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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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教えてください。 投稿者:NH 投稿日:2014/07/16(Wed) 18:33:53 No.8933  引用 
浴槽の中に浮いてくる幼虫なのですが、どこかで繁殖しているようです。
何の幼虫か教えて頂ければと思います。画像が荒くすいません。


添付:8933.pdf (62KB)

Re: 教えてください。 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2014/07/18(Fri) 05:30:12 No.8937  引用 
NH様.

写真で細かいことが見えないことのほかに,体長が書かれていないのでより辛いです.
なんとなく,細長いほうがチョバエの幼虫のような気がします.

Re: 教えてください。 投稿者:NH 投稿日:2014/07/18(Fri) 16:12:15 No.8938  引用 
早速ありがとうございます。
体長は約8ミリと5ミリの2匹です。

もう一匹(茶色っぽい方)は約3ミリ程度です。

40℃程度の湯でも死なずに生きているのが驚きです。
重ねてありがとうございます。
駆除を考えます。

石垣島のハエ 投稿者:やまちゃん 投稿日:2014/07/03(Thu) 19:06:01 No.8930  引用 
いつもお世話になります。このハエの分類をお教え頂けましたら幸いです。2014年6月石垣島産です。どうぞよろしくお願いいたします。

Re: 石垣島のハエ 投稿者:三枝豊平 投稿日:2014/07/04(Fri) 00:00:06 No.8931  引用 
この一見変わった感じのハエはショウジョウバエ科のカノカメノコショウジョウバエStegana (Oxyphortica) nigripennis (Hendel, 1914)です。この種は岡田先生が嘗てProtostegana kanoi Okada, 1956として記載したものです。大型のショウジョウバエで,渓流などの湿った森の樹幹に静止しているのをしばしば見かけます。九州には同属のS. (O.) dendrobium Chen et Aotsukaという種がいます。種小名は上記のような生態に基づいたものでしょう。

Re: 石垣島のハエ 投稿者:やまちゃん 投稿日:2014/07/04(Fri) 20:12:50 No.8932  引用 
三枝先生:

これは早速に詳しいご解説を賜り、恐縮に存じます。これは見た目が素晴らしい、良いハエですね! ネット上にはほとんど情報がありませんので、実態がわかりまして嬉しく思っております! どうもありがとうございました。

アナアキハナアブ 投稿者:BaconL 投稿日:2014/06/25(Wed) 22:26:29 No.8924  引用 
札幌市の山地で採集したハナアブについてお尋ねです。
どちらもゲレンデのリフト乗り場の窓についていたものを採集しました。
ガロアアナアキハナアブとイトウアナアキハナアブではないかと思いますが、いまいち自信が持てません。また、ガロアアナアキハナアブについて、北海道からの記録はあったでしょうか。ご教示よろしくお願いいたします。


Re: アナアキハナアブ 投稿者:BaconL 投稿日:2014/06/25(Wed) 22:29:49 No.8925  引用 
頭部の拡大写真です。

Re: アナアキハナアブ 投稿者:BaconL 投稿日:2014/06/25(Wed) 22:33:47 No.8926  引用 
腹部の模様です。

Re: アナアキハナアブ 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2014/06/26(Thu) 13:14:09 No.8927  引用 
Baconl様.

御推測通り,Graptomyza alabeta(= G. ihai?)とG. itoi(= G. takeuchii?)で良いと思います.
G. alabetaは沿海地方南部と本州の記録だけで,北海道の記録はないようですね.

G. alabetaと酷似したG. ihai(基産地 奄美大島)は, Choi, Deuk-Soo; Han, Ho-Yeon, 2004: Redescription of Graptomyza ihai Shiraki Diptera, Syrphidae, first recorded genus and species in Korea. Entomological Research. 34(1):1-5.
で,韓国からも報告されましたが,形態的な差が微妙です(^_^;)

なお, 沿海地方にはG. alabetaに酷似した別種がおり,北海道でも採れるのではないかと思っています(小楯板が黄色,翅に黒紋を欠く).埼玉でこの種らしき個体が採れていますが,その後の追加記録はないようです.

