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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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ヌカカの1種 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/09/04(Fri) 12:04:07 No.5898 ホームページ  引用 
 今年の8月4日に我が家の庭(東京都世田谷区西部)で撮ったヌカカです。体長約1.7mm。
 膝の辺りをヒトスジシマカに刺されたので、ズボンを捲くってキンカンを塗っていたとき、その周りを飛び回っていました。左手で掬い、三枝先生にお教えいただいたコールド・スプレーで気絶(死亡?)させてから撮影しました。手で掬ったときに、付節の一部が取れてしまった様です。
 ヌカカと言うのは湿地に棲息するものだと思っておりましたので、この様な都会の住宅地に居るとは一寸した驚きでした。九大目録ではヌカカ科は224種、TKMでも25種、とても写真から種など判別出来ないと思いますが、23区内の住宅地と言うことである程度絞れないでしょうか。また、人吸血性の種でしょうか。
 宜しく御教示下さい。
 
 
 コールド・スプレーのショックで、産卵してしまいました。
 (写真は何れもピクセル等倍)
 
 (bandwidth limitがあるとは知りませんでした。ベタベタ沢山写真を貼った私にも責任の一端があるかも知れませんので、今後出来るだけ枚数を抑える様に致します)


Re: ヌカカの1種 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/09/04(Fri) 12:06:05 No.5899 ホームページ  引用 
 尾端と口器が見えます。他にもう少し翅脈が見える写真と腹側から撮った写真があります。もし必要であれば、追加いたします。

Re: ヌカカの1種 投稿者:ハエ男 投稿日:2009/09/05(Sat) 14:22:07 No.5905  引用 
ヌカカの画像による同定は極めて厳しいです。(たぶんヌカカ屋さんはここのBBSに出入りしてないと思います。)

とりあえず、日本産ヌカカCulicoides(Diptera:Ceratopogonidae)のグループわけの試み
著者: 和田, 義人 北岡, 茂男
をキーワードにしてCiNiiで検索すると和文の比較的理解しやすい文献がPDFでDL出来ると思いますので、参考にされると良いと思います。

Re: ヌカカの1種 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/09/05(Sat) 15:24:48 No.5906 ホームページ  引用 
ハエ男様

 文献の御紹介有り難う御座います。

 どうも日本では主に吸血性のCulicoides属が研究されている様ですが、写真のヌカカが何亜科なのか、何属なのかすら分かりませんので・・・。CiNiiで「ヌカカ科」或いは「Ceratopogonidae」で探してみましたが、全体的な検索に役立つ入手可能な文献は見当たりませんでした。
 やはり、「ヌカカの1種」とする以外に手がないのかも知れません。

Re: ヌカカの1種 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/09/06(Sun) 01:16:17 No.5918  引用 
写真のヌカカは恐らくForcipomyia属の1種でしょう。

Forcipomyiaは私の仕事場のベランダにおいてある藻類や有機物の入った水槽などでもしばしば発生します。

ヌカカの幼虫は淡水(止水,流水を問わず)や湿地のほかに,草や木の葉などが堆積して腐敗したような所でもチョウバエなどともに発生します。Culicoidesなどはどちらかと言えば自然が豊かなところに生息しますが,一部のものは市街地にも生息しています。

また,成虫は温血動物の血液を吸うだけではなくて,トンボダニカのように他の昆虫(蛾などを含む)の体液を吸ったり,一部の種はオドリバエのように昆虫捕食性で,この場合は交尾中にメスがしばしばオスを摂食することもあります。この場合はオスの体内に消化液を注入して分解したものを吸収するので,オスの体はクチクラだけが残るような状態になります。

Re: ヌカカの1種 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/09/06(Sun) 12:53:27 No.5921 ホームページ  引用 
 三枝豊平先生.

 情報有り難う御座います。

 Forcipomyiaは九大の目録で61種、Culicoidesの59種より多いのですね。人吸血性の種もあるとのこと、双翅目昆虫は環境に適応するのが非常に巧みなグループの様です。体外に唾液を出して消化したものを吸収すると言う栄養摂取の方式は、非常に応用範囲が広いのでしょう。

 ところで、Forcipomyia (Lasiohelea) には「ブユモドキ亜属」という和名を用いている方もありますが、Forcipomyiaには和名は無いのでしょうか。また、糸角亜目なのにMyiaと付いています。学名の付け方にも「ケバエ」の様な「混乱」があるのでしょうか。

Re: ヌカカの1種 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/09/07(Mon) 02:37:31 No.5927  引用 
上位分類群,特に属の和名はほとんど任意に付けられているようです。多くはその属に含まれる「代表的」な種の和名,Pierisのモンシロチョウ属(模式種に従えと言うことになるとオオモンシロチョウ属という日本人にはワケの分からない和名になります;同様にヒョウモンチョウ類の含まれるヒョウモンチョウ亜科Heliconiinaeを模式属にしたがってドクチョウ亜科(実際にそう呼ぶ人もある)というと,これもぴんとこない),や多くの種の和名の語尾Papilioのアゲハチョウ属(普通にいるナミアゲハ属とか模式種のキアゲハ属とは普通は呼ばない)のようにしているようです。

Forcipomyiaの種の和名については,唯一,F. albiradialisにシロフケブカヌカカの和名があります。もし私が用いるとすれば,Forcipomyia属にはケブカヌカカ属を使うでしょう(翅にmacrotrichiaが密生しているため。これも勝手と言うか任意です)。

Myiaについては,flyやmidgeに相当するギリシャ語が,myia, empis,syrphos, konops, myopaなどがあります。Myiaは最も普通に双翅目の各群に用いられています。もともと古典語ですし,現代日本語のハエ,カ,アブ,ブユ,ガガンボなどのような特定の概念(双翅目の特定群をさす)を持った語とは異なるのではないでしょうか。あえて言えば日本語の古語の「まくなぎ」(双翅学会の機関誌名)のようなものでしょう。糸角亜目でもElephantomyia(ガガンボ科),Apistomyia (アミカ科),Cramptonomyia (ハルカ科),Zygomyia(キノコバエ科),Cecidomyia(タマバエ科),Trichomyia(チョウバエ科),Stegomyia(カ科),Astoneomyia(ブユ科),Heteromyia(ヌカカ科),Oreadomyia(ユスリカ科)など枚挙に暇がないくらいあります。ですから,これはあなたが言うような「混乱」ではないと思います。

Re: ヌカカの1種 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/09/07(Mon) 07:18:43 No.5928 ホームページ  引用 
 三枝豊平様.

 詳細な御回答有難う御座います。
 Forcipomyiaの和名については、前例が無いのであれば、私如きが勝手に名を付けることは許されませんので、「和名無し」とすることに致します。
 myiaについては全くの勉強不足でした。糸角亜目にはこれまで殆ど縁が無かったので、ラテン語の科名や属名には全く無縁でした。随分沢山myiaの付く科や属があるので、ビックリしています。全く不注意でした。もう少し調べてから御伺いするのであったと反省しております。

Re: ヌカカの1種 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/09/07(Mon) 13:49:43 No.5930  引用 
Forcipomyiaの種の和名については,九大のカタログだけをみていて,北隆館の原色昆虫大図鑑を参照するのを落としていました。同書には5種Forcipomyiaが載せてあり,シロフケブカのほかにモン,コンイロ,ヒトスジ,モリなどの名称がヌカカの前に付けられています。

あなたの写真のものは一見モンヌカカに似ていますね。

Re: ヌカカの1種 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/09/07(Mon) 14:23:33 No.5931 ホームページ  引用 
 三枝豊平様.

