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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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シマバエ科の訊ねバエ 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/03/14(Sat) 16:50:54 No.5253 ホームページ  引用 
 昨年の12月上旬に東京都世田谷区西部で撮ったハエです。もう薄暗い時刻で気温も下がっており、動きが鈍いと思って油断したら大間違い、背面から撮っただけで逃げられてしまいました。複数居たのでその後2〜3日買い物ついでに探してみましたが、もう2度と見つかりませんでした。
 ・・・と言う訳で背面からの写真しかありません。しかし、頭部胸部の剛毛配列や脛節端付近に剛毛があることから、シマバエ科で間違いないものと思います。以前、No.5060からのスレッド(生憎消失した部分です)に投稿したシマバエ科のHomoneura属と思しきハエと頭部胸部の剛毛が細部に至るまで殆ど同じ(相違は、単眼剛毛が以前のハエでは前向き平行なのに対し、このハエでは前向きで八の字型に拡がることのみ)なので、Homoneuraかその近縁属の可能性が高いと思います。
 他に写真はありませんが、色彩が非常に特徴的なので、何方か御存知の方、居られますでしょうか。

追記:体長は4mm、翅端まで5.5mmです。


Re: シマバエ科の訊ねバエ 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/03/14(Sat) 17:11:01 No.5254 ホームページ  引用 
アーチャーン様.

Homoneura属と判断なされたなら,論文ナビゲーターCiniiで下記の論文を一度御覧になって見られたらと思います.

Sasakawa, 1985, A Revision of the Japanese Species of Homoneura (Homoneura) (Diptera, Lauxaniidae) Part 3

http://nels.nii.ac.jp/els/110003377430.pdf?id=ART0003853773&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1237018249&cp=

今のところ,Homoneura属を一括で検索できるのはこの文献しかなく,この文献以降に日本から記録された種類は記載文などに総当りで調べるしかないようです.

Shatalkin(2000)は,記載が全く無いのであまり頼りになりません.

論文ナビゲーターには,この他のグループについてもかなりの論文が公開されているので,結構重宝します.

Re: シマバエ科の訊ねバエ 投稿者:ウミユスリカ 投稿日:2009/03/14(Sat) 21:04:24 No.5256  引用 
市毛様、アーチャーン様

CiniiはPDFファイルへの直接リンクは有効ではないので、以下の検索データ表示ページからPDFファイルへのリンクをクリックすれば閲覧できます。

http://ci.nii.ac.jp/naid/110003377430/

Re: シマバエ科の訊ねバエ 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/03/14(Sat) 21:53:42 No.5258 ホームページ  引用 
茨城_市毛様、ウミユスリカ様:

 論文の御紹介有り難う御座います。

 背面からの写真1枚では検索は困難なので、当該論文の1〜3までの記載をザッと見てみましたが、体色が該当する種は見つかりませんでした。しかし、あくまで「ザッと」なので、もう一度キチンと見てみます。
 シマバエ科であることは確かと思いますが、Homoneuraである確証はありません(何分にも写真1枚ですから)。別属の可能性も大いにあります。

 取り敢えず御礼まで。

Re: シマバエ科の訊ねバエ 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/03/15(Sun) 18:18:09 No.5268 ホームページ  引用 
アーチャーン様.

偶々,似たような標本を見つけましたが,Protrigonometopus 属かもしれません.

Re: シマバエ科の訊ねバエ 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/03/15(Sun) 19:39:36 No.5269 ホームページ  引用 
追伸.

Protrigonometopus属は,日本のシマバエ科(エコリス)で2種となっているが,Shatalkin(1999)によるとSasakawa(1998)でP. okinawanusが記載されており,日本産は3種となる.他に東洋区にP. deciptor Mallochが分布していると記されている.


恐らく,北海道〜本州に分布しているのは,Р. maculifronsとР. sexlituris の2種.

・Р. maculifronsは頭部が三角形に近く,触角刺毛は黒色微毛を装い太く見える.顔の中央部に1対の大きな斑紋を備える.日本,北朝鮮,中国に分布.皇居でも確認されている.

・Р. sexlituris は頭部が三角形状ではなく,触角刺毛は肥大しない.顔の両側に1対の小さな斑紋を備え,触角下部と口器上部にも1対の斑紋を備える.沿海地方と日本に分布.

自宅(茨城)で見られるのも,Р. maculifronsのようです.


