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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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International Congress of Dipt... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2013/10/01(Tue) 01:54:26 No.8546  引用 
第8回国際双翅学会議がドイツのポツダムで来年8月10-15日に開催されます。このアナウンスメントが来ていますので、以下に引用しておきます。http://www.icd8.org で検索していただければ詳細が分かります。



Please find the 2nd Circular with all important information regarding the Congress enclosed.

Registration and abstract submission are now open and we are looking forward to receive your registration. Please read the "Registration and abstract submission guidelines" on the ICD8 webpage carefully before you submit your data.

In case of any questions please contact the congress organizing agency pcma gmbh:

Ms. Sandra Geißer via email sandra.geisser@pcma.de or via phone 0049/30/76768420
Ms. Sara Werner via email sara.werner@pcma.de or via phone 0049/30/76768419

Please forward this message to colleagues and to your national biological and entomological societies for further distribution.

Yours sincerely,

Marion Kotrba
(ICD8 Chair)


On behalf of the organizers of ICD8:
pcma professional congress & marketing agency gmbh, Crellestr. 21, 10827 Berlin, Germany, Ph +49 (0)30 767684-0, Fax +49 (0)30 767684-29.
Managing Director: Bernd Wiedemann, HRB 40669, Local Court Berlin-Charlottenburg, VAT-N°: 30/476/00921, ID-N°: DE 136 768 660.

富士山のハエについて 投稿者:HM 投稿日:2013/09/29(Sun) 14:07:01 No.8543  引用 
富士山南麓二合目の標高約1500メートルのところで9月29日に撮影したハエについてご教示ください。
マルボシハナバエによく似ているように思うのですが模様が異なります。複数の個体を確認しました。
よろしくお願いいたします。
                         HM


Re: 富士山のハエについて 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2013/09/30(Mon) 07:33:10 No.8544  引用 
シナヒラタハナバエで検索して、投稿画像と比べてみたらいかがでしょうか。

Re: 富士山のハエについて 投稿者:HM 投稿日:2013/09/30(Mon) 20:18:56 No.8545  引用 
アノニモミイア様
コメントをありがとうございました。
いくつか検索してみてシナヒラタハナバエで間違いないと思いました。
スコットカメムシなどに寄生すると図鑑には書かれていましたが、標高1500メートルの地点でよく見かけたのはエゾアオカメムシでした。これも寄主に含まれる可能性があるのではないかと思います。これからも観察を続けます。
今後ともご指導よろしくお願いいたします。
                         HM

ツヅミミノムシに産卵するハエ 投稿者:ハンマー 投稿日:2013/08/10(Sat) 22:33:35 No.8472  引用 
マダラマルハヒロズコガの幼虫(ツヅミミノムシ)に産卵するハエをみつけました。幼虫が頭を出すのを待って、産卵していました。

Re: ツヅミミノムシに産卵するハ... 投稿者:ハンマー 投稿日:2013/08/10(Sat) 22:37:25 No.8473  引用 
ハエの全身が見える写真です。
ツズミミノムシに産卵するヤドリバエについて何か知られていることがありましたら、ご教示ください。よろしくお願いします。
2013年8月10日、兵庫県加東市での撮影です。


Re: ツヅミミノムシに産卵するハ... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/08/10(Sat) 23:05:04 No.8474  引用 
ハンマー様.

写真からすると,Trigonospila属シロオビハリバエの1種と思われます.
日本では,T. vittigeraがゴミムシダマシの幼虫に寄生することが知られているだけで,極東の昆虫の検索を見ても,日本に産する他の2種についてはホストについてコメントがありません.

一方,オーストラリアに分布するT. brevifaciesは鱗翅目幼虫に寄生し,ニュージーランドではハマキガ等への生物防除剤として使用されているようです.

Re: ツヅミミノムシに産卵するハ... 投稿者:ハンマー 投稿日:2013/08/11(Sun) 07:14:07 No.8476  引用 
市毛様
コメントありがとうございます。ひょっとすると、寄主からハエを同定できるかもしれないと思っていましたが、甘かったですね。
出来は良くないですが動画も撮りましたので御覧ください。
http://youtu.be/9HGUATn5sTE

Re: ツヅミミノムシに産卵するハ... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/08/11(Sun) 09:36:13 No.8477  引用 
ハンマー様.

今回の記録の重要性がはっきりしませんが,日本でのヤドリバエの奇主についてまとめた Shima, H. 2006, A Host-Parasite Catalog of Tachinidae (Diptera) of Japanには書かれていませんし,動画も貴重なものだと思います.

大阪自然史博の松本氏に問い合わせてみると良いかもしれません.

