、頭部の比較写真を撮ってみました(左が♂、右が♀)。
ハネボシの♀は、アリスタの形状以外は♂とそっくりな外見です。双翅目web図鑑のハネボシスナニクバエの解説にありますように、特に頭部の輪郭がよく似ています。 http://furumusi.aez.jp/wiki.cgi?Sarcophagidae018 ♀のアリスタは・・・先半分が白いという発言もありましたが、確認したところ先半分の色がやや薄くなってはいますが、白いとはいえません。何を見間違えたんですかねぇ・・・すみません(平謝)。 |
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