46163100
一寸のハエにも五分の大和魂・改
[トップに戻る] [新着順表示] [アルバム] [留意事項] [ワード検索] [過去ログ] [旧過去ログ] [管理用]
1: Bicellaria早春のヒメセダカオドリバエ? (3) / 2: ヒコサンアリヅカノミバエAenigmatias gotoi Disneyでしょうか? (3) / 3: ムシヒキアブでしょうか? (7) / 4: ハネオレバエ(ハネオレホソバエ)でしょうか?? (1) / 5: ハネナガケブカミバエでしょうか? (6) / 6: ハナレメイエバエ科でよいでしょうか? (0) / 7: ハネフリバエ (2) / 8: 砂浜の、ConchopusとPlatypulpus (4) / 9: Elaphropezaケズネクサハシリバエでしょうか? (3) / 10: Conchopus saigusaiゲンカイシグマクチナガイソアシナガバエですか? (6) / 11: オドリバエ科の何かでしょうか?? (1) / 12: オドリバエ科のDolichocephala属でしょうか?? (2) / 13: オドリバエ科の何かでしょうか?? (2) / 14: シダコバエAnthomzidaeでしょうか? (3) / 15: 名前がわかりません (2) / 16: くりのけらClinoceraでしょうか? (0) / 17: ネジレオバエでしょうか?? (2) / 18: 鎌状の前脚オドリバエCheliferaでしょうか? (3) / 19: Crossopalpusホホナガハシリバエですか? (0) / 20: マガリケムシヒキ? (8) /

おなまえ
Eメール
タイトル
コメント
コメント内には下記と同じURLを書き込まないで下さい
参照URL
添付File  (100kBまで)
暗証キー (英数字で8文字以内)
投稿キー (投稿時 投稿キー を入力してください)
文字色

このハエは何科ですか 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/04/01(Mon) 20:30:12 No.8186  引用 
茨城県北部の標高1000m程のブナ帯で7月に採集したハエですが,科が解りません.

翅のSc脈は完全で、全長を通じてR1脈とは独立して前縁に達します.sc切目は無いように見えます.全脛節に亜末端剛毛があります.後単眼剛毛離反します.体長は4mm程です.

宜しくお願い致します.


Re: このハエは何科ですか 投稿者:バグリッチ 投稿日:2013/04/01(Mon) 20:50:24 No.8187  引用 
市毛様

 こんにちは。

 おそらくこの種はヤチバエ科のオガミヤチバエ Colobaea eos と思います。
 日本のヤチバエ科の中では、かなり異質な種と思います。

 日本産水生昆虫 で確認してみてください。

Re: このハエは何科ですか 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/04/01(Mon) 21:46:24 No.8189  引用 
バグリッチ様.

ヤチバエ科ですか.
御指摘通り,オガミヤチバエの特徴に合致しました.

しかし,見た目がヤチバエっぽくないし,あまり水場のない山頂で複数採れたので検索の引き間違いだと思っていました.

ありがとうございました.

Re: このハエは何科ですか 投稿者:バグリッチ 投稿日:2013/04/04(Thu) 21:52:22 No.8196  引用 
市毛様

 あたっていて 良かったです。
 とてもよく似た外観で フンバエ科の種もいるようですので、要注意と思います。
 一目見た感じでは、なんとなく クチキバエ科の印象もありますね。
 ではまた。

Re: このハエは何科ですか 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/04/08(Mon) 00:08:59 No.8202  引用 
バグリッチ様.

フンバエ科のParallelommaとかCordilura等の小型の属は,紛らわしいですね.そもそも,フンバエは下部胸弁がほとんど発達していないので有弁類に見えません.
逆に,Psilidaeハネオレバエ科にこれらが混じっているときもあります.

私のヤチバエの箱に混じっていたのは,トゲハネバエです.顕微鏡で見るまで全く気づきませんでした.
逆にトゲハネバエの箱にもブチマルヒゲヤチバエが混じってました.

