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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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腐食物のハエ 投稿者:田中川 投稿日:2009/04/01(Wed) 23:23:45 No.5321  引用 
海岸のカニ殻捨て場に集まるハエの中に体長4ミリ弱ほどで横脈に斑紋があり、脚の腿節や脛節に黄色もしくはオレンジ色の紋があるハエを何度も見かけます。このハエは何バエでしょうか。
2009.3.29 三重県津市


Re: 腐食物のハエ 投稿者:田中川 投稿日:2009/04/01(Wed) 23:26:24 No.5322  引用 
別個体です。

Re: 腐食物のハエ 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/04/02(Thu) 07:15:20 No.5325 ホームページ  引用 
田中川様.

フンコバエ科の1種と思われます.

過去ログにマダラオオフンコバエというのがあります.

Re: 腐食物のハエ 投稿者:田中川 投稿日:2009/04/02(Thu) 10:42:25 No.5326  引用 
茨城_市毛様、ありがとうございます。
マダラオオフンコバエのようです。
画像一括閲覧ページにも登録済みだったのですね。一応覘きには行っているのですが、気づきませんでした。

Re: 腐食物のハエ 投稿者:田中川 投稿日:2009/04/04(Sat) 22:29:48 No.5330  引用 
アシマダラオオフンコバエCrumomyia annulus というのが林利彦さんの論文などで見つかりますが、和名が変更されたのでしょうか?

Re: 腐食物のハエ 投稿者:フンコバエ 投稿日:2009/04/07(Tue) 12:10:22 No.5339  引用 
画像はCrumomyia annulusに間違いありません。和名は今後はアシマダラオオフンコバエを使用する予定です。元々数種しか記録されていない状況で和名がつけられていましたが、和名が示す特徴を持った種が複数存在する場合など、最もふさわしい和名に今後変更する予定です。日本に150種ほど分布(記録されているのは70種程ですが)しているので属の和名も含めて最もふさわしい和名を考慮している最中です。昔の論文を参考にしている方には申し訳ありませんが、次回の総目録が出版されるまでには確定したいと思っています。
ちなみに本種は日本で最も普通に見られるオオフンコバエ亜科の1種で、里山・奥山環境共に見られ、動物性・植物性腐廃物に集まり、キノコからの発生も確認しています。

Re: 腐食物のハエ 投稿者:エリユスリカ 投稿日:2009/04/07(Tue) 12:29:38 No.5340  引用 
和名は余りいじらないで欲しいなあ!!

Re: 腐食物のハエ 投稿者:フンコバエ 投稿日:2009/04/07(Tue) 12:56:47 No.5341  引用 
訂正いたします。今後はマダラオオフンコバエを使用する予定です。
和名の変更については基本的に従来の和名を踏襲する予定ですが、和名から属がわかるようにフンコバエの前に属の名前をつけたいと思っています。

Re: 腐食物のハエ 投稿者:田中川 投稿日:2009/04/07(Tue) 20:43:34 No.5345  引用 
フンコバエ様、種の同定ありがとうございます。
和名変更にはそれなりの事情があったのですね。

不明なトゲハネバエ 投稿者:うみぼうず 投稿日:2009/04/06(Mon) 19:27:53 No.5337  引用 
2009.4.5昼過ぎ。福島県郡山市
梅の花(?)に来ていたトゲハネバエです。
交尾中のペアを採集できたので、2匹ともUPしてみます。

翅の前縁部にトゲがあるのでトゲハネバエかと思うのですが、合っていますでしょうか。


Re: 不明なトゲハネバエ 投稿者:うみぼうず 投稿日:2009/04/06(Mon) 19:31:08 No.5338  引用 
こちらが雄です。
立派な交尾器を持っています。

総会報告 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/04/05(Sun) 22:07:08 No.5336 ホームページ  引用 
先日,双翅目談話会の第14回総会が大阪自然史博物館で開かれました.

今回も盛況で,北海道から九州までの38名が参加し,過去最高の人数だったようです.
ここ数回,座れない方が続出しているため,来年からより大きな会場に変更する予定です.

参加して頂いた皆様,どうもありがとうございました.

P.S. 来年も4月第1土曜日に総会を開く予定です.

