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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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みんなでつくる双翅目図鑑 投稿者:Arge 投稿日:2013/08/18(Sun) 12:04:53 No.8483  引用 
ご無沙汰しております。

久しぶりにみんなで作る双翅目図鑑の更新履歴のページを見たら、スパムでいっぱいになっていました。
空白のページに書き込まれているようで、とりあえず空白にして上書き保存しておきました。
忙しくて書き込みができない間に管理用パスワードを忘れてしまったので、凍結はしていません。

更新履歴がいっぱいになっていたので、それ以前に書き込まれたものがまだ隠れているかもしれません。

というわけで、現在更新履歴が白紙ページばかりになっています。
取り急ぎご報告まで。

Re: みんなでつくる双翅目図鑑 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/08/23(Fri) 06:20:24 No.8485  引用 
Arge様.

私も先日スパムに気づいてハエ男さんにメールしておいたのですが,今のところ返事はありません.

ベースとなっているWalWikiやYukiWikiのページを見ると,長年更新されておらず,スパム書き込みなどに対応する予定はないようです.

ツリアブ科Anthrax属不明種 投稿者:板橋のK 投稿日:2013/08/09(Fri) 06:15:32 No.8464  引用 
こんにちは、こちらには初めて投稿させていただきます。
2013年8月4日に東京都板橋区で採集したツリアブです。コナラの多い雑木林の林縁で見つかり、コナラの葉上に止まっていたり、コウヤツリアブやクロバネツリアブ同様に人の周りを飛ぶこともありました。細身な体で、体長は約6mmと小型です。翅の模様からAnthrax属と思われたので、こちらの「みんなで作る双翅目図鑑」のリストにあるAnthrax属5種を片っ端から調べてみましたが、どうやら皆、体形からして異なるようでした。そこで、海外のBugGide.NetからAnthrax属を探したところ、Anthrax argyropygusという種類がよく似ていました。しかし、体形は似ているものの、翅の黒色部がr5室のr-m付近までクリアであることや、M1脈とR5脈が翅縁近くで並行的であることから別種だと思われました。また"ツリアブの一種"で検索すると、本種と同じ種と思われるツリアブが見つかりました。
こちらのリストに載っていない種となると、Anthrax属の未記載種と考えて宜しいのでしょうか。種名が判ると嬉しいです。
宜しくお願いいたします。

画像1:全体


Re: ツリアブ科Anthrax属不明種 投稿者:板橋のK 投稿日:2013/08/09(Fri) 06:17:00 No.8465  引用 
画像2:背面

Re: ツリアブ科Anthrax属不明種 投稿者:板橋のK 投稿日:2013/08/09(Fri) 06:19:01 No.8466  引用 
画像3:前翅

Re: ツリアブ科Anthrax属不明種 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/08/09(Fri) 12:11:07 No.8468  引用 
板橋のK様

写真のツリアブは,ヤマシロツリアブBrachyanax yamashiroensisだと思います.

ネット上の写真では,翅端に斑紋を欠く写真が多いですが,松村松年のタイプ標本はこのように翅端まで黒紋が伸びています.

Re: ツリアブ科Anthrax属不明種 投稿者:板橋のK 投稿日:2013/08/09(Fri) 16:26:34 No.8469  引用 
茨城@市毛様

素早いご回答ありがとうございました。
Anthrax属と思い込んでいたために見つからなかったようです。九大目録を見ると、どうやら以前はAnthrax属に所属されていたようですね。
翅の紋についても多少の変異があること、理解いたしました。
また、分からない双翅類がいれば質問に来るかもしれません。そのときは宜しくお願いいたします。

Re: ツリアブ科Anthrax属不明種 投稿者:まあ 投稿日:2013/08/10(Sat) 20:58:28 No.8471  引用 
こんにちはです。『Genitalia of the Japanese Species of Anthrax and Brachyanax (Diptera,Bombyliidae)』
というのに♂♀の翅が載ってまして、この翅は♂の翅みたいですね。

Re: ツリアブ科Anthrax属不明種 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/08/10(Sat) 23:26:27 No.8475  引用 
まあ様.

