58195751
一寸のハエにも五分の大和魂・改
[トップに戻る] [新着順表示] [アルバム] [留意事項] [ワード検索] [過去ログ] [旧過去ログ] [管理用]
1: 不明なEpistrophe (5) / 2: ニセジョウザンケイ? (3) / 3: 興味深い有弁類 (4) / 4: アシマダラブユ亜属? (2) / 5: 4枚翅のハエ? (4) / 6: ヤドリバエの仲間だと思うのですが (2) / 7: ガガンボ類の幼虫でしょうか? (6) / 8: トゲヒメヒラタアブでしょうか? (2) / 9: 京都府で得られたショウジョウバエ (5) / 10: 房総半島海浜のツルギアブ科(不明種?) (3) / 11: 富士山のアブ (2) / 12: クシツノアブ科について (2) / 13: Eupachygaster tarsalisメス? (1) / 14: ネグロクサアブ?の抜け殻 (7) / 15: ミズアブ科?不明種について (5) / 16: ハナアブ科不明種 (3) / 17: Choerades amurensisでしょうか? (6) / 18: Tabanus属? (2) / 19: 無題 (2) / 20: 無題 (3) /

おなまえ
Eメール
タイトル
コメント
コメント内には下記と同じURLを書き込まないで下さい
参照URL
添付File  (100kBまで)
暗証キー (英数字で8文字以内)
投稿キー (投稿時 投稿キー を入力してください)
文字色

ヒメニクバエ 投稿者:Arge 投稿日:2007/11/09(Fri) 13:30:28 No.3993  引用 
すみませんが、引き続き質問です。

8月に兵庫県南西部の揖保川河川敷で採集したニクバエです。
当初ホリやジョセフの仲間と思っていたのですが、種を区別するための突起が見当たらず、しばらく不明種になっていました。後で思いついてFauna Japonicaをじっくり見直した結果、ヒメニクバエではないかと思いました。

本州ではFJの東京の記録以降、埼玉の記録があるだけのようですが、少ない種なのでしょうか。


Re: ヒメニクバエ 投稿者:ハエ男 投稿日:2007/11/09(Fri) 17:14:19 No.3994  引用 
ヒメニクバエは兵庫、和歌山などの河川でも出ているのですが、環境アセス調査の獲物&同定結果なので、きちんとした形で公開されているかどうかは?が付きます。

Re: ヒメニクバエ 投稿者:Arge 投稿日:2007/11/10(Sat) 23:32:51 No.4000  引用 
ハエ男さま

ありがとうございました。アセス関係のものは、たぶん一般公開されていないと思います。
ほかにインターネット上をいろいろ探してみたら、山口県の記録が見つかりました。

のちほど、みんなで作る双翅目Web図鑑のほうにも載せておきたいと思います。

Re: ヒメニクバエ 投稿者:Arge 投稿日:2007/11/12(Mon) 13:20:33 No.4004  引用 
とりあえず、双翅目Web図鑑のヒメニクバエのページを作りました。

http://furumusi.aez.jp/wiki.cgi?Sarcophagidae050

私の失敗例を元にコメントも書いていますが、問題があるようでしたら修正・削除などしてください。

なお、前のコメントに書いた山口県の記録は間違いでした。

Re: ヒメニクバエ 投稿者: 投稿日:2007/11/12(Mon) 19:47:30 No.4006  引用 
Arge様、どうもです。

今から3年ほど前に、栃木県佐野市周辺でヒメニクバエが採れています。自分としては、その時が初めての同定だったのでハエ男さんに問い合わせた記憶があります。

その後はヒメニクバエには出会っていないので、やはり関東でも少ないニクバエではないかと思っています。

ヒメニクバエの♂交尾器はあまり特徴がないので、同定は難しいように思います。

ケンセイ@生息地:小平市

Re: ヒメニクバエ 投稿者: 投稿日:2007/11/12(Mon) 21:03:30 No.4007  引用 
しばらく前に私が「はなあぶ」に投稿していますが、私は昨年の7月にヒメニクバエを東京都の葛西臨海公園の西なぎさでハマベニクバエやイソニクバエとともに採集しています。

また5〜6月だったと思うのですが、千葉県習志野市の埋立地の公園で採集した小型のニクバエのメスから未熟な卵を採卵して、湿らせたティッシュペーパーの上で成熟させ、孵化させた幼虫を豚レバーで飼育して羽化させたら、やはりヒメニクバエでした。このときの雌雄のセットは、倉橋先生に雌形質の比較研究の材料として提供しています。

