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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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獣糞で交尾中のハエ 投稿者:しぐま 投稿日:2010/05/13(Thu) 21:40:47 No.6296  引用 
皆様こんばんは。またお世話になります。

週末に山形県飯豊町の里山(標高〜600m地点)で撮りました。
新鮮な獣糞(おそらくニホンザルの物)に集っているハエが交尾を始めたので、物好きにも動画に撮ってみました。
http://www.youtube.com/watch?v=ZyQXKJ7Aqys


Re: 獣糞で交尾中のハエ 投稿者:しぐま 投稿日:2010/05/13(Thu) 21:42:10 No.6297  引用 
撮影後に交尾中のペアを採集することができました。
写真や映像から名前が分かるようでしたら教えてください。
よろしくお願いします。


Re: 獣糞で交尾中のハエ 投稿者:三枝豊平 投稿日:2010/05/14(Fri) 18:40:44 No.6299  引用 
写真のハエはフンバエ科Scathophagidaeのヒメフンバエ属Scathophagaの1種です。本属には日本にも数種が生息していて、私には写真だけでは同定できません。ヒメフンバエScathophaga stercoraria (Linnaeus)の可能性が高いでしょうが、雄は大型の個体ではいま少し黄色の長軟毛が体や脚に密生しています。

なお、確か本属では後に交尾した雄が、雌の体内にある前に交尾した雄の精子を抜き出す行動を行なう、と言われています。

幼虫は糞の中で生活し、成虫は糞の上や周囲で他の軟弱な昆虫を捕らえて摂食します。

Re: 獣糞で交尾中のハエ 投稿者:しぐま 投稿日:2010/05/14(Fri) 21:12:55 No.6301  引用 
三枝さま
コメントありがとうございました。

あれから私も自分なりに少し調べてみました。
ヒメフンバエにしては♂があまり黄色くないのが気になっていました。
それから素人目には羽に紋が無いように思うのですが、キアシフンバエ(Scathophaga mellipes)の可能性はどうでしょうか?
http://www.hegurinosato.sakura.ne.jp/2bangura/vi_abu_hae/himefunbae.htm

せっかく交尾ペアを採集したのですけど、あり合わせのフィルムケースに入れて持ち帰ったらお恥ずかしいことに容器が汚れていて体中がゴミ(蛾の鱗粉など)にまみれてしまいました。がっかりしてあまりよく観察もせずに死骸はすぐに捨ててしまいました。

>確か本属では後に交尾した雄が、雌の体内にある前に交尾した雄の精子を抜き出す行動を行なう、と言われています。

とても興味深い行動ですね。機会があれば映像に撮ってみたいと思います。

Re: 獣糞で交尾中のハエ 投稿者:ハエ男 投稿日:2010/05/15(Sat) 19:53:58 No.6304  引用 
♂個体も採集しているようなので、♂ゲニをごらんになってはいかがでしょうか。フンバエ類は結構はっきりした違いが出ていると思います。

過去ログにヒメフンバエとキバネフンバエの♂ゲニの画像が出ていますので、ご覧ください。
ページ上部にあるワード検索で、「ヒメフンバエ ゲニ」と検索すると出てくると思います。

Re: 獣糞で交尾中のハエ 投稿者:三枝豊平 投稿日:2010/05/16(Sun) 00:30:17 No.6305  引用 
Scathophagaについては、福原・倉橋が「昆虫Kontyu」34巻(1966)に4回に分けて「日本産フンバエ科に関する知見」をだしています。この中で、S. scybalariaキバネフンバエ, S. suillaニセキバネフンバエ, S. squalidaクモマヒメフンバエ (3種ともに属をScopeumaとしているので原文では種名の語尾は中性名詞型になっている)を記録しています。私も数種以上の標本を持っていますが、一部は同定できていません。上記論文では、触角がキバネは橙褐色、ヒメフンバエは全体黒色、キアシフンバエは第3節のみ黒色、なので区別できると書いてあります。(昆虫の論文は、日本昆虫学会のホームページで、学会誌(昆虫の目次)、無料一般公開で必要な巻に進むとPDFがとれます)。

なお、ネットでScathophaga stercoraria と入れれば、F. Sifner(2008)の A catalogue of the Scathophagidae (Diptera) of the Palaeractic region, with notes on their taxonomy and faunistics. Acta Entomologca Musei Nationalis Pragae, 48(1):111-196 のPDFを見ることができます。

日本のフンバエ科も諏訪先生や広永さんたちが早く全貌を明らかにしてもらいたいところです。

Re: 獣糞で交尾中のハエ 投稿者:三枝豊平 投稿日:2010/05/16(Sun) 01:35:25 No.6307  引用 
福原・倉橋の前記論文に出ている触角の色彩によるScathophaga3種について、左がヒメフンバエ、中がキアシフンバエ、右がキバネフンバエに相当するのかと、思います(少なくとも、ヒメ、キバネはハエ男さんが示した交尾器と一致しています)。これらの標本の翅の色彩、斑紋もほぼそれらの種に該当します。

Re: 獣糞で交尾中のハエ 投稿者:しぐま 投稿日:2010/05/16(Sun) 07:26:35 No.6308  引用 
ハエ男さま、三枝豊平さま
お忙しいところ懇切丁寧なレスありがとうございます。
ご紹介のPDFは一応ダウンロードしてみたものの、専門的過ぎてとても私には読みこなせないようです。
今回せっかく採集したペアは持ち帰るまでに容器内で体中がゴミだらけになってしまったので、少し写真を撮っただけで捨ててしまいました。
しかし今後はどこに注目すべきか分かっただけでも収穫です。
少しでも自力で観察検討してみることにします。

