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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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竹中眞一氏についての質問 投稿者:Arge 投稿日:2010/02/22(Mon) 21:40:18 No.6181  引用 
お世話になります。

数年前から、はなあぶ誌上で兵庫県の双翅目について順次まとめているところですが、収集した文献の中に、名和昆虫研究所の月刊誌、「昆虫世界」の1934年分に、竹中眞一という方が「須磨産双翅目昆虫目録」という報告を5編にわたって発表されたものがあります。
須磨は兵庫県神戸市須磨のようですが、竹中眞一氏についてはこちらで他の情報を得ることができませんでした。
貴重な記録もいくつかあるのですが、古い文献の上に標本の所在が不明なので、残念ながらそのまま引用することができないものもあります。

そこで質問なのですが、どなたかこの竹中氏についてご存知ではありませんでしょうか。

よろしくお願いします。

オドリバエ科では 投稿者: 投稿日:2010/02/21(Sun) 01:53:18 No.6170  引用 
昨年夏の写真を整理していたら,オドリバエ科とおぼしきハエを撮っていました。サイズは覚えておりません。鈴鹿山脈の登山道脇に渓流が流れており,少し開けた河川敷に生えるシダ植物上で見つけました。どこまで分かりますでしょうか?
2009.6.7三重県鈴鹿市


Re: オドリバエ科では 投稿者: 投稿日:2010/02/21(Sun) 01:57:31 No.6171  引用 
少し角度を変えて撮ったもの

Re: オドリバエ科では 投稿者: 投稿日:2010/02/21(Sun) 01:59:56 No.6172  引用 
真横からです

Re: オドリバエ科では 投稿者:三枝豊平 投稿日:2010/02/21(Sun) 04:04:13 No.6175  引用 
写真のオドリバエはRhamphomyia属Calorhamphomyia亜属(ウルワシオドリバエ亜属)の1種の雌です。

この亜属のcomplicans−pretiosa群の1種のように見えますが、今のところ写真では種まで確信を持って同定しがたいところです。雄であれば交尾器の形態で同定がしやすいのですが。新訂原色昆虫大図鑑第3巻に本亜属について記述してあります。

本年同時期同場所で少し注意されたら本種の群飛を観察できると思います。雄を採集してみてください。

Re: オドリバエ科では 投稿者: 投稿日:2010/02/21(Sun) 21:10:14 No.6179  引用 
三枝先生,ありがとうございます。
ウルワシオドリバエの群飛を見てみたいものです。
オスを採集したら,また投稿させていただきます。

アリノスアブのような特徴的な触... 投稿者:ゆーちゃん 投稿日:2009/05/29(Fri) 00:22:09 No.5530  引用 
こんにちは。妙なナガハナアブ…と思われるハナアブを採集したのですが、いったい何者なのかと頭を悩ませています

先日、祖母の家(福井県小浜市)に帰った時近くの山(標高800m程度)の頂上で採集したものですが、多数のキョウトハナアブやヨコモンハナアブ、トゲモンハナアブに混じり3時頃に一匹だけ立ち枯れにふらりと飛んできてとまりました。

最初は、これがヒロズモンハナアブか〜この角張った三角頭がたまんねぇΣと山頂でニヤニヤしていましたが、家に帰ってきてから

・・・

なんだこの触角は!

となり今現在に至ります。


Re: アリノスアブのような特徴的... 投稿者:ゆーちゃん 投稿日:2009/05/29(Fri) 00:23:50 No.5531  引用 
二枚目

Re: アリノスアブのような特徴的... 投稿者:ゆーちゃん 投稿日:2009/05/29(Fri) 00:26:05 No.5532  引用 
三枚目

Re: アリノスアブのような特徴的... 投稿者:ゆーちゃん 投稿日:2009/05/29(Fri) 00:28:59 No.5533  引用 
四枚目

なお、虫は写真に撮った後あっちの冷凍庫に入れてきたので、手元にはいまありません。


Re: アリノスアブのような特徴的... 投稿者:ゆーちゃん 投稿日:2009/05/29(Fri) 00:41:26 No.5534  引用 
五枚目

その為、向こうで撮って来たこれだけが今ある全ての写真です。
PCにカメラから画像をコピーしている時に

あれ?? モンハナアブってこんなに触角長かったっけ??

と思い調べてみたものの全く当てはまるハナアブが無く、掲示板に書き込ませてもらいました。

他、ヒサマツハチモドキハナアブや、トゲモンハナアブと同じ位の小さめの黒いモンハナアブ?などなど、変わったハナアブが生息していたので、まさにハナアブの楽園でした。

Re: アリノスアブのような特徴的... 投稿者:ゆーちゃん 投稿日:2009/05/29(Fri) 00:42:44 No.5535  引用 
↑添付し忘れました。すみません;;

Re: アリノスアブのような特徴的... 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/05/29(Fri) 08:27:18 No.5538  引用 
ゆーちゃん様.

写真のハナアブは,Sphecomyia属もしくは近縁の新属と考えているハナアブです.長野や石川県などで数頭採集されています.

借り物の標本ばかりなので,海外に送付して調べてもらっていません.

Re: アリノスアブのような特徴的... 投稿者:pakenya 投稿日:2009/05/29(Fri) 09:32:49 No.5540  引用 
すっげー!

ゆーちゃん、これってメチャええ虫やん。うらやましいです。

「極東」の属の検索部分(はなあぶNo.9)のSphecomyia属の触角の絵はよく似ていますね。でも「体はまばらに毛を装う。大型でスズメバチに似る」には該当しない感じですね。

はなあぶに投稿して!

Re: アリノスアブのような特徴的... 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/05/29(Fri) 21:27:44 No.5545  引用 
pakenya様.

確かに,極東の昆虫の検索等の旧北区での属の検索Keyからは別種のように見えます.

しかし,私たちに身近なモンキモモブトハナアブ が属するPseudovolucella属の検索Keyなども,世界的に見ると例外的な種類の特徴を基にしており,大半のPseudovolucella属がたどり着けません.

このように,色彩などを重視せずに,形態を細かく観察してみてください.

なお,以前話題になったLejotaやBleraについても,Hippa(1978)に詳しく解説されています.

参考文献) Reemer & Hippa, 2008, Review of the species of Pseudovolucella Shiraki,. 1930 (Diptera: Syrphidae). Tijdschrift voor Entomologie 151: 77-93.
http://science.naturalis.nl/media/120203/reemer_hippa_2008_pseudovolucella.pdf

Hippa H. 1978, Classification of Xylotini (Diptera, Syrphidae). Acta Zoologica Fennica 156: 1-153.

