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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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ムシヒキアブ交尾 投稿者: 投稿日:2021/01/16(Sat) 22:56:35 No.10985  引用 
古い写真の中に食事中のメスとの交尾の写真がありました。
ムシヒキアブの求愛餌の可能性はあるのでしょうか。

写真:2006.7.12 安曇野市(旧堀金村)


Re: ムシヒキアブ交尾 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2021/01/22(Fri) 09:35:31 No.10987  引用 
芋虫のつぶやき 様.

海外のサイトでも,交尾中に捕食している写真を幾つか見たことがあります.

Stubbs(2001)British Soldierflies and their Alliesのムシヒキアブ科の解説を見ると
”Sometimes the female will continue to feed on prey during copulation.
It is possible that males prefer females with their attention distracted in this way since robberflies can be cannibals.
On rare occasions the female has devoured the male during the course of copulation but this appears to be unusual behaviour and normally the male escapes unharmed.”
との記述があり,交尾中のメスによる捕食を避けるため,捕食中のメスに交尾するとの推測があるようです.

Re: ムシヒキアブ交尾 投稿者: 投稿日:2021/01/30(Sat) 17:49:59 No.10989  引用 
市毛 様

いつもありがとうございます。
御礼が遅くなりすみませんでした。
あえて捕食中のメスに交尾するとすれば、なかなか奥の深い話ですね。今後は気をつけて見てみます。

流水性のテンマクエリユスリカ属... 投稿者:青谷晃吉 投稿日:2021/01/10(Sun) 14:07:43 No.10980  引用 
流水性のEukiefferiella(テンマクエリユスリカ属)幼虫の生態に関する文献を探しています。分類に関することはたくさん見つかりますが、生態に関しては流れの速い場所にいること以外に記述が見つかりません。おそらく、天幕を張るのでテンマクエリユスリカという名称が付いているのだと思います。実際に、礫表面に巣のようなものがたくさんついていますが、現地での観察が難しく、四苦八苦しております。内外を問わず生態についての記載がある文献の情報を教えてください。

Re: 流水性のテンマクエリユスリ... 投稿者: 投稿日:2021/01/12(Tue) 17:15:38 No.10981  引用 
青谷 様
流水性のEukiefferiellaについて;テンマクエリユスリカの和名は徳永雅明先生が命名されたものと思います。お書きになっているように流水中の岩盤に作られた巣からの由来です。この属の聖地についての論文は極めて少ないとお思います。
流水性の種ではありませんが、最近の論文があります。Imada Yumeさんという方がZoo key (http://zookeys.pensoft.net)に論文を書かれています。

Re: 流水性のテンマクエリユスリ... 投稿者:青谷晃吉 投稿日:2021/01/15(Fri) 22:49:03 No.10982  引用 
情報ありがとうございます。今田先生の止水性のテンマクエリユスリカ属の生態についてはご本人からご高著を恵与いただき巣作りなど興味深い内容に感激しました。流水性のものはこの種のような頑丈な巣は作らないようですが、礫表面に網を張って固着しているようでした。ご紹介いただいた徳永先生の論文名など分かりましたら、教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

Re: 流水性のテンマクエリユスリ... 投稿者: 投稿日:2021/01/16(Sat) 01:33:09 No.10983  引用 
青谷様
徳永先生の報告は論文ではありません。手元にはなく記憶は定かではないのですが「日本幼虫図鑑」だったと思います。随分と古いものです。

Re: 流水性のテンマクエリユスリ... 投稿者:青谷晃吉 投稿日:2021/01/16(Sat) 01:48:24 No.10984  引用 
ありがとうございます。幼虫図鑑は確かにどこかで見たような気がします。探してみます。

