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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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同定のお願い 投稿者:HM 投稿日:2016/05/28(Sat) 16:00:23 No.9564  引用 
いつもご指導ありがとうございます。
5月28日に静岡県御殿場市で撮影した画像を見ていただけますでしょうか。
体長は約10ミリです。
よろしくおねがいいたします。


Re: 同定のお願い 投稿者:茨城@市毛 W喪中 投稿日:2016/05/29(Sun) 20:06:33 No.9567  引用 
HM様.

No.4511からのスレッドにある,キアシキンシギアブかその近縁種の♀と思われます.

Re: 同定のお願い 投稿者:HM 投稿日:2016/05/29(Sun) 22:26:05 No.9570  引用 
茨城@市毛様
ご教示ありがとうございます。
過去ログの検索をかけたのですが、4511でもキアシキンシギアブでもヒットしないのですが、どのようにしたらよろしいでしょうか。申し訳ありませんが、お教えください。

Re: 同定のお願い 投稿者:田中川 投稿日:2016/05/30(Mon) 11:03:11 No.9571  引用 
HM様
この掲示板の「過去ログ」では、投稿番号や種名を検索する機能は働いていません。
投稿番号を検索するには、本掲示板の最下段に配置されている「次の10件」欄から任意の番号を何度か選んで目的の投稿番号を探し当てるしか方法がないと思います。
種名の検索は「過去ログ」の左隣にある「ワード検索」で行ってください。種名が判明しているなら、投稿番号検索の前に、まずこの「ワード検索」機能を使ってください。

「ワード検索」でキアシキンシギアブを検索すると、検索結果5件が表示されますので、その中から投稿番号4511の投稿タイトルを探し出すことが容易にできることでしょう。

Re: 同定のお願い 投稿者:HM 投稿日:2016/06/01(Wed) 00:07:42 No.9575  引用 
田中川様

コメントありがとうございました。
4511にたどりつくことができました。
丁寧に説明をしていただき、感謝申し上げます。

同定のお願い 投稿者:SKY 投稿日:2016/05/30(Mon) 13:25:27 No.9572  引用 
色々と調べましたが分かりませんでした。
4/12 静岡市の屋外トイレにいました。
25mmくらいの大きさです。
よろしくお願いいたします。


Re: 同定のお願い 投稿者:茨城@市毛 W喪中 投稿日:2016/05/31(Tue) 12:16:18 No.9573  引用 
SKY様.

写真の虫は,双翅目(ハエ目)ではなく膜翅目(ハチ目)のヒメバチの仲間です.

恐らく,下記のHPに載っている種類に近いと思います.
http://serigaya.cocolog-nifty.com/blog/2015/04/1-d5aa.html

http://blogs.yahoo.co.jp/fushionotori1/54219707.html

Re: 同定のお願い 投稿者:SKY 投稿日:2016/05/31(Tue) 21:12:51 No.9574  引用 
茨城@市毛様
ありがとうございます。
ヒメバチの仲間のアメバチだと分かりました。

教えて下さい 投稿者:昆虫好き 投稿日:2016/05/29(Sun) 17:28:39 No.9566  引用 
5月29日 和歌山県 南紀にて撮影しました。
大きさは10ミリ位です。


Re: 教えて下さい 投稿者:茨城@市毛 W喪中 投稿日:2016/05/29(Sun) 20:16:59 No.9568  引用 
昆虫好き様.

写真のアブは,シギアブ科の1種です.

翅の紋様からするとクロモンナガレアブ Asuragina caerulescens(= Atherix kodami)かと思われます.

Re: 教えて下さい 投稿者:昆虫好き 投稿日:2016/05/29(Sun) 20:35:50 No.9569  引用 
早速の鑑定ありがとうございます。

セダカコガシラアブについて 投稿者:HM 投稿日:2016/04/24(Sun) 08:57:36 No.9543  引用 
いつもご指導ありがとうございます。
先週はナツグミの花に多数のセダカコガシラアブが集まる様子を観察しました。Philopotinaeは8種確認されているようですが、画像からの絞り込みがもし可能でしたらご教示いただけますと幸いです。採集データは以下の通りです。
採集日  2016.04.23
採集場所 静岡県裾野市
よろしくお願いいたします。


Re: セダカコガシラアブについて 投稿者:HM 投稿日:2016/04/24(Sun) 08:58:42 No.9544  引用 
追加の画像です。

Re: セダカコガシラアブについて 投稿者:HM 投稿日:2016/04/24(Sun) 08:59:33 No.9545  引用 
追加の画像です。

Re: セダカコガシラアブについて 投稿者:HM 投稿日:2016/04/24(Sun) 09:00:29 No.9546  引用 
追加の画像です。

Re: セダカコガシラアブについて 投稿者:茨城@市毛 W喪中 投稿日:2016/05/18(Wed) 21:21:41 No.9551  引用 
HM様.