これらのことから、森林環境よりはむしろ海岸や住宅街の公園のように、裸地の多い開けた環境が好みなのではないかと思います。Arge様の採集された環境は河川敷ですので、海水と淡水の差はありますが、私の採集した海岸と立地は似ているのではないかと思います。

Re: ヒメニクバエ 投稿者:Arge 投稿日:2007/11/13(Tue) 13:55:46 No.4009  引用 
ケンセイ様、ウミユスリカ様
ありがとうございました。

普通種でもないけれど、記録は時々あるようですね。

ところで、はなあぶNo.22を見直してみましたが、葛西臨海公園から記録されているのはヒメではなくコニクバエのようですが・・。

せっかくニクバエネットがあるので、ある程度は兵庫、大阪とその周辺ぐらいは何とかデータを集めて載せていきたいと思います。双翅目図鑑のほうにもある程度写真を載せていく予定です。
(そんな暇があればハ○チの図鑑でも作れといわれそうですが、そっちも一応準備はありますが謎の文字化けやトラブルが発生してなかなかうまくいきません)

兵庫大阪も河川敷および一部海浜のデータはある程度ありますが、今のところ山地性がネックです。

Re: ヒメニクバエ 投稿者: 投稿日:2007/11/21(Wed) 11:24:09 No.4015  引用 
Arge様、どうもです。

今年の採集品の同定をしていて、埼玉の三郷市で採集したニクバエの中にもヒメニクバエが入っていましたのでお知らせします。

ケンセイ@生息地:小平市

Re: ヒメニクバエ 投稿者:Arge 投稿日:2007/11/22(Thu) 23:09:52 No.4018  引用 
ケンセイ様
情報ありがとうございます

金曜まで静岡県某所で現場の予定が1日早く終わってしまったので、現在横浜に宿泊中です。明日は横浜見物でもして、明日夜宇都宮入りの予定です。
Arge 携帯より

Re: ヒメニクバエ 投稿者:ウミユスリカ 投稿日:2007/12/04(Tue) 22:37:48 No.4061  引用 
Arge様、すみません。こちらの記憶違いでした。コニクバエでした・・・

正体不明の無弁翅類 投稿者: 投稿日:2007/11/16(Fri) 18:20:35 No.4010  引用 
ケンセイです。

またまた正体不明の無弁翅類が採れたので画像をアップします。
もしわかればご教示ください。

自分が調べた限りでは、市田さんの「青森県のミバエ科」の最初の頁に出ている翅に斑紋のあるミバエ科ではない無弁翅ハエ類の3番目のSeioptera vibrans?(Otitidaeマダラバエ科)に一番似ているように思うのですが、微妙に斑紋が違うようにも見えます。

ケンセイ@無弁翅類は奥が深い・・・・


Re: 正体不明の無弁翅類 投稿者: 投稿日:2007/11/16(Fri) 18:21:24 No.4011  引用 
側面図をアップします。

Re: 正体不明の無弁翅類 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2007/11/20(Tue) 18:59:47 No.4012  引用 
あまりレスがないので一言.
Herina属以外のOtitidae+Ulidiidaeの入った標本箱が行方不明なので,写真のものとSeiopteraの比較が出来ませんが,印象としてはSeiopteraとは少し違うような感じがします.翅のCuA+CuP室(従来のanal cell または新北区マニュアルのCuA2+A1室)の先端が長く尖っているのか,ちょこっと尖っているのかで,UlidiidaeかOtitidaeか分ります(直角より鈍角ならもちろんPlatystomatidaeですが,印象はこの科ではなさそうです).先ずそのあたりから調べてみたらいかがでしょう.

Re: 正体不明の無弁翅類 投稿者: 投稿日:2007/11/21(Wed) 11:19:51 No.4014  引用 
アノニモミイア様、メールありがとうございます。

ちょっと今バタバタしているので、落ち着きましたらご指摘いただいた形質を見てみます。なお、この個体は今週末の双翅目談話会関東同定会にも持って行く予定です。

ケンセイ:無弁翅類はいつも悩みます

Re: 正体不明の無弁翅類 投稿者: 投稿日:2007/11/27(Tue) 20:18:32 No.4034  引用 
ケンセイです。

ご指摘いただいた形質を見てみたところ、翅のCuA+CuP室(従来のanal cellまたは新北区マニュアルのCuA2+A1室)の先端が長く尖っているので,Ulidiidaeハネフリバエ科ではないかと思われます。

ところで、ハネフリバエ科はルリバエPhysiphora aeneaとハネフリバエP.flavipesの2種しか思い当たらないのですが、日本から他にも記録されているのでしょうか?