G. itoiの方も,個体変異にそれぞれ学名が付けられたと思われます.

Re: アナアキハナアブ 投稿者:BaconL 投稿日:2014/07/03(Thu) 09:33:50 No.8929  引用 
茨城@市毛様

早速の返信有難うございます。
G. alabetaについては、どこかへ報告を出そうと思います。この属は斑紋にはある程度変異があるようですね。近似種についても注意して見てみます。

日本産では他にokawaiとishikawaiが、これもitoiと同種のように見えますね。

逆向きで交尾するハエ 投稿者:しぐま 投稿日:2014/06/23(Mon) 06:26:49 No.8920 ホームページ  引用 
皆様おはようございます。またお世話になります。

2014年5月下旬・山形県
里山の山道で(周囲は雑木林)交尾中のハエを見つけました。
連結したまま歩き回ったり飛んだりしていました。
とてもカラフルなお似合いのカップルで、頭部の色に性差があります。

ハエの交尾といえば♂が♀の背後からマウントする体位だと思い込んでいたので、反向型交尾のハエを初めて見て驚きました。
シオヤアブでは互いに逆向きで交尾しますけど、ハエも交尾姿勢を見るだけで大まかな分類(〜科)が分かったりするのでしょうか?

残念ながらすぐに逃げられてしまい、動画から切り出したスナップショットしかありません。
このとても特徴的なハエの名前が知りたくて投稿しました。
よろしくお願いします。


Re: 逆向きで交尾するハエ 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2014/06/23(Mon) 07:05:06 No.8921  引用 
しぐまさん:画像の双翅類はいわゆるハエ(環縫類)ではなく,アブの仲間です。シギアブ科のArthroceras rubrifrons Nagatomi, 1966 に相当する種です。なお,Arthroceras japonicum Nagatomi, 1954 という種が記載されています。A. rubrifronsはjaponicumとは色彩上の相違だけで,多分japonicum の亜種程度のものと思います(原公表(原記載)でもその可能性が示されています)。今回の画像からすると,雌の頭部が赤橙色ですので,rubrifrons に相当するものです。A. rubrifrons は東京から記載された種で,おそらく本州北部では♀の頭部がこのような赤橙色になるのでしょう。現在,rubrifronsをjaponicumの亜種にした取扱はないと思いますので,画像のシギアブは現行の分類ではArthroceras rubrifrons Nagatomiでいいでしょう。

和名は多分ないかと思います。もしつけるとすれば,ズアカフシツノシギアブというところでしょうか。Arthrocerasはarthro=節,ceras=触角(角)の合成語ですし,ruburifronsはrubri=赤色,frons=前額 です。

Arthroceras属の入るシギアブ科は成虫の形態から判断するとムシヒキアブよりかなり原始的なアブでして,当然のことながら雌雄は頭部を反対に向けて交尾をします。

本種についてさらに知りたい場合は,確かネット上で公開されている,Pacific Insects のvol. 8, no. 1, pp. 43-60 を参照すれば,Nagatomi, A., 1966. The Arthroceras of the world (Diptera: Rhagionidae) という論文が見れます。綺麗な(自画自賛?)着色図もあります。

Re: 逆向きで交尾するハエ 投稿者:しぐま 投稿日:2014/06/23(Mon) 20:55:48 No.8922 ホームページ  引用 
アノニモミイアさん、こんばんは。
痒い所に手が届くような詳細な回答、解説を頂きましてありがとうございます。
正体が判明してすっきりしました。
シギアブ科には全く馴染みがなく、とても勉強になりました。
ご紹介のありました論文を一応検索してみたのですが
http://hbs.bishopmuseum.org/pi/pi8-1.htm
残念ながらPDFファイルは公開されていないようで、見つかりませんでした。
たぶん見ても専門的すぎて私には理解できないでしょう…。

Re: 逆向きで交尾するハエ 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2014/06/24(Tue) 13:39:35 No.8923  引用 
Pacific Insectsは全巻pdfがあると思ったのですが,vol.7 や8が部分的にpdfが出ていませんね。永冨先生の論文もたまたまpdfが無いことになっていました。私の方で作成しても,本掲示板につけるにしてはファイルサイズが大きすぎて無理のようです。
内容は記載論文ですので,特にこれといった生態上の記述はありません。投稿画像からA. rubrifronsの事は確実でしょうから,あえて永冨論文を参照されるまでもないでしょう。

お願いします。 投稿者:Yupon 投稿日:2014/06/18(Wed) 17:01:29 No.8916  引用 
2014.06.02 石垣島の雑木林で撮影しました。
ヤドリバエの1種でしょうか?
不鮮明な写真が1枚だけで申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。


Re: お願いします。 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2014/06/20(Fri) 20:05:15 No.8918  引用 
Yupon様.

