8671175
一寸のハエにも五分の大和魂・改
[トップに戻る] [新着順表示] [アルバム] [留意事項] [ワード検索] [過去ログ] [旧過去ログ] [管理用]
1: 日本昆虫目録双翅目の疑問点 (31) / 2: 同定お願いします (2) / 3: ムシヒキアブを教えてください。 (2) / 4: ムシヒキアブの一種について (2) / 5: Mallotaの同定のお願い (6) / 6: 同定お願いいたします。 (2) / 7: 田沢湖のアブについて (2) / 8: 種名を教えてください (2) / 9: 翅のないノミバエ (1) / 10: 双翅目昆虫の同定について (2) / 11: 同定のお願い (2) / 12: キノコバエ科でしょうか. (2) / 13: キアブでしょうか? (3) / 14: 同定をお願いします. (2) / 15: 同定のお願い (2) / 16: 長角亜目の翅脈の絵解き検索の質問 (2) / 17: ムシヒキアブの一種でしょうか? (2) / 18: 翅脈から、科が特定できないでしょうか? (2) / 19: ハチモドキバエの一種 (3) / 20: ノミバエ (2) /

おなまえ
Eメール
タイトル
コメント
コメント内には下記と同じURLを書き込まないで下さい
参照URL
添付File  (100kBまで)
暗証キー (英数字で8文字以内)
投稿キー (投稿時 投稿キー を入力してください)
文字色

ミズアブ科のB.yukawai 投稿者:田中川 投稿日:2015/04/10(Fri) 22:31:41 No.9280  引用 
Brachycara yukawai Nagatomi, 1977をインターネットで調べておりましたら,Synonym of Brachycara latifrons James, 1960 とあるのを見つけました.日本昆虫目録第8巻にはB.yukawaiと出ています.いつどこでシノニム扱いとなったのか私にはわかりません.目録が間違っているのでしょうか?

Re: ミズアブ科のB.yukawai 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2015/04/11(Sat) 21:33:58 No.9281  引用 
田中川様.

恐らく,下記のカタログだと思います.

Woodley, N.E. (2001) A World Catalog of the Stratiomyidae (Insecta: Diptera). Backhuys Publishers, Leiden, 473 pp.

ハワイに分布するB. latifronsのシノニムというのも思い切ったものです.

Re: ミズアブ科のB.yukawai 投稿者:田中川 投稿日:2015/04/12(Sun) 01:36:07 No.9285  引用 
茨城@市毛様
お調べいただきありがとうございます.
10年以上も前にシノニム扱いされていたにも関わらず,そのような情報をわれわれアマチュアが入手することは容易ではありません.たとえば昆虫目録執筆担当者の方々から双翅目談話会の会誌に,そのような新しい情報を提供していただけると助かるのですが.

Re: ミズアブ科のB.yukawai 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2015/04/12(Sun) 19:08:33 No.9286  引用 
田中川様.

中々,専門家といえどもすべての情報に目を通すのは困難と思われます.
昨今,大学図書館での学会誌の購読停止が相次いでいますので,今後増々困難になると思われます.

また,今回のようなケースでは,収録漏れでない場合もあります.単純に言えば,研究者の見解の相違です.

これだけは,難しいですね.

Aulacephala hervei Bequaert 投稿者:吉富博之 投稿日:2015/04/07(Tue) 08:46:42 No.9277  引用 
久しぶりに投稿します。愛媛大の標本を使ったと言うことで、下記のPDFを貰いました。

Nihei, S. S. (2015) Systematic revision of the ormiine genera Aulacephala Macquart and Phasioormia Townsend (Diptera, Tachinidae). Zootaxa 3931 (1): 1–26.
Aulacephala hervei Bequaertが再記載されています。和名を調べようと日本昆虫目録を見ましたが和名はありませんでした。目録では命名者がカッコ内に入れられていて、今回の論文と異なります。属のシノニムリストを見ると”Aulacocephala”が”Unjustified emendation”としてリストアップされており、その名前の下で記載されたようです。
この場合は、属名が単なるスペルミス(というか不正な修正)ということで命名者をカッコ内に入れないものでしょうか。関係する論文やICZNを再検討する前に、ここに書き込んでおきます。

Re: Aulacephala hervei Bequaer... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2015/04/07(Tue) 21:46:34 No.9278  引用 
吉富様.

