日本昆虫目録双翅目の疑問点のスレッドへの追加です.
前スレが長くなりましたので,新スレにします. Lauxaniidaeシマバエ科 P.598 Luzonomyza属とP.604 Trigonometopus属の双方にbrunneicosta Malloch, 1927がある.P.604側が古い情報のため削除が必要. P.601 Prosopophorella属がLauxaniinae亜科にあるがHomoneurinae亜科の誤り. P.601 Protrigonometopus okinawanusはP.603 Shatalkinella okinawanusに変更されている.Protrigonometopus側を削除.
Rhagionidae シギアブ科
下記2種類が重複 P.376 Rhagio basalisは Chrysopilus matsumuraiのシノニム P.376 Rhagio sanjodakeanaはChrysopilus fenestratusのシノニム |
インスタ蠅様.
過去レスにもあるように,ヤドリバエ科の写真での同定は困難です. 恐らく,Phyllomya属の可能性が高いと思います. なお,Phyllomya属を含め,ほとんどのヤドリバエには和名はありません.
茨城@市毛さん、ご教示深謝!!
ヤドリバエ科の写真での同定は困難・・・ 納得了解です。失礼UPで済みませんでした。 |
uesugi様.
Clitellaria obtusaハラビロミズアブの幼虫がクサアリ類の巣に寄生するのはよく知られていますが,卵の表面構造についての報告はないようで,判断できません. 宮谷(2000)の報告では,クサアリモドキの巣口近くの広葉樹の枯れ葉に82卵の卵塊を産卵し,卵は白色で1.37mmx0.37mmの長楕円形であったと書かれています. 宮谷秀明, 2000. ハラビロミズアブの幼虫の生態と産卵について. はなあぶ (9):65-70.
お調べいただき有難うございます。
「アリの巣の生きもの図鑑」(東海大学出版会2013)ではハラビロミズアブは樹皮下やコケの中に産卵すると書かれていますが、これは樹皮の上に産卵されていることと、メスが見られる時期が4月とされていないことなどで異なるようです。孵化を待ってみます。 |
はじめまして。先日、近畿の山でタイトルのハエを採集しました。背面のボーダー柄の模様と特徴的なM1脈が気になり、MNDで検索したところ、Strongygaster属になりました。
日本昆虫目録によると、Strongygaster属には、S.globulaのみが記載されていましたので、本種をネットで検索したところ、Diptera.infoに写真(参照URL)がありました。これがS.globulaであるかは分かりませんが、そうであるなら、タイトルのハエとは違う種に見えます。 検索が間違っているのかと思い、ネットでヤドリバエの写真を眺めていたところ、Graphogaster vestitaという似たハエが見つかりました。ただ、MNDではStrongygaster属とGraphogaster属は最初の選択肢(Prosternumに刺毛があるかないか)で分かれ、タイトルのハエにProsternumに刺毛がないので、Graphogaster属とするには違和感があります。 同定が行き詰まった上、そもそもヤドリバエなのかというところから自信がなくなってきました。タイトルのハエについて、何かご教示いただけないでしょうか?
フルグラ様.
色々なHPで新北区の検索で調べている方が多いので仕方がないのでしょうが,下記の旧北区の検索で調べてみては如何でしょうか? http://www.naturkundemuseum-bw.de/sites/default/files/forschung/user_129/TschorsnigRichter1998.pdf その他,東洋区のキーも公開されています. https://www.biodiversitylibrary.org/part/78194#/summary ヤドリバエ科の場合,新北区には303属1345種(Wood,2004),旧北区には398属1552種(Herting, 1984)と多数の属が分布しており,旧北区に分布する属のうち176属は固有の属とされています(Tschorsnig & Richter, 1998)ので,新北区の検索に含まれていない属が多すぎます. なお,日本昆虫目録(2014)には183属503種が収録されていますが,その後嶌・篠永(2014)や嶌・原(2016)やでいくつかの属が追加されています.
茨城@市毛様
お返事ありがとうございます。MNDでヤドリバエを検索することの難しさがよく分かりました。教えていただいた旧北区と東洋区の検索表で再度検索し直してみようと思います。 旧北区の検索表をパラパラと見た感じでは、Rondania属になるかもしれないなと思いました。本属は、同じく教えていただいた嶌・篠永(2014)で追加された属で、北海道と岩手で未記載種が捕獲されているということなので、両先生にお聞きすると、更に進展があるかもしれないなと思いました。 またよろしくお願いいたします。
Arcona nishijimai (Mesnil)ではないかと思います(実物を見ないと正確にはわかりませんが).これはStrongygasterと近いか同じ属です(原記載ではStrongygasterです).非常に稀な種だろうと思います.A. nishijimaiはエゾマイマイカブリに寄生するとして記載されました.
ハエどしより様.
残念ながら,新北区と異なり旧北区のStrongygasteriniはr4+5脈の柄(petiole)が短いのです(CMPD Couplet 227). 理由は不明です. 西島氏が採集したエゾマイマイカブリに寄生していたという標本も見たことがあります.petioleは短かったです.
それにしてもよく似ていますね。Petioleの長さはともかくとして、Arconiaの新種では?まだこんなものが採れるのが驚きです.実物を見たら案外つまらないものだったりして……
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HMさま
これはHelophilus eristaloideus;アシブトハナアブのメスです。最も身近な種のひとつで、成虫で越冬するため冬でも暖かい日には姿が見られます。ほとんど年中見られるといってもいいかな。 なお、学名は比較的最近変わっており、古くからの図鑑とは一致しませんのでご注意を。
pakenya様
ご教示ありがとうございます。 学名の変遷についてまで教えていただき、たいへん勉強になりました。 今後ともご指導のほど、よろしくお願いいたします。 |
HMさま
このハナアブは、Syrphus torvus ケヒラタアブです。 この画像でも複眼に毛が生えているのが確認できます。
pakenya様
ご教示ありがとうございます。 毛が確認でき、たいへん勉強になりました。 今後ともご指導のほど、よろしくお願いいたします。 HM |
HM様.
写真のハナアブは,Criorhina takaoensisタカオハナアブです. フキノトウへの訪花は初めてみました.通常,ヤナギやカエデの花など木本の花で見ています.
茨城@市毛様
ご教示ありがとうございます。 訪花の傾向についても知ることができ、たいへん勉強になりました。 今後ともご指導のほど、よろしくお願いいたします。 |
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