Re: ツヅミミノムシに産卵するハ... 投稿者:ハンマー 投稿日:2013/08/12(Mon) 06:24:51 No.8478  引用 
市毛様
アドバスに従って、松本さんに問い合わせてみます。

Re: ツヅミミノムシに産卵するハ... 投稿者:ハンマー 投稿日:2013/09/27(Fri) 06:21:14 No.8538  引用 
古いスレッドを上げてすみません。

松本さんから、舘卓司さんからのコメントとして
Trigonospila transvittata (Pandell'e)だろうという返事を頂きましたが、ここに書き込むのを忘れていました。

Re: ツヅミミノムシに産卵するハ... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/09/27(Fri) 21:57:30 No.8539  引用 
ハンマー様

種名まで辿り着いたようでよかったですね.

Helcomyzidaeの日本新記録 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/09/22(Sun) 11:35:19 No.8533  引用 
過日、札幌で開催された日本昆虫学会の一般講演で、私が、「日本列島から未知の双翅目ケブカハマバエ科Helcomyzidae(Diptera)」と題して、新潟県海岸で得られた本科の1種について講演しました。しかし、本科についてはすでに岡留恒丸(1971)によれば、本科のハエが倉橋弘さんによって金沢で1969年3月23日に採集されていて、岡留さんはそれを北米西北部に生息するHelcomyza mirabilis Melanderとして同定して発表されていました(まくなぎ、No.6:23)。和名はキンパツナギサバエとされています。そのために私の講演で、日本未知というのは間違いということになりました。

なお、私の材料の新潟の標本(添付画像)は、タイプ産地で採集されたH. mirabilisとは♂交尾器などや翅の斑紋に相違があり、H. mirabilisとは別種と考えられます。倉橋さんの採集された標本が私の標本と同一かどうかは今後の検討に待ちたいと思います。

なお、科名として私はケブカハマバエ科を提唱していますが、岡留さんのキンパツナギサバエに基づくとナギサバエ科という名称も可能になるかと思います。語呂的にはナギサバエの方が響きが良いですね。なお、キンパツは北米の標本に関する限り腹部に密生する長毛の先半分が黄褐色ないし黄色になる点に基づいているかと思いますが、私の新潟の材料ではそれほどではありません。

このハエは外観はヒメフンバエのような感じで、色彩はもっと暗色です。幼虫は海岸に打ち上げられている海藻などを食べ、成虫は砂浜にいて、人が近付くと短距離を低く飛んでしばらくして止まるが、採集は難しいとか。

なお、上記岡留さんの報文については、北九州市立自然史博物館の上田恭一郎さんからの指摘でしたので、この場でもお礼を言わせていただきます。

それにしても、倉橋さんが大会プログラムに目を通していただいて、ご注意いただけたら、講演の場で訂正できたのに・・・・。自分の不注意の反省が先だ!と言われるかも。
 


Re: Helcomyzidaeの日本新記録 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/09/24(Tue) 22:08:11 No.8534  引用 
三枝豊平様.

日本産昆虫総目録(1989)を作った時に収録漏れしたようですね.総目録の諸言をみると岡留先生の名前もあるのですが(^_^;)

Re: Helcomyzidaeの日本新記録 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/09/24(Tue) 23:21:45 No.8535  引用 
あの目録は九大昆虫学教室の院生が作成したのを双翅目の一部の専門家が目を通したと記憶していますが、あわただしく作成、チェックが行われたと思いますので、多くの不備が残されました。

現在進行中の日本昆虫学会発行の「日本昆虫目録」は蝶類の号が出版され、続いて双翅目の巻などの出版が期待されています。この目録はそれぞれの科の分類学者が担当しているので、日本産昆虫総目録よりは信頼性が高いと思いますし、原記載、主要なシノニム、より詳しい分布が含まれています。現時点でほぼ9割がた原稿が集まっていますので、あと一息です。蝶類の号は福岡市の櫂歌書房から発行されています。関心のある方は同社の方にご連絡いただき、購入くださると、今後の出版にも大きな支援になりますので、よろしくお願い申し上げます。

金沢から記録されたH. mirabilisの追跡を現在試みています。

フンバエの新属新種 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/04/26(Sat) 21:08:09 No.4487  引用 
先日,Zoological Recordの2007年版で,長野県からフンバエの新属新種Orchidophaga gastrodiacolaが記載されているのを知り,論文を取寄せてみました.

写真を見ると,翅の先端が暗化した体長約5mm程のPsilidaeのようなフンバエです.(ほんとにフンバエ?)

記載に使用した標本は全てオニノヤガラから羽化した標本とのこと.
記載者が昆虫を専門とする人ではないので,本文に体長の表記が無かったり,交尾器も平圧したプレパラートの写真だったりとかなり変わった論文でした.

Kato, M., K. Tsuji & A. Kawakita (2006) Pollinator and stem- and corm-boring insects associated with mycoheterotrophic orchid Gastrodia elata. Annals of the Entomological Society of America 99 (5): 851-858.

