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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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ガガンボの名は? 投稿者:田中川 投稿日:2009/03/03(Tue) 01:38:34 No.5150  引用 
この角度からしか撮れませんでしたが、翅端まで約1cmほどのガガンボの種名は判りますでしょうか。
2009.2.24三重県津市の自宅にて


Re: ガガンボの名は? 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2009/03/03(Tue) 08:25:23 No.5151  引用 
これはガガンボ(ガガンボ科とヒメガガンボ科)ではありません.一見体形がガガンボに類似していますが,これとは類縁性が遠いガガンボダマシ科(Trichoceridae)の1種です.翅後縁基部近くに湾曲した短いA1脈(伝統的A2脈)がはっきり写っていますが,これがこの属の重要な特徴です.

なお,このように翅に顕著に発達した斑紋を持つ種はT. maculipennis群に属するものです.詳細な種の同定には達磨大師のお出ましが必要でしょう.

Re: ガガンボの名は? 投稿者: 投稿日:2009/03/03(Tue) 09:56:26 No.5152 ホームページ  引用 
アノニモミイア先生のご意見の通り、ガガンボダマシ科の一種で、翅の模様からTrichocera maculipennis Meigen,1818ウスモンガガンボダマシそのものと思います。この個体もご自宅で見つけたとのことでしたが、畑の周りや公園、庭、墓地などで見られるものです。

Re: ガガンボの名は? 投稿者:田中川 投稿日:2009/03/03(Tue) 21:02:38 No.5156  引用 
アノニモミイア様、達磨様、ありがとうございます。
科名にたがわず、すっかりだまされてしまいました。
ガガンボダマシが身近なところに生息していることが分かりました。

オドリバエ科質問 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/02/24(Tue) 12:05:41 No.5121 ホームページ  引用 
予定が狂って時間が余ったので,内職に新訂大図鑑のオドリバエをまとめてみたのですが,日本産昆虫総目録でClinocerinaeに入っていたAcanthoclinocera dasyscutellum Saigusa, 1965の所属がわかりません.

Clinocerinaeは,Brachystomaがタマオオドリバエ亜科として独立し,他はすべてオドリバエ亜科に移ったので,Acanthoclinocerもオドリバエ亜科と思われますが如何でしょうか?

色々と,お世話になっているのでオドリバエ科も盛り上げたいと思います;^_^)

よろしくお願い致します.

Re: オドリバエ科質問 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/02/24(Tue) 13:39:49 No.5123  引用 
市毛さん.ご苦労様です.新訂原色昆虫大図鑑第3巻担当部の各所にミスなどあるので,気づかれたらよろしくお願いします.

本種は,
Sinclair, B. J. & Saigusa, T. (2005). Revision of Trichoclinocera dasyscutellum group from East Asia (Diptera: Empididae; Clinocerinae). Bonner zoologische Beitraege 53(2004), Heft 1/2: 193-209.

の論文でAcanthoclinoceraをTrichoclinoceraのシノニムにしましたので,学名は現在は

Trichoclinocera dasyscutellum (Saigusa, 1965)

となります.

Re: オドリバエ科質問 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/02/24(Tue) 21:33:58 No.5124 ホームページ  引用 
三枝豊平様.

いつの間にか,属が変更となっていたのですね.

ありがとうございました.

Re: オドリバエ科質問 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/02/25(Wed) 08:46:07 No.5125  引用 
市毛さんが「いつの間にか」との意味がわかりました.新訂原色昆虫大図鑑ではAcanthoclinocera属の種が出ていないばかりか,Trichoclinocera属の記述の中でもこの属について全く触れていなかったからですね.この点は一人合点していて,書き落としました.

Re: オドリバエ科質問 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/02/25(Wed) 18:57:47 No.5126 ホームページ  引用 
三枝様,お言葉に甘えていくつか新訂大図鑑の疑問点を質問させて頂きます.

P.406左中で,「本種からイトウモセブトハシリバエ(2291)まではハシリバエ亜科Tachydromiinaeに属する」と記されており,Symballophthalmus speciosusフタイロオオメハシリバエ(2292)の所属が記されていません.また,P.409右中で, 「本種からヤマトモモブトヒメセダカバエ(2299)まではチョボグチセダカバエ亜科Ocydromiinaeに属する」と記されており,Euthyneura aerea(2300)と,Trichina fumipennis(2301)の所属が記されていません.

P.412左中で, 「本種以降は狭義のオドリバエ科に属する」と記されているだけで,2304以降の種類については亜科が記されていません.

