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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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Rhamphomyia(Megacyttarus) 投稿者: 投稿日:2006/09/02(Sat) 09:25 No.2635  引用 
小形の黒いRhamphomyiaです。

茨城県水戸市近郊(alt.50m)の雑木林縁のカエデに飛来していたものを4月中旬に採集しました。

Rh.(Megacyttarus) pilosifaciesの近縁種と思われます。

Rhamphomyia属は亜属の検索表が無いので、亜属にたどり着くのが大変ですね。

よろしく御願い致します。


Re: Rhamphomyia(Megacyttarus) 投稿者: 投稿日:2006/09/02(Sat) 09:42 No.2636  引用 
交尾器です。

Saigusa(1963)のRh.(M.) pilosifaciesの交尾器に似ていますが、交尾器下部のHypandrium?(第8腹板)が図のようには細長く伸びていません。
(勉強不足なため交尾器形状が変わると、相同性が良くわかりません。Rh. deformicaudaなどもすごい形をしていますが、図に名称が書き込まれているので助かります。)


Re: Rhamphomyia(Megacyttarus) 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2006/09/02(Sat) 15:42 No.2637  引用 
写真の標本はRhamphomyia (Megacyttarus) brunneostriata Frey, 1950の雄です.この個体はFrey(1953)がvar. monstrosa Freyとして記載したもので,中脚第二付小節が著しく肥大する点で,正常型(一般型)と区別できます.両型は共存します.
R. brunneostriataは顔面が有毛,雄の第8腹節腹板が光沢がある1群に属し,これにはR. pilosifacies Saigusa, 1963と R. trimaculata Saigusa, 1963が日本産の既知種では所属します.
R. brunneostriataは雄の中脚第1付小節が著しく短い点,雌の中央室が翅縁近くまで拡大し,その横脈が内側に弱く屈曲し,翅に顕著な暗斑を欠くことで,上記2種から容易に識別可能です.しかし,R, brunneostriataには地域によって雄中脚付節の変形が軽微な状態になる地理的集団があり,種分化の途上にあるようです.
R.brunneostriataは地域によりますが,3月下旬から5月上旬に成虫が発生し,水辺や近くの路上の2−4mくらいの空間で水平ジグザグ飛翔を2m位してから直線的に戻るという群飛飛翔を繰り返します.カエデなどの花にも飛来・吸蜜します.またMegacyttarus亜属の多くの種の雄はHilara属と同様に水面を水上飛行機のように滑走型飛翔を行って,水面の落下昆虫を捕らえて,雌への婚姻贈呈餌にします.交尾対は群飛のやや下で飛翔しながら交尾を続けます.
Rhamphomyia属は日本列島だけでも約300種分布しており,北半球には恐らく1500種くらいはいると思われます.亜属の分類はユーラシアのものではCalorhamphomyia, Orientomyia, Megacyttarus, Dasyrhamphomyia,Ctenempis,Aclonempis,Rhamphomyia(Collinariaを含む)等の単系統群は明確な派生形質を持っていますが,Eorhamphomyia, Pararhamphomyiaのような混成群があり,亜属の分類を著しく困難にしています.北米のものが入ると更に錯綜します.

写真撮影のノウハウについてご教示戴き有難うございました.デジカメ高級機種を考えていまして,大変参考になりました.

Rhamphomyia属の1種 投稿者: 投稿日:2006/08/27(Sun) 13:55 No.2618  引用 
再びオドリバエです。

写真の種類は、Rhamphomyia属の1種です。恐らくCalorhamphomyia亜属ではないかと思います。

体長約10mm。7月末に茨城県の標高1000mのブナ帯で採集しました。

極東の昆虫の検索Empididaeで調べると、Rh.(C.) nipponensis Freyに辿り着きましたが如何でしょうか?


Re: Rhamphomyia属の1種 投稿者: 投稿日:2006/08/27(Sun) 13:57 No.2619  引用 
腹部末端の拡大です。

Re: Rhamphomyia属の1種 投稿者: 投稿日:2006/08/27(Sun) 19:11 No.2620  引用 
先ほど、「馬場博士採集の新潟県のオドリバエ科」を思い出し調べてみました。

この文献の検索で調べると、
・前脚基付節の下面には10本程度の剛毛が混じる。
・後腿節のav剛毛(anteroventral)は長く、全体に亘って粗生する。(剛毛は途中からほぼ腹面中央側に列がずれてくる。)
・オス交尾器(aedeagus)はほぼP.194図3のように第1湾曲が強く角張っている。

このような特徴を持っているので、写真の種はRh.(C.) flavobasalis Freyとなるのでしょうか?

