蜂板を見てたらいつのまにかインセクタ・マツムラーナがネット公開されてることを知りました。(う〜む・・・ワシが遅れてるのか、ただ単に情報収集を怠っただけなのか・・?)
http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/handle/2115/8947 ハナバエ始め双翅目関連でも貴重、重要な論文も多いので、皆様もぜひチェックしてみてはいかがでしょうか・・・(ワシはめぼしいものみんなDLしちゃいました。)
ハエ男様、知りませんでしたか・・
みんな知っているものと思い、書き込みしませんでしたm(__)m
インセクタ・マツムラーナのシリーズは濃大にあったもんで、行く度に少しずつコピーしてたんですよ・・(古典的文献収集法)
ただ、最近、置き場にも困り始めてたので、双翅以外のこれも面白そうってのは、コピーしてこなかったんですが、PDFでしたら置き場はいらないので、容赦なくDLできました。 最近、CiNiiをはじめ便利な文献DBが増えてきて手軽に文献が読めるようになったのは良いのですが・・・きちんと読まねば・・・(手に入れたことで満足しちゃって、眠ってる文献もありそうなので・・) |
kuwachanさん、こんにちは。
ハラボソツリアブの見分け方については、このBBSの2005年10月の過去ログ(1752〜)で、市毛さんが検索票を掲載しています(1767)。 後脚第1付節の後半が黒く、触角第1節が褐色なので、ニトベハラボソツリアブで正解です。
こんばんは。
pakenyaさんありがとうございました。前に市毛さんが書いていたと思って古い記事を探したのですが,見つからずに質問となってしまいました。番号が分かってもう一度調べたら,[20]の中にありました。今になって,ワード検索を使えばよかったと気がついたのですが,後の祭りです。また分からずに質問することがあると思いますが,よろしくお願いします。 |
山形県小国町で採集したハラボソツリアブです。
小楯板や後胸腹板は黒く、後脚第1付節は後半が黒く、過去ログやWeb図鑑に示されたタイワンハラボソツリアブとよく似ていますが、中胸背板肩部の黄色模様は不鮮明です。ぼんやりと後方へ延びているようにも見えます。 |
先日高知県南西部に旅行に行ってきました。
私の専門の虫はすでに時期が終わっているので、採集がメインではなかったのですが、海岸を中心にニクバエが結構捕れました。 全部で9種類ほどいるようですので、後でまとめて「はなあぶ」に投稿しようと思います。 それと、ヤブガラシの花の前でハチの待ち伏せをしていたのですが、ニクバエも結構集まっているようです。
前のがトゲニクバエ、後のもセンチニクバエでよいと思います。
ときどき未熟な個体と思われる生殖背板が赤いのが採集されることがありますよね・・・でも、いわゆるシリアカやヒメシリアカ、キタシリアカとは交尾器の形状はまったく異なるので単なる未熟個体だと思います。 FJSの方にもトゲニクバエの四国からの記録は出てませんね・・・
ハエ男様
ありがとうございました。 残りはまだ同定中ですが、トゲニクバエは四国未記録のようですので、はなあぶNo.23に投稿したいと思います。
ところで、FJSにもオスの検索表しか載っていませんが、メスは今のところ同定できないのでしょうか。
それとも、図版の図と絵合わせで見ていけば何とかなるのでしょうか。 |
再びオドリバエです。
写真の種類は、Rhamphomyia属の1種です。恐らくCalorhamphomyia亜属ではないかと思います。 体長約10mm。7月末に茨城県の標高1000mのブナ帯で採集しました。 極東の昆虫の検索Empididaeで調べると、Rh.(C.) nipponensis Freyに辿り着きましたが如何でしょうか?
先ほど、「馬場博士採集の新潟県のオドリバエ科」を思い出し調べてみました。
この文献の検索で調べると、 ・前脚基付節の下面には10本程度の剛毛が混じる。 ・後腿節のav剛毛(anteroventral)は長く、全体に亘って粗生する。(剛毛は途中からほぼ腹面中央側に列がずれてくる。) ・オス交尾器(aedeagus)はほぼP.194図3のように第1湾曲が強く角張っている。 このような特徴を持っているので、写真の種はRh.(C.) flavobasalis Freyとなるのでしょうか?