図鑑としては,亜科が記されていなくても差し障りは無いのですが,今後地方目録などの資料として新訂大図鑑を利用する場合,最近の亜科の状態を記しておかれたほうが良いと思われます.

なお,World Catalog of Empididaeで調べると下記の様になりましたが,このように考えてよいのでしょうか?

2284-2292 Tachydromiinae ハシリバエ亜科
2293-2296 Hybotinae セダカバエ亜科
2297-2301 Ocydromiinae チョボグチセダカバエ亜科
2302  Brachystomatinae タマオバエ亜科
2303 Microphorinae ネジレオバエ亜科
2304 Oreogetoninae
2305,2307 Trichopezinae
2306 Brachystomatinae
2308-2315 Clinocerinae
2316-2317 Hemerodromiinae
2319-2346 Empidinae オドリバエ亜科

よろしくお願い致します.

Re: オドリバエ科質問 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/03/01(Sun) 09:59:07 No.5142  引用 
市毛さん,いろいろご指摘ありがとうございました.

半年足らずの間に,アミカ科からヒラタアシバエ科まで,実際のところ論文を書くような,標本検討,解剖,原記載照合などの調査をした上で,原稿作成,写真撮影などを行なって,なんとか出版に間にあわせたのが,私の担当部分ですので,言い訳がましいのですが,やはり各所に遺漏がありますね.あげくの果てには,双翅目の総論やムシヒキアブ科,ハナアブ科ほかまで押し付けられて,往生しました.いつものことですが,この社の編集体制は・・・・・

さて,

「P.406左中で,「本種からイトウモセブトハシリバエ(2291)まではハシリバエ亜科Tachydromiinaeに属する」と記されており,Symballophthalmus speciosusフタイロオオメハシリバエ(2292)の所属が記されていません.」
 とのご指摘はもっともで,イトウモモブトハシリバエ(2291)はフタイロオオメハシリバエ(2292)とすべきです.

「P.409右中で, 「本種からヤマトモモブトヒメセダカバエ(2299)まではチョボグチセダカバエ亜科Ocydromiinaeに属する」と記されており,Euthyneura aerea(2300)と,Trichina fumipennis(2301)の所属が記されていません.」
 についても,2290までではなくて,2301までです.

「なお,World Catalog of Empididaeで調べると下記の様になりましたが,このように考えてよいのでしょうか?
2284-2292 Tachydromiinae ハシリバエ亜科
2293-2296 Hybotinae セダカバエ亜科
2297-2301 Ocydromiinae チョボグチセダカバエ亜科
2302  Brachystomatinae タマオバエ亜科
2303 Microphorinae ネジレオバエ亜科
2304 Oreogetoninae
2305,2307 Trichopezinae
2306 Brachystomatinae
2308-2315 Clinocerinae
2316-2317 Hemerodromiinae
2319-2346 Empidinae オドリバエ亜科 」

2318もHemerodromiinaeです.なおオドリバエ上科の系統発生的分類体系(phylogenetic systematics)は双翅目のなかでもどちらかといえば激動的です.Yang君のカタログはひとつの分類体系でしょうが,SinclairとCummingが「The morphology, higher-level phylogeny and classification of the Empidoidea (Diptera). Zootaxa 118 (2006)で示した体系は,以下に列記したように上記カタログとはかなり異なったものです.Incertae sedisは言うまでもなく「所属不詳」の意味です.

Incertae sedis (Homalocnemis, Iteaphila gp., Oreogeton)
Empididae
 Incertae sedis (Ragas gp., Brochella, Philetus, Hesperempis gp.)
 Hemerodromiinae  Chelipodini, Hemerodromiini
 Empidinae  Empidini, Hilarini
 Clinocerinae
Atelestidae 
 Nemedininae
 Atelestinae
Hybotidae
 Incertae sedis (Stuckenbergomyia)
 Trichininae
 Ocydromiinae
 Oedaleinae
 Tachydromiinae  Symballophthalimini, Tachydromiini, Drapetini
 Hybotinae  Bicellariini, Hybotini
Brachystomatidae
 Trichopezinae
 Ceratomerinae 
 Brachystomatinae
Dolichopodidae s. lat.
 Microphorinae
 Parathalassiinae
 Dolichopodidae s. str. 亜科は省略

Iteaphila gp.のIteaphilaやAnthepiscopusは邦産種がありますし,OreogetonもEmpidoideaの中で系統的位置が明確ではない,としています.
RagasもHesperempisも邦産種があります.
Bicellaria(とHoplocyrtoma)はOcydromiinaeではなくて,狭義のHybotinaeに含まれています.
ThalassophorusはParathalassiinaeに含まれます.この亜科にはほかにMicrophorellaとその近縁未記載種が日本にいます.前者は微小なオドリバエでClinoceraと同様に渓流の湿石上で,後者は海岸砂浜で生息します.
MicrophorinaeのMicrophorは数種日本にいます.
OedaleinaeのOedaleaは数種邦産種があります.
XanthodromiaについてはSinclairらは述べていません.これは私が作った属ですが,いわば鵺のようなわけの分からないものです.Brachystomaに近いのかもしれません.