フォローありがとうございます.
Evenhuis(1981)だけ見て回答していました.Liu et al.(1995)に雌雄の翅が載っていました.
本種の学名についても,Brachyanax aterrimus (Doleschall)と変わっていたのを忘れていました.

Re: ツリアブ科Anthrax属不明種 投稿者:ハンマー 投稿日:2013/08/17(Sat) 22:42:44 No.8482  引用 
蛇足かもしれませんが、ヤマシロツリアブの産卵行動を観察したことがあるので、紹介させてください。
http://hanmmer.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/12008824_1eab.html
リンク先のブログではツリアブの1種としていますが、メールでヤマシロツリアブと教えていただいています。動画を見ていただくと産卵の様子がわかると思います。

ヒメシカシラミバエ 投稿者: 投稿日:2013/07/03(Wed) 22:53:52 No.8414  引用 
またよろしくお願いします。
シラミバエを初めて見て感動しています。
採集場所は岐阜県海津市南濃町、採集日は2013年6月14日、体長は3[mm]弱です。
しかしどういう状況だったかは不明なのです。
いつものように接写してから採集したいものがあれば採るつもりだったので、捕虫網を柄から外して腰にぶら下げていました。
林道や芝生の広場や林床などを歩きましたが、帰る時に網をきれいにしようと思って初めて何か入っている事に気が付きました。
その時はたまたま運が良かったと思いました。

微針を刺す位置が中途半端で刺毛にぶつかってしまいましたが、微針は真ん中に刺せばよいのでしょうか。


Re: ヒメシカシラミバエ 投稿者: 投稿日:2013/07/03(Wed) 22:54:46 No.8415  引用 
中国蝿類の2256,2257ページの検索表を見ました。
1(0) 翅は発達し、正常な飛行能力を具える。
2(1) 脚の爪は簡単で、外見は2片に裂け、肩甲は角状ではない。
3(2) 翅は(羽化後即脱落する)透明で、明瞭な3本の縦脈と1本の斜めの横脈があり、
額の長さは額の幅より小さい。
腹部背面に明瞭な中央骨片がある。
これでLipoptena属になります。

飛行能力があるかどうかや翅が脱落するかどうかは分からないのですが、
翅があったとしても飛べないという選択肢にすると、6(1)で、爪が2裂片で、翅を欠く、という所でつまずきます。
Lipoptena属は1種しか収録されていないのに検索表で部分に分かれるというのは、脱落前と後の違いだと推測すると、
上に書いたような選択肢でよいかと思いました。

捕まえてから4日たって死にましたが、それまでの間、後脚で翅を前から後ろに向かってぬぐう動作もしていたので、
少ししか使わない翅でも翅づくろいをするようです。

Diptera,infoで見てみても、Lipoptenaに似ていると思いました。

しかし最後の腹部背面の中央骨片というのは分かりませんでした。
科の説明で、腹部の分節は明らかでないとか、属の特性で、腹部は大部分は膜質とか書かれているので、
腹部背板に見えるのが、シラミバエ類では特別という事なのでしょうか。


Re: ヒメシカシラミバエ 投稿者: 投稿日:2013/07/03(Wed) 22:55:35 No.8416  引用 
はなあぶ35号の59ページを見ると、Lipoptena属は日本では3種が知られていることが分かりました。

CiNiiでLipoptenaで検索すると10件出てきます。手っ取り早く図がないかどうか見ていくと、
Mogi (1975)は、L. sikae の記載論文ですが、各部分の図が載っています。
藤崎ほか (1993)には、L. fortisetosa が載っていて、こちらの胸部背面の図のほうがかなり似ていると思いました。
この中にも「腹部中央背板は明瞭で均一に分布」というくだりが出てきます。
記載論文のMaa(1965)は見ることができていません。