Re: 正体不明の無弁翅類 投稿者: 投稿日:2007/12/02(Sun) 11:02:36 No.4053  引用 
ケンセイです。

先日の関東同定会で、市毛さんからロシアの検索表に似た奴が掲載されていると教えてもらい、早速見てみたところ、やはりUlidiidaeの中のEuxesta pechumani Curran という種に斑紋や翅脈が非常に似ていました。

とういうことで、結論ではありませんが、現状ではEuxesta pechumani Curran?としておきたいと思います。

ケンセイ@生息地:小平市

アタマアブ科質問 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2007/12/01(Sat) 11:05:12 No.4047  引用 
千葉県で採集された,体長8mmと大型なアタマアブ科ですが,頭部を糊付けした際に,propleuron等に糊が付着しており,毛等が確認できず,属にたどり着けません.(恐らく,Eudorylas属?)

属まででも結構ですので,わかりませんでしょうか?

よろしくお願い致します.


Re: アタマアブ科質問 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2007/12/01(Sat) 11:06:11 No.4048  引用 
側面です.

Re: アタマアブ科質問 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2007/12/01(Sat) 11:07:58 No.4049  引用 
正面です.

よろしくお願い致します.

Carnidaeの和名 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2007/11/29(Thu) 17:42:12 No.4040  引用 
「みんなで作る双翅目Web図鑑」でCarnidaeの科の和名がチスイコバエ科となっており,Carnus hemapterusの種の和名が「和名なし」となっています.

本種の日本新記録の岩佐光啓他の論文では,和文摘要のタイトルに「人の外耳道から見出された日本新記録のCarnus hemapterus Nitzschトリチスイコバエ(双翅目,チビコバエ科)」となっています.

これに基づくと,最初(?)に提唱された和名がチビコバエ科であり,種の和名はトリチスイコバエとなります.

そこで,どなたかご存知の方がいたら教えて頂きたいのですが,「図鑑」にあるチスイコバエ科というのは,もともとどなたがどの文献で提唱された科名でしょうか.

私見では,岩佐他の提唱されたチビコバエ科はminuteないしsmallがダブっていて,やや難点があります.チスイコバエ科の方がどちらかといえば,性質や種の和名との整合性も良いように思っています.

宜しくお願いします.

Re: Carnidaeの和名 投稿者:ハエ男 投稿日:2007/11/30(Fri) 04:24:38 No.4043  引用 
すみません・・(大汗)・・なおさにゃいかんいかんと思いつつ、ついつい今日までほって置いてしまいました。張本人です。

2003年5月に当BBSに投稿された不明種の♀個体の画像に本種があり、そのときに感染症研の林先生にCarnus hemapterusの可能性をご教示いただいたのですが、腹背板の幅が広く感じられたことと、同時に得られた♂個体がそれまでに公開されていたC.hemapterusuの腹部の様子とは膜質部がほとんど見えず、かなり異なって見えたので、そのときはCarnus sp.として表示をしていました。(この個体は現在は岩佐先生の詳細な検討の結果C.hemapterusであることが判明しています。)そのときに何を勘違いしたか科名をチスイコバエとして表示してしまいました。(多分、初記録の報告の和文摘要や本文の科和名(ローマ字表記)をよく読まずに、属名のchisui-kobae-zoku と種和名ローマ字表記のtori-chisui-kobaeのからチスイコバエをとって科名として表示してしまったのだと思います。)

ですから現状では科和名の公式な取り扱いは「チビコバエ科」が正しいのですが・・なんとなく・・「チスイコバエ科」の方が響きも、印象も良く、また一般の人に話をするのにも理解を得やすいように感じられて、ネットに表示した後もそのままになってしまってました。(すみませんWeb図鑑の方は近々修正します・・今は締め切り地獄なので・・・近々ということで・・)

Re: Carnidaeの和名 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2007/11/30(Fri) 07:51:45 No.4044  引用 
ハエ男さん有難うございました.和名などの由来がはっきりしました.

