2012.3.24菅平高原で採集したものです。気温はほぼ0度近い状態ですが、日差しが地表に届くようになると葉の上でSuilliaと思われるトゲハネバエとともによく見かけます。本種の記載論文を読んだのですが、翅に関しては完全に一致し、ほかもある程度一致していました。ご存知の方がおられましたら教えてください。
hehemanさま
こんにちは。 いろんな時期に採集すると、予想外の種が採れるので、私もとても好きです。(残念ながら、今年はさぼりぎみです) ↓この検索は試してみましたでしょうか? http://www.landesmuseum.at/pdf_frei_remote/ENT_0025_0041-0080.pdf 今年は、これでシマバエの同定に挑戦してみようかと思っています。 ご参考になれば幸いです。
ハグリッチ様
こんな検索表があったのですか。非常に参考になります。ありがとうございます。今年は菅平でひたすら採集し続けようと思います。 |
岩手県博の鈴木です。お世話になっております。
双翅目談話会用の掲示板は使えなくなっているようなので,こちらでお知らせをいたします。不適切でしたら削除しますのでお知らせ下さい。 3/17(土)から龍谷大学瀬田キャンパス内で,日本生態学会大会が開かれます。その中で,自由集会「見つめよう!訪花昆虫の多様性」を企画しました。 大石久志さんによる訪花性双翅目の御講演の他,さまざま面白いお話が聴けますので,御都合のつく方はぜひぜひ御参加下さい。 生態学会の会員でなくても,大会参加申込をしていなくても,無料で聴講できます。 <日時と場所> 3月17日(土)15:00-17:00 龍谷大学瀬田キャンパス8号館地下1階B102 <プログラム> ・双翅目ポリネーターの機能再評価に向けて ―高山送粉系を例に― 石井博(富山大・理) ・単独性ハナバチが優占する小笠原諸島の固有送粉系の現状 安部哲人(森林総研九州) ・双翅目における訪花性の研究の現状と課題 大石久志(双翅目談話会) ・日本産ハナバチ類の種多様性と図鑑出版計画 多田内修(九大・農) 大会公式ページ http://www.esj.ne.jp/meeting/59/index.html |
見た目からすると、ヤマトヤチバエだと思います。
種名にたどり着けないとのことですが、日本産水生昆虫を参照されてますか?。もしそうだとしたら、属への検索表の5番のキーに誤りがあるためそのままではたどりつけません(特徴の有無が逆になっているため迷子になる)。下記のように変更するといけるはずです。 5a 横線前翅背剛毛と小楯板直前の正中剛毛がない・・・6 5b 横線前翅背剛毛と小楯板直前の正中剛毛がある・・・8 ※ただし、フサヒゲヤチバエには横線前翅背剛毛があることから考えると、両方ある場合のみ8に進むのが妥当かと思います。
猫又さん,ありがとうございます.
ヤマトヤチバエは,三重県ではこれまで記録がありません. これからは山地にもどしどし出かけて行って,三重県産双翅目のデータを積み上げていきたいと思っています. 今後ともご支援ください. |
ユスリカであることは間違いありません。写真では頭部の眼斑も明瞭には判りません。が、エリユスリカ亜科Orthocladiinaeの様です。尾針台の特徴も明瞭ではありません。この部分のキチン化の状態も同定には重要な形質となります。Mentum(下唇板)が判れば、はっきりすると思います。時期的なこと、体長などを参照にすれはエリユスリカ属Orthocladiusかフユユスリカ属Hydrobaenusのどちらかでしょう。可能性としてはキソガワフユユスリカH. kondoi Sætherが最も高いでしょう。
エリユスリカ様
ご指導ありがとうございます。不鮮明な写真で申し訳ございませんでした。 お時間のある時でけっこうですので二つ教えていただけますでしょうか。 ◎下唇板による同定の仕方を学べる文献がありましたらお教えください。 ◎採集時に幼虫はハイイロゲンゴロウの死骸についていました。これは採食行動とみなしてよろしいでしょうか。 以上、たびたびで恐縮ですが、よろしくお願い申し上げます。 FS
下唇板による同定:下唇板の形状で、ある程度までは同定が可能です。ただし属レベルで。しかし、よく似たもの等も多々あり、これだけに頼って同定することはある程度の危険を伴います。文献としては色々な出版物があります。英語に抵抗がなければ、以下の文献があります。