Re: Rhamphomyia属の1種 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2006/08/27(Sun) 21:49 No.2621  引用 
検索されたとおり,写真の種はRhamphomyia (Calorhamphomyia) flavobasalis Frey,1951のオスです.本種は東北各県と群馬,新潟の標本を検しています.しかし,茨城県のものは初めてみました.主に産地ブナ帯で6月を中心として成虫が出現する普通種です.R. nipponensisは大阪,京都など近畿地方北部に分布する種で,今回のものとは別の種です.
Calorhamphomyia亜属は未記載種を含めて日本列島に役45種生息し,主に本州のブナ帯を主要生息地としていますが,少数の種は瀬戸内の低地(R, itoi)や中部山岳の高地(R. pretiosa)に進出する種もあります.北海道は3種,九州は10種未満です.極東からは日本列島のみ(北海道から九州本島と対馬)で,ずっと飛んで北米頭部のアパラチア山脈からその北縁のカナダにまた役40種が生息しているもので,典型的な東亜・北米東部型の分布を示す昆虫群です.

Re: Rhamphomyia属の1種 投稿者: 投稿日:2006/08/27(Sun) 22:40 No.2622  引用 
アノニモミイア様、早速の回答ありがとうございます。

連続で申し訳ないのですが、この写真のRhamphomyia属の1種はRhamphomyia(Orientomyia) spirifera Freyで良いのでしょうか? Ito&Saigusa(1967)A revision of the Japanese species of the Subgenus Orientomyia Saigusaの交尾器の図とはほぼ合致します。

よろしく御願い致します。


Re: Rhamphomyia属の1種 投稿者: 投稿日:2006/08/27(Sun) 22:46 No.2623  引用 
交尾器付近の拡大です。

採集地は茨城県北部の標高約600mのブナ林で、6月下旬の採集です。

同地では、現在森林総研九州に在籍する末吉氏が報告書をまとめております。
・末吉昌宏他(2003)皆伐後の温帯落葉樹林の二次遷移に伴う双翅目昆虫群集の変化 http://ss.ffpri.affrc.go.jp/labs/kanko/388-4.pdf#search=%22%E6%9C%AB%E5%90%89%20%E5%8C%97%E8%8C%A8%E5%9F%8E%22


Re: Rhamphomyia属の1種 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2006/08/28(Mon) 15:11 No.2624  引用 
あなたが同定されたようにRhamphomyia (Orientomyia) spirifera Freyの雄です.本種は本州中部から九州までの低山地ないし山地に生息していて,個体数はあまり多くはありません.その結果,群飛や捕食性の観察もほとんど行われていません.
Orientomyia亜属は日本列島から台湾,中国中部にかけて分布しており,Calorhamphomyia亜属に比べるとどちらかといえば暖温帯性のRhamphomyiaです.北米やヨーロッパには分布していません.日本には既知種のほかに,6種の未記載種が生息しています.交尾したペアはHilara属の大部分の種やRhamphomyia属Megacyttarus亜属のように,交尾中ずっと空中を飛翔する性質があります.低い位置で飛翔中のペアが発見された場合は近くの上空で群飛が観察されます.

Re: Rhamphomyia属の1種 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2006/08/28(Mon) 16:18 No.2625  引用 
かなり精緻な写真です.これらの写真を撮影されたカメラの機種,撮影方法(光源,使用レンズ,接写方法など)について教えてください.