黒い牙のあるノミバエ。 投稿者:まあ 投稿日:2013/03/23(Sat) 20:13:26 No.8155  引用 
ノミバエかな?と思ったのですがこれもちょっとかわった顔つきです。
1月下旬と2月上旬、1匹づつ家の中の窓辺にいました。
あまり飛ばないです。
黒い牙のようなものは上顎口肢なのでしょうか?
翅先まで6-7mm
場所:阿武隈山地標高550m


Re: 黒い牙のあるノミバエ。 投稿者:まあ 投稿日:2013/03/23(Sat) 20:15:56 No.8156  引用 
こちらは2月に出て来ました。
上のハエとは別個体です。


Re: 黒い牙のあるノミバエ。 投稿者:まあ 投稿日:2013/03/23(Sat) 20:17:07 No.8157  引用 
翅です。

Re: 黒い牙のあるノミバエ。 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/03/24(Sun) 01:17:01 No.8165  引用 
まあさん:このノミバエの大型の突起は小腮鬚(小顎ひげ、maxillary plapus)だろうと思います。このような大型の小腮鬚を持つノミバエとしてはアメリカのTrophodeinusの♂で、以前はBactropalpusと言われていたノミバエに似ています。

Re: 黒い牙のあるノミバエ。 投稿者:まあ 投稿日:2013/03/24(Sun) 14:18:55 No.8168  引用 
顔が複雑で、部分名称や機能なども相当複雑そうですね。。小腮鬚というのですか。最初に観察したハエは捕獲中に失敗して足が取れて動けなくなってしまったので、取っておいたのですが、後日に再度小腮鬚を写真で撮ると、生きていたときは膨らんでいましたが、空気の抜けた風船のようになってました。この牙状のも髭とついてますが、小腮鬚にさらに細かい髭が生えておりました。

Re: 黒い牙のあるノミバエ。 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/03/27(Wed) 13:55:03 No.8175  引用 
私が素人の見当でTrophodeinusではないかと書き込みましたが、まったく自信がないので、ノミバエ科の分類学を専門とされている中山裕人博士にお尋ねしたところ、本種はTriphlebaの1種であるという返答をいただきましたん。同博士の承諾を得て、ご返答の主要部分を下に引用しておきます。同定について中山博士にお礼申し上げます。

*******************

ネット上の写真の種はTriphleba属の種です。本属の種は冬場を中心に発生します。本属のオスのmaxillary palpusはしばしば大型で特徴的な形をしていますが、種の区分にも役立つのではないかと思っています。Triphlebaは日本では後藤先生が記載した一種のみ知られていますが、実際には多種を含む大きな属で、相当の未記載種、未記録種があります。ただ、Megaseliaの様に収まりがつかない程莫大ということはない様です。TriphlebaではPhorinae亜科の特徴であるtibia上の独立剛毛が弱い(weak、細くて短い)のですが、写真を拡大して見るとちゃんと存在しています。2枚目の写真にもTriphlebaに典型的な左右非対称なオス交尾器が写っています(ノミバエはすべて左右非対称ですが)。それから本属の種の特徴として体型が細身であることが挙げられます。冬場にでる種類ではMegaseliaやSpiniphoraでも細身になり、一見Triphlebaに似ているの は不思議なものです。

Re: 黒い牙のあるノミバエ。 投稿者:まあ 投稿日:2013/04/01(Mon) 20:54:56 No.8188  引用 
わー・・遅くなりました、追加コメントありがとうございます!
専門の方に聞いていただいて、Triphleba属の特徴がたくさん書かれてあり大変参考になりました。
中山様にもお世話になりました。ありがとうございました。

石垣・海岸のハエ 投稿者:やまちゃん 投稿日:2013/03/29(Fri) 20:46:02 No.8180  引用 
毎度お世話になります。昨年の10月末に、石垣島の海岸で、腐った海藻に群がっていたハエです。どなたか種名をお教え頂けましたら有難く存じます。

Re: 石垣・海岸のハエ 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/03/30(Sat) 11:48:52 No.8181  引用 
やまちゃん様、こんにちは。

 画像のハエは,先の質問と同じアシナガバエ科の仲間の♀です.かなりたくさんの種類がいますが,日本での研究が進んでおらず,種名が解るのは一部のグループだけです.

Re: 石垣・海岸のハエ 投稿者:バグリッチ 投稿日:2013/03/30(Sat) 17:35:46 No.8182  引用 
やま様
市毛様

 こんにちは。

 市毛さん、これってミギワバエ科の線はありませんか?

 やや不鮮明ですが、C脈の切れ目が2か所あるように見えませんか。
 

Re: 石垣・海岸のハエ 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/03/30(Sat) 18:30:24 No.8183  引用 
バグリッチ様.

確かに,御指摘通りミギワバエのようですね.勇み足でした(^_^;)
ミギワバエだとすると,Hydrellia属あたりですかね?

