すみませんが、引き続き質問です。
8月に兵庫県南西部の揖保川河川敷で採集したニクバエです。 当初ホリやジョセフの仲間と思っていたのですが、種を区別するための突起が見当たらず、しばらく不明種になっていました。後で思いついてFauna Japonicaをじっくり見直した結果、ヒメニクバエではないかと思いました。 本州ではFJの東京の記録以降、埼玉の記録があるだけのようですが、少ない種なのでしょうか。
ヒメニクバエは兵庫、和歌山などの河川でも出ているのですが、環境アセス調査の獲物&同定結果なので、きちんとした形で公開されているかどうかは?が付きます。
ハエ男さま
ありがとうございました。アセス関係のものは、たぶん一般公開されていないと思います。 ほかにインターネット上をいろいろ探してみたら、山口県の記録が見つかりました。 のちほど、みんなで作る双翅目Web図鑑のほうにも載せておきたいと思います。
とりあえず、双翅目Web図鑑のヒメニクバエのページを作りました。
http://furumusi.aez.jp/wiki.cgi?Sarcophagidae050 私の失敗例を元にコメントも書いていますが、問題があるようでしたら修正・削除などしてください。 なお、前のコメントに書いた山口県の記録は間違いでした。
Arge様、どうもです。
今から3年ほど前に、栃木県佐野市周辺でヒメニクバエが採れています。自分としては、その時が初めての同定だったのでハエ男さんに問い合わせた記憶があります。 その後はヒメニクバエには出会っていないので、やはり関東でも少ないニクバエではないかと思っています。 ヒメニクバエの♂交尾器はあまり特徴がないので、同定は難しいように思います。 ケンセイ@生息地:小平市
しばらく前に私が「はなあぶ」に投稿していますが、私は昨年の7月にヒメニクバエを東京都の葛西臨海公園の西なぎさでハマベニクバエやイソニクバエとともに採集しています。
また5〜6月だったと思うのですが、千葉県習志野市の埋立地の公園で採集した小型のニクバエのメスから未熟な卵を採卵して、湿らせたティッシュペーパーの上で成熟させ、孵化させた幼虫を豚レバーで飼育して羽化させたら、やはりヒメニクバエでした。このときの雌雄のセットは、倉橋先生に雌形質の比較研究の材料として提供しています。 これらのことから、森林環境よりはむしろ海岸や住宅街の公園のように、裸地の多い開けた環境が好みなのではないかと思います。Arge様の採集された環境は河川敷ですので、海水と淡水の差はありますが、私の採集した海岸と立地は似ているのではないかと思います。
ケンセイ様、ウミユスリカ様
ありがとうございました。 普通種でもないけれど、記録は時々あるようですね。 ところで、はなあぶNo.22を見直してみましたが、葛西臨海公園から記録されているのはヒメではなくコニクバエのようですが・・。 せっかくニクバエネットがあるので、ある程度は兵庫、大阪とその周辺ぐらいは何とかデータを集めて載せていきたいと思います。双翅目図鑑のほうにもある程度写真を載せていく予定です。 (そんな暇があればハ○チの図鑑でも作れといわれそうですが、そっちも一応準備はありますが謎の文字化けやトラブルが発生してなかなかうまくいきません) 兵庫大阪も河川敷および一部海浜のデータはある程度ありますが、今のところ山地性がネックです。
Arge様、どうもです。
今年の採集品の同定をしていて、埼玉の三郷市で採集したニクバエの中にもヒメニクバエが入っていましたのでお知らせします。 ケンセイ@生息地:小平市
ケンセイ様
情報ありがとうございます 金曜まで静岡県某所で現場の予定が1日早く終わってしまったので、現在横浜に宿泊中です。明日は横浜見物でもして、明日夜宇都宮入りの予定です。 Arge 携帯より
Arge様、すみません。こちらの記憶違いでした。コニクバエでした・・・
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「みんなで作る双翅目Web図鑑」でCarnidaeの科の和名がチスイコバエ科となっており,Carnus hemapterusの種の和名が「和名なし」となっています.