御推測通り,ヤドリバエの1種で合っていると思います.
ヤドリバエは,詳しい人がネットに出てこないので殆ど種類がわかりません.

追記
私の持っている標本で似たようなものを探したところ,石垣産のDexia fulvifera Roderが出てきました.

北海道〜九州には同属のセスジナガハリバエ Dexia flavipesが分布しており,沖縄には別の3種類が分布するようです.

Ref: Zhang, Chun-Tian; Shima, Hiroshi; Chen, Xiao-Lin, 2010: A review of the genus Dexia Meigen in the Palearctic and Oriental Regions Diptera Tachinidae. Zootaxa 2705 (3 Dec): 1-81.

Re: お願いします。 投稿者:Yupon 投稿日:2014/06/21(Sat) 11:21:49 No.8919  引用 
茨城@市毛様

どうもありがとうございます!
セスジナガハリバエと体つきなどがよく似ていて、
この近縁種なのだなぁとスッキリしました。
黄色と黒のコントラストに赤い目も美しく、心惹かれました。

栗の花に来ていたハエについて 投稿者:HM 投稿日:2014/06/16(Mon) 22:07:24 No.8907  引用 
今朝、裾野市で栗の花に来ているハエを採集しました。ほぼ同じ時刻に標高差が約250メートルあり20キロ近く離れている御殿場市でも同じ種類の個体を採集し、こちらは卵を産みました。画像からわかることがありましたらご教示ください。

Re: 栗の花に来ていたハエについ... 投稿者:HM 投稿日:2014/06/16(Mon) 22:08:48 No.8908  引用 
画像です。 HM

Re: 栗の花に来ていたハエについ... 投稿者:HM 投稿日:2014/06/16(Mon) 22:11:25 No.8909  引用 
すみません。どういうわけか画像が入りません。

Re: 栗の花に来ていたハエについ... 投稿者:HM 投稿日:2014/06/16(Mon) 22:13:21 No.8910  引用 
もう一度だけトライしてみます。

Re: 栗の花に来ていたハエについ... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2014/06/17(Tue) 18:00:06 No.8912  引用 
HM様.

サーバーのアクセスログが原因で容量オーバーとなっており,画像がアップロード出来なくなっていました.

サーバーのエラーは修正しましたので,御面倒でも画像を再度投稿して頂けませんでしょうか m(__)m

Re: 栗の花に来ていたハエについ... 投稿者:HM 投稿日:2014/06/17(Tue) 22:25:49 No.8913  引用 
茨城@市毛様
ご連絡と修正をありがとうございました。
再度投稿させていただきます。
よろしくお願いいたします。


Re: 栗の花に来ていたハエについ... 投稿者:HM 投稿日:2014/06/17(Tue) 22:27:50 No.8914  引用 
追加の画像です。
体長は7ミリ程度です。


Re: 栗の花に来ていたハエについ... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2014/06/18(Wed) 06:06:00 No.8915  引用 
HM様.

1枚目の写真は,前脚脛節先端の形状からケバエ科のBibio属の1種のようです.同属は本州に20種類程度分布しています.

2枚目はあまり特徴的な部位が写っていないのですが,これもケバエ科の1種と思われます.

Re: 栗の花に来ていたハエについ... 投稿者:HM 投稿日:2014/06/18(Wed) 22:06:03 No.8917  引用 
茨城@市毛様

コメントをありがとうございました。
2枚は同種と思われます。
この時期に富士山麓一帯で見られるのかもしれません。
観察を続けます。
今後ともご指導よろしくお願いいたします。

ムシヒキでしょうか?? 投稿者:木佐浩之 投稿日:2014/06/14(Sat) 20:49:31 No.8905  引用 
クヌギの木で見つけた白っぽいハエです。
毛深い様子なのでムシヒキアブと思い、ネット上で調べてみましたが、
結局、合致する画像を探し出せませんでした。
この画像で推定できるようでしたら、ご教示をお願いします。
ちなみに体長は1.5センチ程度と記憶しています。
(6/14 徳島市で撮影)


Re: ムシヒキでしょうか?? 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2014/06/16(Mon) 21:29:20 No.8906  引用 
木佐浩之様.

御推測のように,羽化して間もないムシヒキアブです.
種類までは判りません.

