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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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シロガネコバエ科でしょうか 投稿者:heheman 投稿日:2011/06/13(Mon) 12:43:57 No.6968  引用 
6/4の八王子の調査会お疲れさまでした。
写真はその時に採取したものです。実体顕微鏡で見た時は初めはハモグリバエかと思ったのですが、再び見てみて違和感を感じ、よく観察しましたところシロガネコバエ科に近い気がしました。
乾燥状態で2 mmほどしかなく撮影機器もまともにないのでうまく写真であらわせませんでしたが、多数の整列されていない額剛毛、肩切目有り、上前側版に剛毛がない、Palpuが大きい、口がメバエ科のように折り畳み式の針状のようであることが確認できました。
このサイトに載っているヤマトクロコバエとはやや外観が違いますがシロガネコバエ科であってますでしょうか。御教授ください。


Re: シロガネコバエ科でしょうか 投稿者:バグリッチ 投稿日:2011/06/27(Mon) 22:45:04 No.6973  引用 
heheman様

 こんにちは。
 画像の種は、当日一度見せていただいた記憶がありますが、その時は肉眼でしたので、フンコバエ科・キモグリバエ科などを疑ったものの、結局ハッキリとはわからなかったような気がします。

 書かれている特徴と画像からは、シロガネコバエ科の可能性が高いと思います。

 もう少し大きい画像で、翅脈や頭部などがよく見たいところです。
 また、自信がないので、他の方のご意見も伺いたいです。

Re: シロガネコバエ科でしょうか 投稿者:heheman 投稿日:2011/07/01(Fri) 00:09:12 No.6990  引用 
ハグリッチ様

こんばんは。
返信してくださってありがとうございます!
投稿がエラーで終わっていたので投稿できていないと思っており返信が遅れてしまいました。

腹部に白い輝く鱗粉のようなもの(microtomentose?)も確認できたのでシロガネコバエ科だと思いました。文献を探すことができてとりあえずMilichia属であっているかと思います。ただこの個体は♀のようで、♂の検索表しかなかったため種までは調べられませんでした。

キイロホソガガンボの仲間につい... 投稿者:まあ 投稿日:2011/06/28(Tue) 20:43:19 No.6975  引用 
キイロホソガガンボの仲間、35種類と聞いてネットで探してみましたが、あまり見つけられませんでした。それで自分なりに写真を整理したら、この6枚になりました。

最初の3枚は、胸の模様が前胸(?)黒筋3本、中胸(?)2本、後胸(?)1本のグループです。
翅の黒点や頭部の黒い模様が少し違ってますけど、同じ仲間ですか?

4枚目から6枚目は胸の黒筋が前から3,2,0本のタイプです。
この3枚も同じ仲間ですか?

よろしくお願いいたします。


Re: キイロホソガガンボの仲間に... 投稿者:まあ 投稿日:2011/06/28(Tue) 20:47:03 No.6976  引用 
2枚目です。
翅の黒点や頭部の黒い模様が少し違いますが、もしかして性差の違いとかあるのかな?(ぜんぜんわかりませんが。。)


Re: キイロホソガガンボの仲間に... 投稿者:まあ 投稿日:2011/06/28(Tue) 20:48:09 No.6977  引用 
3枚目です。

Re: キイロホソガガンボの仲間に... 投稿者:まあ 投稿日:2011/06/28(Tue) 20:49:54 No.6978  引用 
4枚目です。

Re: キイロホソガガンボの仲間に... 投稿者:まあ 投稿日:2011/06/28(Tue) 20:50:42 No.6979  引用 
5枚目です。

Re: キイロホソガガンボの仲間に... 投稿者:まあ 投稿日:2011/06/28(Tue) 20:54:14 No.6980  引用 
6枚目です。
よろしくお願いします(汗!汗!


Re: キイロホソガガンボの仲間に... 投稿者:yamasanae 投稿日:2011/06/29(Wed) 16:05:02 No.6982  引用 
ガガンボもなかなか手に負えませんね。素人ですので、詳しい方からのコメントがあるまでということで・・・
北隆館の大図鑑では、エゾホソガガンボについて、腹節背板の中央1条、側縁1条、及び第8腹節は黒色とされていることから、1番、4番はエゾホソガガンボの♀、5番は同じくエゾホソガガンボの♂では。
なお、過去ログNo.4111にケンセイさんが、キイロホソとエゾホソの画像をアップしてくださっています。