スズキカバエでは 投稿者:田中川 投稿日:2009/04/04(Sat) 22:57:14 No.5331  引用 
2009.4.4昼過ぎ、雨降り。三重県津市の自宅室内にカバエ科を見つけました。三枝先生の検索表からスズキカバエと自己同定しました。
後腿節は中央ないしやや先の方に幅広い暗色環をもつ
翅端部は広く顕著に暗色化し,r2+3室とr4+5室の亜端部には顕著な透明紋を現す


Re: スズキカバエでは 投稿者:田中川 投稿日:2009/04/04(Sat) 23:00:09 No.5332  引用 
後腿節の暗色環は節のほぼ中央に位置する
第1-3腹節は暗褐色

あっているでしょうか?


Re: スズキカバエでは 投稿者:田中川 投稿日:2009/04/04(Sat) 23:04:55 No.5333  引用 
捕まえて触っているうちに弱ってきました。お尻から何か白いものが出てきました。何でしょう。
両複眼は合眼的でないから雌ですよね。


Re: スズキカバエでは 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/04/05(Sun) 00:56:30 No.5334  引用 
同定されたとおりスズキカバエのメスです。腹端から出ているのは形状から卵だと思います。双翅目の中では、弱ったり、死ぬ直前にメスが産卵することがしばしばあります。例えばキリウジガガンボの♀を半殺しにしたり、また指でつまんだりしていると、次々と黒く細長い卵をはじくように産卵器から出していきます。卵ではないけれど、ニクバエのメスも死に際に卵胎生の蛆を次々と出してきます。

濾紙やティッシュのようなきれいな紙などを湿らせてその上に置けば(卵が乾く前に)、受精卵であれば孵化する可能性があったでしょう。私は飼育したことはありませんが、カバエの幼虫はさまざまな腐敗物を摂食するそうです。

Re: スズキカバエでは 投稿者:田中川 投稿日:2009/04/05(Sun) 11:11:07 No.5335  引用 
三枝豊平様、どうもありがとうございます。
検索表を今後も活用させていただきます。
白いものは卵だったのですね。
我家の庭には腐敗物が多いようです。

海岸の松林の中で 投稿者:田中川 投稿日:2009/04/01(Wed) 22:59:46 No.5318  引用 
松の砂防林の中で、体長は5ミリも無いような小さなハエを3個体ほど見つけました。何バエでしょうか。
2009.3.31昼頃 三重県津市


Re: 海岸の松林の中で 投稿者:田中川 投稿日:2009/04/01(Wed) 23:01:31 No.5319  引用 
別個体です。

Re: 海岸の松林の中で 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/04/01(Wed) 23:12:39 No.5320  引用 
これはオドリバエ科Empididae(またはこれを細分化したセダカバエ科Hybotidae)のLeptodromiella属の1種です。もともとこの属は北欧から記載されたものですが、日本にも数種が生息していて、いずれも未記載種です。

短い口器、触角刺毛が白色で微毛を密生すること、翅の臀葉の発達が悪く、翅の中室から出る脈が2本、R5脈を欠く、などの特徴があります。

成虫は春に出現し、主に森林の地表近くに生息し、しばしば表土上に静止しています。食性などは不明です。

日本産の種は脚の色彩や中胸背板のpollinosityの状態で識別することができますが、一箇所に複数種が生息することはないようです。

近縁な属にLeptopeza, Ocydromiaがあり、いずれもわが国に分布しています。

Re: 海岸の松林の中で 投稿者:田中川 投稿日:2009/04/01(Wed) 23:38:53 No.5323  引用 
三枝豊平様、ありがとうございます。
オドリバエ科のハエと初めて出会いました。スレンダーで魅力的なハエですね。松林にまた覘きに行ってきます。

管理者報告 投稿者:ハエ男 投稿日:2009/04/01(Wed) 08:53:16 No.5313  引用 
サーバーの障害で昨日アクセスできなかった方がいたのではないかと思います。

ご迷惑をお掛けしましたがすみませんでした。無事復旧しましたので、またよろしくお願いいたします。

話は変わりますが、ハエ男は無事出稼ぎを終了し、本日飯田に帰還します。

連絡先は変わらずfurumusiと(@aez.jp)です。

談話会会員の皆様は4/4に大阪でお会いしませう。

Re: 管理者報告 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/04/01(Wed) 15:26:46 No.5316 ホームページ  引用 
ハエ男様.

また,データが全部消えたのではないかと不安でした.

大阪で会いましょう.

