47150392
一寸のハエにも五分の大和魂・改
[トップに戻る] [新着順表示] [アルバム] [留意事項] [ワード検索] [過去ログ] [旧過去ログ] [管理用]
1: 小笠原の海のユスリカ? (3) / 2: ショウジョウバエの同定について (0) / 3: ヤドリバエ科Peleteria属 (6) / 4: Bicellaria早春のヒメセダカオドリバエ? (3) / 5: ヒコサンアリヅカノミバエAenigmatias gotoi Disneyでしょうか? (3) / 6: ムシヒキアブでしょうか? (7) / 7: ハネオレバエ(ハネオレホソバエ)でしょうか?? (1) / 8: ハネナガケブカミバエでしょうか? (6) / 9: ハナレメイエバエ科でよいでしょうか? (0) / 10: ハネフリバエ (2) / 11: 砂浜の、ConchopusとPlatypulpus (4) / 12: Elaphropezaケズネクサハシリバエでしょうか? (3) / 13: Conchopus saigusaiゲンカイシグマクチナガイソアシナガバエですか? (6) / 14: オドリバエ科の何かでしょうか?? (1) / 15: オドリバエ科のDolichocephala属でしょうか?? (2) / 16: オドリバエ科の何かでしょうか?? (2) / 17: シダコバエAnthomzidaeでしょうか? (3) / 18: 名前がわかりません (2) / 19: くりのけらClinoceraでしょうか? (0) / 20: ネジレオバエでしょうか?? (2) /

おなまえ
Eメール
タイトル
コメント
コメント内には下記と同じURLを書き込まないで下さい
参照URL
添付File  (100kBまで)
暗証キー (英数字で8文字以内)
投稿キー (投稿時 投稿キー を入力してください)
文字色

キヌゲミフシでしょうか? 投稿者:バグリッチ 投稿日:2009/05/23(Sat) 22:59:33 No.5499  引用 
こんにちは。

 8月に埼玉の平地で採ったハナアブです。

 はなあぶに掲載されていた記事の検索では、キヌゲミフシコハナアブになりましたが、ふ節の色の差異のキーで 明るい黄色と暗黄色のどちらにあたるかはっきり分からずに、自信がありません。
 ちなみに前脚は第1ふ節のみ暗黄色、中脚はふ節第1〜2節が暗黄色で、さらに前脚第2ふ節、中脚第3ふ節は基部がやや明るい色のようにも見えますがはっきりしません。

 添付のゲニの画像で確認できればありがたいのですが、いかがでしょうか?(不鮮明ですいません)

 よろしくお願いいたします。


Re: キヌゲミフシでしょうか? 投稿者:pakenya 投稿日:2009/05/25(Mon) 07:06:21 No.5504  引用 
バグリッチさん、こんにちは。

Tryglyphus属の分類は未だ不十分とされてますね。小さいし、あんまり採れないし・・で、よくわからないのですが、新潟県産の胸背の毛がすべて淡色であることからT. aureusキヌゲミフシと同定したもののgeni画像を添付します。

私はT. primusミフシをまだ見たことがありませんので、区別点がよくわかっていません。ぜんぜん役に立たない書き込みでしょうか ^^;


Re: キヌゲミフシでしょうか? 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/05/25(Mon) 20:56:10 No.5506  引用 
バグリッチ様,pakenya様.

Triglyphus primusとT. aureusの区別は難しいです.いくつかのキーがありますが,正しく同定出来ないようです.

木村のキーで区別点とされている胸背の毛の色は,両種ともに淡色毛から黒色毛まで変異があります.
概ね,T. aureusは胸背の毛が淡色か黒色毛混じりである場合が多く,T. primusは黒色である場合が多いようです.

交尾器(surstylus)で区別出来そうですが,時折中間的な交尾器があり悩んでいます.