Re: 石垣・海岸のハエ 投稿者:バグリッチ 投稿日:2013/03/30(Sat) 20:02:28 No.8184  引用 
市毛さん

 私も おそらくHydrellia属あたりと思います。

 種までは(私では)とても無理です。

Re: 石垣・海岸のハエ 投稿者:やまちゃん 投稿日:2013/04/01(Mon) 03:16:35 No.8185  引用 
市毛様、バグリッチ様:

これはまた早速に、おありがとうございます。今回はまたピントの甘い写真でしたのに、いつものように深い洞察とご議論、さすがでいらっしゃいますね。やまちゃんも、あ、いやいや、私めも早くそのような高度な知識を身に着けたいものです・・・ってとても無理なんですけど。

ツートンカラーのカ。 投稿者:まあ 投稿日:2013/03/23(Sat) 10:06:36 No.8153  引用 
こんにちはです。
こんなのがいましたという事で。
毎年、5月上旬ごろからたくさん見かけるカ?です。
葉が出て薄暗くなった林の下草の上に歩き回っています。
3mmぐらいです。
場所:阿武隈山地 標高550m


Re: ツートンカラーのカ。 投稿者:まあ 投稿日:2013/03/23(Sat) 10:07:57 No.8154  引用 
もう一枚です。

Re: ツートンカラーのカ。 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/03/23(Sat) 20:52:15 No.8158  引用 
まあさん:これはユスリカ科のChasmatonotusという属の1種です。日本と北米に隔離分布しています。もし採集されていましたら、標本をお送りいただけないでしょうか。種の段階まで調査できます。連絡先はFly TimesのIssue 47の2ページをご覧いただければお分かりいただけます。Fly Timeshは北米双翅学会の連絡誌で、ネットで検索すると分かると思います。

Re: ツートンカラーのカ。 投稿者: 投稿日:2013/03/23(Sat) 21:49:18 No.8159  引用 
まあ様
大変面白い写真です。三枝先生がコメントされているとおり、Chasmatonotus属(ミヤマユスリカ属)のユスリカです。写真から、おそらくC. unilobusであろうと思われます。私は中部地方では標高800−1200mの湿地帯の周辺で採集しています。旧北区では、韓国にもいることが判っていますが、報告されているのは日本だけです。日本からこの属は6種が報告されています。他には北米から8種が知られています。この属の幼虫は陸生です。数年前に北米産の一種の幼虫が報告され、幼虫が陸生であることが確認されました。日本産のものについては幼生期は全く解明されていません。おそらく、出現場所の下草の根本の土壌中に生息していると想像されます


Re: ツートンカラーのカ。 投稿者: 投稿日:2013/03/23(Sat) 22:12:26 No.8160  引用 
まあ様
先に、韓国から知られていると書きましたが、これは伝え聞きで、自身で確認しておりませんので不適切な文章でした。
Chasmatonotus属の特徴としては中胸に縦に走る明瞭な溝があることで他の属からの識別は容易です。また、写真にありますように色彩も非常に特徴的です。日本産に一種を除いて、北米産も含めてほぼ写真と同様の色彩パターン示しています。立派な翅を持っているのですが、他のユスリカの様に軽妙に飛翔することは出来ないようです(私自身の遠い昔の観察から)。また、もう一つ面白い特徴が見られます。雄と雌が生殖器を除いて殆ど同じ形態で、ほかのユスリカに普通に見られる性的2型を消失しています。これは地上を歩き回ると言う行動に起因していると思います。脚は丈夫で良く発達しています。
一種、例外と書きましたが、この種は外見的には他のユスリカと変わりはありませんが、この属の特徴である胸部の溝ははっきりしています。また、性的二型も明瞭です。

Re: ツートンカラーのカ。 投稿者:まあ 投稿日:2013/03/24(Sun) 11:33:53 No.8167  引用 
三枝豊平様、エリユスリカ様、
Chasmatonotus属とのこと、ありがとうございます。
この属がみな、似たパターンの配色で日本に6種いるという事とと載せて頂いたイラストは翅の黒い部分が付け根の方まであるようで、素人目にはまた別種の様で、、なかなか難しい感じです。

採集は残念ながらしてないのですが、今年は4月下旬頃から出て来そうな暖かさです。
ここでは山の谷筋の薄暗い感じの林で、ヤブレガサやフキなどが小さく群生しているあたりに葉の上や茎を歩き回っています。出はじめて1週間からから10日ぐらいでたくさんのカップルを見かけました。
カップルの写真は見られたもんじゃないんですけど参考までに載せてみます^^;エリユスリカ様の言われる通り、♂のあのふさふさの触角は見られず、♂♀はそっくりです。