念のために生前の映像から♀の触角のアップを切り出してみました。どんなもんでしょうか。
今の私に分かるのは「キバネは否定できそう」ぐらいですね。

ワンランク・アップするために「虫♂のゲニ出し」に漠然と興味(憧れ)はあるものの、素人にはやり方が分からないでいます。
どんな器具(ピンセット?)でどこをどう引っ張り出すのかイメージが沸きません。
一度会得してしまえば意外に簡単なのかもしれませんけど。
「猿でも分かるゲニ出し法」を解説してくれるハウツー動画がどこかにあればなー…(無いものねだり)


Re: 獣糞で交尾中のハエ 投稿者:三枝豊平 投稿日:2010/05/16(Sun) 10:55:53 No.6309  引用 
福原・倉橋ではヒメフンバエの触角が全体黒色であるとしていますが、基部2節は第3節よりやや色彩が淡色です(私の写真でも判断可能でしょう)。あなたのフンバエは、これら3種のうちのどれに一番合うかというと恐らくヒメフンバエと思います。触角基部2節の色彩、それに脚の腿節が暗色になっている点、からそのように判断されます。キアシは触角の第1,2節はかなり明るい橙褐色ですし、脚もほぼ全面的に明色です。

『「虫♂のゲニ出し」に漠然と興味(憧れ)はあるものの、素人にはやり方が分からないでいます。』

これについては近々このスレッドに記入しておきましょう

Re: 獣糞で交尾中のハエ 投稿者:しぐま 投稿日:2010/05/16(Sun) 20:28:24 No.6312  引用 
重ね重ねご教示ありがとうございました。
ヒメフンバエで納得しました。
これからもよろしくお願いします。

ミギワバエの仲間 投稿者:migiwabae 投稿日:2010/05/14(Fri) 16:18:48 No.6298  引用 
こんにちは,ミギワバエの区別点についてどなたか教えていただけませんか?

画像の種は石垣島の水田で撮影したもので,当地では極めて普通の種でした.
ミギワバエ科の Brachydeutera longipes という種に該当すると思ったのですが,同属近縁種の B. ibari との区別点が分かりません.後者の種は南西諸島にも産するのでしょうか?また両者の分かりやすい区別点はどこでしょうか?

教えていただけませんか?


Re: ミギワバエの仲間 投稿者:バグリッチ 投稿日:2010/05/14(Fri) 20:50:47 No.6300  引用 
こんにちは。

 longipesとibariの違いについては、中胸楯板の褐色部分とその下の灰色部分とがはっきりと区切られているのが、ibariで、徐々に移行するのがlongipesと教えてもらっています。

 画像では見えにくいですが、標本をお持ちでしたら見てみてください。

 (残念ながらibariが石垣に分布しているかはよくわかりません。)

Re: ミギワバエの仲間 投稿者:migiwabae 投稿日:2010/05/14(Fri) 22:24:01 No.6302  引用 
バグリッチさま

さっそくのお返事ありがとうございます.とっても感謝です.

同定用に採集していた個体を一頭(雄)ビノキュラー下で確認したのですが,
とりあえず褐色部分と灰色部分ははっきり分かれているように思えました.

ただ,分かれている部分というかラインがあるのは楯板ではなくむしろ
側板(中胸前側板とか)あたりなのですが・・・

これは個体変異なんでしょうか?

中胸楯板には,あいまいながら褐色と(濃い)灰色の模様が微妙にあって
(生体時の画像でも模様が見えます)そこには明瞭な色の境界があるようには
見えません.

「褐色部分とその下の灰色部分」にある,「灰色部分」とは画像からも明らかに見て取れる側面の白っぽい部分のことでしょうか?

後日,他の個体も探し出して確認しようと思います(たしか数頭は採集した
はずなので)

ちなみに longipes ってくらいだから,相対的に脚が長いのかと思ったので
すが,区別点には使えないんですね.よく出てくるargentata はibari の
シノニム扱いなようですが,単純に体側面が銀色ってことで,種の区別に
たえる特徴ではないのですね・・・

Re: ミギワバエの仲間 投稿者:バグリッチ 投稿日:2010/05/15(Sat) 07:21:07 No.6303  引用 
migiwabaeさま

 こんにちは。

 説明が不適切でした。”その下の灰色部分”というのは、胸側板です。

 中胸楯板と胸側板の区切りが、必ずしも 色の区分の区切りになっているとは限らないと思っています。

 検鏡されてはっきり区分されているようでしたら、ibariとされている種であろうと思われます。
 
 ibariは、関東でときどき水たまりの水面にすごい数で ひしめいて浮かんでいるのに出会います。
 子供のころから『アメンボのようなハエ』と思って、興味をもっていましたが、採集したことはなく、ミギワバエ科と知ったのは遥かに後でした。

この虫、なんでしょうか? 投稿者: 投稿日:2010/04/30(Fri) 13:29:19 No.6254 ホームページ  引用 
はじめまして。 メキシコ、シナロア州の南の海岸近くに住んでおりますOTTO、こと川本明と申します。
画像の虫ですが、先日、うちの庭で見つけました。 なんという名前でしょうか。 ご教示いただければ有難く存じます。 よろしくお願い致します。


Re: この虫、なんでしょうか? 投稿者:ハエ男 投稿日:2010/04/30(Fri) 14:50:33 No.6256  引用 
綺麗なハチですね。あまりハチのことは詳しくないのですが、アシブトコバチ類に近縁な種類ではないでしょうか?