Re: フンバエの新属新種 投稿者:Campsicn 投稿日:2013/09/19(Thu) 23:28:11 No.8522  引用 
非常に古い書き込みへの返信で恐縮ですが、今年になってこの Orchidophaga gastrodiacola は、セマダラハネオレバエ Chyliza vittata Meigen, 1826 のシノニムとされたようですね。

記載時には、DNAの塩基配列なども考慮してフンバエ科の Delininae に近縁と推定されたようですが、市毛様の見立て通り、有弁翅類ですらない Psilidae だったようで、いろんな意味で驚きです。

ご存知の方も多いかと思いますが、個人的な備忘録もかねて書き込ませていただきました。

参考:Sueyoshi, M. 2013. Orchidophaga gastrodiacola Kato, 2006, is Chyliza vittata Meigen, 1826 (Diptera: Psilidae): discussion on its taxonomy and biology. Zootaxa 3620 (3): 473-480

Re: フンバエの新属新種 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/09/20(Fri) 08:51:40 No.8523  引用 
Campsicn様.

やはり,そうでしたか.

Kato et al.(2006)では,オニノヤガラGastrodia elataからOrchidophagaとナガモモブトハナアブAzpeytia shirakiiを記録していましたが,偶然私もオニノヤガラの周辺からChylizaとナガモモブトハナアブをたくさん採ったことがありました.

元々,フンバエ科の小型種とハネオレバエ科等との区別に悩んでいたので,もしやと思ってました.

この論文には気づきませんでした.書き込みありがとうございました.

Re: フンバエの新属新種 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/09/20(Fri) 16:41:38 No.8524  引用 
この件については、DNAデータの不注意な乱用の例として、英国の双翅学者Peter ChandlerがSciaroideaのメーリングリストの中で批判しています。以下それを添付しておきます。

添付:8524.doc (30KB)

Re: フンバエの新属新種 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/09/20(Fri) 16:51:37 No.8525  引用 
前の投稿でPeter Chandlerが問題視して、彼のオリジナルの投稿に添付してあった2論文の最初のページだけ添付しておきます。

添付:8525.pdf (47KB)

Re: フンバエの新属新種 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/09/20(Fri) 16:52:57 No.8526  引用 
もう一つの論文の最初のページです。

添付:8526.pdf (57KB)

Re: フンバエの新属新種 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/09/20(Fri) 18:23:21 No.8527  引用 
Kato論文については、著者らの勇み足はもとより、米国昆虫学会の会誌なので、レフェリーはいったい何をボヤーとしていたのか、その真価が問われます。
誰が見ても、この論文に出ている写真からはフンバエとは思えず、Acalyptrataeをある程度知っている人ならハネオレバエ科であることは一目瞭然です。

Re: フンバエの新属新種 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/09/21(Sat) 23:36:15 No.8529  引用 
Kato論文でフンバエ科と誤同定された種が、実際はハネオレバエ科のChyliza属であることは、同論文に含まれるこのハエの翅の写真(添付)を見ると明確です。前縁脈にきわめてはっきりとした、しかも長めの切目(costal break)が見えます。そしてこの部分に達するはずのSc脈の弱い主要部が原文の付図ではきわめて不明瞭に前縁脈とR1脈(前縁脈に達する顕著な黒い脈)の間にかろうじて認められます(ここに引用した図では消えている)。また、いわゆる臀室、真のCuA室の末端が直角ないしやや鋭角になっています。そのほかにも、ハネオレバエ科の特徴がでていますが、上記の前縁脈の切目と弱いSc脈、直角ないし鋭角のCuA室の末端はフンバエ科には見られないものです。

Re: フンバエの新属新種 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/09/22(Sun) 00:19:29 No.8530  引用 
新北区の双翅目のマニュアルから、Chylizaとフンバエ科の1種の翅(次の書き込み)の図を引用しておきます。Chylizaの翅脈がKato論文の翅の写真と一致することが了解できると思います。

Re: フンバエの新属新種 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/09/22(Sun) 00:21:55 No.8531  引用 
この図はフンバエ科のCordiluraの翅脈です。

Re: フンバエの新属新種 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/09/22(Sun) 08:14:14 No.8532  引用 
三枝様,詳しい解説ありがとうございます.
また,Chandler氏のメーリングリストもありがとうございます.同様な問題が複数出ており,色々と問題視されているとは知りませんでした.

丁度末吉さんからまとめて別刷りが送られてきまして,Zootaxaの論文も入っていました.

毎年,この時期になると色々な大学の生態学の学生から,ハナアブや双翅目全般の同定の依頼メールが届きはじめます.
大概のテーマは,特定の植物にどのような昆虫が集まるかという研究のようです.
中には,何百という標本を同定して雌雄の比率まで知りたいとのメールもあります.

毎回,双翅目の同定の困難さを伝え,参考文献をもとに自力で科レベルでまとめなさいとの返事をしております.

pollinatorとしての双翅目の比率が無視できないようですが,同定が出来ないので色々と無茶な論文が出るのかもしれません.

三枝様の言う通り,Katoの論文が米国昆虫学会の査読を通ったのも驚きです.