三枝様 今年たくさん見られましたら、捕獲してみたいと思います。


Re: ツートンカラーのカ。 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/03/27(Wed) 23:46:27 No.8178  引用 
このユスリカについてはエリユスリカさんが一番詳しい方で、私の書き込みはその前座みたいなものでした。なお、韓国には実際にこの属のユスリカは分布しています。南部山地に春に出かけると1000m内外の山で見かけます。この種はまだ未記載種のようです。

もし、今年カップルがたくさん採れたら、有機質に富む湿った土壌を入れた容器にいれて、産卵やその後の幼虫の孵化など調べたら、新しい発見ができるかと思います。北米産の幼虫は多分自然状態で大きくなった幼虫を採集したものかと、想像していますので、成虫に産卵させて幼虫を得るのはやさしいことではないとは思います。土ではなくて、ろ紙やティシュを湿らせて敷いた容器などに入れて産卵させるのも一つの方法かと思います。

いずれにしても、生きた成虫が簡単に入手できる場所でないと、飼育は難しいので、もし近くに産地があるのでしたら、失敗覚悟でやってみる価値はあると思います。

Re: ツートンカラーのカ。 投稿者:まあ 投稿日:2013/03/29(Fri) 09:37:20 No.8179  引用 
”捕獲”と書いたのは、専門家の方にしてみれば写真で種の判定は普段やらない中途半端な作業なのだからいろいろ教えて頂いたという事と、既知種とは別種かもしれないし、たくさんいるなら1ペア捕獲してみようかと思った次第です。^^;
写真を撮る場所で採集はやっぱり無理そうなので分相応にやっていこうかな思います。
これからだとここより先に出て来そうな場所がありそうですね。

蕨にいたハエについて 投稿者:HM 投稿日:2013/03/24(Sun) 14:32:57 No.8169  引用 
静岡県裾野市で蕨にとまっていたハエを3月23日に採集しました。体長は5ミリ程度です。
このハエがシダハナバエである可能性はあるでしょうか。
ご教示いただけましたら幸いです。
                      HM


Re: 蕨にいたハエについて 投稿者:HM 投稿日:2013/03/24(Sun) 14:34:35 No.8170  引用 
追加の画像です。 HM

Re: 蕨にいたハエについて 投稿者:茨城@市毛 今回の総会は欠席です. 投稿日:2013/03/26(Tue) 21:20:31 No.8174  引用 
HM様

誰からも,コメントが付かないようですので,解る範囲でコメントさせて頂きます.

ハナバエなどの有弁類の場合,よほど特徴のある種類でなければ,写真では判断が困難です.
写真を見る限り,ハナバエ科のような気がしますが,科の識別に必要な場所が見えないのではっきりしません.

また,シダハナバエというのはネットでは全く情報が無く,新訂大図鑑を見るとハナバエ科のChirosia属の複数種に新称として使われております.
Chirosia属は日本に20種程が分布していますが,かなり細かく体の剛毛や交尾器を見ないと確定することが困難です.

詳しくは,下記の論文(Anthomyiidae of Japan)を見てください.
http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/handle/2115/9777

Re: 蕨にいたハエについて 投稿者:HM 投稿日:2013/03/27(Wed) 23:27:22 No.8177  引用 
茨城@市毛様

不十分な情報に対し、丁寧なコメントを寄せていただき感謝申し上げます。論文もたいへん参考になりました。
ありがとうございました。
                        HM

Empis(Planempis)の種 投稿者:バグリッチ 投稿日:2013/03/24(Sun) 09:31:25 No.8166  引用 
皆さん こんにちは。
 
 引き続き、秩父のDipteraを同定しています。
画像の種は 8月採集の約8mmのオドリバエです。
 日本のPlanempisの検索(Saigusa、1964)を使ってみましたところ、E.(Planempis) holocleroidesに行き着きました。
 (途中のKEYで、少し不安もあり、またゲニタリアの記述にもやや違和感があります)

 さらにゲニタリアの図も探せずにいて、同定に自信がありません。

 本種につきまして、ご教示いただけましたら幸いです。
 何卒 よろしくお願い申し上げます。


Re: Empis(Planempis)の種 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/03/25(Mon) 01:22:43 No.8171  引用 
バグリッチさん。写真のオドリバエはEmpis属Planempis亜属のitoiana群の1種です。広い意味ではsyusiroianaなどを含む群に分類できます。