本属については,Schlinger(1971)以降研究が進んでいません.
茨城県つくば市の農業環境技術研究所に保管されるはずのタイプ標本も未だ返却されていないようです.

Re: セダカコガシラアブについて 投稿者:HM 投稿日:2016/05/28(Sat) 02:21:44 No.9563  引用 
茨城@市毛様
ご教示ありがとうございました。
研究の現況がわかり、うれしく思っております。
今後ともご指導、よろしくお願いいたします。
                     HM

同定をお願いします 投稿者:木佐浩之 投稿日:2016/05/25(Wed) 21:02:32 No.9560  引用 
平地の公園で見つけたアブです(5/23徳島市)。
大型でマルハナバチのように見えました。
北隆館の大図鑑で絵合わせした限りでは「コシアカモモブトハナアブ」に近いと思いましたが、
写真が小さくて細部まで照合できないので、外見的に似ているという程度です。
このてのアブは標本が無いと同定できないかもしれませんが、属程度まで推定して頂ければ嬉しいです。
よろしくお願いします。


Re: 同定をお願いします 投稿者:茨城@市毛 W喪中 投稿日:2016/05/25(Wed) 22:48:43 No.9561  引用 
木佐浩之様.

写真のハナアブはMallotaハラブトハナアブ属の1種です.

複眼が有毛で,胸弁の毛が黄色に見えますので,Mallota rubripesマツムラハラブトハナアブと思われます.

参考文献
Hirooka et al.(2015) Revision of the Flower Fly Genus Mallota Meigen, 1822 from Japan. JJSE 21(2): 241–258.

Re: 同定をお願いします 投稿者:木佐浩之 投稿日:2016/05/26(Thu) 06:54:22 No.9562  引用 
茨城@市毛 様

早速の判定ありがとうございます。
図書館に行って調べてみましたが、ハエ・アブは素人が図鑑で調べるのも困難な分野ですね。
ハラブトハナアブ属も雌雄で体型が違うようで、♂画像を見てこれではないと判断してしまいました。
属程度まで分かればいいやという気持ちで投稿しましたが、種まで特定して頂いて良かったです。
どうもお世話になりました。

ムシヒキアブ同定お願いします 投稿者:HY 投稿日:2016/05/13(Fri) 23:02:20 No.9550  引用 
お世話になります。
沖縄県国頭村(2016.4.2)で採集しました。
体長は16mmです。
ムシヒキアブの仲間と思うのですが、同定よろしくお願いします。


Re: ムシヒキアブ同定お願いしま... 投稿者:茨城@市毛 W喪中 投稿日:2016/05/18(Wed) 22:05:49 No.9553  引用 
HY様.

マガリケムシヒキ類のようですが,写真での同定は困難です.
下記の報文を参考にしてください.

大石久志・田川勇治(1997)日本産マガリケムシヒキ属の再検討(1) はなあぶ 3:15-37.

Re: ムシヒキアブ同定お願いしま... 投稿者:HY 投稿日:2016/05/20(Fri) 22:24:56 No.9557  引用 
市毛 様

マガリケムシヒキ類とご教示いただいたので、新訂原色昆虫大圖鑑で検索しました。その結果、マガリケムシヒキにいたりました。しかし、種の説明で次の点が少し異なるように思います。
1.「顔面下方隆起は上部に暗毛、下部に黄白毛を装い」となっていますが、この個体は、外側に暗毛、内側に黄白毛を装っているように見えます。
2.「触角第3節は細長く、前2節の和や端刺とそれぞれほぼ同長」となっていますが、この個体の第3節はそれらよりよりやや長い。
3.端刺(基部に1微節、末端に淡色微刺を所有)となっていますが、末端の微刺は見られません。
4.腹端(写真)をウェブサイトのムシヒキアブ図鑑で比較したところ、マガリケムシヒキより太く見えます。
ご提示いただいた報文は完売となっていますので取り寄せるのは難しいかもしれません。
ご教示ありがとうございました。


Re: ムシヒキアブ同定お願いしま... 投稿者:茨城@市毛 W喪中 投稿日:2016/05/23(Mon) 20:03:44 No.9558  引用 
HY様.