残る一種はL. japonica ですが、
はなあぶ28号にもシラミバエ関連の記事があり、参考文献にはPasific Insectsが載っていたので、ホームページで検索しました。
Maa (1967)の検索表の19(3)で、
中胸背板mesonotumは各側で+-45本の刺毛に幾分等しく被われ、パルプが触角のピットのほとんど2倍で、頭と胸の長さが2.5mmなのが、L. japonicaで、
各側がとても不揃いに+-15本の刺毛で被われ、パルプが触角のピットとほぼ等しい長さで、頭と胸が1.3mmなのが、L. fortisetosaです。

左半分の刺毛を数えて、小盾板は入れず、背側板の6本も入れず、翅後刺毛の2本も入れず、14本とカウントしましたが、数え方はあっているでしょうか。

パルプについては、最初は黒く見えているのが普通の口吻だと思っていましたが、
北龍館の 新訂 原色昆虫大図鑑 第III巻の検索表の71で、「小顎鬚は細く、口吻を覆う鞘のようにこれに添えられる」とありました。
触角のpitについては、Diptera.infoでははっきりとした穴が見えるものがありますが、
今回は触角がぴったり張り付いているように見えるので、これが半ば埋まっている状態なのだと思いました。
パルプの隠れている部分の長さは分からないですが、触角の長さとほぼ同じだと思いました。

L. fortisetosa ヒメシカシラミバエのようです。


Re: ヒメシカシラミバエ 投稿者: 投稿日:2013/07/03(Wed) 22:56:33 No.8417  引用 
採集地でサルは見たことがありますがシカは直接は見ていません。しかし素人目に丸い糞が落ちているので、いるかもしれないとは思っていました。
海津市のホームページを見てみると、生息しているようです。

もう一度CiNiiに戻って見ていくと、分類や生態についていろいろ書いてあります。
一番驚いたのは捕虫網に飛来する話です。(山内ほか(2006)、中山(2007))
(大石(2001)はなあぶ11号は入手していません。)
中に入り込んで後で気づいて採集できたのは運が良かったにしても、習性の一つとして観察されているというのにびっくりしました。
体験できたのが少しうれしかったです。

滋賀県や三重県から報告されているので岐阜県にいても不思議ではないと思いました。
しかし初記録の報文などを見ていると、特定の地域の報告例があるかないかを調べるのはとても難しいことだろうなと思いました。
何かコツはあるのでしょうか。

よろしくお願いします。

Re: ヒメシカシラミバエ 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/07/07(Sun) 10:18:48 No.8419  引用 
大宮様.

誰もコメントしないようなので,解る範囲で書いておきます.

まず,大石(1999)でのL. japonicaの♂の図を貼っておきます.L. japonicaは他の2種に比べ,かなり剛毛が多いようです.

腹部背面の中央骨片については,乾燥標本では腹部が縮むため見えなくなることが良くあるようです.

各地方での採集例を調べるのは,非常に大変です.

一般的な昆虫であれば,下記のような本を調べると大体のところが解ります.
・「○○県の昆虫」とか「○○県の自然」等の目録,市町村単位で発行されている場合もある.
・その他,県立図書館などの郷土図書コーナーの色々な自然関係の書籍.
・月刊むしや昆虫と自然・新昆虫等のバックナンバー,や同好会誌紹介の目次.
・原記載論文等のデータ.
・分類群の専門誌のデータ.
・採集地周辺の同好会誌

その他,鳥海書房等自然史に強い古書店の目録に色々な調査報告書が載っています.

地方同好会誌というのは入手し辛いので,甲虫を調べていた時代は,茨城及び隣接各県の同好会や甲虫関連記事が多い福井・越佐・神奈川・北九州・静岡等20以上の会に入っていました.,

双翅目の場合は,これらの資料を丹念に調べてもあまり出てきませんし,しばしば明らかに間違っていると思われる記録もあり注意が必要です.

岐阜県であれば,1982年に発行された「岐阜県の昆虫」に一部の双翅目のリストがあります.その後の情報としては,「岐阜県の昆虫に関する文献目録1889-1999」や「宮村史 自然編」があります.

