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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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シマバエ科質問 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/04/16(Wed) 22:39:42 No.4447  引用 
お世話になっております.

11月に茨城県の平野部で採集した体長3.5mm程のシマバエです.
旧北区のマニュアルでは,Sciasminettia属となりました.

今のところ,日本産のSciasminettia属はS. dichaetophora 1種とされていますが,これがS. dichaetophoraなのでしょうか?


Re: シマバエ科質問 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/04/16(Wed) 22:46:34 No.4448  引用 
体長3-3.5mmのシマバエで,検索ではHomoneura属となりました.

茨城県北部の標高700-1000mほどで,7月-9月に採集されます.

極東の昆虫の検索で絵合わせすると,H. insularisという種類の斑紋に近いと思われます.

よろしくお願い致します.


Re: シマバエ科質問 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/04/16(Wed) 23:17:49 No.4449  引用 
市毛様、こんちは。

 Sciasminettia dichaetophora と同定された画像の種と同じに見えますので、たぶん この種でよいと考えます。

 Homoneuraの方は、斑紋付きの種がいろいろ採れるのですが、今のところ ほとんど判明してません。(勉強不足で・・)

 市毛さんの画像の種も 似てるのを持っていますが、わからずじまいでした。
 今度は ゲニを出した上で、検索してみようと思います。

 役に立たないコメントですいません。
 ではまた。

はるかちゃん 投稿者:なんくろ 投稿日:2008/04/13(Sun) 23:30:24 No.4429  引用 
今の季節限定と言うことで、ハマダラハルカです。
佐賀県の多良岳で4月11日に撮影しました。
初めて投稿します、ドキドキ。
よろしくお願いいたします。


Re: はるかちゃん 投稿者:ウミユスリカ 投稿日:2008/04/15(Tue) 21:12:15 No.4436  引用 
なんくろさま、いつもお世話になっております。

ハマダラハルカは幼虫がネムの朽木に穿孔するんでしたっけ。

Re: はるかちゃん 投稿者:なんくろ 投稿日:2008/04/15(Tue) 23:21:25 No.4439  引用 
ウミユスリカ様
こちらこそいつもお世話になっております。
2004年に三枝先生が昆虫と自然に書かれた文章では、福岡県では専らネムノキから確認されているが、大分県でカシ類の枯れ木からも採集されているとの事です。
この画像のハマダラハルカは、他の個体も含めいろいろな樹木や石などに止まっては移動し、止まっては移動しを繰り返していました。
他の場所でも見かけているのですが、沢の近くなど水分条件が良さそうな場所で見るような気がします。ネムノキが川岸に生育するからか、朽木が柔らかく産卵しやすいからなのか、それともたまたまか(笑)

Re: はるかちゃん 投稿者:ウミユスリカ 投稿日:2008/04/16(Wed) 09:59:19 No.4442  引用 
> 2004年に三枝先生が昆虫と自然に書かれた文章では、福岡県では専らネムノキから確認されているが、大分県でカシ類の枯れ木からも採集されているとの事です。

なるほど。Cercusからも出るんですね。材の性質がずいぶん違っていそうですが、案外レンジが広いんですね。

> 他の場所でも見かけているのですが、沢の近くなど水分条件が良さそうな場所で見るような気がします。ネムノキが川岸に生育するからか、朽木が柔らかく産卵しやすいからなのか、それともたまたまか(笑)

ネムノキはマメ科ですから、窒素含有量が多いんじゃないかなって思っていまして、それが関係しているのかな、と勝手に考えてました。だから、同じように川辺に出るサイカチとか、移入種のニセアカシアでは同なのかなって妄想していた次第であります。

Re: はるかちゃん 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/04/16(Wed) 18:36:02 No.4443  引用 
近縁種のウスリーハルはエンジュ,アメリカのCramptonomyiaはハンノキのそれぞれ朽木に発生するようです.

Re: はるかちゃん 投稿者:ウミユスリカ 投稿日:2008/04/16(Wed) 19:15:06 No.4445  引用 
アノニモミイア先生

> 近縁種のウスリーハルはエンジュ,アメリカのCramptonomyiaはハンノキのそれぞれ朽木に発生するようです.