やはり沖縄ということで,Neoitamus fertilis Becker, 1925となるのかもしれません.
雌でのNeoitamus angusticornisとの区別点は不明です.

P.S. 三枝豊平様,命名者名のスペルミスのご指摘ありがとうございました.

Re: ムシヒキアブ同定お願いしま... 投稿者:HY 投稿日:2016/05/25(Wed) 20:45:23 No.9559  引用 
市毛 様、 三枝 様

貴重なご教示ありがとうございます。
マガリケムシヒキ属とわかっただけでもありがたい上に、Neoitamus fertilis Becker, 1925の可能性までご教示いただき感謝にたえません。
雄が採れたときに、また、投稿させてください。
ご教示に感謝いたします。

このチョウバエは何でしょうか? 投稿者: 投稿日:2016/05/05(Thu) 06:30:18 No.9549  引用 
いつもお世話になっております。
今、東京都調布市の生物相の整理をしているのですが、先日、チョウバエの仲間を見つけました。
Lepiseodina conspicuaか、その近縁種だと思うのですが、わかる方がいらっしゃいましたら、ご教授をお願いいたします。
双翅目はそれほど専門ではないので、チョウバエ科の参考文献でいいのがあればお教えください。


Re: このチョウバエは何でしょう... 投稿者:茨城@市毛 W喪中 投稿日:2016/05/18(Wed) 21:58:30 No.9552  引用 
石川和宏様.

チョウバエ科については,日本昆虫目録(2014)で32属73種が記録されていますが,多数の未記録・未記載種がいるそうです.

本科については,プレパラートを作成して調べるようなグループなので,既知種についてさえ一般の方が調べるのは困難だと思われます.


参考までに,Google booksの中央アメリカの双翅目のチョウバエ科のリンクを記しておきます.

https://books.google.co.jp/books?id=dErvlFrtqhMC&pg=PA321&lpg=PA321&dq=Psychodidae+key+to+tribe&source=bl&ots=8Lx8u2g2FG&sig=on1jksrMVbXulubCiSvq4LVxI8E&hl=ja&sa=X&ved=0ahUKEwjj7evj1ePMAhXBmpQKHfXYANEQ6AEIbTAJ#v=onepage&q=Psychodidae%20key%20to%20tribe&f=false

日本産については,下記の報文を参考にしてください.
Sasakawa, M., 1986. 日本産チョウバエ科(双翅目)の覚え書 AKITU, New Series (83):1-5.

Re: このチョウバエは何でしょう... 投稿者: 投稿日:2016/05/19(Thu) 17:14:06 No.9556  引用 
市毛さま、いつもお世話になっております。
文献情報、ありがとうございます。
さっそく入手して、確認したいと思います。

クチキカ科の幼虫? 投稿者:KUWAKIRA 投稿日:2016/04/26(Tue) 09:04:43 No.9547  引用 
先日、東温市皿が峰にてクチキカ科の幼虫と思われるものを採集しましたので貼っておきます。Dipteraだろうけど何か判らずImmature Insectsを見てそれらしいものに行き当たりました。かなり湿った広葉樹の朽木に穿孔していました。

Re: クチキカ科の幼虫? 投稿者:三枝豊平 投稿日:2016/05/04(Wed) 16:50:53 No.9548  引用 
Kuwakiraさん。画像の幼虫はお調べになった通り、間違いなくクチキカ科Axymyiidaeの幼虫です。本科の幼虫は谷川等の近くで、しばしば水がかかるような湿潤な朽木に穿孔して生活しています。口器に朽木を摩砕する構造が見られないので、坑道内の有機物や微生物を摂食しているのではという推定がされています。坑道の断面が楕円形ですので、これも本科の幼虫を確認する上で一つの目安になります。樹皮の付いた朽木には通常生息していません。
日本列島には既知種Protaxymyia japonica (Ishida)の他に2属5種の未記載種が生息しています。四国では上記P. japonica だけが採集されていますので、あるいは画像の幼虫は本種かもしれません。
クチキカの雌は適当な朽木に集中的に産卵しますので、多分観察された朽木には他にも幼虫がいると思います。そろそろ蛹化の時期ですので、蛹を採集して、チシューを湿らせた容器に入れておくと羽化します。3,4日で体が硬化して本来の体色になります。
蛹の頭部は茶褐色に骨化して、表面が平坦で円形、1対の呼吸突起を生じています。蛹はこの頭部をあたかも坑道の栓のようにしています。羽化は蛹の前半身を孔から出すので、羽化の確認ができます。なお、頭部以外は大変軟弱ですので、坑道から掘り出すときには細心の注意が必要です。キマダラガガンボの蛹も鬼の角のような突起があって一見クチキカの蛹に似ています。これも朽木に生息しています。