Re: オドリバエ科質問 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/03/02(Mon) 12:41:27 No.5144 ホームページ  引用 
三枝豊平様.

オドリバエ科は,カタログによって科の範囲が異なったりするので,リストにまとめるのが難しいと感じていましたが,このように細分する考えもあるのですね.

たいへん詳しく解説して頂きありがとうございました.

Re: オドリバエ科質問 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/03/02(Mon) 13:21:48 No.5145  引用 
No.5142のSinclairらの文献の引用に入力ミスがあったので訂正してあります.

細分ですが,系統発生関係を基にして分類すると,MicrophorやThalassophorusはアシナガバエ科に含まれることになります.しかし,やや概観も異なりますし,それに中室からのM脈が3本もでていて,とてもアシナガバエとはいえません.これを避けようとすれば,彼らがDolichopodidae, s. lat.としているのを分解して,Microphoridae, Parathalassiidae, Dolichopodidaeと三つの科を認めることになります.しかし,前2科は外観的にもきわめて類似しているので,違和感は拭い去れません.このあたりがいわゆる伝統的分類体系(側系統群を分類単位とすることを容認する)と系統発生的分類体系(いわゆる分岐分類体系,単系統群のみを分類単位とする)の齟齬が生じるゆえんです.

全般的に類似しているものは系統的にあまりはなれていないのなら一群としてまとめておいた方が参照する分類体系として[都合]がよい,とするか,全般的類似は時には無視しても系統的なまとまりのあるものだけを一群とすることで進化の道筋がわかる分類体系が[必要]である,とするかの違いでしょう.

ハナバエ科の1種? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/02/27(Fri) 11:17:46 No.5135 ホームページ  引用 
 昨年の11月下旬に東京都世田谷区西部で撮ったハエです。体長約4mm、翅端までは6mm近くあります。この手の連中はどうせ歯が立たないだろうと思ってこれまで敬遠しておりましたが、この辺りでよく見るハエ(複数種居るのかも知れませんが・・・)なので、撮ってみました。
 やはり、普通のマクロ撮影では剛毛の有無が不明瞭で分かり難いのですが、Cu融合脈(真のCuP脈)が翅端まで達している様なのでハナバエ科Anthomyiidaeではないかと思います。如何でしょうか?
 Insecta Matsumuranaにある「Anthomyiidae of Japan」を見てみましたが、この写真からの検索は無理でした。
 雄と雌の写真がありますので、それぞれ2枚ずつ貼っておきます。

 CuP脈が翅端まで達している様に見えます。


Re: ハナバエ科の1種? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/02/27(Fri) 11:19:04 No.5136 ホームページ  引用 
 雄(上と同一個体)の側面。見やすくする為に上下を逆さまにしてあります。

Re: ハナバエ科の1種? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/02/27(Fri) 11:20:00 No.5137 ホームページ  引用 
 雌の背面.

Re: ハナバエ科の1種? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/02/27(Fri) 11:20:58 No.5138 ホームページ  引用 
 雌(上と同一個体)の側面です。

Re: ハナバエ科の1種? 投稿者:ハエ男 投稿日:2009/02/28(Sat) 06:04:08 No.5139  引用 
画像では判断しにくいですが、A1脈(真のCuP脈)が翅端に達しているとのことなので、ハナバエ科AnthomyiidaeでOKだと思います。
ハナバエ科の種までの同定は画像ではきわめて難しいです。♂ゲニの形もニクバエ科に比べると結構微妙な種が多いので、標本の解剖や刺毛、剛毛配列の詳細な検討が必要です。

Re: ハナバエ科の1種? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/02/28(Sat) 20:49:02 No.5141 ホームページ  引用 
ハエ男様:

 御回答有難う御座います。
 やはりこの連中はこの程度の画像では判別不可能と言うことですね。私も初心者ながら、色々と検索表を引いたりしましたので、どの部分の写真が必要かがある程度分かって来ました。標本を作らないと結果的に皆様に御迷惑をかけることになるので甚だ恐縮なのですが、やはり私としてはモデルになって貰った虫を殺す気には中々なれませんので、今後はより精細な写真を撮る様、努力致したいと存じます。

自宅のハエ 投稿者:田中川 投稿日:2009/02/26(Thu) 21:13:11 No.5127  引用 
庭で1個体だけ見かけました。何バエでしょうか。
2009.2.26 三重県津市


Re: 自宅のハエ 投稿者:田中川 投稿日:2009/02/26(Thu) 21:16:22 No.5128  引用 
別角度から

Re: 自宅のハエ 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/02/26(Thu) 21:39:03 No.5129 ホームページ  引用 
ハマベバエ(ハマベバエ科)に一票.