シラミバエの場合,同定自体が難しいので,殆どの情報は茂木幹義氏に集まっていると思います.


Re: ヒメシカシラミバエ 投稿者: 投稿日:2013/07/07(Sun) 22:49:34 No.8420  引用 
茨城@市毛様
コメントありがとうございます。

3種目の図を出してくださり、L. japonicaも、刺毛配列が他と違っていることが確認できました。
出そろって、やはりL. fortisetosaだと思います。

中央骨片については、もしまた採集できたら、乾燥前によく見てみたいと思います。

採集例の調べについては、本当に大変そうですね。
報文の背景にいろいろアンテナが張り巡らされている様子が分かりました。
たくさん会に入ってみえたというのを聞いて、もしも平均するとほとんど隔週刊誌のように会誌が届くというのは想像しただけでも楽しくなります。

岐阜県の情報についても挙げて下さりありがとうございます。
どこまで追跡できるか分かりませんが、調べてみたいと思います。

ありがとうございました。

Re: ヒメシカシラミバエ 投稿者:保健所オヤジ 投稿日:2013/08/15(Thu) 10:36:10 No.8480  引用 
北海道を登山された方から刺咬症の相談を受けました。捕獲した虫を持参されていたのですが、陸上選手のような脚のハエは初めてでした。原色昆虫大図鑑で最も似ていたのが、ケブカクモバエ。インターネットでシカシラミバエを知り、すぐにこちらのサイトにたどり着いた次第です。ほかの要因も考えられますが、まずは持参された虫の正体がわかり感謝いたします。

Re: ヒメシカシラミバエ 投稿者: 投稿日:2013/08/17(Sat) 00:20:13 No.8481  引用 
保健所オヤジ様

「陸上選手のような脚」というのはなるほどピッタリな形容ですね。どこか面白味もあります。

僕は文献を通り一遍見ただけで、人に飛来した時は比較的すぐに飛び去るという印象を持っていました。
もしシカシラミバエが原因の可能性があるなら、場合によっては人も刺すかもしれないと思っておいたほうがよいことになります。

いずれにしても、採集例を話題としてあげてくださり、ありがとうございます。

双翅目談話会編集係 変更のお知... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/08/14(Wed) 00:51:00 No.8479 ホームページ  引用 
皆様こんばんは.

先の総会で,談話会の編集係が桂孝次郎氏から私にバトンタッチとなりました.
今後は,「はなあぶ」の原稿を私のほうに送付して下さい.
なお,メールアドレスは,リンク先のHPや私の報文に記してあります.

原稿をメールに添付して送る際には,念のためファックスでも送付するようにお願い致します.

投稿に関する御質問等は,HPのメールアドレスに御連絡願います.

今後とも,宜しくお願い致します.

ニトベナガハナアブ♂? 投稿者:しぐま 投稿日:2013/08/07(Wed) 21:36:28 No.8461 ホームページ  引用 
こんばんは。またお世話になります。

ニトベナガハナアブ♂なのかススバネナガハナアブ♂で迷っています。
よろしくお願いします。
2013年6月上旬 山形県・里山の雑木林


Re: ニトベナガハナアブ♂? 投稿者:しぐま 投稿日:2013/08/07(Wed) 21:38:12 No.8462 ホームページ  引用 
胸背の左右の縁にある黄色の線が気になってます。

Re: ニトベナガハナアブ♂? 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/08/09(Fri) 11:54:04 No.8467  引用 
しぐま様.

大変珍しいハナアブを写しましたね.

Doros profuges オオコシボソハナアブの♂です.

No.7271に♀の写真が載っています.