検索されたとおり,写真の種はRhamphomyia (Calorhamphomyia) flavobasalis Frey,1951のオスです.本種は東北各県と群馬,新潟の標本を検しています.しかし,茨城県のものは初めてみました.主に産地ブナ帯で6月を中心として成虫が出現する普通種です.R. nipponensisは大阪,京都など近畿地方北部に分布する種で,今回のものとは別の種です.
Calorhamphomyia亜属は未記載種を含めて日本列島に役45種生息し,主に本州のブナ帯を主要生息地としていますが,少数の種は瀬戸内の低地(R, itoi)や中部山岳の高地(R. pretiosa)に進出する種もあります.北海道は3種,九州は10種未満です.極東からは日本列島のみ(北海道から九州本島と対馬)で,ずっと飛んで北米頭部のアパラチア山脈からその北縁のカナダにまた役40種が生息しているもので,典型的な東亜・北米東部型の分布を示す昆虫群です.
アノニモミイア様、早速の回答ありがとうございます。
連続で申し訳ないのですが、この写真のRhamphomyia属の1種はRhamphomyia(Orientomyia) spirifera Freyで良いのでしょうか? Ito&Saigusa(1967)A revision of the Japanese species of the Subgenus Orientomyia Saigusaの交尾器の図とはほぼ合致します。 よろしく御願い致します。
交尾器付近の拡大です。
採集地は茨城県北部の標高約600mのブナ林で、6月下旬の採集です。 同地では、現在森林総研九州に在籍する末吉氏が報告書をまとめております。 ・末吉昌宏他(2003)皆伐後の温帯落葉樹林の二次遷移に伴う双翅目昆虫群集の変化 http://ss.ffpri.affrc.go.jp/labs/kanko/388-4.pdf#search=%22%E6%9C%AB%E5%90%89%20%E5%8C%97%E8%8C%A8%E5%9F%8E%22
あなたが同定されたようにRhamphomyia (Orientomyia) spirifera Freyの雄です.本種は本州中部から九州までの低山地ないし山地に生息していて,個体数はあまり多くはありません.その結果,群飛や捕食性の観察もほとんど行われていません.
Orientomyia亜属は日本列島から台湾,中国中部にかけて分布しており,Calorhamphomyia亜属に比べるとどちらかといえば暖温帯性のRhamphomyiaです.北米やヨーロッパには分布していません.日本には既知種のほかに,6種の未記載種が生息しています.交尾したペアはHilara属の大部分の種やRhamphomyia属Megacyttarus亜属のように,交尾中ずっと空中を飛翔する性質があります.低い位置で飛翔中のペアが発見された場合は近くの上空で群飛が観察されます.
かなり精緻な写真です.これらの写真を撮影されたカメラの機種,撮影方法(光源,使用レンズ,接写方法など)について教えてください.
アノニモミイア様、毎回詳しい説明ありがとうございます。
ますますオドリバエが面白くなってきました。 オドリバエの写真は、ズーム付きデジカメ(Panasonic DMC-FZ7)に実体顕微鏡の対物レンズ(Leica 1.0X Planapo)とリングライト照明を取り付けたカメラで撮影しております。 デジカメをマニュアルフォーカスに設定しておき、顕微鏡スタンドを上下させて微妙にピントの違う10-15枚の写真を撮影します。 撮影した写真をHeliconFocusで自動的に合成処理をしています。http://heliconfilter.com/pages/index.php?id=509 今後ともよろしく御願い致します。 |
ハンマー様。
スズキベッコウハナアブかニトベベッコウハナアブと思われますが、翅の紋が見えないので判別が困難です。 胸背後側部〜小楯板後縁の剛毛が淡色に見えるので、恐らくスズキベッコウハナアブと思われます。
市毛さま。
どうもありがとうございました。 検索してみると大変面白い生態のアブのようですね。 |
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