Re: キヌゲミフシでしょうか? 投稿者:バグリッチ 投稿日:2009/05/25(Mon) 21:04:32 No.5507  引用 
pakenya様、市毛様

 ご教示ありがとうございます。

 2種の区分は難しいようですね。
 pakenyaさんのゲニの画像とは、かなり似ていると思います。
 胸背の毛は淡色ですので、T. aureusの可能性が高いと思いますが、確定はできないとのことで、T. aureus?とします。

 ご教示ありがとうございます。
 また、よろしくお願いいたします。
 

Re: キヌゲミフシでしょうか? 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/05/27(Wed) 12:23:14 No.5513  引用 
バグリッチ様,pakenya様.

勘違いしていたので,一部訂正します.

バグリッチ様が,「中脚はふ節第1〜2節が暗黄色」と書かれているので,T. aureusで良いと思います.

日本産3種の簡易検索.
1. 前脚付節の基部3節と中脚付節の基部2節の上面は黄〜黄褐色.………………T. ikezakii
-. 前脚付節の第3節上面は黒色.………………2
2. 前脚付節は黒色か,基付節上面が黄〜黄褐色.中脚基付節も上面が黄〜黄褐色.………………T. primus
-. 前・中脚基付節は上面が黄〜黄褐色.通常,中脚の付節第2節は上面が黄〜黄褐色,時に基部を除き暗色となる.……T. aureus
.


Re: キヌゲミフシでしょうか? 投稿者:バグリッチ 投稿日:2009/05/27(Wed) 19:48:45 No.5514  引用 
市毛様

 ご教示ありがとうございます。
すっきりしました。

 引き続きよろしくお願い申し上げます。

黄緑色のガガンボ 投稿者:田中川 投稿日:2009/05/26(Tue) 12:57:29 No.5508  引用 
鈴鹿山脈の渓谷。梢をスイーピングしていて見つけました。翅長は約10ミリ。透明感のある黄緑色をしたこのガガンボ君の正体は分かりますでしょうか。
2009.5.25三重県鈴鹿市


Re: 黄緑色のガガンボ 投稿者:田中川 投稿日:2009/05/26(Tue) 12:59:06 No.5509  引用 
別角度から

Re: 黄緑色のガガンボ 投稿者:田中川 投稿日:2009/05/26(Tue) 13:01:03 No.5510  引用 
別角度からもう1枚

Re: 黄緑色のガガンボ 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/05/26(Tue) 19:28:51 No.5511  引用 
田中川様.

以前バグリッチさんが投稿したカンキツヒメガガンボに斑紋が似ています.(新訂大図鑑No.1518)

きれいな種類なので是非採ってみたいです.

Re: 黄緑色のガガンボ 投稿者:田中川 投稿日:2009/05/26(Tue) 22:36:05 No.5512  引用 
茨城_市毛 様、ありがとうございます。
柑橘類なんて渓谷には無かったと思うので、まさかという感じですが、本当にそっくりですね。同一種だと思います。

カエルキンバエでいいでしょうか... 投稿者:りゅうひ 投稿日:2009/05/11(Mon) 12:12:45 No.5443  引用 
昨日、複数採集しました。
腹部第3腹節背板に長い剛毛があることと、Founa japonicaのゲニの図を比較して本種ではないかと思いました。
確認のために投稿させていただきます。
あまり画像がよくなくて大変申し訳ありません。
何卒よろしくお願いいたします。


Re: カエルキンバエでいいでしょ... 投稿者:りゅうひ 投稿日:2009/05/11(Mon) 12:14:30 No.5444  引用 
2枚目です。腹部背板の様子です。

Re: カエルキンバエでいいでしょ... 投稿者:りゅうひ 投稿日:2009/05/11(Mon) 12:16:22 No.5445  引用 
3枚目です。ゲニです。
見づらくてすいません。
体長は6〜7mmすべて♂でした。


Re: カエルキンバエでいいでしょ... 投稿者:りゅうひ 投稿日:2009/05/11(Mon) 12:17:20 No.5446  引用 
もう1枚画像が悪いのですが、念のために掲載させていただきます。

Re: カエルキンバエでいいでしょ... 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/05/14(Thu) 07:56:53 No.5458 ホームページ  引用 
りゅうひ様.

