管理人様、こんばんは。
初投稿ですが、よろしくお願いします。 今朝、池の周りの草むらで撮ったハエです。 ネットで調べて「セスジハリバエ」と判断しましたが、 腹の膨らみ方がちょっと違う気がして自信が持てません。 画像だけでの同定が困難な種とは思いますが、 何かアイデアがありましたら、 ご教示をお願いしたく投稿させていただきました。
KUROさん>ようこそです。
さて・・・ヤドリバエ科は種類が大変多く、また形が似てるのが多いのです。現状では確実に同定できるのは交尾器の解剖可能な♂だけではないかと思っています。(ちなみに画像は♀だと思われます。♀の場合は卵巣の発達の度合いによって膨らみ方が違うので、腹部の膨らみ方は目安にはなりません。) ネットで名前が付いてる場合、その参考になってるのは現在、一般に発売されてる中でもっとも載ってる種類が多い北隆館の大図鑑だと思われますが、残念ながらこの北隆館でも載ってる種類数が少なすぎて同定には使えません。(北隆館18種、九大目録407種、埼玉県昆虫誌-九大目録以外のが100種強が出ています。・・・つまり18種が出てる本で500種以上ある科の同定をされてることになるので、ネットに出てるヤドリバエ科の同定精度は極めて低いといえると思います。) ただ、ある程度の目安になる部分として、頭部の形(シルエットや色彩模様)、胸部の毛のはえ方やその色彩、小盾板(胸部の背中の最後部にある部分・・この画像だとその後縁がほんのりオレンジ色っぽくなってるところ)の色などがありますが、これも、ヤドリバエ科の種の多様さをカバーしきれるわけではないので、正確には頭部や胸部、脚の剛毛、刺毛配列、♂交尾器を見ないと同定は出来ません。 むしろ、現状では何に寄生していたかを調べた方が絞り込み情報が多いです。何かに寄生していた幼虫を捕まえて羽化させて調べた(奇主)の情報はhttp://www.rc.kyushuu.ac.jp/~shima/shima/Host.htmlの方にでているので、寄主がわかってる場合には大変参考になります。 現状では生態画像からの同定が可能なヤドリバエ類は本当にわずかであるといえると思います。 ヤドリバエ科の同定は画像を撮影したら現物をキープして交尾器解剖が出来るようにしないと難しいです。それをしていても同定用の検索表のような、まとまった文献はないので難しいのです。 ヤドリバエに対して悪意はないんだけど・・本当に難しいんだって・・・いっぱい採れた獲物を見て、毎度なやんで、玉砕してるワシなのです。(良いアイデアがあれば・・・って一番知りたがってるのはワシかもしれません。)
こんばんは。
詳細なご説明ありがとうございます。 やはり画像だけで同定は無理のようですね。 他の昆虫なら図鑑との絵合わせである程度調べられるのですが、 ハエの仲間はマイナーなためか、ほとんど分りませんね。 ついでにオオハリバエに似た画像を追加で添付させて頂きます。 これも種名不明でしたが、わりと綺麗に撮れたので残しておいたものです。 どうもお世話になりました。
KUROさん、こんちは。
ヤドリバエ分類の日本の現状は、ハエ男さんの解説のとおりで、市販の図鑑では、ほとんど無理と思います。 もちろん、図鑑には普通種が載っているので、それらの種がいる可能性は充分ありますが、よく似た種いるかいないか、またどのように区別するか、がわからないため、確定できないわけです。ヤドリバエの図鑑が欲しいです。 ちなみに、「セスジハリバエ」ではないか?という画像の種は、セスジハリバエではないと思います。 頭部の形態からの印象は、Gonia属の一種ではないかと思います。 私の画像は、Gonia shinensisオオズクロスジハリバエではないか?と思われる種です。(確定できません) 顔をよくご覧下さい。
バグリッチさん、こんばんは。
Gonia属の一種と言われてもピンときませんが、 先の画像はセスジハリバエではないことは分りました。 腹背に黒い筋だけでの判断は甘かったですね。 頭部の形態も数多く採集、観察しないと分らないです。 コメントどうもありがとうございました。 |
第3回動物行動のデジタル映像コンテストの投票が今行われています。(投票は11月30日まで)
http://www.momo-p.com/contest2006/contest_entry.php この中で今年のハエ関連はダイズコンリュウバエhttp://www.momo-p.com/contest2006/contest_entry.phpとアブ(ムシヒキアブ)の交尾http://www.momo-p.com/contest2006/contest_entry.phpの2点がエントリーされています。 データが大きいのでDLするのに時間がかかりますが、良ければみたってください。投票するのもいいかも。 |
This indeed is Geomyza advena Frey. Currently the only species of the family Opomyzidae recorded from Japan. The spot on the wing as not as close to the tip of the wing in the genus Sepsis (Sepsidae).