Re: シマバエ科の訊ねバエ 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/03/16(Mon) 08:54:57 No.5271 ホームページ  引用 
茨城_市毛様:

 御回答有り難う御座います。

 触角刺毛は太いですし、東京付近ではProtrigonometopus maculifronsの記録が彼方此方にあるのに対し、P. sexliturisは全く見つかりませんでしたから、P. maculifronsで決まりの様ですね。
 脛節端に2本の剛毛が見えるので、エコリスの検索表では、一番最初で間違えてしまいました。

 かなり普通種で、しかも晩秋に限られる種ではない様ですから、今後気を付けて、見付けたら顔の写真を撮って確認したいと思います。

 標本写真有難う御座いました。

オオガガンボダマシでは 投稿者:田中川 投稿日:2009/03/14(Sat) 00:20:44 No.5249  引用 
撮りためた画像を眺めていたら、翅に斑紋のあるガガンボダマシが写っていました。体長は6ミリ弱。
古い図鑑に「翅の斑紋は極めて不明瞭で、僅かに横脈r-m上に淡色斑紋のみ明らか」であるオオガガンボダマシなる種の記述を見つけました。
同様の斑紋がある近似種がいるのでしょうか。

2009.3.6午後3時頃 三重県津市の自宅にて


Re: オオガガンボダマシでは 投稿者: 投稿日:2009/03/14(Sat) 09:42:21 No.5250 ホームページ  引用 
オオガガンボダマシTrichocera regelationisは全北区に広く分布するもので日本でも普通に見られます。r-m横脈に斑紋は本種の特徴の一つなのですが、日本に分布するガガンボダマシではsakaguchiiやhiemalisなどにも同じ場所に様々な程度の斑紋が現れることがあります。さらに、よく調べると、これらの種を含め最低でも6種にこのような斑紋が見られます。
オオガガンボダマシは全身黒褐色の体、雄のgonostylusの基部に小さな突出があること、左右のgonocoxiteが腹側で伸張したventral gonocoxal bridgeに光沢があること、雌の産卵管の形状などによって他と区別できます。
写真のガガンボダマシを見ますと、雌のようですが、腹部の先端が黄褐色で腹部の各節の前半が明るく後半が暗い縞模様になっていますので、オオガガンボダマシではなく、九州、四国、本州(関東あたりまで)に分布する未記載種(私の帳面ではsp.9としているもの)だろうと思われます。

Re: オオガガンボダマシでは 投稿者:田中川 投稿日:2009/03/14(Sat) 21:35:11 No.5257  引用 
達磨様、オオガガンボダマシの詳しい形態を教えていただきありがとうございます。
また、未記載種についての情報もありがとうございます。

ミヤマキンバエとニセミヤマキン... 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/03/12(Thu) 19:38:31 No.5234 ホームページ  引用 
キンバエ科の中で,ミヤマキンバエLucilia (Lucilia) papuensisとニセミヤマキンバエLucilia (Lucilia) baziniの区別に自信が持てないので,アドバイス頂けませんでしょうか.

Fauna Japonica等では,両種の区別点として下部鱗弁と鱗弁縁毛の色彩です.

図示した個体は,下部鱗弁と鱗弁縁毛双方が暗褐色なのでミヤマキンバエと思われます.


Re: ミヤマキンバエとニセミヤマ... 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/03/12(Thu) 19:43:08 No.5235 ホームページ  引用 
次の個体は,下部鱗弁は暗褐色で,鱗弁縁毛が淡黄褐色となっています.
これはミヤマキンバエとニセミヤマキンバエどちらになるのでしょうか?

なお,キンバエ類で両種同様に腹部背板後縁に暗色帯を備えるトウキョウキンバエHemipyrellia ligurriensは,後胸前側板の黒色毛で区別しています.

よろしくお願い致します.


Re: ミヤマキンバエとニセミヤマ... 投稿者:ハエ男 投稿日:2009/03/12(Thu) 21:48:13 No.5238  引用 
暗褐色と赤褐色、黄褐色という表現は結構微妙な個体差を考えるとそれのみを同定のキーとするにはかなりきついといわざるを得ません。とりあえず楽なのは♂ゲニや♀の第6腹板を見れば一発です。
ちょっと同定のキーとしては怪しいと感じてはいるのですが、腹部第3腹節の帯が中央部で細くなるのがニセミヤマキンバエで細くならないのがミヤマキンバエということになっています。

Re: ミヤマキンバエとニセミヤマ... 投稿者:バグリッチ 投稿日:2009/03/12(Thu) 22:36:20 No.5239  引用 
市毛様、ハエ男様、こんにちは。

 私の手持ちのミヤマとニセミヤマの標本は、オスのゲニで確定しましたが、ニセミヤマの下部鱗弁はかなり白ぽいです。
 ハエ男さんのおっしゃる腹部第3腹節の帯の幅は、検索の通り、ミヤマで太く、ニセミヤマで細くなっています。

 市毛さんの画像は、鱗弁縁毛が淡黄褐色ながら、下部鱗弁そもののは暗褐色で、腹部第3腹節の帯の幅が太く見えますので、ミヤマキンバエの可能性が高いのではないかと思います。

 メスは難しいですね。私は今のところ、安易な道を選んで、メスはほとんど採ってません。(ほんとは 逃げちゃいけないのですが・・・)

Re: ミヤマキンバエとニセミヤマ... 投稿者:ウミユスリカ 投稿日:2009/03/13(Fri) 09:40:43 No.5240  引用 
ここのところしばらく持病の脊椎関節炎の症状が悪化して、しばらくダウンしてご無沙汰していました。