エンジュもハンノキも、どちらも窒素固定共生系を持つものばかりですね。非常に興味深い情報、ありがとうございます。

教えてください 投稿者:pakenya 投稿日:2008/04/04(Fri) 10:15:10 No.4405  引用 
沖縄シリーズです。

やんばるの山中で、ミミズの死体に群れていたやつです。
一見、ダイズコンリュウバエに似ていますが、m脈にも斑紋があります。各脚の腿節はオレンジですが脛節と付節はほぼ黒色です。全長約7mm。

体型や大きな口器はヒロクチバエ科かな?と思うのですが、よく判りません。

よろしくお願いいたします。


Re: 教えてください 投稿者:pakenya 投稿日:2008/04/04(Fri) 10:17:07 No.4406  引用 
側面からの画像です。

ブルーメタリックの体にオレンジの脚が目立ちます。


Re: 教えてください 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/04/04(Fri) 19:10:37 No.4407  引用 
pakenya様.

ツマグロホソナガヒロクチバエElassogaster hilgendorfiに一票. 
(see はなあぶ 17:1)

Re: 教えてください 投稿者:ウミユスリカ 投稿日:2008/04/05(Sat) 02:22:06 No.4415  引用 
とりあえず、"Manual of Nearctic Diptera"の検索表でElassogasterに至るキーを略式で紹介しますので、たどり着けるかどうか見てください。

R脈基部の背面は小剛毛に覆われない(R1脈はh脈より先端で小剛毛に覆われる)

前腿節には顕著に発達した剛毛はない

postfronsは中央部に瘤を持たない;触角は顔より長くならない;上前側板(中胸側板)剛毛は存在する

眼縁剛毛を欠く;mesoscutumは縦長で両側は平行;M脈は翅の先端部で前方に曲がる;翅の斑紋は単純で通常先端部に暗色の紋、横脈ごとに暗色の着色、subcostal cellには暗色の縁紋がある

Elassogaster

Re: 教えてください 投稿者:ウミユスリカ 投稿日:2008/04/05(Sat) 02:29:53 No.4416  引用 
ちなみに、ダイズコンリュウバエなどが含まれるRivellia属の場合、最後のキーのところで分岐して

1〜2本の眼縁剛毛がある;ほかの形質は多様

Lower calypter は幅が狭い

Rivellia

となります。

Re: 教えてください 投稿者:Arge 投稿日:2008/04/08(Tue) 18:05:15 No.4422  引用 
どの程度役に立つか正直よくわからないのですが、
以前見つけたオーストラリアのヒロクチバエ科のReviewです。

http://www.amonline.net.au/pdf/publications/1327_complete.pdf

属の検索表には、総目録の時点で日本から記録されている属は一応一通り載っています。
その後追加されたProsthiochaetaはないようですが。

Re: 教えてください 投稿者:pakenya 投稿日:2008/04/15(Tue) 16:04:13 No.4434  引用 
市毛様、ウミ様、Arge様、情報をありがとうございます。
レスが遅れて申し訳ありません、先ほど今月の沖縄出張から戻りました。

ウミ様ご教示の検索keyを確認してみたところ、矛盾は無いようで、Elassogasterのようです。

はなあぶ17号にはE. hilgendorfiのメスの写真が載っていますね。なるほど、同じ顔、同じ色彩です。目録に載っている本属の種は本種のみなので、あたり!のようです。分布も問題ないようですし。

今月の出張中にも、沖縄島南部の豊見城城址公園でも採集してきました。沖縄では各地に普通のようです。

皆様、ご教示ありがとうございました。

Re: 教えてください 投稿者:ウミユスリカ 投稿日:2008/04/15(Tue) 21:15:56 No.4437  引用 
属の検索が符合していたようで安心いたしました。

写真は雌でしょうか。

ミミズの死体に集まっていた個体の性比がどうなっていたのか気になります。やはり卵巣成熟に必要なタンパク質を摂取していたのでしょうか。

Re: 教えてください 投稿者:pakenya 投稿日:2008/04/16(Wed) 07:29:02 No.4440  引用 
投稿画像は♂個体で、geniを引き出してあります。

♀も採集しておりますが、雌雄の比率は確認していませんでした。

採集時、ミミズにはオビキンバエの類が黒山(金緑山)にたかっており、その隙間を窺っていたようで、あぶれたヤツ?が周囲の草に多数静止していました。採集したのは交尾していた1ペアのみです。

周囲に静止していたのがみんな♂だとしたら、栄養摂取に飛来する♀を♂が待っていたのかもしれませんが、未確認です。機会があったら確認してみたいと思います。

Re: 教えてください 投稿者:ウミユスリカ 投稿日:2008/04/16(Wed) 09:54:38 No.4441  引用 
> 投稿画像は♂個体で、geniを引き出してあります。