メキシコの虫であるとのことですが膜翅目(ハチ目)も大変多数の種類があるのでメキシコの種類まではここの掲示板ではわからないかもしれませんね。

Re: この虫、なんでしょうか? 投稿者:Arge 投稿日:2010/04/30(Fri) 17:50:26 No.6257  引用 
ミツバチ科のシタバチと呼ばれるグループの1種です。

Euglossa属かその近縁の属と思いますが、日本にはいないグループですので、手元に資料がなく、それ以上はよくわからないのですが、Euglossa属だけで100種以上いるようですので、種までの同定は難しいかと思います。

ttp://eco.goo.ne.jp/nature/unno/diary/200612/1166787091.html

ttp://en.wikipedia.org/wiki/Euglossini

URLを複数入れると迷惑投稿扱いされるので、先頭のhを削除しています。

Re: この虫、なんでしょうか? 投稿者: 投稿日:2010/05/09(Sun) 08:43:41 No.6287 ホームページ  引用 
ハエ男様
どうも有難うございました。 こういう感じの金属光沢のハチは、こちらでは時々見かけます。 小生のブログにも載せていますので、ご一読いただければ幸甚の至りです。 ttp://teacapan.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/post-681d.html

Re: この虫、なんでしょうか? 投稿者: 投稿日:2010/05/09(Sun) 08:47:54 No.6288 ホームページ  引用 
>Arge様
どうもありがとうございました。 そうしますと、この特徴的な後肢は、香気成分をストックするためのものなのですか。 驚きました。
小生のブログにも載せていますので、ご覧いただければ嬉しく存じます。 ttp://teacapan.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/post-681d.html

Kolomania albopilosa? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2010/05/03(Mon) 12:46:31 No.6276 ホームページ  引用 
 一昨日(2010/05/01)我が家の庭(東京都世田谷区西部)で撮影したミズアブです。体長約5.5mm、翅端まで約7.0mm、翅長は約4.5mm。

 毛むくじゃらで真っ黒、撮影中は有弁類かと思っていましたが、触角第3節が分節していることや、翅脈でミズアブ科であることが分かりました。

 此方のミズアブ科図鑑を見ると、Pachygasterinae(ネグロミズアブ亜科?)の Kolomania albopilosa と非常によく似ています。九大目録では、Kolomania属は3種で、本州に産するのは K. albopilosa のみです。TKMには記録がありませんが、K. albopilosaとして問題ないでしょうか。

 宜敷御教示下さい。



 眼に焦点が合っていません。


Re: Kolomania albopilosa? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2010/05/03(Mon) 12:47:48 No.6277 ホームページ  引用 
 横から.

Re: Kolomania albopilosa? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2010/05/03(Mon) 12:50:05 No.6278 ホームページ  引用 
 略正面から.

Re: Kolomania albopilosa? 投稿者: 投稿日:2010/05/04(Tue) 21:13:36 No.6283  引用 
アーチャーン様

銀色の微毛が腹部に見られるため、Kolomania albopilosaの♂で良いと思います。本種はTKM未認定種ですが、仕事では東京都から確認しています。

ケンセイ@なかなかプライベートの調査では採れません

Re: Kolomania albopilosa? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2010/05/05(Wed) 07:41:15 No.6284 ホームページ  引用 
ケンセイ様.

 御回答有難う御座います。

 Kolomania albopilosaの♂で良いとの御話、安心致しました。
 我が家は、小田急線の駅から200m、商店街から100mしか離れていない場所にありますが、ケンセイ様がなかなか採れないと仰るアブが撮れたのは、一寸驚きです。

Re: Kolomania albopilosa? 投稿者: 投稿日:2010/05/07(Fri) 11:59:39 No.6285  引用 
アーチャーン様

双翅目談話会の「はなあぶ」などに短報を書いていただけると、東京都の双翅目が1種追加できるので有り難いです。

ケンセイ@今年すでに東京都未記録種3種確認

Re: Kolomania albopilosa? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2010/05/07(Fri) 19:33:12 No.6286 ホームページ  引用 
ケンセイ様.

 何時もお世話になっておりますので、何らかの貢献が出来ればと思って居るのですが、やはり標本無しで報告を書くのは些か気が引けます。今後Kolomania属に何らかの変更があった場合に、交尾器を見ることも出来ませんし・・・。
 もう一度出現したら採集し、標本を送る様に致したいと存じます。採集〜標本作製の道具は一応揃っています。
 珍種?だと分かっていれば採取したのですが、残念です。

ヒメルリイロアリノスアブでしょ... 投稿者:ドラちゃん 投稿日:2010/05/03(Mon) 00:22:58 No.6270  引用 
2010年5月2日、栃木県宇都宮市での撮影です。
サクラの樹皮の昆虫を探していたところ、鈍い暗緑色の光沢をもつハエが飛んできました。
樹皮の裂け目にできたアリの巣(種不明)の近くに止まり、周囲にあるコケや樹皮の下に産卵管を射し込んでいるところを撮影しました。
頭部と腹部をピコピコ上下させながらしきりに体を反転させるので、非常にピントを合わせづらかったです。
このハエがアリノスアブ類だとしたら、卵に関する情報は少ないようですので、コケをむしって持ち帰ればよかったと後悔しています。
成虫自体の採集も行っておりません。
この種について、コメントいただければ幸いです。