Re: ニトベナガハナアブ♂? 投稿者:しぐま 投稿日:2013/08/09(Fri) 20:22:57 No.8470 ホームページ  引用 
茨城@市毛さま
いつもお世話になっております。
オオコシボソハナアブ♂でしたか。
素人判断で片付けずにここでお尋ねしてよかったです。
早速名前を訂正しておきます。
拙ブログに動画を掲載したように、葉から飛び立つ瞬間をハイスピード動画に撮りたくて、物を投げつけました。
(当然逃げられました。)
♂は特に珍品という事で、「なにしとんねん!採集せんかい!」と悲鳴にも似た突っ込みが入りそうですね〜。
猫に小判というか、知らぬが仏…。
どうもありがとうございました。

鳥糞に群がるハエ 投稿者:しぐま 投稿日:2013/05/30(Thu) 21:42:13 No.8353 ホームページ  引用 
4月下旬 山形県
山地の道端でスギの枯葉に付着した鳥の糞にハエが群がっていました。
素人目にはミバエの仲間かなと思うのですがどうでしょう?
体長〜5mm
もし名前が分かるようであれば教えて下さい。
よろしくお願いします。
ブログにはマクロ動画と標本の写真も載せてありますので、宜しければご覧下さい。
(うまく撮れてない標本写真をこちらに貼るのも気が引けるので…。)


Re: 鳥糞に群がるハエ 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2013/05/31(Fri) 09:52:07 No.8356  引用 
翅の斑紋だけの絵合わせでは、Monacidia suggrandis Itoというミバエに相当します。このミバエのタイプ標本は、この学名でネットで検索すれば、大阪府立大学ハーモニー博物館が出るので、これをクリックすれば、写真といろいろな情報が得られます。和名はないのかな。

確実性のある同定ではないので、また、ホゲさんに誤りを指摘されるかもしれませんね。

あなたのブログでは同定のために標本を採集されているとのこと、標本をお送りいただければさらに詳しく調べることが可能です。連絡先は、この掲示板の少し前に出ているFly Timesの50号に、Biology of Deuterophlebia nipponicaの書評が出ていますが、その筆者のアドレスです。

Re: 鳥糞に群がるハエ 投稿者:ほげ 投稿日:2013/05/31(Fri) 15:16:29 No.8357  引用 
しぐまさま

ほげです。ミバエが好きです。
昼休みに見てしまい、仕事中ですがいてもたってもいられず投稿します(ごめんなさい =>会社)。

お写真のミバエですが、
 Acidiella sapporensis (Shiraki) シホンハマダラミバエ
 Acidiella japonica (Hendel) ヨモンハマダラミバエ

のどちらかだと思います。アノニモミイア様ご指摘のM.suggrandisは翅紋こそ似ているものの、図体が大きいです(7.5mm)

で、私としては、これはシホンハマダラの可能性が高いと考えています。

シホンハマダラは「頭部ori剛毛が4本(ほかの種はたいてい3本)」で区別されますが、この部位は変異が大きいので参考になりません。正確なところは交尾器まで見ないと分からないかもしれません。

いまのところはシホンハマダラは北海道にのみ記録があるので、山形県で得られたとなれば、本州初記録のはずです。

非常に記録の少ない種なので、標本をお持ちでしたら是非とも私も見てみたいものです・・・。

Re: 鳥糞に群がるハエ 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2013/05/31(Fri) 17:10:13 No.8358  引用 
ほげ様、私の書き込みをフォローしていただきありがとうございました。

Re: 鳥糞に群がるハエ 投稿者:しぐま 投稿日:2013/05/31(Fri) 21:03:40 No.8361 ホームページ  引用 
こんばんは。
ほげ様、アノニモミイア様、早速のご教示ありがとうございます。
とりあえず、「シホンハマダラミバエの可能性が高い」ということにしておきます。
学名から察するに、札幌に所縁があるミバエなのでしょう。

本州初記録の可能性がある珍種とのことで期待をもたせてしまいましたが、残念ながら標本はざんないことになりました。
せめて翅脈だけでもしっかり記録しようと、いつものように翅を根本から切り落とそうとしました。
使い慣れたハサミではなく、適当な(切れ味の悪い)道具を使ったら案の定、失敗しました。
3匹ともギッタギタに切り刻んだ挙句に自分で癇癪を起こして残骸を捨ててしまいました。
私はただでさえ手先が不器用な上に標本を適切に扱う素養がまるでなっていないので、お恥ずかしい限りです…。