やはりクロバエ科は採集したらなるべく早く雄のゲニタリアを起こし、雌の産卵管を引き出してピンにマウントし、そのときに同定ラベルをつけてしまうのが一番です。乾燥して硬くなってしまった標本でも、水分を少し加えた正露丸フィルムケースに入れて軟化すると、ゲニタリアや産卵管をうまく処理できることがあります。

マレーゼトラップやFITなどの液浸標本として回収される標本では、カールス液やディートリッヒ液のようなホルマリン+エタノール+酢酸+水の組成の保存液を用いると、ひどく硬化しないので雌の産卵管の引き出しでも十分可能です。ゲニタリアと産卵管の処理をしてから、洗浄して固定液を除去し、サブロスキー法などで乾燥標本にするとよいかと思います。

ニセミヤマキンバエは、少なくとも私が今まで採集したものは、下部鱗弁が淡いクリーム色のものばかりでした。ミヤマキンバエは、液浸標本でも下部鱗弁の黒っぽさが非常に目につきます。

Re: ミヤマキンバエとニセミヤマ... 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/03/13(Fri) 20:50:18 No.5248 ホームページ  引用 
ハエ男様,バグリッチ様,ウミユスリカ様.

コメントありがとうございました.
今年は注意して採集してみます.

ヒゲユスリカ族の1種? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/03/13(Fri) 11:17:20 No.5243 ホームページ  引用 
 昨年の1月中旬に東京都世田谷区西部で撮影した虫です。体長は2mmと小さく、葉裏をゴソゴソと歩いていました。マクロレンズで覗いていたときは前肢を触角と間違え、一体何目に属す虫かと思いましたが、平均棍があり、触角が長く、横から見ると頭部胸部がガガンポなどと似ているので、漸く蚊の仲間であることが分かりました。しかし、その先は全くダメでした。翅には毛が生えていて翅脈は良く見えませんし、小さ過ぎて体の細部も分からず、検索が全く出来ません。こちらのサイトの写真も全部見てみましたが、類似した写真は見つかりませんでした。
 先日「ユスリカの世界」を買ってみて、どうもユスリカの1種らしいと思い始めました。そこでChironomidaeで外国のサイトを見て回ると、Tanytarsus pallidicornisと言う(http://popgen.unimaas.nl/~jlindsey/commanster/Insects/Flies/SpFlies/Tanytarsus.pallidicornis.html)、添付の写真に全体も翅脈もかなりよく似たユスリカの画像が見つかりました。「ユスリカの世界」に拠ると、ヒゲユスリカ属Tanytarsusは成虫の体長3−5mmとあり、添付の写真の虫よりも大きめです。ヒゲユスリカ属の1種とするのは、単なる絵合わせなので非科学に過ぎますが、ヒゲユスリカ族の1種と考えても宜しいでしょうか。
 この虫、冬期は稀でしたが、5月下旬には同種と思われるものが物凄い数いて、草むらを歩くとウンカの如く出て来ました。冬と違い非常に敏捷で、留まるとアッと言う間に葉裏に逃げ込んでしまいます。町内の2個所に多産していましたが、何れも直ぐ近くにかなり水量のある泉があります。
 宜敷御教示下さい。


Re: ヒゲユスリカ族の1種? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/03/13(Fri) 11:18:29 No.5244 ホームページ  引用 
 斜め前からの図.上とは別個体ですが同種と思われます。

Re: ヒゲユスリカ族の1種? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/03/13(Fri) 11:21:01 No.5245 ホームページ  引用 
 斜め横から見た図。上と同一個体。
 その他、真横から撮った写真もありますが、頭部が前脚で少し隠れているので、此方を出しました。


Re: ヒゲユスリカ族の1種? 投稿者:エリユスリカ 投稿日:2009/03/13(Fri) 11:27:29 No.5246  引用 
写真からの判定では、ヒゲユスリカ族の一種までしか判りません。5月頃にヒゲユスリカ属は水田脇の水路、溜め池等から非常に沢山出てきます。平地ではこの時期がこの族のピーク期です。残念ながらヒゲユスリカ族には外見では属までは識別するのは困難です。雄生殖器を見れば一瞬で属までは判るのですが。色彩も似たものが沢山います。黄白色のものが殆どです。

Re: ヒゲユスリカ族の1種? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/03/13(Fri) 12:39:41 No.5247 ホームページ  引用 
エリユスリカ様:

 初めまして。早速の御回答有難う御座います。

 「何蚊でしょう?」と言う問い合わせは余りにも無責任と思い、この蚊の所属をある程度まで解決することは、昨年の冬からの懸案でした。お陰様で漸くヒゲユスリカ族まで確実に落とす出来ました。
 極めて普通でありながら、非常に小型である故にWeb上では写真が見つからないユスリカ類はかなり多いのではないかと思います。今までは敬遠しておりましたが、今後は少しユスリカ類も撮ろうと思っております。

 有難う御座いました。今後とも宜敷御願い致します。

岩場のハエ 投稿者:田中川 投稿日:2009/03/11(Wed) 02:14:12 No.5207  引用 
干潮の海岸。海藻の付着した岩場に体長約4ミリ程度のハエがたくさんいました。彼らのほとんどは忙しく歩き回っていました。また5個体くらいが絡み合うように団子状になっていることもありました。何バエでしょうか。
2009.3.10昼頃 三重県津市