これは,日本昆虫目録側の誤記です.

原記載は,Aulacephala herveiとなっています.

Hertingのカタログが間違っているので,そのまま転記してしまったと思われます.

Re: Aulacephala hervei Bequaer... 投稿者:吉富博之 投稿日:2015/04/08(Wed) 00:25:38 No.9279  引用 
市毛様
ご返答ありがとうございました。理解しました。

同定のお願い 投稿者:KURO 投稿日:2015/04/05(Sun) 22:08:12 No.9272  引用 
度々の質問で恐縮ですが、画像のアブについてご教示下さい(4/2 徳島市)。
体型や色彩からツヤヒラタアブかヒラアシヒラタアブの一種かと思いましたが、
腹の模様が一致するものを見つけられませんでした。
広く知られた種でないかもしれませんが、科や属だけでも絞り込めれば有難いです。
どうぞよろしくお願いします。


Re: 同定のお願い 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2015/04/05(Sun) 22:45:10 No.9274  引用 
KURO様.

写真のハナアブは,ツヤヒラタアブ属Melanostomaの1種の♀です.

Re: 同定のお願い 投稿者:KURO 投稿日:2015/04/06(Mon) 06:59:29 No.9276  引用 
茨城@市毛 様
いつも回答して頂き有難うございます。
投稿画像はツヤヒラタアブ属Melanostomaの一種として保存しておきます。
馴染みの無いハエやアブを撮ると名前調べに苦労することが分かっているのですが、
静止している個体を見つけるとつい撮ってしまいます。
これからもご教示頂く機会があるかと思いますが、何卒よろしくお願いいたします。

同定していただけないでしょうか 投稿者:ヤンバル 投稿日:2015/04/05(Sun) 14:54:10 No.9268  引用 
沖縄県北部の田圃で、セリの花の上にいました。
胸は金色なのですが、腹部は薄い緑色をしています。色々調べましたが、こういった配色のハエ科昆虫を見つけることができません。宜しくお願いします。


Re: 同定していただけないでしょ... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2015/04/05(Sun) 20:44:20 No.9269  引用 
ヤンバル様.

写真のハエは,ミズアブ科Stratiomyidaeの1種で,Oplodontha rubithoraxと思われます.
フィリピンやインドネシアからインド・アフリカの方まで分布している種類で,沖縄が北限と思われます.

かなり珍しい種類のようで,未だ沖縄産の標本を見たことはありません.

Re: 同定していただけないでしょ... 投稿者:ヤンバル 投稿日:2015/04/05(Sun) 21:29:33 No.9270  引用 
茨城@市毛 様さっそくのご教示ありがとうございます。
似たような画像は見つけたのですが、(Oplodontha viridula)いずれも背中に黒い筋があり、違うなと思っていました。Oplodontha rubithoraxの画像を見つけることができないのですが、Web上に存在するのでしょうか?

Re: 同定していただけないでしょ... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2015/04/05(Sun) 21:48:51 No.9271  引用 
ヤンバル 様.

学名の"r"が抜けていました.Oplodontha rubrithoraxです.

Re: 同定していただけないでしょ... 投稿者:ヤンバル 投稿日:2015/04/05(Sun) 22:51:20 No.9275  引用 
茨城@市毛 様 確認いたしました。

つぶやき Melanostoma orientali... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2015/04/05(Sun) 22:44:01 No.9273  引用 
皆様,双翅目談話会 第20回総会 御苦労様でした.

Melanostomaの話で盛り上がった際,orientalisの基産地の話が出たので詳しく調べようとしたところ,日本昆虫目録の記載年が間違っているのに気付きました.

1842ではなく,1824ですね.
Wiedemann, C.R.G. 1824, Analecta entmologica :36.
掲載ページは36ページ目ですが,原本で誤植がありヘッダーが56となっています.

基産地は Ind. Or., (E India).となっていました.