いつの日かこのミバエにまた出会えたらリベンジします。
どうもすいませんでした。

Re: 鳥糞に群がるハエ 投稿者:ほげ 投稿日:2013/05/31(Fri) 22:27:50 No.8362  引用 
しぐまさま

どうにか息子(5ヶ月)を寝かしつけ、束の間の休憩時間です。すぐ起きちゃうと思うので、本当に束の間だと思います…。

さて、標本が損壊&廃棄されてしまったとのこと。大変、大変残念です。たとえ状態が悪くとも、採集地情報が明記されていれば、その後に活用できる可能性があります。
殺めてしまった命(大和魂?)でもありますので、できれば今後は癇癪を起こさず、保管していただけると幸いに存じます。

とはいえ、生体動画&写真は非常に貴重な記録だと思います!!!! 見た限り、全部オスっぽいのも興味深いです。

これだけまとまっているということは、付近にホストがあるのだろうと推測します。もしお分かりでしたらお聞きしたいのですが、撮影地点の周辺に「ハリギリ」は生えていませんでしたか??

…で、帰宅して手持ちの資料を確認してみましたが、動画&写真のミバエは

Acidiella sapporensis (Shiraki) シホンハマダラミバエ

でほぼ間違いないと思います!翅や腹部の模様からそう判断しました。本種はShiraki(1933)にて記載されましたが、これに掲載されている本種の原色図は、お写真のものにソックリです。

なお、本種のタイプ標本は札幌から得られており、これが種小名の由来と思われます。私自身も北大構内で得ています。

Re: 鳥糞に群がるハエ 投稿者:ほげ 投稿日:2013/06/01(Sat) 00:33:39 No.8363  引用 
たびたびすみません。続きを書こうとしたところで息子が泣き出してしまい、いったん中断しました・・・。

このスレッドに登場したミバエ種について、表記ミスの訂正&補足をします。

誤)Acidiella japonica (Hendel)

正)Acidiella japonica Hendel

括弧が余計でした。申し訳ありません。

なお、本種については、学生時代にタイプ標本(京都産のオスらしい)を取り寄せて検鏡したことがあります。…が、その標本はどう見てもナガハマダラミバエ A. maculata (Shiraki)で、しかも性別がメスでした。

私が見たものが本当にタイプなのか?という疑念がなくもありませんが(^_^;)、もしかしたら厄介な問題かもしれません。

また、アノニモミイア様が取り上げたM.suggrandis ですが、どうも変異個体を元に記載された種のように思われ、実際にはA. disjuncta (Ito)のシノニムではないかと考えています

Re: 鳥糞に群がるハエ 投稿者:しぐま 投稿日:2013/06/01(Sat) 19:51:48 No.8365 ホームページ  引用 
ほげ様、返信ありがとうございます。
小さなお子様が夜泣きすると大変ですよね。
お疲れ様です。

標本を台無しにしたというのは勿論、昨日今日の話ではなくて、ひと月前の忌まわしき出来事です。
皆さんが欲しがる珍種と分かっていれば勿論そんなことはしませんでした。
翅にこれだけ特徴的な斑紋があるのだからきっと「知る人ぞ知る普通種」だろうと内心思っていたのです。

シホンハマダラミバエの生活史はどんな感じなのでしょう?(ハリギリがホストというのはどういう意味ですか?)
ハリギリのどの組織に産卵するのでしょうか?(葉?実?)
植物にも疎くて、ハリギリという樹木は初耳です。
もしかすると別の山で見たことがあるかもしれません。
今度現地に行ったときは気を付けて見てみます。

>見た限り、全部オスっぽいのも興味深いです。
そうでしたか! 確かに面白いですね。
獣糞で吸汁するチョウの多くは♂で、性成熟に必要なミネラルを補給するのだと言われていますが、ミバエもそうなんですかね。