1.Wiederholm, T. (ed.) 1983. Chironomidae of Holarctic region, Keys and diagnoses. Part 1. Larvae. Ent. Scand. Suppl. 19: 1-457. 他にもMmanual of Palearctic Dipteraがありますが、解説が丁寧なのは上述の文献です。 邦文としては、以下の3つを挙げることが出来ます。 1.ユスリカの世界:培風館 2.日本産水生昆虫:東海大学出版会 3.図説日本のユスリカ:文一総合出版 があります。 2番目のご質問 ハイイロゲンゴウの死体の状態はどうだったのですか?内蔵や筋肉が表に出ている状態だったのですか。後者の様な状態なら、摂食をしていたとも考えられます。ユスリカの食性は種によって多様です。この写真の幼虫は基本的にデトリタス食です。と言っても観察されたように他の生物の死体も食べます。さらに動物プランクトンなども食べます。雑食と考えて良いと思います。もちろん植物だけに依存する種もいます。
エリユスリカ様
丁寧にご教示いただきありがとうございます。心より感謝申し上げます。 ハイイロゲゴロウはそれほど腐敗は進んでいませんでした。しかし、家に持ち帰って一日でかなりふやけた状態になりましたので、実際には見た目以上に腐っていたのかもしれません。 文献を取り寄せて勉強します。ありがとうございました。 FS |
Trigonometopusで検索してみて、調べてみてください。なお、シマバエ科Lauxanideです。
アノニモミイア様、いつもお手数をおかけいたします。
Trigonometopusで早速検索いたしました。バグリッチさんのNo.5105のLuzonomyza sp.に似ていると思いました。 もう少し写りの良いフォトです
KT様
この種は、オス(だったような?)の尾端に牛の角状の構造が現れる種ですよね。 関東南部の平野部では常緑樹の葉裏で越冬する普通種に似ています。 HPに日本のシマバエのページがあります。 http://www.ecoris.co.jp//technical/tec_konntyuu/hae.html#no3 これを参考にされるますと、Luzonomyzaに行くと思います。 確認してみて下さい。
バグリッチ様、ありがとうございます。
ご教示いただいたHPで検索すると、4までいき、その後なのですが… ・触角が尖る…私の個体は尖っていないです ここまではいいと思うのですが ・額眼縁剛毛は前傾する…これは頭部中央の毛のことでしょうか、そうだとすれば短い毛は前傾しています(フォトでは分かりにくいですが) 迷ってしまいました…
KT様
『額眼縁剛毛は前傾する』の部分ですが、ご質問の頭部中央の短い毛は剛毛ではないと考えています。 複眼の脇に並んだ強く長い剛毛が額眼縁剛毛にあたると考えます。 この種と同一と思われる種は、明らかに後ろに傾斜していました。 しかしこれとは別の、触角のとがった Trigonometopusと思われる種で、手元にある標本では、前傾というより、(額面を水平において見たときには)ほぼ真上に向かっているようも見えます。 どこを水平と見るかで 変わるような気がしますので、今のところ、(額面を水平において見たときに)真上の場合はTrigonometopusと見ています。 このあたり、正確に確認していませんので、他にお分かりになる方がいらっしゃるかもしれんません。
バグリッチ様、ありがとうございます。私の勘違いが判明しすっきりしました。改めて検索すると、やはりLuzonomyzのようです。教えていただいたサイトによると日本産は2種となっていましたので、どちらかなのでしょうね。私は♀の採集だけなので、尾状突起のある♂が欲しいところです。
またご指導くださいませ。 |
久しぶりに投稿させて頂きます。
5月に茨城県の湿地で採集したのですが、ダルマメバエでよろしいでしょうか? ご教授下さい。 よろしくお願いします。
なみは様.
ダルマメバエで間違いありません. 今のところ,茨城では2例目の記録だと思います. 茨城@市毛
市毛様
ありがとうございました。 採集した時はアナアキハナアブ類かと思いました。ダルマメバエは湿地にいる種なのでしょうか?
