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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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これはなんでしょう? 投稿者: 投稿日:2007/05/31(Thu) 18:47:29 No.3536  引用 
ハエ目は全くわかりません。どのあたりの仲間なのかもさっぱりです。よろしくお願いいたします。
長崎県の野母崎で7月下旬です。


Re: これはなんでしょう? 投稿者:ハエ男 投稿日:2007/06/01(Fri) 05:12:03 No.3537  引用 
翅脈をみたかぎりではヤドリバエ科の一種であると思われます。

Re: これはなんでしょう? 投稿者: 投稿日:2007/06/03(Sun) 22:03:41 No.3542  引用 
ハエ男さん、いつもありがとうございます。
これはヤドリバエだったのですか。勉強になります。

Re: これはなんでしょう? 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2007/07/16(Mon) 16:52:44 No.3647  引用 
ヤドリバエ科の系統分類学者の舘博士にお尋ねしたところ,写真の種はヤドリバエ科ヒラタハナバエ亜科のHemyda属の仲間ではと思う,というお答えをいただきました.ご紹介しておきます.本属には日本から2種記録があるようですが,これらに和名は付けられていません.なお,ヤドリバエ科は種数が多く写真だけでは同定が極めて困難である,とのことです.市販の図鑑類で同定できない種の名称を写真だけでお尋ねになっても,先ず不可能ということのようです.

メバエ科 投稿者:田中川 投稿日:2007/07/08(Sun) 21:46:10 No.3628  引用 
はじめまして。
砂浜海岸の一角、雑草地で見つけました。メバエ科まではたどり着きましたが、種名まで分かりますでしょうか。
2007.7.2 三重県


Re: メバエ科 投稿者:田中川 投稿日:2007/07/08(Sun) 21:49:29 No.3629  引用 
同一個体の前からの画像です。

Re: メバエ科 投稿者:ハエ男 投稿日:2007/07/10(Tue) 05:30:13 No.3632  引用 
メバエ科もツルギアブ科同様に図鑑による同定が難しいグループです。

始めは口吻が短い事からヤマトクチブトメバエかな?と思いましたが、記載とは脚の色彩や翅が明確に黒く見えることなどの点で異なっているので、その近縁種ということになるのでしょうか・・・?

Re: メバエ科 投稿者:田中川 投稿日:2007/07/10(Tue) 21:53:07 No.3637  引用 
ハエ男さん、ありがとうございます。
ネット検索でもなかなか画像が出てきません。美しいハエを見つけても、名前を調べることが大変難しいですね。
WEB図鑑の更なる充実を期待します。

ツルギアブ科 投稿者:田中川 投稿日:2007/07/08(Sun) 22:00:42 No.3630  引用 
ハマボウフウやコウボウムギが生えている砂浜で偶然見つけました。ツルギアブ科のようですが、このペアーの種名は分かりますでしょうか。
2007.6.20 三重県


Re: ツルギアブ科 投稿者:ハエ男 投稿日:2007/07/10(Tue) 05:24:11 No.3631  引用 
ツルギアブ科の同定は画像のみでは困難です。
パット見でわかる種独自の色彩や斑紋が見られないためと、♂♀で色彩が異なる事も大きな原因です。(検索表にもそう記述されてます。)日本産はとりあえず9属14種が記録されているのですが、図鑑には1種程度しか出ていない場合が多く、図鑑による同定は無理があります。

♂交尾器の形状や前胸腹板の毛の生え方などをつかわないとツルギアブのほとんどの種類で同定はできません。(雰囲気的にはショウジツルギアブ的ではありますが・・断定はできません。)

(すぐにレスが付かない場合、大抵この手の交尾器を使わないと同定できないグループであるとか、図鑑などの資料ができていないグループである場合が多いんですよね・・)

双翅目の場合は撮影した後に採集をして現物をキープしておかないと同定できない場合が非常に多いです。

Re: ツルギアブ科 投稿者:田中川 投稿日:2007/07/10(Tue) 21:41:36 No.3636  引用 
ハエ男さん、ありがとうございます。
雌雄が揃っておれば、同定の可能性が高くなるかと期待はしていたのですが、交尾器の形状まで見ていかなければならないとなると大変なことなんですね。
WEB図鑑の一日も早い充実を期待しています。