採集後にシホンハマダラミバエ♂をしばらく飼っていたのですけど、容器内でも翅を誇示するような思わせぶりな行動がときどき見られました。
動画に撮りましたので興味のある方はブログをご覧下さい。

Re: 鳥糞に群がるハエ 投稿者:ほげ 投稿日:2013/06/02(Sun) 21:44:54 No.8366  引用 
しぐまさま

シホンハマダラの寄主植物についての文献情報はまだありません。
個人的に、本種と思われる個体をハリギリの葉より得たことがありますが、まだ十分な情報が揃っていません。

シホンハマダラが属するAcidiella属はアケビ科などの葉潜りであることが知られています。ハモグリバエのようなきれいな「字書き虫」ではなく、染みのような潜葉痕を残します。

現地にハリギリ(センノキとも言います)があり、葉に染み状の潜葉痕があるようなら要注意、ということです。

ハリギリはウコギ科の木本です。書店のポケット樹木図鑑的なものなら大抵載っていると思いますし、ネットでググっても大量に情報が出てきます。

北海道には割とフツーに生えていましたが、山形ではどうですかね・・・。葉も幹も特徴的で、枝にはトゲトゲがあるので、認識は容易と思われます。

私もフィールドワークに行きたいです。「時間は作るもの」と言うのは簡単ですが、現実にはなかなか・・・。

Re: 鳥糞に群がるハエ 投稿者:しぐま 投稿日:2013/06/03(Mon) 06:30:41 No.8367 ホームページ  引用 
おはようございます。
お忙しい中、返信ありがとうございます。
よく分かりました。
葉潜り虫の世界も面白そうですよね。昔からほんのり憧れがあります。
いつか微速度撮影(タイムラプス)の映像を撮ってみたいのです。
これを機にハリギリの葉を注意して見ることにします。
手元の樹木図鑑にも載ってました。
もし潜葉痕のある葉を見つけて採取した場合、枝ごと水差しにしないと成虫まで育ちませんか?
葉だけ採集するのでは駄目ですよね…きっと。

Re: 鳥糞に群がるハエ 投稿者:KT 投稿日:2013/06/04(Tue) 22:15:44 No.8368  引用 
葉潜り虫がどの程度葉の中にいるのか分からないですが、私もヨコバイの幼虫の飼育で生葉を遣いますが葉の柄を鋭くっ切って水を浸したスポンジに刺しておくと一週間程度なら全然持ちますよ。

Re: 鳥糞に群がるハエ 投稿者:しぐま 投稿日:2013/06/05(Wed) 06:02:57 No.8369 ホームページ  引用 
おはようございます。
KTさん
なるほど、細かなノウハウがあるのですね。
勉強になりました。ありがとうございます。
(ヨコバイの幼虫を飼ってるなんて、すごいですね!)

例のミバエを見つけた場所はちょっと遠くて、なかなかすぐには行けません。
でも近場の里山でハリギリの大木を見つけることが出来ました。
灯台下暗しというか、今まで認識していなかったようです。
見上げると虫食い跡(潜葉痕?)のある葉もありましたが、トゲだらけの大木なので生葉を採取しに登るのはとても難しそうです。

Re: 鳥糞に群がるハエ 投稿者:しぐま 投稿日:2013/08/07(Wed) 21:52:24 No.8463 ホームページ  引用 
その後、この山道を再訪したところ、ハエを採集した地点の近くに自生しているウコギの木を見つけました。
ここは入山禁止の看板があちこちにあるため、道の左右をきょろきょろ見ながら歩いた限りでは、ハリギリは峠を越えた反対側で高木を1本見つけただけです。
幼木を見落としているかもしれませんが、私のフィールドでは「滅多に生えていないやや珍しい樹種」という印象です。