ウミベカトリバエでしょうか? 投稿者:SGR 投稿日:2013/09/15(Sun) 08:50:41 No.8508  引用 
2013年9月7日に新潟県佐渡島、両津港付近の浜辺で採集したハエです。この画像は♂だと思います。大きさはだいたい4.5-5.0mmくらいです。
日本のイエバエ科の亜科の検索表でミズギワイエバエ族までいき、属の検索表でカトリバエ属となりました。そこから更にウミベカトリバエにたどり着くことができました。

採集した個体の後脚にはmetatarsusにpadらしきものがあるにはあるのですが、257ページのText-fig.43 とは少し違う気がするのですがこれはどうなのでしょうか?

よろしくお願いします。


Re: ウミベカトリバエでしょうか... 投稿者:SGR 投稿日:2013/09/15(Sun) 08:51:57 No.8509  引用 
hind metatarsus です。

Re: ウミベカトリバエでしょうか... 投稿者:SGR 投稿日:2013/09/15(Sun) 08:53:24 No.8510  引用 
顔です。

Re: ウミベカトリバエでしょうか... 投稿者:SGR 投稿日:2013/09/15(Sun) 08:57:11 No.8511  引用 
最後に胸部の背板です。
ウミベカトリバエはdc2+3ですが、私にはあるように見えませんでした。

いくつも貼ってしまってすみません。


Re: ウミベカトリバエでしょうか... 投稿者: 投稿日:2013/09/17(Tue) 01:55:11 No.8516  引用 
これは・・・!!
後脚付節のpadの形状が、どちらかというとウミベカトリバエよりはハマナコカトリバエ(日本のイエバエ科Text-fig.47)に近いように見えるので、現在検討課題になっているカトリバエのような気がします。

検討課題になっているLispeは2種類あって、一つはハマナコカトリバエとゲニタリアはそっくりだが翅に斑紋がないもの、もう一つはゲニタリアが日本産の既知種とは全く異なるものです。

ゲニタリアがハマナコそっくりな方は、数年前に新潟市の海岸で1♂だけ採集したものの、粗忽者ゆえに不注意でゲニタリアを破損して、追加個体も採集できていないので保留のままになっています。採集場所は大雨が降ると水たまりができる湿った砂地という環境です。トウヨウカトリバエとケヅメカトリバエは採っているのですが、肝心のものが見つからないのです。

ゲニタリアが異なる方は、ソーティングの依頼を受けた標本の中に入っていたもので、採集地は宮城県の某河口の砂浜だそうです。こちらはwebアルバムに標本写真があります。パスはsato、Lispe1〜7がその標本です。
http://gallery.nikon-image.com/170402026/albums/795400/
これも記載のためには状態のよい標本がなるべくたくさん必要なのですが、今のところ採集できていません。


SGR様の採集された標本が検討課題のものと同一の種とは限りませんが、少なくとも日本のイエバエ科では当てはまる種がなさそうなので貴重な標本と思います。できれば標本を倉橋博士に見ていただくことをお勧めします。連絡先をご存じない場合は私が仲介いたしますのでメールをお送り下さい。

Re: ウミベカトリバエでしょうか... 投稿者: 投稿日:2013/09/17(Tue) 08:16:29 No.8517  引用 
SGR 様
猫又 様

みなさまおはようございます.

貴重な情報を提示くださいまして,ありがとうございます.

同様のものを今年の初夏に採集したのですが,同定が手におえなくてお蔵入りしそうになっていました.場所は山口県萩市と島根県益田市です.河口の砂地でミギワバエ類を追いかけていました.腹部の紋とゲニがハマナコとよく似ていながら,翅に紋がないものです.

新潟でも採れていたのですね.秋にも採れるのですね.

皆様の標本を倉橋先生に見ていただくのでしたら,私のものもご一緒させていただいてもよろしいですか? 

Re: ウミベカトリバエでしょうか... 投稿者:SGR 投稿日:2013/09/17(Tue) 11:58:28 No.8518  引用 
猫又様
さんご様

御回答ありがとうございます。
そうなのですか!少し驚きです。
このハエは(私が採集した場所では)曇り(やや雨)の日、また晴れの日でも砂浜にいましたが数は少なく、動きがはやいためあまり多くは採れませんでした。今手元にあるのはこの画像の♂が1個体と(全く同じ場所で採集した)♀が3個体です。♂は1個体しか採れていなかったのと、現地で標本を作成するという悪環境であったため破損を恐れてゲニタリアはだせていません。掲示板の御回答次第でKOH処理をしようと考えていましたが、とりあえずはそのまま保管しておきたいと思います。

私は倉橋博士の連絡先を存じませんで、猫又様に仲介役をお願いしたいと思っております。ですから私があまり勝手なことは言えないのですが、私も是非さんご様の標本と共に見て頂きたいと思います。

Re: ウミベカトリバエでしょうか... 投稿者: 投稿日:2013/09/18(Wed) 11:05:58 No.8519  引用 
SGR 様

イエバエ科はニクバエ科とちがって交尾器が脆弱で,無理に引っ張ると壊れてしまうことが多いので,1個体しかとれなかったときは怖くて手がだせないことが多いですよね.お気持ちわかります.