Re: Rhamphomyia属の1種 投稿者: 投稿日:2006/08/28(Mon) 23:19 No.2626  引用 
アノニモミイア様、毎回詳しい説明ありがとうございます。

ますますオドリバエが面白くなってきました。

オドリバエの写真は、ズーム付きデジカメ(Panasonic DMC-FZ7)に実体顕微鏡の対物レンズ(Leica 1.0X Planapo)とリングライト照明を取り付けたカメラで撮影しております。
デジカメをマニュアルフォーカスに設定しておき、顕微鏡スタンドを上下させて微妙にピントの違う10-15枚の写真を撮影します。
撮影した写真をHeliconFocusで自動的に合成処理をしています。http://heliconfilter.com/pages/index.php?id=509

今後ともよろしく御願い致します。

目と胸の赤いハエ 投稿者:ハンマー 投稿日:2006/08/24(Thu) 22:48 No.2608  引用 
この目と胸の赤いハエは何でしょうか?
よろしくお願いします。

兵庫県三田市、2006年8月6日撮影です。


Re: 目と胸の赤いハエ 投稿者: 投稿日:2006/08/25(Fri) 19:10 No.2611  引用 
ハンマー様。

スズキベッコウハナアブかニトベベッコウハナアブと思われますが、翅の紋が見えないので判別が困難です。

胸背後側部〜小楯板後縁の剛毛が淡色に見えるので、恐らくスズキベッコウハナアブと思われます。

Re: 目と胸の赤いハエ 投稿者:ハンマー 投稿日:2006/08/26(Sat) 06:26 No.2617  引用 
市毛さま。
どうもありがとうございました。
検索してみると大変面白い生態のアブのようですね。

********双翅目談話会からの連絡... 投稿者: 投稿日:2006/08/25(Fri) 20:05 No.2616  引用 
********双翅目談話会からの連絡事項************

「はなあぶ」No.22の原稿締切りは8月末日となっております。お早めに原稿を編集係までお送り願います。

送付先アドレスは、「はなあぶ」各号の投稿規程に書かれております。

なお、メールで送付する場合は、別にCD-ROMかフロッピーにいれたものと、打ち出した原稿を編集係まで郵送してください。

まだ復旧しない・・ただいま頭痛... 投稿者: 投稿日:2006/08/25(Fri) 14:24 No.2609  引用 
調子が悪い悪いと思いながらもだまし、なだめ、すかしながらも使ってたワシのPCですが、ついに起動しなくなりました。

とりあえず再インストールしてみましたが・・・
いまのところ動いてくれてます・・・が・・・各種詳細なデータやバックアップの復旧はもう少しかかりそうです。(別にホームページのほうはサーバーにデータがあるので問題ないですけどね・・)

とはいえここ数ヶ月のアドレスやデータはだめそうです・・頭痛い遺体・・

やっぱ、部屋が暑すぎるのだろうか・・

Re: まだ復旧しない・・ただいま... 投稿者: 投稿日:2006/08/25(Fri) 20:03 No.2615  引用 
ハエ男様、御愁傷様ですm(__)m

たぶんHDDの寿命ですかね。
私もリムーバルケースに入れっぱなしで常用していたHDDは異常に寿命が短かったですね。冷却不足だったと思われます。

ところで、本体ケースのファンは大丈夫でしょうか?
こちらもHDD程高回転ではありませんが、ベアリングが痛んだり、ホコリ等で回転数が落ちている場合があります。

会社で使用しているパソコンの中には、10年以上毎日使用されているものもありますが、やはりHDDや冷却ファンが壊れます。

いずれにしても、現在使用しているHDDのS.M.A.R.T.値を確認しておいたほうが良いと思われます。リアルタイム監視でなければフリーソフトで簡単に見られます。

読み方教えて下さい。 投稿者:野比太 投稿日:2006/08/25(Fri) 16:36 No.2610  引用 
昆虫のけい節部分にある「距棘」という読み名が解りません。
どなたか教えて下さい。

Re: 読み方教えて下さい。 投稿者: 投稿日:2006/08/25(Fri) 19:14 No.2612  引用 
野比太様。

素直に、「きょきょく」という読みではないのでしょうか?