Re: 岩場のハエ 投稿者:田中川 投稿日:2009/03/11(Wed) 02:28:40 No.5208  引用 
別個体です。飛んだりもしていますが、簡単に捕まえられそうです。人間には無頓着のようです。じっとしていてくれないので、ピンボケ画像ばかりで申し訳ありません。

Re: 岩場のハエ 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/03/11(Wed) 07:15:11 No.5209  引用 
  海岸の磯に生息するTelmatogetonイソユスリカ属の1種でしょう.脈相が不明瞭にしか写っていないので,私には種の同定はできません.本属には場所によっては渓流性の種もあります.しかし,渓流に生息し,Telmatogetonに形態や行動がよく似ているのがDiamesaヤマユスリカ属です.早春から羽化しますので,渓流のぬれた岩の表面を走り回って雌を探している雄を観察できます.

  Telmatogetonは海生のユスリカの1群で,成虫は飛翔かのうですが,われわれが観察するのはもっぱ磯を走り回っているすがたです.かたまりになっているというのは交尾したペアにほかの雄がまとわりついている状況ではないでしょうか.

  ほかに海生のユスリカはClunioウミユスリカ属がありますが,これはずっと小型で,雌は翅を欠き,雄はオドリバエ科のミナモオドリバエ属Hilaraの種のように水面を滑走するように飛翔して,雌を探します.凪いだ磯近くの海岸の海面を凝視して,白い微小な昆虫が水面を流れるように滑っている(実際は飛んでいる)のが観察できたら,それはおそらくClunioの雄です.ただし,Hilaraの中には海面で求愛餌の捕獲行動をとるものがあるので,Clunioと間違えるかもしれません.

  さらに,海生のユスリカにはPontomyiaオヨギユスリカ属があり,これも雌は無翅蛆状で,雄は翅が飛翔には適さない特殊な形に変形し,著しく長い脚を持っており,おそらくこれらを用いて海水面を滑走するのでしょう.この仲間は日没後に潮溜まりなどに現れるとのことですが,私は残念ながら観察したことがありません.紀州の沿岸にぎょう産するとの記述があります.

Re: 岩場のハエ 投稿者:エリユスリカ 投稿日:2009/03/11(Wed) 12:06:28 No.5214  引用 
三枝先生のおっしゃられる通り、Telmatogeton(イソユスリカ属)の一種です。この属は日本から2種、T. japonica(ヤマトイソユスリカ)とT. pacificus(ミナミイソユスリカ)が知られています。紀伊半島ですとこの2種が混生している事があります。翅脈が判れば種の判定は可能です。一般にjaponicaに比べてpacificusは見た目、かなり小さく感じられます。また、紀伊半島ならイソユスリカ属の仲間であるハマベユスリカThalasomya(T. japonica:ヤマトハマベユスリカ)も見られるかも知れません。

イソユスリカは岩に付着した藻の中で、ハマベユスリカは潮溜まりの中で幼虫を見いだすことが出来るかも知れません。ハマベユスリカはしっかりと空間を確保できる容易な岩の隙間などで沢山の雄が集合して群飛します。

立て続けにユスリカの報告が出てきて、喜んでおります。

Re: 岩場のハエ 投稿者:エリユスリカ 投稿日:2009/03/11(Wed) 12:09:51 No.5215  引用 
Thalassomyaです。

Re: 岩場のハエ 投稿者:エリユスリカ 投稿日:2009/03/11(Wed) 14:51:20 No.5216  引用 
またまた訂正.Telmatogeton japonicusです。

Re: 岩場のハエ 投稿者:田中川 投稿日:2009/03/11(Wed) 23:37:30 No.5219  引用 
三枝豊平様、エリユスリカ様、ありがとうございます。
種名が判明する可能性があるならと、翅脈を撮影したく、今日もイソユスリカたちに会いに行ってきました。
これらの写真で判らないようでしたら、捕まえてみようと思います。


Re: 岩場のハエ 投稿者:田中川 投稿日:2009/03/11(Wed) 23:43:09 No.5220  引用 
前脚を貝に挟まれて、必死に脱出しようとしていました。
よろしくお願いします。


Re: 岩場のハエ 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/03/12(Thu) 00:53:13 No.5223  引用 
  いずれエリユスリカさんから専門的な回答があるでしょうが,翅のいわゆるCu fork(翅の後方に位置する二分岐した脈)の分岐点がr-m crossvein(Cu forkの分岐部の前方,翅の前縁に近くボヤーと暗色に見える斜めの短い帯に相当)とほぼ同じ位置ですから,ヤマトイソユスリカTelmatogeton japonicus Tokunaga でしょう.

  なお,Cu forkの分枝の前の脈はM4脈,後の脈はCuA脈です.これらは従来伝統的にそれぞれCuA1, CuA2脈と同定されていた脈です.

