ハマベバエ(ハマベバエ科)に一票.
P.S. 比較しようと思ったのですが,標本が出てきません.
Sphaeroceridaeちゃいますか?
Sphaeroceridaeちゃいますか?
後脚の第1付節が細長いので、Sphaeroceridaeではないと思うのですが、どうでしょうか?
私はハマベバエにもう1票。
市毛さんの投票どおり間違いなくハマベバエです.ただし,Coelopa属には数種あり,しかもこれらの中にはsibling speciesを含んでいるので,日本産に用いられているC. frigidaはおそらく適当ではないのだろうと思いますが,詳細は未検討です.MPDでは東西の旧北区にそれぞれ別の種が2種分布していることになっています.C. frigidaは西旧北区の種とされています.
ハマベバエはKelp fliesといわれるように海岸に打ち上げられた湿った海草に依存しています.幼虫は腐敗しつつある海草を主な食餌にしています.成虫はこのような海草の上,中をあるいたり,近くの空中を飛翔しています.私もかつて利尻島の海岸に膝上ほどまで堆積した海草の浜の空中を無数の個体があたかもミツバチの分封のように群飛状で海岸沿いに空中を飛翔しているのを観察したことがあります.ものすごい数でした. 成虫は大変飛翔力が強く,海岸から遥か(何十キロも)離れた場所でも見かけます.特に有機溶剤に引かれて,海岸で船舶の塗装をするとその面に飛来付着する”害虫”となります.また,クロロフォルムにも強く誘引されます.海岸から数キロはなれた場所に駐車しておいた私の自動車のなかに数頭のハマベバエが進入していたことがあります.うっかりして車の中に入れておいたクロロフォルムの瓶の栓が緩んで車内にわずかの蒸気が出ていただけで誘引されて,窓もとざされていたこの車のどこからか車内に進入してきていました.
茨城_市毛様、エリユスリカ様、Acleris様、アノニモミイア様、調べていただいてどうもありがとうございます。
腐敗しつつある海藻と聞いて思い出しました。標本にしなかった海藻を洗面器に入れたまま庭に放置していたことを。 |
昨年採集したハエの中に、自分のキャパを越えたものがあったのでおたずねします。
科までの検索ではツヤホソバエとなったのですが、またどこかで迷子になったのかもしれません…。 宮城県の山間部、標高400m足らずの湿地周辺で、9月5日に採集しました。 腹面に2本のトゲというか爪が、直角に開いて生えています。体長は12mmです。
コンニチワ。いつも聞いてばかりのハエ初心者ですが。
フンバエ科のアメイロオオフンバエの仲間だと思います。 私は採ったことがないのですが、過去記事に検索があります。 該当スレッドはこちら。 http://furumusi.aez.jp/joyful1/joyful.cgi?list=pickup&num=4548#4548 お手持ちの標本と比較してみて下さい。
写真の標本はニセアメイロオオフンバエの♂です.念のためにAclerisさんの引用にある私が示した検索表と,♂腹部先端近くの腹面から見える第5腹節腹板の形(あなたが”とげ”と呼んでいる構造です)を比較して確かめたらいいかと思います.ニセアメイロオオフンバエのこの構造は市毛さんの茨城の標本に示されています.なお,あなたの標本のこの突起は直立した状態になっているので,観察する場合はかなり前方腹側からの角度で見ないと,その判別に適した形状がわからないでしょう.対になったこの突起の外縁が相互にほぼ平行になっているのがアメイロオオフンバエで,先端に向かって相互に顕著に離れていくのがニセアメイロオオフンバエです.
なんと!
方向音痴にも程がありますね。 レスをいただいて自分でも見た記憶がよみがえりました。 しかも図鑑に載ってるし(赤面) 余計なお手間を取らせ、申し訳ありませんでした。 過去ログと標本を確認しました。 Acleris様、アノニモミイア様、どうもありがとうございました。 |
消えたデータの内、私の投稿した「白菜のハエ」を自分のブログで復元してみました。自分が投稿した分はワードに貼り付けて保存しておいたので復元することが出来ました。三枝先生の投稿画像もあえて使わせてもらいました。こちらのデータが画像ともども復活したときには自分のブログの内容も変更するつもりです。
http://blog.goo.ne.jp/tanakagawa_shinogi/e/f3280f3eaa269b3bec15cfb35c596656 |
久々に,ムシヒキアブの標本を整理しようと思い立ち,リストを作ってみようと思いましたが,すでに「みんなで作る双翅目図鑑」にアップロードされていたのですね.
それにしても,日本産昆虫総目録(1989)で72種だったものが,114種まで増えていたのには驚きました.専門家が3人もいるので羨ましいと感じます. 2006年のはなあぶには,ムシヒキアブ研究入門(1)が書かれていますが,早く続編や各属の解説を書いて頂きたいものです.
ムシヒキアブ科は、兵庫県のものをまとめる計画があるので、現在日本に何種類ぐらいいるか数えようとしてリストを作っていました。その後、去年末に「みんなで作る双翅目図鑑」にスパムが相次いだ時、他のものにも最新の知見を入れるついでに、ムシヒキアブも作ってしまいました。
これをみていると、まだまだ未記載種や不明種が出そうな気もします。 |
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