ガガンボダマシブーム? 投稿者: 投稿日:2008/03/25(Tue) 22:14:01 No.4383 ホームページ  引用 
「なに、昆虫界の将来が見えないとな?どれどれ占ってしんぜよう。水晶玉の中に、たくさんのハエ屋が冬の寒空の中、狂ったように網をふっている姿が見えます。ずばり。来秋から、ガガンボダマシブームが来るでしょう。」とは街角の占い師ダールマ中村氏の言葉。

皆さん。冬の間フィールドでやることがないでしょう。そんな時、皆さんの寂しさを癒してくれるのがガガンボダマシです。ガガンボダマシはガガンボより脚が取れにくく、採集しやすい昆虫です。さあなんとなく、春を前に次の秋が来るのが待ち遠しくなりませんか?
でもまだまだ4月くらいまで普通にガガンボダマシを見ることができます。今日は我が家にモンガガンボダマシTrichocera pictipennis Alexander, 1930が飛来しました。東京都目黒が模式産地ですが、私はこの虫を山でしか採った事がありません。日本のガガンボダマシ中、最美麗種(?)です。


Re: ガガンボダマシブーム? 投稿者: 投稿日:2008/03/29(Sat) 08:55:13 No.4385 ホームページ  引用 
誰も食いつかないところを見ると、やはりブームは来ないかな?

Re: ガガンボダマシブーム? 投稿者: 投稿日:2008/03/29(Sat) 10:32:56 No.4386 ホームページ  引用 
 TKMではガガンボダマシは科自体が未認定なのでなんとかしたいなと思っているのですが、なかなかとっつきにくいですね。やはりもっと布教活動が必要だと思います。
 モンガガンボダマシの模式産地が東京目黒とのこと。出典を教えていただけるとありがたいです。
 

Re: ガガンボダマシブーム? 投稿者:ウミユスリカ 投稿日:2008/03/29(Sat) 10:36:44 No.4387  引用 
食いつきたいことは食いつきたいんですが、冬は雪に閉ざされる札幌では何月ごろに採れるんでしょうか・・・?

Re: ガガンボダマシブーム? 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/03/29(Sat) 19:14:06 No.4388  引用 
春がそこまで近づいた晩冬の夕暮れ,軒先や枯れ木の枝先の下で群飛しているガガンボダマシの群れを飽かず眺めるのは,時の経つのも忘れて,没頭できる時間です.

真直ぐ一気に上昇し,それから翅の動きがわかるくらいゆっくり下降し,また再び上昇していくことの,単純な繰り返しなのだけれど,まず眺めていて飽きないものですね.首を上下に動かしながら,1頭の飛翔を眼で追い続けると,体の角度,翅の動き,脚の状態などいろいろと面白いことに気付きます.

時には雌が群飛に入ってきて,もつれ合いながら地上に落ちて交尾するのもあるし,雄同士でもつれることも.

私のマンションの4階の外階段の庇でも,近頃は小群群飛がみられます.

Re: ガガンボダマシブーム? 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/03/29(Sat) 20:10:02 No.4389  引用 
TKM様.

横レスですが,Trichocera pictipennis (= T. maculipennis pictipennis)の原記載は,Alexander,C.P., 1930. Records and descriptions of Trichoceridae from the Japanese Empire (Ord. Diptera)., Konowia, 9: 103-108です.