Re: キイロホソガガンボの仲間に... 投稿者:まあ 投稿日:2011/06/29(Wed) 20:03:15 No.6983  引用 
yamasanae様、コメントありがとうございます。
ケンセイ様の画像は、いろいろ検索したときに拝見しました。
腹端の特徴など、似ているけど。。と思いましたが、やっぱりそうなんでしょうかね?
その他の種類の画像や分布域を示したものが見つからず、Nephrotoma quadrifaria というのも似ていたのですが、これも分布とか詳細はわからなくて、素人の集める情報では、決め手にかけますね(笑)一度、ちゃんとした情報をお聞きしたいなと思いまして。。たぶん今お忙しいはずなので、半分だめもとで待ってみます^^ゞ

Re: キイロホソガガンボの仲間に... 投稿者: 投稿日:2011/06/29(Wed) 23:05:07 No.6984  引用 
呼ばれて出てきましたケンセイです^^

ガガンボ科のNephrotoma属は良く似た種が多く、図鑑類などの絵合わせでは同定は不可能だと思います。

基本文献は以下になります。
Oosterbroek, P., 1985. The Japanese species of Nephrotoma (Diptera, Tipulidae). Tijdschrift voor Entomologie, 127: 235-278.

ネットではゲットできないようなので、必要な場合は問い合わせください。私もこの文献で同定していますが、検索表が長文でまだ完全には翻訳していないため、♀の同定はほとんどしていません。もっぱら特徴的な♂の交尾器に頼っています。画像は♀なので、標本があったとしても私には同定できないと思います。

Tipula属もある程度同定できるようになりたいと思っていますが、Nephrotoma属が日本で記録されているのが35種程度であるのに対して、Tipula属は日本で記録されているのが110種以上で日本未記録種あるいは未記載種が200〜300種程度はいるとのことなので、現状ではとても無理だとあきらめています。

最近達磨さんがユウレイガガンボ類、シリブトガガンボ類、コシボソガガンボ類などの論文を次々と発表しており、さっぱりわからなかったガガンボのグループが少しづつわかるようになってきています。そのうち達磨さんがTipula属にも取り組んでもらえると思っていますので、楽しみに待ちたいと思います^^

ケンセイ@ガガンボ類はすぐにたくさん採れてしまうので、最近は省スペースのために♂しか採らないように心がけています

Re: キイロホソガガンボの仲間に... 投稿者:達磨 投稿日:2011/06/29(Wed) 23:12:35 No.6985  引用 
ケンセイさんに「次々と発表」なんて言われると、お恥ずかしい。穴がなくてもどこかに入りたい気分です。
さて、写真を撮影された場所はどこですか?これも同定のヒントになるので是非教えてください。明日、研究室から出られない事情があるので調べてわかる範囲でお答えします。

Re: キイロホソガガンボの仲間に... 投稿者:まあ 投稿日:2011/06/30(Thu) 09:15:13 No.6986  引用 
基本的なことを忘れていました。
場所は阿武隈山地標高550mぐらいです。

写真では、難しい種類なのですね。
双翅目は 〜の仲間まででもわかれば充分嬉しいです。
私が写真で分けているだけでも不明種がものすごいのです。

〜の仲間というのが、わかるようになるのも結構大変な話っぽいですが、わかるようになりたいと思う今日この頃です。。

皆様には、負担になるときは、スルーしていただき、細く長くお聞きしていければと思っております。m(_ _)m

Re: キイロホソガガンボの仲間に... 投稿者: 投稿日:2011/06/30(Thu) 13:55:48 No.6987  引用 
写真からの判定は難しいので参考までに。少なくても3種いるようです。
2番と3番はN. virgata (Coquillett, 1898) キイロホソガガンボかな?
(1番)と(4番+5番)は別種で、不明。
6番目は羽化後間もない個体?の様で保留。やはり背面からの写真だけだと難しいようです。

Re: キイロホソガガンボの仲間に... 投稿者:まあ 投稿日:2011/06/30(Thu) 20:19:06 No.6989  引用 
達磨様、どうもありがとうございます。
2番と3番、4番と5番が同じ種というと雌雄そろっててかなり助かります。これからもこの4種で分けて情報を増やしてみたいです。因みに出現期を見てみました。(2010年物で)
1番:7月上旬
2,3番:6月上中下旬 9月中旬
4,5番:6月上旬
6番:6月中旬
でした。

楽しい昆虫採集! 投稿者: 投稿日:2011/06/30(Thu) 18:04:35 No.6988 ホームページ  引用 

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枝重忠夫につきまして 投稿者: 投稿日:2011/06/27(Mon) 11:49:51 No.6972  引用 
ときどき拝見させて頂いております。
1つ教えて頂きたいことがあり、板をお借りします。
ハナアブを研究されていた枝重忠夫さん(故人)の経歴、生年と没年だけでも良いのですが、ご存知の方教えて頂けると助かります。直接メールで教えて頂いても結構です。
ちょっと困っており、藁にもすがる思いで書きこませて頂きます。よろしくお願いいたします。

↓すみません、途中で投稿になってしまいました。

Re: 枝重忠夫につきまして 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2011/06/28(Tue) 09:14:04 No.6974  引用 
何をおっしゃるうさぎさん,ならぬ吉富先生.