E. itoianaには数種近似種がありまして、写真の種はその一つです。台湾のE. hyalogyeにやや近い未記載種で、この群の再検討の際に記載するつもりです。

私は関東の標本を持たないので何とも言えませんが、最も近いものは北海道から青森にかけて分布している種です。これについては、Ooyagiさんの「北のフィールドノート」のブログでEmpisと検索すると、イトウサケオオドリバエの近似種としていろいろな生態画像が見られます。たぶんあなたの種はこれか、これに酷似した種と思います。

Re: Empis(Planempis)の種 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/03/25(Mon) 01:34:27 No.8172  引用 
このグループの図をFreyの論文から引用して添付しましあので、参考にしてください。

Re: Empis(Planempis)の種 投稿者:バグリッチ 投稿日:2013/03/25(Mon) 22:15:15 No.8173  引用 
三枝先生

 画像につきましてご教示いただき、ありがとうございます。

 早速、ご紹介いただきましたHP(Ooyagiさんの「北のフィールドノート」)でイトウサケオオドリバエの近似種の画像を拝見いたしました。
 確かに画像の種と良く似ています。
 生きている時の色彩は、一段ときれいですね。

 Freyの論文から引用の図も大変参考になります。

 今回の種は未記載種と位置づけ、未同定種とさせていただきます。
 
 沢山の教示をいただき ありがとうございました。 
 

Re: Empis(Planempis)の種 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/03/27(Wed) 15:09:14 No.8176  引用 
3月25日の私の書き込みは、読み返しをしなかったために、誤字などありましたので、修正しておきました。

ユスリカの仲間 投稿者:田中川 投稿日:2013/03/23(Sat) 23:16:43 No.8161  引用 
溜池横の湿地でつかまえました.翅に斑紋があるので種名がわかるとうれしいのですが.
2013.3.20三重県津市


Re: ユスリカの仲間 投稿者:田中川 投稿日:2013/03/23(Sat) 23:18:48 No.8162  引用 
裏返して撮影しました.いかがでしょうか.体長は7ミリほどです.

Re: ユスリカの仲間 投稿者: 投稿日:2013/03/23(Sat) 23:56:22 No.8163  引用 
田中川さま
このユスリカはモンユスリカ亜科(Tanypodinae)に含まれる種でPsectrotanypus orientalis (Fittkau, 1962) (クロバヌマユスリカ)です。

Re: ユスリカの仲間 投稿者:田中川 投稿日:2013/03/24(Sun) 00:42:58 No.8164  引用 
エリユスリカ様
早々とご回答いただきありがとうございます.
クロバヌマユスリカは以前にも教えていただいたことがあります.今回の個体はとてもスレンダーな体型なのでてっきり別種かと思っておりました.

きれいな翅のハエ。その2 投稿者:まあ 投稿日:2012/10/24(Wed) 18:15:58 No.7903  引用 
これは6月下旬。場所は同じです。
この頃は、いろいろなシマバエが出て来てました。
これもシマバエでしょうか?


Re: きれいな翅のハエ。その2 投稿者:バグリッチ 投稿日:2012/10/24(Wed) 20:52:34 No.7904  引用 
まあ様、皆様こんにちは。

 画像は埼玉県昆虫誌IIに掲載されている写真とよく似て
 いますので、、Trypetisoma sp.と思われます。
 シマバエ科です。
 

Re: きれいな翅のハエ。その2 投稿者:まあ 投稿日:2012/10/24(Wed) 22:15:58 No.7906  引用 
バグリッチ様、どうもありがとうございます。
シマバエもミバエぐらいきれいな模様のがずいぶんいるんですね。木陰が好きなようでなかなか明るいところで会えなくて残念でした。

Re: きれいな翅のハエ。その2 投稿者:バグリッチ 投稿日:2013/03/16(Sat) 17:49:45 No.8145  引用 
こんにちは。

 かなり古いスレッドですが、同種と思われる手元の種を同定してみました。
 結果、Trypaneoides japonicusと同定されました。

 画像の種も、同じ種の可能性が高いと思われす。

 (この属は、以前は 前回お知らせしたTrypetisoma属の亜属だったようですが、今は別属とされているようです。)

Re: きれいな翅のハエ。その2 投稿者:まあ 投稿日:2013/03/17(Sun) 21:01:12 No.8148  引用 
どうもありがとうございます。
また名前までわかって嬉しいです。
japonicusということは日本に標本があるんでしょうか?
自分ではなかなか資料が見つけられず難しいです。

Re: きれいな翅のハエ。その2 投稿者:バグリッチ 投稿日:2013/03/20(Wed) 06:33:30 No.8149  引用 
まあ様

 日本に分布していることは書かれていましたが、標本が
 日本にあるかどうかは、わかりません。

 詳しくなくて、すいません。

Re: きれいな翅のハエ。その2 投稿者:まあ 投稿日:2013/03/21(Thu) 14:53:46 No.8150  引用 
いえいえ、ふと思ったもので、、(汗)
自分では何もわからなかったのでたくさんの情報に感謝です。

Re: きれいな翅のハエ。その2 投稿者:茨城@市毛 今回の総会は欠席です. 投稿日:2013/03/22(Fri) 09:45:29 No.8151  引用 
まあ様,バグリッチ様.