 先日のアシナガバエでは北隆館の圖鑑を見なかった為失敗しましたので、今回はチャンと見てから投稿致しました。モンヌカカは、前縁中央の黄色斑、平均根の大きさや色、触角の大凡の形状などは似ているのですが、大きさが2.5〜2.7mmとあるのに対し、写真のヌカカでは約1.7mmです。双翅目昆虫は、幼虫時の栄養摂取の違いで体の大きさに相当の差が出る様ですが、少し違いすぎるのではないでしょうか。
 ブログの方には「恐らくForcipomyia属の1種、一見モンヌカカに似るが小さい」と言う趣旨にしておこうと思っております。
 御指導有り難う御座いました。

アメイロオオフンバエについて 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/05/30(Fri) 21:26:19 No.4548 ホームページ  引用 
天候不良のため,手元にある茨城産のNorellisoma属を調べたところ,全てニセアメイロフンバエNorellisoma sp.のようでした.

体長10mm前後,頭部単眼部から額にかけて黒色の三角斑を備え,腹部腹板や末端部は黒色.♂の第5腹板は後縁両側が三角形に突出するという特徴を備えています.

これがニセアメイロで合っているとしたら,アメイロオオフンバエNorellisoma agrionの♂第5腹板後縁はどのような形状をしているのでしょうか?

よろしくお願い致します.


Re: アメイロオオフンバエについ... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/06/01(Sun) 03:26:36 No.4558  引用 
市毛さん.アメイロオオフンバエと第2の近似種を図示します.胸部は背面は左からアメイロ,ニセアメイロ, 近似種2の順です.

これら3種は北アルプスでは同所的です.アメイロは中国地方には分布しますが,四国と九州では私はニセアメイロしか採集していません.近似種2はやや小形でより一層ずんぐり型.第5腹節腹板の突起はアメイロに似て太く,ニセのように開き気味です.

アメイロと近似種2は長野島島谷岩魚留,ニセアメイロは福岡英彦山,いずれも10月上旬,中秋の採集品です.

これらの生息地には大概ウバユリが生育しています.これが幼虫の食餌植物かもしれない,と現地で思ったことがあります.多分当っていないでしょうが.


Re: アメイロオオフンバエについ... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/06/01(Sun) 03:27:36 No.4559  引用 
アメイロの全形と第5腹節腹板突起です.

Re: アメイロオオフンバエについ... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/06/01(Sun) 05:48:19 No.4561  引用 
ニセアメイロと近似種2の側面です.

3種は次ぎの検索表で分離できると思います.

1.中胸背の側部の黒帯は単一で分離しない;腹部は長く,第1+2腹節背板長は胸部長の0.9弱・・・2
  中胸背の側部の黒帯は横線後域で上下の2帯に分離する;腹部は短く,第1+2腹節背板長は胸部長の0.6・・・ヨスジアメイロフンバエ(仮称)
2.中胸背の側部黒帯の内縁はdc刺毛列よりはるかに離れている;雄第5腹節腹板の突起は相互にあまり離れない;翅のm-m横脈は暗条で囲まれない;前額に暗縦条を欠く・・・アメイロオオフンバエ
  中胸背の側部黒帯の内縁はdc刺毛列にほぼ接する;雄第5腹節腹板の突起は相互に大きく側方に離れていく;翅のm-m横脈は暗条で囲まれる;前額に通常は暗縦条を現す・・・ニセアメイロフンバエ


Re: アメイロオオフンバエについ... 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/06/01(Sun) 18:25:58 No.4562  引用 
アノニモミイア様、市毛様

 大変勉強になります。 便乗質問です。

 画像は、以前、埼玉の山地で撮影したアメイロオオフンバエの仲間です。たしか8月のお盆休みでした。

 画像からははっきりしたことは言いえないですが、前額に暗縦条を欠くように見えるので、アメイロオフンバエの可能性があるように思いましたが、背板の縦条の様子はニセにも見えてしまいます。(上下は たしか同じ個体です)
 いかがでしょうか?
 ・・・この頃は まだ採集していなかったので、辛いです。

 これとは別に、昨年は6月末に、埼玉の丘陵地で1頭採りました。 この標本は、今手元に無いので、どれだかわかりません。残念です。


Re: アメイロオオフンバエについ... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/06/01(Sun) 19:11:14 No.4563  引用 
バグリッチさんの1頭だけの雄の写真はちょっと判断が難しいのですが,交尾中のものはアメイロだと思います.ヒセの方は真横から見ると中胸背の中央部の淡色部がほとんど見えなくなります.写真では少なくとも雄は真横のアングルで,背中部の淡色部が広く見えますし,またdcと思われる刺毛があって,その基部まで黒色部が延びていないように見えます.

上の個体は確か前額に黒条を欠いていますが,中胸背の黒帯がかなり幅広い印象を受けます.それに翅のm-m横脈が暗色のようにみえますし,ニセの場合には翅端近くで翅脈の周囲が暗色になります.このような特徴が写真でやや見えるように思えます.しかし,第5腹節腹板の突起のような物が見えていて,これが淡色で幅広いような感じもします.

私が第3の種を載せましたように,まだ確認されていない種があるかもしれません.是非今夏採集してみてください.

Re: アメイロオオフンバエについ... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/06/01(Sun) 21:33:48 No.4566 ホームページ  引用 
アノニモミイア様.

早速の解説と,わざわざ写真まで撮影して頂きありがとうございます.

アメイロの基産地は隣の栃木県日光なのですが,茨城はニセアメイロばかりです.標高が足りないのかもしれません.

日本産のトゲアシフンバエ属Norellisomaは,Hironaga & Suwaの2種を加えて4種で打ち止めと思っていたのですが,第5の種がいたのですね.

ありがとうございました.

Re: アメイロオオフンバエについ... 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/06/01(Sun) 22:38:36 No.4567  引用 
アノニモミイア様、市毛様

 細部にわたる ご教示に御礼申し上げます。
 アメイロオオフンバエ類は、今年の目標のひとつにしたいと思います。
 
 引き続き宜しくお願い申し上げます。

Re: アメイロオオフンバエについ... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/06/02(Mon) 10:40:28 No.4568  引用 
俄か勉強はボロがでます.北アルプスのニセで前額に黒条を欠く個体に気付きました.ですから,バグリッチさんの雄だけの個体はあるいはニセかもしれません.本州のほかの地域のニセを持ちませんが,四国と九州のにははっきり黒条があらわれます.

4561の検索表は修正しておきます.