といういじめは無しにして,長崎の池崎さんや徳島県博の大原さんがある程度知っている可能性があります.

特に池崎さんは,はなあぶNo.8 P.24に枝重忠夫さんからのハガキを紹介しているので,確率が高いと思います.

また,大原さんは1970年後半にハナアブの研究を始めているので,愛媛大学のタイプ標本を調べに行った際に当時の先生方から枝重氏についての話を伺っている可能性があります.

念のため,素木先生の「思い出すままに」という回想録に目を通してみましたが,枝重氏についての記述はないようです.

白い顔のハエ 投稿者:まあ 投稿日:2011/06/25(Sat) 15:15:35 No.6955  引用 
こんにちは。また教えていただきたいハエがいます。
14-15mmぐらいだったかと思います。(自信ないです もう少し小さかったかもしれません)

5月下旬と6月上旬に会ったハエですが、初めて見る個性的な顔立ちなのにわかりません。
何でしょうか?


Re: 白い顔のハエ 投稿者:まあ 投稿日:2011/06/25(Sat) 15:16:30 No.6956  引用 
もう一枚。

Re: 白い顔のハエ 投稿者:まあ 投稿日:2011/06/25(Sat) 15:19:24 No.6957  引用 
これは別の日です。
1枚目と2枚目は同じ個体です。
阿武隈山地標高550mぐらい。


Re: 白い顔のハエ 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2011/06/25(Sat) 19:30:20 No.6962  引用 
まあ様.

上2枚は,顔の斑紋からマダラメバエMyopa buccataで良いと思います.
最後の写真は,識別点が見えないのでマダラメバエかその近縁種としか判別できません.

Re: 白い顔のハエ 投稿者:まあ 投稿日:2011/06/25(Sat) 19:58:04 No.6964  引用 
茨城@市毛様、コメントありがとうございます。
というか、お手数かけました。。
マダラメバエで検索しましたらたくさん出てきました。
口笛を吹いてるような顔が面白いです。
近縁種もいるんですね。

因みに最後の写真の顔のあるものを載せておきます。


Re: 白い顔のハエ 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2011/06/26(Sun) 11:09:12 No.6966  引用 
まあ様.

今度の写真で,3枚目の個体もマダラメバエMyopa buccataであることがわかりました.

マダラメバエの仲間は,ここ10年ほどで整理が進み,最低でも4種が日本に分布していることがわかっています.

Re: 白い顔のハエ 投稿者:まあ 投稿日:2011/06/26(Sun) 16:37:53 No.6969  引用 
4種もいるんですか!
まだまだ面白いのがいそうな気がします。

今、キイロホソガガンボと思ってたのも、写真を見返していたら4種ほどいる感じがして。。もっと調べないといけないなあと反省反省です。

またよろしくお願いします。

Re: 白い顔のハエ 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2011/06/26(Sun) 17:42:30 No.6970  引用 
まあ様.

そうですね.ハエの仲間は一般の人が考えているよりめちゃくちゃ種類が多いのです.
キイロホソガガンボの仲間(Nephrotoma)も35種類ほど日本から記録されています.

カマキリの卵から出たハエ 投稿者:むい 投稿日:2011/06/22(Wed) 00:46:45 No.6951  引用 
10日ほど前にカマキリの卵を拾いました。地面に落ちていたので、多分孵化後か中身は死んでいると思います。
それをタッパーの中に入れて放置していたら、中から大量のハエが出てきました。

カマキリの卵に寄生するハエがいるのでしょうか。合わせてこのハエの種類も知りたいと思います。ご教示よろしくお願いします。
ハエは体長2mmほどで、触角が角度によって勾玉型に見えます。
採集場所は奈良県です。


Re: カマキリの卵から出たハエ 投稿者:むい 投稿日:2011/06/22(Wed) 00:53:52 No.6952  引用 
勾玉型の触角のアップです。
こんな形の触角を初めて見ました。


