まあ様、皆様こんにちは。
画像は埼玉県昆虫誌IIに掲載されている写真とよく似て いますので、、Trypetisoma sp.と思われます。 シマバエ科です。
バグリッチ様、どうもありがとうございます。
シマバエもミバエぐらいきれいな模様のがずいぶんいるんですね。木陰が好きなようでなかなか明るいところで会えなくて残念でした。
こんにちは。
かなり古いスレッドですが、同種と思われる手元の種を同定してみました。 結果、Trypaneoides japonicusと同定されました。 画像の種も、同じ種の可能性が高いと思われす。 (この属は、以前は 前回お知らせしたTrypetisoma属の亜属だったようですが、今は別属とされているようです。)
どうもありがとうございます。
また名前までわかって嬉しいです。 japonicusということは日本に標本があるんでしょうか? 自分ではなかなか資料が見つけられず難しいです。
まあ様
日本に分布していることは書かれていましたが、標本が 日本にあるかどうかは、わかりません。 詳しくなくて、すいません。
いえいえ、ふと思ったもので、、(汗)
自分では何もわからなかったのでたくさんの情報に感謝です。
まあ様,バグリッチ様.
このTrypaneoides japonicusとTrypaneoides poecilusは,戦前にZhenzhuristという人によって高尾山やOfune(大船?)で採集された標本で,タイプ標本はサンクトペテルブルクのロシア科学アカデミーに保管されていると思います.(原記載では,3か所併記されていますが,Zhenzhuristの標本はRussian Academy of Sciencesにあるはずです) この採集者名,どこかで見たと思ったのですが,ギンガクアシナガバエ属にLiancalus zhenzhuristiというのがありましたね.
詳しい情報ありがとうございます。
なるほどそういうことなのですね。今回は残念でした。 アシナガバエやノミバエやユスリカなども聞いてみたいのがいるんですけど、この辺はややこしいのでしょうか? お目汚しで載せるだけ載せてみようかなと思います。 またよろしくお願い致します。 |
まあ、どーでもいいことですが、化石バエが図案の切手というのが、(わたしの知る範囲では)1種あって、スロベニア2002年発行のBibioと同定されているものがそれ。「学術用資料」として2005年に田型で入手していましたが、今後も活用しそうにないので、処分したい。ブロック(タテヨコ2枚づつ、計4枚ということです。未使用、ヒンジ痕なし)で、400円+送料80円=480円で引き受けてくれる人いません?
図案のもとになった化石、FDCの消印がおしゃれやで; http://www.oocities.org/paleocarniolica/zuzek.znamka.htm |
別件の調べもの中に,下記のRoyal Entomological Society Handbooksの絶版書がPDFで公開されていることを知りました.
Vol 9 Part 1. Diptera - 1. Introduction and key to families. H Oldroyd. Vol 9 Part 2_1. Diptera - 2. Nematocera: families Tipulidae to Chironomidae (Tipulidae). R L Coe, Paul Freeman & P F Mattingly Vol 9 Part 2_2. Diptera - 2. Nematocera: families Tipulidae to Chironomidae (Trichoceridae - Culicidae). R L Coe, Paul Freeman & P F Mattingly Vol 9 Part 2_3. Diptera - 2. Nematocera: families Tipulidae to Chironomidae (Chironomidae). R L Coe, Paul Freeman & P F Mattingly Vol 9 Part 5. Diptera Orthorrhapha Brachycera - Dolichopodidae. E C M d'Assis Fonseca Vol 10 Part 1. Diptera. Syrphidae. R.L. Coe Vol 10 Part 3a. Diptera - Conopidae. Kenneth G V Smith Vol 10 Part 4a_1. Diptera - Cyclorrhapha. Calyptrata (1) Section (a) Tachinidae and Calliphoridae (Tachinidae). F I van Emden Vol 10 Part 4a_2. Diptera - Cyclorrhapha. Calyptrata (1) Section (a) Tachinidae and Calliphoridae (Calliphoridae). F I van Emden Vol 10 Part 4b. Diptera Cyclorrhapha Calyptrata, Section (b) Muscidae. E C M d'Assis Fonseca Vol 10 Part 5g. Diptera, Section (g) Agromyzidae. Kenneth A. Spencer 入口は下記のURLです. http://www.royensoc.co.uk/content/out-print-handbooks 昨年に円高で古書を色々と買ったばかりでがっかりです.