Re: 岩場のハエ 投稿者:エリユスリカ 投稿日:2009/03/12(Thu) 11:27:43 No.5229  引用 
Telmatogeton2種の図を示しておきます。三枝先生のご指摘通り、翅のfcuを矢印で示しました。これとr-m横脈との位置関係から2種を識別することが出来ます。参考にして下さい。

添付:5229.pdf (36KB)

Re: 岩場のハエ 投稿者:田中川 投稿日:2009/03/12(Thu) 21:02:29 No.5237  引用 
三枝豊平様、エリユスリカ様、ありがとうございます。
イソユスリカについて、物知りになった気分です。
2種の比較図もすごく参考になりました。

Re: 岩場のハエ 投稿者:エリユスリカ 投稿日:2009/03/13(Fri) 10:17:04 No.5241  引用 
三枝先生がオヨギユスリカPontomyiaのお話をされていました。海浜性のユスリカには色々なものが知られています。イソユスリカはイソユスリカ亜科というまとまった群となっています。また、ウミユスリカClunioはかつてはウミユスリカ亜科と言う一群が認められていたこともあります。現在はエリユスリカ亜科に包含されており、ニセビロウドエリユスリカ属Pseudosmittiaに近いとされています。エリユスリカ亜科の中にも幾つか、海岸で見られる種がいます。オヨギユスリカはユスリカ亜科、ヒゲユスリカ族に含まれています。また、ヒゲユスリカ属の中にも海浜性の種がいます。多岐にわたって海への進出が見られます。

オヨギユスリカ属は日本から2種が知られています。紀伊半島なら、セトオヨギユスリカPontomyia pacificaでしょう。私は、この種は観察したことがありませんが、西表島でおそらくサモアオヨギユスリカP. natansだと思うのですが、この種については実際に採集しております。時期は2月中旬でした。新月の夜8時ごろ、星砂ビーチです。真っ暗な中、懐中電灯を頼りに採集をしました。潮溜まりでは見ることは出来ませんでした。波打ち際で盛んに海水面を走り回っているのを見ています。極々狭い範囲を活発に動いていました。残念ながら、雌を採集することは出来ませんでした。紀伊半島なら成虫を観察することが出来るかも知れません。ただ、大変小さい、1ミリちょっとの大きさですので、注意しなければ見逃すかも知れません。

知り合いから、頂いたセトオヨギユスリカの雌の写真を貼付しておきます。


Re: 岩場のハエ 投稿者:エリユスリカ 投稿日:2009/03/13(Fri) 10:28:38 No.5242  引用 
言い忘れましたが、幼虫は昼間、潮溜まりで採集致しました。ですから、潮溜まりでも活動しているのかも知れません。

腐敗物に 投稿者:田中川 投稿日:2009/03/12(Thu) 00:06:24 No.5221  引用 
海岸地帯。カニの殻が大量に捨てられてある所。
体長は3ミリほど。翅脈の一部が太線になっているハエを見つけました。羽化に失敗した個体のようです。何バエか判りますでしょうか。
2009.3.10昼頃 三重県津市


Re: 腐敗物に 投稿者:田中川 投稿日:2009/03/12(Thu) 00:10:20 No.5222  引用 
この個体は死亡していました。同じような翅脈を持っていました。体長3ミリとはこの個体を測りました。

Re: 腐敗物に 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/03/12(Thu) 00:57:46 No.5224  引用 
ニセケバエ科(ゴミカ科,Scatopsidae)の1種です.この種は春に多い.

Re: 腐敗物に 投稿者:田中川 投稿日:2009/03/12(Thu) 20:54:12 No.5236  引用 
三枝豊平様、ありがとうございます。
ニセケバエ科との初めての出会いでした。また、会いに行ってきます。

シマハナアブ♀? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/03/09(Mon) 12:43:55 No.5186 ホームページ  引用 
 最近は見たこともないフンバエやハナアブが載っていますが、初心者はこんな所で迷っています。
 昨年の11月下旬に東京都世田谷区西部で撮ったハナアブです。腹部に黄色の部分が全く無くありません。真っ正面からの写真が無いので良く分かりませんが、顔面の黒色中条は無いか、或いは、不明瞭の様です。
 始めはスルスミかと思ったのですが、「札幌の昆虫」を見ると、スルスミは顔面の黒色中条が明瞭で後腿節の基部は黄色と、あるので違う様です。<br>
 キョウコシマハナアブとの区別が良く分からないのですが、「ハナアブ写真集」の写真と比較すると(肝心のシマハナアブ♀のリンクが切れています、カトウハナアブ♀も・・・涙!!)、小楯板の前半に暗色の毛が密生することや縁紋の形から、残念ながら超普通種のシマハナアブ♀の可能性が大と判断しました。正しいでしょうか?
 また、「ハナアブ写真集」では、Eristalinus属の中にEristalis属が入っており、学名もこの両者が入り混じっています。これは如何なる理由によるものでしょうか(>市毛様)。
 宜しく御教示下さい。

 左の写真では腹部の紋が青白く写っていますが、現像は色温度をやや高めに現像している(黄色が強くなる)ので、実際に青白かったとお考え下さい。


Re: シマハナアブ♀? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/03/09(Mon) 12:45:24 No.5187 ホームページ  引用 
 斜め前から。顔面の黒色中条は確認出来ません。

Re: シマハナアブ♀? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/03/09(Mon) 12:47:33 No.5188 ホームページ  引用 
 横からの図。ハナアブの触角が有毛だとは知りませんでした。小楯板前半に黒色毛が生えているのが良く分かります。

Re: シマハナアブ♀? 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/03/09(Mon) 19:39:04 No.5192 ホームページ  引用 
アーチャーン様.