管理人がコメントするのを待っていましたが,アセスで出張中と思われます(^_^;)

かなり特徴的な亜陰茎ですので,りゅうひ様のご指摘通りカエルキンバエで良いのではないかと思います.

ところで,何県での採集ですか?

Re: カエルキンバエでいいでしょ... 投稿者:りゅうひ 投稿日:2009/05/14(Thu) 12:12:49 No.5459  引用 
市毛様
はじめまして。
またコメントありがとうございました。
数々の報文、いつも参考にさせていただいています。
当個体は栃木県渡良瀬遊水地での採集品です。
はじめから狙って行きました。
分布は局所的で、2箇所確認しており、決まったヒメジョオンの群落にきていました。
かなりの個体数がいました。

Re: カエルキンバエでいいでしょ... 投稿者:ハエ男 投稿日:2009/05/14(Thu) 20:39:37 No.5460  引用 
レス遅くなりました。
♂ゲニの形状もOKですし、第3腹背板(見かけ上の第2腹背板)のヘリに長い剛毛が確認できることからもカエルキンバエでOKです。
最近は幸手市あたりで確認されていることから、利根川水系では間違いなく発見されるものと思っていましたが、やはり渡良瀬遊水地で出ましたか・・・

花に来るのは圧倒的に♂が多いようですね。
というよりはこれまでに♀の採集例が極めて少ないのも本種の特徴であり、♀がどのような時期に出てくるかも十分にわかっていないキンバエなのです。

Re: カエルキンバエでいいでしょ... 投稿者:りゅうひ 投稿日:2009/05/15(Fri) 05:59:30 No.5464  引用 
ハエ男様
はじめまして。
また、コメントありがとうございます。
9個体だけ確保しましたが、すべて♂でした。
今後、♀を探してみたいと思います。
しかし次から次へ訪花していたのにはその場でたまげました。
後でなんらかの誌面にて報告いたします。

Re: カエルキンバエでいいでしょ... 投稿者:りゅうひ 投稿日:2009/05/20(Wed) 07:08:18 No.5483 ホームページ  引用 
ヒメジョオン×→ハルジオンです。
ハエ男さんにお願いがあります。
このページを私のブログにリンクさせていただいてもよろしいでしょうか?
よろしくお願いいたします。

Re: カエルキンバエでいいでしょ... 投稿者:りゅうひ 投稿日:2009/05/20(Wed) 07:09:04 No.5484  引用 
ブログはこちらになります。
http://musiearth.exblog.jp/

Re: カエルキンバエでいいでしょ... 投稿者: 投稿日:2009/05/24(Sun) 16:24:18 No.5502  引用 
りゅうひ様、はじめまして。
カエルキンバエ屋?のケンセイです。

渡瀬遊水地での確認おめでとうございます。詳細についていろいろ調査していただいて、ぜひ「はなあぶ」などにご投稿ください。

これで関東では江戸川河川敷(幸手市など)に次いで2箇所目の本種の生息地となりますね。あとは私の予言が正しければ霞ヶ浦沿岸や利根川河川敷にも生息している可能性が高いと思われますので、ぜひチャレンジをしてみてください。

ケンセイ(今から10年ほど前に渡良瀬遊水地の第1調節池と貯水池は調査したことがあるのですが、そのときは確認できませんでした・・・)

Re: カエルキンバエでいいでしょ... 投稿者:りゅうひ 投稿日:2009/05/25(Mon) 08:01:00 No.5505  引用 
>ケンセイさん
はじめまして。
「はなあぶ」の江戸川河川敷での記録拝見させていただいております。渡良瀬では場所が局所的?で広範囲でありますので、時期があえば見つかると思います。是非ご訪問されてみてください。月刊むしにとりあえず記録は報告いたしました。
新たな知見(寄主など)がわかりましたら改めてはなあぶに投稿させていただきます。