触角が黄色いSphegina 投稿者:pakenya 投稿日:2007/07/01(Sun) 10:14:40 No.3606  引用 
福島県の猪苗代町で7月上旬に採集したSpheginaです。

S. nitidifrons:コハナダカチビハナアブに似ていますが、第4腹板の形状などが一致せず、同定できずにおります。


Re: 触角が黄色いSphegina 投稿者:pakenya 投稿日:2007/07/01(Sun) 10:15:44 No.3607  引用 
顔面の画像です。

触角第3節は、ほぼ黄色です。


Re: 触角が黄色いSphegina 投稿者:pakenya 投稿日:2007/07/01(Sun) 10:20:48 No.3608  引用 
腹端の側面からの画像です。

第4腹板は盛り上がりますが、板状に突出せず、顕著な毛の束も見当たりません。
Surstylusはnitidifronsのように細い針状ではなく、牛角状に波打っています。

市毛さんの探しているものとは違いますでしょうか。


Re: 触角が黄色いSphegina 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2007/07/01(Sun) 15:09:09 No.3612  引用 
pakenya様。

先月締めの仕事が終わらず、出勤中です(^_^;)

写真のハナアブは、Sphegina亜属ですか?
(第1腹板が有りますか?)

Re: 触角が黄色いSphegina 投稿者: 投稿日:2007/07/02(Mon) 18:38:29 No.3616  引用 
標本を確認してみました。

非常に短い(幅に対して1/5ほど)の腹板が確認できます。
退化傾向であるので、Asiosphegina亜属ですね。

同じ種と思われる標本は、山形県大石田町からも2♂♂得られております。

Re: 触角が黄色いSphegina 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2007/07/04(Wed) 18:23:46 No.3627  引用 
pakenya様。

Asiophegina亜属は、腹板が退化してほぼ消失します。
ですから、写真の個体はSphegina亜属です。
私が探している種類とは、付節の色なども異なるので別のようです。未記載種かもしれません。

Sphegina属は、極東ロシアだけで20種以上いますので、日本にも同程度の種類数がいると思います。
残念ながら比較標本が5種程しか届いていないので、検索表を検討出来ません。特に、付節の色で分けている部分が怪しそうです;^_^)

交尾器も部分図しかない種類が多いのでつらいです。

極東の昆虫の検索で、素木が記載した種類をいくつか扱っていますが、これについても本当に合っているのか疑問です。
私は、四国産の標本を全く持っていないので、素木が記載した種類について調べられず、正体がはっきりしません。

何というハエですか? 投稿者:まゆみ 投稿日:2007/07/03(Tue) 21:25:16 No.3621  引用 
今日、変わったハエがいたのですが、何というハエですか?
林のふちのカラムシの葉っぱにいました。
違う方向から撮って見ました。
よろしくお願いします!<(_ _)>


Re: 何というハエですか? 投稿者:ハエ男 投稿日:2007/07/04(Wed) 01:49:10 No.3622  引用 
ミズアブ科のネグロミズアブです。

腹部の幅が広くなっている事と、翅の基部が黒くなっているのが特徴です。

ありがとうございました♪ 投稿者:まゆみ 投稿日:2007/07/04(Wed) 10:45:46 No.3626  引用 
ハエ男さん!ネグロミズアブですね!
ありがとうございました♪<(_ _)>

何バエですか?(・_・")? 投稿者:まゆみ 投稿日:2007/07/03(Tue) 21:19:04 No.3619  引用 
6月30日に真っ黒いハエがいたのですが、何と言う名前ですか?
よろしくお願いします!