なみは様.
生態については良くわかっていないようです. Maeta(1993)Japanese Conopidae (Diptera) : Their Biology, Overall Distribution, and Role as Parasites of Bumble Bees (Hymenoptera, Apidae)によれば,Dalmannia signataダルマメバエはフタモンカタコハナバチLasioglossum(Lasioglossum) scitulumに寄生することが記されています.
市毛様
返信が遅くなりました。 生態はよく解らないのですね。 ありがとうございました。 今後ともご教授よろしくお願いします。
岩手の鈴木です。久々にここに来ました。
フタモンカタコハナバチは田や池など水辺に営巣するそうです。このハチに特異的に寄生するならば,「湿地にいる」と言えそうですが。フタモンカタについては下記の文献がある,と教えていただきましたが,残念ながら未見です。 前田康生ほか(2001)「フタモンカタコハナバチの生態及び社会性に関する若干の知見」中国昆虫14: 11-19. |
6月に岡山平野の河川敷で採ったEutolmus sp.♀です。
ウスグロムシヒキ Eutolmus rufibarbisに似ているものの、腹端の形などが違います。 河川敷などでは結構普通にとれる種です。 正体がわかるでしょうか?
斉藤@岡山
こんにちは。 本種は小さいムシヒキアブではありませんか? 体長をご確認お願いいたします。 オスが欲しいところです。
斉藤@岡山さま
私にはチャイロムシヒキ Eutolmus brevistylus の♀に 見えるのですが、脛節の色は明るい褐色でしょうか? ムシヒキアブ図鑑のチャイロムシヒキの画像が参考に なると思います。 http://www3.kcn.ne.jp/~tgw/m-index2-j.htm ケンセイ@自宅
バグリッチ様
レスありがとうございます。 体長は18mmです。 スケール入りの横向き画像を載せます。 ♂もあれば良かったのですが、採れたのは♀1頭だけでした。 ケンセイ様 大変お忙しいところ、レスありがとうございます。 脚は脛節の一部を除き、ほとんど真っ黒です。 もしかしたら、黒化個体なのかもしれません。 ムシヒキアブ図鑑のチャイロムシヒキとも、腹端の形態が違っているように思いますが、これも変異の範疇なのでしょうか。
斉藤@岡山さま
脛節が真っ黒ならばやはりウスグロムシヒキではないかと・・・ 自分はチャイロとウスグロ以外のEutolmus属は認識しておりません。 ケンセイ@♂はウスグロっぽいですね
ケンセイ様
コメントありがとうございます。 ウスグロ♂は、ゲニの前の第7腹板が後方に伸びるはずなのですが、写真の個体は伸びていません。 機会があれば、次こそ♂の捕獲を狙ってみます。
斉藤@岡山さま
はじめまして、宇津木と申します。 斎藤さまがおっしゃるようにEutolmus属でしたら第8腹板が後方に伸長しますので、八丈島でとれたものはEutolmusではありません。八丈島のものはハナアブ(7) 7-18の 八丈島のムシヒキアブにのっているEpitiptus属の不明種と思われます。ちなみにEpitiptus属は現在Tolmerus属のシノニムになっていますので八丈島のものはTolmerus sp. でよいと思います。 ただ岡山のものと八丈島のものが同種であるかはこの写真では判断できません、またTolmerus属は近縁のMachimus属との区別が非常に難しいので、第8腹板の縁が円形に多少伸長していたらMachimus属の可能性もあります。ですので岡山のものはTolmerus sp. もしくはMachimus sp. というのが私の意見です。
宇津木さま、コメント有り難うございます。
というわけで、ムシヒキアブの専門家の意見なので参考になさってください>斉藤@岡山さま ケンセイ@ムシヒキアブ科もまだまだ未知の種がいますね
宇津木様
ケンセイ様 興味深いコメントをいただき、ありがとうございます。 ♂で伸びるのは第8腹板でしたか。 No.7546では勘違いして第7と書いてしまいました。 岡山のものはTolmerus sp. もしくはMachimus sp. とのこと。 属までの同定も、結構難しいのですね。 まだまだ精進せねばなりません。 今後とも宜しくお願い致します。 |
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