ミギワバエ質問 投稿者:バグリッチ 投稿日:2009/05/24(Sun) 12:01:42 No.5500  引用 
こんにちは。

 昨年 埼玉県で採ったミギワバエ2種です。
どちらも魅力的な外観の種です。

 左は Rhynchopsila属と思いますが、低山地で採りました。
 この属の日本での記録種をご存知でしたら 情報いただきたく存じます。

 右の種は Notiphila属ではないかと推定していますが、山地帯で採りました。
 特徴的なので、ご存知の方がいらしたら ご教示いただきたくお願い申し上げます。

 よろしくお願い申し上げます。


Re: ミギワバエ質問 投稿者:茨城 投稿日:2009/05/24(Sun) 13:03:37 No.5501  引用 
バグリッチ様.

大石の資料では,Rhynchopsila属と記されていますが,Rhynchopsilopa属の間違いだと思います.(旧北区のマニュアルを見てください)

恐らく,未記載種なのでしょう.

Re: ミギワバエ質問 投稿者:バグリッチ 投稿日:2009/05/24(Sun) 18:58:09 No.5503  引用 
市毛さん

 おっしゃる通りでした。
 Rhynchopsilopa属が正解で、前の書き込みは誤記でした。
 申し訳ありません。

ヒロクチバエ科でよいでしょうか... 投稿者:pieris 投稿日:2009/05/22(Fri) 10:05:53 No.5486  引用 
2009年5月17日、福岡市中央区で見たハエです。
体長はおよそ10mm前後ではなかったかと思います。
気温が低かったのか不活発でした。
ヒロクチバエ科あたりではないかと思いますが良くわかりません。


Re: ヒロクチバエ科でよいでしょ... 投稿者:pieris 投稿日:2009/05/22(Fri) 10:06:40 No.5487  引用 
別の角度からです。

Re: ヒロクチバエ科でよいでしょ... 投稿者:pieris 投稿日:2009/05/22(Fri) 10:07:35 No.5488  引用 
頭部です。

Re: ヒロクチバエ科でよいでしょ... 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/05/22(Fri) 20:17:02 No.5496 ホームページ  引用 
pieris様.

pieris様の推測どおり,ヒロクチバエ科PlatystomatidaeのヒゲナガヒロクチバエLamprophthalma japonicaと思われます.

Re: ヒロクチバエ科でよいでしょ... 投稿者:pieris 投稿日:2009/05/22(Fri) 21:31:32 No.5498  引用 
市毛様
さっそくのご教示をありがとうございます。
最初見たときは頭部の印象からメバエかなと思いましたが、よく見ると触角がY字型ではないことに気づきました。
たいへん助かりました。

メマトイ 投稿者:oikawa 投稿日:2009/05/22(Fri) 12:27:28 No.5493  引用 
メマトイは英語でなんと言うのでしょうか?
ご存知の方がいらっしゃいましたらご教授ください。


Re: メマトイ 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/05/22(Fri) 20:12:17 No.5495 ホームページ  引用 
oikawa様.

メマトイという名称は,複数の科のハエに使用されています.

写真に写っているようなヒゲブトコバエ科Cryptochetidaeの場合,cryptochaetid fliesもしくはcryptochetid fliesと呼ばれているようです.

このほかに,ショウジョウバエ科とイエバエ科,キモグリバエ科等にメマトイとつく種類がいます.