P.S. 比較しようと思ったのですが,標本が出てきません.

Re: 自宅のハエ 投稿者:エリユスリカ 投稿日:2009/02/26(Thu) 22:14:58 No.5130  引用 
Sphaeroceridaeちゃいますか?

Re: 自宅のハエ 投稿者:エリユスリカ 投稿日:2009/02/26(Thu) 22:15:44 No.5131  引用 
Sphaeroceridaeちゃいますか?

Re: 自宅のハエ 投稿者:Acleris 投稿日:2009/02/26(Thu) 22:43:25 No.5132 ホームページ  引用 
後脚の第1付節が細長いので、Sphaeroceridaeではないと思うのですが、どうでしょうか?
私はハマベバエにもう1票。

Re: 自宅のハエ 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2009/02/26(Thu) 23:17:53 No.5133  引用 
市毛さんの投票どおり間違いなくハマベバエです.ただし,Coelopa属には数種あり,しかもこれらの中にはsibling speciesを含んでいるので,日本産に用いられているC. frigidaはおそらく適当ではないのだろうと思いますが,詳細は未検討です.MPDでは東西の旧北区にそれぞれ別の種が2種分布していることになっています.C. frigidaは西旧北区の種とされています.

ハマベバエはKelp fliesといわれるように海岸に打ち上げられた湿った海草に依存しています.幼虫は腐敗しつつある海草を主な食餌にしています.成虫はこのような海草の上,中をあるいたり,近くの空中を飛翔しています.私もかつて利尻島の海岸に膝上ほどまで堆積した海草の浜の空中を無数の個体があたかもミツバチの分封のように群飛状で海岸沿いに空中を飛翔しているのを観察したことがあります.ものすごい数でした.

成虫は大変飛翔力が強く,海岸から遥か(何十キロも)離れた場所でも見かけます.特に有機溶剤に引かれて,海岸で船舶の塗装をするとその面に飛来付着する”害虫”となります.また,クロロフォルムにも強く誘引されます.海岸から数キロはなれた場所に駐車しておいた私の自動車のなかに数頭のハマベバエが進入していたことがあります.うっかりして車の中に入れておいたクロロフォルムの瓶の栓が緩んで車内にわずかの蒸気が出ていただけで誘引されて,窓もとざされていたこの車のどこからか車内に進入してきていました.

Re: 自宅のハエ 投稿者:田中川 投稿日:2009/02/27(Fri) 00:39:36 No.5134  引用 
茨城_市毛様、エリユスリカ様、Acleris様、アノニモミイア様、調べていただいてどうもありがとうございます。
腐敗しつつある海藻と聞いて思い出しました。標本にしなかった海藻を洗面器に入れたまま庭に放置していたことを。

Trigonometopusの1種? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/02/21(Sat) 09:13:59 No.5103 ホームページ  引用 
 昨年の11月14日に東京都世田谷区西部で撮影したハエで、体長は4mm強、翅端まで6mm強です。始めはヤチバエの仲間かと思いましたが、検索表(市毛氏に触発されて買った「The European _Families of the Diptera」を使いました。初心者にはとても使い易い検索表だと思います)では、怪しげながらもシマバエ科に落ちました。以前、アノニモミイア氏に教えていただいた、シマバエ科の簡易識別法(No.5079)でも、シマバエ科の様です。触角の毛が良く見えませんが、少しボワーとして写っているところを見ると、有毛と思われます。
 次に、以前もう古いと言われた(株)エコリスのシマバエ科の検索表を辿ってみると(他に検索表が有りませんので)、これも怪しげながら、Trigonometopusに行き着きました。
 そこで、こちらのサイトに何かデータはないかと思い、「Trigonometopus」でワード検索すると、No.3096にAcleris氏が「埼玉県昆虫誌に出てくるTrigonometopusに似ているような気がします」として載せている写真の個体に腹部の模様を除き良く似ております。