猫又様に労をとっていただくまでもなく,別件で先生に標本を見ていただこうと思っていたところですので,よろしければ私のところにお送り下さい.ただ,先生はいつもとてもお忙しいようですので,普段は時期を選んでお送りしています.次の便がいつになるかわかりませんが,お伺いをたててみます.
私の連絡先,住所等は「はなあぶ」誌の30号や33号で倉橋先生と共著させていただいた報告の最後に記してあります.


猫又 様

このたびは突然横から大変失礼致しました.

ちょうどハマナコカトリバエ疑いの標本で悩んでいたところでしたので,大変ありがたいです.

近似の未解決種が,しかも2種類もいるなんて全くしりませんでした.あわてて報告などしなくてよかったです(^^;)
今後もいろいろ教えてくださいませ.よろしくお願いします.

標本ですが,私のほうで取りまとめて先生にお送りさせていただこうと思いますが,猫又さんはいかがなさいますか? よろしければ私のほうへお送りください.

Re: ウミベカトリバエでしょうか... 投稿者: 投稿日:2013/09/18(Wed) 14:59:03 No.8520  引用 
さんご 様

ご無沙汰しております。
お申し出はありがたいのですが・・・
SGR様とメールで連絡を取りました結果、SGR様は直接倉橋先生にコンタクトを取った方がよいと判断しました。
私の方の標本は、片方はどこかに埋もれ、もう片方は私の所有物ではありません(汗)。埋もれている方はいずれ掘り出しますが、いつになるかわかりません。
というわけで、申し訳ありませんが、とりまとめはしない方針でお願いいたします。

しかし、しっかり採集されているところはさすがですね。
ハマナコ似は、はたして別種なのか、変異なのか、解明されることを期待しています。

Re: ウミベカトリバエでしょうか... 投稿者:さんご 投稿日:2013/09/18(Wed) 15:50:14 No.8521  引用 
猫又 様

ご連絡いただきましてありがとうございます.

とりまとめの件,了解です.私のほうは別件で少し時間がかかりそうなので,SGRさんが直接されることになってよかったと思います.

いつも有用な情報を提示してくださいましてありがとうございます.今後もよろしくお願いします.

ヤマトorサッポロ? 投稿者:バグリッチ 投稿日:2013/09/15(Sun) 09:06:10 No.8512  引用 
皆さんこんにちは。

 9/14に熊谷市にてヒゲナガハナアブの一種(体長約16mm)が採れました。
 サッポロかヤマトではないかと思うのですが、この2種をどこで判断するか良くわかりません。
 ご教示いただけましたらありがたく存じます。

 画像もう1枚、後ろに付けます。


Re: ヤマトorサッポロ? 投稿者:バグリッチ 投稿日:2013/09/15(Sun) 09:18:56 No.8513  引用 
画像、もう1枚です。

 左上:小楯板
 右上:左後脚の根元を腹面を上にして撮影
     →基節の先近くの外側が、多少こぶ状に突出する
      が、その部分に特に毛や刺毛が集中して生じて
      いる様子はない。
 下 :腹部背面、左側辺部
     →各節後縁を縁取る黄色部分は、側縁に達すると
      やや前方に伸びる。(黄色と黒のマダラとなる)
      各腹背板の黄色斑紋は腹部背板側縁に接しない。
      (腹部側縁の縁取りまでで止まる)

 これらの特徴である程度わかるでしょうか?


Re: ヤマトorサッポロ? 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/09/15(Sun) 11:53:42 No.8514  引用 
このグループの分類は,非常に難しい問題を含んでます.
ヨーロッパでさえ"Difficult five"と言われているのに,極東に来るとさらに種類が倍増し,交尾器や触角比で区別出来ない種類が混沌としてます.

日本でのCh. arcuatus(arcuatum)は誤認の可能性が高いと思うのですが,素木コレクションに唯一残されていた標本は貸出中で正体不明です.
また,このCh. arcuatumとCh. festivumは研究者によって入替るので未だ良く解りません.Iliff&Chandler(2000)Case 3090 Musca arcuata and M. festiva Linnaeus, 1758 (currently Chrysotoxum arcuatum and C. festivum) and M. citrofasciata De Geer, 1776 (currently Xanthogramma citrofasciatum) (Insecta, Diptera): proposed conservation of usage of the specific names by the designation of neotypes for M. arcuata and M. festiva. Bull. Zool. Nomen. 57:87-93.

Ch. sapporoとCh. shirakii(=japonica)は中間型が見られるのでシノニムの可能性が高いようです.

この他に,竹内がCh. shirakiiとして図示した未記載種(Ch. graciosumの近似種)が普通に採れます.これは各腹板後縁の斑紋が発達します.