ネットで調べると,ブユなどもメマトイとしているサイトもあるようです.(地方名かも知れません)

Re: メマトイ 投稿者:oikawa 投稿日:2009/05/22(Fri) 21:11:15 No.5497  引用 
市毛様
ご回答いただきましてありがとうございます。
関係ありませんが、画像はホンデュラスで撮影した
ハンマーヘッドです。

ハネボシスナニクバエ 投稿者: 投稿日:2009/05/22(Fri) 12:18:19 No.5489  引用 
ハネボシスナニクバエが交尾してました。
最初に見つけた時は、この後ろにもう1個体くっついていたのですが、撮影しようとしたところ全員で飛んでしまい、最後尾のものは逃げてしまいました。合体した2個体はよたよたと重そうに飛んで、再び砂上に降り立ちましたので、そこを撮影したものです。

新潟市 2009年5月11日撮影


Re: ハネボシスナニクバエ 投稿者: 投稿日:2009/05/22(Fri) 12:19:59 No.5490  引用 
発見時に、とりあえずシャッターを切った写真から切り出したもの(この直後に距離を詰めようとして逃げられた)。3匹直列状態なのがわかります。

Re: ハネボシスナニクバエ 投稿者: 投稿日:2009/05/22(Fri) 12:24:21 No.5491  引用 
ついでに、双翅目談話会の同定会で、幾人かの方から「ハネボシの♀ってどんなの?」という質問を受けましたので、頭部の比較写真を撮ってみました(左が♂、右が♀)。

ハネボシの♀は、アリスタの形状以外は♂とそっくりな外見です。双翅目web図鑑のハネボシスナニクバエの解説にありますように、特に頭部の輪郭がよく似ています。
http://furumusi.aez.jp/wiki.cgi?Sarcophagidae018

♀のアリスタは・・・先半分が白いという発言もありましたが、確認したところ先半分の色がやや薄くなってはいますが、白いとはいえません。何を見間違えたんですかねぇ・・・すみません(平謝)。


Re: ハネボシスナニクバエ 投稿者: 投稿日:2009/05/22(Fri) 12:27:22 No.5492  引用 
♀の顔の、やや斜め下からのカット
この画像ではわかりにくいですが、顔がやや赤みを帯びます(♂も同様です)。


Re: ハネボシスナニクバエ 投稿者: 投稿日:2009/05/22(Fri) 12:33:52 No.5494  引用 
比較のために、ゼニゴギンガクニクバエ♂の頭です。輪郭の違いの他、顔縁隆起が長く剛毛が列生する、触角は黒色で長いなどの特徴があります。

また、お願いします。 投稿者: 投稿日:2009/05/10(Sun) 23:52:32 No.5442  引用 
海岸近くで採りました。これはなんでしょうか。よろしくお願いします。2009.05.10 青森県下北半島陸奥湾岸採。

Re: また、お願いします。 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/05/12(Tue) 08:53:38 No.5447  引用 
この画像はオドリバエ科のミナモオドリバエ属Hilaraの1種の雄です。Hilara pachyneura種群に属することは画像からほぼ間違いないのですが、正確な同定は雄交尾器を調査する必要があります。もし、余分の標本がありましたらお送りください。

ここで、H. pachyneura種群と仮に呼んでいる1群は、胸部背面に強い剛毛を欠き、腹部も短い軟毛で覆われているもので、一般に翅脈が太く、しばしばR4脈とR5脈が広い角度で離れていく傾向があります。日本列島にはこの種群が私が持っている標本でも10種ほどありまして、それでも依然としておりおり新しい種が見つかります。

ミナモオドリバエ属(ナガレオドリバエ属とも言います)は主に流水、時には止水の水面に脚をつけるほど接近して水上飛行機の水面滑走のように飛翔しながら、水面に浮かぶ、あるいは羽化した軟弱な昆虫をとらえて、これを多くは前脚の第1付節から分泌する繊細な糸状の物質で荒く包んで、群飛中に雌に渡して交尾を空中で続けます。少数の種では交尾中に静止する、求愛餌なしで交尾する、夕暮れから夜間に活動する、渓流のぬれた石や岩の表面で求愛餌を探す、などの行動が見られます。

群飛での採集は容易ですが、水面滑走中の雄はネットをぬらさないで採集するのは簡単ではありません。かなりの種が雌雄共に花を訪れて吸蜜し、活動エネルギー源にしているようです。