 腹部の模様が良く見えませんし、勿論ゲニも見えませんが「Trigonometopus属の1種」として宜しいでしょうか。

 左の写真は、本来は下を向いていたのですが、見易くするため90度回転してあります。


Re: Trigonometopusの1種? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/02/21(Sat) 09:16:40 No.5104 ホームページ  引用 
 背面からの図。ストロボの光で危険を感じたのか、この後直ぐに逃げられてしまい、写真は他には翅の光った同じく背面からのものしか有りません。

Re: Trigonometopusの1種? 投稿者:バグリッチ 投稿日:2009/02/22(Sun) 09:54:25 No.5105  引用 
アーチャーン様、こんにちは。

 画像の種は、Luzonomyza属の一種ではないかと思います。
 「埼玉県昆虫誌に出てくる22.Trigonometopus sp.」は、アーチャーンの撮影された種と同じ種をさしていると思っています。
 エコリスのシマバエ科の検索表では、key4の『前方の額眼縁剛毛は前傾するか否か』というのがこの2属の区別のkeyの一つとなっていますが、非常に微妙な傾斜なので判断に困ります。またTrigonometopusと思われる個体でも 前傾していないことも多々あります。

 これまで私が採ったものに限っては、触覚先端がの尖る方がTrigonometopusで、丸いのがLuzonomyzaで 区分可能のようでした。ある程度はこの部分で識別できそうです。

 画像の左上はアーチャーンさんの撮影されたLuzonomyza sp.と思います。右上は、少し小型で翅に暗化しないLuzonomyza sp.、下の種がTrigonometopus sp.と思っている種です。

 
 


Re: Trigonometopusの1種? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/02/23(Mon) 09:20:01 No.5113 ホームページ  引用 
バグリッチ様:

 御回答有難う御座います。

 シマバエ科検索表のkey4には「頭部は側面から見ると上部が前方に突き出し」とあるのにkey4'にはこの記述が無いのでTrigonometopusだと判断してしまいました。Luzonomyzaの頭部も同様の形をしているならば、話は違ってきます。
 私の写真を見ると、前方の額眼縁剛毛は、向かって左のは前傾していますが、右側のは後を向いています。左のは何か押し倒された様な感があります。
 触角も上から見ると多少は尖って見えますが、貼って頂いたTrigonometopusの写真を見ると、尖り方が全然違います。
 これらから判断して、写真のハエはTrigonometopusではなく、Luzonomyzaであると思われます。写真を貼って頂いた御蔭で違いが良く分かりました。有難う御座いました。

 ところで、この場合の「sp.」は未同定の意でしょうか、それとも、未記載種なのでしょうか?

Re: Trigonometopusの1種? 投稿者:バグリッチ 投稿日:2009/02/23(Mon) 20:49:54 No.5118  引用 
アーチャーン様

 こんにちは。
 お問い合わせの件、私の書いたsp.は、未同定の意味です。

 取り急ぎ ご連絡いたします。

Re: Trigonometopusの1種? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/02/24(Tue) 12:42:24 No.5122 ホームページ  引用 
バグリッチ様:

 何時も適切な写真を貼って頂き、大いに助かります。今後とも宜敷御願ひ申し上げます。

ヤリバエ科質問 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/02/22(Sun) 22:45:49 No.5106 ホームページ  引用 
茨城県北部の山間部の川岸で採集した,翅長3mm程のヤリバエです(標高500m程).

後眼縁剛毛列や鬚剛毛は黒色です.交尾器を見ても該当しそうな種類がありません.

よろしくお願い致します.


Re: ヤリバエ科質問 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/02/22(Sun) 22:46:55 No.5107 ホームページ  引用 
同,交尾器です.

Re: ヤリバエ科質問 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/02/22(Sun) 22:47:46 No.5108 ホームページ  引用 
後面(腹面)です.

Re: ヤリバエ科質問 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/02/23(Mon) 01:36:57 No.5109  引用 
本種は北海道から本州中部にかけて分布する未記載種で,impicta(=japonica)やbifurcataなどと共に数種で1群を形成しています.L. impictaやbifurcataなどとは頭部の剛毛の色彩や翅脈上の刺毛の状態などで区別できます.しかし,本種(sp.1)にはかなり類似した別種(sp.2)があり,これら2種は次の表で区別できます.

