写真のハエは、オドリバエ科(いわゆるハエーーイエバエとかショウジョウバエなどーーよりもアブに近い双翅目(ハエ目)の1科)の1種で、ヒロバセダカバエ属Syneches(シネケス)に属します。
日本ではまだこの仲間の研究が十分に進展していないので、種の名称までは決まっていません。ですから、現段階ではヒロバセダカバエ属の1種ということになります。 確かに複眼が鮮紅色で美しいものです。このハエ、と言うよりアブは小さな昆虫を飛びながら捕らえてその体液などを吸収します。 オドリバエの仲間は、雄が事前に捕らえた獲物の昆虫を携えて群飛にはいり、この群飛の参加した雌にこの獲物を与えて交尾し、雌はこれから栄養をとる、という奇習があります。求愛給餌と言う行動です。しかし、ヒロバセダカバエ属にはこの行動は見られず、雌雄が別々に自分のための餌を捕らえて食べます。
どうもありがとうございます!
りゅうひさんにこのサイトを教えていただき投稿しました。 写真展で出したいと思っていたのですが、名前や仲間がわからないと、キャプションが書けないので、どうしようかとおもっていました。助かりました。これからもお願いいたします。 |
鮮明な画像でないので、確信はありませんが、恐らくクロバエ科のツマグロキンバエStomorhina discolor(ストモリーナ・ディスコロール)ではないでしょうか。このハエの成虫は良く各種の花にあつまって、恐らく花蜜を吸収しているのでしょう(あるいはハナアブのように花粉を食べているかも知れません)。
幼虫は他のクロバエ科の普通のキンバエやオオクロバエのように、腐肉、糞尿などは食べないで、何を食べるか不明です。 |
かなり特徴があるようなヤドリバエですが、手元の図鑑類をみても該当するようなものはありません。舘博士にお尋ねしたところ写真では詳細が分からないが、Phillomyiaの可能性があるとのことでした。このほかにこのような体形でCylindromyia属があります。
いずれにしても、よほど特徴的な普通種でない限り、ヤドリバエ科については属そのものの検索さえも写真では困難ないし不可能でしょう。ましてや種まではとても行き着きません。標本に基づく属の検索にしても、双翅類分類学者でさえもヤドリバエ科以外の専門家では、検索表を引くこと自体がかなり難しいものです。私にもヤドリバエはさっぱりわかりません。お手上げです。
三枝豊平様、いろいろと調べていただき、ありがとうございます。
ヤドリバエ科のPhyllomyia属の可能性があると覚えておきます。 結構個性的なハエだと思ったのですが、きっと似たのがたくさん居るんですね。
有り難うございます。
ほとんど同じように見えますが、よく見ると身近にかなり色々なハエがいる事に驚いています。 |
田中川さん、こんにちは。
写真のアブはハナアブの仲間で、Microdon auricomus キンアリノスアブのメスです。よく似た種にM. oitanus トゲアリノスアブがあり、西日本には両種とも普通に生息しています。色調や全形などはきわめて紛らわしいのですが、トゲは少し大きく、小楯板の後縁に1対の顕著なトゲがあり(長い被毛に隠れて見づらいですが)、胸背の毛が濃いなどのちがいで区別します。 コロコロした体形がかわいらしいですよね。
pakenyaさま、ありがとうございます。
キンアリノスアブとの初めての出会いでした。金色のまぶしさに感動しました。捕まえようと思った途端、逃げていきました。 |
- Joyful Note -
- Antispam Version -