Re: カマキリの卵から出たハエ 投稿者:ezo-aphid 投稿日:2011/06/22(Wed) 09:19:48 No.6953  引用 
カマキリの卵嚢からは、キモグリバエ科のカマキリヤドリキモグリバエ kurumemyia ongamea Kanmiya,1983の寄生が報告されています。1属1種で、雄の触角は普通ですが、雌には触角棘毛がなくて勾玉状をしています。全体にほぼ黒色、体長1.7-2.7mm。発表当時は、福岡県のみで4月下旬ー5月中旬に成虫が採れています。
羽化時期は少しずれていますが、これではないでしょうか。今産卵して、そのまま休眠・越冬しちゃうのでしょうかねー。

Re: カマキリの卵から出たハエ 投稿者:むい 投稿日:2011/06/22(Wed) 23:45:27 No.6954  引用 
ezo-aphid 様、教えていただいてありがとうございます。

カマキリの卵嚢に寄生するハエがいるんですね。調べた時はカマキリに寄生するハエは出てきたのですが、卵嚢はわからなかったです。もしかして珍しいのかな。

今産卵するということは、このハエの幼虫は卵嚢部分を食べるということですよね。甲虫にもそんな種類がいますが、あのカサカサした部分に結構な栄養があるんだなぁと驚きです。

Epistrophe sp. ? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2011/06/02(Thu) 15:48:02 No.6915 ホームページ  引用 
 昨年の晩秋に我が家(東京都世田谷区西部)のコナラにいたアブラムシ(多くはTuberculatus sp.A)を食べていたヒラタアブの幼虫を飼育した結果、昨日(6月1日)漸く1頭が羽化しました(9頭飼育、内3頭は乾燥の為か死亡)。
 幼虫は最終的に体長15mm位まで成長し、室内(室温、長日条件)で飼っていたのですが、やがて赤化して休眠状態に入ってしまいました。冬は2ヶ月程外に出して低温に晒した後、寒い書庫で飼っていました。春になったので、また、一部を室内に戻し、霧吹きで水を与えると動き回るので、秋と同種のアブラムシを与えてみたのですが、全く食べません。
 その後、5月24日になって、2頭が蛹化しているのが確認されました。思うに22日に気温が30℃程度に上がったのがきっかけではないかと思います。
 これまで見たことのない姿をした幼虫で、しかも大型なので、この辺りとしてはオオフタホシヒラタアブではないかと思っていたのですが、現れたのはクロヒラタを大きくした様な、見たことのないヒラタアブでした。
 早速、市毛氏の写真集を参照してみました。しかし、該当するものがありません。色々調べた結果、翅脈や全体の印象等から、Epistropheの白帯グループに属すのではないか(ウスグロオビヒラタアブ辺り)と思ったのですが、如何でしょうか。
 後、蛹1個、幼虫4頭が残っていますが、無事羽化するか心配なので、早めにお尋ねすることにしました。尚、雌ですが虫体は確保してあります(まだ生きています)。

 宜敷、御教示下さい。


Re: Epistrophe sp. ? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2011/06/02(Thu) 15:49:53 No.6916 ホームページ  引用 
 冷蔵庫で冷やして撮影、体長14mm。

Re: Epistrophe sp. ? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2011/06/02(Thu) 15:51:54 No.6917 ホームページ  引用 
 背面。暗部をやや明るくし、コントラストも少し低くしてあります。

Re: Epistrophe sp. ? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2011/06/02(Thu) 15:53:29 No.6918 ホームページ  引用 
 横から。

Re: Epistrophe sp. ? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2011/06/02(Thu) 15:56:49 No.6920 ホームページ  引用 
 正面から。額も顔もかなり特徴的。

 沢山貼って申し訳ありません=>管理人様へ


Re: Epistrophe sp. ? 投稿者:pakenya 投稿日:2011/06/03(Fri) 15:30:19 No.6921  引用 
アーチャーンさん、こんにちは。

このヒラタアブは紛れもなくEpistrophe属です。本属の黒ベースでシロオビを持つものの分類は結論が出ていません。
少なくとも4種はいるのですが、どの種名を充てるのがいいのか解らない状態なのです(昆虫と自然5月号2011及び過去ログNo.6870をご参照ください)。

ただ、和名ではほぼ共通認識になると思います。
まず複眼に毛があるかどうかですが、画像からは無毛に見えますね。次に翅の第2基室bmの微毛の状態を確認します。微毛が全体にあればウスグロオビヒラタアブ、前半分が無毛であればホソオビヒラタアブです(添付画像では確認できません)。
他の2種は複眼が有毛です。

いやー、いろんな生き物がいるお庭、うらやましいです。

Re: Epistrophe sp. ? 投稿者:茨城@市毛_喪中 投稿日:2011/06/03(Fri) 18:21:47 No.6923  引用 
アーチャーン様,pakenya様.