♂の第6腹節背板後縁には2対の剛毛がある;第5腹節背板の側縁近くの剛毛は背板の後縁にきわめて接近する;R2+3脈の上面は刺毛を欠く;頭部の剛毛はすべて黒色;上雄板後部は尾角葉より短い;季節形なし(常に暗色)・・・・・・・sp. 1
♂の第6腹節背板後縁には亜側部に1対の剛毛があるが亜背部には剛毛を欠く;第5腹節背板の側縁近くの剛毛は背板の後縁から広く離れている;R2+3脈の上面に刺毛を生じる;頭部の剛毛のなかで頸より下の頭部下面の刺毛は黄色;上雄板後部は尾角葉より長い;季節型あり(夏型は淡色)・・・・・・・・sp.2

両種はしばしば混棲します.
sp.1の♂の腹部や交尾器の概要図を示しておきます.


Re: ヤリバエ科質問 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/02/23(Mon) 01:38:29 No.5110  引用 
♂交尾器の側面です.

Re: ヤリバエ科質問 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/02/23(Mon) 01:40:08 No.5111  引用 
Lonchoptera sp. 1の♂交尾器後面(背面)です.

Re: ヤリバエ科質問 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/02/23(Mon) 08:36:27 No.5112 ホームページ  引用 
三枝豊平様.

早速の回答ありがとうございます.

今回,新訂図鑑や本掲示板で解説されていなかった種類を見つけ,これは!と思いましたが,速攻で解説されてしまいました.さすが三枝様ですね.

これで,Lonchoptera属11種と,Spilolonchoptera属1種が日本に分布している事がわかりましたが,他に何種ぐらい三枝様の手元にあるのでしょうか?

なお,茨城県からはハコネヤリバエ,キイロヤリバエ,ウスグロヤリバエ,ウスグロヤリバエ近似種,クモスケヤリバエの5種が確認され,今回の未記載種を合わせ6種が分布していることが判明しました.ありがとうございました.

Re: ヤリバエ科質問 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/02/23(Mon) 09:52:18 No.5114  引用 
私の手元の日本産のヤリバエ科の標本は23種+アルファです.

10数種の標本が集まった30年ほど前に,これらの交尾器や脚などの詳細な図を作成したのですが(今回掲示したのはsp.1,自分ではnigrellaと仮称している種の図もその一部で,phallic organ+hypandriumの詳細図は数が多くなるので載せませんでした),その後種数が急速に増えたうえに,中国,ネパール,ブータン,インドシナ半島,台湾などの標本が急激に増加して,作業を停滞させる原因になっています.

従来の著者たちの交尾器の図は概念図程度のものがほとんどで,実際にはきわめて複雑な構造がphallusおよびその周りに存在します.これらを正確に描画するのはずいぶんと時間がかかる作業です.このような作業は将来の研究者に任せて,名前だけでも付ける仕事をすべきかとも思っています.

私はこれまで中国だけでも延べ6ヶ月ほど採集をしましたが,そこで得られた膨大な標本が,日本というように地域を限らない全世界にまたがる総説的な仕事をする上で,重くのしかかってきて,個人的には大きなブレーキになっています.これら中国の標本は現在でもほとんど三角紙包みで,三角紙1枚に多いものでは100頭以上の双翅類が包まれていて,このような三角紙がびっしりと詰まったインローの箱が50箱ほど私の仕事場のロッカーの中でほとんど惰眠をむさぼっているというのが実情です.
これらをマウントする人件費も資材費もまた収蔵する場所もありません.あるのはマウントされていない標本だけで,ほかはないない尽くしです.
中国農業大学の楊定先生がアシナガバエ科の大型種だけはこれらの標本に基づいて多数の論文を発表してくれています.

ついでですが,日本の双翅目分類研究の将来がまことに心細い限りです.大学の研究室,博物館などの研究機関での職業的双翅目分類学者は激減し,五指に満たない状況です.将来も増える可能性はほとんどありません.しかし,多くの群で多数の未記載種が日本列島には分布しているし,また普通種についても簡単に検索できる出版はほとんどありません(最近必要に迫られて調べた平地の草原に多産するイエバエ科のAtherigonaクキイエバエ属でも,手元の一部の標本をぬき出しただけで14種ー日本のイエバエ科では6種なのでこの数以上の未知種がいるというのが,現実です).一方中国では多くの研究者を楊定先生などが養成し,またタイについては米国の研究費で多数のマレーゼトラップがセットされ,その標本が世界各地の研究者に送られています(TIGERプロジェクト)し,台湾にもハンガリーの研究者が幾度も採集にきて論文を発表しています.これらの研究は記載分類の論文が容易に出版できるZOOTAXAに次々と発表されています.

このようにして,結果的には日本の双翅類分類研究は相対的に見ると著しく地盤沈下を起こしていることになります.