Re: 何バエですか?(・_・"... 投稿者:ハエ男 投稿日:2007/07/04(Wed) 01:51:03 No.3623  引用 
ヤドリバエ科の一種ですね。それ以上は画像ではわかりません。

ありがとうございました! 投稿者:まゆみ 投稿日:2007/07/04(Wed) 10:38:25 No.3625  引用 
ハエ男さん!ありがとうございました!<(_ _)>

北海道でもゴヘイ! 投稿者: 投稿日:2007/07/02(Mon) 21:23:04 No.3617  引用 
仕事でここ1週間ほど北海道へ飛ばされてました(^^;)。
帰り際に少し時間を作って、石狩の海岸方面に行ってちょいとハエ採ってきました。採れたハエは、ゴヘイニクバエ、ハネボシスナニクバエ、ギンガクヤドリニクバエで、なぜかニクバエ亜科のものは採れず???。カンカン照りで暑かったせいかもしれません。

いや〜、北海道にもゴヘイいるんですね。石狩なら、日本海側の砂丘地帯って条件には一応合ってますし。
ただ、採った環境が典型的な砂浜ではなく、人工的に地ならしした後に草が疎生してきたような、どちらかといえば草原チックな場所だったのが、今ひとつ腑に落ちない・・・(謎)。

採集記録
石狩市 2007年7月1日
・ゴヘイニクバエ Sarcophila japonica (Rohdendorf,1962) 2♂
・ハネボシスナニクバエ Phylloteles formosana (Townsend,1933) 5♂
・ギンガクヤドリニクバエ Metopia argyrocephala (Meigen,1824) 1♂

Re: 北海道でもゴヘイ! 投稿者:ハエ男 投稿日:2007/07/03(Tue) 17:49:48 No.3618  引用 
北海道にもいたんですね・・・ゴヘイニクバエ・・重要な記録ではないですか・・ゴヘイの北限を知りたかったんですが、北海道までいるとなるとあとは樺太ですか?

まあ、整地したとしてもわざわざ本州から土砂や砂を運ぶわけはないので、北海道土着の個体群なんでしょうね。

Re: 北海道でもゴヘイ! 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2007/07/04(Wed) 08:54:02 No.3624  引用 
猫又様。

先月、札幌の木野田氏との会話で猫又様が出てきたのには驚きました。数年前まで札幌にいたのですから当然のような気もしますが、猫又様も顔が広いのですね(^^♪

彼も守備範囲が広いので、ニクバエなどもポツポツ採っており、自宅が海岸に近いこともありハネボシっぽいニクバエも入っていたと思います。
廣永氏が九州に行ってしまったので、ハエ仲間がいなくなってしまい寂しそうでしたので、この掲示板に誘っておきました。

小樽市の新川河口周辺なども、海浜性のDipteraがたくさんいそうでした。(それにしても、海岸にカシワ林があるというのは、世間知らずの私にはショックでした;^_^)

先日、やっと極東の昆虫の検索第4巻が届きました(^^ゞ
前回やたらと時間が掛かったので、航空便希望で注文したのですが、69EUR(11500円)の本に対して航空便で32EUR(約5000円)掛かると問い合わせがきたので、やっぱり普通便(船便)にしました。
(エコノミー航空 (SAL)便を聞いたのですが、英語が下手だったためか無視されました;^_^)
結果的には、3月上旬に注文して6月中旬の受け取りとなりました。

最新のこの本でも、ゴヘイの分布は、沿海州、日本(本州)、韓国、中国北東部となっています。

ぜひ、次号の「はなあぶ」に投稿して下さい。

ニセヨコモン? 投稿者:pakenya 投稿日:2007/07/01(Sun) 10:28:05 No.3609  引用 
たて続けな投稿で恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

山形県米沢市の吾妻連峰北麓で、6/17に採集したBleraのオスです。体長12mmで、後脚脛節はゆるやかに湾曲する程度で、後転節に黒色短剛毛を持たないのでヨコモンハナアブB. japonicaと思ったのですが、交尾器と第4腹板の形状が違うのです。


Re: ニセヨコモン? 投稿者:pakenya 投稿日:2007/07/01(Sun) 10:32:26 No.3610  引用 
交尾器の側面です。

Surstylusは鋭利な先端を持って長く延びています。
B. japonicaやB. kyotoensisでは、鈍角の菱形に近い形状ですので全く違います。

Epandriumにも二つの突起があり、特徴的です。


Re: ニセヨコモン? 投稿者:pakenya 投稿日:2007/07/01(Sun) 10:43:40 No.3611  引用 
第4腹板の画像です。

末端は、中央が大きく湾入しており、両側部は不対称形です。
B. kyotoensisでは末端中央が小さく鋭角に切れ込むことがFauna Japonicaで記述されていますが、B. japonicaでは第4腹板について触れられていないので、たぶん変形は無いのでしょう(手持ちの標本では中央部の切れ込みはありません)。

ヨコモンハナアブの近似の別種っていましたっけ?