バクリッチ様。
先にコメントが着いている"JeWe vZ"さんから、Opomyzidaeの標本を探しているとのメールがあったのですが、私のほうはOpomyzidaeに該当する標本すら見たことも無い状態です。バグリッチ様のほうで余剰標本は有りませんでしょうか? また、ハエ男様、その他掲示板を御覧の方で提供できるかたが居りましたら、私までご連絡願います。
Opomyzidae・・・ヒメコバエ科ですね・・・ツマグロヒメコバエみたいなのなら探せばあると思うけど・・・探してみますね。紋のないヒメコバエってあるのでしょうか・・イメージわかない・・・
一瞬、Opomyzidaeって何?って思ったけどすかさず、Web図鑑で検索かけてページを見て納得・・・あのサイトを一番使ってるのがワシかも・・・しれない・・
ハエ男様。
ツマグロヒメコバエGeomyza advena Freyでよいのです。 日本の標本が欲しいそうです。乾燥標本でもアルコール漬けでも結構です。 この和名いつのまに付いたのですかね? 埼玉県昆虫誌では学名のみでした。
保育社の昆虫図鑑ではツマグロヒメコバエになってました。
アルコール漬けになってると思うので、ピックアップするのにちょっと時間をください。 明日は厚木(脳大)で飲み会です。
ハエ男様。
保育者の図鑑ですか。確かに収録されていますね。 日本産昆虫目録では、和名無し、分布も四国のみしか書かれていませんね。 分類屋がいないので、収録漏れのようですね。 ありがとうございました。
Ichige さん、こんちは。いつもありがとうございます。
Geomyza advena のサンプルは、とりあえず1個体しか持っていませんが、それでよければお送りできます。(乾燥) 急いでいないのでしたら、10〜11月は一番見つけやすい時期ですので、複数個体送れると思いますが、いかがしますか? なぜか、成虫越冬のようですので、暖かい日なら、真冬でも活動するので、春までは採りやすいです。 取り急ぎ、1個体先行するのでしたら、ご連絡ください。 ではまた。
バグリッチ様。
今が見つけやすいシーズンなのですね。(私は家に引き篭もる時期なので見つけられなかったようです。) 見つかったら複数個体御願い致します。 私も努力してみます。 ありがとうございますm(__)m |
Papeのニクバエ科のリストのページがどっかいっちゃったと思って探してたんですが、あるサイトにニューリアルされURLも変わってたんでわかりませんでした。ようやく見つけました。ほっと安心・・・
The world of flesh flies (Diptera: Sarcophagidae) これは前からあったと思うのですが・・・この中にリストが組み込まれてました。 http://www.zmuc.dk/entoweb/sarcoweb/sarcweb/Sarc_web.htm この中のFlesh Fly Generic Navigatorってとこから入るとニューリアルされたリストのページに行けます。 http://www.zmuc.dk/entoweb/sarcoweb/PictGuid/Navigate.htm ここからさらに亜科を選んで潜れば、以前のようなページに行けますです。 でも、なんとなく以前の方が使いやすかった気がするのはワシだけでしょうか・・ |
トラツリアブの画像がお借りできたので、早速Web図鑑の方に載せました。
野球のトラは負けちゃいましたが、こちらのトラはまじでかわいい画像だと思います。かわいさで勝ち!! http://furumusi.aez.jp/wiki.cgi?Bombyliidae001 Web図鑑の方のトラツリアブの解説だれか書いてくれませんか? お願いします〜・・・このままだと客観的な解説が書けそうもありません。(解説にかわいいとかキュ〜〜トとか萌え〜とかイヤ〜モコモコ〜なんて書けないし・・・) |
ハナアブ屋さんからレスがつかないのでとりあえず・・・
ホシメでいいと思うんですが・・・ちょっと図鑑よりは腹部の黄色の部分が大きめの気がしますが・・・かといってキゴシハナアブと呼ぶには黄色部分が小さすぎますし・・・
Kuwachan様、ハエ男様。
失礼しましたm(__)m 忙しさのあまり、見過ごしておりました。 ホシメハナアブのメスです。 現在、オランダのハナアブ研究者と標本の交換をしているのですが、100種以上の標本交換のため寝る間も惜しんで同定ラベル付けをしております;^_^)
こんばんは。
忙しいところ,時間を割いて返事を頂き本当にありがとうございます。ハエ,アブ,ハチと難しいところを悩みはじめると情報も少なく,なかなか決められません。今回は特徴のある種なのですが,自信を持って言えないところを教えていただいて感謝しています。お世話になりました。 |
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