Re: アメイロオオフンバエについ... 投稿者: 投稿日:2009/09/06(Sun) 21:41:44 No.5923 ホームページ  引用 
これは何でしょうか。2009年8月29日青森県下北半島で撮りました。

Re: アメイロオオフンバエについ... 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/09/07(Mon) 00:47:41 No.5924  引用 
ニセアメイロオオフンバエには前額に黒条を欠く個体も本州中部ではあります。写真の個体はこの特徴を欠き,かつ胸背側面の黒条の内縁がかなり中央よりになり,かつ小楯板側部も暗化しているようですから,恐らくニセアメイロオオフンバエである可能性が高いと思います。もし,この個体を採集されているのでしたら,写真から判断するとオスらしいので,第5腹節腹板の突起を調べるとより正確に同定できるかと思います。

Re: アメイロオオフンバエについ... 投稿者: 投稿日:2009/09/07(Mon) 08:59:39 No.5929 ホームページ  引用 
三枝豊平様、ありがとうございます。(この個体の採集はできませんでした。)

これは何でしょうか。お教え願い... 投稿者: 投稿日:2009/09/05(Sat) 21:28:16 No.5913 ホームページ  引用 
2009年8月25日青森県佐井村で採ったものです。
背中側から見たら首のないハエがいると思い、殺虫管をかぶせたら生きていた、しかも首があったというものです。2枚載せます。


Re: これは何でしょうか。お教え... 投稿者: 投稿日:2009/09/05(Sat) 21:29:51 No.5914 ホームページ  引用 
2枚目です

Re: これは何でしょうか。お教え... 投稿者:バグリッチ 投稿日:2009/09/05(Sat) 22:03:53 No.5915  引用 
こんちは。

 画像だけですので 断定はできませんが、ナガマドキノコバエかその近似種ではないかと思います。

 近似種がどれだけいるかはよくわかりませんが、このあたりの種として 調べてみたらいかがでしょうか。

 なお、ナガマドキノコバエと思われる種は、関東の平野部では時々採れます。

Re: これは何でしょうか。お教え... 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/09/06(Sun) 01:06:57 No.5917  引用 
写真のキノコバエはバグリッチさんが指摘しているように,Neoempheriaナガマドキノコバエ属の1種です。N. ferruginea (Brunetti)ナガマドキノコバエそのものはインド(アッサム及びカルカッタ)から記載された種で,翅の前縁が広く暗色で,この部分が翅中央にあるM脈で構成される叉状脈内の暗色部と分離されていて,あなたの種のように帯状にはつながっていません。

Neoempheriaは類似しているMycomyaと異なり,R2+3脈で仕切られた翅室が長いのでナガマドの名称があります。この翅室はMycomyaではほぼ正方形です。Mycomyaに比較するとNeoempheriaは熱帯系で,暑い地域に多数の種が生息しています。日本列島には10数種以上が分布していますが,ほとんど研究されていません。

最近,本属の一部の種がハウス栽培の茸類を著しく加害するので,注目されています。

Re: これは何でしょうか。お教え... 投稿者: 投稿日:2009/09/06(Sun) 09:18:25 No.5919 ホームページ  引用 
バグリッチ様、三枝豊平様ありがとうございました。

このオドリバエは何でしょうか。 投稿者: 投稿日:2009/09/05(Sat) 12:50:27 No.5901 ホームページ  引用 
2009年8月25日青森県佐井村で撮ったものです。お教えください。よろしくお願いします。
4枚張ります。


Re: このオドリバエは何でしょう... 投稿者: 投稿日:2009/09/05(Sat) 12:52:24 No.5902 ホームページ  引用 
2枚目飛行中です

Re: このオドリバエは何でしょう... 投稿者: 投稿日:2009/09/05(Sat) 12:53:41 No.5903 ホームページ  引用 
3枚目交尾器です

Re: このオドリバエは何でしょう... 投稿者: 投稿日:2009/09/05(Sat) 12:54:56 No.5904 ホームページ  引用 
4枚目 ♀と思われるものです。

Re: このオドリバエは何でしょう... 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/09/05(Sat) 18:38:21 No.5909  引用 
お送りいただいた標本も調査した結果,Empis属Planempis亜属のE. (Planempis) itoiana Freyイトウサケオオドリバエに近い未記載種です。E. itoiana群には他にも少数の未記載種がありまして,いずれもこの写真に見られるような特徴的な尾角突起を生じています。

写真の種は北海道から本州北部に掛けて夏季に発生する種です。Planempisとしてはかなり小型である上に,腹部や脚が橙黄色で,メスの脚の羽状剛毛の生じ方に特徴があり,この仲間としては美麗で「可愛い」感じの種です。本種の配偶行動は私は全く観察していません。これまではただ単にスイーピングで採集しているだけです。機会があったら是非配偶行動を観察してみてください。

Re: このオドリバエは何でしょう... 投稿者: 投稿日:2009/09/05(Sat) 20:08:33 No.5912 ホームページ  引用 
三枝豊平様、ありがとうございました。
個体数は非常に少ないと感じました。一カ所でしか見かけませんでした。
♂が飛んでいたところでは全く♀は見えませんでした。
♂♀ともイタドリの花に来ていました。これでも狩りをするのでしょうか。
配偶行動も全く見ることができませんでした。
イタドリの花に来ていた♀を貼っておきます。

ヒラタアブ幼虫について2つ質問... 投稿者:zatou 投稿日:2009/09/02(Wed) 22:21:38 No.5892  引用 
1.アブラムシ群の近くにいてもヒラタアブ幼虫はほとんどの場合
アリに無視されているのですが、何か仕掛けがあるとわかっているのでしょうか。
調べてもすぐには記述が見あたりません。

2.これにはたまげましたが、ヒラタアブ幼虫がアリに襲われると、
粘液を(口から?)吐いてアリがもがいているうちに逃げました。しかし約18分後
アリは2本足がくっつきながらも抜けだし幼虫を捕まえていきました。
このとき幼虫は無抵抗だったので、粘液を吐くとしばらく動けないようです。
これは聞いたことがないことで、調べても見つかりませんでしたが
よくあることなのでしょうか。画像はアリが襲っているところです。
7月7日、札幌市


Re: ヒラタアブ幼虫について2つ... 投稿者:zatou 投稿日:2009/09/02(Wed) 22:25:42 No.5893  引用 
すみません、「アリに無視されているのですが、ヒラタアブ幼虫に
何か仕掛けがあるのでしょうか。」といった方がわかりやすいですね。修正です。
枝にくっついてしまったアリです。


Re: ヒラタアブ幼虫について2つ... 投稿者:zatou 投稿日:2009/09/02(Wed) 22:28:32 No.5894  引用 
襲われた幼虫です。撮った時は外傷があると思いましたが今見るとよくわかりません。

Re: ヒラタアブ幼虫について2つ... 投稿者:zatou 投稿日:2009/09/02(Wed) 22:32:05 No.5895  引用 
アリが持っていくところです。なお、この粘液攻撃はこの一度しか見ていません。

Re: ヒラタアブ幼虫について2つ... 投稿者:エリユスリカ 投稿日:2009/09/03(Thu) 22:07:15 No.5896  引用 
アリではありませんが、カーストを持つアブラムシがハナアブの幼虫を攻撃した後、2−3分して死んでしまうと言う報告はあります。

Ohara, K., 1985. Observation on the prey-predator relationshio between Pseudoregma bambusicola (Homoptera, Pemphigidae) and Metasyryphus confrater (Diptera, Syrphidae), with special reference to the behaviour of the aphid soldiers. Esakia, 23: 107-110.