これは,キョウコシマハナアブの♀の暗色型です.

シマハナアブ類は,写真で判別出来ない種類が結構あるので注意が必要です.(毛の色や密度等を調べます)

HPのEristalinus属の件は,コピー・ペーストで編集した際の修正ミスです.後で直します.

Re: シマハナアブ♀? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/03/11(Wed) 11:01:40 No.5212 ホームページ  引用 
茨城_市毛様:

 御教示有難う御座います。

 市毛氏には以前もブログの誤り(シマハナアブ->キョウコシマハナアブ)を御指摘いただき、今度こそはと思ったのですが、またもや誤りでした。

 3回同じ過ちを犯すのは昔から馬鹿と相場が決まっています。もう一度間違える訳には行きません。「毛の色や密度等を調べます」とありますので、手元の写真を見比べたのですが、容易に写真のキョウコシマハナアブとシマハナアブの区別が付きませんでした。今日になり、漸く前腿節の毛がキョウコシマでは疎らで、シマでは濃密であることに気が付きました。比較した個体数が少ないので確証には程遠いのですが、これで区別が出来るものでしょうか。

 もう少し詳しく御教示いただければ幸いです。

Re: シマハナアブ♀? 投稿者:pakenya 投稿日:2009/03/12(Thu) 13:39:33 No.5230  引用 
アーチャーン様

シマハナアブとキョウコシマハナアブの識別には、前脛節の毛の生え方に着目します。

シマハナアブの脛節をほぼ正面から見た画像です。
外側(写真では上側)の毛は脛節の幅と同じぐらいの長さがあって立ち気味で、密生しています。


Re: シマハナアブ♀? 投稿者:pakenya 投稿日:2009/03/12(Thu) 13:49:48 No.5232  引用 
続いてキョウコシマハナアブです。
撮影角度が違いますが、違いはわかると思います。

毛の長さは脛節の幅よりもずっと短く、斜めに生え、シマハナアブより疎らです。

参考になりましたでしょうか。


Re: シマハナアブ♀? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/03/12(Thu) 15:41:20 No.5233 ホームページ  引用 
pakenya様:

 御回答有難う御座います。これで漸く馬鹿と呼ばれなくて済みそうです。
 なお、「外側」とはdorsalと理解しますが宜しいでしょうか。

 Webでシマハナアブを検索してみると、殆どが前脛節の毛などよく見えない写真ばかりです。双翅目に関するWeb上の情報が如何にいい加減であるかを痛感しました。
 お陰様で、Webサイトで正しいキョウコシマハナアブとシマハナアブの写真を掲載することが出来そうです。有難う御座いました。

この虫の名前を教えてください 投稿者:EMU 投稿日:2009/03/09(Mon) 10:20:16 No.5182  引用 
はじめまして。
ガラス戸の外にいた虫です。体調1センチ弱で、背中側も撮りたかったのですが、戸を開けたら逃げられてしまいました。
お腹側からだけでも、お分かりでしたら、教えていただけるとありがたいです。
羽を閉じている状態では、グレイッシュベージュの感じでした。


Re: この虫の名前を教えてくださ... 投稿者:EMU 投稿日:2009/03/09(Mon) 10:40:47 No.5183  引用 
暗証キーの入力を怠り、このスレッドを削除できません。

書き込んだ後に、私が見たものとよく似ているガガンボダマシのスレッドがあることに気がつき、同定がとても難しい世界と理解しました。翔の写真もなく、簡単に問い合わせてしまった自分を反省しています。
私のレベルでは、ガガンボダマシの仲間で納めようと思います。余計なスレッドを入れて、失礼しました<(_ _)>

Re: この虫の名前を教えてくださ... 投稿者:アノニモミイア(三枝豊平) 投稿日:2009/03/09(Mon) 11:15:40 No.5184  引用 
  EMUさん.ご心配には及びません.写真の精度や双翅類のグループによって,種は分からなくても,属,あるいは科までわかるわけですから,これからも双翅類の仲間で疑問に思うことがあったら遠慮なく投稿ください.今回の写真はずいぶん特徴的な種で,しかも種を決める特徴がよく出ています.

  この写真がもし日本で撮影されたものでしたら,この双翅類はカバエ科(ハエカ科)のスズキカバエSylvicola suzukii (Matsumura, 1916)です.もし東南アジアなどで撮影された写真ですと,あちらにはこの種類によく似たのがいますので,本種ではないかもしれません.