日本幼虫圖鑑に載っていました 投稿者:青谷晃吉 投稿日:2021/01/17(Sun) 16:08:31 No.10986  引用 
偶然にも、自宅に日本幼虫圖鑑を発見しました。てんまくえりゆすりかに関する図と解説文(徳永先生)が載っていて、形態のほかに以下のような生態に関する記述と蛹の巣のスケッチもありました。著作権があるので示すことはできませんが、「本種の幼虫は渓流の石礫上に自由に生活するが,化蛹時には石面の小くぼみに白色楕円形の巣を営む。」とあります。
加えて、図のキャプションに「蛹の天幕状の巣」とありました。現地での観察は難しいのですが、天幕=テントでしょうから、どんなテントか今後観察していきたいと思います。

全てSyngamoptera flavipes (Coq... 投稿者:ふかさわ 投稿日:2020/11/22(Sun) 17:31:43 No.10968  引用 
ヤドリバエ科含む様々なハエ目の同定にチャレンジしてて苦労していたり
近々、現在持っている単眼の生物顕微鏡とは別の顕微鏡を購入してキノコバエ類などの交尾器をしっかりみて種の同定をしてみようと思ってたりしているふかさわです。

2020/10/04 埼玉県にて、3個体のヤドリイエバエ属♂を採集しました。
環境は薄暗く、ある程度湿度のある森林(山)です。

色彩に差はありますが、全てSyngamoptera flavipes(Coquillett, 1988) (キイロヤドリイエバエ)ではないかと思っております。

交尾器について、引き出そうとしたのですが上手くできなかったため、外からははっきりと見えない状態となっております。

まず1個体目を添付いたします。


Re: 全てSyngamoptera flavipes ... 投稿者:ふかさわ 投稿日:2020/11/22(Sun) 17:37:11 No.10969  引用 
2個体目です。

Re: 全てSyngamoptera flavipes ... 投稿者:ふかさわ 投稿日:2020/11/22(Sun) 17:39:38 No.10970  引用 
最後に、3個体目です。

添付した画像からだとわかりにくいかもしれないですが
この個体は胸部/腹部背面に黒い縦状の模様が見受けられないです。
しかし、よくみると模様があるべき場所が周りに比べて、色が濃くなっています。

羽化後間もない状態だったのか、変異の範疇なのか、なんらかの理由で色が落ちてしまったのかはわからないです。


Re: 全てSyngamoptera flavipes ... 投稿者: 投稿日:2020/11/22(Sun) 23:28:50 No.10971  引用 
ふかさわ様

最近では8月に岐阜県の養老山地で10個体ほど採りましたが,オスは腹部はほぼ黄色で,中条はごくごく薄く認められる程度でした.
メスは記載されていないようですが,同種のメスと思われるもののほうが中条が明瞭でした.

過去に岐阜県,三重県,滋賀県で採集したものは大阪市立自然史博物館へ寄贈し,今は手元にないのですが,胸部側板が記載通り黄色一色のものから,暗色部が混じるものまであります.それらは個体数が少ないこともあり交尾器の解剖など同種か別種かは未検討です.

ちなみにキイロヤドリイエバエはアマビコヤスデに寄生した研究例があるようです.

Re: 全てSyngamoptera flavipes ... 投稿者:ふかさわ 投稿日:2020/11/23(Mon) 16:56:35 No.10974  引用 
大宮様
返信ありがとうございます。

同種だとしたら、変異の幅が広いようですね。
本当に同種なのか それとも別種なのかも気になりますね。

また、現地にアマビコヤスデを含むヤスデ類がどのくらいいるのかもある程度調べてみたいものです。

ムシヒキアブ図鑑 久々の更新 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2020/11/15(Sun) 11:37:19 No.10966  引用 
ムシヒキアブ図鑑で,新たにLaphria hakiensis ハキイシアブが図示されたようです.

Laphria rufaチャイロオオイシアブも一部画像が変更になりました.

恐らく,No.5706とNo.2837のスレッドが今回のハキイシアブに該当すると思われます.

Re: ムシヒキアブ図鑑 久々の更... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2020/11/21(Sat) 15:31:47 No.10967  引用 
再び更新されている.