本種の日本新記録の岩佐光啓他の論文では,和文摘要のタイトルに「人の外耳道から見出された日本新記録のCarnus hemapterus Nitzschトリチスイコバエ(双翅目,チビコバエ科)」となっています. これに基づくと,最初(?)に提唱された和名がチビコバエ科であり,種の和名はトリチスイコバエとなります. そこで,どなたかご存知の方がいたら教えて頂きたいのですが,「図鑑」にあるチスイコバエ科というのは,もともとどなたがどの文献で提唱された科名でしょうか. 私見では,岩佐他の提唱されたチビコバエ科はminuteないしsmallがダブっていて,やや難点があります.チスイコバエ科の方がどちらかといえば,性質や種の和名との整合性も良いように思っています. 宜しくお願いします.
すみません・・(大汗)・・なおさにゃいかんいかんと思いつつ、ついつい今日までほって置いてしまいました。張本人です。
2003年5月に当BBSに投稿された不明種の♀個体の画像に本種があり、そのときに感染症研の林先生にCarnus hemapterusの可能性をご教示いただいたのですが、腹背板の幅が広く感じられたことと、同時に得られた♂個体がそれまでに公開されていたC.hemapterusuの腹部の様子とは膜質部がほとんど見えず、かなり異なって見えたので、そのときはCarnus sp.として表示をしていました。(この個体は現在は岩佐先生の詳細な検討の結果C.hemapterusであることが判明しています。)そのときに何を勘違いしたか科名をチスイコバエとして表示してしまいました。(多分、初記録の報告の和文摘要や本文の科和名(ローマ字表記)をよく読まずに、属名のchisui-kobae-zoku と種和名ローマ字表記のtori-chisui-kobaeのからチスイコバエをとって科名として表示してしまったのだと思います。) ですから現状では科和名の公式な取り扱いは「チビコバエ科」が正しいのですが・・なんとなく・・「チスイコバエ科」の方が響きも、印象も良く、また一般の人に話をするのにも理解を得やすいように感じられて、ネットに表示した後もそのままになってしまってました。(すみませんWeb図鑑の方は近々修正します・・今は締め切り地獄なので・・・近々ということで・・)
ハエ男さん有難うございました.和名などの由来がはっきりしました.
ところで,私見ではチビコバエ科は: 1.名称の意味が字句通り大変小さいコバエとなり,前便の通り,英文にすればもっとはっきりするのですがminute small flyとなり,体長1.3mmというのは確か小さいのですが,小さいを連発するほどのことでもないと思います.コバエを小形のAcalyptrataeの一般名と考えれば,チビコバエもまあまあというところでしょう.いずれにしても類似形容詞を2重に使うのはどうかと思います.「昔の武士の侍の」の類もありますから. 2.生態的な側面がこの名称では全く出ていません.これは必ずしもこだわる点ではないかもしれませんが. 3.本科はわずかの種しか擁しておらず,その代表的種であるC. hemapterus(科の模式属の模式種)にトリチスイコバエの和名が付けられていることを考慮すると,科の名称と種の名称の語幹部分は一致した方が好ましい. という理由で,私としてはハエ男さんがたまたま使われたチスイコバエ科を今後も使いたいと思います.今後の図鑑や目録でもこの名称が使われるように啓蒙・努力を行いたいと思いますので,ご意見がある方はお寄せ下さい.
Carnidaeは小さな科で、九大目録にも出ていない科なのですが、世界に広く分布しており、日本では北海道で、人の外耳に入り込んだ症例分析の結果、初記録となりました。その後、当方BBSの画像にもある長野県白馬村からの1♂♀の記録と、広島県三原からの記録が追加されており、これまでにアカゲラ、ハシボソガラス、ブッポウソウの3種より得られています。
樹洞性、非樹洞性の鳥、双方から発見されていること、これまでの記録地が北海道から長野県、広島県であることから、結構広く分布しているのではないかと考えられます。 ノミ、シラミ、シラミバエ、に続く、第4の鳥寄生性の吸血昆虫(成虫)なので、今後の発見を期待しています。(寄主に取り付くと、翅を落ちてしまうので・・翅のあるやつが見たいのです・・) とりあえず、私としても、チスイコバエという名前はかっこいいと思ってはいるのですが、岩佐先生にも相談しないとなあ・・・
チスイコバエ科に決めて作業を進めます.