私はあまり考えない性格なので、距棘(きょきょく)・距刺(きょし)と読んでいます。

Re: 読み方教えて下さい。 投稿者: 投稿日:2006/08/25(Fri) 19:24 No.2613  引用 
「きょ・きょく」です。

教えてください 投稿者:千尋 投稿日:2006/08/15(Tue) 19:48 No.2601  引用 
みなさま、はじめまして。
愛媛で虫をやっている千尋と申します。今回は、みなさまにお聞きしたいことがあるので、投稿させていただきます。
私は、今年の6月初めに石鎚のふもとにある面河渓に採集に行ったのですが、その時の採集品のなかに、ジョウザンナガハナアブと思われる種が含まれていました。
自分で調べた限りでは、本種の分布は北海道と本州になっており、四国は含まれていません。
もし、いままで四国から記録がないのなら、然るべきところに報告しようと思います。
ただ、図鑑で分布に四国が含まれない種でも、実は四国から見つかっているということが、ままあるようなので、本種ももしかするとすでに四国から見つかっているかも知れません。
また、もし本種が四国に分布しないようでも、近似の別種が分布しているのでは? とも考え調べてみたのですが、結局よく分かりませんでした。
これらのことについて教えてください。よろしくお願いいたします。

Re: 教えてください 投稿者: 投稿日:2006/08/16(Wed) 13:41 No.2602  引用 
双翅目談話会会誌「はなあぶ」の記事タイトルの検索は当サイト内のみんなで作る双翅目Web図鑑http://furumusi.aez.jp/diptera_web.htmの「検索」でキーワードを入れる事である程度できます。
しかし、これまでのところジョウザンナガハナアブが関連しそうな記事は見当たりませんでした。

双翅目の図鑑はこれまではごくごく少数の研究者によって書かれていますのでどうしても分布記録についての記述は不十分なものにならざるを得ません。あくまでも目安程度に考えると良いと思います。

また初記録かどうかは判断できなくても、記録が少ないことは確実だと思われるので発表されることをお勧めします。

現在、当サイト内においてハナアブの記録をまとめようとしてハナアブネットというコーナーを作りつつあります。http://furumusi.aez.jp/fly/hanaabu-net/hanaabu_net.htm
この中で、近畿、関東、中部の一部の記録はすでに公開されてますが、四国はまだ手を付けていません。ぜひ四国の県のハナアブ記録情報がありましたらお知らせください。

Re: 教えてください 投稿者:Arge 投稿日:2006/08/17(Thu) 09:42 No.2603  引用 
ハナアブネットで近畿などの記録を作っているArgeと申します。
近畿が終わったら四国も作る予定で情報を集めていたのですが、まだ全部集まっていません。
四国のハナアブ科の記録としては2つぐらいしか大きなものはなさそうです。
一つは愛媛県から出ている「小田深山の自然」という本で2分冊になっていてたぶん2のほうに載っています。大阪市立自然史博物館にはあるので私は一部見たことがあるのですが、ハナアブのところはまだちゃんと見ていません。今月中に博物館に行く予定があるので確認してみます。

もう一つは古い記録で、素木博士と枝重博士による面河と石鎚の調査の記録です。これも実物は見たことがないのですが、九州大学の昆虫学論文データベースで検索ができます。以下のURLで、「昆虫学文献データベースの検索」から、簡易検索でジョウザンナガハナアブで検索すると、記録が出てきます。

http://konchudb.agr.agr.kyushu-u.ac.jp/konchur/index-j.html

SHIRAKI, T., EDASHIGE, T, 1953. The insect fauna of Mt. Ishizuchi and Omogo Valley, Iyo, Japan. Trans. Shikoku Ent. Soc., 3(5-6): 84-125.

ここからは詳細なデータ等はわかりません。
また、この記録がなぜその後の図鑑等に反映されていないかも不明です。
それに、ハエ男さんも書いておられるように、記録例も少ないようですし、古い記録ですので、新たに記録を発表したほうがいいかもしれません。

Re: 教えてください 投稿者:千尋 投稿日:2006/08/20(Sun) 01:51 No.2606  引用 
みなさま、ありがとうございます。

記録はないか、あってもごく少数で古いものであるということで了解しました。
やはり、どこかへ記録を出したほうがよいようですね。

>一つは愛媛県から出ている「小田深山の自然」
実は、私は某LOVE大の学生で昆虫学研究室の関係者です。
先輩が小田深山の調査に絡んでいるようなので、たぶん文献もあると思いますので、こんど見てみます。

Re: 教えてください 投稿者:Arge 投稿日:2006/08/21(Mon) 19:41 No.2607  引用 
大阪の自然史博物館で、ハチの研究会の行事に参加したついでに、各地のハナアブの分布試料も集めてきました。

「小田深山の自然」ですが、やはりジョウザンナガハナアブも記録されていました。

大原賢二・山本栄治, 2000. 小田深山およびその周辺のハナアブ類. 小田深山の自然II: 907-931.