Re: アリノスアブのような特徴的... 投稿者:ゆーちゃん 投稿日:2009/05/30(Sat) 00:53:41 No.5553  引用 
≫市毛さん

同定ありがとうございます。ちょうど福井と滋賀と京都の県境付近にある山なので、ブナの原生林があり環境はとてもいい場所です。標高も(あの周辺じゃ)十分あるほうなんで、石川や長野のような比較的涼しい場所で採られているのもわかる様な気がします。


≫pakenyaさん
採ったときはずっとヒロズモンと思っていたので、帰ってきてからのほうが驚きました(笑

どっちかって言うと土蜂のような感じですね。毛もふさふさしていますし。あ、大きさはヨコモン♂と同じ位の大きさです

キバラナガの記録や、書いたままPCに眠っている文章が何件かあるのでまとめて投稿するつもりです☆



最後に、同じ所で採った1cm程の妙なハナアブ(めっちゃ下手糞な写真でゴメンナサイ…)


Re: アリノスアブのような特徴的... 投稿者:ゆーちゃん 投稿日:2009/05/30(Sat) 00:56:21 No.5554  引用 
顔面の写真

Re: アリノスアブのような特徴的... 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/05/30(Sat) 19:22:52 No.5564  引用 
ゆーちゃん様.

妙なハナアブは,恐らくChalcosyrphus hisamatsui ヒサマツケブカハラナガハナアブと思われます.

Re: アリノスアブのような特徴的... 投稿者:ゆーちゃん 投稿日:2009/05/30(Sat) 23:18:17 No.5565  引用 
≫市毛さん

ありがとうございます。確かに顔の辺りはそっくりですね。翅が若干黒っぽいので、ヒサマツケブカはスルーしてました…

合格! 投稿者:ゆーちゃん 投稿日:2010/02/20(Sat) 07:44:35 No.6166  引用 
無事、近畿大学農学部農業生産科学科に合格しました!


ようやくこれで大手を振って網を持てそうです。


去年の総会の時、声掛けて頂いたりとてもとても心配してくださった方、本当にご心配をお掛けしました。



溜まってる原稿、記録、色々ありすぎて締め切りが・・・


写真が無いと寂しいので、綺麗なCriorhinaを貼っておきます


これも上の記録と殆ど変わらない場所です


Re: 合格! 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2010/02/20(Sat) 13:33:18 No.6167  引用 
ゆーちゃん様,合格おめでとうございます.

今度の写真のハナアブは,九州産?の♀を見たことがあるのですが,MatsumyiaかCriorhinaかで悩んでいます.

Criorhina ainoと同様にkatepmeronに長毛を欠くので困っていました.
今回のは♂ですので,交尾器の構造で所属が解決するかもしれません.

Re: 合格! 投稿者:ゆーちゃん 投稿日:2010/02/21(Sun) 02:38:11 No.6173  引用 
ありがとうございます(^^

上にも出た「極東」の属の検索部分を見たんですが、オスの複眼は互いに離れる→Criorhina決定 ってあるのでCriorhinaだと思います。写真は写り悪いんで拡大してもぼやけちゃいますが…


ところで、katepmeronって何でしょうか???

今まで、ちゃんと虫の事勉強したわけじゃないので、専門用語が出てくると少し辛いです(;;

早く翅脈の名前とか交尾器の名称とか学ばなければ…

Re: 合格! 投稿者:三枝豊平 投稿日:2010/02/21(Sun) 04:34:33 No.6176  引用 
katepimeronについて添付書類を見てください。添付書類を本文にいれたら投稿拒否されたので、添付することにしました。

添付:6176.doc (20KB)

Re: 投稿者:ゆーちゃん 投稿日:2010/02/21(Sun) 21:03:12 No.6178  引用 
詳しく説明して頂きありがとうございます。

明後日、自然史博物館に用事があるので、その際に北隆館の図鑑も参照しながら他の各部の名称も勉強してきます。

今後また質問することが出てくると思うので、その際は宜しくお願い致します。

コシボソガガンボのまとめ 投稿者: 投稿日:2010/02/19(Fri) 10:36:41 No.6164  引用 
皆さん今日は達磨@白神自然観察園です。
昨年、アノニモ先生と一緒に日本産コシボソガガンボをまとめました。4新種を含む2属12種です。Zoosymposia 3: 273-303, 2009.
ご希望の方へはPDFをお送りいたしますので、私までご連絡ください。
これをまとめる上での最大の問題はPtychoptera takeuchiiの正体でしたが、タイプ標本を確認したところ、ホロタイプとパラタイプは別種で、これまでホロタイプは図示されたことがなく、原記載文に添えられた翅の図(パラタイプ)が混乱のもとであったことが判明しました。などなどです。
まとめた直後でこのようなことを言うのははばかられるのですが、実はまだ未記載種が数種いるようです。

カバエ科キイロカバエでしょうか... 投稿者: 投稿日:2007/02/03(Sat) 09:18 No.2977  引用 
 カバエ科については、日本昆虫総目録には5種類(Olbiogaster 1種, Sylvicola 4種) がリストアップされており、各地の目録を見るとキイロカバエ・スズキカバエ・マダラカバエが時折リストアップされていますが、同時に複数の種類が記録されていることが無いのが気になっております。

 写真のカバエは、キイロカバエSylvicola matsumuraiと思われますが、如何でしょうか?
残念ながら、手元にはこの1頭しか無いので他種との比較が出来ず、いまひとつ自信が持てません。

北隆館の図鑑に記されているように、胸背3黒条は明瞭、R室の斑紋は不明瞭、後腿節中央部には暗紋を欠いています。

体長約5mm, 茨城県のブナ林(alt.900m)で7月中旬に採集。

よろしくお願い致します。


Re: カバエ科キイロカバエでしょ... 投稿者: 投稿日:2007/02/03(Sat) 09:21 No.2979  引用 
斑紋が良く見えるように紙を置いてみました。

Re: カバエ科キイロカバエでしょ... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2007/02/04(Sun) 03:13 No.2982  引用 
写真の種はSylvicola japonicus (Matsumura, 1915)です.S. matsumuraiではないと思います.日本列島にはSylvicola属が8種棲息しています.それらは私が作った次の検索表で区別できると思います.