このTrypaneoides japonicusとTrypaneoides poecilusは,戦前にZhenzhuristという人によって高尾山やOfune(大船?)で採集された標本で,タイプ標本はサンクトペテルブルクのロシア科学アカデミーに保管されていると思います.(原記載では,3か所併記されていますが,Zhenzhuristの標本はRussian Academy of Sciencesにあるはずです)

この採集者名,どこかで見たと思ったのですが,ギンガクアシナガバエ属にLiancalus zhenzhuristiというのがありましたね.

Re: きれいな翅のハエ。その2 投稿者:まあ 投稿日:2013/03/22(Fri) 21:06:16 No.8152  引用 
詳しい情報ありがとうございます。
なるほどそういうことなのですね。今回は残念でした。
アシナガバエやノミバエやユスリカなども聞いてみたいのがいるんですけど、この辺はややこしいのでしょうか?
お目汚しで載せるだけ載せてみようかなと思います。
またよろしくお願い致します。

オドリバエ 属不明? 投稿者:バグリッチ 投稿日:2013/03/16(Sat) 15:10:09 No.8142  引用 
皆さん こんにちは。

 画像は昨年7月末に秩父で採集した4.5〜5mm程度のオドリバエですが、『双翅目昆虫の検索システムに関する研究』を使って検索してみましたところ、未記載属に行き当たりました。
 (どこかで間違えたかもしれません。)

 確かに特徴的な外観ですが、関連情報があるようでしたら是非ご教示いただきますよう お願い申し上げます。


Re: オドリバエ 属不明? 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/03/17(Sun) 07:46:38 No.8146  引用 
最近のオドリバエ上科やキノコバエ上科の研究状況は、数十年前に私がこれらの群の研究を始めたころとは大変様変わりして、多数の研究者が成果を競い合う様は、まさに、生き馬の目を抜くがごとき、状態です。私が研究を始めたころは、オドリバエ上科はカナダでChillcott,フランスでVaillantらが研究していて、高名なフィンランドのFrey、米国のMelanderや英国のCollinは亡くなったか、老境でした。キノコバエ上科も同様でした。
オドリバエ科(広義)に限ってもその後、Smith, Sinclair, Cumming, Chvala, Plant, Papp, Daugeron, Grootaert, Wagner, Bartak, Rafael, Shamshev, 楊さん、等々、おびただしい研究者が現れています。

私がのんびりと構えている間に、みなさん次々と新しいものを見つけては即時発表する状況になりました。今回バグリッチさんのこのオドリバエも私が未記載属であるとしたものですが、2001年にPapp, L. & Fordavari, M.によって新属として記載されました。属名はChvalaeaです。チェコの研究者Chvala博士に献名されたものです。東欧にLeptopeza rugosiventris Stroble, 1910という種があり、標本は見なかったのですが、記載から私が未記載属としたものに含まれると思っていましたら、それをタイプ種にして記載されました。

日本産はバグリッチさんのと同じ1種ですが、この仲間は台湾から中国、東南アジアからパプア・ニューギニアまで広く分布し、多数の種から構成されています。この属は私がPimplogasterの属名で英国のSmithと新属で記載しようと試みたのですが、Smithからgasterの語尾に異議がでまして、頓挫していたものです。腹部の状態がヒメバチ科の1種を思い起こさせるような、硬くて多数の点刻があるものです。

同じ論文で、Megagraphaの1種も記載されています。この属は北米からのもので、その後日本から韓国、中国、ネパールにかけて相当数の種が生息している実態を私は把握しています。

Chvalaeaの論文は、
Papp, L. and Foldavari, M. (2001). A new genus and three new species of Hybotidae with new records of the Hungarian Empidoidea (Diptera). Acta Zoologica Academiae Scientiarum Hungaricae 47(4): 349-361.