1994年と97年に計3個体が採集されています。写真もありますし大原氏の同定ですので間違いはないと思われます。

とはいえ、やはり記録例の少ない種のようですので、発表したほうがいいと思われます。

謎の幼虫が集団移動中 投稿者:たか爺 投稿日:2006/06/03(Sat) 16:20 No.2399 ホームページ  引用 
昨日知り合いが、小さな幼虫がヘビの抜殻に見えるぐらいうじゃうじゃと集まって移動中とのことで、画像を送ってきました。
今日は少しだけ団子状に固まっていただけでしたが、6〜7oの透明な芋虫状。
この画像ではわかりにくいと思いますが、ハエの仲間でしょうか?
場所は埼玉県さいたま市・ミドリシジミで有名な秋が瀬公園のチップをまかれた道の上です。


Re: 謎の幼虫が集団移動中 投稿者:たか爺 投稿日:2006/06/03(Sat) 16:21 No.2400 ホームページ  引用 
ヘビの抜殻に見える!?

Re: 謎の幼虫が集団移動中 投稿者:たか爺 投稿日:2006/06/08(Thu) 13:09 No.2421 ホームページ  引用 
わかりますか?

Re: 謎の幼虫が集団移動中 投稿者:ハエ男 投稿日:2006/06/10(Sat) 03:56 No.2422  引用 
いわゆるウジ型ではないので、ハエの幼虫ではなさそうですね・・・

Re: 謎の幼虫が集団移動中 投稿者:ウミユスリカ 投稿日:2006/06/11(Sun) 17:28 No.2426  引用 
集団写真の解像度の低さでなんとも言えませんが、糸を吐いてシートを形成していませんでしたか?私には糸を使うタイプのキノコバエ類のような気がするのですが。

Re: 謎の幼虫が集団移動中 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2006/08/18(Fri) 13:04 No.2605  引用 
以前の投稿でしたが,お答えしましょう.これはクロキノコバエ科(Sciaridae,クロバネキノコバエ科ー翅の黒い種は極少数なので,体は大概黒色なので私はそう勝手に改称してます)の幼虫の集団移動です.日本ではまだ見たことがないのですが,私も一度ブータンの山中で20cmくらいの長さのが山道をゆっくりと横切るのを観察したことがあります.以下にこれに関する文献を一つ引用しておきますが,何メートルにもなり,誇張であろうとされているのでは30mとかもあるそうです.

Mass movements of Sciarid larvae have frequently been reported from Europe (Beling, 1883). The larvae appear in columns 8-25 cms wide and 2-3 metres long (as much as 30 metres has been recorded but this may be an exaggeration). The purpose of this movement is quite unknown. Sciara thomae (Linnaeus) and S. militaris Nowicki have been observed to carry out this behaviour but it has not been recordd from Britain. (Freeman, P., 1983. Handbooks for the Identification of British Insects, 9(6) Diptera, Sciaridae:8.

Shiraki et Edashigeの記録 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2006/08/17(Thu) 12:46 No.2604  引用 
Shiraki & Edashigeの論文の中でのジョウザンナガハナアブの記録に関する記述は下記引用の通りです.

54. Temnostoma jozankeanum (Matsumura, 1915)
Nom. Jap.: Jozan-naga-hanaabu
  Mt. Ishizuchi, (S. Miyamoto, 1934)**

すなわち,著者等はこの論文の中の多くの種のように実際彼らの手元の標本に基づいて記録したものとは異なって,本種の場合には出版された記録に基づいています.なお,**のついている文献は:

Miyamoto, S. (1934). Ent. World, Tokyo, 2(9):300.

です.こちらは論文を今手元に持っていませんので,詳しい論文題名は分かりませんが,半翅類や長翅目の研究者の宮本正一先生がお若い時に中国地方や四国のハナアブを研究されていたので,その頃の論文でしょう.
本種はなぜか九州大学の赤本の目録にも四国が分布に記録されていません.顕著な種なので,宮本先生の誤同定とは思えませんが,目録のこの部分をチェックされていた徳島県博の大原賢二さんがどのようにこの記録を扱ったのでしょうか.

