長いこと書き込んでませんでしたが、白馬村の古田です。
先ほど、ちくとでかい地震が来ましたが、現在のところ無事です。被害状況はテーブルに上の日清カップ麺カレー味がひっくりかえったことでしょうか・・・・・あと30秒だったのに・・・ とりあえずご一報まで・・・古田でした。
ハエ男様.
御無事で何よりでした(^◇^) 白馬村近隣で震度6と聞いて心配していました. |
HM様.
細かな毛が見えないので推測ですが,Phasia aurulansの可能性が一番高そうです. 以前,"Sun, X. and S.A. Marshall. 2003. Systematics of Phasia Latreille (Diptera: Tachinidae). Zootaxa 276: 1-320."で調べたときは日本産が9種だったのですが,今度の目録では12種類に増えてます. 新しい目録で増えた種類を見ると,Sun & Marshall以降に研究が進んで他属になっていた種類がPhashia属に入ってきたようです.
茨城@市毛様
コメントありがとうございました。 御教示いただいた内容について、勉強してみたいと思います。 今後とも御指導よろしくお願いいたします。 |
自己解決致しました。
アイノヒゲボソムシヒキですよね。 有難うございました。 またお世話になります。
ご明察!
ご存知とは思いますが同属の近縁種にハタケヤマヒゲボソムシヒキという種がいます、アイノと同所的に生息していますので今後ご注意下さい。 これまでの資料を見てみますとアオノの方が垂直的にやや高位に生息しているようです。 この属の求愛ダンスはご覧になりましたか?
haruka様
コメントを有難うございます。 求愛行動には気がつきませんでした。 早速検索しましたら下のサイトを見つけました。 http://www32.ocn.ne.jp/~asilidfly/pages/gryp_aino.htm 面白いですね。 指を近づけたら乗ってきました。 警戒心は薄いようです。 有難うございました。 また教えてください。 |
採集場所は滋賀県米原市曲谷,標高430m,採集日は2014年8月14日,体長11mmです.
先日の投稿と同じ姉川ダムの公園で,ダム湖の縁の石の上やアスファルトの上にいました. 投稿した個体と一緒に計5頭採集しており, 同日,姉川沿いをさかのぼり標高540m付近でも1頭,リョウブの花に来ていたものを採集しています.
山まで行ってモトミセラニクバエかと思いきや,尾角も前・後の生殖片も細いようです.
手持ちのduxを片っ端から見直してみても,今まで見た事のあるやつはもっと太いです. Fauna Japonicaを見てみると,尾角の先端はtuberosaのようには尖らず,harpaxの形状に似ていると思いました. phallusの形状は,Fauna Japonicaと,Flesh Fly Generic Navigatorと,中国蝿類とでは多少異なるようです. 尾角先端の形状は共通しています. 前生殖片は中国蝿類の1610ページの図は輪郭が重なっていますが,途中で太さが変わっている辺りは似ていると思います.
Fauna Japonicaの当時で言うmiseraのRemarksには,近縁のbrevicornisやharpaxやtuberosaとの違いが書かれていて,
ゲニタリアの違いと,頬の前の縁に白毛がある事が挙げられています. 毛の色を写真に写し込むのは光の加減などで難しいですが, duxでは頬の後角だけでなく前のほうも白毛のはずが,この標本では黒毛が生えています. じつは採集した翌週,今度は名古屋市港区の公園でも同じ種と思われるものを2頭採っています. やはり頬の毛は黒いので,ゲニタリアのパーツが細いduxというわけではないようです. あちこちで採れたのはそういう時期だったのかもしれません. とりあえずharpaxだと思っています. 日本昆虫目録では, Parasarcophaga (Liosarcophaga) harpax (Pandelle, 1896) クサニクバエ ということになります.
大宮様.
これがクサニクバエですか. 確かに,Fauna JaponicaやRohdendorの図と合致しますね. Flesh Fly Generic Navigatorの図は,別種の間違いのような気がします. http://sarcophagidae.myspecies.info/taxonomy/term/2346 手元のモトミセラとした標本を見直してみようと思います.
大宮様
茨城@市毛様 おはようございます. ニクバエ科が投稿されるととてもうれしいです. 私もクサニクバエに1票. これも多くない種のようですが,名古屋の市街地で採集されているのが興味深いです.自分は森の中の渓流的なところで採集しました. ご指摘のサイトの図,たしかに少し違いますね.有用なサイトをお教えくださいまして,どうもありがとうございます. この仲間は交尾器までよく似通っていて,しかも海外を含めるとたくさんの種類があって困っています.今後シノニムとして消えてゆく種もありそうです.イソニクバエP. brevicornisの学名も変わるという説もあります. 海外のものは持っていないのでよくわかりませんが,国産に限って言えばは,Cercusの前縁と後縁(背縁と腹縁?)が,先端ちかくまで並行に伸びてソーセージのように曲がり,先端にとがりがあるこの形が,本種の最大の特徴なのかなと考えています. それにしてもきれいに仕上げられた標本ですね. また面白い画像・面白い情報を投稿してください.よろしくお願いします.
茨城@市毛様
さんご様 コメントを下さりありがとうございます. 図は別種かもしれないのですね.勉強になります. 教えていただいたサイトはお気に入りに登録しました. Rohdendorの著作はSystema Dipterorumで検索するとたくさん出てきますが,ロシアの検索の事かと思いました. Fam. Sarcophagidae. Pp. 624-670. In Bei-Benko, G. Ya. (ed.), Keys to the insects of the European part of the USSR. 5(2), ???? 図書館にあるのは出版年が違うかもしれませんが,今度見てみようと思います. 名古屋の採集場所は,ふ頭として海に飛び出していて,その中に緑地があり,河川も恐らく用水もないです. 曇りがちの日でアスファルトの上にいました. そこで以前に採集した中で自分としては珍しいものとしてカワユニクバエが1頭採れており, 他では岐阜県各務原市の木曽川に近い林で採っただけなので意外でした. 今まで3回くらいしか行ったことがありませんが,もしもおかしなものがどんどん採れるとなってきたら, 船に乗ってどこかから運ばれてきたものが飛来した可能性を考えなくてはいけないと思いました. 近縁種の難しい状況も教えて下さりありがとうございます. 中国蝿類にも教えていただいたサイトにもよく似たものがありますね. そのうちまた変わったものが採れるのではないかと期待してしまいます. 何か見つけたらまた投稿しようと思います.ありがとうございました. |
下記のサイトにオオイシアブに近縁の生態写真が載っていますが、南西諸島にはオオイシアブもチャイロオオイシアブも分布しておらず、中間的な模様をしています。 http://koitarou2006.blog112.fc2.com/blog-entry-946.html 一体、何者なのでしょうかね。
どなたからもコメントがないので、あえて連絡致します。大変遅くなって申し訳ありません。
オオイシアブについては最近出版された日本昆虫目録によると南西諸島での記録は記載されていません。ただし分布には台湾が挙げられていますので、南西諸島で記録されてもおかしくはないと思います。 自分では採集したことがないのですが、南西諸島のオオイシアブに類似した種は何個体も見ています。HPの写真にあるように オレンジ色の毛が鮮やかな個体ばかりです。 本州産のオオイシアブと同種かどうかは今後の課題です。 1916年に松村松年博士がオキナワイシアブという種を記載していますが、これは口吻の基部が部分的に赤褐色をしている種のようで採集されることがあれば確認してみてください。 Laphria属であることは間違いないでしょう。
haruka様
お忙しい中、ご連絡頂きありがとうございました かなり複雑で面倒なグループなのですね。 南西諸島に遠征した際には、気をつけて確認してみます。 |
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