この論文はインターネットで拾えるのではないでしょうか。

Re: ヒラタアブ幼虫について2つ... 投稿者:エリユスリカ 投稿日:2009/09/03(Thu) 22:12:41 No.5897  引用 
もう一つ文献がありました。

大原賢二(1985). 喰うものと喰われるもの - タイワンオオヒラタアブとタケツノアブラムシの場合 ー

インセクタリウム、 Vol. 22 11月号

参考になりますでしょうか?

Re: ヒラタアブ幼虫について2つ... 投稿者:zatou 投稿日:2009/09/05(Sat) 01:04:38 No.5900  引用 
エリユスリカ様
https://qir.kyushu-u.ac.jp/dspace/bitstream/2324/2476/1/107.pdf
ご教示の論文を拾えました。まず後半を読みましたが、
「兵隊アブラムシがヒラタアブ幼虫を攻撃すると死ぬ」「ヒラタアブ幼虫への攻撃は効果がない」
「ヒラタアブ幼虫の体表には攻撃してくるアブラムシへの毒があるようだ」
といったことが書いてありました(訳、合っているでしょうか)。
これでアリに避けられているのでは、ということですね。
これは知りませんでした、参考になります。ありがとうございます。

しかしもしや、私が見た粘液を吐くという技は新発見…なのでしょうか?
液体がこの木にいるキジラミの甘露、ということはないはずです。
一度目襲われた時 幼虫は頭を動かしていたので、ここで吐いたのだと思います。

踊るハエ 投稿者:しぐま 投稿日:2009/09/01(Tue) 20:05:17 No.5886  引用 
見慣れない蝿がヨモギの葉で歩き回っていました。模様のある翅を左右別々に捻るように動かし、周囲に誇示しているようです。ヘラ状の尾端は産卵管なのでしょうか。

写真がイマイチなので、「○○バエの仲間」で結構です。ご教示頂けると助かります。

マクロレンズで撮った動画もありますので、宜しければご笑覧下さい。(2:25)
http://www.youtube.com/watch?v=JHyjuKgp-vY

7月下旬 里山の登り口@山形県飯豊町
どうかよろしくお願いします。


Re: 踊るハエ 投稿者:ハエ男 投稿日:2009/09/01(Tue) 22:56:46 No.5888  引用 
動画の方の翅の紋とあわせて見たところ、キイロケブカミバエXyphosia punctigera (Coquillett)ではないかと考えられます。

Re: 踊るハエ 投稿者:しぐま 投稿日:2009/09/02(Wed) 00:14:15 No.5889  引用 
ハエ男様
早速の回答ありがとうございました。
キイロケブカミバエというんですね。
ぐぐってみたら、こちらの過去ログにも♀の投稿写真がありました。
キク科植物に産卵するそうなので、もう少し粘って観察していたらヨモギに産んだかもしれませんね。
それにしてもこの「踊り?」は、バブル期のディスコのお立ち台で扇子を振り回して踊るお姉さんを連想しました。
ミバエは行動も姿も見栄えがするのでファンになりそうです。今後ともよろしくお願いします。

サーバー障害についての報告 投稿者:ハエ男 投稿日:2009/09/01(Tue) 06:08:49 No.5883  引用 
アクセス障害でご迷惑をおかけしました。古田のサイトの一寸のハエにも五分の大和魂をはじめとする各ページはアクセス過剰とのことで8月中サーバーがストップしていました。(どうやらアクセス先への月間転送データの合計が20GBという制限があるらしいのです。)(金を払っていないわけではないのですが・・・)

専用ドメインをとるか、翌月になればリセットされるとのことなのですが、そんなにアクセスがあったサイトではないはずなのでレンタルサーバー側に確認をしたところ、驚くことに毎日4000件以上のアクセスがあったそうです。これはいわゆるスパム書き込みのための巡回なども含まれてしまっているとの事です。(例え少ないとはいえ画像BBSなので、100KB以下の画像であってもア累積でオーバーになってしまったようです。

こちら側としてはBBS上にスパムの機械的な書き込みの自動削除などの機能を入れているのですが、アクセス制限については設定していませんでした。

現在、対応策として海外からのアクセス制限といった方法が挙げられているのですが、サイトの性格上それをすべきかどうか悩んでいるところです。

独自ドメインをとるとなるとURLの変更もせざるをえなくなり、ページ数も多いサイトなので、どうしようか考えています。今後はレンタルサーバーの変更等も視野にいれて対策を検討しようと思います。

ご迷惑をかけてすみませんがよろしくお願いいたします。

何というハエでしょうか。 投稿者:むいむい 投稿日:2009/08/23(Sun) 18:09:16 No.5875  引用 
またお世話になります。

8月15日、長野県松本近くの川の土手で撮影しました。
ハエが乗っているのはクズの葉です。

ハエは翅脈を見ると種類がわかると聞いて、調べてみると翅の感じはオドリバエに似ていると思ったのですが、外見は似ても似つかないものでした。
何というハエでしょうか。ご教示よろしくお願いします。


Re: 何というハエでしょうか。 投稿者:むいむい 投稿日:2009/08/23(Sun) 18:15:25 No.5876  引用 
写真を見て、このハエの翅脈を書いてみました。
標本からではないですし、見たまま書いたので間違っているかもしれませんが、よろしくお願いします。


Re: 何というハエでしょうか。 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2009/08/23(Sun) 18:47:02 No.5877  引用 
シギアブ科のChrysopilus属の1種です。画像では種名までは私には分かりません。

Re: 何というハエでしょうか。 投稿者:むいむい 投稿日:2009/08/23(Sun) 22:59:42 No.5879  引用 
アノニモミイア様、教えていただいてどうもありがとうございます。

風貌からハエだと思い込んでいましたが、アブだったのですね。
アブはハチっぽい色彩のイメージがあったのですが、このアブは白銀の美しい毛がフサフサです。

Re: 何というハエでしょうか。 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2009/08/24(Mon) 01:12:52 No.5881  引用 
双翅目の中で,カ類(ガガンボ類を含む),アブ類,ハエ類の間の明確な境界(系統的な分かれ)や形態的区別はありません。

シギアブ科はいわゆるアブ類の仲間ではかなり原始的というか,典型的なアブ類です。
一方,オドリバエ科はハエの語尾がありますが,アブ類の末席を占めるものです。これはアシナガバエ科も同様です。