ところで,私見ではチビコバエ科は:
1.名称の意味が字句通り大変小さいコバエとなり,前便の通り,英文にすればもっとはっきりするのですがminute small flyとなり,体長1.3mmというのは確か小さいのですが,小さいを連発するほどのことでもないと思います.コバエを小形のAcalyptrataeの一般名と考えれば,チビコバエもまあまあというところでしょう.いずれにしても類似形容詞を2重に使うのはどうかと思います.「昔の武士の侍の」の類もありますから.

2.生態的な側面がこの名称では全く出ていません.これは必ずしもこだわる点ではないかもしれませんが.
3.本科はわずかの種しか擁しておらず,その代表的種であるC. hemapterus(科の模式属の模式種)にトリチスイコバエの和名が付けられていることを考慮すると,科の名称と種の名称の語幹部分は一致した方が好ましい.

という理由で,私としてはハエ男さんがたまたま使われたチスイコバエ科を今後も使いたいと思います.今後の図鑑や目録でもこの名称が使われるように啓蒙・努力を行いたいと思いますので,ご意見がある方はお寄せ下さい.

Re: Carnidaeについて 投稿者:ハエ男 投稿日:2007/11/30(Fri) 17:33:51 No.4045  引用 
Carnidaeは小さな科で、九大目録にも出ていない科なのですが、世界に広く分布しており、日本では北海道で、人の外耳に入り込んだ症例分析の結果、初記録となりました。その後、当方BBSの画像にもある長野県白馬村からの1♂♀の記録と、広島県三原からの記録が追加されており、これまでにアカゲラ、ハシボソガラス、ブッポウソウの3種より得られています。

樹洞性、非樹洞性の鳥、双方から発見されていること、これまでの記録地が北海道から長野県、広島県であることから、結構広く分布しているのではないかと考えられます。
ノミ、シラミ、シラミバエ、に続く、第4の鳥寄生性の吸血昆虫(成虫)なので、今後の発見を期待しています。(寄主に取り付くと、翅を落ちてしまうので・・翅のあるやつが見たいのです・・)

とりあえず、私としても、チスイコバエという名前はかっこいいと思ってはいるのですが、岩佐先生にも相談しないとなあ・・・

Re: Carnidaeの和名 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2007/12/01(Sat) 08:28:30 No.4046  引用 
チスイコバエ科に決めて作業を進めます.

双翅目談話会 投稿者:ハエ男 投稿日:2007/11/25(Sun) 08:20:56 No.4023  引用 
双翅目談話会・関東同定会に参加いただきました皆様ありがとうございました。(現在なぜか・・アメ横のネット喫茶にいるワシです・・香辛料&エスニック調味料のお買い物希望中・・あと蛙肉も欲しいの・・店が開くまで暇つぶし中・・・宇都宮から下道でここまでたどりつきました・・)

さて、中村さんのガガンボの講演も大変興味深い内容で、また猫又さんのハマナコカトリバエみたいなLispeなど興味深い標本も見ることもできまして&あれもこれも・・大変楽しい一日でした。(お預かりしたイエバエの標本にもうなされそうです・・)・・・やっぱDipteraは楽しいなあ・・・

今度は3月大阪の総会で、おあいしませう・・

Re: 双翅目談話会 投稿者:ケンセイ 投稿日:2007/11/25(Sun) 22:47:02 No.4025  引用 
ハエ男様、他の参加者の皆様、博物館の中村様、お疲れ様でした。おかげさまで、無事盛況のうちに終了することができました。個人的にはやっと関東同定会の定番の会場が決まったなと考えておりまして、これで毎年会場でいろいろと悩む必要はなくなりそうだと少しほっとしております。来年も関東同定会を行うことになれば、ぜひ栃木県博で行いたいと考えております。

それでは、来年の3月にまたハエで盛り上がりましょう!

ケンセイ@ホテルのチェックアウト時間が12時だったので
とても楽でした

Re: 双翅目談話会 投稿者: 投稿日:2007/11/29(Thu) 17:04:31 No.4038  引用 
皆様、遠路はるばる栃木までお越しいただき、ありがとうございました。また、起こしください。今回会場にした会議室より研修室の方が使い勝手は良さそうですので、早めにご連絡いただければ、ご存分に使っていただけます。また、収蔵庫に未整理の双翅目がたっぷりありますので(お恥ずかしい・・・来年までには何とか・・・)、こちらを見ていただくのも、一興かもしれません。日光あたりで採集会とかやるのも楽しそうですね。