日本産Sylvicola属の雄の検索表(雌にもほぼ使える)

1.M1脈とM2脈は基部が著しく接近するので,両脈の基部の間隔はM2脈とM3脈の間隔よりはるかに短い;翅端部は全く暗色にならない..............2
  M2脈の基部はM1脈とM3脈の基部のほぼ中間にある;翅端部には暗色部があるが,まれにほとんど消失することもある................3
2.r1室の斑紋はR2+3脈を越えない...S. fusucatus
  r1脈の斑紋はR2+3脈を越えて,R4+5室に達する...S. punctatus
3.後腿節は一様に黄褐色..........4
  後腿節は中央ないしやや先の方に幅広い暗色環をもつ.....7
4.中胸楯板には明瞭な暗条がある.......5
  中胸楯板はほぼ一様に暗色である....未同定種1
5.中胸楯板には幅広い3本の暗色帯があり,中央の暗色帯は極めて細い淡色条が中央を走ることもある.....6
  中胸楯板は密に灰褐色の粉で覆われ,4本の細い暗条がある.内側の2暗条はこれと同じ幅の灰褐色上で明瞭に区分される......未同定種種2
6.r2+3室端の翅端暗紋の内縁は判然とした境界となり,これと縁紋下の暗紋との間は明瞭な透明紋を形成する;R2+3室端の暗紋はR4+5脈を越えてr4+5室の前半部に拡大する.... S.japonicus
  r2+3室端の翅端暗紋の発達は悪く,その内縁は極めて不明瞭であるために,この内側に顕著な透明紋を形成しない;R2+3室端の暗紋はR4+5脈を越えないか,越えても極めて不明瞭である...... S. matsumurai
7.翅端部は広く顕著に暗色化し,r2+3室とr4+5室の亜端部には顕著な透明紋を現す;第1-3腹節は暗褐色;後腿節の暗環は節のほぼ中央に位置する;雄は合眼的.... S. suzukii
  翅端部は前部がやや暗化する程度であり,r2+3室の透明紋はかなり明瞭であるが,r4+5室には顕著な透明紋を現さない;第1-3腹節は黄色で,背板中央には暗条を現す;後腿節の暗環は中央より先に位置する;雄の両複眼は額で細く分離される.... 未同定種種3

なお,日本昆虫図鑑および原色日本昆虫大図鑑のS. matsumuraiはS. japonicusの誤同定,後書のPhryne japonicaは前述の検索表の未同定種種2に相当します.極東ロシアのKrivosheinaによる本科の部分で,S japonicusは上記未同定種種2に相当し,S. suzukiiの同定は正しく,S. matsumuraiは上記未同定種種1に相当します.S. matsumuraiの雌は雄よりも胸部が黄色くなる傾向が強いのですが,かなり暗色の個体もありますので,この形質はあまり当てになりません.
このような次第ですから,本属の同定に既刊の図鑑類を用いるのは不適切です.

Re: カバエ科キイロカバエでしょ... 投稿者: 投稿日:2007/02/04(Sun) 11:08 No.2983  引用 
アノニモミイア様、検索表まで掲示して下さり有難うございます。

 日本産昆虫総目録以外に2種程度は日本に生息しているだろうとは思っていましたが、8種も確認されていたのですね。

 私もKrivosheinaの検索を翻訳しては見たのですが、途中で♂交尾器の形質を使っているので最後まで辿りつけませんでした。
彼が図示した交尾器も、Okada(1935)の文献と異なっており、悩んでおりました。ところで、S. suzukiiの交尾器の図もOkadaの図とは大分違うようですが、如何でしょうか?

 極東ロシアの昆虫の検索は、日本産の双翅目も多数含まれているので便利そうなのですが、ハナアブ科の場合はタイプ標本等を調べずに原記載や再記載・図鑑など元に検索表を作っているので間違いが結構ありますね。
疑問に思って、著者に直接問合せたら、私も実物を見たことが無いと回答された種類もありました。
また、検索表だけで終わっている種類が殆どなので、全く別の種類にたどり着いても気がつかない危険性もあります。

 それにしても、日本昆虫図鑑と原色日本昆虫大図鑑の両方とも間違っているのには驚きました。

大変貴重な内容を公開して頂き有難うございました。

今後ともよろしくお願い致します。

Re: カバエ科キイロカバエでしょ... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2007/02/04(Sun) 12:21 No.2984  引用 
市毛様 カバエの従来の文献について1,2説明します.

1.S. japonicusは松村松年先生が1915年に昆虫分類学下巻のp.53で記載された種です.この中で,「胸背ニ三個ノ黒縦條アリテ,中央ニアルモノハ太ク後縁ニ達セズ,両側ニアルモノハ少シク細ク,前縁ニ達セズ」とあります.また,Okada (1935)も,検索表で「Thoraxruecken dunkel grau, mit 3 weniger sichtbaren Streifen」と記述し,記載でも「Mesonotum grau mit 3 nicht so deutlichen, schwarzbraunen Streifen」と記述しています.Okada (1938)の記述もほぼ同様です.問題はOkada(1935)が,japonicusの雄交尾器として,p.168に示したものが実は真のjaponicusのものではなくて,北海道ではかなり普通種である私の検索表の未同定種2の交尾器です.この未同定種は胸背中央部には明確に分離された細い2暗条があり,これは松村先生の原記載には全く一致しません.Krivosheinaは彼女の極東の本で,Okadaの図からjaponicusを同定したので,誤同定をしたわけでして,彼女のjaponicusの交尾器の図はまさにOkada(1935)のjaponicusの交尾器の図に一致します.これらの図は私の未同定種2に相当します.
2.S. suzukiiの交尾器については,Okada (1935)の図も,Krivosheinaの図も同一のものです.ただ岡田一次先生はこの作図で,乾燥した交尾器を使ったのではないかと思います.なお,suzukiiはS. distinctus Brunettiに大変良く似ていて,同種かもしれませんが,インドの標本を持たないので,交尾器の比較をやっていませんから,現段階では同一であるとは断言できません.
3. S. matsumuraiは和名もキイロカバエ(松村先生はキバラマダラカバイという和名を使っています)ですが,言われているほど黄色っぽいハエではありません.中には雌で体がほとんど黄色の個体もありますが,通常はjaponicusよりやや淡色という程度です.

なお,前便の検索表で未同定種2のところで灰褐色上とあるのはお気づきでしょうが灰褐色条の誤入力です.また,fusucatusはfuscatusの間違いでした.また未同定種種はもちろん未同定種です.

以上ご参考までに.