種名を確定できない市毛です(^_^;)

実は,水戸市内の住宅地にある我が家で11月に♀が採れています.山地性の種類と考えていたので非常に驚き,稀なケースと考えていたのですが,平地で発生して山間部と往復しているのですかね?

Re: Epistrophe sp. ? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2011/06/03(Fri) 21:51:30 No.6924 ホームページ  引用 
 pakenya様、市毛様.

 御回答有り難う御座います.
 第2基室の微毛と云うのが、どうも良く分からないのですが、等倍マクロ撮影(或いは2倍)程度では見えないものなのでしょうか(2番目の背面からの写真は、撮影、切出、圧縮を含め、拡大して解像力は等倍撮影の1/2倍程度)。「札幌の昆虫」のハナアブ類を参照する時に、何時も困っています。
 現在、かなり過労状態なので、近日中に第2基室(擬脈のある室の内側ですね)の写真を撮って載せる予定でおります

 今まで虫は殺さない様にしておりましたが、結果的に皆様に大きな迷惑をおかけすることになっているのは明白なので、最近は虫体を確保する様にしております。
 このEpistrophe sp.も、現在、羽化♀1頭、蛹1幼虫4が居りますが、必要であれば(羽化後に?)標本にして何方かへお送りすることも可能です。

 昨年は猛暑だったそうですが(私はその時期、日本に居なかったので、どの程度の暑さだったのか知りません)、シママメヒラタアブが、我が家の庭を含めて、この辺りに多数出現したり、外庭のコナラにマガイヒラタアブが多数付いたり、かなり特殊な状況だったと思います。このEpistropheも、その様な状況で我が家に発生したのだろうと思っています(毎年、晩秋になるとブログネタが少なくなるのでコナラの葉裏はよく調べています)。

 近日中に第2基室の写真を貼りますので、今後とも宜敷御指導下さい。

Re: Epistrophe sp. ? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2011/06/19(Sun) 12:26:20 No.6944 ホームページ  引用 
 翅の写真を生体のまま撮ってみましたが、体の毛が邪魔になって微毛の存在は良く分かりませんでした。
 雄が羽化したら標本にして写真を撮ろうと思っていたのですが、残りの蛹1個は羽化せずに黴が生え、幼虫4頭も未だに蛹化する気配はなく、かなり弱ってきました。そこで、仕方なく、上の写真の個体に、雌ですが、標本になって貰いました。展翅標本を作るのは40数年ぶりで、小翅片が折れ曲がり、Rs脈は折れてしまいました。
 色々な方向から写真を撮ってみましたが、翅が光を反射して中々良い写真が撮れません。後斜めから撮ったのが左の写真です(右の翅は小翅片が折れて第2基室に少し重なってしまったので左の翅で撮りました)。M3+4脈の上に見えるのが、問題の微毛でしょうか。
 そうであれば、ほぼ第2基室全体にありますから、ウスグロオビヒラタアブと云うことになります。

 これで、正しいのでしょうか、宜敷御指導下さい。


Re: Epistrophe sp. ? 投稿者:pakenya 投稿日:2011/06/20(Mon) 08:54:38 No.6945  引用 
翅の微毛をきれいに写すのは結構難しいです。
僕は、白い背景で白い紙のハウジングの中でのバウンス主体のライティングにして5倍撮影しています。被写界深度が浅いので、翅の起伏で翅室全体にピンが来ないので苦労します。

さて、この写真で見ますと2nd basal cellの前半分は微毛がないように見えます(cu脈沿いには見えますよね)。1st basal cell(一つ前側の擬脈が走る部屋)や周辺のcellも無毛部が多いようですので、この標本はホソオビヒラタアブの方ではないでしょうか。
ウスグロオビヒラタアブは、翅のほぼ全体が微毛でびっしり覆われるので、翅は少し茶色く煙って見えることが多いです。

Re: Epistrophe sp. ? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2011/06/20(Mon) 10:19:19 No.6946 ホームページ  引用 
pakenya様.