Re: ムシヒキでしょうか?? 投稿者:木佐浩之 投稿日:2014/06/17(Tue) 07:36:19 No.8911  引用 
茨城@市毛 様
早速のご回答ありがとうございます。
白い色をしたムシヒキアブがいるのではと思ったのですが、
この色彩は羽化直後のものだったのですね。
またひとつ勉強になりました。

これは何のなかまの幼虫ですか 投稿者: 投稿日:2014/05/29(Thu) 22:09:31 No.8885 ホームページ  引用 
2014.05.28、青森県下北で、岩壁の表面を薄く流れ落ちる水のなかにいました。大きさはまちまちで、3-8ミリ位です。

Re: これは何のなかまの幼虫です... 投稿者: 投稿日:2014/05/29(Thu) 22:10:38 No.8886 ホームページ  引用 
一匹拡大します

Re: これは何のなかまの幼虫です... 投稿者: 投稿日:2014/05/29(Thu) 22:12:37 No.8887 ホームページ  引用 
尾部に突起があり、末端にも拡がった突起がみえます。

Re: これは何のなかまの幼虫です... 投稿者:三枝豊平 投稿日:2014/05/31(Sat) 10:33:11 No.8888  引用 
大八木様

これらは全てユスリカバエ科のAndroprosopa属の幼虫です。ユスリカバエ科は岩清水など垂直の岩の表面を厚さ(深さ)1mm前後で緩やかに流れる部分に生活し,背面は水面上に出ていて,藻類などを摂食します。成虫も岩清水の近くの草や岩面に静止していて,活動は至って不活発なもので,一見小型のブユのような印象を受けます。(昆虫と自然,2005年,Vo. 40, No.10, 通巻529号参照)

カナダのDr. Sinclair(本科やオドリバエなどの専門家)が共同研究者とこの科の分子系統を研究していて,日本のAndroprosopaの100%エタノール標本(成虫または幼虫)を所望されていますが,こちらでなかなか採れないで難渋しています。もし,機会があってこの幼虫にであいましたら液浸標本を作成していただければ彼に送ることができます。

Androprosopaの他に日本にはTrichothaumaleaがいますが,これ更に微小で,かなり稀なものです。

なお,岩清水にはホソカ科のイワシミズホソカ類の幼虫,ノギカワゲラの仲間,タニガワトビケラやある種のナガレトビケラ,オビカゲロウやカカンボカゲロウ,日本西南部ではトゲオトンボなどの幼虫の生息場所になっています。

Re: これは何のなかまの幼虫です... 投稿者: 投稿日:2014/06/06(Fri) 21:47:57 No.8904 ホームページ  引用 
ユスリカバエをお送りしました。8日にはつくそうです。

ユスリカバエのツノ状突起はなんと呼び、なんの役割をしているのですか。

教えていただけますか? 投稿者:ぴーたろ 投稿日:2014/06/02(Mon) 22:16:41 No.8900  引用 
六月一日、神奈川県横浜市にて発見しました。
ガガンボの様な見た目ですが・・・どのような種のものか知りたく、質問させてください。
スマホを使い撮影をしたため画質が非常に悪いです、申し訳ありません。


Re: 教えていただけますか? 投稿者:ぴーたろ 投稿日:2014/06/02(Mon) 22:17:36 No.8901  引用 
正面から撮った画像です。

Re: 教えていただけますか? 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2014/06/02(Mon) 23:44:44 No.8902  引用 
画像の虫はこの掲示板で扱う双翅目(ハエ目)ではなくて膜翅目(ハチ目)の寄生蜂のヒメバチ科のアメバチ(またはアメバチモドキ)の仲間です。この仲間は多くは夜行性です。寄生蜂ですが、メスは鋭い産卵管(ハチの針)を持っているので刺されます。画像では翅が1対しかないように見えますが前翅と後翅がしっかり連結できる構造になっているためです。

Re: 教えていただけますか? 投稿者:ぴーたろ 投稿日:2014/06/03(Tue) 00:03:32 No.8903  引用 
アノニモミイアさん、教えていただきありがとうございます。スッキリしました!
よく見たら羽の根元が二対ありますね・・・掲示板にそぐわない内容の質問をしてしまって申し訳ありませんでした!