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双翅目談話会・関東同定会に参加いただきました皆様ありがとうございました。(現在なぜか・・アメ横のネット喫茶にいるワシです・・香辛料&エスニック調味料のお買い物希望中・・あと蛙肉も欲しいの・・店が開くまで暇つぶし中・・・宇都宮から下道でここまでたどりつきました・・)
さて、中村さんのガガンボの講演も大変興味深い内容で、また猫又さんのハマナコカトリバエみたいなLispeなど興味深い標本も見ることもできまして&あれもこれも・・大変楽しい一日でした。(お預かりしたイエバエの標本にもうなされそうです・・)・・・やっぱDipteraは楽しいなあ・・・ 今度は3月大阪の総会で、おあいしませう・・
ハエ男様、他の参加者の皆様、博物館の中村様、お疲れ様でした。おかげさまで、無事盛況のうちに終了することができました。個人的にはやっと関東同定会の定番の会場が決まったなと考えておりまして、これで毎年会場でいろいろと悩む必要はなくなりそうだと少しほっとしております。来年も関東同定会を行うことになれば、ぜひ栃木県博で行いたいと考えております。
それでは、来年の3月にまたハエで盛り上がりましょう! ケンセイ@ホテルのチェックアウト時間が12時だったので とても楽でした
皆様、遠路はるばる栃木までお越しいただき、ありがとうございました。また、起こしください。今回会場にした会議室より研修室の方が使い勝手は良さそうですので、早めにご連絡いただければ、ご存分に使っていただけます。また、収蔵庫に未整理の双翅目がたっぷりありますので(お恥ずかしい・・・来年までには何とか・・・)、こちらを見ていただくのも、一興かもしれません。日光あたりで採集会とかやるのも楽しそうですね。
業務連絡です。。。同定会当日に三角紙包みのガガンボ類を見せていただいた方。ウスモンガガンボダマシの学名をTrichocera pictipennisとしてしまったような気がするのですが、正しくは Trichocera maculipennisです。どうか直しておいてください。
達磨様、こちらこそお世話になりました。
来年以降もまたお世話になると思いますので、その際はよろしくお願いします。次回はぜひ研修室で行いたいと思います。 >また、収蔵庫に未整理の双翅目がたっぷりありますので(お恥ずかしい・・・来年までには何とか・・・)、こちらを見ていただくのも、一興かもしれません。 なかなか楽しそう(苦しそう?)なお話ありがとうございます。双翅目談話会バージョンのパラタクソノニスト養成講座用のサンプルとしても活用できそうですね(懇親会の後の談合?でこのような話が出ていました)^^;;; >日光あたりで採集会とかやるのも楽しそうですね。 これは良いアイデアですね。 来年の関東採集会の候補地として検討したいと思います。 それでは、頑張ってガガンボなどの画像を貼りたいと思いますのでよろしくお願いします。 ケンセイ@生息地:小平市 |
Trigonopsila属は九大目録では3種の記録がありますが、どうなんでしょうね〜・・・(シロオビハリバエに似てはいますが、交尾器の判定なしに断言はできません。)
ヤドリバエ科は多様で、まだ未記載、未記録の種がかなりあると聴いているので、一方向のみの画像での判断は難しいと思います。(ハエならまかせとけ・・・といいたいところですが、ヤドリバエ科は難しくて、手も足もでないグループのひとつなのです。)
ありがとうございました。
この写真だけでは判定するのはやはり難しいのですね。 それでもシロオビハリバエに似ていると言う 情報はとても助かります。 ハエ男さんありがとう。
ありがとうございます。
せっかく文献をいただいたのですが 私にはちょっと難しいです。すみません。 でも勉強になりました。 |
キノコバエ上科(クロキノコバエ上科)Sciaroideaは翅脈相,脚の刺毛配列,翅膜上のミクロトリキアの配列などで科を分類しますので,これらの特徴が分らないと本来は同定できません.しかし,これまで見た種の概観からおおよその見当はつきます.
写真のキノコバエは右翅の亜端部近くにR4脈が短く分岐していることからKeroplatidaeツノキノコバエ科で,その中でもOrfelia属群に入ることは頭部や胴部の概観から見当がつきます.この属群には10属ほどあって,これらのいずれかに入るかはこの写真では分類形質が全く見えないので私には困難です.
アノニモミイア様
お手数をおかけしました。 脚の刺毛配列や翅膜上の構造を撮影するのは難しそうなので こちらで何とか文献を探してみようと思います。 ありがとうございました。 |
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