昨日はChoerades amurensis (Hermann, 1914)が追加されたもよう.
和名が,日本昆虫目録のモモブトホソイシアブと異なりアムールイシアブとなっている.

栃木産の♀が図示されているのには驚きました.
http://www3.kcn.ne.jp/~tgw/m-index2-j.htm

2枚目です 投稿者:take 投稿日:2020/10/31(Sat) 21:32:07 No.10960  引用 
よろしくお願いします。

Re: 2枚目です 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2020/10/31(Sat) 22:10:44 No.10961  引用 
take 様.

R2+3脈とR4+5脈共に前方へ軽く湾曲しているので,Milichiidaeクロコバエ科(シロガネコバエ科,コガネバエ科)ではなく,Sphaeroceridaeフンコバエ科(ハヤトビバエ科)に見えます.

後脚基付節が太くなっていませんか?

また,通常MilichiidaeのR2+3脈は翅端近くまで直線的に長く伸びます.

遅くなり申し訳ございません。 投稿者:take 投稿日:2020/11/09(Mon) 23:53:22 No.10963  引用 
茨城@市毛様

遅くなり申し訳ございません。
フンコバエ科なのですね!後脚の基付節を確認してみます。
ありがとうございました。いつも助かっております。

よろしくお願いします。 投稿者:take 投稿日:2020/10/31(Sat) 21:30:00 No.10959  引用 
 2020.3.19 新潟県柏崎市の里山で採集したものです。
シロガネコバエ科と同定しましたが、いかがでしょうか。
大きさはショウジョウバエ程度で小さいものでした。
2枚添付します。よろしくお願いします。

ハナアブ2種 投稿者:小金井虫 投稿日:2020/10/23(Fri) 14:19:52 No.10952  引用 
2枚目。同所にて。
ミナミヒメヒラタアブ雌でよいでしょうか。

よろしくお願いいたします。


Re: ハナアブ2種 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2020/10/26(Mon) 20:27:45 No.10955  引用 
小金井虫 様.

ナミヒメヒラタアブとホソヒメヒラタアブのメスは非常に良く似ており,写真では判別できません.

Re: ハナアブ2種 投稿者:小金井虫 投稿日:2020/10/28(Wed) 17:53:13 No.10958  引用 
茨城@市毛様
ありがとうございます。

いつも何気なく通り過ぎてしまっていたハナアブ科ですが、
ヒメヒラタアブ類だけでも難しいです。

ハナアブ2種 投稿者:小金井虫 投稿日:2020/10/23(Fri) 14:18:20 No.10951  引用 
2020年10月21日、東京都北区内団地付近の花壇にて。採集できず写真のみです。
ツヤヒラタアブ族(ツヤヒラタアブ属orヒラアシヒラタアブ属)の一種雌かと思うのですが、どうでしょうか。


Re: ハナアブ2種 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2020/10/26(Mon) 20:31:09 No.10956  引用 
小金井虫 様.

ツヤヒラタアブ属と思われますが,これも写真では同定が困難です.

Re: ハナアブ2種 投稿者:小金井虫 投稿日:2020/10/28(Wed) 17:46:33 No.10957  引用 
茨城@市毛様
ありがとうございます。
とりあえず属レベルまでわかり助かりました。
よく見かけるハナアブでもより細かい同定作業が必要ですね。

ヒメガガンボ科-Pilaria sp.? ♂ 投稿者:ふかさわ 投稿日:2020/10/22(Thu) 01:33:08 No.10948  引用 
2020/10/03 埼玉県にて採集した個体です。
ヒメガガンボ科はフィールドに行くたびに大抵何かしら採れるので実に良いです。 皆かっこいい...。
種までの同定の道のりは長いですが。

日本産水生昆虫 第2版のヒメガガンボ科の検索表でPilaria属へたどり着きました。
その後、
Catalogue of the Craneflies of the World
https://ccw.naturalis.nl/detail.php
というサイトを用いてPilariaについて調べてみましたが種の検討はつけられず です。


Re: ヒメガガンボ科-Pilaria sp.... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2020/10/22(Thu) 21:59:41 No.10949  引用 
ふかさわ 様.