Re: ヒメルリイロアリノスアブで... 投稿者:ドラちゃん 投稿日:2010/05/03(Mon) 00:24:27 No.6271  引用 
追加画像です。

Re: ヒメルリイロアリノスアブで... 投稿者:ドラちゃん 投稿日:2010/05/03(Mon) 00:25:44 No.6272  引用 
追加です。

Re: ヒメルリイロアリノスアブで... 投稿者:ドラちゃん 投稿日:2010/05/03(Mon) 00:26:41 No.6273  引用 
追加です。

Re: ヒメルリイロアリノスアブで... 投稿者:ドラちゃん 投稿日:2010/05/03(Mon) 00:27:58 No.6274  引用 
一応最後です。

Re: ヒメルリイロアリノスアブで... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2010/05/03(Mon) 12:06:01 No.6275  引用 
ドラちゃん様.

ケコヒラタアブの仲間です.
ヨーロッパ等の文献によると,樹液などで幼虫が育つようです.

Re: ヒメルリイロアリノスアブで... 投稿者:ドラちゃん 投稿日:2010/05/03(Mon) 16:11:16 No.6279  引用 
市毛さま

コメントありがとうございます。
ケコヒラタアブ類ですか。
アリノスアブだとばかり思い込んでいました。

クロツヤ(ルリボシ)ヒラアシヒ... 投稿者:アーチャーン 投稿日:2010/05/01(Sat) 08:06:02 No.6258 ホームページ  引用 
 今年の3月31日に我が家の庭(東京都世田谷区西部)で撮影したハナアブです。この辺りでは今まで見たことのない種類ですが、今年の3月下旬には屡々出現しました。

 市毛氏のハナアブ図鑑その他で調べると、ヒラアシヒラタアブの仲間の様です。更に、前肢付節を見ると(ぼけていますが・・・)クロツヤ(ルリボシ)ヒラアシヒラタアブではないかと思われます。

 此方のサイトでは、No.1226からのスレッドにクロツヤヒラアシヒラタアブが出ていました。その中で「長野県では標高1,500m以上の高山帯に主に分布しているようです」とあり高山性の印象があります。しかし、TKMには皇居での記録が載っていますので関東の平地にも居るようです。

 クロツヤ(ルリボシ)で合っているでしょうか。宜敷御教示下さい。


Re: クロツヤ(ルリボシ)ヒラア... 投稿者:アーチャーン 投稿日:2010/05/01(Sat) 08:07:44 No.6259 ホームページ  引用 
 側面

 敏感で直ぐに逃げられてしまい、その他の方向からの写真はありません。


Re: クロツヤ(ルリボシ)ヒラア... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2010/05/01(Sat) 17:43:19 No.6262  引用 
アーチャーン様.

クロツヤヒラアシヒラタアブで合っていると思います.
本種は,平地〜亜高山まで広く分布しており,本属の中での最普通種だと思います.

Re: クロツヤ(ルリボシ)ヒラア... 投稿者:アーチャーン 投稿日:2010/05/01(Sat) 18:27:07 No.6263 ホームページ  引用 
市毛様.

 早速の御回答有難う御座います。皆さん出撃中かと思っておりました。

 クロツヤで宜しいとのこと、安心致しました。
 このPlatycheirus urakawensis、クロツヤヒラアシヒラタアブの他にルリボシヒラアシヒラタアブ、クロツヤホシヒラタアブ(北隆館大圖鑑)と3通りの和名があります。クロツヤが一番多く使用されている様ですが、石毛様のサイトではルリボシが先ですし、北隆館の圖鑑は改訂されたばかりです。一体どれが和名として一番適切なのでしょうか。

Re: クロツヤ(ルリボシ)ヒラア... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2010/05/02(Sun) 18:32:52 No.6268  引用 
アーチャーン様.

急いでハナアブ図鑑を調べたところ,クロツヤヒラアシヒラタアブ(改称)と書かれているので,これが最終的な和名です.

普段からウラカワ(urakawensis)としか呼んでいないので,一般の方にコメントするときに和名が出てこないことが多く,結構苦労してます.
同定会などでも,大石さんなどと「こいつの和名なんだっけ?」という会話が連発します(^_^;)

逆に,未記載種の場合は和名が学名の代用となっています.

Re: クロツヤ(ルリボシ)ヒラア... 投稿者:アーチャーン 投稿日:2010/05/02(Sun) 20:49:46 No.6269 ホームページ  引用 
市毛様.