ヒゲナガハナアブ属のこのグループは,貸出中のタイプ標本を精査するとともに,DNA等も交えて再検討が必要性と思えます.
今年 S.-W. Suk,, Han H.-Y., 2013. Clarification of previously confused Chrysotoxum sapporense and Chrysotoxum graciosum (Insecta: Diptera: Syrphidae) in East Asia based on morphological and molecular data. Animal Cells and Systemsという論文が出ています.
論文がまだ届いていないのですが,下書きを読んだ感じでは,結構きれいに分かれてます.

今回の標本は,Ch. sapporense - shirakii群と思われます.

Re: ヤマトorサッポロ? 投稿者:バグリッチ 投稿日:2013/09/16(Mon) 08:22:58 No.8515  引用 
市毛様

 ご無沙汰しております。
 また、ご教示ありがとうございます。

 相当面倒な感じですね。
 まずは、Ch. sapporense - shirakii群ということで理解します。
 
 埼玉では、Ch. arcuatusの記録がありますが、Ch. sapporenseはありません。
 Ch. arcuatusの正体が不明であれば、記録に注釈などの付記が必要かもしれませんね。
 
 また、いろいろ教えてください。

亜科までいけません 投稿者:SGR 投稿日:2013/09/11(Wed) 23:15:56 No.8502  引用 
画像は2013.8.5に山梨県韮崎市穴山町で採集し、イエバエ科♀であろうと判断したハエです。

(もしイエバエ科でなければ元も子もないのですが・・・)「日本のイエバエ科」で検索表を見ていく際にいくつか分からないことがあったので質問させて頂きたいと思います。

316ページの亜科の検索表で4までいったのでそこからです。
半月溝の上あたりで完全に交叉している剛毛が一対確認できるのですがこれを額内交叉剛毛として見てよいのでしょうか?
また、翅のM脈はこのような画像のハエの場合は直線状とみればいいのでしょうか、それとも先端で前方に湾曲しているとみればいいのでしょうか?その点でも混乱しているため、4から先に進めずにいます。
ちなみに6ページの検索表では3で止まってしまいます。

もしほかに必要な箇所の写真が必要でしたら、貼りたいと思います。稚拙な質問ですが、どうぞよろしくお願いします。


Re: 亜科までいけません 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/09/13(Fri) 22:50:48 No.8506  引用 
SGR様.

額内交叉剛毛,M脈共に,本文とText-fig.1を見比べれば解ると思います.

この掲示板で何度か出ているように,「日本のイエバエ科」は検索表が英文と和文で一部異なっている場所が何ケ所もあるので,使いこなすのはかなり難しく感じます.

ある程度の量の標本を「ハエ−生態と防除−」や「Fauna Japonica Muscidae 」,「RES Handbook Muscidae」等と比べながら調べていくと良いと思います.

Re: 亜科までいけません 投稿者:SGR 投稿日:2013/09/14(Sat) 21:18:39 No.8507  引用 
茨城@市毛様

御回答有難うございます。もう一度しっかり読み込んでみようと思います。
和文と英文とで異なる部分はどちらが正しいのか分からないうちは非常に怖く感じます。その上、使いこなすのはかなり難しいのですか・・・。
今後は教えて頂いた書籍を入手した後、それぞれを参考に読んでいきたいと思います。

幼稚な質問でしたがお答え頂いて、また参考となる書籍を教えて下さって有難うございました!
今度ともよろしくお願い致します。

教えてください 投稿者:SGR 投稿日:2013/08/30(Fri) 01:01:16 No.8490  引用 
初めて投稿させて頂きます。
採集日は2013.8.17
採集地は埼玉県さいたま市の公園で、芝生をスイーピングした際、(見た目が同じな個体が)大量に入った個体の中の1匹です。

あまり綺麗な画像ではないのですが、よろしくお願いします。


Re: 教えてください 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2013/08/30(Fri) 23:44:25 No.8493  引用 
2枚の画像からの判断は確信はないのですが、翅脈相からキモグリバエ科Chloropidaeの1種でしょう。

キモグリバエ科についてはまったくの門外漢ですが、この科で後脚の腿節が肥大して、これとの関連で脛節も湾曲するものの一つにMyromyza属があります。

小腮鬚の色、胸部の斑紋からMeromyza pratorum Meigenの可能性があります。

Re: 教えてください 投稿者:SGR 投稿日:2013/08/31(Sat) 10:07:18 No.8494  引用 
アイニモミイア様、詳細なご回答に感謝します。

このハエはキモグリバエ科だったのですね。科すらわからなかったので、本当にありがたいです。そしてMyromyza属の説明も大変勉強になりました。

また質問させて頂きたいと思います。その際は是非よろしくお願いします!