ガガンボは種への検索が大変です.

Pilaria属だとすると,日本昆虫目録も4種となっているので原記載とにらめっこしてみるのもよい経験かと思います.

Re: ヒメガガンボ科-Pilaria sp.... 投稿者:ふかさわ 投稿日:2020/10/23(Fri) 13:33:43 No.10950  引用 
市毛様
返信ありがとうございます。

原記載…Alexander氏の文献をいくつか見たところ
形態の解説文だけあって図が何も無いというのが見受けられたので、形態の記述と一致していても同種であると判断するのは難しいのだろうと思いました。

この場合は、他に何か図が載っている文献を探したり、可能であればタイプ標本を見たりする必要がありそうですね。
ここまで調べてちゃんと同定できない場合は専門家の方に同定依頼をするのがベストですかね。

うむむ…。むつかしい…。

Re: ヒメガガンボ科-Pilaria sp.... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2020/10/23(Fri) 18:00:23 No.10953  引用 
ふかさわ 様.

原記載以外の文献となると,極東ロシアの昆虫の検索やロシアの文献(Savchenko,1989; Savchenko and Krivolutskaya, 1976)等を調べるしかないです(日本昆虫目録にある4種は日本や極東ロシアにしか分布していないようです).

文献収集の鬼になってみて下さい.
なお,図示されている種類が非常に少なく泣けてくると思います.

みんな通った道です(^_^;)

なお,極東ロシアの検索を見ると,♂触角が腹部中央まで届くほど長く,前楯板が赤褐色なのがP. hypermecaとなっています.
この検索に載っていないtokionisは♂触角が体長の1/3を超えると原記載に書かれているので,消去法ではhypermecaとなりそうです.
以上、御参考まで.

Re: ヒメガガンボ科-Pilaria sp.... 投稿者:ふかさわ 投稿日:2020/10/24(Sat) 01:58:54 No.10954  引用 
市毛様
>なお....以上、御参考まで.
ありがとうございます!
自分でも原記載や極東ロシアの昆虫のPt.2の検索表と格闘して確認してみます。

>......みんな通った道です(^_^;)
やはりヒメガガンボ科は恐ろしいですね...。
改めて大変であるということがわかって調べる気が削がれるどころか逆にそそられてきました。 不思議なものです。

キノコバエ上科(クロバネキノコバエ科は除く)などについても、
今は交尾器を精査する環境が整っていないため採集しても属までしか同定せず、その属の文献を少しずつ集めたり読んだりしているのですが
ヒメガガンボ科と似たような状態であるような気がしますね。
図示されていない種がどのくらいいるのかは把握はできておりませんが。

見たいと思った文献がネットで簡単に見られるのであればよいのですが、そうでない文献がたくさんあるのが辛いところです。
いくらやる気があっても
誰かと協力し合わねば十分に調べきれないのだろうなと思っています。

ヤドリバエ? 投稿者:番頭 投稿日:2020/10/07(Wed) 10:00:23 No.10924  引用 
いつもお世話になっております。
写真のハエは翅脈と後小楯板が発達していることからヤドリバエ科と思いました。
腹部の構造が独特なので、いろいろと調べてみましたがそこから先がわかりません。
不鮮明な写真で申し訳ありませんが、何か情報をいただけましたらありがたいです。

宮城県南部の山の中で、7月末にライトで採れたものです。
体長は5.5mm。腹部背板が3節から下へ張り出して、側縁に指のような突起が並んでいます。
突起は5節では剛毛になります。
腹端はアヒルのくちばしの先端のような形をしていて、とりあえず♂♀もわかりません。
引っ張り出そうとして腹部が潰れてしまいました。
色彩は、乾燥状態では腹部の地色が黒、頭胸部は基本グレーで、全体に光沢があります。


Re: ヤドリバエ? 投稿者:番頭 投稿日:2020/10/07(Wed) 10:01:31 No.10925  引用 
腹部です。

Re: ヤドリバエ? 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2020/10/08(Thu) 18:15:10 No.10926  引用 
番頭様.