Re: ニセヨコモン? 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2007/07/01(Sun) 19:59:24 No.3614  引用 
pakenya様。

この交尾器と腹板は見たことがありません。
恐らく、BleraのRevisionの中にも、図は無かったと思います。

もしかすると、日本のBlera sp.は複数の種類が混じっているのかも知れません。

Bleraは、桂さんがまとめたいと言っていたので手をつけていません。

自宅に戻れたら、Revisonを送ります。

Re: ニセヨコモン? 投稿者:pakenya 投稿日:2007/07/02(Mon) 18:20:07 No.3615  引用 
市毛様

BleraのRevisionと暫定検索表を提供いただき、たいへんありがとうございます。メールのタイムスタンプが4:35だったのには驚きました。お仕事、お疲れ様です。

早速、Barkalov & MutinのRevisionを紐解きました。
検索表に従うと、key18→22→23→25→31と進み、ここで後転節の黒剛毛の有無、後腿節の湾曲度合い、第5腹板のノッチの有無によってkyotoensisかjaponica+nitensに分けられるのですが、どちらにも行けません。

図示されている交尾器では、nitensがepandriumの全体形とsurstylusの伸び上がり方に類似性が感じられますが、相違点も多く、結論としてこのRivisionに収録された種には該当種はないと思います。

nitensは朝鮮半島からも記録されている種ですから、期待したのですが違いました。

これは、はなあぶ24号「ねた」にできそうですね。


ところで、市毛さんのHPにも載っているsp(Ibaraki)のメスを、奥只見地区でも採集しております。これもこのRevisionには収録されていない種のようですね。

Temnostoma bombylans 投稿者:pakenya 投稿日:2007/06/29(Fri) 14:30:17 No.3598  引用 
こんにちは

新潟県内でTenmostoma bombylansを採集しました。
はなあぶ23号に収録された横濱会長の識別点がすべて合致しております。この資料は平成15年3月の談話会講演資料だったようですが、この時点では「本州での確実な記録はまだない」とされています。はなあぶ誌にも当サイトのはなあぶネットにもまだ本州からの記録は収録されていないようですが、もしかして初記録だったりするのでしょうか?


Re: Temnostoma bombylans 投稿者: 投稿日:2007/06/29(Fri) 14:36:29 No.3599  引用 
顔の黒色中条がぶっとく、額は三角です。

Geniは茶色く、surstylusが波打つような形状をしています。


採集地の奥只見地区は、Mallota inopinataとかCriorhina ainoとかも採れていて、宝の山かもしれません。


Re: Temnostoma bombylans 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2007/06/29(Fri) 21:42:58 No.3602  引用 
pakenya様。

腹部斑紋等を見るとT. nitobeiとも見えます。
詳しくは、surstylusでは無く、反対側のhypandriumの先端の形状をみないと判別出来ません。
写真の右横側から撮影すると写るかもしれません。(拡大率が高いので、前後数枚撮ってみた方が良いと思います。)
この仲間は、肝心な識別点がepandriumに隠れてしまうので面倒です。

なお、このbombylansグループを含むTemnostomaについては、
2000年以降Krivosheinaが色々と記載しているので、極東の昆虫の検索は正確ではありません。

交尾器が黒いbomylansにそっくりなTemnostoma angustistriatum Krivosheinaという種類が沿海地方まで分布していますので、北海道等でも出るかもしれません。

原記載の検索は、色々と問題があるので、正しい標本を見て検索を作り直さないと使えませんね;^_^)

それにしても、Fauna Japonicaには、Temnostoma属がたくさん載っていましたが、研究所の箱の中はラベルだけが残されています。
素木氏がどのような考えで整理をしていたのか、全くわかりません;^_^)