 有り難う御座います。私は双翅目談話会の図鑑を持っていないので御話にある事情については知りませんでした。

 このハナアブについては市毛様にお世話になりましたので、ブログの方では「ハナアブ写真集」にあるルリボシとして掲載してしまいましたが、「クロツヤヒラアシヒラタアブ」と訂正することに致します。
 和名と云うのは一般向けには大事な様ですのでおろそかには出来ません。

 今後とも宜敷御願い致します。

続、この虫、なんでしょうか? 投稿者: 投稿日:2010/04/30(Fri) 13:32:24 No.6255 ホームページ  引用 
すみません、足が特徴的なので、もう一枚、画像を添付します。 

転勤のご挨拶 投稿者: 投稿日:2010/02/15(Mon) 09:47:12 No.6159  引用 
Dipterist各位
以前、この板にちょっとだけ掲示させていただきましたが、改めまして、転勤のご挨拶。
わたくし「達磨」こと、中村剛之はこれまで勤務していた栃木県立博物館を退職し、2月1日付けで弘前大学白神自然観察園に准教授として勤務することとなりました。博物館在職中は多くの方々に、様々な面で多大なご協力をいただき、感謝しております。また、この2ヶ月ほどの間、双翅学会などの活動も完全にストップしてしまい、ご迷惑をおかけしました。
白神自然観察園は今年度新設された学内共同利用施設で、白神山地の入り口である西目屋村に18Haの土地を借り受け、遊歩道、東屋、宿泊施設を備えた研究棟が設けられる予定です。現在設計中。現在は農生学部の一室に間借りしています。
私は動物分類学担当教員として採用されましたので、カモシカからアメーバまで、要望があれば対応しなくてはなりません。本職はあくまで昆虫分類学ですので自らの研究に、そして学生の指導に力を注いでいきたいと思います。まず、最初には白神山地のことを十分に調べ上げなくてはなりませんが、将来的には国内に限らず、世界各地の温帯〜亜寒帯の極相林の比較研究を行っていきたいと思います。
これからも、かわらぬお付き合い、ご指導をいただけますよう、よろしくお願いいたします。

Re: 転勤のご挨拶 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2010/02/16(Tue) 21:25:29 No.6161  引用 
達磨様.

栄転おめでとうございます.
大学に双翅目の教官が増え大変うれしく思います.

今後,ガガンボについてもガンガン論文や解説を書いて下さい.

Re: 転勤のご挨拶 投稿者: 投稿日:2010/02/17(Wed) 17:28:45 No.6162  引用 
市毛様
ありがとうございます。青森に移って2週間が経ちますが,諸手続きや研究棟の設計等におわれています。
来年度は学生がつかない(観察園の研究棟が建つのが11月となるため)予定なので,早いうちに論文を書く癖を付けたいと思っているところです。

ぜひ,採集会や勉強会など(飲み会でもいいですが。。)で観察園を利用してください。ちょっと遠いですが,きっと面白いですよ。

Re: 転勤のご挨拶 投稿者: 投稿日:2010/02/19(Fri) 12:51:12 No.6165  引用 
達磨様

>ぜひ,採集会や勉強会など(飲み会でもいいですが。。)で観察園を利用してください。ちょっと遠いですが,きっと面白いですよ。

では、いずれ双翅目談話会の調査会or合宿を白神観察園でやりましょう!!
何人参加できるかはわかりませんが・・・白神山地のついでに岩木川のカエルキンバエも観察に行けますし。
早速4月3日の総会の際につぶやいてみます。

ケンセイ@岩木川の双翅目は河口から上流まで面白いですね。

ケンセイ様 投稿者: 投稿日:2010/02/21(Sun) 13:23:19 No.6177  引用 
観察園はこういう目的での利用も想定していますので,じゃんじゃん使ってください。とはいえ、まだ,観察園は遊歩道や東屋はあるものの,研究棟がまだ建っていません。採集会、合宿をお引き受けする前に、参加者が増えるように,「こんな面白い虫がいるよ!」ってなことを紹介できるようにしたいと思います。

はじめまして 投稿者: 投稿日:2010/04/20(Tue) 14:37:23 No.6249 ホームページ  引用 
はじめまして。
栃木県那珂川町在住の伊吹信一と申します。
栃木県のレッドデータブックにてお名前を知り、連絡方法が分からないのでこの欄を利用させていただきました。
地元で動植物の調査をしておりましたところ、ハマダラハルカと思われる固体2匹がマレーズトラップに入りました。
扱いを考えていて中村先生への連絡を思いつきました。
標本としてご入用でしたら送付したいと思います。
確実にハマダラハルカと同定できないので間違えだった場合はご容赦下さい。
突然の投稿失礼いたしました。

Re: はじめまして 投稿者: 投稿日:2010/04/21(Wed) 11:00:52 No.6250  引用 
達磨こと、中村です。
栃木でマレーズトラップを使って調査をしているような方がいるとは存じませんでした。ハチ狙いでしょうか?ハエ?

ハマダラハルカは環境省のレッドリスト掲載種であるため、栃木県のRDBにも揚げたものです。残念ながらと言いますか、嬉しいことにと言いますか、栃木県内では4月中低地〜山地の雑木林でごく普通に見られるものです。栃木県版RDBの分布図には確認地点が数点しか記録されていませんが、これは調査が進んでいないためで実際はかなり後半に分布しているものと思えます。ほかににたものがなく、同定間違いというのはほとんどないだろうと思います。今回捕獲されたものは何らかの形で公表(地元どうこう会誌に投稿するとか)していただけると記録が残っていいだろうと思います。

栃木県版RDBの昆虫の部分では栃木県で絶滅や減少の危惧が全くないものでも環境省リスト掲載種は必ず取り上げるということを決めています。ハマダラハルカは(栃木ではどこにでも見られる)ツマグロキチョウやギンイチモンジセセリ等と同じ扱いをしています。これは、「栃木県内ではまだ大丈夫だけれど、県外で何らかの危惧が生じているような場合は県内の個体群についても注目していきましょう」という考えからのものです。

