Flytimes 59号が発行されました.以下のサイトで見れます.
http://www.nadsdiptera.org/News/FlyTimes/issue59.pdf 夏にパソコンのハードが壊れて,修復も十分ではなくて,以来本サイトにもなかなか対応ができていない状態です. 5のキノコバエさんの繭?は多分広義のキノコバエ類かと思います.湿度を下げないようにしておけば羽化するでしょう. Nephrotomaはダルマさんに聞けばわかるのでしようが,彼が対応してくれるか不明です.聞いてみましょう.
CRHです。
アノニモメイア様、ご対応してくださってありがとうございます。 やはりキノコバエさんの繭なのですね。 あの後家に持ち帰り、現在も羽化はしていません。 温度か低く、湿度も高いところにしばらく置いていたので中身は現在どうなっているやら… それに、確保して観察しているあいだに小さい穴?(繭の周りの糸はちぎれていない、汚れの可能性あり)ができ、持ち帰る前に既に何かが起こっていたのかも知れません。 もし何かが羽化しても包んでおいた袋からは出られるとは思いませんが。 1mm以下くらいだとわかりませんけど… Nephrotoma属の一種についてはしばらく待ちます。直接聞く方法があればいいのですが… |
はじめまして。
昆虫の同定資料の収集をしている者です。 双翅目昆虫の同定に役立つ図鑑・資料等を紹介していただけないでしょうか。 当方、現在のところ、環動昆の「絵解きで調べる昆虫」、動薬研究の「アブの分類、生態とその対策」、北隆館の「昆虫の検索」程度しか資料がありません。 この他に双翅目昆虫の同定に使える文献があれば教えて頂きたいです。 双翅目初心者ですので基本的な文献から紹介いただけるとありがたいです。 よろしくお願いいたします。
フォトナ様.
双翅目についてはまとまった書籍がないので,分類群毎に非常に多数の文献となります. 下記の報文等を参考にして下さい. 中山恒友. 2015. 双翅目同定のための文献集 その1 インセクト( とちぎ昆虫愛好会) 66(2)141-148. 中山恒友. 2016. 双翅目同定のための文献集 その2 インセクト( とちぎ昆虫愛好会) 67(2)140-146. 玉木長寿. 1999. 埼玉県昆虫誌II. 埼玉昆虫談話会. 茨城@市毛 様 丁寧な説明、ありがとうございます。 参考にさせて頂きます。
北隆館の新訂原色昆虫大図鑑IIIの双翅目の総論では双翅目の成虫の形態とその用語,科の検索表,おおよその分類体系が示されています.日本語のものとしては,かなり詳しいはずです.
各科については,原色図が旧版のコピーのものが多くて,不鮮明です.アミカ科,オドリバエ科,ノミバエ科などいくつかの科は新しく撮影された画像があり,また種の検索表が付いているものもあります. ハナアブ科については,誤りなどの指摘が本掲示板に折々示されているので参考になるでしょう. これとは別にオドリバエ科(狭義の)の属の図解検索表も発表されています. |
ryoi様
また、この季節がやってきたと言う感じです。11月中下旬から12月中下旬にかけて、年一回の発生です。幼虫は真っ赤な色をしています。釣りの餌としても利用されることも多い、アカムシユスリカの雌成虫です。学名はPropsilocerus akamusi(Tokunaga, 1938)。エリユスリカ亜科に属するユスリカで、この亜科では珍しく体液中にヘモグロビン様の色素をもちます。湖沼、ため池で発生します。一時期、霞ヶ浦や琵琶湖で大量に発生し、迷惑外注としても問題になっていました。泥底質下に生息し、夏季は泥の中に深く潜って、夏眠しています。この種は(中国、シベリアにも近縁種がいます)、一応エリユスリカ亜科に位置づけられていますが、系統的には結構離れた一群だと思っています。実際、オーストラリアの研究者がDNAに基づいて解析した結果もこの考えを支持しているようです。
eriyusurika様、丁寧なご返答をいただき感謝感激です。
年1回たった1ヶ月の発生なんですね。 ありがとうございました。 |
先の関東同定会で,Cylindromyiaヒョウタンハリバエ属の不明種について尋ねられましたが,誰に聞かれたのかメモするのを忘れてました.
日本産6種については,下記の文献に検索表が出ています. Sun, X., S. Marshall. 1995. Two new species of Cylindromyia Meigen (Diptera, Tachinidae), with a review of the eastern Palaearctic species of the genus. Studio Dipt. 2(2):189-202.
市毛 様
文献情報ありがとうございます.同定会でお尋ねしたのは自分ではありませんが,翌日の横沢入の採集でもCylindromyia は複数種採れており,調べてみようと思います.地元の標本もありますので,北海道大学附属図書館に複写依頼を出しました. |
ぱぴよん様.
写真のヤドリバエはPentatomophaga latifasciaです.
茨城@市毛 様、種名をお知らせいただきありがとうございました。
ヤドリバエの一種とは思いませんでした。てっきりハナアブの一種と思っていたので、勉強になりました。感謝申し上げます。 |
コメント失礼します。 個人的な趣味から図鑑の収集をしているのですが、 『データアップ図鑑 日本のハナアブ』双翅目談話会(2002) を入手する方法はないでしょうか? 突然の失礼なお願いで恐縮ですが、ご教授いただければ幸いです。
フォトナ 様.
『データアップ図鑑 日本のハナアブ』は絶版となっております. 茨城@市毛 様 コメントありがとうございました。 絶版でしたか… また双翅目関連の良い図鑑が出版されることに期待します。 |
![]() 旧北区と新北区のマニュアル,Die FliegenのBombyliidae,旧北区のカタログなどを参照してみましたが,翅脈相から判断すると,よく似ているのはEcliminaeではないでしょうか. 旧北区のマニュアルでは,この亜科の特徴として顔面やgenaが鼻状に突出することが検索表のカプレットに出ていますが,Die Fliegenに出ているEclimus quedenfeldti (Engel, 1885)(現在はThevenemyia属)の頭部側面の図では,あなたの個体とほぼ同程度の顔面です.Thevenemyiaは北米にも数種分布しているので,もしこの属であれば日本にいても生物地理的には納得できるところです. ツリアブ科には全くの門外漢ですから,あるいは無知を曝け出したような書き込みになったかも知れませんが,ひとこと.
三枝豊平様.
Thevenemyia属の可能性があるとの御意見ありがとうございます.ネット上にはThevenemyia funestaという翅の紋以外はそっくりな種類の写真がありました. 現地で見た瞬間に珍品とは思いましたが,日本未記録の属だとは文献を調べるまで気づきませんでした.あまりにも異質なので,ツリアブ科で良いのかさえ迷いました. ズミの花で他の超珍品のハナアブを待ち伏せしている際に,ビロウドツリアブに混じって飛来した個体を採集したのですが,栃木県初記録程度と思い,雑に扱ってしまい体表の毛が脱落してしました.元は,ネット上にあるThevenemyia funestaのような全体に毛深かい種類だったと思います. ありがとうございました.
本種をThevenetimyia japonica Evenhuis & Ichige, 2017として新種記載しました
Evenhuis, N.L. & Ichige, K. 2017. A new species of Thevenetimyia Bigot from Japan (Diptera: Bombyliidae). Bishop Museum Occasional Papers. 122:1-6. 原記載は,こちらからダウンロード出来ます. http://hbs.bishopmuseum.org/pubs-online/bmop.html 三枝豊平様,皆様,大変お世話になりました. |
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