ヤドリバエ科であることは間違いなさそうです。口吻が細く長い事からクチナガハリバエかその近縁種であると思われますが・・何分ヤドリバエ科なので・・断言できないのがつらいところです。(九大目録を見たところとりあえず現在のところ1属1種みたいですが・・)
中国蝿類2(ヤドリバエ科の研究は中国ではかなり進められてるみたいです。資料がかなりあります。ただし、膨大な種数になるので、図版をしらみつぶしに見ていくのは結構根性と気合が必要なのです。)に出てくるヤドリバエ科の顔の図版を片っ端から見た限りでは図版とは口吻の曲がり方が逆なんですが、口吻がストレートに長い種は本種しか出ていないようでした。 あと、チビクチナガハリバエという和名の種があるのですが、こちらは口吻は2箇所で折れ曲がるタイプなので今回の画像とは違うと思われます。
ハエ男さん!お手数をおかけしました。
ヤドリバエ科と言ってもたくさんいるのですね? 11日にハルジオンにお尻がオレンジ色のハエで、このハエによく似たハエがいたのですが、顔を撮ろうとしたら、逃げられ、ピンボケでしたが、どうやらそのハエの口が折れ曲がっていたような気がします。 また、出会えるといいのですが。。 今後もよろしくお願いします!<(_ _)>
九大目録では日本産ヤドリバエ科として400種以上がでているのですが、現在販売されてる図鑑でもっともヤドリバエ科が出ている北隆館の大図鑑でも21種しかでていないんですね。これで調べろってのも無理な話しなのです。
私たちも、こんなに大きくて特徴的なのに種名がわからないのが多いヤドリバエ科にはゲッソリ悩まされているのです。
虫をデジカメで撮り始めて1年くらいになりますが、ハエだけでもこんなにも多いのかと驚いています。(゜゜;)
撮るのはだいたい家の回りです。 撮影場所を書いてなくて申し訳ありません。 広島市佐伯区湯来町です。 回りは田んぼで遠景にはいつも山が見えます。田舎です。(^^ゞ
ヤドリバエ科の分類学者の舘博士から,写真の種はクチナガハリバエで正しいとの同定結果をいただきましたので,お知らせしておきます.しかし,ヤドリバエ科は種数が多く写真だけでは同定が極めて困難である,とのことです.市販の図鑑類で同定できない種の名称を写真だけでお尋ねになっても,先ず不可能ということのようです.
アノニモミイアさん!
ヤドリバエ科は種数が多くて同定が大変なのですね? 舘博士に同定して頂いたのをお知らせ頂き、 ありがとうございました!<(_ _)>
Prosena siberita, Tachinidae
クチナガハリバエは九大目録にも、『中国蝿類』にもProsena属がP. siberita 1種しか出てきませんし、今まで私が採集した本属の交尾器も、全て『中国蝿類』のP. siberita の交尾器の形態と一致しています。ということは東アジアに1種しかいないのでしょうかね?
確か、コガネムシの幼虫に寄生する種でしたよね。幼虫が自ら土の中で宿主を探すタイプだったと記憶しております。 ハエは動物、植物、菌類、藻類とありとあらゆる生物を発生源としている上に、屋内害虫となる限られた種類を除くと個々の種が子孫を残していくために幼虫の食物として利用している餌の種類は案外狭いものです。動物の糞を食べて育つハエひとつとっても、牛の糞、馬の糞、人間の糞と糞をする動物が異なると、そこから発生するハエの種類も変わってしまいます。 この事実からだけでもハエという昆虫のグループが実に多様な存在だとうかがい知れるかと思いますが、その中でも昆虫に幼虫が寄生して育つヤドリバエ科は際立って種数の多い系統群です。ひとつのフィールドで毎週採集を繰り返すと、ヤドリバエ科の場合は毎週のように顔ぶれが変化していきます。 |
mbc様.
何度か掲示板で出てきた Compsoptesis sp. と同じ種類に見えますが,如何でしょうか?
茨城@市毛 多少復活(~_~)さま
たすかりました。 次からは過去の掲示板をもうちょっと良く見てから 質問させていただきます。 ありがとうございました。 |
すみません、
>何蜂でじょうか→何蜂でしょうかの間違いでした。
コバチ上科のハチであることは間違いないと思うのですが、翅脈が確認できないので、科の同定にも届かないというのが現状です。
コバチ類は記載されているもの、されてないものを合わせると意外と種類があるようなので、生態画像からの同定はかなり厳しいものと考えられます。 あと、種名を質問される場合は、採集(撮影)場所、日時などのデータ、どんな環境(ついてた植物等)にいたかの情報も入れていただくようお願いいたします。
写真のハチはおそらくアシブトコバチ科のハネジロアシブトコバチEpitranus albipennis Walkerか,その近縁種でしょう.北隆館の原色昆虫大図鑑でも寄主が不明と記述されていますが,平地でもスイーピングでしばしば採集されます.