Re: はじめまして 投稿者:伊吹信一 投稿日:2010/04/21(Wed) 13:39:22 No.6251  引用 
中村剛之様
ご丁寧な返信をありがとうございました。
採ってしまったし、標本として管理することも出来そうにないので、どうしたものかと考えての連絡でした。
栃木県では珍しくない種ということ、了解いたしました。
ホトケドジョウなどもこの辺りの人達は食べていますし、恵まれた自然の中で暮らせることを感謝しなくてはいけませんね。
私は、永遠のアマチュアなのですが、縁あって栃木ハチの会で
は中村和夫先生にもお世話になっていますし、野鳥の会では高松健比古さんと那珂川町備中沢での鳥の調査などもさせていただいています。
今回は、ハバチの調査用に貸していただいたトラップの設置テストをしていてハマダラハルカが入っていました。
栃木県のレッドリストのなかに見覚えがあったので、老婆心を発揮してしまいました。
お忙しいところ本当にありがとうございました。
お仕事の方頑張ってください。

   

お尋ねしたいのですが 投稿者: 投稿日:2010/04/13(Tue) 14:04:19 No.6233  引用 
 以前この掲示板に投稿させていただきました村川と申します。
 
 ここに書くべきか迷ったのですが、一番双翅目関係の方がご覧になっているようなのでここに書きます。
 
 この掲示板を見て、色々な双翅目がわかるようになり、さらに詳しいところまで勉強してみたくなりました。しかし、文献など入手できる物が限られており、また、近場に双翅目に明るい方がいないため、自分で同定した物があっているかどうかがよく分かりません。そこで、双翅目の学会などに入会したいと思うのですが、どうしたらよいでしょうか?
 
 下手な文章で申し訳ありませんが、何かご助言いただければうれしいです。

Re: お尋ねしたいのですが 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2010/04/13(Tue) 20:19:54 No.6236 ホームページ  引用 
うみぼうず様.

私も,10年程前に同様の悩みを持ち,双翅目談話会に入会しました.大阪で開かれる年2回の同定会にほとんど皆勤賞で出向いていますが,同定してもらえた標本は極一部です.未だに,大半の標本が未同定で眠っていますし,年々増殖しています;^_^)

結局,一部のグループを除いて,文献を集めて自分でコツコツ調べるしかないようです.

他の昆虫群と比べると同定の難易度がきわめて高いので,同好者が増えないのが双翅目の宿命のようです.

Re: お尋ねしたいのですが 投稿者: 投稿日:2010/04/14(Wed) 12:28:28 No.6237  引用 
茨城@市毛様

ご返答いただきありがとうございます。
双翅目談話会に入会すれば、独学では全く分からない部分もある程度分かるようになるかと思ったのですが、やはり自分で勉強してきちんと論文を発表できるくらいにならないと入会する意味がないのでしょうか。
なかなか双翅目を勉強するのは難しいのですね・・・

Re: お尋ねしたいのですが 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2010/04/14(Wed) 20:46:50 No.6238 ホームページ  引用 
うみぼうず様.

談話会に入会すればある程度の情報は得られると思いますが,過度な期待はしないほうが良いです.
基本的に双翅目に興味があるアマチュアが集まって出来た会ですので,分類の専門家はほとんど加入していません.

同定会で詳しく調べてもらえるグループも,イエバエ,クロバエ,ニクバエ,ミバエ,アブ,ハナアブ,ムシヒキアブ等に限られています.(限られたグループの分しか同定のための資料を持ち歩いていないからです.)

そのような訳ですので,基本的にはコツコツと独学するしかないのです.

自分で同定した物があっているかどうかは,文献を集めて記載や交尾器等の図を参考にして自己採点するのが良いと思いますし,私自身もそうして調べています.

Re: お尋ねしたいのですが 投稿者:ハエ男 投稿日:2010/04/14(Wed) 21:50:45 No.6239  引用 
ただいま引越し作業中でネット環境がよくない管理人です。(ついにメインのPCがウンともスンとも言わなくなり、古いVAIOノートで見ております。)

日本産の科だけで120以上が記録されているDipteraのすべてを把握できると考えてしまうのはかなり無理があると思います。
全種が掲載されているまとまった図鑑のような文献がある科は極めて少なく、みなさんが個別に学会誌等の文献から情報を集めて同定を行っています。(まだまだ進んでいない分野なのです)

文献の調べ方については旧サイトの方に出してあるので下記
URLをご参照ください。(きっと月末近くなると異常アクセスの累積によるデータ転送量オーバーで見れなくなるかもしれないので、保存されたほうが良いかもしれません。)
http://furumusi.aez.jp/bunken/bunken.html

甲虫などに比べ、外見のパッと見の同定がしにくく、翅脈や剛毛・刺毛の配列や♂ゲニタリアなどが重要な識別ポイントになるグループなので、慣れないうちは苦労があると思います。でも難しいやつが同定できたときの喜びもまた大きいのも、双翅目の楽しみのひとつではないかと思っています。

Re: お尋ねしたいのですが 投稿者: 投稿日:2010/04/15(Thu) 00:33:04 No.6240  引用 
うみぼうず様

私も双翅目に興味を持つようになってから、10年以上になりますが、なかなか自力同定が出来る双翅目が増えていないのが現状です。その理由として、双翅目の研究をしている分類学者がものすごく少ないために、自分が取り組もうとしている双翅目のグループを文献などで同定しても、必ず不明種が含まれており、結局それが未記載種や日本未記録種であることになり、分類学者の研究を待たなければならなくなるためです。