Re: 修正について 投稿者: 投稿日:2007/02/04(Sun) 16:00 No.2985  引用 
茨城@市毛さん、アノニモミイアさん>

興味深い投稿をありがとうございます。
文字の誤入力に気が付いたときなどは、投稿者本人であれば
当BBS下の方に削除&修正のできる機能がありますので、そちらの機能もご利用下さい。

修正を選択し、記事No. 暗証キーを入力しますと修正フォームに行けます。元の投稿も出てきますので、それを修正していただき指示通りにやれば修正された記事が表示されるようになります。

Re: カバエ科キイロカバエでしょ... 投稿者: 投稿日:2007/02/04(Sun) 22:09 No.2986  引用 
アノニモミイア様、詳細な説明ありがとうございました。

 Okada (1935)で交尾器が別種のものというのも、かなり深刻なことですね。タイプ標本が身近にある先生が詳細に書かれていたということで、全く疑いもしませんでした。

ほんとになんと御礼を言ったら良いかわかりません。

ありがとうございました。

Re: カバエ科キイロカバエでしょ... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2007/02/07(Wed) 16:20 No.2990  引用 
Sylvicolaの同定が検索表で自信がない場合のために雄の交尾器の略図を添付しましたので,参考にしてください.ただし,本属はスイーピングですと採集される個体の多くは雌です.雌は野菜などの腐敗物に簡単に産卵するそうですから,生かしておいて産卵,飼育して雄を出すのも一法かもしれません.私は本属ではやったことがありませんが,例えばキノコバエ科の同じような食性を示すAllactoneura属(体がやや太くて黒色,腹部前半が淡色,翅が縦に3重位に畳まれる属)の種や,今から個体数が増加するガガンボダマシ科のTrichocera属などは同様の方法(例えば果物の芯,人参のしっぷりの傷みかけたもの)で簡単に飼育できます.

Re: カバエ科キイロカバエでしょ... 投稿者: 投稿日:2007/02/07(Wed) 21:20 No.2992  引用 
アノニモミイア様。

長年かけて調べていた交尾器の図まで掲示して頂きありがとうございます。

また、飼育の方法など細かいことを教えて頂きありがとうございます。双翅目の飼育は、ごく一部の種類以外本等に書かれていないので、手探りで試行しておりました。
今度色々と試して見たいと思います。

ありがとうございました。

Re: カバエ科キイロカバエでしょ... 投稿者: 投稿日:2007/02/17(Sat) 13:24 No.3023  引用 
アノニモミイア様

先日名古屋の知り合いから名古屋市内のハエの同定を頼まれ、いろいろ見ていた中に熱田神宮内で3月に採れたカバエ科が3♂入っていました。早速、アノニモミイア様が公表していただいた検索表と交尾器画像で同定したところ、検索表でも交尾器画像でもともにマダラカバエ Sylvicola japonicus (Matsumura, 1915)となりました。これで自信をもって同定結果を報告できます。どうもありがとうございました。
取急ぎお礼まで。

ケンセイ@生息地:小平市

Re: カバエ科キイロカバエでしょ... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2007/02/17(Sat) 14:44 No.3024  引用 
ケンセイ様,検索表をお役に立てていただいて喜んでいます.しかし,公表する以上責任がありますので,前回の検索表の不備を一部訂正や補足したものを掲示します(前回の掲示を修正するための暗証キーを忘れたので).宜しくご利用ください.交尾器の図も含めてほかに引用されてもOKです.

日本産Sylvicola属の種の雄の検索表(雌にもほぼ使える)

1.翅の中央室端から派生する箇所で,M1脈とM2脈は基部が相互に著しく接近するので,両脈の基部の間隔はM2脈とM3脈の基部の間隔よりはるかに短い;翅端部は全く暗色にならない.........2
  翅の中央室端から派生する箇所で,M2脈の基部はM1脈とM3脈の基部のほぼ中間に位置する;翅端部には暗色部があるが,まれにこれがほとんど消失することもある......3 
2.r1室の斑紋はR2+3脈を越えない...S. fuscatus (Fabricius, 1775)
  r1室の斑紋はR2+3脈を越えて,R4+5室に達する...S. punctatus (Fabricius, 1787)
3.後腿節は一様に黄褐色..........4
  後腿節は中央ないしやや先の方に幅広い暗色環をもつ.....7
4.中胸楯板には明瞭な縦の暗条がある.......5
  中胸楯板はほぼ一様に暗色で,明瞭な縦の暗条を欠く ......未同定種1
5.中胸楯板には幅広い3本の暗色帯があり,中央の暗色帯には,その幅の1/2より狭い極めて細い淡色条が中央を縦走することもある.....6
  中胸楯板は密に灰褐色の粉で覆われ,4本の暗色条がある.内側の2暗条はこれと同じ幅の灰褐色条で明瞭に分離される......未同定種2
6.r2+3室端の翅端暗紋の内縁は判然とした境界となり,これと縁紋下の暗紋との間は明瞭な透明紋を形成する;r2+3室端の暗紋はR4+5脈を越えてr4+5室の前半部に拡大する......S. japonicus (Matsumura, 1915)
  r2+3室端の翅端暗紋の発達は悪く,その内縁は極めて不明瞭であるために,この内側に顕著な透明紋を形成しない;r2+3室端の暗紋はR4+5脈を越えないか,越えても極めて不明瞭である........S. matsumurai (Okada, 1935)
7.翅端部は広く顕著に暗色化し,r2+3室とr4+5室の亜端部には顕著な透明紋を現す;第1-3腹節は暗褐色;後腿節の暗色環は節のほぼ中央に位置する;雄の両複眼は合眼的,額で密着する......S. suzukii (Matsumura, 1916)
  翅端部は前部がやや暗化する程度であり,r2+3室の透明紋はかなり明瞭であるが,r4+5室には顕著な透明紋を現さない;第1-3腹節は黄色で,背板中央には暗縦条を現す;後腿節の暗色環は中央より先に位置する;雄の両複眼は額で細く分離される......未同定種3

未同定種は東南アジアから記載されている多数の本属の種の検討を終えないと,学名が決定できないものです.


Re: カバエ科キイロカバエでしょ... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2010/02/18(Thu) 13:30:56 No.6163  引用 
以前このスレッドで日本産カバエ属Sylvicolaの種の検索表を示しました.その検索表の問題点について2008年2月3日に学名の適用の変更について投稿しましたが、その投稿がこのスレッドとはべつに独立のスレッドとしてしまいました。そのために、本スレッドの検索にしたがって同定すると、現行とは異なる同定結果になります。それで、2008年2月の投稿内容とほぼ同様のものを、本スレッドにも示しておきます。カバエ属の同定にはご注意ください。

「このスレッドで2007年2月にSylvicola japonicusについて原記載の記述と付図が異なる種であるから,この学名は原記載の記述にあう種,すなわち中胸楯板に3本の縦条を持つ種に適用しておきました.しかし,その後,本種の北大の模式標本の検討を行ったところ,北大に残っているsyntypesは原記載の記述とは異なるもので,原記載で図示されているのに相当する個体だけでした.そのために,現状では中胸楯板に4本の縦条が明瞭に現われる図示されたもの(検索表で未同定種種2としたもの)に,japonicusの学名を当てざるをえないことになりました.これも残念ながら暫定処置で,原記載の記述に一致する標本があるいはどこかに残されているかもしれません.無理に今残されている標本を後模式標本(lectotype)に指定してしまうのはまだ時期尚早と思われます.最近発行の北隆館の新訂原色昆虫大図鑑第三巻の392ページでもこのような分類学的処理がなされていますので,皆さんの注意を喚起します.」

なお、検索表で示した種のほかに、7にくる種がもう1種発見されました。この種は腹部背板が暗褐色で、各背板の後縁がやや広く黄色になっている(腹部に明瞭な横縞がある)ものです。福岡県の脊振山で1頭の雄が採集されています。

教えて下さい 投稿者:むいむい 投稿日:2010/02/15(Mon) 00:49:22 No.6156  引用 
お世話になります。
去年の8月30日に奈良で撮影したハエです。
お寺の門に6匹ほどとまっていました。
よろしければ、名前を教えていただきたいのです。
わかりづらい写真で申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いします。


教えて下さい 投稿者:むいむい 投稿日:2010/02/15(Mon) 00:52:34 No.6157  引用 
同じハエを横から撮った写真です。
よろしくお願いします。


Re: 教えて下さい 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2010/02/15(Mon) 09:36:23 No.6158  引用 
むいむい様.