  属の名前(シルウィコーラまたはシルヴィコーラ)はSylvi+colaで森+住人の意味です,2番目の種名(種小名)suzukiiと(Matsumura)はこの後で説明します.この仲間ははじめカバエ(蚊蝿;カバイ)と名前が付けられました.蚊のような蝿の意味でしょう.しかし,実際はいわゆる蝿よりも蚊の仲間に体のいろいろなつくりが似ているので(例えば触角が細くて,大変長いでしょう.これはたくさんの節でできているからです),蝿に似た蚊の仲間と言う意味でハエカと言う名前を使っておられる先生もあります.しかし,これはまだ普及していないので,カバエでいいでしょう.
  種名suzukiiスズキイというのはこの虫に名前を付けた北大の昆虫の研究室の初代の教授の松村松年という先生が,京都の鈴木元治郎さんの採集した標本を研究して,1916年に採集者の名前を学名にも和名にも付けたためです.「鈴木さんの」(男性)の意味です.(Matsumura)はこの先生の名前で,命名者といいます.丸括弧がついていますが,これはこの先生がはじめはこの種類をRhyphusという属にはいるとして発表されたのですが,その後属の名前が変わったことを示しています.1916はこの種に学名が付けられた著作が発表された西暦です.なお,厳密には学名は属名+種名で,命名者や命名年は学名の要素ではないのですから,Sylvicola suzukiiだけでいいです.

  カバエの仲間は幼虫がさまざまな腐敗した有機物,主に植物質の中で生活します.かなり水っぽいものの中でも生きているようです.日本には数種(類)いますが,今回のスズキカバエは翅にずいぶんはっきりした模様があるし,後足(後脚)の腿に相当する腿節の中ほどが幅広いリングのように暗い色になっているのが特徴です.春先からあらわれて,自然に恵まれた場所ではしばしば家の中にも入ってきます.別にイエバエやオオクロバエのような衛生害虫でもなく,また蚊のように吸血もしません.特に人の食べ物に集まると言うこともありません.人畜無害です.成虫は唇弁をつかって液体をなめるようです.学名のように森林に多いものですが,近くに木立などがあるとそこにも生息しています.

  EMUさん.できたらこの写真を撮影されたおおよその場所と日時を入れてください.

Re: この虫の名前を教えてくださ... 投稿者:EMU 投稿日:2009/03/12(Thu) 11:20:39 No.5228  引用 
アノニモミイア(三枝豊平)さん、はじめまして。
早速お返事いただきながら、お礼が遅くなり、申し訳ございませんでした。
懇切丁寧なご指導、ありがとうございました。
スズキカバエという虫だったのですね。はい、私も、鈴木といいいますからそこへやってきたのかもしれません(^^)
場所は、愛知県蒲郡市です。撮影は今月8日です。
2000年にこの場所に家を建て替える前までは、植物にも生き物にも全く無関心な人間が一人住まいをしていて、住宅地の真ん中に、約300坪の放置された豊かな(?)自然が残されていました。
入居当時は、これまで目にしたことのない虫が沢山いましたし、ヘビやガマガエルも出没しましたが、快適な生活のために私がした「自然破壊」によって、そのどれもが姿を消しつつあります。今思えば、もっと調べておけばよかった・・とは思うのですが。
それでもまだ古木が残っているので、街中よりは、見慣れない虫の数は多いかと思います。
>これからも双翅類の仲間で疑問に思うことがあったら遠慮なく投稿ください.
ありがとうございます。今後ともよろしくお願い申し上げます。

我家のユスリカ 投稿者:田中川 投稿日:2009/03/10(Tue) 00:54:45 No.5193  引用 
軒に止まったユスリカです。雌ですよね。ユスリカの仲間は種類数が多いらしいのに、なかなか紹介されていませんね。この個体の正体はどこまで判りますでしょうか。
2009.3.9昼前 三重県津市


Re: 我家のユスリカ 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/03/10(Tue) 01:57:52 No.5196  引用 
まだテネラルな印象で十分着色していないのでしょうか.今頃オオユスリカがたくさん羽化します.あるいはこの種では.なお,あなたのTrichoceraに関する投稿について,同定の困難さに関してNo.5174に書き込んでいますが,読まれましたか?

Re: 我家のユスリカ 投稿者:エリユスリカ 投稿日:2009/03/10(Tue) 08:57:12 No.5199  引用 
体の大きさはどのくらいなのでしょうか?三枝先生の井おっしる通り、今頃からオオユスリカが沢山出てきます。特に冬期から初春期にかけて発生するオオユスリカは体色が強く黒化しています。5月頃には斑紋の明瞭な淡色のものが多数発生致します。写真はテネラルなので種までははっきりしません。が、前脚の脛節と第1&#36311;節の割合から、ユスリカ属Chironomusであることは間違いないでしょう。腹部に節を横切る細いバンドが見られることから、セスジユスリカの可能性が高いようです。
オオユスリカには沢山の同胞種がいて、形態での識別はとても困難になってきています。日本のオオユスリカもヨーロッパのものとは種が異なるのではと指摘されています。事実、諏訪湖の個体群に対して幼虫の染色体、DNA解析からヨーロッパのものから異なるとの判断から、Chironomus suwaiと言う名前が、つい最近与えられました。とりあえず私はこれに対してスワオオユスリカという和名を与えています。これは、従来のC. plumosusと区別するために与えたものです。C. suwaiはあくまでも諏訪湖周辺部の個体群に対して命名されたもので、九州、北海道と同一種であるとの確証は無いためです。この事は、C. suwaiの命名者にも了解済みです。
なお、写真は雌個体のようです。特徴のはっきりしたものを除き、雌のみで種を同定することは、ユスリカでは、特に日本では、まだまだ困難な情況にあります。

