胸部を下側から撮影したものです。
たくましい脚部です。
交尾器の側面です。
Ch. longusのsurstylusはこの角度から見ると長方形に見えますが、この個体は丸く膨れています。
Surstylusの先端が棍棒状に膨らむ種には、ambiguusやjaponicusがありますが、それより短めです。何より他の特徴が全く違います。
でっかくって、かっちょいいのに、同定できないのは寂しいです。教えてください。ちなみに体長はlongusと同じか少し大きいぐらいです。
pakenya様.
今のところ,Chalcosyrphusの未記載種としています.
茨城〜近畿地方にかけて分布しています.
Chalcosyrphusは種類が多く,腹部が赤色と黒色の2型になる種類が幾つかあり意外と難しいです.
極東の昆虫の検索で収録されている種類のうち,半分ぐらいの種類しか比較標本がないので,詳細不明の種類が意外とあります.
では,また.
市毛様。
ご教示ありがとうございます。
未記載種ということは、極東の昆虫の検索にも収録されていないんですね。これほどの大型種で未知の種がいるとは驚きです。
山形県は奥只見地区と同様に宝の山のようです。
pakenya様.
私が把握していない未記載種も結構あるようです.
(まだまだ,7年目の会員ですから;^_^)
Xylotiniはまとまって採れない種類が多いので,個体変異かどうか判断出来ずに放置してあるようです.
斑紋が無いハナアブは,普通の人には判別できないのが多いので,放置されてしまうのです.近似種が多いグループも同様です.
以前から,標本の持ち寄りを提言しているのですが,普通種がしっかり同定出来る資料が無いので,なかなか話が進みません.
東北地方も未解明ですが,九州や四国も未記載種の実情がわかりません.
九州は,長崎以外の情報は熊本のリストしか無いようですし,四国も面河渓以外は小田深山ぐらいしかまとまっていません.
まだまだ,あちこちに宝の山があるようです.