イエバエ科のヒメクロバエ属Hydrotaea近辺ではないでしょうか.

Re: 教えて下さい 投稿者:むいむい 投稿日:2010/02/15(Mon) 17:26:59 No.6160  引用 
茨城@市毛 様

ご親切に教えていただきまして、ありがとうございます。

田んぼで見かけたニクバエ 投稿者:ありんこ 投稿日:2010/02/11(Thu) 22:04:56 No.6144  引用 
通りすがりの者です。
田んぼで見かけたハエについて、
よろしければ教えてください。

稲穂に止まっているのを写真におさめました。
このサイトでいろいろと調べてみたら、
「ゴヘイニクバエ」や「ハネボシスナニクバエ」に似ているなと思いましたが、イマイチ決め手に欠けます。似ているようですが、どちらも違うような気もします…。

撮影は、北海道で8月25日です。

名前がわかればどうかお教えください。


田んぼで見かけたニクバエ(2) 投稿者:ありんこ 投稿日:2010/02/11(Thu) 22:07:05 No.6145  引用 
写真2枚目です。
これも同じ種だと思うのですが。


田んぼで見かけたニクバエ(3) 投稿者:ありんこ 投稿日:2010/02/11(Thu) 22:07:56 No.6146  引用 
3枚目です。

Re: 田んぼで見かけたニクバエ 投稿者:ハエ男 投稿日:2010/02/11(Thu) 22:47:45 No.6147  引用 
残念ながらニクバエ科ではなくヤドリバエ科の種だと思います。

ヤドリバエ科は大変種類数が多いため、生態画像のみの種の同定はごく一部の種しかできません。

Re: 田んぼで見かけたニクバエ 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2010/02/13(Sat) 08:52:19 No.6148  引用 
ハエ男さんの通りヤドリバエ科の1種でしょう。

ヤドリバエ科の最も重要な特徴は、胸部背面の後部を占める三角形ないし半円形の部分である小楯板の下に、膨らんだ土手のような部分が横断していることです。しかし、この特徴は普通の写真のアングルではみえません。

しかし、あなたの写真では、1)翅の中央にある翅室(翅脈で囲まれた部分;中室)から翅の外縁に向かう2本の翅脈の内の前の1本が途中で前のほうに強い角度で折れ曲がること、2)腹部の後半に長くて太い剛毛がほぼ直立していること、3)腹部の斑紋が帯状で、市松模様になっていないこと、4)翅の下に見える白い膜状の部分(覆弁)が純白で大型であること、5)生時で触角が前方に突き出していること、などの特徴が写真から読み取れるので、ヤドリバエである可能性が大変高いといえます。

ニクバエ科やクロバエ科(オオクロバエやキンバエ類が含まれる)では1)の特徴もありますが、2)より後の特徴がこの写真の種ほど顕著に現れる傾向がありません。特に一般的なニクバエ類では腹部に灰色と黒色の市松模様が現れます(但し、ヤドリニクバエ類では必ずしもこのようではない)。

ご参考までに。

多謝 投稿者:ありんこ 投稿日:2010/02/13(Sat) 16:22:20 No.6152  引用 
ていねいなご教示に感謝します。
腹部の「市松模様」は私のような初心者でも分りやすい目印になりそうです。

過去ログも読んでみました。
ヤドリバエというのは寄生性でものすごい種数いるようで。

この写真は無農薬の田んぼで撮ったものです。
農薬をまかないと、こういった「狩人」がやってきて、
害虫退治に一役買っているんでしょうね。

どうもありがとうございました!

サタニクバエ 投稿者:さんご 投稿日:2010/02/01(Mon) 08:55:53 No.6127  引用 
しばらくアクセスできない状態でしたが,復旧おめでとうございます.管理人さんの御苦労がしのばれます.
早速ですが,先日のお礼かたがた,あまり画像が提示されることが少ないと思われるニクバエのゲニの画像を提示します.何かのお役にたてれば幸いです.(同定が間違っていましたらご指摘願います.)
1つ目はカヤニクバエSarcophaga (Asiopierretia) kayaensis,ですよね!?
2009年5月4日,山口県萩市佐々並開作,山間部農村地帯の小川の岸辺で採集しました.


Re: サタニクバエ 投稿者:さんご 投稿日:2010/02/01(Mon) 10:49:51 No.6128  引用 
2つ目はヌマニクバエS. (Rosellea) uliginosaと思います.
2009年6月17日,山口県岩国市錦町羅漢山山頂.

Re: サタニクバエ 投稿者:さんご 投稿日:2010/02/01(Mon) 10:51:56 No.6129  引用 
すみません,画像が出ませんでした.再トライします.

Re: サタニクバエ 投稿者: 投稿日:2010/02/01(Mon) 10:56:16 No.6130  引用 
3つ目は,サタニクバエ S. (Heteronychia) depressifrons でよいでしょうか?
2009年6月11日,山口県下関市豊田町 華山山頂.


Re: サタニクバエ 投稿者: 投稿日:2010/02/01(Mon) 11:02:49 No.6131  引用 
4つ目は,ホザワニクバエ S. (Horiisca) hozawaiと思いますが,いかがでしょうか.
山口県山口市鋳銭司 陶ケ岳山頂,2009年6月25日,同7月7日ほか.
4つともFauna Japonica の図を参照して同定しましたが,カヤニクバエなどは原記載の図とFauna Japonicaの図が微妙に違っていて,同定が正しいか不安です.
いずれも各地で採れているものとは思いますが,なにかの参考になれば幸いです.
他のものは画像が準備できましたらまた投稿させていただきます.


Re: サタニクバエ 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2010/02/02(Tue) 23:28:17 No.6133  引用 
さんご様.

いずれも,私にとっては初めて見る種類ですので,極東の昆虫の検索に転載された線画で描かれた交尾器と比較しながら眺めてみました.