ヒロクチバエ科独特の長い鞭状突起のあるaedegusが見えていなかったので、広げてある生殖節を雌の産卵管の先端部と誤認してしまいました。確かにcercusとsurstylusが見えてますね。失礼いたしました。

> 採集時、ミミズにはオビキンバエの類が黒山(金緑山)にたかっており、その隙間を窺っていたようで、あぶれたヤツ?が周囲の草に多数静止していました。採集したのは交尾していた1ペアのみです。

オビキンバエ属のほうが体にボリュームがあるので確かに細身のヒロクチバエ科では太刀打ちできなさそうですね。南西諸島ですからオビキンバエ、ホホグロ、ホホジロの3種全部が出そうですが、何が来ていたのでしょう。

> 周囲に静止していたのがみんな♂だとしたら、栄養摂取に飛来する♀を♂が待っていたのかもしれませんが、未確認です。機会があったら確認してみたいと思います。

多くのハエで、卵巣の成熟に雌がタンパク質摂取を必要とするのはもちろんなのですが、オスも精巣の成熟にタンパク質が必要となりそうなフシがなきにしもあらずなんですよ。いくつかの私信からの類推なのですが。ゆとりがあったら確かめてみたい事項の一つです。

ですから、タンパク源の周囲への雄の飛来は、雌目当てと、自らの摂食のための、2つの可能性が考えられるんです。

クチキバエ文献 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/04/14(Mon) 23:18:21 No.4433  引用 
末吉氏のクチキバエ科の論文が下記のURLでダウンロード可能となっていることに気が付きました.

http://zoologie.umh.ac.be/asef/pdf/2006_42_01/full/Sueyoshi_ASEF_2006_42_1_1_26_full.pdf

Sueyoshi, M. 2006. Species Diversity of Japanese Clusiidae (Diptera: Acalyptrata) with description of 12 new species.

TKMネタも載っているかも知れません?

彼が書いた論文拾って見ると,茨城産の双翅目が結構増えました.
36基ものマレーズトラップを掛けていたので,論文以外のデータも相当有りそうですが,彼が茨城を離れてしまっているのでもったいないです.

Re: クチキバエ文献 投稿者:TKM事務局 投稿日:2008/04/15(Tue) 20:36:17 No.4435 ホームページ  引用 
市毛様
 興味深い文献の紹介ありがとうございました。さっと目を通したあとテキスト検索をかけて見ましたが残念ながら東京の記録はないようです。
 茨城のデータがずいぶん多いようですが、これは当然、茨城が特別クチキバエが豊富なわけではなく採る人がいないだけの話ですね。時折、末吉さん本人以外の採集者名が出てきますが、この人なら採るよな、と妙に納得させられる例が多いです。

クシヒゲガガンボの仲間 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/04/13(Sun) 19:22:49 No.4428  引用 
こんちは。

 昨日、埼玉の湿地でクシヒゲガガンボ類と思われる種を採りました。
 この類を採ったのは初めてです。

 古い北隆館図鑑では よくわかりませんでした。
 この情報量で、ある程度わかりますでしょうか?

 ちなみに、10頭くらい見ましたが、4♂しか採りませんでした。

 宜しくお願い申し上げます。
 


Re: クシヒゲガガンボの仲間 投稿者: 投稿日:2008/04/13(Sun) 23:36:52 No.4430 ホームページ  引用 
これはTanyptera parva (Portschinsky, 1887).
T. flavoposticata (Alexander, 1954)と同じものです。
縁紋が薄く、後脚の脛節の後半が淡い黄白色なのが特徴です。

Re: クシヒゲガガンボの仲間 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/04/14(Mon) 22:26:19 No.4432  引用 
達磨様

 いつもご教示ありがとうございます。
 Tanyptera parva という種なのですね。
 
 初めは、コシボソガガンボの類と思って採集しましたので、触角を見て、ドッキリしました。

 他にもいくつものガガンボを採っていますが、また少しずつ検鏡していきます。
 引き続き宜しくお願い申し上げます。
 

はじめまして 投稿者:usamimi 投稿日:2008/04/13(Sun) 13:49:35 No.4425  引用 
はじめて投稿させていただきます。昆虫に興味を持って撮影している者です。
写真は4月12日に東京都町田市で撮影しました。体長は1cm位だったと思います。ハエの仲間でしょうか。ご教示いただければ幸いです。


