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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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Rhamphomyia spirifera? 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/06/19(Thu) 21:38:13 No.4612  引用 
 画像の種は、先日埼玉の山地で採ったRhamphomyiaです。
 R.spiriferaではないかと思っています。

 かなり特徴的な交尾器で、興味深いです。

 近似種情報などに関しまして ご教示いただけましたらありがたく存じます。

 宜しくお願い申し上げます。


Re: Rhamphomyia spirifera? 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/06/20(Fri) 06:25:10 No.4613  引用 
写真の種は同定されたようにRhamphomyia (Orientomyia) spirifera Freyのオスです.Orientomyia亜属のなかでも本種は分布が広い(本州中部から九州まで)わりにはどこでも個体数が少なく,散発的に少数個体が採集されるだけで,その結果群飛や配偶行動の詳細は全く不明です.雄交尾器背板葉が著しく前背方に伸びる点と挿入器がほとんど細い針金状に伸びる点ではもっとも特化しているといえます.

Orientomyia亜属は多系統的なPararhamphomyiaを除いてもっとも暖地性の亜属で,北限は本州中部ないし朝鮮半島中部で,南方では台湾平地,中国大陸南部まで分布しています.R. spiriferaの最近縁種はR. heterogynaだろうと思います.中部・関東には体肢とも黒色のR. retorsusやR. nigraccipitrinaが生息していますので,これらも埼玉県山地で採集可能かと思います.

本亜属の交尾中のペアは群飛の下の地上1m位の空間を飛翔し続けるので,ペアを見つけたらその近くの上空を注意深く探すと樹の枝の下に群飛集団を見つけることができると思います.大群飛の下には多数のペアが飛翔していて,これらを採集すると求愛餌も同時に手に入り,この中には高所で飛翔する昆虫が含まれていて,傷んではいるが稀な虫が採れることもあります.

Re: Rhamphomyia spirifera? 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/06/20(Fri) 21:30:18 No.4614  引用 
アノニモミイア様
 ご教示に御礼申し上げます。

 写真の種はRhamphomyia (Orientomyia) spiriferaとのこと、正しく同定できていて 嬉しいです。

 群飛集団は探してみたいです。
 大群飛の中に、高所飛翔の種が採れることがあるとは知りませんでした。
 ほんとに知らないことだらけです。

 引き続き宜しくお願い申し上げます。

ミヤマキガオモモブトハナアブ 投稿者:pakenya 投稿日:2008/06/05(Thu) 11:32:50 No.4576  引用 
こんにちは

新潟県魚沼市のいつものフィールドで、ミヤマキガオが採れました(5/28)。本種のカラー画像は本邦初公開!

本種の情報ははなあぶ誌を見ても僅かで、南アルプスなどの高山帯から知られているだけのようです。採集地点は標高998mのブナ林帯の小ピークで、キタゴヨウが混生してる樹林帯です。

ここでは昨年に引続きカオスジモモブトも採れました。やっぱり、宝の山のようです。


Re: ミヤマキガオモモブトハナア... 投稿者:pakenya 投稿日:2008/06/05(Thu) 11:38:42 No.4577  引用 
Geniの画像もつけます。

Surstylusは、はなあぶ17号に市毛さんが載せられたものより少し太めに感じますが、基本的な形は同じです。Cerciが丸っこいのも一致しています。

腹部第7腹板の突起はありません。

額突起がキガオよりずいぶん突出するので、顔つきも違いますね。


Re: ミヤマキガオモモブトハナア... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/06/05(Thu) 12:39:46 No.4578 ホームページ  引用 
pakenya様.

本邦2度目のカラー画像ですね;^_^)

中部山岳以外の情報が皆無ですが,本州の亜高山帯に広く分布していると考えています.
私は,栃木県奥日光で複数採集しています.

BleraやLejotaは,採り難い種類のようです.
山口ではBleraが多かったようですが,今年は環境が変化した為殆ど採れなくなったとの話です.

茨城でも,10年近くハナアブ採集に通っているフィールドで,昨年初めてニセヨコモンハナアブが採れ,今年はトゲモンハナアブのおまけが付きました.
反対に,フトタカオハナアブ等が著しく減少しました.

甲虫のように,種類ごとに採集テクニックを開発できれば良いのですが,ハナアブについては山頂や山頂直下のギャップに集まるのを採集する方法しかないようです.

また,大概のハナアブは,一度採集した場所で3〜5年程度は連続して採集出来ています.

Re: ミヤマキガオモモブトハナア... 投稿者:pakenya 投稿日:2008/06/05(Thu) 14:39:33 No.4579  引用 
市毛様

いやー、失礼いたしました、ハナアブの世界にしっかり雌雄の画像が出ていましたね。すっかり失念しておりました。

晴天日の山頂部には、多種多数のハナアブが集結していてとても楽しいのですが、山頂ではオスばかりの様で、メスがなかなか得られない感じですね。極力周辺の花に来ているものをチェックするようにしてメスも探しています。

カオスジモモブトのオスはこのようなヒルトップで得ましたが、メスは同じ山の裾で満開のウワミズザクラに飛来していました。

自分の標本台帳には、どのような状況で採集したのかを極力メモするようにしていますが、こんな情報も共有できると役に立つかもしれませんね。


それにしても、Spilomyia似のナガハナアブ:チャイロモモブトナガとかってに呼んでいます(はなあぶ22号に投稿したヤツです)は追加ができません。どんな習性なんでしょうね。

ではまた

Re: ミヤマキガオモモブトハナア... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/06/05(Thu) 21:39:06 No.4581 ホームページ  引用 
pakenya様.