Re: 教えてください 投稿者:SGR 投稿日:2013/09/11(Wed) 23:35:12 No.8503  引用 
大変失礼なミスに気づきました。

質問に御回答下さった方の名前を間違えてるとは恥ずかしい上に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

アノニモミイア様、非礼このうえないことと、謹んでお詫びを申し上げます。

Re: 教えてください 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2013/09/12(Thu) 00:46:32 No.8504  引用 
SGRさん。勘違いや入力ミスは私もしばしばしています。一切ご心配ありません。なお、このハンドルネームは、Anonymomyiaのカタカナ書きです。anonymos-myia(無名ーハエ)いわば名無しの権兵衛(ゴンバエ)のつもりです。まだまだ日本列島には、名前の付けられていない双翅類の種(名無しのハエ)がおびただしく生息しています。ぜひ今後もハエに執着して、珍しい種を見つけてください。

Re: 教えてください 投稿者:SGR 投稿日:2013/09/12(Thu) 12:55:03 No.8505  引用 
アノニモミイア様、そう言って頂けけるととても安心できます。ありがとうございます。
そしてそのハンドルネームにはそういう意味があったのですか。一体どれほどのハエが名無しなのか予想もつきませんが、まだまだいる名無しのハエに名前がつけられるよう、未熟者なりに勉強し、少しでも貢献できる日がくるよう、今後も精進していきたいと思います。

シリアカニクバエ 投稿者: 投稿日:2013/09/04(Wed) 23:04:54 No.8495  引用 
シリアカニクバエを採りました。北龍館の新訂原色昆虫大図鑑IIIには、
「生息場所が比較的限局している。市街地にのみ見られ、札幌、仙台、東京などに多く、、、」
とあります。普通種かどうか分かりませんが、投稿してみます。

標本にしても赤い尻と頬の白い毛が目立ちます。


Re: シリアカニクバエ 投稿者: 投稿日:2013/09/04(Wed) 23:06:08 No.8496  引用 
採集日は7月12日、採集場所は名古屋市中村区、体長11[mm]です。
名古屋駅に人を送って行ってその帰り、駅から西へ2.5[km]ほど離れた神社で見つけました。
以前にまだ採集はしていなかった時、港区の公園でシリアカ状のニクバエを見かけたことがあり、
採集するようになってぜひ捕まえたいと思っていましたが、今回通りがかりに立ち寄った所で採集できました。

ほかのハエと共に犬の大きな排せつ物にたかっていて、しばらく見ていましたが、
シリアカは個体数が多くなく、飛び去ったり違う個体が来たりすると分かりやすく、
もしかしたら同じ個体があまり長時間とどまらないかもしれないという印象を持ちました。
その時はたまたまだったかもしれませんが。

赤くないニクバエもいて、予想でシリグロニクバエに見えるのは避けてわずかに一匹採りましたが、結果はモトミセラでした。


Re: シリアカニクバエ 投稿者: 投稿日:2013/09/04(Wed) 23:07:08 No.8497  引用 
Googleでcrassipalpisで画像検索すると、オーストラリアのニクバエの交尾器画像や分布が出てくる興味深いサイトがありました。
ページの階層を上がってみるとたくさん出てきます。

http://keys.lucidcentral.org/keys/v3/Sarcophaga/key/Key%20to%20the%20Australian%20Sarcophaga/Media/Html/

オンラインで同定できるようなことも出てきます。
ちなみにオーストラリアのモトミセラは色が赤いのに驚きました。


Re: シリアカニクバエ 投稿者: 投稿日:2013/09/04(Wed) 23:07:54 No.8498  引用 
学名を見ていくと、
Fauna Japonica では、Parasarcophaga crassipalpis
中国蝿類では、Parasarcophaga (Jantia) crassipalpis
みんなで作る双翅目図鑑では、Sarcophaga (Parasarcophaga) crassipalpis
Flesh Fly Generic Navigator では、Sarcophaga (Liopygia) crassipalpis
先の北龍館の図鑑では、Liopygia crassipalpis
と、いろいろ出てきます。

Parasarcophaga属にするかSarcophaga属の亜属にするかという話は少し読んだ覚えがあります。
それだけでは終わらなくてLiopygiaというのもあるようで、難しいと思いました。
それぞれ理由が分かるといいのですが、調べるのは簡単ではないと思います。
何かご存知の方がみえましたらコメントしていただけたらと思います。
よろしくお願いします。


Re: シリアカニクバエ 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/09/06(Fri) 14:41:03 No.8499  引用 
大宮様.

シリアカニクバエ良いですね! 未だ採ったことはありません.

熱帯・亜熱帯に広く分布し,貿易によって温帯や亜寒帯に広がった種類のように思えます.こちらのような田舎にはいないようです(^_^;)

属の取扱いについては,私のようなアマチュアには荷が重い話です.

簡単に言えば,Pape(1996)の世界のニクバエ科カタログに黙って従ってLiopygia亜属とするか,やはり細かく分けるのが望ましいと考えてLiopygia属とするか,研究者によって考えが一致していないということです.

