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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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洞窟で採集したハエについて 投稿者: 投稿日:2020/08/11(Tue) 13:07:42 No.10839  引用 
先日、三重県の篠立の風穴で小規模な調査を行った際に何種かのハエを採集しました。
素人目にはキノコバエ、クモバエの仲間に見え、計4種のようです。
報告書に種名を記載しなければならないため同定を依頼させていただきたいのですが、受けてくださる方がいらっしゃれば下記のメールアドレスにご連絡くださるとありがたいです。標本をお送りいたします。種までのしぼり込みが無理であれば属や科までで大丈夫です。
kopegengorou75@ezweb.ne.jp
よろしくお願いいたします。

Re: 洞窟で採集したハエについて 投稿者: 投稿日:2020/08/18(Tue) 11:32:31 No.10863  引用 
依頼を受けてくださる方が見つかりました。
ありがとうございました。

ハナアブ類 投稿者:小金井虫 投稿日:2020/08/13(Thu) 16:15:45 No.10850  引用 
同じく豊島区内。学校ビオトープにて

ハナアブ類です。

3枚目:モモブトチビハナアブ類でしょうか?


Re: ハナアブ類 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2020/08/13(Thu) 18:51:56 No.10853  引用 
小金井虫 様.

ご推測通り,Syritta pipiens モモブトチビハナアブです.

Re: ハナアブ類 投稿者:小金井虫 投稿日:2020/08/16(Sun) 14:00:03 No.10862  引用 
茨城@市毛様様
ありがとうございます。
名前の通り腿節の太さが印象的でした。

ハナアブ類 投稿者:小金井虫 投稿日:2020/08/13(Thu) 16:17:51 No.10851  引用 
同じく、同日豊島区学校ビオトープにて

4枚目:マドハナアブ属(ハイジマハナアブ類)でしょうか?


Re: ハナアブ類 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2020/08/13(Thu) 18:52:58 No.10854  引用 
小金井虫 様.

ご推測通り,ハイジマハナアブ類です.
♂交尾器を調べないと種名はわかりません.

Re: ハナアブ類 投稿者:小金井虫 投稿日:2020/08/16(Sun) 13:58:01 No.10861  引用 
茨城@市毛様
ありがとうございます。
ハイジマハナアブ類まで近づけましたので大変ありがたいです。

ハエ類 投稿者:小金井虫 投稿日:2020/08/13(Thu) 16:11:04 No.10849  引用 
同じく、豊島区学校ビオトープにて

2枚目:イエバエ科?でしょうか


Re: ハエ類 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2020/08/13(Thu) 18:55:31 No.10855  引用 
小金井虫 様.

恐らく,イエバエ科のHydrotaea ignavaヒメクロバエかその近縁種と思われます.

Re: ハエ類 投稿者:小金井虫 投稿日:2020/08/16(Sun) 13:55:45 No.10860  引用 
茨城@市毛様
ありがとうございます。
公園の手すりなどで、数匹が同じような姿勢で止まっているのをよく見かけるのを思い出しました。

ハエ類 投稿者:小金井虫 投稿日:2020/08/13(Thu) 16:09:35 No.10848  引用 
8月7日、豊島区内学校ビオトープにて写真撮影したものです。

1枚目:イエバエ科(モモグロオオイエバエ)でしょうか?

基本的なところなのかもしれませんが…。

よろしくおねがいいたします。


Re: ハエ類 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2020/08/13(Thu) 18:56:31 No.10856  引用 
小金井虫 様.

腹部に多数の剛毛が見られますので,ヤドリバエ科と思われます.

Re: ハエ類 投稿者: 投稿日:2020/08/14(Fri) 04:27:35 No.10857  引用 
画像の種はカイコノウジバエ属(Blepharipa)だと思います。私も近所の河川敷でこの種をよく観察しますが、ヤブカラシの葉に産卵するのを見ることが多いです。

Re: ハエ類 投稿者:小金井虫 投稿日:2020/08/16(Sun) 13:48:21 No.10858  引用 
茨城@市毛様
ありがとうございます。
ヤドリバエ科でしたか。
…見極めるのはなかなか難しいものですね…。

Re: ハエ類 投稿者:小金井虫 投稿日:2020/08/16(Sun) 13:51:49 No.10859  引用 
小須田貴延様
ありがとうございます。
属レベルまで判明し、よかったです。
ヤブガラシに産卵するとすると、スズメガ類もよく寄生されるのでしょうね。

ハマダラミバエについてご相談 投稿者:UG 投稿日:2020/08/12(Wed) 12:13:15 No.10840  引用 
お世話になっております。
昨日ハマダラミバエと思しきハエを捕獲しました。
Manual of Nearctic Diptera vol.2で検索するとEnsina属となったのですが、自信が持てません。
ご教授いただければ幸いです。

場所:大阪府北部、川沿いの公園、日陰の樹の幹
体長:約6mm


Re: ハマダラミバエについてご相... 投稿者:UG 投稿日:2020/08/12(Wed) 12:15:42 No.10841  引用 
写真連投失礼いたします。
翅脈


Re: ハマダラミバエについてご相... 投稿者:UG 投稿日:2020/08/12(Wed) 12:18:36 No.10842  引用 


Re: ハマダラミバエについてご相... 投稿者:UG 投稿日:2020/08/12(Wed) 12:25:34 No.10843  引用 
すみません、ハマダラミバエ → ケブカミバエ です・・・
顔正面。以上です


Re: ハマダラミバエについてご相... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2020/08/12(Wed) 13:09:05 No.10844  引用 
UG 様.

