「昆虫おたずね掲示板」でハエ男さまにカマバエ類の見つかる場所を「河原の砂地というよりはちょっとネトっとした感じのした泥に近い感じの水辺」と教えてもらいました。
本日、このような場所を探して、茨城県の菅生沼というところに行って見ました。確かに、ネトとした泥っぽい感じの場所をじっと双眼鏡で探していると、カマバエを見ることができました。菅生沼を横断する形で橋が架かっているのですが、その橋から双眼鏡で見ると小さなハエが泥の上にいます。遠くて写真に捉えることができなかったのが残念です。 ほかのハエとは違いやや後ろ足で立ち上がったようなポーズで鎌をボクシング選手のように手元に引き込んで構えています。動きも他のハエとはかなり違います。 ひょとすると以前にも見たことが、あったのかもしれませんが、小さいハエなので、その異型の姿に気がつかなかったようです。 とても面白いハエだと思いました。ハエ男さんのアドバイスが大変有効でした。有難うございました。 |
これはケバエ科のPleciaトゲナシケバエ属の1種です.日本には本属の種は数種棲息していますが,触角の節の状態や♂交尾器を検討しないと種の同定はできません.多数生息しているのでしたら,標本をある数採集されておけば,同定の機会があると思います.
アノニモミイアさん。ありがとうございます。標本は乾燥するとかなり形状が変わります。眼などはへこみます。腹部も蛇腹状にひっこんで入り込みます。70%エタノールのものもお送りします。雌はなかなか探せないのでこれから行ってきます。
お送りいただいた標本を検した結果,本種は兵庫県篠山から記載されたPlecia nagatomii Hardy & Nagatomi, 1960であることが分りました.本種の生態は従来全く知られていないと思います.
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背面からの画像はありませんか?
写真として生き生きとした画像と同定可能な画像とは残念ながら撮影方法が異なります。(同定可能な画像は同定のキーとなる形質が確実に移っていることがなによりも重要です。) 今回は脚と頭部正面は確認できますが、出きれば翅脈、胸部や腹部の背面(特にムシヒキアブ類は腹部などの毛の生え方も重要なので・・)が写っている画像があれば再投稿していただけると同定する側としましてはありがたいです。 |
双翅目談話会の皆様。
「はなあぶ」24号の原稿の締切りは8月末です。 ネタの有る方は、がんばって投稿しましょう。 最近,短報が少ないのでよろしくお願い致します. |
ヤチバエ?という問合せですが,科の推定が少し的外れでした.ヤチバエ類はメスの腹端がこのように伸びてはいません.それにヤチバエ類は湿地に棲息していて,写真のような植物が生えているような場所にはあまりいません.
写真のハエは斑紋の特徴からミバエ科のキイロケブカミバエXyphosia punctigera Coquillettでしょう.北隆館の原色昆虫大図鑑第3巻のPlate 112の13図に♀の写真が,保育社の原色日本昆虫図鑑下巻のPlate 51の899図に♂の写真があります.
さっそくの御教示ありがとうございます。科から間違えているとは・・・無知でお恥ずかしい限りです。図鑑の該当図まで詳しく教えていただき感謝いたします。さっそく見ました。
北隆館の記述に「幼虫はアザミの花頭内で生育する」とありました。上の写真で止まっているのはノアザミの頭花なので、交尾後、ノアザミに産卵するはずだったのだろうか、と興味深く思いました。 精進いたしますので今後も御指導のほどよろしくお願いします。 |
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