業務連絡です。。。同定会当日に三角紙包みのガガンボ類を見せていただいた方。ウスモンガガンボダマシの学名をTrichocera pictipennisとしてしまったような気がするのですが、正しくは Trichocera maculipennisです。どうか直しておいてください。

Re: 双翅目談話会 投稿者: 投稿日:2007/11/29(Thu) 18:42:34 No.4041  引用 
達磨様、こちらこそお世話になりました。

来年以降もまたお世話になると思いますので、その際はよろしくお願いします。次回はぜひ研修室で行いたいと思います。

>また、収蔵庫に未整理の双翅目がたっぷりありますので(お恥ずかしい・・・来年までには何とか・・・)、こちらを見ていただくのも、一興かもしれません。

なかなか楽しそう(苦しそう?)なお話ありがとうございます。双翅目談話会バージョンのパラタクソノニスト養成講座用のサンプルとしても活用できそうですね(懇親会の後の談合?でこのような話が出ていました)^^;;;

>日光あたりで採集会とかやるのも楽しそうですね。

これは良いアイデアですね。
来年の関東採集会の候補地として検討したいと思います。

それでは、頑張ってガガンボなどの画像を貼りたいと思いますのでよろしくお願いします。

ケンセイ@生息地:小平市

Re: 双翅目談話会 投稿者:バグリッチ 投稿日:2007/11/29(Thu) 21:19:14 No.4042  引用 
達磨様、三角紙のガガンボの同定をいただき、本当にありがとうございました。
 ウスモンガガンボダマシの学名は、当日のメモでは確かにTrichocera pictipennisなっていましたが、自宅のパソコンで九州大のデータベースで和名検索確認したところ、Trichocera maculipennisとなっていて、『んんん?』となっていたところでした。
 書き込みを見て、スッキリしました。
 改めまして、ありがとうございます。
 ガガンボを集めてみますので、今後とも お願い申し上げます。
 

コシボソガガンボ 投稿者:Arge 投稿日:2007/11/26(Mon) 20:56:44 No.4029  引用 
先日は宇都宮の同定会でお世話になりました。

大阪府産のタケウチコシボソガガンボらしき個体の写真を貼っておきます。
ガガンボよりは脚が取れにくいということでしたが、やはり扱いが悪かったようで1本しか残っていません。
メス1個体しかありませんので、また来年以降狙ってみたいと思います。


Re: コシボソガガンボ 投稿者: 投稿日:2007/11/29(Thu) 17:09:01 No.4039  引用 
確かに「らしい」です。もし再び目にすることがありましたら、ばらばらになってしまってもいいので落ちてしまった脚を残しておいていただくと参考になると思います。
よほど環境が変わらない限り、毎年同じ場所で発生し、成虫は発生地からあまり離れないようですので、採集場所近くのじめじめと水や泥がたまったところを探してみるといい結果が得られるかも知れません。

Trigonospila? 投稿者:Mbc 投稿日:2007/11/24(Sat) 05:58:47 No.4021  引用 
こんにちは。
このヤドリバエを7月に関西で見付けました。
Trigonospilaのどれかでしょか?


Re: Trigonospila? 投稿者:ハエ男 投稿日:2007/11/25(Sun) 08:06:05 No.4022  引用 
Trigonopsila属は九大目録では3種の記録がありますが、どうなんでしょうね〜・・・(シロオビハリバエに似てはいますが、交尾器の判定なしに断言はできません。)

ヤドリバエ科は多様で、まだ未記載、未記録の種がかなりあると聴いているので、一方向のみの画像での判断は難しいと思います。(ハエならまかせとけ・・・といいたいところですが、ヤドリバエ科は難しくて、手も足もでないグループのひとつなのです。)

Re: Trigonospila? 投稿者:Mbc 投稿日:2007/11/25(Sun) 16:27:47 No.4024  引用 
ありがとうございました。
この写真だけでは判定するのはやはり難しいのですね。
それでもシロオビハリバエに似ていると言う
情報はとても助かります。
ハエ男さんありがとう。

Re: Trigonospila? 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2007/11/26(Mon) 00:48:57 No.4026  引用 
Trigonospila関係の2文献をお持ちかもしれませんが参考までに貼り付けておきます.2回にわけます.これは北隆館の線画の日本昆虫図鑑からです.属名は現行とは違います.

