ryoi様
また、この季節がやってきたと言う感じです。11月中下旬から12月中下旬にかけて、年一回の発生です。幼虫は真っ赤な色をしています。釣りの餌としても利用されることも多い、アカムシユスリカの雌成虫です。学名はPropsilocerus akamusi(Tokunaga, 1938)。エリユスリカ亜科に属するユスリカで、この亜科では珍しく体液中にヘモグロビン様の色素をもちます。湖沼、ため池で発生します。一時期、霞ヶ浦や琵琶湖で大量に発生し、迷惑外注としても問題になっていました。泥底質下に生息し、夏季は泥の中に深く潜って、夏眠しています。この種は(中国、シベリアにも近縁種がいます)、一応エリユスリカ亜科に位置づけられていますが、系統的には結構離れた一群だと思っています。実際、オーストラリアの研究者がDNAに基づいて解析した結果もこの考えを支持しているようです。
eriyusurika様、丁寧なご返答をいただき感謝感激です。
年1回たった1ヶ月の発生なんですね。 ありがとうございました。 |
先の関東同定会で,Cylindromyiaヒョウタンハリバエ属の不明種について尋ねられましたが,誰に聞かれたのかメモするのを忘れてました.
日本産6種については,下記の文献に検索表が出ています. Sun, X., S. Marshall. 1995. Two new species of Cylindromyia Meigen (Diptera, Tachinidae), with a review of the eastern Palaearctic species of the genus. Studio Dipt. 2(2):189-202.
市毛 様
文献情報ありがとうございます.同定会でお尋ねしたのは自分ではありませんが,翌日の横沢入の採集でもCylindromyia は複数種採れており,調べてみようと思います.地元の標本もありますので,北海道大学附属図書館に複写依頼を出しました. |
ぱぴよん様.
写真のヤドリバエはPentatomophaga latifasciaです.
茨城@市毛 様、種名をお知らせいただきありがとうございました。
ヤドリバエの一種とは思いませんでした。てっきりハナアブの一種と思っていたので、勉強になりました。感謝申し上げます。 |
コメント失礼します。 個人的な趣味から図鑑の収集をしているのですが、 『データアップ図鑑 日本のハナアブ』双翅目談話会(2002) を入手する方法はないでしょうか? 突然の失礼なお願いで恐縮ですが、ご教授いただければ幸いです。
フォトナ 様.
『データアップ図鑑 日本のハナアブ』は絶版となっております. 茨城@市毛 様 コメントありがとうございました。 絶版でしたか… また双翅目関連の良い図鑑が出版されることに期待します。 |
市毛さん.日本にはまだまだ奇妙なツリアブが生息しているものですね.驚きました.
旧北区と新北区のマニュアル,Die FliegenのBombyliidae,旧北区のカタログなどを参照してみましたが,翅脈相から判断すると,よく似ているのはEcliminaeではないでしょうか. 旧北区のマニュアルでは,この亜科の特徴として顔面やgenaが鼻状に突出することが検索表のカプレットに出ていますが,Die Fliegenに出ているEclimus quedenfeldti (Engel, 1885)(現在はThevenemyia属)の頭部側面の図では,あなたの個体とほぼ同程度の顔面です.Thevenemyiaは北米にも数種分布しているので,もしこの属であれば日本にいても生物地理的には納得できるところです. ツリアブ科には全くの門外漢ですから,あるいは無知を曝け出したような書き込みになったかも知れませんが,ひとこと.
三枝豊平様.
Thevenemyia属の可能性があるとの御意見ありがとうございます.ネット上にはThevenemyia funestaという翅の紋以外はそっくりな種類の写真がありました. 現地で見た瞬間に珍品とは思いましたが,日本未記録の属だとは文献を調べるまで気づきませんでした.あまりにも異質なので,ツリアブ科で良いのかさえ迷いました. ズミの花で他の超珍品のハナアブを待ち伏せしている際に,ビロウドツリアブに混じって飛来した個体を採集したのですが,栃木県初記録程度と思い,雑に扱ってしまい体表の毛が脱落してしました.元は,ネット上にあるThevenemyia funestaのような全体に毛深かい種類だったと思います. ありがとうございました.
本種をThevenetimyia japonica Evenhuis & Ichige, 2017として新種記載しました
Evenhuis, N.L. & Ichige, K. 2017. A new species of Thevenetimyia Bigot from Japan (Diptera: Bombyliidae). Bishop Museum Occasional Papers. 122:1-6. 原記載は,こちらからダウンロード出来ます. http://hbs.bishopmuseum.org/pubs-online/bmop.html 三枝豊平様,皆様,大変お世話になりました. |
ryoi様.
ツマグロキンバエの♂です.
え? って感じですね。
あの見慣れたシマシマ模様の眼のツマグロキンバエでしたか。 撮る角度でこうも違うのかと驚きました。 ありがとうございました。 |
キンケトラ様.
イシアブの仲間のようです. 写真だけでは特徴がつかめないので, ムシヒキアブ図鑑 http://www3.kcn.ne.jp/~tgw/m-index2-j.htm で調べてみて下さい.
どうもありがとうございました。
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