Re: Temnostoma bombylans 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2007/06/30(Sat) 12:36:55 No.3604  引用 
pakenya様。

新潟の奥のほうで、ミヤマアリノスアブが採れていませんでしょうか? 妙高高原を基産地とするMicrodon nigrodorsatum Mutin,2001を探しています。

また、触角第3節が黄色いSpheginaも探しています。[S.(S.) spiniventris Stack.]
S. ozeenisとの関係が怪しいです。

Re: Temnostoma bombylans 投稿者:pakenya 投稿日:2007/07/01(Sun) 10:04:50 No.3605  引用 
市毛様

いつもご教授ありがとうございます。
Temnostomaもややこしかったんですね ^^;)

Hypandriumが見やすい角度の画像は、これ1枚撮影しておりました。これで特徴が確認出来ますでしょうか。


ミヤマアリノスアブの特徴が分らないのですが、当該地方ではヒゲナガ、ナミ、キン、フタオビなどが得られている程度です。

Spheginaには「もしや」がありますので、別にスレッドを立てて画像を出したいと思います。


Re: Temnostoma bombylans 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2007/07/01(Sun) 17:04:17 No.3613  引用 
pakenya様。

やはり、hypandrium先端は、見えませんね。
写真の個体は、surstylusが一定のカーブであることと、preginital segmentが赤褐色なのでニトベのようですね。

通常、bombylansやangustistriatum は、
・腹部第3〜4節の斑紋は、側縁直前まで狭まらない。
・preginital segmentは黒色で、交尾器は赤褐色から黒色。
・surstylusは先端のくぼみ以外に、一度明らかに波曲する。

また、nitobeiは、
・腹部第3〜4節の斑紋は、側縁に向かって徐々に狭まる。
・preginital segmentと交尾器は明赤褐〜赤褐色。
・surstylusは先端のくぼみ以外は、一定のカーブ。

極東の昆虫の検索では、中胸背の毛が黄褐色なのがnitobeiで、ほとんど黒色毛なのがbombylansとなっていたと思います。

今のところ、Pakenyaさんと「めざせギネス」さんや木野田氏に追いまくられているような;^_^)

では、また。

今日は帰れないかも;^_^)

Empis sjoestedti とは? 投稿者:バグリッチ 投稿日:2007/06/26(Tue) 22:49:10 No.3593  引用 
こんちは。

 以前、Empis (Polyblepharis) compsogyneと、Empis (Polyblepharis) sp. について教えていただいたのですが、近似種で Empis (Polyblepharis) sjoestedti FREY,1953というのがいるようなのですが、初めの2種との関係がわかりません。
 相当 似ているようなのですが、もしかしたら別名でしょうか?

 ご教示いただけましたら 幸いです。

Re: Empis sjoestedti とは? 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2007/06/29(Fri) 11:08:33 No.3595  引用 
E. sjoestedtiはカムチャツカから知られている種です.本種はcompsogyneに酷似していて,あるいは同種かも知れませんが,今のところ後者が北海道などから知られていませんので,一先ず別種としておきます.前者は1雄で記載され,その標本の交尾器aedeagusの先端は露出されていますが,乾燥状態なのでcompsogyneと正確な比較ができませんが,やや異なります.以下に私の手元にある材料に基づく日本産のPolyblepharis亜属の種にsjoestedtiを加えた検索表を下に示しておきますので,これを参照してください(添付書類にしようかと試みたのですが,「アップロードできません」と言う表示なので,参照しにくいでしょうが下に付けます).分らない点や,この表でおかしいところ,または追加すべき形質などありましたら,教えていただければ幸いです.なお,この場に示しておきますが,この検索表は未発表データですので,他での引用,特に印刷物での引用はしないでください.