横浜のカオビロホソヒラタ 投稿者:pakenya 投稿日:2009/04/01(Wed) 13:35:15 No.5314  引用 
関東はなかなか気温が上がらなくて、春物がまだまだって感じですが、昨日、会社の横の緑地で、昨年に引続きこの種が採れました。

額角が105度程度しかないので、極東の昆虫の検索ではカオビロホソヒラタアブ;Melangyna luciferaには行き着けないのですが、その他の特徴はドンピなのです。

これは師匠に見ていただかなくてはいけないようですので、4/4に大阪まで持参することにいたします。
>師匠!よろしくお願いいたします。


Re: 横浜のカオビロホソヒラタ 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/04/01(Wed) 15:25:00 No.5315 ホームページ  引用 
pakenya様.

たぶん,本州産のM. lasiophlalmaと同じくnewに該当するのかもしれません.海外に送って見てもらえるようにタコ採って下さい.

P.S. 額角の測定は結構難しいです.

春のアブ? 投稿者:うみぼうず 投稿日:2009/03/11(Wed) 15:54:48 No.5217  引用 
庭先よく分からない双翅目を捕まえました。
翅脈を見るとアブの仲間らしいのですが、あっていますでしょうか?
庭の石や白い壁でひなたぼっこをしている個体が多かったです。
2009.3.8 福島県郡山市


Re: 春のアブ? 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/03/11(Wed) 16:19:17 No.5218  引用 
シギアブ科の1種であることは間違いないのですが,この写真だけでは確実に属までは同定が難しいようです.Rhagioシギアブ属の可能性が高いのですが,Chrysopilusキンシギアブ属かもしれません.また触角の状態が壊れていてよくわからないのでなんとも言えませんが,Symphoromyiaフトヒゲシギアブ属の可能性も否定できません.たくさん発生しているようですから,標本をお送りいただければ,詳しい同定ができると思います.

Re: 春のアブ? 投稿者:うみぼうず 投稿日:2009/03/12(Thu) 01:16:03 No.5225  引用 
三枝豊平様
ご返事ありがとうございます。
シギアブの仲間なのですね。いろいろと調べてみたのですが、全く調べ方が足りなかったようです・・・・
触角については標本作成中に取れてしまったようです。触覚のついていたころの写真がありますので、そちらも乗せておきます。
捕まえて標本にしたものは1頭しかなかったのですが、週末にでももう一度探してみようと思います。
標本を送るとしますと、どちらにお送りすればよいでしょうか?


Re: 春のアブ? 投稿者:うみぼうず 投稿日:2009/03/12(Thu) 01:26:33 No.5226  引用 
もう一枚背面からの全景も乗せておきます。
実際はもうちょっと背中の模様がはっきりしていました。


Re: 春のアブ? 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/03/12(Thu) 02:56:10 No.5227  引用 
新しい写真拝見しましたが,やはり確信がもてませんので,標本をお送りください.住所はここに示してもいいのですが(日本昆虫学会の会員名簿にも出ていますし),この場は公開ですので,ひとまず本掲示板の管理人のハエ男さんにお尋ねください.彼からお聞きいただければ分かります.ハエ男さんの連絡先は,彼の本掲示板の投稿(No. 5061)を引用しておきます.

「サイト関連の連絡事項&古田あての連絡事項はしばらくの間(3月いっぱいまで・・)出来れば@hotmail.comの方にいただけるとありがたいです。もちろんアドレスのはじめはfurumusiです。」

または,この掲示板の元のハエ男さんのホームページにある,furumusi@aez.jp でも連絡がつくかと思います.

連絡がつきましたら,またここにその旨掲示してください.

Re: 春のアブ? 投稿者:うみぼうず 投稿日:2009/03/17(Tue) 18:47:49 No.5276  引用 
ハエ男様と連絡がつきました。
先週土日で3頭ほど同一個体を採集することが出来たので、
今週中にでもお送りします。

Re: 春のアブ? 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/03/17(Tue) 19:05:36 No.5277  引用 
うみぼうず様

到着しましたらひとまずご連絡します。到着次第調べて、その結果を直接あるいはこの掲示板上でおしらせいたします。

Re: 春のアブ? 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/03/29(Sun) 14:51:55 No.5309  引用 
うみぼうず様。

標本無事到着しました。外観からちょっと見当が付かなかったのですが、シギアブ科Chrysopilus属の1種でした。本属はかなり種が多く、そのの多くは、体に金、白などの軟長毛を生じているので、一様に暗褐色の本種はやや異質な感じを受けます。種については、さらに文献で詳しく当って、分かりしだい連絡します。