Re: Trigonospila? 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2007/11/26(Mon) 00:50:37 No.4027  引用 
2枚目は中国蝿類です.中胸楯板の横線前の黒紋が2種で異なるようですね.

Re: Trigonospila? 投稿者:Mbc 投稿日:2007/11/29(Thu) 05:08:09 No.4037  引用 
ありがとうございます。
せっかく文献をいただいたのですが
私にはちょっと難しいです。すみません。
でも勉強になりました。

触角の長いハエ?です 投稿者:せたお 投稿日:2007/11/27(Tue) 11:06:16 No.4032  引用 
はじめまして。昨年2006年9月2日に東京都世田谷区の庭でみつけて撮影しました。触角が非常に長い、ハエのような虫です。数年前に朝日新聞の東京版か何かに、外国産(アフリカ?エジプト?)のハエとしてこのような触角の長いハエが紹介されていたような、うろ覚えの記憶もあるのですが、はたしてそうなのか、ずっと気にかかっています。今年はみかけていませんが、これは外国産のハエなのでしょうか。

Re: 触角の長いハエ?です 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2007/11/27(Tue) 18:55:39 No.4033  引用 
レスポンスがないので投稿者が気にしているでしょうから一言.写真の昆虫はハエ類ではなくて,チャタテムシ目の1種です.種名はこの写真では分りません.チャタテムシ目は種類数が少ない昆虫の群で,ハエとは違って蛹の時期がない不完全変態の昆虫類です.あえていえばシラミ類に近く,アザミウマ目やカメムシ目にも近い昆虫です.植物の上のカビや地衣類などを食べており,部屋の中でもコナチャタテ類のように翅が退化して,室内の様々な有機質のゴミを食べているものもいます.この種類はもちろん室内性のものではありません.

ありがとうございます 投稿者:せたお 投稿日:2007/11/28(Wed) 16:02:45 No.4036  引用 
回答ありがとうございます。室内のチャタテムシについては、ブラインシュリンプの卵を食い荒らすこと等から知っていましたが、屋外性のチャタテムシについてはよく知りませんでした。
あわてて撮影したため、写りも悪く、バックも変なものとなってしまい、失礼しました。失礼ついでにもう一枚のっけてみます。

キノコバエ 投稿者:Arge 投稿日:2007/11/26(Mon) 21:16:48 No.4030  引用 
京都の淀川河川敷で5月上旬に採集されたキノコバエです。
状態があまりよくありませんが、わかりましたらよろしくお願いします。


Re: キノコバエ 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2007/11/26(Mon) 21:36:27 No.4031  引用 
キノコバエ上科(クロキノコバエ上科)Sciaroideaは翅脈相,脚の刺毛配列,翅膜上のミクロトリキアの配列などで科を分類しますので,これらの特徴が分らないと本来は同定できません.しかし,これまで見た種の概観からおおよその見当はつきます.
写真のキノコバエは右翅の亜端部近くにR4脈が短く分岐していることからKeroplatidaeツノキノコバエ科で,その中でもOrfelia属群に入ることは頭部や胴部の概観から見当がつきます.この属群には10属ほどあって,これらのいずれかに入るかはこの写真では分類形質が全く見えないので私には困難です.

Re: キノコバエ 投稿者:Arge 投稿日:2007/11/28(Wed) 00:07:21 No.4035  引用 
アノニモミイア様

お手数をおかけしました。
脚の刺毛配列や翅膜上の構造を撮影するのは難しそうなので
こちらで何とか文献を探してみようと思います。

ありがとうございました。

同定できないアリノスアブその2 投稿者: 投稿日:2007/10/12(Fri) 14:00:49 No.3949  引用 
こんにちは

ミヤマアリノスの節にはお世話になりました。
その後、手持ちのアリノスアブを再チェックしました。新潟県、栃木県、福島県、山形県の各地で採集していたナミアリノスアブ M. japonicusに似ている標本10個体のうち、正確にjaponicusと同定されていたものは山形県産の1個体のみで、新潟県産の2個体がヒゲナガアリノスM. macrocerusだったのですが、他の6♂1♀は別の種であることが確認できました。

Japonicusに比べると腹部は少し長めで、被毛は黄色味が乏しくほぼ白色、第3・4背板は広く伏せた黒色毛で覆われます。小楯板の後縁には細くて長めのトゲが1対ありますが、長い黄色立毛に隠されて目立ちません。触角は、第1節:第2節:第3節=3:2:3ぐらいです。交尾器のsurstylusには中央のnotchがありません。

もしやこれがnigrodorsatumなのでしょうか?