Re: ガガンボダマシブーム? 投稿者: 投稿日:2008/03/29(Sat) 22:47:46 No.4390 ホームページ  引用 
 市毛さんありがとうございます。
 調べてみたらNo.4082(2007/12/14)で達磨さんにご教示いただいてますね。うっかりしていました。すみません。忘れないうちにTKMリストに加えておきます。
 ところで「Konowia」とは何やら日本語っぽい響きがあるけどどこの雑誌だろうと思い調べてみました。ウィーンで1922年に創刊されたもので以下のようなサブタイトルがあります。
Konowia :
Zeitschrift fuer systematische Insektenkunde, mit Ausschluss von Coleopterologie und Lepidopterologie
 何と問題の論文をPDFで読むことができました。
ttp://www.biologiezentrum.at/pdf_frei/KON_9_0103-0108.pdf
「Konowia」のトップはこちらから
ttp://www.biologiezentrum.at/biophp/de/konowia.php
便利な世の中であります。

Re: ガガンボダマシブーム? 投稿者: 投稿日:2008/03/29(Sat) 23:57:39 No.4391 ホームページ  引用 
おっと、この掲示板の周辺に誰もいないのかと思ったら、皆さん、見ていたんですね。
布教活動が足りない、食いつきたくても食いつけないとのご指摘、ごもっとも。反省。
九州でも4月いっぱいくらいは生き残りがいましたから、北海道であれば、もっと遅くまで見られるでしょう。沿海州の山の上では7月にも採集しています。日本からはまだ見つかっていませんがDiazosmaという大型のガガンボダマシ(A1脈が中途半端に短い)がいて、この虫はガガンボダマシかでは例外的に夏に出現するようです。ただし、既知種はどれも極珍です。

Re: ガガンボダマシブーム? 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/03/30(Sun) 10:59:01 No.4392  引用 
ガガンボダマシブームへのお手伝い.

達磨大師の話ではDiazosmaは夏に出現とのことですが,Paracladuraも本州の高山では真夏でも採集できます.

それにしても,平地のTrichoceraやParacladuraは寒冷期の成虫発生期以外はどの発育段階でどうしてるのでしょうね.庭の隅に放置した果物や野菜のかすなどには寒冷期にガガンボダマシの幼虫が見られます.オオクロバエやガガンボダマシ,さらにセンチトゲハネバエ,ツヤホソバエ科のThemira属のある種のように寒冷期が成虫の主要な活動期の双翅類は,冬の間に1世代だけ子世代を作るのか,それとも複数世代を繰り返すのでしょうか.どなたか観察結果をお持ちかこれに関する論文などご存知でしたら教えてください.

Re: ガガンボダマシブーム? 投稿者: 投稿日:2008/03/30(Sun) 15:07:11 No.4393  引用 
アノニモミイア先生

オオクロバエに関しては、倉橋弘先生が新しい知見を出し続けておられます。

1996年の段階では長崎における調査で、3月から7月にかけて羽化した新成虫は未成熟、未交尾のまま卵巣休眠に入って越夏、10月に入って成熟を開始するという結果を出しておられた

倉橋弘・末永斂(1996), 長崎地方におけるオオクロバエの生活史. 衛生動物, 47(2):195.
(大会発表要旨)

のですが、その後2007年になって山口県での調査から5月に得られた新成虫に交尾済みで卵巣が産卵体制に入るまでに成熟したものが含まれることが確認され、西日本の個体群の一部に、従来の結果から考えられていた年1化だけではなく年2化を経過するものも含まれることが推測されるに至っている

倉橋弘・林利彦・津田良夫(2007), オオクロバエの生活史についての新知見. 衛生動物, 58(Supplement):56.
(大会発表要旨)

そうです。

また、北方での生活史は不明なものの、短日性の性成熟を示すため北海道で周年世代を繰り返しているとは考えにくいと現状では考えられているのですが、北海道では6月上旬に採集された個体の翅が痛んでいたことから南方からの移動個体であると推測されている

倉橋弘・津田良夫(2005), 日本の北と南におけるオオクロバエの記録. はなあぶ. 20:17-18.

一方で、6月下旬に根室で羽化後間もないと思われるテネラルな個体が採集されている

倉橋弘・津田良夫(2007), 日本の北におけるオオクロバエの記録. はなあぶ. 23:54.