茨城@市毛様
free PDFの情報ありがとうございます。 Muscidaeを見てみましたが、収録されている属が違うと検索の組み立ても違ってくるので面白いと思いました。 日本で記載されていない属などを採集することはあまりないかもしれませんが、 手持ちの資料で行き詰った時などは参考までに見てみるのもいいかなと思いました。 |
またお世話になります。
採集地は愛知県あま市、採集日は2012年12月16日で、体長8[mm]です。 冬でもシラカシの大木に樹液が出ていて、なめにきていました。 12月にハエが採れるというのはうれしいことです。
どうやって調べるかですが、先日教えていただいた大学図書館にはまだ行っていません。
利用申請書を顔写真添付で出してその日にはまだ利用できないようですが、 利用証は毎年度更新しなければならず、3月末で期限が切れてしまいます。 4月になったら、天気の悪い日にでも行ってみようと思います。 しかしイエバエ科なら、実は「日本のイエバエ科」を持っています。 写真は、亜科の検索表でも、トゲアシイエバエ亜科の属の検索表でも出てくる、気門の剛毛です。
119ページのDichaetomyiaの検索表は、D. japonica ヤマトハナゲバエに行きつくのですが、
ネットで調べると、猫又様がブログに載せてみえたのを見つけ、まさにその通りなのです。 http://nao64s.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-b9aa.html 小盾板の側面と腹面に毛がないことは、Remarksを見ると、他の種との違いの一つになっているようです。 問題の小盾板背面の剛毛がないことについては、自分の標本でもやはりないのですが、 120ページの図でも描かれていないので、それでいいかとも思ってしまいますがよくないでしょうか。
展開すると見やすくなりました。
cerciの先端に針をかけて固定しましたが、自分としてはいつも開けるとは限りません。 先ほどの写真よりももっと丸く見えるのは角度のせいかもしれません。 図とは違い、先端はやはりとがっていません。
側面から見ると、126ページの図eと比べて、先端は曲がっていません。
逆にparamereのほうは図よりも尖っているように見えます。 aedeagusは先端が隠れてピントもだいぶ外れていますが、今回は文献に図示されていないのであてにしなくてもいいでしょうか。 他に本文を読んで自分の標本で問題なのは、複眼の疎らで微細な毛が見当たらないこと、 R4+5脈の腹面に2,3本の短い刺毛というのが見当たらないことです。 脈の分岐点も見たのですがないようです。 ヤマトハナゲバエにしては細部がつるんとしているということになります。 今後の参考のためにお尋ねしたいのは、もしかしたら日陰にいるグループなのかどうかという事です。 種名に確信が持てないでいて、他には採集していなくて尋ねるのもおかしなことですが、 Dichaetomyia属に見えるハエの写真を他の場所でいろいろな季節に撮影したことが何度かあります。 日陰だったり、夜間の灯火に来たり、日なたのようでも実際には葉のかげにいたりで、いつも撮りづらいような気がします。 習性として直射日光の当たる所にはあまり出てこないという可能性はあるのでしょうか。 よろしくお願いします。 (あまりたくさんはらない方がいいでしょうか)
大宮様.
手元のD. japonicaやD. bibaxと思われる個体も,皆様同様discal britslesはありません. しかし,付図に描かれているとおりなので,私も問題ないと思ってます. また,複眼の微毛は,約30ミクロンほどの長さで,5-7facet毎に疎らに生えてますが,細く淡色の為かなり見辛いです.バックを黒にして,複眼を斜めにみると見えると思います.
茨城@市毛様
お手持ちの標本を調べてくださり、ありがとうございました。 小盾板の剛毛について、自分では判断つきかねるところをご意見いただき、ありがとうございます。 複眼の微毛については、再度のぞいてみて、確認できました。思っていたよりももっと疎らでした。今度から気を付けて見るようにしたいと思います。 いくつかつまずいている所が解消でき、ありがとうございました。 |
http://www.brill.com/taxonomy-phylogenetics-life-and-work-willi-hennig
クラウソンの伝記やったら買うんやけどなあ。R.A.Crowson自身もHennigと同様の方法論(いわゆるCladistics)に彼の著作(1950)を読む以前に到達していたのは、本人が述べているとおり。ただし人にわかるように定式化をしなかった。その自白がうそでもなんでもないことは、「甲虫の自然分類」(1952-)を精読すれば、実地に反映されていることがわかる。一方、同時代の甲虫学者でCrowsonのフリークスは、形式は真似たが、論理の本質が理解できなかったので、提出された仮説は長持ちしなかった。
久しぶりの「てるさん」.お元気でしたか?ちょっと安心しました.
原始的であると推定した形質だけを保有することを根拠に,1分類単位を単一完系統群と考えて,ほかの系統群と姉妹群関係にあると推定する思考は,系統発生に対する思慮が浅い現生種分類学者にいつの時代も(今も)広く存在し,この思考に否定的な論理に基づいて実際の分類群の系統推定や理屈を述べた研究者は世界にもまた日本にもいました.Hennigはそれを「マニュアル化」するという「運動」を起こした点が,Phylogenetic Systematics発行後(その前のドイツ語の本や双翅目の翅の進化でも示してあったが)の系統発生学の状況を作り出す出発点になったのだろうと思います.Crowsonも上記研究者の一人だし,「蝶と蛾」12(4):136-138の記述も,いわゆるsymplesiomorphyに基づく系統群形成に否定的な思考を示したものです.これは,平行現象の存在と系統推定に生活史的側面を重視せよ,という主張が表に出過ぎて,上記思考が表面に顕著に現れなかった. しかし,Hennigが双翅目の分類学者として,また比較形態学,生物地理学の研究者として培った知見を礎に定式化した思考様式は,holomorphologyを含めて,はたして以降の系統推定理屈に生きているのか,と疑問を持たざるを得ない.系統発生像を推定するのは研究者の頭脳であり,他人の「考案」した系統ソフトに「取り出した”形質”」を入れ込んで得られた「直線画」に満足する浅薄・安易な方法でもなければ,DNAの一部の塩基配列の意義を単純大袈裟に信奉するエセ系統学者の”鶏頭”でもない,と喜寿に近い老兵(老平かな)は思っています.
BRILLからカタログが来たので、4月刊行らしいけど、生協で注文してきた。僕の場合、買っても読む時間があるかどうかが問題。
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