Shiraki & Edashigeの論文では記載年が1915となっていますが,これは多分誤まりで,かなりの種が松村松年先生の1915年に出版された「昆蟲分類学下巻」で記載されており(新種とは表記がないが原記載),それらの種が同先生の「新日本千蟲圖解,巻のニ」で新種としてまた記載されています.この場合は1915年のが新種の有効な記載になります.しかし,本種の場合は昆蟲分類学では記載されていないので,1916が本種(ジョウザンナガハナアブ,Spilomyia jozankeana Mats.として)の記載になるでしょう.一点注意しなければならないのは,1916の著書では,和文の記載では本種雌の図は「第十六圖(13)(♀)」となっていて,図版の絵に相当しますが,英文記載のところでは「(PL.XVI, Fig. 18, ♀」となっていて,Fig.18はMallota japonicaの図です.宮本先生は当然1916の著書の記載と上記した図はごらんになっているはずですから,誤同定はないとおもいます.

このアブは? 投稿者: 投稿日:2006/08/14(Mon) 15:58 No.2594  引用 
連貼りで恐縮ですが・・

2592と同じ場所で集中攻撃してきたやつです。
東北のブナ林では地方名メジロ(イヨシロオビアブ)が集中砲火を浴びせてくれますが、これよりは低空を飛翔して接近するのが特徴的でした。
ハナアブを採集している以外は、護身用にネットを振り続け、2時間ほどで100個体以上は除去したはずなのですが、来るわ来るわ。かなりしつこいやつでした。

Dipteristとしては、除去するだけではいけないと思って採集してきたのですが、同定出来ません。教えてください。


Re: このアブは? 投稿者: 投稿日:2006/08/14(Mon) 16:05 No.2595  引用 
触角鞭節は5節、後脚脛節には距棘がありません。
翅は基本的に透明で、ごらんのように顕著な模様があります。
額には明瞭な単眼瘤があり、複眼は極めて微細な微毛に密に覆われます。
ここまでは「日本産水生昆虫」でキボシアブ属に来るのですが、その続きに該当するものが無いようです。

複眼は生時緑で、斜めの筋模様が3本あります。


Re: このアブは? 投稿者: 投稿日:2006/08/14(Mon) 17:12 No.2596  引用 
私のところにも同じと思われる大鹿村産の標本があるのですが、以前、双翅目談話会に持ち込んだときにアブ屋の米津さんが同定をしてくれてラベルを付けてくれていました。

それによるとニホンクロアブとなっています。
ということで、ニホンクロアブに一票入れます。
ただ、動薬研究のアブの記事では頭部の紋は結構微妙です。

Re: このアブは? 投稿者: 投稿日:2006/08/15(Tue) 09:55 No.2598  引用 
ハエ男様

ニホンクロアブとのこと、ありがとうございます。
この和名は、日本産昆虫目録に登録されていないので「はなあぶ」を繰ってみると・・・ありました。20の春沢さんの日本産アブ科分布資料(5)にHybomitra stigmopteraとして収録されています。でも、この学名は、目録ではチョウセンクロアブとされていて、命名者と年号が違っています。どっちが正しいのかな?

種小名stigmopteraは、紋がある翅って意味ですよね。翅の特徴を表した種名ですね。

同じ種と思われるオスも6月の富士見高原で採集していました。いずれにせよ、分布記録は長野県内に集中しているようですね。私は、北日本の山岳を結構歩いているのですが、他の地方でこのアブを見たことはありませんでした。関東周辺でも探してみようと思います。

Re: このアブは? 投稿者: 投稿日:2006/08/15(Tue) 12:11 No.2600  引用 
pakenya様、ハエ男様。

このアブは、鳥倉山にムチャクチャいた種類ですね。あまりにも多いので気味悪く感じました(^_^;)

本種の学名は、亜種を認めるかどうかで変わります。(当然記載年=年号や命名者名も!)
ここらへんは、極めて難しい問題ですね。

日本産昆虫目録は旧北区の双翅目目録同様、亜種fuji Murdoch et Takahashiをシノニムとしています。ちなみに基産地は亜種名通り富士山です。

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