困ったもんだ(^_^;)

シブキバエでしょうか 投稿者:はむし 投稿日:2015/03/24(Tue) 23:39:21 No.9251  引用 
2015年3月24日,島根県の低山地の渓流で採集しました.沢の流れの中の石の濡れた場所にたくさんとまっていました.スケールは1目盛りが1ミリです.

Re: シブキバエでしょうか 投稿者:はむし 投稿日:2015/03/24(Tue) 23:40:20 No.9252  引用 
生きている時の写真です.よろしくお願いいたします

Re: シブキバエでしょうか 投稿者:三枝豊平 投稿日:2015/03/25(Wed) 00:45:19 No.9253  引用 
鮮明な生態写真ですね。標本も含めて♂の前腿節の基半部腹面に多くの強い刺毛を生じていることと、交尾器の形状、翅がややくすんでいることからTrichoclinocera fuscipennis Saigusa, 1965
ハイイロケミャクシブキバエ(灰色毛脈飛沫蠅)だろうと思います。渓流の湿った岩の上で生活して、その場所にいる双翅目などの幼虫を食べています。

Re: シブキバエでしょうか 投稿者:はむし 投稿日:2015/03/25(Wed) 19:59:19 No.9255  引用 
三枝先生ありがとうございます.昨年の昆虫学会でシブキバエの講演を聴いてぜひ野外でみつけてみたいと思っていたところでした.さっそく出会うことができて嬉しく思います.ほかの種も探して見ます.

Re: シブキバエでしょうか 投稿者:三枝豊平 投稿日:2015/03/29(Sun) 14:11:19 No.9266  引用 
ハムシさん。シブキバエはやはりハイイロケミャクシブキバエTrichoclinocera fuscipennis Saigusaでした。本種は小楯板背面に短い刺毛を欠き(通常の縁の剛毛に加えて)、後脛節基部の背面に1対の剛毛を欠き、前腿節の後腹面に黒色の剛毛を列生するのが特徴です。他にも本属は数種日本に生息していますが、本種は上記の形質で区別できます。これらの特徴は今回の生態写真に写っています。

本種は西日本の渓流で春早くから活動します。本属の食性や配偶行動はほとんどわかっていません。幼虫は恐らく水生で、渓流の石の表面でブユやユスリカなどの幼虫を捕食していると思います。成虫も活動している石面で同様の餌を捕食しているのでしょう。

Megacyttarusの標本と共にお送りいただいた標本の一部を同定して返送致します。

Re: シブキバエでしょうか 投稿者:はむし 投稿日:2015/03/29(Sun) 21:51:59 No.9267  引用 
Rhamphomyia,Trichoclinoceraを確認いただき,ありがとうございました.
Trichoclinocera fuscipennisがたくさんいた岩の表面に幼虫がいないか,今後注意して探してみます.
季節が変わるとほかの種にも出会えると思いますので,今から楽しみにしています.引き続き,ご指導をよろしくお願いいたします.

ミナモカトリバエの仲間でしょう... 投稿者:はむし 投稿日:2015/03/24(Tue) 23:23:23 No.9248  引用 
2015年3月24日,島根県の低山地の渓流で採集しました.ミナモカトリバエの仲間でよろしいでしょうか.

Re: ミナモカトリバエの仲間でし... 投稿者:はむし 投稿日:2015/03/24(Tue) 23:24:26 No.9249  引用 
ばんざいをしながら水面を飛んでいました.

Re: ミナモカトリバエの仲間でし... 投稿者:はむし 投稿日:2015/03/24(Tue) 23:25:28 No.9250  引用 
すみません.ミナモオドリバエでした.失礼しました.
よろしくお願いいたします.