Re: また、お願いします。 投稿者: 投稿日:2009/05/12(Tue) 21:21:55 No.5448  引用 
三枝豊平様ありがとうございます。川の流れ込む干潟の岸で採ったものです。写真を載せておきます。この標本はお送りします。もっと探してみたいと思います。ありがとうございました。

Re: また、お願いします。 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/05/13(Wed) 00:32:13 No.5454  引用 
Hilaraとしては大変珍しい状況の写真ですね。この画像を見た一瞬、撮影のアングルもありますが、これがHilaraとは思いませんでした。本属が静止している状態は、葉の上か沢の縁の岩陰など(一部の種は花の上)で、今回のような湿った岩上の状態は見たことがありません。

Re: また、お願いします。 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/05/18(Mon) 15:28:34 No.5482  引用 
おーやぎさんからお送りいただいた標本を雄交尾器を含めて精査したところ、当初推定したとおり、この種はHilara pachyneura Freyでした。

本種はR. Freyによって1955年に、フィンランド昆虫学会の機関誌Notulae Entomologicae 35:6-8にわたって、伊藤修四郎先生により長野県美ヶ原(Japan, Honsyu: Sinano, Utukusiguhura, 1,400m[原記載の原綴])で1953年5月19日に採集された多数の雌雄(Mehr.♂♀)に基づいて記載された種です。その後、日光、広島県芸北高原などの標本を検しています。

本種は中型ないしやや大型のHilaraで、体は黒色、胸背は灰黒色粉で密に覆われ、前方からみると黒い1対のdc条とその外側のやや太い条が現れ、胸背の刺毛は短く、毛状;雄の前脚は強い剛毛を欠き、前脚第1付小節は中程度に膨らむ;腹部は暗灰色粉で密におおわれ、淡色の短毛を生ずる;翅の翅脈は太く、黒色。このような形質の組合せを持っています。近似種からは雄下雄板突起の先端は大きく二叉し、それぞれがまた鋭い2突起に分かれているので、識別できます。種名のpachyneuraは言うまでもなく太い翅脈に基づいているのでしょう。

本種の配偶行動は私は観察したことがありません。

教えていただけないでしょうか? 投稿者:mitue@熱海 投稿日:2009/05/10(Sun) 23:31:44 No.5441  引用 
以前お世話になったことがあるものですがまたお尋ねいたします。記憶があいまいで申し訳ありませんが2月頃畑で草取り中に土中で見つけた蛹を箱に入れておいたまま忘れていました。最近気が付いて、見てみたらこのアブが死んでいました。既に頭部、尻の一部がなく内臓は虫に食われてしまっていますが羽が鼈甲のようでとてもきれいです。種名を教えていただけたらあり難いです。

Re: 教えていただけないでしょう... 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/05/14(Thu) 07:50:34 No.5457 ホームページ  引用 
mitue@熱海様.

クロベッコウハナアブVolucella nigricans の♀と思われます.
恐らく,蛹を発見した場所の周辺にクロスズメバチなどの巣があり,そこに寄生していたと思われます.

Re: 教えていただけないでしょう... 投稿者:mitue@熱海 投稿日:2009/05/18(Mon) 00:55:27 No.5481  引用 
茨城_市毛様
クロベッコウハナアブVolucella nigricans の♀とのご教示をいただきありがとうございました。畑に出たときなど、目にとめた虫たちを捕獲したり、写したりしてきましたがきちんと管理もせずに質問してしまったことに申し訳なくお詫びいたします。

山地のガガンボの仲間 投稿者:田中川 投稿日:2009/05/17(Sun) 00:32:14 No.5474  引用 
鈴鹿山脈の渓谷の入り口付近にて、倒木に静止するガガンボの仲間を見つけました。翅脈が特徴的なので、ヒメガガンボ科あたりを探しましたが同じような斑紋は見つかりませんでした。翅長は8ミリ。