何ハエでしょうか? 投稿者:shiro 投稿日:2013/07/28(Sun) 21:03:05 No.8457  引用 
突然の質問で失礼します。
7/26、長野県で他の昆虫を撮影している時に目の前の葉の上で動き回っているのを写したものです。
今までのハエのイメージとは全く違った綺麗さにビックリ、気にかかっています。
名前を教えて下さい。


Re: 何ハエでしょうか? 投稿者:ezo-aphid 投稿日:2013/07/31(Wed) 14:34:04 No.8459  引用 
shiroさま
上の欄のワード検索に「 シモフリ ミバエ 」と記入して検索してはいかがでしょう。

管理人さま すみません、上記の8458を削除願います。

Re: 何ハエでしょうか? 投稿者:shiro 投稿日:2013/08/01(Thu) 18:03:44 No.8460  引用 
ezo-aphid 様
早速「 シモフリ ミバエ 」で検索、ミバエ科のヒラヤマアミメケブカミバエで確認出来ました。
有難うございました。
これからもよろしくお願いします。

東京のハエ4 投稿者:やまちゃん 投稿日:2013/07/17(Wed) 23:02:55 No.8425  引用 
いつもお世話になります。東京のハエを10種類ほど採集いたしましたので、種類ならびにできましたら性別を、どなたかお教え下さいましたら、有難く存じます。どうぞよろしくお願いいたします(目盛は1mmです)。

続いて4種目です。左がオスで右がメスかと思うのですが・・・。


Re: 東京のハエ4 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2013/07/20(Sat) 09:37:48 No.8449  引用 
これもレスがないので、多分イエバエ科のハナレメイエバエ亜科のアシマダラハナレメイエバエCoenosia variegata Shinonagaでしょう。

Re: 東京のハエ4 投稿者:やまちゃん 投稿日:2013/07/24(Wed) 20:13:57 No.8456  引用 
いつもお世話になります。ここのところ手が離せず、お返事遅れましてすみません・・・。細かいところまで、どうもありがとございます! #5のそっくりさんかと思ったのですが、なかなかに違うようですね・・・。

東京のハエ5 投稿者:やまちゃん 投稿日:2013/07/17(Wed) 23:06:04 No.8426  引用 
いつもお世話になります。東京のハエを10種類ほど採集いたしましたので、種類ならびにできましたら性別を、どなたかお教え下さいましたら、有難く存じます。どうぞよろしくお願いいたします(目盛は1mmです)。

続いて5種目です。前項の種(東京のハエ4=この写真の右個体)のそっくりさんですが、ジャンボで肢が黒いです!


Re: 東京のハエ5 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2013/07/20(Sat) 09:29:42 No.8448  引用 
誰もレスがないので、当てずっぽうで無責任ですが、左のハエは多分イエバエ科のLimnophoraの仲間かな。

Re: 東京のハエ5 投稿者:やまちゃん 投稿日:2013/07/24(Wed) 20:12:23 No.8455  引用 
いつもお世話になります。ここのところ手が離せず、お返事遅れましてすみません・・・。私にはさっぱりわかりませんので、「当てずっぽう」でもなんでも結構です! どうもありがとうございました。

東京のハエ8 投稿者:やまちゃん 投稿日:2013/07/17(Wed) 23:11:18 No.8429  引用 
いつもお世話になります。東京のハエを10種類ほど採集いたしましたので、種類ならびにできましたら性別を、どなたかお教え下さいましたら、有難く存じます。どうぞよろしくお願いいたします(目盛は1mmです)。

続いて8種目です。左がオスで右がメスかと思うのですが・・・。


Re: 東京のハエ8 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2013/07/20(Sat) 09:27:29 No.8447  引用 
多分ヤドリバエ科のSiphonaの仲間でしょう。

Re: 東京のハエ8 投稿者:やまちゃん 投稿日:2013/07/24(Wed) 20:10:33 No.8454  引用 
いつもお世話になります。ここのところ手が離せず、お返事遅れましてすみません・・・。あの難しいヤドリバエの仲間でしたか・・・腹部の剛毛がカッコ良いですね! どうもありがとうございました。

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