市毛様.画像の雌は同定された通り,私が日本産水生昆虫第二版でHilara (Calohilara) sp.1とした種です.本州から九州まで広く分布していますが,局地的です.雄の採餌行動や配偶行動の詳細は研究されていません.対馬の種はやや大型です.
Calohilaraはミャンマーの東北部にあるKambaitiで,マレーゼトラップの創始者のMalaiseが採集した3種の標本でフィンランドのR. Freyが創設した亜属です.その後,私の知見ではネパール,ブータン,ミャンマー,中国の雲南省等各地,台湾,それに日本から約15種ほどが分布しています.典型的な西部支那系(日華区系)のグループです.ヨーロッパや北米にはいません.
三枝様,回答有り難うございます.
日本産水生昆虫第二版で確認するのを失念していました. Hilara (Calohilara) sp. 1, Honda, 1973 ヒメハマダラミナモオドリバエとして解説されていたのですね. ありがとうございました. |
HM様.
オドリバエ科1種です. 恐らく,Empis属やRhamphomyia属のような気がしますが, 種類が多いグループなので,翅脈など細かい場所を見ないとわかりません.
HM様.
恐らく,Rhamphomyia属と思われます.
茨城@市毛様
ご教示、ありがとうございました。 今後もオドリバエに注目していきたいと思います。
久しぶりにこのサイトを見て気づきました.市毛さんが回答されているようにRhamphomyia属です.この属のCalorhamphomyia亜属の種です.雌ですし,脚,特に後脚の特徴が種の同定には必要です.
HMさん.すっかりご無沙汰をしています.画像のCalorhamphomyiaの雌は,以前にあなたがこの掲示板のNo.8819(20140427)で投稿された雄の種の雌だと思います.その折もお伝えしましたが,R. nipponensis群の1種で,愛知,静岡県東部にかけて分布する未記載種です.あれから6年ほど経過してしまい,Calorhamphomyiaの論文も未完成の状態でして,折角雌雄の標本をご恵贈いただいたのに,まだご厚情にこたえられず,申し訳ないです.
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