写真のミバエは,ムラクモハマダラミバエStaurella nigrescens です.

Korneyev(2004)の極東ロシアのミバエ科では,属の検索でcouplet 111まであるので,新北区の約2倍以上の属が日本周辺に分布しているようです
(残念ながら,旧北区の双翅目マニュアルにはミバエ科がありません)

http://macroclub.ru/macroid/downloads.php?catid=10&lang=1

Re: ハマダラミバエについてご相... 投稿者:UG 投稿日:2020/08/12(Wed) 13:27:57 No.10845  引用 
市毛様

早速のご回答ありがとうございます!
ミバエに関しては教えていただいた論文で見るのがいいんですね。精進いたしますっ

Re: ハマダラミバエについてご相... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2020/08/12(Wed) 20:22:49 No.10846  引用 
UG 様.

日本のミバエ科の総説は, 伊藤修四郎氏のDie Japanischen Bohrfliegenですが,自費出版であったため現在では入手出来ません.

入手可能なもので,図や写真が多く解りやすいのは,
市田忠夫 (1994) 青森県のミバエ科.Celastrina, 29: 45-68.
です.

Re: ハマダラミバエについてご相... 投稿者: 投稿日:2020/08/13(Thu) 18:10:04 No.10852  引用 
市毛 様

極東ロシアの文献はロシア語がダウンロードできるのですね.ありがとうございます.
PDF に変換すると文字データが取り出せなくなるようなので,djvu のままにしたいと思います.

日本のキマダラガガンボ属Epiphr... 投稿者:達磨 投稿日:2013/02/14(Thu) 16:45:06 No.8092 ホームページ  引用 
ワシントンのスミソニアン博物館に来ています。
以前、No.4159に書き込んだ内容にちょっとした間違いが判明したので、訂正しておきます。4159の書き込みは九大に保存されているAlexander博士の同定標本をもとにしたものですが、種が記載された年と標本が同定された年とのからみで、果たして正しいものかなと、一抹の不安があったのですが、やはり同定ミスがあったようです。こちらで日本産4種全てのホロタイプを見ることができましたので、その写真と一緒にご報告。

Epiphragma subinsignis 投稿者:達磨 投稿日:2013/02/14(Thu) 16:52:52 No.8093 ホームページ  引用 
まず、1種目。Epiphragma subinsignis 褐色の模様が濃い褐色で縁取られることと、脈の分岐や横脈の前後が一様に褐色である特徴があります。No. 4159でP. evanescensとしたものがこれです。

Epiphragma subfascipennis 投稿者:達磨 投稿日:2013/02/14(Thu) 16:58:25 No.8094 ホームページ  引用 
2種目。E. subfascipennis。
関東などにも多い、体の大きなやつです。褐色の模様が縁取られるのは前種と同じですが、脈の分岐や横脈の前後に小さな透明な部分(褐色の模様に穴があいている)があるので簡単に区別できるものです。


Epiphragma evanescens 投稿者:達磨 投稿日:2013/02/14(Thu) 17:07:41 No.8095 ホームページ  引用 
3種目。P. evanescens 。唯一タイプ産地がお隣の中国のもの。翅の褐色模様は縁取られずに一様に暗褐色です。分岐や横脈の前後に小さな透明の部分があるのは前種と一緒。帰ってから手持ちの標本を調べなくちゃなりませんが、これにドンピシャの標本をお持ちの方はありますか?

Epiphragma trichomera 投稿者:達磨 投稿日:2013/02/14(Thu) 17:12:05 No.8096 ホームページ  引用 
そして最後の4種目。E. trichomera。
前種の褐色紋が発達した個体のようにも見えますが、さていかがか。


Re: Epiphragma trichomera 投稿者:達磨 投稿日:2013/02/14(Thu) 17:18:21 No.8097 ホームページ  引用 
翅の模様には個体差も大きいので、その点、ご注意ください。
また、この属の種小名を記載時と異なり、subfascipenne, subinsigneとすることがありますが、この属のジェンダーについては文献を調べきれていないので、ここでは棚上げしておきます。(もちろん、目録出版までには片付けます)

Re: Epiphragma trichomera 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2013/02/14(Thu) 18:26:04 No.8098  引用 
やはりタイプを見ないと分からないことが多々ありますね.ワシントンでのAlexander博士の標本の検討ご苦労様です.本属はかなりきれいなガガンボである上に,ニセヒメガガンボとの翅斑の類似からつい注目してしまいます.半分渓流に浸かった朽木から多数羽化させたことがあります.