私がコミットすることではないかも知れませんが,ハチのことですと,「みんなで作る昆虫ブログ むし探検広場」など,より広範囲の昆虫を扱うところもあります. もっともアシブトコバチ科のハチはハエ類に寄生する種が多いようですから,ハエと全く無関係ではないですね.
当掲示板は「一寸のハエにも五分の大和魂」と掲示板タイトルにもなっていますように、どちらかといえばハエ(双翅目)の話題を中心としていますので、ハチ関連のレスはつきにくいかもしれません。
最近はハチ系の専門家が集う画像投稿型のBBSが閉鎖しちゃったので、ちょっとその部分では残念なんですよね|・・・ ところでBBSに名付けておいて、気がつくと・・・一寸のハエ・・・約3センチのハエって・・・とんでもない大きさのハエです。ウシアブ並みの大きさのハエってまだ見たこともありません。
ハエ男さん、アノニモミイアさん、ハチの質問にも関らずレスをいたたきありとうございました。
ハネジロアシブトコバチかその近縁種なのですね。体のわりに、あまりにも太い足でびっくりでした。私は庭や畑での観察をたのしみながらときどき市内のフィールドに出て植物を主体に観察を続けています。これからも解らない種に出合ったらお尋ねしたいとおもいますので宜しくお願い致します。 |
![]() このハエはベッコウバチの巣の近くの草に止まり、ハチが穴を掘っている様子を窺うようにしていたところを捕らえたものです。 アナバチヤドリニクバエなどという種名は聞いたことはあるのですが、果たしてこれがそうなのでしょうか。 茨城県の南岸地域での採集品です。検分お願い致します。
Miltoglaminae・ヤドリニクバエ亜科であることは間違いないと思います。(外見は似てる種が多いのでパっと見の絵合わせ同定はほぼ不可能です。)
頭部の雰囲気では♀なのかな?とも思いますが、ニクバエ科の同定は♂交尾器で行うのが基本スタイルとなってしまうので、♀だとかなり難しいです。一応、腹部末端を見て交尾器が引き出せるかどうかを確認してみてください。ニクバエ科の標本処理は翅をきれいにするよりも、まず交尾器を引き出しておくことが大変重要で、採集した日の処理というのが面倒ですが、あとの同定を楽にします。今からですと、湯気で軟化するとか、エタノールを少しかけた脱脂綿入りのフィルムケースに入れて数日置くなどの方法で軟化する方法があります。(♂交尾器の確認が必須とご理解ください。) このグループの参考資料としては Kurahashi Hiromu 著 STUDIES ON THE CALYPTERATE MUSCOID FLIES FROM JAPAN VII. REVISION OF THE SUBFAMILY MILTOGRAMMINAE (Diptera, Sarcophagidae) があり、これはCiNii http://ci.nii.ac.jp/cinii/servlet/CiNiiTop#の方で公開されていますのでご参照ください。(アナバチヤドリニクバエの♂交尾器の図も出ています)
ハエ男さま
ご教示ありがとうございます。 この個体は雌のようでしたが、参考にさせていただきます。 それにしても、雌で調べにくいのは困ったことですね。 もしかしてハチのグループごとに特異的な関係が見つかるのではと思っていたのですが、道は険しいです。
現在、倉橋弘 先生がニクバエ科の♀による同定のキーをまとめられているとのことですが、お話を聞く限りでは一般の方にはなかなか調べにくい部分や細かな部分もキーとしなくてはならないため、ある程度、訓練をつまれてそれらの部分を見るとわかるようになるかもしれません。
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3ヶ月前の投稿でしたが,マガリケムシヒキの仲間は田川勇治さんの論文に検索表があります.標本を採集されていればこれで同定できると思います.
Tagawa, Yuji, 1981. Asilinae in Shikoku, Japan (Diptera:Asilinae). the Transactions of the Shikoku Entomological Society, vol.15, Nos.3-4:187-213. ご参考までに.
おーやぎ様,アノニモミイア様.
田川さんの論文は未読なのですが,マガリケムシヒキ属は未記載種が幾つかあったと思います. 絵解き検索が,大石久志・田川勇治(1997)日本産マガリケムシヒキ属の再検討(1)に載っていたはずです. では,また. |
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