さんご様の御指摘どおり,カヤニクバエ Sarcophaga (Asiopierretia) kayaensisはFauna Japonicaの図とは違う種類に見えますね.
そもそもFauna Japonicaの図とParkの図とでventraliaの形状やforceps(post. paramere)の湾曲が異なっていることに驚きました.
基産地はSouth Koreaですので,ここまで変化しないと思うのですが・・・・
こんなこともあるのですね.

ニクバエ屋さんの登場を待ちましょう;^_^)

Re: サタニクバエ 投稿者: 投稿日:2010/02/03(Wed) 08:29:51 No.6134  引用 
市毛 様

コメントをいただきましてありがとうございます.
いつもこの掲示板で市毛様の書き込みをみて勉強させていただいております.私のような地方のアマチュアにとって,大変勉強になります.非常にありがたいです.この場をお借りして御礼申し上げます.

さて,カヤニクバエですが,すでにお気付きとは思いますが,原記載とFauna Japonicaでは胸部の剛毛と,翅のr4+5脈にある短毛の記述も違っていて,文章だけみると別種のようにすら思えます.

Parkでは,dc剛毛は3+4で,r4+5には9本のsetaeあり,ですが,
Fauan Japonicaでは,dcは5+5, r4+5のsetaeは12本(10-15本),
と記されています.

それで今回の個体ですが,dcは3+4, r4+5に9本のsetaeがあるように見え,この点は原記載と一致するのですが,aedeagusの形はどちらかというとFauna Japonicaに似ているようです.
ずいぶん悩みましたが,胸部背面を穴があくほど凝視すると,剛毛と剛毛の間の細毛にも微妙な大小があり,このやや大きめの細毛をカウントするか否かで,結果が変わってくるかもしれないと,むりやり解釈しました.
それにしても,5+5は相当むりがあるようには思います.

のちほど画像をアップします.

ゲニタリアですが,Parkの図のventraliaが,先端に向かうほど広がっているように描かれていますが,これも実物のほうを眼が充血するほど眺めていると,やや腹側からみるとこのように見える瞬間があるように思えてきまして,結局,これらは報告者の癖もしくは個性の違いによるものと解釈してカヤニクバエと判定しました.

記載文の,このような読み方って問題があるでしょうか?

Re: サタニクバエ 投稿者: 投稿日:2010/02/03(Wed) 08:32:32 No.6135  引用 
背部の剛毛です.

見にくい写真で恐縮です.私のつたない技術では細かい毛まで描写することは難しいです.

こんな不鮮明な写真でコメントを求められても困りますよね.自覚はしているのですが・・・
ハエの見方や考え方だけでもおしえていただけると大変ありがたいです.

pre-dcは3,やや大きめの細毛をカウントすると4,ちいさいものまでいれると5,かな? と考えました.

post-dcはどうみても4までしかカウントできませんが,横溝近くに,一本だけほかよりもかすかに大きい毛があり,これをいれてようやく5になります.

このあたりの,剛毛と細毛の解釈の線引きってみなさんどうされているのでしょうか?


Re: サタニクバエ 投稿者: 投稿日:2010/02/03(Wed) 08:51:30 No.6136  引用 
Aedeagusを撮り直してみました.Parkの原図に一番近い形になるようにしてみました.若干腹側,若干後方から撮りました.

頭に角か耳のある,タツノオトシゴのような形をした先端部 (apical plateと呼ぶのでしょうか?)と,左右のventraliaが内側に丸まって,タツノオトシゴが腕で何かを抱え込んでいるように見えるのが,この個体のaedeagusの特徴です.

Parkの図でventraliaの黒く描かれている部分が,観察者からみて手前側の,白く描かれた部分が向こう側のventraliaと解釈してみました.

写真が汚くて申し訳ありません.立体的なものを撮影するのは本当に難しいですね.
それにしてもParkの図とは全体の丸っこさが微妙に異なるようにも見えます.

自己流の解釈で,むりやりkayaensisにしたような感じですが,このような考えで同定するのは問題ありでしょうか?

今後とも,よろしくお願い申し上げます.


Re: サタニクバエ 投稿者: 投稿日:2010/02/06(Sat) 12:58:08 No.6137  引用 
さんごさま、はじめまして

仕事でニクバエは良く同定しているケンセイです。
ニクバエ珍品の交尾器画像ありがとうございます。
いずれも初めて見る種で目の保養をさせていただいております^^

ファウナヤポニカの図は確かにわかりにくいですね。
絵としてはすばらしいと思うのですが、もう少し単純な線画の方が形や構造がわかるので、同定には使いやすいですね。

私もヒメニクバエを初めて同定したときは、該当するゲニが見当たらなく、かなり悩んだことがありました。
今回のkayaensisの件は、専門家の登場を待ちたいと思います。

ところで、ニクバエはぱっと見が同じなのにゲニが違う多くの種がいますが、幼虫の餌は概ね腐肉等なのに、なぜ普通種と珍品がいるのか、なぜ環境ですみ分け(例えばハマベニクバエは海浜など)しているのか不思議に思ったことはありませんか?
私はずっとそのことが不思議で今に至っております。幼虫の餌の好みが種毎に微妙に違うのか、成虫が生息環境を選り好むのかずっと不思議に思っております。

ということで、今後ともよろしくお願いします。

ケンセイ@生息地:小平市

Re: サタニクバエ 投稿者:さんご 投稿日:2010/02/07(Sun) 03:01:17 No.6138  引用 
ケンセイ様

コメントをいただきまして,誠にありがとうございました.こちらこそ当掲示板にてケンセイ様の書き込みを見て勉強させていただいております.大変参考になります.

今回,下手な写真を提示しましたのは,一つには,同定に全く自信がないので詳しい方のご意見,ご批判を仰いで勉強したい,ということと,実は私もヒメニクバエの同定で悩んでいたときに,当掲示板でヒメニクバエの画像が提示されていて,非常に助かったことがありまして,その恩返しといいますか,私が提示する写真についての,詳しい方々のご批判,討論などが,私と同じような,独学のアマチュアにとっては非常に有用だろうと考えたこと,もう一つは,これらの虫の死を無駄にしたくない,という思いがあって,提示させていただきました.
ご指摘のように,外見が同じ,すなわち成虫の身体能力に大差ないのに,非常に多様な種があることに私も驚いています.また,種によって環境の嗜好がかなりはっきり異なっているように私も感じていました.
あらゆる環境に適応できる単一の種が繁栄するパターンと異なり,特定の環境に対して特化することで,不必要な遺伝子なり酵素なりを省略し,単純化・軽量化する道を突き進んだ結果,著しく多様化したという部分もあるのかな,などと勝手に推測しておりました.本当に不思議ですね.
ところで,ニクバエって,外見はほとんど同じなのに,家に帰ってからゲニタリアを引き出すと,全く異なったものがでてくるので,くじ引きの当選番号を見るときのようなスリルがあって,最高ですね.こんな面白い虫はそうはいないと思っています(自分だけですかね).
今後ともよろしくお願いします.