Re: シリアカニクバエ 投稿者: 投稿日:2013/09/06(Fri) 23:44:57 No.8500  引用 
大宮様

茨城@市毛様

みなさまこんばんは.


再びニクバエの投稿をしていただきましてありがとうございます.ニクバエマニアとしてはうれしいかぎりです.

標本の作りも写真もきれいで,いつも感心しております.

シリアカニクバエは大きくて白くて,とても見事なハエですよね.都会のハエ感が漂っているようにおもいます.「大都市ではめずらしくない」的なことが書物にかかれていますが,都会がない地元山口県ではめずらしい種類のようで,これまでわずか1個体,それもなぜか人里離れた山の頂上でとっただけです.

犬糞にやってきてはすぐに去って行ったとのことですが,一般にニクバエ類は,腐肉トラップなどを仕掛けて観察すると,♂は滞在時間(摂食時間)が短い場合が多く,少し吸汁すると,すこし離れたところに移動して,ほかのハエや♂が来ると追い払ったり,♀が来ると飛びついたり,要するにケンカと♀に対する興味のほうが食事への興味より強いような奴が多い感じがします.これに対して♀はじっくり滞在して心行くまで食事を続けています.観察されたのは♂だった可能性がありますね.

これを書いていて思いましたが,「本種の発生源は不明」的なことが長崎のニクバエの報告に述べられていたように記憶しています.犬糞ですか.たしかに犬糞ならば都市部でも安定的に供給されているでしょうし,栄養も豊富でしょうね.

もっとも,摂食源と発生源が異なることも多い(花で吸蜜,死骸に産仔など)ので直ちにつながるわけではありませんが,犬糞も発生源として十分考えられると思いました.

オーストラリアのニクバエのサイト,知りませんでした.交尾器の図が多数示されていて,大変に参考になりました.ありがとうございました.

この中で,ご指摘のオーストラリアのモトミセラの交尾器ですが,確かに赤いです.しかし一般に羽化後まもないテネラル(未成熟成虫)では,キチンとキチン化していないためでしょうか,交尾器の色が薄いことがあり,赤褐色ないしアメ色に見えることもありますので,交尾器の色だけで種の判断材料とはしにくいです.腹部の市松模様の黒い部分などが赤茶色に見えるような個体ならおそらくテネラルですので注意が必要です.

ニクバエ科の研究誌についてはほとんど何も知りません.ただ,亜属Jantiaは現在Liopygiaのjunior synonymになっているらしい(またぎき)ことのみ,コメントしておきます.ニクバエではむしろ和名のほうが変動が少ないので調べるときに大変便利です

Re: シリアカニクバエ 投稿者: 投稿日:2013/09/07(Sat) 23:24:16 No.8501  引用 
皆様コメントありがとうございます。


茨城@市毛様

始めて採れるとうれしいです。
分布については貿易の影響があるのですね。
移動した先で都市部に広がるという点ではクマゼミが連想されます。

属については研究者ごとの考えがあるという事になると、簡単ではないですね。
「はなあぶ」を見ていても両方のパターンが出てくるので、どちらを見ても分かるように慣れたいと思います。


さんご様

やはりなかなか見つからない種のようですね。初めての感動もありますし、今回は変形は少なく、投稿できてよかったです。

性別による行動の違いは気づきませんでした。
言われてみると、周りのキンバエ類には無頓着なのにニクバエ類のオスが来るととたんに追いかけっこが始まるというのを見た覚えがあります。
今後さらに観察してみたいと思います。

発生源については、「はなあぶ」にも、「主たる発生源の解明が待たれる」というような記述が出てきます。(最新号では35号のp56)
漠然と分解者であるというのではなくて、種ごとに違いがあるという考えは驚きでした。
ウジを見つけたら持ち帰って羽化させる方法を調べておきたいと思いました。

テネラルの説明ありがとうございました。キチンについてキチンと知っておきたいと思います。

学名についても貴重な情報ありがとうございます。


初心者の観点からすれば、採集を始めるにあたって、調べる資料が手に入るだろうかという事が気になります。Sarcophaga属に統合されているリストを見ると、
フィールドでおよそ普通のニクバエに見えるのであれば、採集すればSarcophagaの資料で何とかなるのではないかとの予想が働きます。
実際にはニクバエ科の資料はいろいろ入手できるのですが、
知らない人がこれから何をやろうかと思う時に、細かく属に分かれているリストを見ると情報収集が大変ではないかと思うかもしれません。
また、限られた範囲の中でたくさん種類があるというのはセールスポイントにもなると思います。
ガガンボやヒメイエバエが簡単ではないという事になるとこれは当たっていないのでしょうが、
自分の場合は、Sarcophaga属にずらっと並んでいるのを見てニクバエを集めてみようと思った理由の一つになりました。
あまり科学的な観点からではないかもしれませんが。


実際に採集を始めると少しづつですが手を広げていくことになります。ほとんどが弁翅類ですが。
また投稿したいと思います。ありがとうございました。

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