Re: ミナモカトリバエの仲間でし... 投稿者:三枝豊平 投稿日:2015/03/25(Wed) 09:01:58 No.9254  引用 
これはミナモオドリバエ属Hilaraの種ではなくて、ホソオドリバエ属のRhamphomyiaのイミャクオドリバエ亜属MegacyttarusのRhamphomyia (Megacyttarus) geisha FreyゲイシャイミャクオドリバエかR. (M.) argyrosoma Saigusaギンパライミャクオドリバエでしょう。本亜属の種の多くはHilaraと同様に水面を滑走するように飛翔をしながら水面に浮いている小型の双翅目などを狩り、雌への求愛餌にしています。本種もHilaraと同様に前脚を挙げながら飛翔して獲物を見つけ次第それに襲い掛かれる体制をしているのが良く分かり、貴重な画像だと思います。本亜属の狩りの画像は見たことが無いので双翅目談話会の「はなあぶ」等何らかの雑誌に投稿されることをお勧めします。そのために正確な同定が必要でしたら、標本を私の方へお送りください。

Re: ミナモカトリバエの仲間でし... 投稿者:はむし 投稿日:2015/03/25(Wed) 20:09:25 No.9256  引用 
三枝先生,詳細な説明ありがとうございます.Hilara以外にもこのような飛翔をする種がいることを初めて知りました.ぜひ報告したいと思いますので,同定をお願いします.発送先は昆虫学会のサイトに出ているところで良いでしょうか.
http://www.entsoc.jp/secr.htm
シブキバエの同定も確定していただくとありがたいです.
次はHilaraを見つけたいです.

Re: ミナモカトリバエの仲間でし... 投稿者:三枝豊平 投稿日:2015/03/25(Wed) 23:02:17 No.9257  引用 
念の為Trichoclinoceraもお送りください

Hilaraは未記録種を含めて日本に200種以上生息しています。5月上旬に多いHilara neglectaは最もポピュラーな種です。大型で個体数も多く、幅2,3mの流れでも淵の上高さ1-2mの空間に大きな群飛を形成するし、その下の流れでは雄が採餌水面飛翔をしています。

Re: ミナモカトリバエの仲間でし... 投稿者:はむし 投稿日:2015/03/28(Sat) 23:33:01 No.9262  引用 
27日に標本を発送しました.確認よろしくお願いいたします.
3月28日に島根県の低山地,公園の小川(流れあり)でまたみかけたので,撮影と採集しました.先日の種より小型です.


Re: ミナモカトリバエの仲間でし... 投稿者:はむし 投稿日:2015/03/28(Sat) 23:34:07 No.9263  引用 
飛翔の様子です.前脚を上げています.

Re: ミナモカトリバエの仲間でし... 投稿者:三枝豊平 投稿日:2015/03/29(Sun) 13:44:16 No.9265  引用 
ハムシさん:標本は無事到着しました。Rhamphomyiaの方のMegacyttarus亜属の種はR. (M.) geisha Freyゲイシャイミャクオドリバエでした。本種はR. argyrosomaに大変よく似ていますが、♂の後腿節の腹面基部近くに2,3本と先の2/3あたりに1本の長い黄色の剛毛が生えています。R.argyrosomaにはこれがないか、あっても大変短くて周囲の刺毛と区別ができません。R. geishaは近畿地方から四国、九州にかけて分布しています。

それと最新の画像の種は同じMegacyttarus亜属のR. (M.) brunneostriata Freyケズネイミャクオドリバエです。本種は顔面(触角の下)に刺毛を生じ、♂の中脛節と短い第1付小節が肥大して長めの毛を生じています。これにはvar. monstrosaという型があって、通常型と混じっています。この型は中脚の第2付小節が肥大しています。今回の画像にあるような水面狩猟ができない場所の本種の群飛にはmonstrosa型がもっぱらです。あるいはこの肥大した第2付小節は♀に対するニセのnuptisal giftの役目をしているのかもしれません。

R. geisha,R. brunneostriataともに大変精度の良い水面狩猟の画像ですので、是非何らかの雑誌に報文をだしてください。

イミャクの意味は♀の翅脈相で、中室が変形や拡大をするので、♂の翅脈相と異なることに依拠しています。なお、Megacyttarusとは「大きな翅室」の意味でこれも拡大した雌の中室に依拠していると思います。

クロオビハナバエと似ていますが 投稿者:KURO 投稿日:2015/03/27(Fri) 20:12:17 No.9260  引用 
高知県室戸市での画像です(3/21)。
ネット上で見られるクロオビハナバエと似た外見ですが、
胸の黒紋の様子が微妙に違うような気がします。
やはり別種でしょうか?詳しい方のご見解をお願いいたします。


Re: クロオビハナバエと似ていま... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2015/03/28(Sat) 23:04:33 No.9261  引用 
KURO様.