さらに,よりアブ類に近いノミバエ科,ヤリバエ科などを”出し抜いて”,いわゆるハエ類でありながら,ハナアブ科やアタマアブ科などはアブの語尾をもらっています。

より自然に忠実であれば,オドリアブ科,アシナガアブ科,ハナバエ科(本当にハナバエ科と呼ばれるイエバエ科に近い科が存在)で悪ければ伊藤修四郎先生が主張されたアブバエ科,アタマバエ科と,それぞれ改名すべきところです。

なお,Chrysopilus属(Chryso=金色の,金の;pilus=毛)は学名のように多くの種で体に金色,銀色,黒色などの長い毛が生じていることに基づいた命名でしょう。

あなたが描かれた図(かなり詳細に正確に描画されています)のように,この仲間の翅脈はアブ類しては典型的というか原始的な翅脈相を示しています。一番前の先が二股に分かれている脈だけが,実物では翅の根元から分かれた独立の脈(前から亜前縁脈と第1径脈)です。

Re: 何というハエでしょうか。 投稿者:むいむい 投稿日:2009/08/24(Mon) 23:52:51 No.5882  引用 
どうもありがとうございます。勉強になります。

カ類とアブ類とハエ類には明確な見分け方がないのですね。
なんだか驚きです!!
種類を調べてみて、「あ、これはアブだった。」ってわかるんですね。
翅の絵は間違っていてすいませんでした。
光の加減で脈が分かれているように見えてしまったようです。

オオイエバエでしょうか? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/08/21(Fri) 13:26:09 No.5865 ホームページ  引用 
 2ヶ月ほど前の6月25日に我が家の庭(東京都世田谷区西部)で撮影したハエです。チョッカイを出しても遠くへは逃げず、かなり人なつっこい?ハエでした。
 少し怪しげですがイエバエ科に落ち、「日本のイエバエ科」にある亜科への検索でウロウロした結果イエバエ亜科となり、最終的にオオイエバエに落ちました。翅脈はオオイエバエによく似ていると思います。
 そこで今度は、オオイエバエ(Muscina stabulans)の記載を読むと、体や翅の色などではほぼ一致するのですが、胸部や脚の剛毛が一致しません(略号の意味の分からないものが多少あります)。特に記載にあるdc:3+4は2+3の様に見えます。
 このハエは本当にオオイエバエでしょうか。宜しく御教示下さい。


Re: オオイエバエでしょうか? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/08/21(Fri) 13:27:48 No.5866 ホームページ  引用 
 横から

Re: オオイエバエでしょうか? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/08/21(Fri) 13:28:56 No.5867 ホームページ  引用 
 同じ様な写真ですが、少し前から

Re: オオイエバエでしょうか? 投稿者:ハエ男 投稿日:2009/08/21(Fri) 16:03:34 No.5868  引用 
翅脈のM1+2がオオイエバエでは前方に向けて湾曲していると思うのですが、この画像では湾曲していません。(オオイエバエではないと思います。)

また腹胸側板剛毛が正三角形(または二等辺三角形)に配置されているように見えますので、Phaonia属の一種になるのではないでしょうか。画像は♀なので、とりあえず、ここまででしょうか・・・

Re: オオイエバエでしょうか? 投稿者:ウミユスリカ 投稿日:2009/08/22(Sat) 02:08:17 No.5869  引用 
あと、オオイエバエ属にはオオイエバエ自身を含めて、小楯板の先端部分が地色の黒色を失って赤褐色〜淡褐色〜黄色の半透明になるものが多いのが特色です(クロオオイエバエでは脱色の程度が低く不明瞭)。

私はPhaonia属とともにHelina属の可能性も捨てがたいと思います。

Re: オオイエバエでしょうか? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/08/22(Sat) 10:13:03 No.5870 ホームページ  引用 
 ハエ男様

 M1+2はハッキリと前方に曲がっているのですが・・・。或いは、これまでのご経験から、全体的な印象がオオイエバエとは異なると言うことでしょうか。

 また、「日本のイエバエ科」に拠ると、英文でも和文でもPhaoniaには強いpd剛毛があると書かれています。写真のハエにはありませんので、Phaoniaではないと思うのですが・・・。


Re: オオイエバエでしょうか? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/08/22(Sat) 10:21:03 No.5871 ホームページ  引用 
 ウミユスリカ様

 此方に投稿する前にWeb上のオオイエバエ(殆どは誤り)の小楯板を見てきましたが、確かに先端部が添付写真よりはハッキリ薄くなっていました。この程度は個体差かと思ったのですが・・・。

 また、「日本のイエバエ科」のHelina属の記載を読むと、「arista short or long pubescent」とあります。写真のハエでは明らかに触角刺毛は長く羽状ですから、一致しません。


Re: オオイエバエでしょうか? 投稿者: 投稿日:2009/08/22(Sat) 14:17:40 No.5872  引用 
アーチャーン様

う〜ん・・・見た目オオイエバエっぽくないですね。特に、ウミユスリカさんも指摘なさってますが、小楯板の色に違和感があります。お示しになった画像では小楯板の周縁部の色彩が異なっていてV字型に見えますが、Muscina属の小楯板は先端部が淡色になるので、その点でも合わないと思います。

翅脈に関してはMuscina属に似ていますが、曲がり具合がそこはかとなく違う気がします。確か、ハナゲバエの仲間でこんな感じの翅脈のものがいた気がするので、Dichaetomyia属に1票入れておきます。

Re: オオイエバエでしょうか? 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/08/22(Sat) 16:04:41 No.5874 ホームページ  引用 
 猫又、ハエ男、ウミユスリカ様

 もう一度、圖鑑や外国の信頼できそうなサイトにある写真を見てみましたが、どうもオオイエバエの翅は写真のハエのものよりもかなり細長く、M1+2脈は翅端に少し沿う感じで前方に曲がっています。また、小楯板はかなりモッコリとしている様です。

 どうも、何処かに基本的な誤りがある様です。始めからやり直すことに致します。

 御指摘有り難う御座いました。

アシナガキンバエ(Dolichopus n... 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/07/24(Fri) 08:55:46 No.5759 ホームページ  引用 
 以前から気に掛かっていることなのですが、写真の虫やこれに酷似する虫は多くのサイトでアシナガキンバエ(Dolichopus nitidus)とされています。
 北隆館の新訂圖鑑に書かれているアシナガキンバエ(2391)の解説には、「体長5〜6mm。♀の顔は頭幅の1/4内外であるが♂では狭い。(中略)M1+2脈は分岐せず、(中略)中脛節の先端には5棘毛を、また、後脚第1付節には背棘毛を生ずる(後略)」と書かれています。しかし、この虫の体長はこの辺りでは通常3〜4mm弱、♂の正面からの写真はありませんが、頭頂部の幅は♀と殆ど変わらず(かえって少し広い感じ:http://wolffia.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_9bb1.html)、M1+2脈からはほぼ直角に曲がるところでM2脈が出ている様に見えます。また、写真からはハッキリしませんが、中脛節端に棘毛が5本もある様には感じられません。
 アシナガバエ科は研究が非常に遅れていると聞いております。Dolichopus属は九大目録や此方の目録には3種しか載っていませんが、過去ログのNo.4315でアノニモミイア氏が「本属(Dolichopus)は日本だけで数十種以上生息しています」と述べておられます。
 写真は虫は本当にアシナガキンバエなのでしょうか。宜しく御教示下さい。
 (2009/07/04:東京都世田谷区西部で撮影、体長3mm弱、前翅長約3.0mm)