あまりヤドリバエの腹面側を見たことがなかったのですが,ノコギリハリバエCompsilura concinnataなど腹部背板の腹面側に短剛毛等を備えるヤドリバエは幾つもいるようです.

もしかすると,産卵時に寄主に抑え込むための滑り止めかも知れません.

詳しい方からのコメントが付くと良いですね.

Re: ヤドリバエ? 投稿者:番頭 投稿日:2020/10/08(Thu) 21:24:39 No.10927  引用 
市毛様コメントありがとうございます。

交尾器出して〜中国蠅類を根性引きして〜という作業を繰り返すなかで、「なんだこれは」となりました。
ノコギリハリバエは、産卵器?そのものもするどいフックのようになっているのですね。

このハエは、亜端節(6節になるのかな)の腹面に、棒が触角のように突き出ています(画像が悪すぎて申し訳ありません)。
アヒルのくちばしといい、どういう働きをするのかとても興味をそそられます。

Re: ヤドリバエ? 投稿者: 投稿日:2020/10/10(Sat) 10:27:45 No.10928  引用 
番頭様

珍しいヤドリバエを見せてくださりありがとうございます.

先日この掲示板で教えていただいた極東ロシアの文献によく似た図が載っていました.(ロシア語難しい)

Phytorophaga 属の可能性がありますが,2020年の世界のカタログでは東洋区に2種,旧北区に1種おり,nigriventris は旧北区のロシアと中国に分布します.
ですが中国蝿類には載っていないようです.

旧北区のマニュアルには収録されているようなので,わかる範囲でつじつまが合うかどうかといったところですね.

腹端部の情報がなかなか探せません.

(分布を間違えたので修正しました)


Re: ヤドリバエ? 投稿者:番頭 投稿日:2020/10/10(Sat) 18:28:36 No.10929  引用 
大宮様

お調べいただきありがとうございます。
図示して下さった種のように、背板の後角が伸長してはいませんが、かなり近い仲間と思えるくらい似ていますね。
よければこの個体をお送りしたいと思います。
大宮様のご住所は存じ上げておりますので近日中に投函いたします。
状態があまりよくなく申し訳ありませんが、なにかのお役に立てば幸いです。
よろしくお願いいたします。

Re: ヤドリバエ? 投稿者: 投稿日:2020/10/10(Sat) 23:00:30 No.10930  引用 
番頭様

標本をお送り下さるとの事,ありがとうございます.
実物を見て調べてみたいと思います.
連絡先等は変わっていませんので,よろしくお願いいたします.

Re: ヤドリバエ? 投稿者: 投稿日:2020/10/17(Sat) 00:30:13 No.10941  引用 
標本を拝見いたしました.

旧北区のマニュアルで調べましたが,
腹部の基部にひずみがあるので,1+2背板のへこみの大きさが判断できないのと,
後脚基節と腹部第1腹板との間が完全に膜質ではなく硬化部があることが難点ですが,
それ以外は問題なくPhytorophaga へ行き着きます.
(postmetacoxal bridge については,各属・各種の記載などでほとんど言及されず,旧北区のマニュアルとほかの文献との比較がなかなかできない形質です.)

不確定の形質があるので,オンラインのデータベースのMoschWeb も試しましたが,選択性の高い形質だけで絞り込めるようです.
結果の出力を添付します.