写真のハナバエは,クロオビハナバエAnthomyia illocataではなく,近縁のA. latifasciataの可能性が高いと思います.

詳しくは,
Suwa, M. 1987. The genus Anthomyia in Palaearctic Asia (Diptera: Anthomyiidae). Insecta matsumurana 36:1-37.
をご覧になってください.

Re: クロオビハナバエと似ていま... 投稿者:KURO 投稿日:2015/03/29(Sun) 12:57:44 No.9264  引用 
茨城@市毛 様
回答ありがとうございます。
ご紹介いただいた文献はPDFで公開されていましたが、よく分かりませんでした。
でも、ハナバエ科Anthomyia属まで絞り込めただけでも良かったです。
どうもお世話になりました。

クロヒカゲイエバエ 投稿者: 投稿日:2015/03/26(Thu) 23:10:58 No.9258  引用 
採集場所は愛知県あま市,標高3m,採集日は2015年1月23日,体長は6mmです.

針は微針を刺しました.

はなあぶ誌37号の検索表で調べるとHebecnemaになります.
116ページのcouplet 16で,「♂の頭部上方はしばしば平圧される」とありますが,なかなか微妙なカーブだと思います.
日本のイエバエ科のクロヒカゲイエバエの説明では,”側額と亜側顔が横顔では見えない”という内容の事が書かれています.
中国蝿類の1071ページの図版231の2425では横顔が出ていて,カーブは多少違うものの雰囲気は似ていると思います.

37号の解説によると少ない種だそうで,採集地でも今までに数えるほどしか見たことがありません.
今回の採集地は標高が低いので山地性というよりは森林性という事になると思います.
冬だからかもしれませんが,ヒカゲではなく日の当たる葉の上にいました


Re: クロヒカゲイエバエ 投稿者: 投稿日:2015/03/26(Thu) 23:12:03 No.9259  引用 
日本のイエバエ科の検索表でも,はなあぶ誌28号の種類が増えた検索表でも,胸背と腹背に明瞭な縦線はないという選択肢になります.
一方で詳しい記述では,胸部に4本のはっきりしない暗い縦条と,腹部第3と第4背板に暗い中央の縦線があります.
手元の標本は暗い線も見当たらず,胸部と腹部で多少の質感の違いはあるものの,およそ黒一色に見えます.

もっと違いが目立つのは鱗弁の色で,
教科書通りなら褐色で,黄色い平均棍とは異なる色彩で,Plete 18-12を見ても上下とも暗色なのですが,
手元の標本は明るい色をしています.

しかし色彩についてはいろいろあるようで,例えば脚の色を見ると,
日本のイエバエ科では腿節が黒色,脛節が暗褐色であるのに対して,
中国蝿類のH. fumosa では中脚と後脚の脛節は黄色で,ある時には暗褐色で,検索表でも基本的には黄色という事になっています.
異なるカラーバリエーションがあってもいいかもしれないと思います.

今回はゲニタリアは未処理なので,追加個体が採れたら見てみようと思っています.

ついでになりますが中国のMydaeinaeの文献を見つけました.英文です.
http://jinsectscience.oxfordjournals.org/content/14/1/22

Phasia cf. albopunctata 投稿者: 投稿日:2015/03/13(Fri) 23:30:01 No.9243  引用 
採集場所は岐阜県海津市南濃町,月見の森,標高100m.
採集日は2014年11月30日,体長9mmです.
曇りでも平年より気温が高い中,サザンカの花を見て周っていました.
その時に採集した別のハエについては次号のはなあぶ誌に投稿しましたが,
こちらは同じく訪花していたヤドリバエです.

僕は初めて採りましたが一見してPhasiaのようで,Mosch-WebやPalekeyで確かめました.
翅がきれいな種類では角度を水平にして標本にすることもあると思いますが,
今回マウントする時間ができるまで冷凍したところ,解凍時に翅が上向きになりました.
角度が違うと印象が変わりますが,ゲニタリアを横からも見るので,これはこれで様になっているのではないかと思います.