Re: アシナガキンバエ(Dolichop... 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/07/24(Fri) 08:56:50 No.5760 ホームページ  引用 
横から

Re: アシナガキンバエ(Dolichop... 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/07/24(Fri) 10:26:38 No.5763  引用 
アーチャーンさん、少々長くなりますが、あなたの疑問にお答えします。

Dolichopus属については新訂原色昆虫大図鑑第3巻の2390にDolichopus属の形質をしめしておきました。同書のアシナガバエ科の中で2391のアシナガキンバエだけは笹川先生のご担当で、これは旧版からの継承です。他の種は私が新しく図示解説したものです。

Dolichopus属はご指摘のようにかつてアノニモミイアとして日本に数十種が生息していると書きました(このハンドルネームは気分次第?で用いています。最近はどちらかと言えば文責が大きい場合は本名使用)。笹川先生がD. nitidusにアシナガキンバエという和名を用いられていますが、この学名と和名の組合せは、すでに素木得一先生が北隆館の日本昆虫図鑑(1950、線画の)で用いられていますし、素木先生はその旧版の日本昆虫図鑑(1932)でも同様です。この本には当時の日本(台湾を含む)から12属にわたってアシナガバエ科が解説されています。

戦後の日本昆虫図鑑を見ると、アシナガバエというのはD. nitidusだけかのような印象をもたれると思いますが、Dolichopus属だけでも相当数の種が日本には生息していますし、ましてや科全体となれば多数の属と恐らく数百種の種が生息しているでしょう。

というわけで、D. nitidusに単にアシナガバエと言う和名を与えるのは誤解を招く可能性があります。アゲハチョウ科でPapilio xuthusに対してアゲハという和名を与えるようなもので、最近はナミアゲハという固有の名称が用いられています(テングチョウのようにテングチョウ科の中で日本産が1種であれば問題はないのですが)。

本題ですが、あなたの写真の種は新訂原色昆虫大図鑑第3巻の2395のマダラホソアシナガバエ(マダラアシナガバエ)Condylostylus nebulosusが含まれるホソアシナガバエ亜科(ヒゲナガアシナガバエ亜科Sciapodinae)の1種で、多分Sciapus属の1種でしょう。この属にも日本列島にはかなりの種が生息していますが、ほとんど分かっていません。この亜科はヤドリバエ科に似て、M1+2脈が強く前方に屈曲するのが大部分です。

なお、Dolichopus属の種の識別は脚の形状、触角の色彩、脚の色彩、雄交尾器の尾角葉の形状などを詳細に見ないと分かりません。そのために、新訂図鑑の写真と解説だけではD. niidusを同定するのは不可能でしょう。日本産のDolichopus属の種の中で確実に同定できると言う点から、私はD. plumipesを解説したわけです。この種(属)の解説で448ページの右欄上から5行目の前付節は後付節の間違いでして、この部分の背面に剛毛を生じるのがDolichopus属を近似属から区別する特徴です。

Re: アシナガキンバエ(Dolichop... 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/07/24(Fri) 12:00:24 No.5764 ホームページ  引用 
 三枝先生
 
 早速の御回答有難う御座います。
 やはり私の杞憂が的中した様ですが、亜科まで違うとは驚きました。Web上のサイトで「アシナガキンバエ」としている虫の多くはこの写真の虫に酷似していますから、殆どは誤りである可能性が大と言うことになります。
 投稿する前に、新訂圖鑑のD. plumipesの解説にあるDolichopus属の特徴を読んだのですが、中剛毛は別の写真から2列の様でしたが、背中剛毛は6本より少ない様に思え、また、中後腿節の亜端剛毛も確認できませんでした。
 また、このサイト上で「アシナガバエ」をワード検索をして一通り目を通して置きましたので、前付節が後付節の誤りであるとの記事も読んでおります。上の写真ではこの第1付節の剛毛が見えないのですが、付節本体と重なっている可能性もあるので敢えて触れませんでした。
 ところで、Sciapus属の決め手は何処にあるのでしょうか。写真は他にもありますので、もう少し詳しく検討出来ればと思います(3枚目の写真を続けて投稿しようとしたところ、「迷惑投稿」と見なされて掲載できませんでした)。
 
 写真だけでは困難であることは重々承知致しておりますが、何卒宜しく御指導下さい。

Re: アシナガキンバエ(Dolichop... 投稿者:アノニモミィア 投稿日:2009/07/29(Wed) 09:51:58 No.5780  引用 
Sciapusに関するお尋ねですが、前便で多分Sciapusの1種であろうと述べました。これは少々その場限りのような面がありまして、写真の種が含まれる亜科Sciapodinaeの属の分類は1994年にBickelによって改定されています。これに基づいて本亜科の標本を同定しようとすると、標本をさまざまな角度で観察する必要があります。

Sciapusについていいますと、後腿節のみに前亜端剛毛を持つ;前胸側板に強い腹剛毛を生じる;ac剛毛が著しく弱いか、これを欠く;小楯板側剛毛が短く毛状である、というのが識別形質です。

あなたの写真の個体にやや類似した手元の標本を調べたところ、これらの形質の一部が見られないので、これはSciapus属の種ではないようです。とすると、あなたの種も本属ではないかもしれません。

いずれにしても、日本列島にはこの亜科の属は少なくとも数属は生息していると思われます。正確な同定は、あなたの方針には合わないでしょうが、標本にして、下記のBickelの論文の検索表(53-56ページに検索表がある)を引かないと、属の決定は困難だと思います。

Bickel, D. J., 1994. The Australian Sciapodinae, with a review of the Oriental and Australian faunas, and a world conspectus of the subfamily. Records of the Australian Museum, Supplement 21.

なお、Sciapodinaeの大部分の属の特徴は、中室から生じるM脈が2分して明確にM1とM2脈に分岐することです(Bickelは後の脈をM2脈と同定していますが、あるいはもともと分岐していないM1脈が中途で前方に屈曲することで、屈曲部から二次的な翅脈が生じているのかもしれません。このような例はヤドリバエ科やニクバエ科などにも見られます)。

Re: アシナガキンバエ(Dolichop... 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/07/30(Thu) 16:26:28 No.5783 ホームページ  引用 
 三枝先生
 
 SciapodinaeとSciapusに関する知見、有難う御座います。

 今回添付した写真を見ますと、後腿節に前亜端剛毛と思しきものは認められず、前胸(前?)側板に下向きの剛毛と思われるものが見え、また、添付2番目の写真を見ると、弱いac剛毛が2列ある様に思えます。小楯板側剛毛については良く分かりませんが、5760の写真を見ると、強い亜端?剛毛があります。何分にも写真が鮮明でないので、Sciapusか否か、判断に苦しむところです。