添付:10941.txt (2KB)

Re: ヤドリバエ? 投稿者: 投稿日:2020/10/17(Sat) 00:31:04 No.10942  引用 
産卵器の独特な構造を選択肢に含めると,3つの形質だけで3属に絞られます.

(47) POSTSUTURAL INTRA-ALAR SETAE
-three postsutural intra-alar setae
(78) PETIOLE [STALK]
-cell r4+5 with a petiole approx. 1/2 of postangular section of M
(97) OVIPOSITOR
-female abdomen or postabdomen characterized by peculiar structures

Pandelleia Villeneuve
Phytorophaga Bezzi
Rondania Robineau-Desvoidy

http://www.tachinidae.eu/free/viewmosch.aspx?pico=097C

左から3番目の写真をクリックすると,「アヒルのくちばし」の格納状態が見られます.

Re: ヤドリバエ? 投稿者: 投稿日:2020/10/17(Sat) 00:32:20 No.10943  引用 
標本ではやはり第4背板腹面の両脇の後縁は伸長しないので,文献にあるのとは別種ではないかと疑われます.

東洋区に分布するP. ventralis のメスも,極東ロシアの種と同様に,見かけ上の3番目の背板の下の後角が飛び出るようです.

Bezzi, M. 1923. Eine neue, auf javanischen Chrysomeliden schmarotzende Tachinide (Dipt.). Treubia 3:411–412.
https://www.biodiversitylibrary.org/item/110723#page/498/mode/1up

ただ,属の記載に書かれている定義という事ではないようです.

Re: ヤドリバエ? 投稿者: 投稿日:2020/10/17(Sat) 00:33:26 No.10944  引用 
東洋区とオセアニアに分布するP. petiolata は,最初Malayomedina petiolata として記載されました.

Townsend, C.H.T. 1926. Fauna sumatrensis. (Beitrag No. 25). Diptera Muscoidea II. Supplementa Entomologica 14: 14–42.
http://sdei.senckenberg.de/~openaccess/01633.pdf

20ページに,オスのみに基づいて簡潔に記載され,メスの比較はできません.

Re: ヤドリバエ? 投稿者: 投稿日:2020/10/17(Sat) 00:34:31 No.10945  引用 
腹端部の使い方ですが,Blondeliini の中で,メスの腹部第7節がスコップのように硬化した構造をもつものは,Medina genus-grou と呼ばれ,Phytorophaga 属も含まれます.Medina 属の場合は寄主である甲虫の鞘翅の外側縁と腹部背板との間にこの腹端部を挿入して産卵するようです.違う地域の文献ですが,寄主の知られていない同様の構造をもつ種も同じ習性をもつと推測されています.
Cerrtti, P. 2006. A New Species Of Eomedina Mesnil (Diptera: Tachinidae) From Namibia. Zootaxa 1147(1147):61-68

(日本ではMedina 属の寄主として,ゾウムシ科,ハムシ科,テントウムシ科が知られています.)

Phytorophaga ventralis の寄主として,ハムシ科のPhytorus dilatatus が報告されています.
https://www.zobodat.at/pdf/Societas-entomologica_39_0035-0036.pdf

最近の日本のBlondeliini の文献で,メスの腹端部の比較に言及したものがありますが,残念ながらMedina 属以外のMedina genus-proup は今回は研究されていませんでした.
Tachi, T. and Huang, Y. 2019. A new species of Medinodexia Townsend (Diptera: Tachinidae) from Japan, with a discussion on phylogenetic implications of the female postabdomen in Blondeliini. Zootaxa 4638 (4): 584–594.

Re: ヤドリバエ? 投稿者:番頭 投稿日:2020/10/18(Sun) 09:44:52 No.10947  引用 
大宮様

大変詳しい情報をありがとうございます。
MedinaやPhytorophagaの寄主は背面が膨隆している種が多いようですね。
腹部の構造は、市毛様のおっしゃるように、盛り上がった背中に対応したものなのでしょうね。
いろいろと勉強させていただき、ありがとうございました。

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