奥只見や山形県の小国町ではjaponicaより普遍的に見られる種のようです。


Re: 同定できないアリノスアブそ... 投稿者:茨城@市毛 多少復活(~_~) 投稿日:2007/10/13(Sat) 23:55:28 No.3953  引用 
pakenya様.

今年は,北大農学部が改築のため,標本調査が出来ないそうです.松村のタイプ標本の調査のついでに,Microdon nigrodorsatumのタイプを見てこようとしたのですが,がっかりです.
色々な問題が来年の秋まで解決出来ないので,かなりダメージを受けました;^_^)

腹部の被毛が白いのは茨城でも採れますが,違いがはっきりしません.しかし,Surstylusのノッチが無い個体は見たことがありません.

maruyama様のコメント待ちですね.

Re: 同定できないアリノスアブそ... 投稿者:maruyama 投稿日:2007/11/21(Wed) 10:52:10 No.4013  引用 
pakenya
久々に覗かせていただいて、このスレッドを見つけました。
surstylusのnotchがなく、この雰囲気ですと、各地でM. japonicusと同定されているものに含まれると思います。しかし、たしかに腹部が少し長いような気がします。M. japonicusには明らかに地域変異がありますし、もしや複数種からなるのではないかとも考えておりまして、今後、詳細な検討をしたいとも考えております。もしよろしければ、何かの機会に標本をお貸しいただければ幸いです。

市毛様
手元に資料がないのでわからないのですが、M. nigrodorsatumのタイプは北大にあることになっているのでしょうか?

Re: 同定できないアリノスアブそ... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2007/11/21(Wed) 12:51:52 No.4016  引用 
maruyama様,御無沙汰しております.

M. nigrodorsatumのタイプは,北大のNo.1536「Syrphidae Type-secm.」の箱に入っていました.

今年は,北大農学部が回収中のため,標本の閲覧を断られガックリしています.

Re: 同定できないアリノスアブそ... 投稿者:pakenya 投稿日:2007/11/22(Thu) 09:13:48 No.4017  引用 
maruyama様
コメントありがとうございます。

この標本は、明後日の関東同定会に持って行きます。
が、お会いできるのかな?

Re: 同定できないアリノスアブそ... 投稿者: 投稿日:2007/11/26(Mon) 11:42:53 No.4028  引用 
市毛様
ずっと北大にいながら、M. nigrodorsatumのタイプに気付きませんでした・・・。情報ありがとうございます。引越しのためにしばらく閲覧できないようで、なんだか申し訳ありません。おそらく箱自体は出せると思うのですが、作業場などにまだ問題があるようです。こちらも帰国の際にたたずねてみたいと思います。

pakenya様
実はいまアメリカに留学中でして・・・。帰国してミクロドンの研究を再開しましたら、お知らせしたいと思います。その節はよろしくおねがいいたします。

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37] [38] [39] [40] [41] [42] [43] [44] [45] [46] [47] [48] [49] [50] [51] [52] [53] [54] [55] [56] [57] [58] [59] [60] [61] [62] [63] [64] [65] [66] [67] [68] [69] [70] [71] [72] [73] [74] [75] [76] [77] [78] [79] [80] [81] [82] [83] [84] [85] [86] [87] [88] [89] [90] [91] [92] [93] [94] [95] [96] [97] [98] [99] [100] [101] [102] [103] [104] [105] [106] [107] [108] [109] [110] [111] [112] [113] [114] [115] [116] [117] [118] [119] [120] [121] [122] [123] [124] [125] [126] [127] [128] [129] [130] [131] [132] [133] [134] [135] [136] [137] [138] [139] [140] [141] [142] [143] [144] [145] [146] [147] [148] [149] [150] [151] [152] [153] [154] [155] [156] [157] [158] [159] [160] [161] [162] [163] [164] [165] [166] [167] [168] [169] [170] [171] [172] [173] [174] [175] [176] [177] [178] [179] [180] [181] [182] [183] [184] [185] [186] [187] [188] [189] [190] [191] [192] [193] [194] [195] [196] [197] [198] [199] [200] [201] [202] [203] [204] [205] [206] [207] [208] [209] [210] [211] [212] [213] [214] [215] [216] [217] [218] [219] [220]

処理 記事No 暗証キー

- Joyful Note -
- Antispam Version -