職業的研究者が少数で増加する可能性もあまり期待できない状況では,研究を進める上で選択肢は二つ,一つは日本の材料を外国の研究者に提供して研究してもらうという自然史研究後進国に甘んじること,もうひとつは双翅目談話会などに結集している非職業的双翅類研究者の分類学的研究への積極的な進出.奮起であると思います.

昨今,厳しい社会状況が続いていますが,鱗翅目,鞘翅目,直翅目などでは非職業的研究者が新分類群の記載を含む多くの貢献をしているのをみると,双翅目でもできないことではないと思います.そのためには研鑽とレベルアップが求められるでしょうが,そのような道筋を真剣に探る時期にきているのかな,と思っています.長くなりましたが,所感です.

Re: ヤリバエ科質問 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/02/23(Mon) 11:10:52 No.5115  引用 
今回の種の♂交尾器の腹半部の構造を参考に示しておきます.これは下半部の側面と背面です.

Re: ヤリバエ科質問 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/02/23(Mon) 11:13:22 No.5116  引用 
これは腹半部腹面図とphallic organの側面およびその基部の腹面です.

Re: ヤリバエ科質問 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/02/23(Mon) 11:15:16 No.5117  引用 
腹部の腹面です.
市毛さん.標本に余裕があったら解剖してこれらの図と比較してみてください.


Re: ヤリバエ科質問 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/02/23(Mon) 21:36:13 No.5119 ホームページ  引用 
三枝豊平様.

数々の図を示して頂きありがとうございます.

ハコネヤリバエや本種の場合,側面から見てもhypandrium周辺が複雑な構造をしていそうだと思っていました.

ヤリバエ科は種類数が少なそうだと思いましたが,やはりかなり手持ちの札があるのですね(^_^;)

日本の双翅目の将来については,三枝様同様危機感を持っています.今後の経済状況などが絡んでくるので,なかなか難しい問題ですね.

今後ともよろしくお願い致します.

Re: ヤリバエ科質問 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/02/24(Tue) 01:02:57 No.5120  引用 
茨城県の山地では,今回の種との識別点をしめしたL.sp.2およL. platytarsisクンバイヤリバエが小さな流れの周辺で発見できるかと思います.

何バエでしょうか? 投稿者:番頭 投稿日:2009/02/17(Tue) 04:06:39 No.5099  引用 
昨年採集したハエの中に、自分のキャパを越えたものがあったのでおたずねします。
科までの検索ではツヤホソバエとなったのですが、またどこかで迷子になったのかもしれません…。

宮城県の山間部、標高400m足らずの湿地周辺で、9月5日に採集しました。
腹面に2本のトゲというか爪が、直角に開いて生えています。体長は12mmです。


Re: 何バエでしょうか? 投稿者:Acleris@会社 投稿日:2009/02/17(Tue) 08:07:36 No.5100 ホームページ  引用 
コンニチワ。いつも聞いてばかりのハエ初心者ですが。
フンバエ科のアメイロオオフンバエの仲間だと思います。
私は採ったことがないのですが、過去記事に検索があります。
該当スレッドはこちら。
http://furumusi.aez.jp/joyful1/joyful.cgi?list=pickup&num=4548#4548
お手持ちの標本と比較してみて下さい。

Re: 何バエでしょうか? 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2009/02/17(Tue) 09:27:14 No.5101  引用 
写真の標本はニセアメイロオオフンバエの♂です.念のためにAclerisさんの引用にある私が示した検索表と,♂腹部先端近くの腹面から見える第5腹節腹板の形(あなたが”とげ”と呼んでいる構造です)を比較して確かめたらいいかと思います.ニセアメイロオオフンバエのこの構造は市毛さんの茨城の標本に示されています.なお,あなたの標本のこの突起は直立した状態になっているので,観察する場合はかなり前方腹側からの角度で見ないと,その判別に適した形状がわからないでしょう.対になったこの突起の外縁が相互にほぼ平行になっているのがアメイロオオフンバエで,先端に向かって相互に顕著に離れていくのがニセアメイロオオフンバエです.

Re: 何バエでしょうか? 投稿者:番頭 投稿日:2009/02/17(Tue) 19:41:28 No.5102  引用 
なんと!
方向音痴にも程がありますね。
レスをいただいて自分でも見た記憶がよみがえりました。
しかも図鑑に載ってるし(赤面)
余計なお手間を取らせ、申し訳ありませんでした。

過去ログと標本を確認しました。
Acleris様、アノニモミイア様、どうもありがとうございました。

この破線は? (ニクバエ科) 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/02/14(Sat) 18:07:33 No.5094 ホームページ  引用 
兵庫に負けじと言う訳ではないですが,色々と手元の標本を整理しております.