双翅目のほぼすべてのグループに多くの未記載種や日本未記録種が含まれていると考えて良いと思います。つまり、日本の双翅目は名前がついているものは5,000種くらですが、名前がついていない種がおそらく10,000種くらいいると思われます。しかも名前がついている種にも多くの問題(専門家の誤同定など)が含まれています。つまり日本の双翅目の解明度はおそらく2割以下だと考えて良いと思います。

このような現状なので、同定依頼があっても、とてもさくさくと同定をすることは出来ません。名前をつけることは、なかなかしんどい作業となります。ましてや、双翅目談話会の総会のように遠方で行われる際に、多くの同定に必要な文献類をとても持って行けませんし、会場で準備する実体顕微鏡の倍率も同定に必要な倍率ではないことも多々あります。なので、総会での同定依頼はあまり期待しない方が良いと思います。

ただし、双翅目の中には、ハナアブやムシヒキアブ、ミギワバエ、クロバエ、ニクバエ、ミバエなどなどある程度分類学的研究が進んでいるグループはそれなりにありますので、それらについて標本や文献を集めて少しづつ取り組んで行くのが良いと思われます。それと、ハナアブやムシヒキアブの研究者は総会に来ていることが多いため、それらについては同定してもらえる可能性は高いと思います。他のグループについては、専門家が日本にいなかったり、総会などになかなか来ないため、同定してもらえるかどうか何とも言えません。

私も仕事ではクロバエやニクバエを同定していますが、標本を壊して♂交尾器を取り出して文献とにらめっこをしてやっと同定している状況なので、とても専門家のレベルではなく、総会などでクロバエやニクバエを同定することは誤同定をする危険があるため、あまり気が進みません。

ということで、双翅目の膨大な未記載種や日本未記録種は考え方を変えれば宝の山だと思いますので、それらを楽しむことが肝要ではないかと思います。つまり双翅目は、自分が日本で第一人者になれる可能性がある手つかずのグループがたくさん埋もれているすごい昆虫だと思います^^

ケンセイ@目指せガガンボ屋

Re: お尋ねしたいのですが 投稿者: 投稿日:2010/04/15(Thu) 11:22:48 No.6241  引用 
うみぼうず様

はじめまして.山口県の柿沼といいます.

 そうそうたる方々がコメントされていますので,私の意見などは参考にならないと思いますが,超初心者の立場から若干の私見を.

 私も数年前に双翅目に興味を持ったのですが,解らないことばかりで,勉強しようにもどんな参考図書があるのかもわからない状態で途方にくれていました.双翅目談話会会員のT. Iさんに勧められ,当会に入りました.同定会に標本をいくつか持ちこんで同定していただいたのですが,みなさんとても親切で,親身になって相談にのってくださいました.その場での同定には限界があるとのことで,ご自宅まで持ち帰られて調べて下さいました.同定以外にも,同定会の席上での議論,引き続いて行われる講義,配布される資料,夜の懇親会での議論,懇親会が終わってからホテルのロビーで深夜まで行われる議論などが,大変に参考になり,それまで疑問に感じていたことの多くが一気に解決して感激しました.それ以上に,会員のかたたちと知り合いになれたことが大切な財産になったと,現在感じています.
 それのみでなく,年2回発行の会誌「はなあぶ」が,非常に有用で,図鑑などに載っていない種の再記載や写真(しばしばカラー写真です)が掲載されたり,特定のグループの種までの検索表が載ったりしますので,涙ものです.年会費3000円でこの情報量ですから絶対お勧めです.勉強したことを報告として投稿することもでき,また投稿は歓迎されます.
 もうひとつのお勧めは,すでにご覧になっているこの掲示板です.双翅目談話会の方のみでなく,世界的な研究者のかたからもコメントを頂けることがあり,その多くが図入りです.さらに対話形式で質問も可能ですので,非常にありがたいです.ただし,みなさん純粋にボランティアとして参加されているので,「知っているくせに何で質問にこたえんのか」といったスタンスは絶対避けた方がよいことは,すでにご存じと思います.

 図書では,原色日本昆虫大図鑑のIIIが,掲載されている種類が多くて,新しい知見が多く入っていると思います.種まで同定できるグループは一部に限られるのと,誤植等の注意点もあるようですが,総説の部分は必見です.そのほかに各グループについて多くの良書がありますが,長くなるので割愛します.

 今回のレスを書かれている方々は,いずれも双翅目談話会の,もっといえば我が国の中心的な役割を担っておられる方です.コメントの内容がやや硬めに感じられるかもしれませんが,それはこのかたたちが,主に同定依頼を受ける立場にあり,双翅目の同定の困難さ,勉強の大変さを痛いほど熟知しておられるからであって,安易な発言やいい加減な同定をすることの危険性を深く考慮されてのことだと思います.実際はみなさん大変親切な方です.ただし,同定依頼は大変な困難と労力を強いることになりますので,なんでも持ち込んで片っ端から依頼する,というようなスタンスは取らず,自分なりに勉強して同定の最終確認をお願いする,どうしても解らないポイントを教わる,といったやり方をしたほうがいいと思いますし,自分の勉強になると思います.
 未知なことが多く,勉強にも困難が多いことが,逆に多いに好奇心が刺激され,面白くてきっと病みつきになると思います.

 解りきったことばかり書きましたが,いっしょにがんばりましょう.そしてこの領域の学問の発展に,私たち素人もどんどん貢献しましょう.