 よく考えてみると第2基室の後の部屋はcua室ですから、M3+4脈ではなくてCuA脈でした。お恥ずかしい。
 5倍で撮影されているとのこと。上の写真は等倍撮影で、拡大してピクセル等倍ですから、もう少し高倍率で撮り直して見ます。

 御回答有難う御座いました。

Re: Epistrophe sp. ? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2011/06/21(Tue) 15:28:53 No.6947 ホームページ  引用 
pakenya様.

 倍率約3.5倍で撮ってみました。拡大してピクセル5/6倍に縮小してあります。
 等倍撮影では、第2基室の端に近い影はゴミだと思っていたのですが、どうやらこれは微毛の様です。また、CuA脈上だけでなく、室の方にも脈に沿った室や基部にも微毛があります。これらの微毛の分布からホソオビと判断しても問題ないのでしょうか。
 東京都本土部昆虫目録ではホソオビヒラタアブはEpistrophe (Epistrophe) angustifasciata となっています。しかし、白帯グループに関しては分類が確定していないとのことですから、現時点ではEpistrophe sp.とすべきなのでしょう。また、市毛氏の写真集を拝見すると、黄帯グループにEpistrophe亜属の種がかなりあります。「白帯グループ」とは亜属と関係のない便宜的なグループ分けなのでしょうか。
 良く分からないことだらけです。宜敷御指導下さい。


 第2基室の端側1/2


Re: Epistrophe sp. ? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2011/06/21(Tue) 15:32:08 No.6948 ホームページ  引用 
 第2基室基部側1/2。上の写真と極く僅か(42ピクセル程度)重複しています。

Re: Epistrophe sp. ? 投稿者:pakenya 投稿日:2011/06/21(Tue) 19:56:51 No.6949  引用 
アーチャーン様

2nd basal cellのCuA脈沿いに微毛が存在するものの、その前方に広く無毛域があるものがホソオビです。

亜属の問題ですが、解決していません。
はなあぶ24号に市毛さんがキオビグループのEpistropheについて解説しています。それによると、日本産昆虫総目録に収録されているEpistrophella亜属とされているものは間違いで、日本を含む旧北区にはEpistrophe亜属のみが分布する、もしくは別系統のものが含まれているがEpistrophella亜属ではないと考えられます。これらはgenitaliaの内部を詳細に見ないと判らないようです。で、白帯グループと黄帯グループは亜属とは関係がありません。まだ、Geniを含めて検討不十分といったところです。

Re: Epistrophe sp. ? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2011/06/21(Tue) 21:40:00 No.6950 ホームページ  引用 
pakenya様.

 早速の御回答有難う御座います。

 ホソオビの特徴、白帯、黄帯と亜属との関係など、理解致しました。我が家(小田急線成城学園前駅から僅か250m)の庭で育った大型のヒラタアブの分類が未だに確定していないとは一寸驚きです。まァ、しかし、双翅目というのはその様なグループの様ですが・・・。

 残りの幼虫4は、自然環境に近いベランダに出しましたが、未だに蛹化していません。まだ柔らかいのですが、死んでいるものもある様です。幼虫9頭の内、羽化成功1頭とは、我ながら忸怩たる思いがあります。しかし、その儘にしておけば、植木屋さんに刈られて、焼却される運命にあったのですから・・・。

 標本は、私が持っていても意味がありませんので、雌ですが、何らかのお役に立つのであれば、お送り致したく存じます。

 今後とも宜敷御指導御願い申し上げます。

ムシヒキアブ亜科の類 投稿者:yamasanae 投稿日:2011/06/09(Thu) 22:46:15 No.6935  引用 
ムシヒキアブ図鑑の検索表によると、触角や翅脈などから、ムシヒキアブ亜科の類と思われますが、和名のついているものにはどれも似ていないような気がします。よろしくご教示願います。

Re: ムシヒキアブ亜科の類 投稿者:yamasanae 投稿日:2011/06/09(Thu) 22:47:38 No.6936  引用 
あまり角度は変わらないのですが、もう1枚添付します。

Re: ムシヒキアブ亜科の類 投稿者: 投稿日:2011/06/17(Fri) 12:42:18 No.6937  引用 
yamasanae様

誰からもコメントがつかないため、コメントします。

画像のムシヒキアブ亜科は♀ですが、尾端に棘が見られないようなので、日本未記録種ではないかと思われます。

関東周辺ならば、私もいろいろな場所で同様のムシヒキアブ亜科を採集しているのですが、場所はどちらになりますでしょうか?