 ところで、新訂圖鑑にはDolichopusのM1+2脈は中央で2回湾曲したあと、R4+5脈と平行かこれに近づくと書かれております。圖鑑の図版や、Web上の信頼できそうなDolichopodinaeの写真を見ると、何れもM脈の曲りは余り大きくありません。一方、Web上の「アシナガキンバエ」或いは「Dolichopus nitidus」の写真を調べてみますと、見た限りでは、外国のサイトを含めてM脈は何れも添付写真の様なヤドリバエ的な形をしています。「Sciapodinaeの大部分の属の特徴は、中室から生じるM脈が2分して明確にM1とM2脈に分岐すること」とのお話ですが、Dolichopodinaeにはこの様なヤドリバエ的なM脈を持つ種はいないのでしょうか。居ないのであれば、Web上の「アシナガキンバエ」は殆ど全部亜科を間違えていると言うことになります。Web上で誤った情報が流れ混乱を引き起こしたことはこれまでにも多々あると思いますが、これ程大規模に誤った例は他に無いのではないかと思います。

 また、新訂圖鑑のアシナガキンバエの図版は「笹川先生のご担当」で旧版の儘らしく、先生が追加された写真と較べて精度が低く、細部が良く分かりません(かなり「毛深い」様です)。本物のアシナガキンバエDolichopus nitidusの精緻な写真の所在を御存知でしたら、御紹介いただけないでしょうか。

 些かくどい様ですが、私自身Weblogで「アシナガキンバエ」として誤掲載しておりますので、大変気に掛かります。何卒御見捨てなく御指導賜る様御願い申し上げます。


 少し前ピン+ピクセル等倍なので相当に酷い写真です。


Re: アシナガキンバエ(Dolichop... 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/07/30(Thu) 16:28:28 No.5784 ホームページ  引用 
 真っ正面からです。胸背に見えるのは、ac剛毛とdc剛毛だと思います。
 また、頭頂に剛毛を伴う隆起が見えます。


Re: アシナガキンバエ(Dolichop... 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/08/01(Sat) 15:53:33 No.5791  引用 
「新訂圖鑑のアシナガキンバエの図版は「笹川先生のご担当」で旧版の儘らしく、先生が追加された写真と較べて精度が低く、細部が良く分かりません(かなり「毛深い」様です)。本物のアシナガキンバエDolichopus nitidusの精緻な写真の所在を御存知でしたら、御紹介いただけないでしょうか。」
とのことですが,

ここにParent (1938)のFaune de France 35 Dolichopodidaeから引用したD. nitidusの翅と♂交尾器尾角葉の図を示しておきます。このように尾角葉が他の多くの同属種に比べてたいへん細く,しかも基部に向かってほぼ一様に細くなっている点はたいへん特徴的です。私のDoiichopusのコレクションの中にはこれに相当する標本はありません(だからと言って,日本に分布していないと断言しているわけではありません)。
新訂原色昆虫大図鑑のD. nitidusの写真は旧版のそれをスキャンして製版したと言われていますので,旧版よりますます悪くなっています。(かなり「毛深い」様です)とあなたは印象を述べていますが,それは標本そのもののためではないでしょう。Dolichopusに毛深い種はありません。

「新訂圖鑑にはDolichopusのM1+2脈は中央で2回湾曲したあと、R4+5脈と平行かこれに近づくと書かれております。」

この点はD. nitidusの翅の図でM1+2脈をみて下さい。この脈が途中で二回湾曲ないし屈曲をすることを示しています。Dolichopusの中でもこの湾曲の程度が弱いものもあります。しかし,Sciapodinaeの多くの属のようにこの脈が途中で大きく離れていくような2分岐をすることはDolichopusではありません。なお,「これに(R4+5)に近づく」というのは,ヤドリバエ科やSciapodinaeのようにM1+2の両分岐が強く離れて,前枝がR4+5脈に強く接近することを言っているのではありません。前枝がR4+5脈に少しずつ接近する,記載用語でgently convergent, weakly convergentと言う程度です。

なお,BickelはSciapodinaeでM1+2脈が分岐するのを,前がM1,後がM2としています。これが妥当か否か,私はかなり懐疑的(どちらかといえば否定的)です。
ましてや,Dolichopusの場合には,この脈が緩やかに2回湾曲をした段階から,更に屈曲の状態に移行したものと解釈すべきで,翅脈が屈曲すると,双翅目ではしばしば屈曲部から短い(時には長い)2次脈が生じることは頻繁に起こります。D. zigzagという種ではこれがひどくなったもので,このような種名が付けられています。
 もちろんヤドリバエ科でSciapodinaeのような翅脈のものがありますが,本科にM2脈が存在するとは全く考えられず,M1+2脈の基部と同方向に伸びている部分は2次脈です。

「Dolichopodinaeにはこの様なヤドリバエ的なM脈を持つ種はいないのでしょうか。居ないのであれば、Web上の「アシナガキンバエ」は殆ど全部亜科を間違えていると言うことになります。」

その通りです。もしSciapodinaeのような翅脈のものを,種としてのアシナガバエD. nitidusと同定しているのであれば,おっしゃるとおり亜科も間違っています。

「今回添付した写真を見ますと、後腿節に前亜端剛毛と思しきものは認められず、前胸(前?)側板に下向きの剛毛と思われるものが見え、また、添付2番目の写真を見ると、弱いac剛毛が2列ある様に思えます。小楯板側剛毛については良く分かりませんが、5760の写真を見ると、強い亜端?剛毛があります。何分にも写真が鮮明でないので、Sciapusか否か、判断に苦しむところです。」

やはり,この個体はSciapusではなくて,これに類似した私の標本からはんだんするとChrysosomaの種である可能性が高いでしょう。

BickelからSciapodinaeの日本と関係すると推定される属の検索表を作成しましたので,これを参考にして同定されたらいかがでしょうか。


Re: アシナガキンバエ(Dolichop... 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/08/01(Sat) 15:56:13 No.5792  引用 
Sciapodinaeの亜科の検索表です。テキストファイルなので見ずらいと思います。

添付:5792.txt (5KB)

Re: アシナガキンバエ(Dolichop... 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/08/01(Sat) 18:46:54 No.5793 ホームページ  引用 
三枝先生

 Dolichopus nitidusの翅脈と雄交尾器の図式、Sciapodinae亜科の検索表、並びに拙疑問に対する詳細な御回答、眞に有り難う御座います。これからは西の方に足を向けて寝ることは出来なくなりました。

 本物のD. nitidusの写真が無いどころか、アシナガバエ科で新種の記載もされ、また、十万点のオーダーで双翅目の標本をお持ちと思われる先生の御手元に標本が無いとは、大きな驚きです。D. nitidusは余程の珍種なのでしょうか。
 D. nitidusのM脈は、Pakenya氏がNo.4312に掲載されているDolichopusのM脈とよく似ています。DolichopusのM脈の離れ方はヤドリバエの様な2分岐的な離れ方ではなくかなり緩やかなものらしいと思っておりましたが、先生のお話で確証が得られました。このことは、亜科Dolichopodinaeまで拡張して宜しいのでしょうか。

