昨日、複数採集しました。
腹部第3腹節背板に長い剛毛があることと、Founa japonicaのゲニの図を比較して本種ではないかと思いました。 確認のために投稿させていただきます。 あまり画像がよくなくて大変申し訳ありません。 何卒よろしくお願いいたします。
りゅうひ様.
管理人がコメントするのを待っていましたが,アセスで出張中と思われます(^_^;) かなり特徴的な亜陰茎ですので,りゅうひ様のご指摘通りカエルキンバエで良いのではないかと思います. ところで,何県での採集ですか?
市毛様
はじめまして。 またコメントありがとうございました。 数々の報文、いつも参考にさせていただいています。 当個体は栃木県渡良瀬遊水地での採集品です。 はじめから狙って行きました。 分布は局所的で、2箇所確認しており、決まったヒメジョオンの群落にきていました。 かなりの個体数がいました。
レス遅くなりました。
♂ゲニの形状もOKですし、第3腹背板(見かけ上の第2腹背板)のヘリに長い剛毛が確認できることからもカエルキンバエでOKです。 最近は幸手市あたりで確認されていることから、利根川水系では間違いなく発見されるものと思っていましたが、やはり渡良瀬遊水地で出ましたか・・・ 花に来るのは圧倒的に♂が多いようですね。 というよりはこれまでに♀の採集例が極めて少ないのも本種の特徴であり、♀がどのような時期に出てくるかも十分にわかっていないキンバエなのです。
ハエ男様
はじめまして。 また、コメントありがとうございます。 9個体だけ確保しましたが、すべて♂でした。 今後、♀を探してみたいと思います。 しかし次から次へ訪花していたのにはその場でたまげました。 後でなんらかの誌面にて報告いたします。
ヒメジョオン×→ハルジオンです。
ハエ男さんにお願いがあります。 このページを私のブログにリンクさせていただいてもよろしいでしょうか? よろしくお願いいたします。
ブログはこちらになります。
http://musiearth.exblog.jp/
りゅうひ様、はじめまして。
カエルキンバエ屋?のケンセイです。 渡瀬遊水地での確認おめでとうございます。詳細についていろいろ調査していただいて、ぜひ「はなあぶ」などにご投稿ください。 これで関東では江戸川河川敷(幸手市など)に次いで2箇所目の本種の生息地となりますね。あとは私の予言が正しければ霞ヶ浦沿岸や利根川河川敷にも生息している可能性が高いと思われますので、ぜひチャレンジをしてみてください。 ケンセイ(今から10年ほど前に渡良瀬遊水地の第1調節池と貯水池は調査したことがあるのですが、そのときは確認できませんでした・・・)
>ケンセイさん
はじめまして。 「はなあぶ」の江戸川河川敷での記録拝見させていただいております。渡良瀬では場所が局所的?で広範囲でありますので、時期があえば見つかると思います。是非ご訪問されてみてください。月刊むしにとりあえず記録は報告いたしました。 新たな知見(寄主など)がわかりましたら改めてはなあぶに投稿させていただきます。 |
ハネボシスナニクバエが交尾してました。
最初に見つけた時は、この後ろにもう1個体くっついていたのですが、撮影しようとしたところ全員で飛んでしまい、最後尾のものは逃げてしまいました。合体した2個体はよたよたと重そうに飛んで、再び砂上に降り立ちましたので、そこを撮影したものです。 新潟市 2009年5月11日撮影
ついでに、双翅目談話会の同定会で、幾人かの方から「ハネボシの♀ってどんなの?」という質問を受けましたので、頭部の比較写真を撮ってみました(左が♂、右が♀)。
ハネボシの♀は、アリスタの形状以外は♂とそっくりな外見です。双翅目web図鑑のハネボシスナニクバエの解説にありますように、特に頭部の輪郭がよく似ています。 http://furumusi.aez.jp/wiki.cgi?Sarcophagidae018 ♀のアリスタは・・・先半分が白いという発言もありましたが、確認したところ先半分の色がやや薄くなってはいますが、白いとはいえません。何を見間違えたんですかねぇ・・・すみません(平謝)。 |
この画像はオドリバエ科のミナモオドリバエ属Hilaraの1種の雄です。Hilara pachyneura種群に属することは画像からほぼ間違いないのですが、正確な同定は雄交尾器を調査する必要があります。もし、余分の標本がありましたらお送りください。
ここで、H. pachyneura種群と仮に呼んでいる1群は、胸部背面に強い剛毛を欠き、腹部も短い軟毛で覆われているもので、一般に翅脈が太く、しばしばR4脈とR5脈が広い角度で離れていく傾向があります。日本列島にはこの種群が私が持っている標本でも10種ほどありまして、それでも依然としておりおり新しい種が見つかります。 ミナモオドリバエ属(ナガレオドリバエ属とも言います)は主に流水、時には止水の水面に脚をつけるほど接近して水上飛行機の水面滑走のように飛翔しながら、水面に浮かぶ、あるいは羽化した軟弱な昆虫をとらえて、これを多くは前脚の第1付節から分泌する繊細な糸状の物質で荒く包んで、群飛中に雌に渡して交尾を空中で続けます。少数の種では交尾中に静止する、求愛餌なしで交尾する、夕暮れから夜間に活動する、渓流のぬれた石や岩の表面で求愛餌を探す、などの行動が見られます。 群飛での採集は容易ですが、水面滑走中の雄はネットをぬらさないで採集するのは簡単ではありません。かなりの種が雌雄共に花を訪れて吸蜜し、活動エネルギー源にしているようです。
Hilaraとしては大変珍しい状況の写真ですね。この画像を見た一瞬、撮影のアングルもありますが、これがHilaraとは思いませんでした。本属が静止している状態は、葉の上か沢の縁の岩陰など(一部の種は花の上)で、今回のような湿った岩上の状態は見たことがありません。
おーやぎさんからお送りいただいた標本を雄交尾器を含めて精査したところ、当初推定したとおり、この種はHilara pachyneura Freyでした。
本種はR. Freyによって1955年に、フィンランド昆虫学会の機関誌Notulae Entomologicae 35:6-8にわたって、伊藤修四郎先生により長野県美ヶ原(Japan, Honsyu: Sinano, Utukusiguhura, 1,400m[原記載の原綴])で1953年5月19日に採集された多数の雌雄(Mehr.♂♀)に基づいて記載された種です。その後、日光、広島県芸北高原などの標本を検しています。 本種は中型ないしやや大型のHilaraで、体は黒色、胸背は灰黒色粉で密に覆われ、前方からみると黒い1対のdc条とその外側のやや太い条が現れ、胸背の刺毛は短く、毛状;雄の前脚は強い剛毛を欠き、前脚第1付小節は中程度に膨らむ;腹部は暗灰色粉で密におおわれ、淡色の短毛を生ずる;翅の翅脈は太く、黒色。このような形質の組合せを持っています。近似種からは雄下雄板突起の先端は大きく二叉し、それぞれがまた鋭い2突起に分かれているので、識別できます。種名のpachyneuraは言うまでもなく太い翅脈に基づいているのでしょう。 本種の配偶行動は私は観察したことがありません。 |
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