Re: 我家のユスリカ 投稿者:田中川 投稿日:2009/03/10(Tue) 23:45:32 No.5203  引用 
三枝豊平様、エリユスリカ様ありがとうございます。
体長は5ミリは超えるが10ミリには遠いというような感じで見ておりました。ユスリカの写真撮影は初めてでしたので、こんなに彩りが鮮やかなものとは知りませんでした。テネラルの個体たちに共通した彩りなのでしょうか。ユスリカというと集団での活動を思い浮かべますが、この時期の彼らは個体数が少ないのですね。周りには他の個体の姿が見られませんでした。また、腹部に毛が生えていたのにも驚きでした。ユスリカには普通のことなのでしょうか。
「第1&#36311;節」は文字化けしているのでしょうか。
今度ユスリカを見つけたら、雄の個体を撮るように心がけたいと思います。
三枝豊平様、No.5174の書き込みはもちろん読ませていただいております。共感していただいた部分があると知っただけでも恐縮しております。底なしの深井戸を覗かせていただいたような気持ちです。奥が深すぎて私ごときには返す言葉もありません。

Re: 我家のユスリカ 投稿者:エリユスリカ 投稿日:2009/03/11(Wed) 11:43:50 No.5213  引用 
体長が10ミリを超えないのなら、セスジユスリカにほぼ間違いないでしょう。セスジユスリカの幼虫は家の周囲のやや流れのある溝や、水田脇の水路などに生息しています。このセスジユスリカに外見のそっくりなヒシモンユスリカというユスリカも沢山います。私もユスリカを見始めた頃は両種の違いが全然判りませんでした。セスジユスリカと異なる幼虫を採ってきて飼育したはずなのに、羽化してきた成虫は皆セスジユスリカなのは何故だと随分悩んだ事があります。今は、雄の生殖器、斑紋のパターンで識別は出来ますが。この両種の幼虫はうまく棲み分けています。セスジユスリカは流水中に、ヒシモンユスリカは止水中に生息します。例えば、5月頃この両種は水田などで沢山出現しますが、水田脇の側溝にはセスジユスリカが水田内にはヒシモンユスリカがすんでいます。また、ミクロネシア、小笠原にはヒシモンユスリカにそっくりなミナミヒシモンユスリカ(Chironomus samoensis Edwards)と言う種が分布しています。沖縄や八重山にいる種がヒシモンユスリカなのかミナミヒシモンユスリカなのかはまだ結論が出ていません。私は後者だと思うのですが。これについてはオーストラリアの研究者が今、染色体、DNAで解析を行っているところです。彼には、本土産のヒシモンユスリカを飼育して、全ステージのサンプルを送ってあります。結論を楽しみにしているところです。
ユスリカに興味を持って頂ける方が、一人でも増えて下さるのはとても嬉しいことです。先の文章で文字化けしたもの:前脚のケイ節とフ節の割合、です。

フンバエsp. 不安の同定 投稿者:バグリッチ 投稿日:2009/03/08(Sun) 22:19:01 No.5180  引用 
こんにちは。

 市毛さんに刺激されて手元のフンバエを見直してみました。
 これまで未同定の中に、Parallelommaと思われる種、Cordyluraと思われる種のほかに、4.5mm程度の小型のScathophagaらしき種がありましたが、これまで知っているScathophaga属の種とは印象がかなり異なるので 属の同定に自信がありません。

 外観からわかる同定のヒントがあればご教示お願いいたします。

 なお、画像からわかりにくいおもな特徴としては、Palpusには強い剛毛はなく、中胸下側板の剛毛は上部に1本、胸側には長い剛毛は多数あります。
 
 画像ではかなり無理があると思いますが、わかる範囲でお願いいたします。


Re: フンバエsp. 不安の同定 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/03/10(Tue) 07:57:12 No.5198  引用 
私はこれに相当する種や近似種の標本を持っていません.特に頬(顴)がよく発達している点は特徴的だと思います.しかし,写真では属を特定する形質が十分に現れていないし,本科でも属の差異が微妙な形質に基づいていますので,私には所属の見当がつけかねます.

Re: フンバエsp. 不安の同定 投稿者:バグリッチ 投稿日:2009/03/10(Tue) 21:23:28 No.5202  引用 
三枝先生

 ご教示ありがとうございます。
 
 もしかして似た標本をお持ちなら・・・と思いましたが、やはり画像だけでは無茶ですね。

 今後も注意して追加個体を見つけてみます。
 文献にも注意して検討してみます。

 引き続き ご教示の程 よろしくお願い申し上げます。

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