日本産Empis (Polyblepharis)亜属の種の検索表(カムチャツカ産P. sjoestedtiを含む)

1.脚は部分的ないし全体的に黄褐色;雄は合眼的;雌の脚には羽状剛毛がある;acrostichalsがある.中型ないし大型種・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
  脚は全面的に黒色;雄は離眼的;雌の脚に羽状剛毛を欠く;acrostichalsを欠く.大型種・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
2.雄の第7腹節後縁は正常で,第6腹節腹板と大差なく,通常の刺毛を生じる;雌の中脛節には羽状剛毛を生じる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
  雄の第7腹節腹板の後縁は第6腹節腹板のそれと異なり,第8腹節腹板前縁との間に顕著な段差があり,後縁亜側部に上(第8腹板前縁方向)を向く強い剛毛群を生じる;雌の中脛節は羽状剛毛を欠く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P. multinodosa Frey・・・・・・3
3.Dorsocentralsは前端部を除いて1列;雄の後腿節の前腹刺毛は疎ら・・・・・・・・・・・・・
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P. multinodosa (北海道集団)
  Dorsocentrals不規則に2列;雄の後腿節の前腹刺毛は密・・P. multinodosa(カムチャツカ集団)
4.小楯板剛毛は4本以上;雄の後腿節はその全長にわたって前腹剛毛を生じる(moiwasanaの対馬集団では基半部に剛毛を欠く);雌の後脚第1付小節は羽状剛毛を欠く・・・・・・・・・・・5
  小楯板剛毛は2本;雄の後腿節の基部1/3から1/2には前腹剛毛を欠く;雌の後脚第1付小節には羽状剛毛を生じる…・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 未記載種A(本,四,九)
5.雄・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
  雌・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
6.付節は黄褐色;presutural dorsocentralsは前半部で不規則な2列;アエデアグスの先端部にある第一湾曲内縁の先半部に1個の小形突起を生じる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
  付節は暗褐色ないし黒褐色;presutural dorsocentralsはその前端部を除いて1列;アエデアグスの先端部にある第一湾曲内縁は突起を欠き,一様・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
7.前腿節背面は暗色;中胸背のpollinosityの地色は黄褐色・・・P. compsogyne Frey(本,四,九)
  前腿節は一様に黄褐色;中胸背のpollinosityの地色は灰褐色・・P. sjoestedti Frey(カムチャツカ)
8.雄の後腿節は全長に亘って前腹剛毛を生じる・・・・・・P. moiwasana Matsumura(北海道集団)
  雄の後腿節の前腹剛毛は先半部にほぼ限定される・・・・・・・・・・P. moiwasana (対馬集団)
9.後脛節は部分的に黄褐色;presutural dorsocentralsは不規則な2列・・・・・・・・・・・10
  後脛節はほとんど全面的に黒色;presutural dorsocentralsはほとんど1列・・・P. moiwasana (北)
10.中胸背のpollinosityの地色は黄褐色・・・・・・・・・・・P. compsogyne Frey(本,四,九)
   中胸背のpollinosityの地色は灰褐色・・・・・・・・・・・・P. sjoestedti Frey(カムチャツカ)
11.雄の第3−6腹節背板は全面的に黄褐色のpollinosityで覆われる;雌の中・後腿節は細く,円筒型,小棘を生じる顕著な隆起を欠く・・・・・・・・・・・・・・ 未記載種B (日本アルプス)
   雄の第3−6腹節背板中央部は光沢のある黒色;雌の中・後転節は著しく肥大して紡錘型,腹面特に基部近くに小棘を生じる顕著な小隆起を生じる・・P. cylindracea Frey(北関東,南東北)

Re: Empis sjoestedti とは? 投稿者:バグリッチ 投稿日:2007/06/29(Fri) 22:34:59 No.3603  引用 
アノニモミイア様

 貴重な知見につきまして、詳細をご開示賜りました事、深く御礼申し上げます。P. sjoestedti は、カムチャツカでの記録で、日本では記録が無いのですね。
 また、P. moiwasana (北海道集団)(対馬集団)
    P. cylindracea Frey など、初めての名前で、まだまだそう簡単には、行き着けない オドリバエの奥深さが 今更ながらに実感できました。
 たくさんの情報を頂きましたので、引き続き勉強をしてみます。
 今後とも、宜しくお願い申し上げます。
 重ねまして、御礼申し上げます。

 
 

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