訂正。クシゲガガンボではなくクシヒゲガガンボです。
松田 様.
べッコウガガンボの黒斑が退化した個体と思われます. 関東〜九州で見られるべッコウガガンボとは別亜種の可能性があると伺っています.
市毛様
ご教示ありがとうございます。 ベッコウガガンボでもこのような斑紋のものがいるのですね。納得しました。 |
流水性のトビケラを調べています。水生双翅目と同じように蛹化時に繭を紡ぎます。関連で水生双翅目の繭について教えてください。
1 水生双翅目の繭の中の水は何ですか。 2 繭の中の水の役目は何ですか。 3 トビケラの場合、夏季に繭が縮んだ個体が見られますが、水生双翅目にはそのような例はないですか。 4 もし、繭が縮む例があるとすれば、その原因は何ですか。 5 以上に関連した文献などありましたらご紹介願います。 |
![]() 高一になって、以前より採集に行ける回数が減ってしまった、虫キョロリスです。 それでも、最近は、 ヤドリバエのProdegeeria属、キモグリバエのTogeciphus属、ニセヒメコバエのTenuia属など、、とてもカッコイイ双翅目を採集できていて、 楽しい毎日を過ごしております。 そして、今回も、再び ヤドリバエについて質問させてください。 採集日時:2021年6月20日 採集地:福井県嶺南地方 ![]() 観察してみると、Dexia属とは特徴がところどころ異なりました。 その後、Twitterで、小須田貴延様から、 「Dexia属ではなく、Estheria属かDinera属だろう」とのご指摘をいただき、 旧北区のマニュアルで同定したところ、 31番目の項目がよく分かりませんでしたが、 おそらくDinera属にたどりつくようでした。 ![]() (https://www.researchgate.net/publication/265966479_A_systematic_study_of_the_genus_Dinera_Robineau-Desvoidy_from_the_Palaearctic_and_Oriental_regions_Diptera_Tachinidae) 腹部第1・2背板の溝は 背板の後縁まで届いているので、検索表の2に進み、 側顔が裸のため、3に進みます。 Palpusの長さは普通なので、4に進み、 そして、dc3+3なので、5に進みました。 そこから、D. angustifrons か D. orientalis のどちらかになると思うのですが、 この個体(♀)は、「pc orb sが1本である」、「mid tibiaが1 ad setaeである」などの特徴を持っていて、どちらの種類とも合わないに思えてしまいます。 このヤドリバエは何者でしょうか? そもそも、属が間違ってるでしょうか? もし知っておられる方おられましたら、ぜひ教えていただきたいです。
虫キョロリス 様
couplet 31については図105-106を見比べてください. 後胸気門の蓋状の覆いが,前後に対称か非対称かが問題です. Zhang & Shima(2006)で多数のDinera属が解説されていますが,日本に分布しているのはfuscataとtakanoiの2種だけです.
虫キョロリス 様
前のAnechuromiya のスレッドに書いた,Shima(1979) Blondeliini I. のほうの文献に, Prodegeeria もちょうど載っていますね. 自分はDinera を2種3頭しか持っておらず,どちらもZhang & Shima(2006) で落ちず, もっと採りたいと思っているところです. ![]() couplet 31について説明してくださり、ありがとうございます! 早速、後胸気門の部分を見てみました。 それが、この写真です。 画像中央の、平均棍の右に写っている丸っぽい形をしたのが、 「後胸気門の蓋状の覆い」なのかなと思ったのですが、 これを見ると、どうも前後に対称なように思えてしまいます。。 とすると、、couplet 32の方に進むべきなのでしょうか?? そもそも、見る場所を間違えてたら すみません。 大宮 様 Prodegeeria属の検索表が載っている場所を教えてくださって、ありがとうございます! この論文に載っていたとは、、気付かなかったです ^^; 僕が捕まえた個体は、3 stplで、中脛節に強い v setaがあるので、P. japonicaのようです! > 自分はDinera を2種3頭しか持っておらず,どちらもZhang & Shima(2006) で落ちず,もっと採りたいと思っているところです. なるほど。。日本には、Zhang & Shima(2006)に載っていないDineraが意外とたくさん生息しているのかもしれませんね! 興味深いです!
図の106は前の覆いと後の覆いとが別々にあって,大きさも形もほぼ同じです.
105のほうは後ろの覆いのみ発達しており,前のものは確認できません. これらの図とは別に,後の覆いが大きく,前の覆いが小さいため非対称であるケースがあります. 写真のように丸く見える場合は非対称であると判断できます.
大宮 様
なるほど、、そういうことだったんですね! すると、この個体は、Dinera属として良さそうですね。 お二方、 この度はありがとうございました! |
松田 様.
ミズアブで良いと思われます. なお,日本のStratiomys属は固有種のS.japonica 1種とされていますが,Stratiomys属は中国に24種,極東ロシアに7種が分布しているので,日本でも寒冷地に未記録種が分布している可能性があると思います.
茨城@市毛様
ご教示ありがとうございます。 |
HB様.
キノコバエの仲間のようです. 細かな翅脈が見えないので科は不明です. 斑紋が顕著なので,詳しい方からコメントが有ると良いですね.
茨城@市毛さま、ありがとうございます。
キノコバエの仲間で保存します。 |
このオドリバエはOedalea属の1種です.触角第3節が長い,後腿節が肥大し後徑節の基部が膝状に屈曲し,翅脈ではR4脈を欠く,などの特徴があります.日本列島には少なくとも3種は生息していますが,まだ研究発表はしていません.
三枝 様
早速のご教示ありがとうございました。 オドリバエの仲間というだけでなく、Oedalea属の1種とまで分かり大変うれしく思います。 お恥ずかしながら、触覚や翅脈を見誤ってしまい、オドリバエ科だということにすら気づけませんでした。 特徴に富んだオドリバエの世界にいっそう興味が出て、これからも採集していきたいと思います。 今後とも、ご指導のほどよろしくお願いいたします。 |
山本様.
海浜性のオドリバエに詳しい人が出てこないようです. オドリバエ科は,色彩等に特徴があるような種類以外は,下記の「オドリバエ科の絵解き検索」にあるような外見的特徴を調べて属を特定し,その後原記載等で亜属や種を調べないと同定が困難です. http://diptera.jp/fly/dl/etoki-empididae.pdf 海岸林等にも,litoralis 以外のオドリバエも色々と分布していますので,たまたま基産地の砂地(コウボウムギ群落?)にいたからという理由では特定は困難と思います.
多分そうでしょう.本種の原記載は,Japanese Journal of Entomology 62(2):262に交尾器の図があるので,それと比較してみてください.
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