これはPyrgotidaeデガシラバエ科ではなくて,メバエ科Conopidaeの1種です。どなたか詳しい方のコメントがその内あるでしょう。
アノニモミイア様:
これは早速に6種のハエにつきましてご教示頂きまして、誠にありがとうございました。種名まで分かりましたら幸いではありますものの、私にとりましては、ひとまずこの程度の上位分類でも十分に満足なものです。#6のハエにつきましては、できましたら標本をお送りしたかったのですが、あいにく1匹しか採集しておらず、しかも解剖してしまいましたので、残っておりません…(私共は内臓の構造に興味をもっておりまして、外部形態のおおよその写真が得られましたら、すぐに解剖してしまいます)。しかしやはり努力して複数個体を採集せねばならないな…と反省しています次第です。今後もお世話になります機会があるかと存じますが、どうぞよろしくお願いいたします(非公開でメールアドレスを付けさせて頂きました)。どうもありがとうございました。
やまちゃんさん:
双翅類の内臓構造に興味をお持ちとのことですが,どのような形態や生態,あるいは分子情報の研究・調査であっても,材料の正しい名称が分からなければ,その研究結果はしばしば半減してしまうのではないでしょうか。双翅類は画像等だけでは時には科名さえもはっきりしない場合がしばしばあります。たとえ現時点でご自分の下では材料の名称を調査する方法がなくても,同定の基礎になる外部形態は何らかの形で残しておくことは必須でしょう。内臓と言われたので,双翅類では主に腹部に収まっています(もちろん消化器官の前方の部分などは胸部や頭部に収まっていますが)。内部構造を調べるためにたとえ胸部や腹部の外骨格を破壊したとしても,脚や翅はほとんど傷めることはないでしょう。これらの残された部分はたとえ部分的な破壊・損傷があっても同定に必要な特徴は多くは残されているものです。乾燥でもエタノールなどの液浸状態でもいいですから,今後は是非残されるようにすることをお勧めします。御研究・調査の進展を期待しています。
アノニモミイア様:
いろいろ用事に追われておりまして、遅くなりまして恐縮です・・・。確かに、どのような研究におきましても、材料の正確な帰属が分かることが必須の前提条件になるでしょうから、今後は肢や翅など、残りのパーツを証拠としてできるだけ残しておきたいと存じます。それにしましても、画像では科名さえはっきりしない場合がある!とは、なかなか奥が深く難しいものですね・・・重要なご教示を賜りまして、どうもありがとうございました。 |
多分ハナバエ科Anthomyiidaeの1種。多分と言うのは翅のCuA+CuP脈(伝統的な臀脈)が翅の縁まで達しているようにも見えるので。しかし,専門の人でないとこの画像だけでは同定は難しそうですね。
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いつもお世話になります。先日、許可をいただいて沼尻付近で採集したハエですが、分類をお教え頂けませんでしょうか? Drosophila guttiferaのような紋がついてます。どうぞよろしくお願いいたします。
これはシマバエ科Lauxanidaeの1種。どなたか詳しい方のコメントがその内あるでしょう。
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多分イエバエ科のLimnophora属ミスギワイエバエ属の1種です。種までの同定は写真では無理でしょう。
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クロバエ科のツマグロキンバエです。よく訪花します。また♂は樹間などの空間でホバリングします。
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おーやぎ様,相変わらず珍しい虫の写真が多いですね.
シマバエ科のNoeetomima属の1種で,以前も国後から記載されたN. fulgensではないかとした個体と同種と思われます. 昨年,モンゴル・USA・中国の研究者が共著で4新種を記載し, 備考に"Checklist of the Noeetomima of the world"がついています.今のところNoeetomima aberrans Shatalkin, 1992が北海道から記録されているだけのようです.
茨城@市毛さま
ありがとうございます。これはミバエだと思っていましたら、やや似ているのが、Web東奥のシマバエの一種http://www.toonippo.co.jp/photo_studio/insects/detail.asp?daibunrui=abu_hae&chubunrui=hae&pic=84と云うのがありまして、シマバエなのかなと質問した次第です。 |
NH様.
写真で細かいことが見えないことのほかに,体長が書かれていないのでより辛いです. なんとなく,細長いほうがチョバエの幼虫のような気がします.
早速ありがとうございます。
体長は約8ミリと5ミリの2匹です。 もう一匹(茶色っぽい方)は約3ミリ程度です。 40℃程度の湯でも死なずに生きているのが驚きです。 重ねてありがとうございます。 駆除を考えます。 |
この一見変わった感じのハエはショウジョウバエ科のカノカメノコショウジョウバエStegana (Oxyphortica) nigripennis (Hendel, 1914)です。この種は岡田先生が嘗てProtostegana kanoi Okada, 1956として記載したものです。大型のショウジョウバエで,渓流などの湿った森の樹幹に静止しているのをしばしば見かけます。九州には同属のS. (O.) dendrobium Chen et Aotsukaという種がいます。種小名は上記のような生態に基づいたものでしょう。
三枝先生:
これは早速に詳しいご解説を賜り、恐縮に存じます。これは見た目が素晴らしい、良いハエですね! ネット上にはほとんど情報がありませんので、実態がわかりまして嬉しく思っております! どうもありがとうございました。 |
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