教えてください 投稿者: 投稿日:2014/06/01(Sun) 18:11:58 No.8889  引用 
2014.5.22.堺市のコナラの樹液にたくさん集まっていました。
左端は Traginops orientalis だと思いますが、中央と右端に少し写っているいるショウジョウバエ科についてお尋ねします。Amiota(Phortica)だろうと思うのですが、お送りした写真から種名まで分かるのでしょうか。どこに着目すればいいのか分かりませんので、おって頭部、胸部背面、翅脈、側面の4枚の写真をお送りします。
なお、体長は、個体差がありますが、4.5mm〜5.5mm ほどでした。


Re: 教えてください 投稿者: 投稿日:2014/06/01(Sun) 18:14:07 No.8890  引用 
頭部の拡大です。

Re: 教えてください 投稿者: 投稿日:2014/06/01(Sun) 18:15:17 No.8891  引用 
胸部背面です。

Re: 教えてください 投稿者: 投稿日:2014/06/01(Sun) 18:16:45 No.8892  引用 
翅脈のよく分かる写真です。

Re: 教えてください 投稿者: 投稿日:2014/06/01(Sun) 18:17:40 No.8893  引用 
側面です。

Re: 教えてください 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2014/06/02(Mon) 08:59:31 No.8894  引用 
そよかぜさん。ショウジョウバエには全くの素人なので,無責任なコメントです。

Okada(1988)以降,Phorticaが日本からどのくらい追加種があるか知りませんが,この文献に限って言えば,検索表は,

29. Caudal black bands of abdominal tergites not protruded at middle;.............magna Okada
-Caudal black bands of abdominal tergites protruded mid-dorsally;....... 30

とありますので,最初に示された写真でかろうじて光を反射している翅の下に透けている腹部の斑紋は magna の斑紋の記述に適合するのではないでしょうか。30に続くokadaiの全形図が同著にありますが,今回の写真の個体とは異なって腹部背板後縁の暗色帯は中央で前方に向かって突出しています。

最新の情報については,ショウジョウバエに詳しい方のコメントをお待ちになった方が良いでしょう。

なお,投稿された写真はかなり精緻なものですね。できましたら撮影機材や条件をこの掲示板でご紹介ください。

Re: 教えてください 投稿者: 投稿日:2014/06/02(Mon) 12:36:50 No.8895  引用 
アノニモミイア様、ありがとうございました。腹部背面の斑紋が大切なんですね。
翅による反射の少ない写真がありましたので、載せておきます。
写真からすると、これが Amiota(Phortica) magna (オオマダラメマトイ)の可能性が高いということですね。

撮影機材と条件を下に書いておきます。
カメラ:ニコンD7100、レンズ:ニコン AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
ISO 200、f/18、内臓ストロボ、ディフューザー使用、露出補正 +2.3
体長を測定するために等倍撮影したうえで、画像編集ソフトでシャープにし、トリミングしています。


Re: 教えてください 投稿者: 投稿日:2014/06/02(Mon) 12:39:12 No.8896  引用 
腹部背面の斑紋がポイントとなるということで、写真を見直していると、写真のようなものが混じっていました。1種類だと思いこんでいたのですが、違ったようです。体長も少し小さく、4mmほどでした。
これが Amiota(Phortica) okadai (マダラメマトイ)ということになるのでしょうか。


Re: 教えてください 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2014/06/02(Mon) 16:25:35 No.8897  引用 
そよかぜさん。撮影機材などご教示いただき有難うございました。参考にさせていただきます。

新しくアップされた画像で,初めのは♀ですが,背板後縁の黒帯が前方に突出していないので,Okada, 1988に関する限りA. (Phortica) magna Okadaに同定できます。2番目のは明らかに黒帯が前方に突出しているので,maganaではなく,検索表で30以降のものです。同書の検索表とokadaiの図を貼り付けておきます。検索表の30は,黒帯の幅が背板の長さの半分より狭いのがokadaiとなっていて,kappaやconiferaでは半分より広いとなっています。画像ですと狭い(どこを指すのか難しいところですがこの場合は最も狭い位置,すなわち中央突出の両側を指すと判断します)ので,多分okadaiではないでしょうか。交尾器の特徴は解剖をしないとわかりません。

Okada, 1988以降に日本からPhortica亜属の種が記載されていたら上記は必ずしも正しいかわかりません。

検索表は次につけます。


Re: 教えてください 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2014/06/02(Mon) 16:29:42 No.8898  引用 
Okada, 1988のPhortica亜属の検索表です。

Re: 教えてください 投稿者: 投稿日:2014/06/02(Mon) 20:27:33 No.8899  引用 
アノニモミイア様
図や検索表を添付していただくなど、お手数をおかけしました。
ありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。

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