Re: はじめまして 投稿者: 投稿日:2008/04/13(Sun) 15:34:31 No.4426 ホームページ  引用 
これはコンボウハバチの仲間です。
友達が「蜂が好き」というホームページをやっているので、そっちで訪ねると何かしら教えてくれるだろうと思いますよ。

Re: はじめまして 投稿者:usamimi 投稿日:2008/04/13(Sun) 17:32:55 No.4427  引用 
達磨さん
ありがとうございます。
教えていただいたサイトでお尋ねしてみます。

こんなの見つけました 投稿者:ウミユスリカ 投稿日:2008/04/04(Fri) 20:44:33 No.4408  引用 
先ほど文献検索していたら、「森林総合研究所研究報告」の2007年号で、『森林総合研究所多摩森林科学園の双翅目昆虫相』という報文が出ているのに気がつきました。

「 東京都本土部昆虫目録作成プロジェクト」にとっても重要そうな文献ですね。

http://www.ffpri.affrc.go.jp/labs/kanko/402-9.pdf

Re: こんなの見つけました 投稿者:ウミユスリカ 投稿日:2008/04/04(Fri) 21:25:29 No.4409  引用 
よく見たら、謝辞にここの常連さんで東京都本土プロジェクトのメンバーの方の名前も・・・。

紹介するまでもなかったかもしれませんね。

Re: こんなの見つけました 投稿者: 投稿日:2008/04/11(Fri) 13:13:12 No.4424  引用 
ウミ様、ご無沙汰です。

多摩森林科学園のMさんより同定依頼がありまして、一部の双翅目は自分が同定をしております^^;;

東京都は山地の双翅目のデータが非常に少ないので、このような報文は大変有り難いです。TKMにもとても貢献しています。

自分のところにも狭山丘陵などのたくさんの未同定標本が家に眠っていますがなかなか手がつけられない状況です・・・
時間が欲しい〜

ケンセイ@仕事が多すぎて自分の標本整理などがなかなか出来ない状況が続いています・・・・

キモグリバエ? 投稿者:かりしうす 投稿日:2008/04/01(Tue) 02:55:57 No.4397  引用 
ご無沙汰しております。
夜におさんぽしていたら葉っぱに集団を作っているハエを発見しました。キモグリバエ科でしょうか?よく見るとそこら中でこんな集団を作っているようです。


Re: キモグリバエ? 投稿者:かりしうす 投稿日:2008/04/01(Tue) 02:59:26 No.4398  引用 
アップの写真です。葉脈に沿って定位していて見事でした。
撮影:2008年3月25日兵庫県伊丹市昆陽池


Re: キモグリバエ? 投稿者:フンコバエ 投稿日:2008/04/02(Wed) 11:46:58 No.4401  引用 
かりしうす様

これはキモグリバエ科のRhodesiella属と思います。

Re: キモグリバエ? 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/04/04(Fri) 21:54:01 No.4410  引用 
かりしうす様,フンコバエ様,こんばんは.

私の自宅には,ヤマギシモリノキモグリバエ Rhodesiella yamagishiiという,変わった翅脈を持つ種類が生息しております.


Re: キモグリバエ? 投稿者:ハンマー 投稿日:2008/04/04(Fri) 23:06:46 No.4411  引用 
(数では)勝った。
兵庫県三田市、2007年11月11日


Re: キモグリバエ? 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/04/04(Fri) 23:18:36 No.4412  引用 
こんちは。

 家の近所でも、冬にはRhodesiella と思われる種が、たくさん採れます。

 市毛さんの書かれた ヤマギシモリノキモグリバエ Rhodesiella yamagishiiに非常によく似ています。
 近似種は たくさんいるのでしょうか?

 近所に多い種名不明種のひとつですので、気になります。

Re: キモグリバエ? 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/04/04(Fri) 23:36:10 No.4414  引用 
バグリッチ様.

赤坂御用地のキモグリバエを見ると,東京周辺に4種ぐらい分布しているようです.

上宮健吉,2005,赤坂御用地のキモグリバエ科(CiNiiでダウンロード可能)と,以前お送りした日本産のキモグリバエのモノグラフを調べると判ると思います.