Re: Phasia cf. albopunctata 投稿者: 投稿日:2015/03/13(Fri) 23:30:49 No.9244  引用 
メスの腹端部ですが,死んだ後で自然にこの状態になりました.

以前に紹介された文献,Sun, X. and S.A. Marshall. 2003. を見てみました.
図が多いと検索表よりも先に絵合わせがしたくなります.
細くとがっているのは第7腹板と第8腹板だそうです.
掲載されている中では,231ページのPhasia albopunctata が似ていると思います.

オスの頭部の図よりも手元のメスの標本のほうが額幅がわずかに狭いので,あれっと思いましたが,
記述でも,オスの眼は単眼の幅ほど離れるのに対して,メスではほぼ接するそうで,普通の感覚とは逆なので面白いと思いました.

日本昆虫目録で他の属から移動してきたものについてはどんな特徴があるのか調べられていません.

近辺では個体数が少ない種だと思いますが,今度はオスを採ってみたいです.


Re: Phasia cf. albopunctata 投稿者: 投稿日:2015/03/14(Sat) 00:54:42 No.9245  引用 
疑問が残るのは,63ページの検索表の35番で腹端部について述べている所ですが,
「Ovipositor (segment VIII) much shorter than sternite VIII」
という記述がよく理解できないのです.

そこで分岐するP. grazynaeは図がないのですが,

その記述は簡潔で,見ると,albopunctataに類似し,違いは問題の腹端部の相対的な長さだとあります.
「and females differ in relative lengths of ovipositor and sternite VII.」

もしかしたら検索表は本来は,sterniteのVIIIとVIIを比べるはずだったのだろうかと思ってしまいます.

そうだとしたら手元の標本はsterniteVIIIが長いgrazynaeの可能性もあると思います.

Character Matrixも形質の内容が書かれていないと思うのでそれで比べることもできないです.

何か勘違いをしているかもしれませんが,よく分からないのでcf.にしてあります.

Re: Phasia cf. albopunctata 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2015/03/15(Sun) 22:01:41 No.9246  引用 
大宮様.

恐らく,大宮さんの推測通りP. albopunctataと思われます.
原記載の付図を見ると,P. grazynaeのovipositorはsheathを超える位置で軽く波曲しています.また,顔も触角直下が窪んでいます.

couplet 35の検索についても,推測通りovipositor(segment VIII)とsheath(Sternite VII)の長さを比較しているようです.

Phasiaの尾端の用語は,Herting(1957)を読まないとはっきりしません.

Re: Phasia cf. albopunctata 投稿者: 投稿日:2015/03/15(Sun) 23:56:20 No.9247  引用 
茨城@市毛様

原記載を調べて下さりありがとうございます.
手元の標本との違いが分かりました.
cf.を外せそうです.
検索表の表記についても謎がひとつ解けました.

Herting(1957)はドイツ語の形態学の文献ですね.
ネット上で40ドルほどで購入できるようです.
現段階ではそういう文献があるという事は覚えておきたいと思います.

教えて下さりありがとうございました.

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37] [38] [39] [40] [41] [42] [43] [44] [45] [46] [47] [48] [49] [50] [51] [52] [53] [54] [55] [56] [57] [58] [59] [60] [61] [62] [63] [64] [65] [66] [67] [68] [69] [70] [71] [72] [73] [74] [75] [76] [77] [78] [79] [80] [81] [82] [83] [84] [85] [86] [87] [88] [89] [90] [91] [92] [93] [94] [95] [96] [97] [98] [99] [100] [101] [102] [103] [104] [105] [106] [107] [108] [109] [110] [111] [112] [113] [114] [115] [116] [117] [118] [119] [120] [121] [122] [123] [124] [125] [126] [127] [128] [129] [130] [131] [132] [133] [134] [135] [136] [137] [138] [139] [140] [141] [142] [143] [144] [145] [146] [147] [148] [149] [150] [151] [152] [153] [154] [155] [156] [157] [158] [159] [160] [161] [162] [163] [164] [165] [166] [167] [168] [169] [170] [171] [172]

処理 記事No 暗証キー

- Joyful Note -
- Antispam Version -