Re: サタニクバエ 投稿者: 投稿日:2010/02/07(Sun) 11:07:22 No.6139  引用 
さんご様

>ところで,ニクバエって,外見はほとんど同じなのに,家に
帰ってからゲニタリアを引き出すと,全く異なったものがでてくるので,くじ引きの当選番号を見るときのようなスリルがあって,最高ですね.こんな面白い虫はそうはいないと思っています(自分だけですかね).

おお、私も密かに楽しんでおります^^ 他の調査員にも「ニクバエは♂を採ってください!♀は採らなくても良いです。」と昔からいつも騒いでいるため、どこの現場でもそこそこのニクバエは得られるようになっています。ただし、最近はあまり環境の良い現場に行っていないせいか珍品には巡り会っていません。自分が採集した一番珍しいと思われるニクバエは「フルトネニクバエ」でしょうか?山形の調査で採りました。

ではよろしくお願いします。

ケンセイ@そういえば最近ニクバエはあまりマウントしていない・・・

Re: サタニクバエ 投稿者:さんご 投稿日:2010/02/07(Sun) 18:01:39 No.6140  引用 
ケンセイ様

フルトネですか! いいですね〜.一度でいいから見てみたい憧れのハエの1つです.
フルトネは,やはり湿地で見つかるのでしょうか? 平地の湿地にいそうな感じの名前ですね.山口県にはよい湿地がないので,カエルキンバエを含め,こちらでの発見は絶望的と考えていますが,なんとか見つけたいものです.
山形県となると,やはりどちらかというと寒冷地性のものなんでしょうね.
今年は島根県か広島県あたりでトライしてみようと思っています.
またよろしくお願い致します.

Re: サタニクバエ 投稿者: 投稿日:2010/02/07(Sun) 22:09:26 No.6141  引用 
さんご様

フルトネ(だと思っているのですがずいぶん前に同定したのではたして正しいかどうか少し?です)は、山形県のギフチョウとヒメギフチョウの混生地周辺の早春調査の際に確認しました。時期はゴールデンウィーク前後だったような記憶があります。環境は里山的なところでした。標本もあるはずですが何分整理整頓下手なもので、どこかに埋もれております^^;;;

カエルキンバエが生息している岩木川ではニクバエ相はぱっとしなかったですね。渡良瀬遊水池や菅生沼でもあまり良いニクバエを採集した記憶はありません。湿地周辺はニクバエ相はあまり多様ではないような気がします。

ケンセイ

Re: サタニクバエ 投稿者:ハエ男 投稿日:2010/02/08(Mon) 00:10:19 No.6142  引用 
このところ4メートルの雪に囲まれて仕事しているハエ男In白馬村です。
とりあえず、さんごさんの推測の通りで良いと思います。

私はニクバエの同定の際に迷うとY字型の第五腹板を見るようにしています・・・(これがかなり便利で使えます)
ぜひ第5腹板も見てみてください。

Re: サタニクバエ 投稿者:さんご 投稿日:2010/02/08(Mon) 01:52:24 No.6143  引用 
ケンセイ様

フルトネの生息環境について貴重な情報をいただきまして,誠にありがとうございます.来年はぜひ里山でも採集したいと思います.
今後とも,よろしくお願いいたします.

ハエ男様
はじめまして.大雪で大変のようですね.いつもは長野県がうらやましいと思っていますが,冬はやはり相当大変なのですね.
コメントをいただきまして,誠にありがとうございます.また,この掲示板の運営,管理につきまして,心より御礼申し上げます.いつもこの掲示板の情報を読んで勉強しております.大変ありがたいです.

カヤニクバエその他ご確認いただきましてありがとうございました.不鮮明な画像で申し訳ありませんでした.

第5腹板を確認し,いずれも大きな違いはないように思いました.
Fauna Japonica と原記載の記述に相違があると,素人は困ってしまいます.こんなことって他にもあるのでしょうね.今後は第5腹板までしっかり確認したいと思います.

今後も,下手な写真を投稿させいただきますので,どうぞよろしくお願いいたします.

ツヤユスリカ属(Cricotopus)の... 投稿者:アーチャーン 投稿日:2010/01/26(Tue) 07:33:10 No.6118 ホームページ  引用 
 昨年の暮れに東京都世田谷区西部で撮ったユスリカです。体長は2mm強、翅長は2mm弱です
 検索表を辿るのは無理なので絵合わせになりますが、「ユスリカの世界」の図版やBugGuide.netの写真などを見るとツヤユスリカ属(Cricotopus)に似ています。
 写真だけでは無理なのは重々承知しておりますが、ツヤユスリカ属で合っているでしょうか。
 宜しく御教示下さい。


Re: ツヤユスリカ属(Cricotopus... 投稿者:アーチャーン 投稿日:2010/01/26(Tue) 07:34:15 No.6119 ホームページ  引用 
横から(少し後ですが)

Re: ツヤユスリカ属(Cricotopus... 投稿者:エリユスリカ 投稿日:2010/01/26(Tue) 10:11:40 No.6120  引用 
アーチャン様
ヤユスリカ属の種に間違いありません。この属の種は胸部および腹部の斑紋でかなりの程度同定が可能です。種によっては夏期に出現する個体と冬期に出現する個体では、全く色彩が異なり別種の様に見えるものもあります。雄生殖器は基本的にどの種もよく似ており、かなり微細な形質を調べなければならないことも多々あります。しかし、身近に発生するものはその種数も限られており、腹部の斑紋で十分に種まで同定できます。
写真では腹部の斑紋が良くわかりません。

Re: ツヤユスリカ属(Cricotopus... 投稿者:アーチャーン 投稿日:2010/01/26(Tue) 12:54:23 No.6121 ホームページ  引用 
エリユスリカ様.