Re: キモグリバエ? 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/04/05(Sat) 19:14:57 No.4418  引用 
市毛様

 いつもありがとうございます。

 早速、赤坂御用地のキモグリバエで、調べてみたいと思います。

Re: キモグリバエ? 投稿者:かりしうす 投稿日:2008/04/08(Tue) 05:38:01 No.4421  引用 
皆様ご教示ありがとうございます。夜のおさんぽ調査の仲間達も喜ぶことと思います。
アホなことに投稿してから記憶喪失になり、今頃レスを拝見しました。年度末前後って、どうしてこうもくそったれ忙しいんでしょうね。

Re: キモグリバエ? 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/04/08(Tue) 21:13:47 No.4423  引用 
皆さん、こんにちは。

 赤坂御用地のキモグリバエで調べたところ、近所のRhodesiella は、ヤマギシモリノキモグリバエ Rhodesiella yamagishiiでいいと判断されました。
 嬉しかったのは、とにかくたくさんいるのに、わからなかったキモグリバエの図が隣に並んでいて、アジアコブカタキモグリバエとわかったことです。
 この種が何者か、ホントに悩んでいましたが、ズバリの図がでていて、ほぼ間違いないと思われました。(画像)
 嬉いです。

近所のガガンボダマシ 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/04/04(Fri) 23:26:11 No.4413  引用 
こんちは。

 先週、近所で採ったガガンボダマシです。

 検索では、最後のkeyがメスの特徴になっていて、
  Trichocera saltaor
  Trichocera sp.
 のどちらか、までで終わってしまいました。

 またまた、どこかのkeyでミスっているかもしれませんので、自信はありません。
 ご教示いただけましたら、ありがたく思います。


Re: 近所のガガンボダマシ 投稿者: 投稿日:2008/04/05(Sat) 09:31:58 No.4417 ホームページ  引用 
難問難問。
saltatorにしては触角が短いように思います。先で折れていたりします?完全な触角でこの長さで、町にいて、交尾器もそこそこにていて。。。となるとTrichocera japonicaの可能性が高いように思います。
T.saltatorは翅のSc上にほとんどsetaeを持たない(多くても20本以下、普通ほんの数本)という際立った特徴があります。確認してみてください。この特徴は徳永先生が日本のガガンボダマシを研究した後にヨーロッパの研究者が気づいたので(Laurence, 1957)、日本では紹介されていないのです。昨年ヨーロッパの真正T.saltatorをたくさん手に入れることができて日本のガガンボダマシと比較したのですが、「これが日本のsaltatorだ!」と確信を持って言える個体を見つけるに至っていません。案外日本にはいないのかも知れません。ガガンボダマシの権威のひとりJ. Stary博士もヨーロッパ以外のは本当にsaltatorか今一度チェックが必要だと言っています。同じ種が日本まで分布していても、翅の毛の状態はヨーロッパの個体群だけの特徴ということもかんがえられます。分類しやすい特徴に乏しい昆虫の分類というのはなんとも悩ましいものです。

Re: 近所のガガンボダマシ 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/04/05(Sat) 19:23:24 No.4419  引用 
達磨様

 いつもご教示ありがとうございます。

 触角の長さは、側面から撮った画像をアップします。
 欠損していないように見えますが・・・なんとも・・・

 Sc上のsetaeですが、左の翅のScがCに至る直前に1本あるだけで、あとは確認できませんでした。
 なんとなく、その1本のそばに 付き後のようなものが有りますがsataeは見えませんでした。
 右翅では、1本も確認できませんでした。

 もしかしたら、1本も無いのはおかしいことで、全然違う種(検索が間違えていた)の可能性があるのかもしれない、と心配が大きくなってしまいました。

沖縄のMallota 投稿者:pakenya 投稿日:2008/03/31(Mon) 17:21:38 No.4395  引用 
こんにちは

総会の足で出張していた沖縄から先週戻りました。
2回ほどやんばるで採集する機会を持ち、画像のMallotaオスを得ました。

山中のイタジイの花に飛来したものです。
複眼は白い微毛に覆われています。前脛節には特殊な毛を持たず、後付節は赤黄色で、腹部は黒くて第3・4節は黒色毛でおおわれています。

祝(2003)のsp.3リュウキュウミケモモブトハナアブの色調に一致すると思います。


Re: 沖縄のMallota 投稿者:pakenya 投稿日:2008/03/31(Mon) 17:27:49 No.4396  引用 
で、この個体のgeniです。

比較的太短く、極東の昆虫に図示されているM. japonicaと同じように見えます。

リュウキュウミケはニッポンミケのシノニムの可能性が出てきましたね。


Re: 沖縄のMallota 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/04/03(Thu) 20:04:21 No.4404  引用 
pakenya様.

沖縄産の交尾器は初めて見ました.
確かに,ニッポンミケとされている種類にそっくりですね.

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