ニクバエ科について,Fauna Japonicaよりも判り易い交尾器の図を探していたところ,極東の昆虫の検索でRodendorfによる不思議な図を見つけました.

図1,3,5に記されている破線ですが,毛の範囲を表しているのでしょうか?
図の説明には,側面からのsurstylusとcercusとしか書かれていません.

なお,ヨーロッパ部ロシアの昆虫の検索にも同様な図が引用されており,参考文献を見る限りDie Fliegenからの引用と思われます.

よろしくお願い致します.


Re: この破線は? (ニクバエ科) 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2009/02/15(Sun) 15:51:22 No.5095  引用 
Sarcophagidaeの専門家のお答えを期待したいところですが,どなたからも返答がないので,Sarcophagidaeにはまったくの門外漢ですが,意見を示しておきます.

Die FliegenのSarcophagidaeの部分のいろいろな図を見て,類推すると,破線はそれぞれの部分から生じているもっとも長い剛毛の先端の位置を結んだものということになります.

部分的に剛毛が描かれて,その先端を破線が通っている図,cercusには破線のみで,surstylusには剛毛があって破線を欠く図,などがあり,これらが上記の類推の根拠です.

ご参考までに.

Re: この破線は? (ニクバエ科) 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/02/16(Mon) 08:21:21 No.5097 ホームページ  引用 
アノニモミイア様.

やはり,Die Fliegenからの引用で,剛毛等の先端を結んだ線
なのですね.大胆な省略法で,驚いております.

ありがとうございました.

白菜のハエ復元 投稿者:田中川 投稿日:2009/02/15(Sun) 23:32:35 No.5096  引用 
消えたデータの内、私の投稿した「白菜のハエ」を自分のブログで復元してみました。自分が投稿した分はワードに貼り付けて保存しておいたので復元することが出来ました。三枝先生の投稿画像もあえて使わせてもらいました。こちらのデータが画像ともども復活したときには自分のブログの内容も変更するつもりです。
http://blog.goo.ne.jp/tanakagawa_shinogi/e/f3280f3eaa269b3bec15cfb35c596656

また質問に伺いました。 投稿者:Acleris 投稿日:2007/01/29(Mon) 18:41 No.2957 ホームページ  引用 
コンニチワ、ムシヒキアブの話題で思い出したので質問いたします。
昨年、カミキリ狙いの甲虫屋さんと枯れ枝を拾ってきたのですが(私は樹皮下喰いの小蛾目当て)、その1本からイシアブの1種が羽化してきました。
tgw様のムシヒキアブ図鑑を見ると、ムラサキクチブトイシアブというのに似ているような気がしますが、いかがなものでしょう?
わかるようでしたらご教授願います。

枯れ枝の採取:2006年1月24日、
採取地:兵庫県相生市壷根、海に面した海岸林
20リットルのプラスチックコンテナに太さ3〜8cm程度の枯れ枝を詰め込んでおいたところ、同年5月30日に1♀が羽化してきました。


Re: また質問に伺いました。 投稿者:Acleris 投稿日:2007/01/29(Mon) 18:42 No.2958 ホームページ  引用 
蛹の羽化状況です。
他の枯れ枝からは大量のクモガタケシカミキリ、そこそこのタカサゴシロカミキリが出てきましたが、イシアブの出た枝からはカミキリの羽化が見られませんでした。おそらく枯れ枝内を移動しながらカミキリ幼虫を補食していたものと思います。

カミキリはそのほか、ガロアケシ、ケシ、エグリトラ、ズマルトラ、ヒメクロトラ、フタオビミドリトラ、アトジロサビ(カミキリ省略)が羽化していました。

昔、クワガタの幼虫がいる腐朽木からオオイシアブが羽化してきたことがあったのですが、カミキリのいるような比較的硬い枯れ枝からイシアブが羽化してきたので、ちょっと意外でした。

余談ですが、イシアブ類の蛹が回転しながら
出てくるところを一度見てみたいものです^^;
それでは


Re: また質問に伺いました。 投稿者:Arge 投稿日:2009/02/13(Fri) 13:47:12 No.5093  引用 
2年前の記事ですが、市毛さんからムシヒキアブの話題が出ているのと、ちょうど兵庫県の目録作成のためAclerisさんから標本を送っていただいたので、こちらにも書き込んでおきます。

標本を見ると翅脈などの特徴はトゲヒラタイシアブ(トゲツヤイシアブ)のようですが、翅の色が薄いのと、腹部がやや青みを帯びているのが気になります。

いずれにせよ、貴重な記録と思いますので、専門家に問い合わせてみます。

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