ケンセイ@ムシヒキアブ科もどんどん新種や日本未記録種が追加されています。誰か整理しないかなあ・・・

Re: ムシヒキアブ亜科の類 投稿者:yamasanae 投稿日:2011/06/17(Fri) 13:34:02 No.6938  引用 
ケンセイさま ありがとうございます。
写真は、6月7日につくば市で撮影したものです。記載漏れをして、大変失礼しました。
6月9日に、これもよくわからない♂と思われる個体もいましたので、併せて添付します。


Re: ムシヒキアブ亜科の類 投稿者:yamasanae 投稿日:2011/06/17(Fri) 13:40:02 No.6939  引用 
6/9の同一個体です。

Re: ムシヒキアブ亜科の類 投稿者: 投稿日:2011/06/18(Sat) 12:52:25 No.6940  引用 
yamasanae様

確認ですが、ウェブサイトの「ムシヒキアブ図鑑」の「シロズヒメムシヒキ」を見ていただくと、♀の尾端に棘があるのが確認できると思います。本種も同じかどうかわかりますでしょうか?最初尾端に棘は無いように見えたのですが、拡大するとぼけてしまって棘があるのかどうかよくわかりません。

もし棘があれば、シロズヒメムシヒキの属の最近記載された種になると思われます。棘が無ければ別属になります。

ケンセイ@♂の交尾器にも特徴がありますが写真では厳しいと思います

Re: ムシヒキアブ亜科の類 投稿者:yamasanae 投稿日:2011/06/18(Sat) 14:30:36 No.6941  引用 
ケンセイさまお手数をおかけします。
尾部の拡大写真を添付します。
棘はないようです。ムシヒキアブ図鑑のムシヒキアブ亜科の中では、サキグロムシヒキの♀の尾部と似ていると思います。


Re: ムシヒキアブ亜科の類 投稿者: 投稿日:2011/06/18(Sat) 18:37:59 No.6942  引用 
yamasanae様

棘が無いのでしたら、以下の種になると思います。

Ktyr caucasicus (Richter, 1963)

私は平成7年頃より相模川の調査で本種を採集しています。
シロズヒメムシヒキ(現在ではほとんどナガトミヒメムシヒキ)に似ているのですが、大きさはやや小型で、♀の尾端に棘が無く、雄の交尾器の内側に突起がないので区別が出来ます。相模川河川敷(海老名市、厚木市)と東京都中野区の標本を確認しています。

ただし、本種を日本から正式に記録した論文はまだ未発表なので、私も正式な公表は出来ずにおります。U氏の論文が発表されるのを待っている状況です。

ケンセイ@本種は関東には広く分布しているかも・・・

Re: ムシヒキアブ亜科の類 投稿者:yamasanae 投稿日:2011/06/18(Sat) 22:07:40 No.6943  引用 
 ケンセイさま ありがとうございました。写真だけで無理なお願いをしたのでなければよいのですが。
 Ktyr caucasicus (Richter, 1963)はなかなか図鑑などでは確認できないようですが、庭にいろいろ来るムシヒキアブの類を注意して観察していきたいと思います。

このミバエは? 投稿者: 投稿日:2011/06/02(Thu) 13:21:14 No.6913  引用 
先日、海岸マツ林内のヤマザクラの葉に止まっていたミバエを採集しました。安直絵合わせで同定を試みたのですが、一致するものが見つかりませんでした。一見、フタヤマハマダラミバエ風の斑紋なのですが、細部の斑紋が合いませんし、翅の輪郭もちょっと違う点で別モノだろうと思いました。このミバエは何者でしょうか。おわかりになる方がいらっしゃいましたらご教示下さい。

新潟市 2011年5月24日採集 体長約5mm


Re: このミバエは? 投稿者: 投稿日:2011/06/02(Thu) 13:22:33 No.6914  引用 
頭部、胸背、後姿、
そして翅です。

よろしくお願いしますm(_ _)m。


Re: このミバエは? 投稿者:茨城@市毛_喪中 投稿日:2011/06/03(Fri) 18:11:59 No.6922  引用 
猫又様,御無沙汰しております.

極東の昆虫の検索でも出てこない斑紋ですね.
私も,フタヤマハマダラミバエAnastrephoides matsumuraiとは別物だと思います.
どちらかというと,近縁のMyoleja属(Shunraia Ito)に似たような斑紋の種類が見られます.

ほげさんのコメントを期待しましょう.