です。ネットで検索できるはずですが、もし入手できなかったら、バグリッチさん、ご連絡ください。

Re: オドリバエ 属不明? 投稿者:バグリッチ 投稿日:2013/03/17(Sun) 13:21:10 No.8147  引用 
三枝先生

 詳細にご教示賜り、深謝申し上げます。

 検索結果が正しかったことと、新属の名称がChvalaeaであること、さらにこれまでの経緯などが良くわかりました。

 ご紹介いただきました文献は、ネットで入手できました。
 この中の全体図は、私の画像と非常によく似ていて、同属であることが一目でわかりました。
 このような面白い形態の種がいるオドリバエ科は 本当に興味深いです。
 
 同じく秩父で採りましたオドリバエでわかりそうで わからない種がいくつかありましたので、改めまして お伺いしたいと思っております。
 引き続き宜しくお願い申し上げます。
 

奄美大島のハエ 投稿者:やまちゃん 投稿日:2013/03/15(Fri) 20:33:49 No.8137  引用 
お願いしまーす。どなたかお詳しい方、教えてください。
3月13日に、奄美大島の水たまりの上で群れ飛んでました。
肢が長く、立派な生殖器を持ってます。


Re: 奄美大島のハエ 投稿者:バグリッチ 投稿日:2013/03/15(Fri) 21:47:48 No.8138  引用 
やまちゃん様、こんにちは。

 画像の種はおそらくアシナガバエ科のナミアシナガバエ属(Dolichopus属)の一種と思います。
 奄美大島にどのようなナミアシナガバエ属が生息しているのか知らないのですが、ナミアシナガバエ類の多くは金緑色で脚が長く、オス生殖器が大きい、というの同じような外観ですので、ゲニタリアをはじめとして詳細を観察しませんと、おそらく種まではわからないと思います。(それでもわかりませんが・・・)
 北隆館の図鑑には沢山のアシナガバエ科の種が出ていますので大変参考になりますが、画像の種と思われる種は出ていないと思われます。
 双翅目談話会の会誌『はなあぶ』NO.32-2とNO-34 に関東のアシナガバエの交尾器の略図が出ている報文が出ていますので参考になると思います。

 コメントに『水たまりの上で群れ飛んでました』とありましたが、Dolichopus属が群れ飛んでいる様子は見たことがありませんので、興味深いです。
 だいたい、水辺にいて、飛んだり止まったりしていて、オドリバエのように長時間飛んでいる様子についてのはっきりした記憶はありません。
 今年はもっと観察してみたいと思います。

Re: 奄美大島のハエ 投稿者:やまちゃん 投稿日:2013/03/15(Fri) 23:24:05 No.8139  引用 
バグリッチ様:

これはまた早速の詳しいご教示、どうもありがとうございます。私も当初アシナガバエかな?と思いましたものの、東京にいる奴とはかなり違う様子でしたので、お尋ねさせて頂きました次第です。採集の際には、ネットが水で濡れないように底をつまみ上げながら、水面ぎりぎりのところでササッと左右に往復させましたところ、一度に数十匹が採れました! 珍しい光景だったのであれば、ビデオ撮影しておけば良かったな、と思っております・・・。

なおですが、私は「やま+ちゃん」でして、「やまちゃん様」とお呼び頂きますと敬称が重複しますので、「やまちゃん」で止めて頂くのでなければ、「やま様」になりますでしょうか・・・どうかよろしくお願いいたします(さかなクンさんの件と同様であります)。いや、ばかばかしいことを申し上げました。やはりどうでも結構です。

Re: 奄美大島のハエ 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2013/03/15(Fri) 23:44:00 No.8140  引用 
本種はバグリッチさんが回答されていたように、アシナガバエ科のDolichopus属の1種です。本州西部から奄美大島、沖縄本島にかけて広く分布する普通種です。

♂の翅の前縁脈(翅の前縁部)が著しく肥大し、翅のM1脈が途中で2回直角に屈曲してその部分から短い距脈を生じ、♂腹端の尾角突起が大型でほぼ三角形をしているのが、本種の特徴です。
最近出版された中国のアシナガバエ科の総説(これは台湾産も含めています)にも含まれていません。研究不十分ですので断言はできませんが、未記載種の可能性もあります。