Re: 春のアブ? 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/03/29(Sun) 22:36:30 No.5310  引用 
標本を詳しく検討した結果、本種は本州兵庫県養父郡Takinoyaから1960年3月早期に採集された15♂1♀に基づいて記載された

Chrysopilus morimotoi Nagatomi, 1968

と同定できました。体色や毛が暗褐色であること、翅が煤色であることなど、普通のChrysopilusとはかなり感じが異なります。特に、第1触角節が第2よりはるかに長く、かつ肥大しているなどの点が重要です。他の日本産Chrysopilusでは、第2節は第1節とほぼ同じ長さか、それより長いと言う特徴を持っています。

本種のように触角第1節が肥大しているのはSymphoromyia属の特徴ですが、この属では第3節が腎形ですので、区別できます。邦産のこの属の唯一の種、Symphoromyia crassicornis (Panzer)は外観が今回のC. morimotoiに大変よく似ていて、この種は5月に入ると(本州の山地では6-7月)林縁の日当たりのよい草地などに、時には群生するほど多数現れます。なお、Symphoromyia属の種は北米には多数の種が生息し、私はアラスカで採集していたときに、腕や首筋をチカッと刺されたので、アブかと思ったらSymphoromyiaの1種でした。日本産のS. crassicornisは刺さないようです。

Re: 春のアブ? 投稿者:うみぼうず 投稿日:2009/03/30(Mon) 13:39:35 No.5312  引用 
三枝豊平様

同定していただきありがとうございます。

シギアブ科のChrysopilus morimotoi という種類なのですね。了解しました。

少し変わった種?なのですね。最近同じような種が多数出現してきていますが、お話からすると異なる種かも知れないですね。捕獲して調べてみます。

ガガンボダマシではない 投稿者:田中川 投稿日:2009/03/23(Mon) 22:39:18 No.5301  引用 
家の中に居ました。湾曲した短いA1脈が無いので、ガガンボダマシではない。では、何なのかが判りません。体長は7ミリ程度かと。
2009.3.23 三重県津市


Re: ガガンボダマシではない 投稿者:田中川 投稿日:2009/03/23(Mon) 22:41:33 No.5302  引用 
窓の外から撮りました。

Re: ガガンボダマシではない 投稿者:田中川 投稿日:2009/03/23(Mon) 22:43:35 No.5303  引用 
ビニール袋に閉じ込めて撮りました。

Re: ガガンボダマシではない 投稿者: 投稿日:2009/03/23(Mon) 23:45:31 No.5305 ホームページ  引用 
ヒメガガンボ科に属する
Erioconopa elegantula (Alexander, 1913)
だと思います。

Re: ガガンボダマシではない 投稿者:田中川 投稿日:2009/03/24(Tue) 10:42:45 No.5306  引用 
達磨様、ありがとうございます。
Erioconopa elegantula (Alexander, 1913)で検索しても日本語のページでは何も出てきませんでした。良く似た学名の
イツモンヒメガガンボ, Erioptera (Erioptera) elegantula, Alexander. 1913 というのを見つけましたが、この種の情報も多くは無いように思います。
何年も前にガガンボのことを詳しく紹介していたサイトがあったのですが、最近はそれが見つかりません。どこかの大学関係のサイトだったような記憶があるのですが、あのようなサイトが復活するとガガンボも分かりやすくなるのになあと思います。

Re: ガガンボダマシではない 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/03/24(Tue) 12:50:59 No.5307 ホームページ  引用 
田中川様.

ガガンボ関連は,Catalogue of the Craneflies of the World
http://nlbif.eti.uva.nl/ccw/index.php
で学名を入れるとシノニム等も簡単にわかります.

ちなみに,Erioptera elegantulaとして記載された種類が,現在でErioconopa elegantulaという学名になっているようです.

九大のサイトにあった大蚊天国は,とある学生が卒業して消えてしまったようです.(昨年より改名して開店しましたが,種名リストは無いようです.)

同じく九大のヤドリバエのサイトも,教授が定年になって消えてしまいましたね.

また,北大にもキノコバエのサイトがあったのですが,これも消えてしまいました.