Re: このミバエは? 投稿者: 投稿日:2011/06/04(Sat) 00:35:22 No.6925  引用 
茨城@市毛さま
コメントありがとうございます。こちらこそ、ご無沙汰しております。毎度、やっかいなモノを持ち込んですみません。

確かに、お示しいただいた図と比べると、Myoleja属の方が斑紋パターンが似てますね。でも、どれもそこはかとなく違いますね。むむむ・・・

そうですね、ほげさんのコメントを待ってみます。

Re: このミバエは? 投稿者:三枝豊平 投稿日:2011/06/05(Sun) 00:06:41 No.6926  引用 
Wang, 1996の写真をみてもMyoleja sinensisか、その亜種位の違いではないでしょうか。

Re: このミバエは? 投稿者:ほげ 投稿日:2011/06/05(Sun) 22:32:53 No.6927  引用 
猫又さま皆さま

どうもです。ほげです。ミバエが好きです。昨日は談話会の八王子調査会に行っておりました。ちょっとだけミバエも採りました。

最近はミバエネタが多くてうれしいです。その割に私のレスポンスが遅く、申し訳ありません・・。

さてご質問のミバエですが…むむむ?確かに「安直絵合わせ」にも伊藤修四郎博士のモノグラムにも載っていませんね(^_^;)。

素晴らしい標本写真ですので、これを見ながら手持ちの文献をあたってみた結論としては、三枝先生と同様、Myoleja sinensis (Zia)もしくはそれに極めて近い種(亜種)ということで良いのでは、というものでした。

文献上の記録としては、市田さんの「青森県のミバエ科」(津軽昆虫同好会 Celastrina No.29 1994年)に同種の報告があります。市田さんの書かれた論文ということだけでも十分ですが、標本の同定にはさらに伊藤修四郎先生の手も加わっておりますので、まず間違いはないだろうと思われます。

私の手持ちの標本(日本産)とも比べてみましたが、翅紋のパターンなど一致しており、同種と考えて間違いないようでした。

いつか、本家のMyoleja sinensisも見てみたいものです。

貴重な標本と思いますので、大事になさって下さいましm(_ _)m

Re: このミバエは? 投稿者: 投稿日:2011/06/06(Mon) 09:18:46 No.6928  引用 
三枝先生、ほげさま

色々調べていただきまして、ありがとうございます。
Myoleja sinensis もしくはごく近縁の何かという線で良さそうですね。茨城@市毛さんのお示しになったsinensisの図とは、斑紋が少々異なりますが、亜種レベルの変異だろうということですね。
ありがとうございました。

標本は、出来れば秋の同定会に持って行きたいと思います。

Re: このミバエは? 投稿者:三枝豊平 投稿日:2011/06/07(Tue) 23:31:04 No.6933  引用 
本種に対する私やほげさんの見解をミバエの分類に詳しい末吉昌宏博士に問合せましたら、私たちの見解でいいのでは、というご返事をいただきました。だいたいこの線で落ち着きそうですね。

Re: このミバエは? 投稿者: 投稿日:2011/06/09(Thu) 00:44:17 No.6934  引用 
三枝先生

末吉博士にお問い合わせして下さったのですか!!
ありがとうございます。お手数をおかけしてすみません。
M. sinensis(亜種かもしれない)と判断して良さそうですね。

ガガンボの同定をお願いいたしま... 投稿者:なか 投稿日:2011/06/06(Mon) 16:24:00 No.6929  引用 
島根県出雲市でガガンボを見つけました。
ベッコウガガンボに近い仲間でしょうか?

同定をよろしくお願いいたします。


Re: ガガンボの同定をお願いいた... 投稿者:三枝豊平 投稿日:2011/06/07(Tue) 00:37:30 No.6931  引用 
このガガンボはホリカワクシヒゲガガンボCtenophora (Pselliophora) bifascipennis (Brunetti, 1911)という種です。

本種に関しては、「みんなで作る昆虫ブログむし探検広場」の2008年9月26日に「色はハチのようで、形が蚊のようなトンボのような」という投稿があります。その投稿にたいするコメントとしてDipterophilusのハンドルネームで本種について生態も記述しておきましたのでご覧ください。このほかあと一件同じサイトでホリカワクシヒゲガガンボと検索すれば投稿がみられます。

Re: ガガンボの同定をお願いいた... 投稿者:なか 投稿日:2011/06/07(Tue) 13:07:53 No.6932  引用 
三枝豊平様
同定していただき、ありがとうございました。
「みんなで作る昆虫ブログむし探検広場」の2008年9月26日も
拝見いたしました。
発見場所の近くに朽ち木も腐葉土もありますので、
また出会えるかもしれませんね。
もう少しきれいな写真をとりたいなと思っております。

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