Dolichopus属のアシナガバエは多くは湿地性のもので、湿原、停留水の湿地、道のかなり永続的な水たまり、路傍から流れ出した緩やかな流れの湿地などを主要な生息場所にしています。一般に多数の個体が一か所にみられることが多く、湿地の上を歩きながら、湿地中のおそらくほかの昆虫の幼虫などを捕えて摂食しているものと思います。♂は♀を見つけると多くの種ではその上空5−10cmほどの空間に短時間ホバリングしながら、♀の関心を引くような前後飛翔のような特殊な飛翔を行ったり、脚の動きなどをした後に雌の背後に静止し、交尾を促す、という行動をとります。この際にはやや長い時間(と言っても数秒程度ですが)空中にとどまります。それ以外は地表ギリギリに短距離移動のときに飛翔するか、驚かされた場合に同様に低く飛翔して周囲の草の上などに逃れます。
そのためにやまさんの採集方法はこの仲間を採集するのにはもっとも適した採集方法です。

Re: 奄美大島のハエ 投稿者:バグリッチ 投稿日:2013/03/16(Sat) 09:01:18 No.8141  引用 
アノニモミイア様
やま様

 おそらく、アノニモミイヤ様が書かれた『交尾を促す、という行動』と思われる行動の画像です。
 画像はツマグロナミアシナガバエとされる種ですが、メスの後ろにオスが止まり、交尾器を前に伸ばし、翅を左右に広げてちらちらとr動か続ける行動をとっています。
 5秒程度続けた後、前に進んで交尾に移ります。

 残念ながら、この画像の前方の個体はオスです。
 後ろのオスがは、前方の個体をメスと間違えて しまったようです。


Re: 奄美大島のハエ 投稿者:やまちゃん 投稿日:2013/03/16(Sat) 15:13:40 No.8143  引用 
アノニモミイア様:

これはまたさらにお詳しいご説明をどうもありがとうございました。お陰様でもう必要以上に知り過ぎてしまいました。生息状況のご説明もまさにそのとおりでして、まるで私が採集するのをアノニモミイア様が背後から見ていたのではないかと・・・。ともかく、ご親切なご解説、大変勉強になりました。

なおですが、「奄美大島、沖縄本島にかけて広く分布する普通種です」という出だしで、私の心は傷ついてしまいましたが、「未記載種の可能性もあります」という続きで天空に上りつめました! もしも逆順序で説明されていましたら、もう第3次世界大戦ものだったかも知れません・・・。

Re: 奄美大島のハエ 投稿者:やまちゃん 投稿日:2013/03/16(Sat) 15:25:06 No.8144  引用 
バグリッチ様:

これは珍しいお写真をおありがとうございます! オス同士の間違い交尾行動、素晴らしいですね。私もこんなのを撮れればうれしかったのですが、なにしろ飛び続け、待てど暮らせど止まる気配がないくらい水面を激しく行き交っており、私もカメラを構えていたものの、短気を起こして一網打尽してしまいました・・・。

なおですが、最初のお返事で、バグリッチ様はこいつをご覧になられたことがないのかな?と優越感に浸っておりましたが、しっかり私以上に観察撮影されていましたことに、恥じ入っております・・・。いや、実を申しますと普通種であることは分かっておりましたのです。あんなものが珍種だったら、世の中どんだけ甘いのかと・・・。ともかく、貴重なお写真、どうもありがとうございました。

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37] [38] [39] [40] [41] [42] [43] [44] [45] [46] [47] [48] [49] [50] [51] [52] [53] [54] [55] [56] [57] [58] [59] [60] [61] [62] [63] [64] [65] [66] [67] [68] [69] [70] [71] [72] [73] [74] [75] [76] [77] [78] [79] [80] [81] [82] [83] [84] [85] [86] [87] [88] [89] [90] [91] [92] [93] [94] [95] [96] [97] [98] [99] [100] [101] [102] [103] [104] [105] [106] [107] [108] [109] [110] [111] [112] [113] [114] [115] [116] [117] [118] [119] [120] [121] [122] [123] [124] [125] [126] [127] [128] [129] [130] [131] [132] [133] [134] [135] [136] [137] [138] [139] [140] [141] [142] [143] [144] [145] [146] [147] [148] [149] [150] [151] [152] [153] [154] [155] [156] [157] [158] [159] [160] [161] [162] [163] [164] [165] [166] [167] [168] [169] [170] [171] [172] [173] [174] [175] [176] [177] [178] [179] [180] [181] [182] [183] [184] [185] [186] [187] [188] [189] [190] [191] [192] [193] [194] [195] [196] [197] [198] [199] [200] [201] [202] [203] [204] [205] [206] [207] [208] [209] [210] [211] [212] [213] [214] [215]

処理 記事No 暗証キー

- Joyful Note -
- Antispam Version -