No.3536のPierisさん,No.3641のそよかぜさん,No. 3633のまゆみさんのお尋ねになったヤドリバエ科のハエの名前について,この科の新進の系統分類学者である舘 卓司 博士に機会があってお尋ねしたところ,それぞれについて以下のようなご返事をいただきました.なお,結果はそれぞれの投稿欄の末尾に私が書き込んであります.舘博士にはご協力を感謝します.
No.3536のPierisさんのはヤドリバエ科ヒラタハナバエ亜科のHemyda属の1種. No.3641のそよかぜさんの1枚目はGonia属の1種,2枚目はCompsoptesisの仲間. No. 3633のまゆみさんのはクチナガハリバエ. しかし,ヤドリバエ科は種数が多く,専門家でも写真だけでは同定が極めて困難である,とのことです.市販の図鑑類で同定できない種の名称を写真だけでお尋ねになっても,先ず不可能ということのようです.私としても多忙な舘博士におりおりお尋ねするのもご迷惑でしょうし,名称は分らなくてもいいけれど,一先ず写真を紹介したい,という程度の気持ちで投稿されたら宜しいかと思います.
アノニモミイアさん、ありがとうございました。ヤドリバエ科のハエは、こんなにあちこちでよく見ることができるのに、同定が難しいことがよく分かりました。舘博士にも感謝します。機会がありましたら、よろしくお伝えください。
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翅脈をみたかぎりではヤドリバエ科の一種であると思われます。
ハエ男さん、いつもありがとうございます。
これはヤドリバエだったのですか。勉強になります。
ヤドリバエ科の系統分類学者の舘博士にお尋ねしたところ,写真の種はヤドリバエ科ヒラタハナバエ亜科のHemyda属の仲間ではと思う,というお答えをいただきました.ご紹介しておきます.本属には日本から2種記録があるようですが,これらに和名は付けられていません.なお,ヤドリバエ科は種数が多く写真だけでは同定が極めて困難である,とのことです.市販の図鑑類で同定できない種の名称を写真だけでお尋ねになっても,先ず不可能ということのようです.
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ツルギアブ科の同定は画像のみでは困難です。
パット見でわかる種独自の色彩や斑紋が見られないためと、♂♀で色彩が異なる事も大きな原因です。(検索表にもそう記述されてます。)日本産はとりあえず9属14種が記録されているのですが、図鑑には1種程度しか出ていない場合が多く、図鑑による同定は無理があります。 ♂交尾器の形状や前胸腹板の毛の生え方などをつかわないとツルギアブのほとんどの種類で同定はできません。(雰囲気的にはショウジツルギアブ的ではありますが・・断定はできません。) (すぐにレスが付かない場合、大抵この手の交尾器を使わないと同定できないグループであるとか、図鑑などの資料ができていないグループである場合が多いんですよね・・) 双翅目の場合は撮影した後に採集をして現物をキープしておかないと同定できない場合が非常に多いです。
ハエ男さん、ありがとうございます。
雌雄が揃っておれば、同定の可能性が高くなるかと期待はしていたのですが、交尾器の形状まで見ていかなければならないとなると大変なことなんですね。 WEB図鑑の一日も早い充実を期待しています。 |
ミズアブ科のネグロミズアブです。
腹部の幅が広くなっている事と、翅の基部が黒くなっているのが特徴です。
ハエ男さん!ネグロミズアブですね!
ありがとうございました♪<(_ _)> |
ヤドリバエ科の一種ですね。それ以上は画像ではわかりません。
ハエ男さん!ありがとうございました!<(_ _)>
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仕事でここ1週間ほど北海道へ飛ばされてました(^^;)。
帰り際に少し時間を作って、石狩の海岸方面に行ってちょいとハエ採ってきました。採れたハエは、ゴヘイニクバエ、ハネボシスナニクバエ、ギンガクヤドリニクバエで、なぜかニクバエ亜科のものは採れず???。カンカン照りで暑かったせいかもしれません。 いや〜、北海道にもゴヘイいるんですね。石狩なら、日本海側の砂丘地帯って条件には一応合ってますし。 ただ、採った環境が典型的な砂浜ではなく、人工的に地ならしした後に草が疎生してきたような、どちらかといえば草原チックな場所だったのが、今ひとつ腑に落ちない・・・(謎)。 採集記録 石狩市 2007年7月1日 ・ゴヘイニクバエ Sarcophila japonica (Rohdendorf,1962) 2♂ ・ハネボシスナニクバエ Phylloteles formosana (Townsend,1933) 5♂ ・ギンガクヤドリニクバエ Metopia argyrocephala (Meigen,1824) 1♂
北海道にもいたんですね・・・ゴヘイニクバエ・・重要な記録ではないですか・・ゴヘイの北限を知りたかったんですが、北海道までいるとなるとあとは樺太ですか?
まあ、整地したとしてもわざわざ本州から土砂や砂を運ぶわけはないので、北海道土着の個体群なんでしょうね。
猫又様。
先月、札幌の木野田氏との会話で猫又様が出てきたのには驚きました。数年前まで札幌にいたのですから当然のような気もしますが、猫又様も顔が広いのですね(^^♪ 彼も守備範囲が広いので、ニクバエなどもポツポツ採っており、自宅が海岸に近いこともありハネボシっぽいニクバエも入っていたと思います。 廣永氏が九州に行ってしまったので、ハエ仲間がいなくなってしまい寂しそうでしたので、この掲示板に誘っておきました。 小樽市の新川河口周辺なども、海浜性のDipteraがたくさんいそうでした。(それにしても、海岸にカシワ林があるというのは、世間知らずの私にはショックでした;^_^) 先日、やっと極東の昆虫の検索第4巻が届きました(^^ゞ 前回やたらと時間が掛かったので、航空便希望で注文したのですが、69EUR(11500円)の本に対して航空便で32EUR(約5000円)掛かると問い合わせがきたので、やっぱり普通便(船便)にしました。 (エコノミー航空 (SAL)便を聞いたのですが、英語が下手だったためか無視されました;^_^) 結果的には、3月上旬に注文して6月中旬の受け取りとなりました。 最新のこの本でも、ゴヘイの分布は、沿海州、日本(本州)、韓国、中国北東部となっています。 ぜひ、次号の「はなあぶ」に投稿して下さい。 |
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