![]() 今回はヤドリイエバエ属です. 採集したのは半年前ですが2014年6月27日,岐阜県海津市南濃町,12.5mmです. 曇りの日に林床を飛んでいるのを見て,とまったところをすくいました. 見たのは一回のみです. 以前の書き込みで次は採集したいと書いたものとは違うものです. ![]() たまたまR2+3脈の先端が小さく分岐しています. 以前教えていただいたように,C脈がどこまで伸びているかは微妙だと思いました. R4+5で止まってはいません. しかしiaは0+2なのでSyngamopteraでいいと思います. 種の検索表では, 胸部は完全に黒色ではなく,第1腹板には刺毛がない. オスの額は狭く,前額帯は黒色か暗褐色. 少なくとも腿節は完全に黄色. 小盾板,胸部側板,前胸腹板,中胸気門はオレンジから黄色. これでキイロヤドリイエバエ Syngamoptera flavipes (Coquillett, 1898) になります. 日本のイエバエ科でも日本昆虫目録でも,見ると最初はSpilogaster属というものだったことがわかるのですが, Coquillett(1898)の334ページを見ると,それはハナバエ科だったようです. http://biostor.org/cache/pdf/55/2e/f4/552ef480a450a07ed447f42274110e28.pdf CuA+CuP脈が紛らわしいからなのかどうかは分かりませんが,科が違ったようです. |
Fly times の最新号が出ましたので、リンクをお載せ致します。
Fly Times Issue 53, October 2014 http://www.nadsdiptera.org/News/FlyTimes/issue53.pdf |
皆様、よろしくお願い致します。
今年11月中旬、大阪府の都市公園で撮影した虫です。 ヨコヅナサシガメの幼虫に食べられている所を撮影しました。 あまり精密には映っていないので申し訳ありませんが、 この虫の種類を教えていただけませんでしょうか。 カだと思うのですが、そこから既に自信がありません。
wood-spoon 様
ヨコヅナサシガメに捕食されている虫は、アカムシユスリカPropsilocerus akamusi (Tokunaga, 1938)のメスです。この種は年一回の発生です。11月から12月中旬にかけて、主にため池、湖沼で発生します。幼虫は基本的に止水性です。最近はあまり新聞などで話題になることが少なくなってきました。かつては琵琶湖、霞ヶ浦、諏訪湖で夥しい量の個体が発生していました。富栄養化の象徴ともいえるユスリカでした。逆に、このユスリカの大量発生が水質の富栄養化の進行を防いできたともいえます。上記の湖沼での本種の減少は、ある意味で水質が改善されてきたとも考えられます。しかし、水質の悪化が始まれば、また増加してくるかもしれません。
eriyusurikさま、詳細な解説に感謝いたします。
アカムシユスリカのメス、確認しました。水質悪化の指標ともなる生物なんですね。 なお、当地で大発生はしていない模様です。 種名の見当がつかず探しあぐねていたのでとても助かりました。 ありがとうございました。 |
よろしくお願いいたします。千葉県でとれました。
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HM様
セスジユスリカChironomus yoshimatsui Martin & Sublette です。この種は年7−8回世代を繰り返します。冬季に出現する固体は、全体的に暗色となり、暖かい時期に出現する固体と比べて顕著に色彩が異なります。この種に大変よく似た種にヒシモンユスリカChironomus flaviplumus Tokunagaがいます。識別は、なれないと大変難しいのですが、セスジユスリカでは翅がややくすんでいます。たいしてヒシモンユスリカの翅は透明度が高くなります。また、雄生殖器の尾針の形状が側方から見たときに、後者は幅広苦なります。また、上底節突起も、ヒシモンユスリカは側方部が強く張り出します。
eriyusurika様
たいへん詳しい説明をありがとうございました。 非常に勉強になりました。 これからもユスリカに目を向けていきたいと思います。 今後ともご指導よろしくお願いいたします。 HM |
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