E. evanescensのように翅に蛇の目模様があるのは,何度か採集したことがありますね.それが日本なのか中国など外国なのかは定かでありません,

Re: Epiphragma trichomera 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2020/08/13(Thu) 08:05:50 No.10847  引用 
このスレッドのまとめとなる,Epiphragma属についての総説が最近出たようです.

Kato, D., Nakamura, T. & T. Tachi, 2020. Taxonomic study of the genus Epiphragma of Japan (Diptera: Limoniidae). Acta Entomologica Musei Nationalis Pragae, 60(2): 449-461.

https://www.biotaxa.org/AEMNP/article/view/63726/62661

同定をお願いします 投稿者:芋虫のつぶやき 投稿日:2020/08/07(Fri) 00:25:05 No.10833  引用 
お世話になります。
昨日、常念岳一の沢登山道の標高1700m付近で見つけたハエです。
クマイザサの間を移動していました。


Re: 同定をお願いします 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2020/08/07(Fri) 08:04:03 No.10835  引用 
芋虫のつぶやき 様.

アメイロオオフンバエ Norellisoma agrionと思われます.

Re: 同定をお願いします 投稿者:芋虫のつぶやき 投稿日:2020/08/08(Sat) 16:43:50 No.10838  引用 
市毛 様

早速の同定、ありがとうございました。
アメイロオオフンバエ、了解であります。
今後ともよろしくお願いいたします。

同定できず・・・ 投稿者:take 投稿日:2020/08/06(Thu) 21:48:17 No.10829  引用 
 この双翅目なのですが、最初見た時にクロキノコバエ科(クロバネキノコバエ科)と思ったのですが、後脚脛節に距が無くさらに、翅脈も違う気がしました。科名を教えていただければ幸いです。

※最近連投ばかりで申し訳ございません。


Re: 同定できず・・・ 投稿者:エリユスリカ 投稿日:2020/08/06(Thu) 22:36:15 No.10830  引用 
take様
これはユスリカです。先の投稿のものに比べて体がずんぐりとしています。また触角に羽毛状のsetaeがありませんので、雌個体です。エリユスリカ亜科に含まれる種です。もし、脚のふ節第4節が第3節より極端に短くハート型をし、さらに第5節よりもはるかに短ければ、Cardiocladiusに含まれる種となります。

Re: 同定できず・・・ 投稿者:エリユスリカ 投稿日:2020/08/06(Thu) 22:41:48 No.10831  引用 
take 様
体長はどれほどでしょうか。Cardiocladiusについて述べましたが、Cu脈が強く湾曲しているように見えます、双であればCrdiocladiusは除外されます。採集されたのは最近でしょうか?

Re: 同定できず・・・ 投稿者:take 投稿日:2020/08/06(Thu) 23:04:04 No.10832  引用 
 エリユスリカ様

 ご回答いただきありがとうございます。
 ユスリカの触覚の羽毛状の刺毛を持つのは雄だけだったのですね。体長は約2ミリです。捕獲日は2020.3.13です。

Re: 同定できず・・・ 投稿者: 投稿日:2020/08/07(Fri) 00:58:33 No.10834  引用 
take様
状況が良く分かりました。体調2ミリでCuが強く曲がっていること、出現期が早春であることから、この種はおそらくSmittia aterrima(ビロウドエリユスリカ)で間違いないでしょう。

Re: 同定できず・・・ 投稿者:take 投稿日:2020/08/07(Fri) 08:52:18 No.10837  引用 
 エリユスリカ様

 ありがとうございます。勉強になりました。今後もよろしくお願いします。

クシヒゲガガンボの一種と思いま... 投稿者:Tchip 投稿日:2020/08/05(Wed) 21:20:46 No.10817  引用 
20200805 北海道帯広市の建物内にいました。
クシヒゲガガンボの仲間だと思いますがいかがでしょうか?
ネグロクシヒゲガガンボに似てるような気もしますが、羽の付け根の褐色部分が全く無いようにも見えます。


Re: クシヒゲガガンボの一種と思... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2020/08/05(Wed) 22:05:01 No.10818  引用 
Tchip 様.

Tanyptera属ではなく,Ctenophora yezoanaマルモンクシヒゲガガンボのメスと思われます.

Re: クシヒゲガガンボの一種と思... 投稿者:Tchip 投稿日:2020/08/06(Thu) 07:13:59 No.10822  引用 
市毛様さっそくのご教示ありがとうございます。
一目見てハチに擬態しているタイプのガガンボだとわかったのですが、なかなかたどり着けずもやもやしておりました。
種小名ezoanaということは、北方系の種なんですね。
クシヒゲガガンボの類は、何種ぐらい確認されているのでしょうか。

Re: クシヒゲガガンボの一種と思... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2020/08/06(Thu) 08:00:16 No.10823  引用 
Tchip 様.

日本昆虫目録(2014)では,Ctenophorinaeクシヒゲガガンボ亜科として4属15種+2亜種が記載されており,その他に学名未確定種や近似種がいくつか確認されているようです.

Re: クシヒゲガガンボの一種と思... 投稿者:Tchip 投稿日:2020/08/07(Fri) 08:28:58 No.10836  引用 
詳しくご教示いただきありがとうございました。
引き続き気になる虫達の探索をしていきたいと思います。

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