 私の撮ったアシナガバエの所属については、先生の検索表を使って、今後ジックリ検討してみたいと思います。

 取り急ぎ、御礼まで。

Re: アシナガキンバエ(Dolichop... 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/08/01(Sat) 20:13:58 No.5794  引用 
Dolichopodinae亜科ではDolichopusの多くの種のようにM1+2が強く曲がるものはあまりありません。多くは緩やかに湾曲するか,直線状です。しかし,この脈はDolichopusよりずっと強くR4+5に接近するものがあります。

なお,私が5763でD. nitensと誤記しましたので,すべてD. nitidusに訂正しておきました。

素木先生のD. nitidusは♂交尾器の側面図がありますが,Parantの図とはやや異なるように見えます。

Re: アシナガキンバエ(Dolichop... 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/08/01(Sat) 21:26:26 No.5795 ホームページ  引用 
三枝先生

 早速の御回答有難う御座います。

 これまでのお話から、DolichopodinaeにはM1+2脈がヤドリバエ的に曲がる種は居ないと考えて問題ないものと理解致します。
 最初にD. nitidusにアシナガキンバエという和名を用いられた素木先生(謦咳に接したこともなく、御指導を受けたこともありませんので、先生と呼ぶのは僭越なのですが・・・)の図と、Parantの図(Fallenの原記載はどうなのでしょうか)がやや異なる様に見えるとのお話ですが、それでは和名アシナガキンバエが本当にD. nitidusに相当するか否かについて疑問があり、もっと研究が進まないと和名アシナガキンバエの正体は不明と言うことなのでしょうか。

 この”ニセ”アシナガキンバエの件で、双翅目と言うのは全く厄介な?連中であることを改めて実感いたしました。もう少し若く体力と時間があれば、アシナガバエ科の研究をしたいと思う位です。

 御指導有難う御座いました。

Re: アシナガキンバエ(Dolichop... 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/08/05(Wed) 17:38:41 No.5838 ホームページ  引用 
三枝先生

 先生の作成されたSciapodinae亜科の検索表を使って、写真の虫を検索してみました(此処に掲載していない写真も参照しています)。

 腿節には強い前亜端剛毛は認められず、「M2脈」があり、前額に剛毛を持つ盛り上がったマウンドを持ち、触角刺毛はほぼ背位で、触角梗節には背側と腹側に刺毛が認められ、胸背には4対のdc剛毛がある様に見えます。また、中室横脈(m-m)は湾曲せず、触角刺毛の長さは体長の1/4程度、前腿節と前脛節には短い刺毛はあっても剛毛と言える程の強い刺毛は見当たりません。
 これらから判断すると、先生の仰るChrysosomaではなく、マダラホソアシナガバエと同じCondylostylusとするのが一番妥当の様に感じられます(小楯板には1対の強く長い剛毛がありますが、もう1対は良く分からず、強い剛毛の間に微かにそれらしきものが認められるだけでした)。

 先生に異説を称えるなど、甚だ恐れ多いのですが、先生は如何お考えでしょうか。

Re: アシナガキンバエ(Dolichop... 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/08/14(Fri) 06:21:02 No.5857  引用 
「前額に剛毛を持つ盛り上がったマウンドを持ち」の特徴が写真ではその通りに認識できないために,Condylostylusに誤同定したためでしょう。あなたの写真ではこの特徴は確認できません。このあたりが双翅目を同定する際の生態写真による写真判定の限界かと思います。

この特徴はマダラホソアシナガバエCondylostylus nebulosusを採集されるか,殺すのが躊躇されるのなら容器に入れて冷蔵庫などに入れて動きを止めてから,その部分を拡大撮影されて,確かめたらいかがでしょうか。本種はこの時期に林縁の下草や潅木上にきわめて普通です。

Re: アシナガキンバエ(Dolichop... 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/08/15(Sat) 08:43:45 No.5859 ホームページ  引用 
三枝先生

 御回答有難う御座います。
 
 先生が写真の虫に相当する標本全体を御覧になって判断されていることが間違っている筈はありません。しかし、私にはマウンドから剛毛が出ている様に見え(添付写真)、中室横脈は殆ど真っ直ぐ、且つ、前腿節と前脛節には剛毛と言えるほどの強い棘毛は見えないので、Chrysosomaとは思えませんでした。どうも私には、納得が行かないと相手構わず質問をしてしまう性癖がある様です。何卒御寛恕下さい。しかしながら、検索表を引くのは中々難しいものであると改めて実感致しております。
 
 
 なお、添付写真はピクセル等倍なので、かなり酷い画質になっています。


Re: アシナガキンバエ(Dolichop... 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/08/15(Sat) 08:49:08 No.5860 ホームページ  引用 
 マダラホソアシナガバエと思われる虫の頭部(ピクセル等倍)です。昔撮った写真なので余り精度が高くありませんが、かなりハッキリとマウンドの上から剛毛が出ていることが分かります。

 (07/06/15:東京都世田谷区西部で撮影)


Re: アシナガキンバエ(Dolichop... 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/08/15(Sat) 14:26:00 No.5862  引用 
C. nebulosusの頭部の拡大写真を示しておきます。これではっきりわかるはずです。細毛はかなりぼけて写っていますが,左右1対の瘤状隆起の上に生じ,そこから頭頂剛毛が生えていることが分かると思います。せめてこの程度の写真でなければ,形質を正確に判断するのは困難で,あなたの写真では細毛が生じていることは私にはほとんど把握できません。この点の齟齬は下記をごらんください。

あなたはマウンド(瘤状隆起)の種類とそこに生える刺毛について誤解しています。
「前額は毛を生じる盛り上がったマウンドをもち,ここに強い頭頂剛毛を生じる」と検索表にしめしました。頭頂剛毛は頭頂の両側に生じる各1本の剛毛です。頭頂の両側,複眼に接してマウンドがあり,ここに細毛を生じ,また頭頂剛毛が生じている,と言う意味です。

恐らくあなたは,単眼剛毛が生じている頭頂中央の単眼瘤を,頭頂剛毛が生じているマウンドと誤認して,しかもこの形質で重要なマウンドに毛(細毛)が生じることを,剛毛(あなたが示しているのは多分単眼剛毛)が生じると誤認したのでしょう。

このスレッドは長くなりましたので,私の投稿はここで終わりとします。


Re: アシナガキンバエ(Dolichop... 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/08/15(Sat) 16:01:41 No.5863 ホームページ  引用 
三枝先生

 全く仰るとおりです。単眼瘤が拡大して弱い単眼剛毛と一緒に強い頭頂剛毛が生じていると思っておりました。複眼に接して左右2個のマウンドがあるとは思いもよりませんでした。これは明らかに通常の生態写真の限界を超えています。

 お陰様で漸く疑問が解消しました。先生には私の稚拙かつクドイ質問に一つひとつお答え下さり、御礼の言葉も御座いません。

 先日、また別のアシナガバエと思われる写真を撮りました。何れ此方の御世話になることと思います。何卒、今後とも御見捨てなく御指導賜る様御願い申し上げます。

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