(市毛様,ケンセイ様,ハエ男様,余計なことを書きましてすみません.同定依頼が殺到しないことを祈っています)

Re: お尋ねしたいのですが 投稿者:うみぼうず 投稿日:2010/04/19(Mon) 01:30:31 No.6244  引用 
ご返事遅れました。申し訳ありません。

ええと、何か誤解があるようなので訂正させていただきます。まず、同定について、わたしも毎日のようにこの掲示板を見ておりましたので双翅目の同定が非常に難しいことは分かっておりますし、会に入ればすべての種類を同定できるとは思っておりません。また、先生方に大量の双翅目を同定していただこうとは思っていません。
私としては何年も双翅目を勉強してきた先生方の生態学的・分類学的知見をお聞きしたく思っています。現在の私の状況では、普通種と言われる一般的な双翅目も科までしか確実に同定出来ません。それを少しでも改善できるかと思い、書き込みをさせていただいたのです。


茨城@市毛様

やはり基本的には独学しかないのですね。
現在私は福島県の害虫駆除会社に勤めており、毎日粘着トラップに付着した昆虫類を見ております。休日には双翅目の写真を撮ったり、採集を行って標本を作ったりしています。いずれ普通種のみでも良いので、双翅目の種層を調査できたらなーと思っています。

ハエ男様

リンク先はよく文献探しに使わせていただいております。国会図書館にも昨年登録をし、色々な文献を集めることができました。しかし、一部の文献については見ることができないため(旧北区のマニュアル(双翅目)など)、その辺をどうしたらいいのか良く分かりません。そういったことを談話会でお聞きしたいな〜と思っています。

ケンセイ様

双翅目の未記録種は10000種以上いるのですか!そうするとかなり同定は大変なのですね。
私は蛾類の学会とかに入っているので、ある程度マナーなどは分かっているつもりです。なので会場への標本の大量な持込は考えてはいません。どうしても分からないものを2〜3頭持ってくることはありますが・・・

柿沼様

ありがとうございます。
皆様厳しいご意見ばかりだったので、双翅目談話会は一般の人が入ってはいけないのかと思っていたのですが、そうではないのですね。よろしければ私も双翅目談話会に参加させていただきたく思います。

やはり、一度双翅目の先生方にお会いしてみたいと思います。なので、双翅目談話会に入りたいと思います。
それで、双翅目談話会に入るには具体的にどうすればよいのですか?

入会について 投稿者:ハエ男 投稿日:2010/04/19(Mon) 09:09:43 No.6245  引用 
当サイト内に談話会のサイトも併設してありますので、そちらをご覧ください。 http://diptera.jp/dipterist/dipterist.htm

入会希望者は事務局まで入会希望の申し込みを郵送で出してください。

ただ、このBBSでその住所等を出してしまうと事務局の大石さん宅に迷惑がかかるといけないので、談話会の会則のページにある住所の方までお願いいたします。

その後 会費を郵便振替で納入していただけば入会手続き完了です。

それで具合が悪い場合は管理人の古田までご一報ください。

Re: 入会について 投稿者:ハエ男 投稿日:2010/04/20(Tue) 09:26:11 No.6247  引用 
すみません。いってるソバから旧サイトの方が累積転送量オーバーのため見れなくなってしまいました。

当会事務局の住所等につきましては管理者古田治までメールでお訪ね下さい。
アドレスは「furumusi@」以下は「diptera.jp」または「hotmail.com」または「aez.jp」でお願いいたします。

Re: 入会について 投稿者: 投稿日:2010/04/20(Tue) 14:10:27 No.6248  引用 
うみぼうず様

毎年11月には双翅目談話会関東同定会を開催しています。
今年は11月20日(土)に栃木県博で予定しております(正式に決まりましたら双翅目談話会からお知らせします)ので、調整が可能ならばぜひいらしてください。双翅目談話会の幹事の面々や専門家の方々も少なからず来ていただける予定です。

ケンセイ@福島の双翅目相は全くの手つかずだと思います

異常アクセス対策について 投稿者:ハエ男 投稿日:2010/04/19(Mon) 09:42:07 No.6246  引用 
管理人です。

昨夜、新サイトのアクセスの記録を見ていたら、一時期減っていたリクエストがまた増え始め、金曜はは3800件、土曜は4400件、昨日は2500件と相変わらずの異常アクセス数にさらされていることが判明しました。新サイトの方は転送量的にはまだまだ余裕がありますが、やはり今後のことを考えると対策を立てていかないといけない状況になっています。(頭遺体・・頭痛いです。)
スパム投稿につきましてはかなりの部分をフィルターでカットできてはいますが、こちらもかなりの数である事が判明しています。

現在のPC環境ではやりにくいのですが、新PCが入り次第、アクセス制限フィルター等の設定を新しいデータに更新しようと思います。

その際に、アクセスできなくなっってしまう方が出てくるかもしれません。その場合は管理人までご自身のPCのIPアドレスをお知らせください。(IPアドレス自動取得の設定であっても、そのIPアドレスの上6桁は固有なので、アクセス制限上のコントロールは可能なのです。)


あとどこのBBSでもそうなのかもしれませんが、個人の住所・メールアドレス等の個人情報については安易な掲載をしないようにお願いいたします。(良い意味でも悪い意味でも情報収集の場になっちゃってますので・・・)

よろしくお願いいたします。

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