というデータが出てきています。

私も苫小牧で得られた標本を若干持っていますが、まだ夏発生性のキンバエ類の解析にかまけていて冬発生性のハエの標本をしっかり見ていないので、あまり多くのことは言えません。ただ、2002年に行ったルートセンサスから、苫小牧では夏7月半ばから9月半ばにかけては姿を消しているという結果が得られており、加納六郎先生らが昔出された、北海道では夏に一山型の発生経過をたどるとされた結果とは少々異なる形になっています。苫小牧が道南だからなのかもしれませんが。

オオクロバエはアノニモミイア先生の発表されたように、日本列島の枠を超えるほどの季節的長距離移動を行うハエですので、まだその生活史の全体像は十分明らかになっていないといっていいと思います。昨今はオオクロバエが鶏インフルエンザウイルスの媒介昆虫として注目され始めておりますので、知見が次第に集まってくるのではないでしょうか。

Re: ガガンボダマシブーム? 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/03/30(Sun) 20:45:17 No.4394  引用 
達磨様、皆様

 しばらく見ていなかったら、すごいことになっていて驚きました。
 これって、『ホントに ブームが始まっる!』ということでしょうか!
 
 今日も、ガガンボダマシ科の1種とガガンボ類が5種採れました。
 ガガンボダマシの方は、これまでにアップしたのと違う種と思いますが、今日は検鏡できませんでした。

 採れたガガンボ類の内の一種は、画像のような頭部で、印象としてはGeranomyiaの様ですが、Venationなどはまだ確認していませんので、似てる分類分があるのかも知れません。

 引き続き、宜しくお願い申し上げます。


Re: ガガンボダマシブーム? 投稿者: 投稿日:2016/03/26(Sat) 16:04:47 No.9539  引用 
似てると思うんですが、どうでしょうか?

コカゲトゲアシメマトイ 投稿者: 投稿日:2016/03/06(Sun) 21:57:45 No.9535  引用 
Hydrotaea属の中でも前腿節腹面に棘を持つものは初めて見ました.
コカゲトゲアシメマトイ Hydrotaea armipes です.

採集場所は愛知県あま市,標高3m,採集日は2016年2月7日,体長は約5.5mmです.
社寺林内の日当たりの良い地面で採れました.


Re: コカゲトゲアシメマトイ 投稿者: 投稿日:2016/03/06(Sun) 21:58:36 No.9536  引用 
左後腿節が乾燥の影響で少し曲がったので,右脚を撮影しました.

左側は右前腿節の先端付近を後方向(p)から撮った写真です.
日本のイエバエ科の,モモエグリイエバエ属(Hydrotaea)種の検索表の12に,
「前腿節の先端腹面に1対の瘤状の突起がある」
と書かれていますが,本種の場合この角度からでは1対に見えません.

右側は同じく右前腿節先端付近を前腹方向(av)から撮った写真です.
下から覗くと突起が並んでいる事がわかるので,つじつまが合います.

Fauna Japonica Muscidae I (当時の名前はocculata) の記述を見ると,
"fore femur with a pair of rigid processes on the distal part of the ventral surface,
several bristles present on the posterior tooth, ..."
と書かれていて,先端が尖って見える後(p)の突起に剛毛が生えており,先端が丸く見える前(a)の突起にはないので,このあたりも記述通りです.


Re: コカゲトゲアシメマトイ 投稿者: 投稿日:2016/03/06(Sun) 22:00:40 No.9537  引用 
右後腿節の基部1/6にある剛毛を前方向(a)から撮りました.

先ほどの検索表の14に,
「後腿節に先端が湾曲した2本の束になった剛毛がある」
と書かれていて,拡大するとちゃんと2本見えます.


Re: コカゲトゲアシメマトイ 投稿者: 投稿日:2016/03/06(Sun) 22:01:37 No.9538  引用 
他の文献では,,,

Fauna Japonica Muscidae I には217-220ページにH. occultaの名前で出ています.
図はText-figs.120-121.

中国蝿類には896ページにH. floccosaの名前で出ていて,H. armipesと逆になっています.
図は,897ページの図版163の2071のfloccosaが現在のarmipes
891ページの図版161の2060のarmipesが現在のfloccosa

これが,中国動物誌 昆虫綱 第四十九巻 双翅目 蝿科(一)では訂正されて,
438ページにH. armipesの名前で出ており,Xue et Chao, 1999(1996)は誤同定であったと書かれています.
図は440ページの図137で,AとBがarmipes,CとDがfloccosaになっています.

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