2009.5.14 三重県鈴鹿市


Re: 山地のガガンボの仲間 投稿者:田中川 投稿日:2009/05/17(Sun) 00:35:24 No.5475  引用 
左右の翅脈が異なっています。こんなことってあるのでしょうか。また、種名は判りますでしょうか。

Re: 山地のガガンボの仲間 投稿者: 投稿日:2009/05/17(Sun) 10:12:05 No.5476 ホームページ  引用 
Discobola属の一種。
おそらく、Discobola margarita Alexander, 1924。

本種の様に翅に複雑な模様を持つガガンボには
斑紋の変異が多く見られるものがあり、本属やEpiphragma属などでは左右の翅の斑紋が異なっていることもしばしばです。

翅脈相が単純なほかの双翅目に比べガガンボ類は翅脈に変異が出やすいように思えます。多くの標本を集めてみると、同じ種の中で横脈が増えたり、縦脈が合流したり、合流や分岐の順序が変わったり、脈が強くカーブするところに本来ないはずの脈が生じたりすることがよくあります。

Re: 山地のガガンボの仲間 投稿者:田中川 投稿日:2009/05/17(Sun) 17:09:18 No.5478  引用 
達磨様、ありがとうございます。
ガガンボダマシだったかの翅脈は安定していると何かで読んだように記憶しておりましたが、ガガンボのほうは翅脈が安定しているとは言えないのですね。それにしても信じられないような変異が生じることがあるんですね。
種名も絞り込んでいただき、うれしいです。

Re: 山地のガガンボの仲間 投稿者: 投稿日:2009/05/17(Sun) 18:17:23 No.5479 ホームページ  引用 
ガガンボダマシで翅脈が安定しているというのは同じ属に含まれる種は殆んど同じ翅脈をしているということではないでしょうか。
勿論、ガガンボでもガガンボダマシでもそれぞれの種のスタンダードな翅脈というのは歴然とあります。先のコメントで書いたのはそれからずれる変異や異常な脈相がしばしば見られるということです。検索表などで「○脈は□脈より長い」とか「○脈は□脈のどこどこから分岐する」という表記はそのあとに「・・ことが多い」とか「・・のが普通だ」をつけて読むようにしています。

Re: 山地のガガンボの仲間 投稿者:田中川 投稿日:2009/05/17(Sun) 21:10:49 No.5480  引用 
どうも勝手に解釈して覚えこんでいたようです。ガガンボダマシの翅脈が安定しているというイメージは捨ててしまうことにします。
検索表の読み方、達磨さんの態度を参考にさせていただきます。ありがとうございます。

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37] [38] [39] [40] [41] [42] [43] [44] [45] [46] [47] [48] [49] [50] [51] [52] [53] [54] [55] [56] [57] [58] [59] [60] [61] [62] [63] [64] [65] [66] [67] [68] [69] [70] [71] [72] [73] [74] [75] [76] [77] [78] [79] [80] [81] [82] [83] [84] [85] [86] [87] [88] [89] [90] [91] [92] [93] [94] [95] [96] [97] [98] [99] [100] [101] [102] [103] [104] [105] [106] [107] [108] [109] [110] [111] [112] [113] [114] [115] [116] [117] [118] [119] [120] [121] [122] [123] [124] [125] [126] [127] [128] [129] [130] [131] [132] [133] [134] [135] [136] [137] [138] [139] [140] [141] [142] [143] [144] [145] [146] [147] [148] [149] [150] [151] [152] [153] [154] [155] [156] [157] [158] [159] [160] [161] [162] [163] [164] [165] [166] [167] [168] [169] [170] [171] [172] [173] [174] [175] [176] [177] [178] [179] [180] [181] [182] [183] [184] [185] [186] [187] [188] [189] [190] [191] [192] [193] [194] [195] [196] [197] [198] [199] [200] [201] [202] [203] [204] [205] [206] [207] [208] [209] [210] [211] [212] [213] [214] [215]

処理 記事No 暗証キー

- Joyful Note -
- Antispam Version -