 御回答有難う御座いました。

 ツヤユスリカ属と云うことで一安心しました。
 腹部の斑紋が良く分からないとの御話ですが、他に腹部の側面をやや裏側から撮った写真(腹板は殆ど黄褐色で、尾端近くは白い)があります。もし、同定の補助になるのならば載せます。

 今後とも宜しく御願い致します。

Re: ツヤユスリカ属(Cricotopus... 投稿者:エリユスリカ 投稿日:2010/01/26(Tue) 19:01:53 No.6122  引用 
写真から判断するとCricotopus bicinctus (Meigen, 1818)のように見えます。東京の都市河川ではこの時期細優占種になっています(かなり昔に調べたので、もしかしたら今は違うかも知れませんが)。特にこの種は冬期に出現するものは、腹部の斑紋が殆ど認識できなくなり全体真っ黒となる個体が増えてきます。図を入れておきます。

Re: ツヤユスリカ属(Cricotopus... 投稿者:エリユスリカ 投稿日:2010/01/26(Tue) 19:04:06 No.6123  引用 
図が入りませんでしたね。もう一度トライします。

添付:6123.pdf (39KB)

Re: ツヤユスリカ属(Cricotopus... 投稿者:アーチャーン 投稿日:2010/01/26(Tue) 20:05:10 No.6124 ホームページ  引用 
エリユスリカ様.

 詳細情報有り難う御座います。C.bicinctusの写真はBugGuide.netにありました。御提示いただいた図と同じく、第2腹節背板後縁が少し黄色くなっていましたが、真っ黒な個体もあるとの御話ですので、写真の虫はその中間なのかも知れません。
 御参考までにもう1枚写真を載せます。第4腹節背板が黄色いのが分かります。

クロキノコバエ(クロバネキノコ... 投稿者:アーチャーン 投稿日:2010/01/21(Thu) 09:38:59 No.6109 ホームページ  引用 
 今年の1月11日に、我が家(東京都世田谷区西部)の庭で撮りました。植木鉢の下で越冬していました。
 翅脈相(見難いですが・・・)や左右の複眼が触角基部で接(合一?)している様に見える点などからクロ(バネ)キノコバエ科ではないかと思います。しかし、外観は脚が長いため余りクロキノコバエ的ではなく、脛節端の距は不明瞭です。また、触角にはかなり長い毛が生え、翅の色は青色です(構造色ではなく、肉眼でも青色でした)。これでもクロキノコバエ科でしょうか。
 北隆館の大圖鑑では、検索表にはクロキノコバエ科はありますが、本文にはありません。本邦では殆ど研究されていない科と聞き及んでおりますが、そのせいでしょうか。
 宜敷御教示下さい。


Re: クロキノコバエ(クロバネキ... 投稿者:アーチャーン 投稿日:2010/01/21(Thu) 09:41:04 No.6110 ホームページ  引用 
 横から。後ピンをアンシャープで誤魔化した酷い写真です。

Re: クロキノコバエ(クロバネキ... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2010/01/21(Thu) 18:03:32 No.6111  引用 
翅脈相がはっきり分からない写真なので,断言は出来ませんが,タマバエ科の幼虫が腐植を摂食するLestremiaの仲間ではないかと思います。この仲間は寒冷期にもよく活動します。翅脈相はかなりクロキノコバエのそれに似ていますが,前縁脈の位置などに相違が見られます。

クロキノコバエ科は須島充昭さんや笹川満廣先生が研究されていますが,おびただしい種数で,日本産の概要が分かるのはまだまだでしょう。TuomikoskiやFreyなど本科の先駆的研究者がいたフィンランドでも,次々と未記載種が現れているのが現状です。なお,一般的な図鑑で本科の昆虫を図示しても,属レベルであってもほとんど同定の参考にはなりません。

Re: クロキノコバエ(クロバネキ... 投稿者:アーチャーン 投稿日:2010/01/22(Fri) 08:58:18 No.6112 ホームページ  引用 
 アノニモミイア先生.

 御回答有難う御座います。もう少しでブログに「クロキノコバエの1種?」として掲載してしまうところでした。やはり、疑問を感じたときは、此方に御伺いを立てるべきである事を痛感致しました。

 タマバエ科について色々調べてみましたが、ゲニの図ばかりで翅脈に関する情報は少ない様です。それでも、この写真の虫にかなりよく似た翅脈の図も見つかりました。タマバエ科の翅脈には、色々なパターンがあることが良く分かりました。

 ブログには「タマバエ科の1種(Lestremia sp.?)」として掲載することに致します。

 御指導有り難う御座いました。今後とも宜敷御願い申し上げます。

Re: クロキノコバエ(クロバネキ... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2010/01/22(Fri) 14:57:31 No.6113  引用 
MNDから引用したLestremiaの種の翅脈相を示しておきます。M3+4とCuA(図ではM3とCuA2)が共通の柄を持たないこと(Sciaridaeでは柄がある),r-m横脈が著しく短いことなども区別点です。マクロトリキアは種によって必ずしもこのようなものではありません。

Lestremiaはこれから早春にかけて,外から窓に飛来して,窓ガラスの外側などに静止していることがしばしばありますので,注意してみたらいかがでしょうか。

いずれにしても,Sciaridaeには脛節に端距があるので,これを欠くタマバエ科とは容易に区別できます。


Re: クロキノコバエ(クロバネキ... 投稿者:アーチャーン 投稿日:2010/01/22(Fri) 17:50:07 No.6114 ホームページ  引用 
 アノニモミイア先生.

 翅脈相の図、有り難う御座います。写真の方は些か不明瞭ですが(Rsやr-m)、ソックリと云う感じがします。
 http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Lestremiini_wing_veins.svgと云うサイト(信頼度不明)に、Lestremiiniの翅脈として先生御提示のものとよく似た図が出ていますが、九大目録を見ると同族には他にAneretellaと云う属がありました。
 この属がどの様なものか調べても全く分かりませんが、写真の虫が生態的にもLestremiaと一致するのであれば、「タマバエ科の1種(Lestremia sp.?)」の「?」は取り去っても宜しいでしょうか?

Re: クロキノコバエ(クロバネキ... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2010/01/23(Sat) 18:26:49 No.6116  引用 
Lestremiaの所属するLestremiiniにはAnaretella(綴りはAneretellaではない)を含めてアジアにも分布している数属があり,いずれもLestremiaと翅脈相の基本は全く同一です(私が最初に”Lestremiaの仲間”と書いたのはこの意味です)。翅脈相の微妙な相対的位置関係,触角の鞭節数,鞭節の形状,それに生える刺毛の形状などを根拠にこれらの属が分類されています。しかも,触角の形質は雄に現れる形質が多いです。

このような分類が行なわれていますし,あなたの写真の個体は雌でして,しかも残念ながらこれらの属を識別する形質が私には判断できません。私としてはLestremiini族の1種としておくでしょう。

Re: クロキノコバエ(クロバネキ... 投稿者:アーチャーン 投稿日:2010/01/23(Sat) 19:45:55 No.6117 ホームページ  引用 
 アノニモミイア先生.

 御回答有難う御座いました。それでは「Lestremiini族の1種」とすることに致します。

 Anaretellaで検索したら沢山出て来ました。九大目録の綴りも時に間違っていることがあるのですね。TKMの方もAneretellaになっていました。

 今後とも宜敷御指導下さい。

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