このような有用なサイトは,国が保管するとかしてくれると良いのですが;^_^)

Re: ガガンボダマシではない 投稿者:田中川 投稿日:2009/03/24(Tue) 18:21:25 No.5308  引用 
茨城_市毛様、ありがとうございます。
イツモンヒメガガンボだったんですね。図書館へ行って調べてきます。
有用なサイトは本当に残したいものですね。作るのは大変な労力だったでしょうに。大学での研究というのは学生や教授が去ると引継ぎや残していこうとする考え方が無さそうですね。

ヤドリバエ科のシノニムリスト 投稿者:セスジ 投稿日:2009/03/21(Sat) 12:02:23 No.5297  引用 
埼玉県昆虫誌のカノコヤドリバエの学名が九大目録と違うので
ネットを探ってみたら、ライプニッツ農業景観研究センターの
ページに「ヤドリバエ科のシノニムリスト」
http://www.zalf.de/home_zalf/institute/dei/php/index.php?page=Tachinidae
がありました。左側のTaxonがジュニアシノニム、im DEI(ドイツ昆虫学研究所)がシニアシノニムとなります。

カノコヤドリバエ
Isocarceliopsis hemimacquartioides Baranov 1934

Carcelia ceylanica (Brauer & Bergenstamm 1891)
となるようです。

Re: ヤドリバエ科のシノニムリス... 投稿者:茨城_市毛_有弁類整理中 投稿日:2009/03/22(Sun) 11:46:57 No.5298 ホームページ  引用 
セスジ様.

セスジ様が紹介している頁は,ライプニッツ農業景観研究センターの収蔵標本リストであって,シノニムリストとは位置付けが若干異なると私は思います.(ハナアブ科を見ると,1980年代頃の学名となっているようで,その後30年分のシノニム処置が反映されていないようです)

さて,問題のカノコヤドリバエの学名ですが,埼玉県昆虫誌の出典である埼玉県動物誌(1978)では,カノコヤドリバエに
Carcelia(Euryclea) ceylanicaの学名が当てられております.

当時は,既にShima(1969)で日本産Carcelia属について解説していますが,Carcelia(Carcelia) hemimacquartioides
を収録する一方,C. ceylanicaの学名は見当たりません.(C. hemimacquartioidesのHostにAmata fortuneiカノコガと記されています)

Mesnil(1968)の,A Preliminary List of Tachinidae from Japanでも,C. ceylanicaの学名は出てきません.

そして,日本産昆虫総目録(1989)では,カノコヤドリバエはCarcelia(Euryclea) hemimacquartioidesとなっており,そ
の後の皇居のヤドリバエ科(2000)等でも,同様の扱いとなっております.

一方,中国ハエ類(1999)のCarcelia(Euryclea) ceylanicaの項目にはシノニムは記されていません.


なお,Herting(1984)Catalogue of Palearctic TachinidaeのAnnotationsには,

(43) C. (E.)-hemimacquartioides Baranov is not a synonym of ceylanica Brauer & Bergenstamm (Eufischeria). The types of the two species (seen by me) differ markedly in the width of the frons and the shape of the third antennal joint.

との記述があるので,何かの論文でシノニムとされたものが復活したのではないかと思います.

そのようなわけで,次の日本産昆虫総目録が出るまでは,カノコヤドリバエの学名はCarcelia(Euryclea)
hemimacquartioidesで良いのではないかと思います.

Re: ヤドリバエ科のシノニムリス... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2009/03/22(Sun) 13:51:50 No.5299  引用 
Shima (2006) A host-paratsite catalog of Tachinide (Diptera) of Japan, Makunagi/Acta Dipterologica, Supplement 2 によれば,カノコヤドリバエの学名は:

Carcelia (Euryclea) hemimacquartoides Baranov 

です.おそらくこれが本種の学名としては最新情報でしょう.

寄主はカノコガ(北海道帯広)だけで,種の分布は北海道,本州,九州;中国(北京,上海,台湾)と示されています(本文は英文).

なお,本件とは無関係ですが,学名に人名を用いるときに,それに hemi, neo, para, nigri-, -oides などの接頭語や接尾語をつけるのは,一般に好ましいこととは言われていません.本種の場合には,Baranovは,接頭語に加えて接尾語までMacquartに付けたことになります.この場合,たとえ人名ではなくとも,余り感じのよい学名ではないでしょう.「何々に似たものの半分」と言うようなことで,さっぱり意味が通じません.

Re: ヤドリバエ科のシノニムリス... 投稿者:セスジ 投稿日:2009/03/23(Mon) 11:18:50 No.5300  引用 
市毛様・アノニモミイア様
ご教授ありがとうございました。収蔵標本リストですね。
早とちりで申し訳ございません。

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