komachan様.
ハナバエ?はどの科を指しているのかはわかりません. イエバエ科Musciadaeのハナゲバエ属Dichaetomyiaやハナバエ科AnthomyiidaeはM1脈が前方に屈曲しません. 写真のようにM1脈が前方に屈曲するのは,ヤドリバエ科Tachinidaeやクロバエ科Calliphoridae,ニクバエ科Sarcophagidaeです. 科の検索については,北隆館の新訂昆虫大図鑑や保育社の原色日本昆虫図鑑(下)を参考にしてください. 見た目は,クロバエ科Calliphoridaeのコクロバエ属Paradichosiaですかね.
茨城@市毛さん、ありがとうございます。
無知ゆえの的外れですから大目にみてください。 間違えて覚えることも多々あると思いますので。 コクロバエ属Paradichosiaに関するweb情報はほとんど見つかりませんね。 お尋ねしてよかったです。 |
まあ様.
この種類も,シマバエ科のNoeetomima sp.ということになりますが,本種は国後から記載されたNoeetomima aberransの可能性が高いと思われます. また,以前の質問にあったNoeetomima sp.はN. fulgensの可能性が高いと思います.
名前までたどり着ける事が出来て嬉しいです。『可能性が高い』ということは、何か特徴等がイラストではなくて記述という形だったのかなと想像してしまいます。そういう資料がたくさんあるのかもしれないなあとちょっと感じました。自力ではネット上に画像、資料も見つけられませんでしたので助かりました。どうもありがとうございます。
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ハナアブ科,フンバエ科,キノコバエ科をはじめ多くの双翅類の優れた研究者であったカナダのJ. Richard (Dick) Vockeroth 博士が本日オタワで逝去されました.本掲示板関係の双翅目愛好者,とくにハナアブ科の人々に彼の逝去をお知らせします.添付書類は彼についての概要です.
添付:7962.doc (32KB)
三枝様.
先ほど,ハナアブ科の国際的なメーリングリストでもVockeroth博士の悲報が流れてきました. ハナアブ科のほか,キノコバエ科のような小型種などまで幅広い分野を調べていた偉大な研究者でしたね.
私が1966年にハワイのビショップ博物館に1年間出張しているときに,Vockeroth博士一家(奥様と二人の息子さん)がやはり1年間の出張で来られて,一緒に東南アジアの双翅類の研究を行いました.東南アジアのMuscidaeの論文はその時に彼が研究した成果です.また,1985年には私がオタワの中央実験農場のカナダ国立昆虫コレクションでオドリバエ科の北米のRhamphomyiaの研究のために4か月を過ごした時も,彼はここのスタッフで,双翅類について多くのことを学ばせてもらいました.2006年に福岡で開催された国際双翅類学会にも参加されて,この時には宮崎県須木村(現小林市須木)の猪ノ子谷で一緒に双翅類の採集を行ったのが彼と会った最後の思い出でした.その時の写真です.
並外れた記憶力の持ち主で,一昔も二昔も前に会った人についてその時の会話はもとより相手の服装まで鮮明に記憶していました.今ならコンピューターに入力されたような記憶力をもった頭脳でした.もちろんこの記憶力で双翅類について稀にみる豊かな知識をもっていました.私がこの掲示板でいろいろな双翅類について投稿できるのも,彼の教えによるところが多々あります. 博士論文は英国オックスフォード大学で世界のフンバエ科の分類でした.私もこの論文の分厚い原稿を見せてもらいましたが,残念ながらこの論文は出版されませんでした.その後ハナアブ科の研究をはじめ,Syrphiniの属の再検討など重要な論文を発表しています. 私との関係では,キノコバエ科にSaigusaiaという属を創設してくださったことと,私がオドリバエ科Rhamphomyia属にVockerothempisという亜属を創設したことが記念として残りました.この亜属のタイプ種は松村先生が記載されたR. arakawaeです. 福岡の学会の頃から糖尿病を患っていまして,その後さらに体調を崩されたようです.晩年は残念ながらあの超人的な記憶力も薄れてしまっていた,とのことです.双翅類学の超碩学がこの世から去ってしまいました.ご冥福をお祈りいたします. |
標本整理をしていたら、こんなものがでてきました。
ムシヒキアブモドキ科Mydidae の一種。 (西表島南風見田 2001年7月3日) この仲間の文献を一つも持たないので、さて。 Neomydas gruenbergi (Hermann, 1914) ムシヒキアブモドキでいいのかな?
ウーーン.まだ日本で自分で採集していない双翅目の科があった!南風見田には何度もいっているのに.なぜか・・・
自慢できるのはHilarimorphidaeくらいかな.北大の久万田先生が屋久島で1♀,小生はオドリバエがnuptial giftとして捕ってきたのを横取りした1♂のみ.
オドリバエモドキは採っていないでしょうね。採っていてもそれと気づかずアブくくりで三角紙で眠っていることもないとは言い切れないですけれど。こんな分かりやすいムシヒキアブモドキもそれと気づかずあったくらいですから。標本はちゃんと作らないとダメですね。日々反省。
達磨さん、ツリアブモドキ・アミカモドキも採ってますか?(笑)
こちらには久しぶりの投稿で恐縮です。 私もこの前の同定会で披露させていただきましたが、ペアの本種?(一応今のところ国内では1種みたいになってますが・・・)を、インセクトフェアで購入しました。たまにあのフェアも変なものがありますです。生きた個体を見たいものです。
ツリアブモドキ(アカツリアブモドキかな?)は栃木県博においてきました。
アミカモドキは昨年の昆虫学会の際に松本でアノニモ先生と一緒に初めて見てきました。こちらについてはFly times, issue 47 : 2-5. に紹介があります。 http://www.nadsdiptera.org/News/FlyTimes/issue47.pdf 目下、見つけたい科の筆頭は Corethrellidaeチスイケヨソイカ科(Corethrella towadensisというのが青森から記録されている)とPhrebotomidaeサシチョウバエ科(これも青森にいる)。いずれもちっちゃくて、トラップを使わないと見つからない。 |
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