そうですね.オスが山頂でホバリングやテリトリー行動を行い,やや下側で訪花しているメスが採れるパターンは良くあります.

また,チャイロモモブトナガと呼んでいるのは,Spilomyia属の1群で良いと考えています.
離眼的といっても,雌雄とも明瞭に離眼的な属とは異なり,オスの複眼が僅かに離れているだけですから,Mallota属などで時折見られるパターンと考えています.
したがって,訪花性が結構高いと思いますので,花狙いが良いのではないでしょうか.また,Spilomyia属のメスは朽木にも時折飛来し,それを狙ってオスがテリトリーを張ることがあります.
なお,栃木での採集例は山頂でのホバリングですので,こちらにも注意が必要と思われます.

Blera & Lejota 丼 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/06/16(Mon) 20:54:32 No.4607 ホームページ  引用 
pakenya様.

先週末,20年ぶりぐらいに山梨に行ってきました.
(茨城・日光地方以外に行くのも5年ぶりぐらいです;^_^)

 標高1700m程の山間部で,アイヅシモツケにBleraやミヤマキガオモモブトハナアブ が集まっているのを見つけ,付近一帯のアイヅシモツケを2時間近く採集してみました.
 ミヤマキガオモモブトハナアブ のオスは花に止まってメスを待ち伏せている個体が多く,時折花の周辺でチェイスを繰り返す個体を掬うとメスが入りました.雌雄の比率は1:8ぐらいです.
テネラル個体が結構混じっていたので,少々時期が早かったようです.

 やや標高の高い場所のミヤマザクラでもミヤマキガオモモブトハナアブが数頭採れました.

 それにしても居る所には居るものですね.


Re: Blera & Lejota 丼 投稿者:pakenya 投稿日:2008/06/18(Wed) 17:57:40 No.4611  引用 
す、す、すご!

でも、この画像、興味のない方には、ちょっとキモイかも。

Spheginaでしょうか? 投稿者:mahoro_s 投稿日:2008/06/14(Sat) 20:14:49 No.4589  引用 
盛岡の鈴木です。
見慣れない背板の紋がかっこいいので載せてみます。
2007年6月18日、岩手県滝沢村の湿性林のカンボクに訪花したものです。比較的大きく、全長8mmあります。


Re: Spheginaでしょうか? 投稿者:mahoro_s 投稿日:2008/06/14(Sat) 20:16:39 No.4590  引用 
側面です。

Re: Spheginaでしょうか? 投稿者:mahoro_s 投稿日:2008/06/14(Sat) 20:17:59 No.4591  引用 
背板のアップです。

Re: Spheginaでしょうか? 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/06/16(Mon) 20:25:48 No.4606 ホームページ  引用 
mahoro_s様.

 岩手のほうは地震で大変でしたね.
仕事日誌を見ると震度4と書かれており,こちら(水戸)と変わらず驚きました.ほんとに岩手は広いですね.

 さて,写真のハナアブは鈴木さんの御指摘どおりSphegina属の1種の♀です.腹部第1腹板を欠いているように見えるのでAsiosphegina亜属と思われます.

 Sphegina属は雌雄ともに体色に個体変異がある種類が多く,極端な場合は体が黄色い種類と黒い種類が同種の場合も有ります.写真のように腹部末端が赤くなるのも個体変異と考えています.♂は交尾器で分類が可能ですが,♀は同定が困難です.

 ヨーロッパでは,Sphegina亜属の♀を腹板各節の形状を元に分類する論文が出ていますので,同様の手法を使って根気良く調べれば判るようになるかもしれませんが,日本には20種近い種類が分布していますので,全ての種類について交尾中のペアを採集して確認するのはかなり難しいと考えています.

 高山性と考えられる種類はいないようなので,本州〜四国にかけては各県とも10種を越える種類が分布していると思います.ただし,亜高山帯に近い標高でだけで採集される種類が数種いるので,標高が低い千葉県等はやや少ないと思います.また,北海道や南西諸島には固有種が数種分布しています.

アイヅシモツケやコゴメウツギのような,散房状の比較的小さな花を好むようですが,このような花が無い場合はミツバウツギやヤマザクラのようなやや大型の花にも飛来します.

Re: Spheginaでしょうか? 投稿者:mahoro_s 投稿日:2008/06/17(Tue) 17:38:16 No.4608  引用 
市毛様、御教示ありがとうございました。
やはり♀は難しいのですね。20種近くもいるとは知りませんでした。
自分の調査地では少なくとも4種は認識できると思っているのですが、今後、ペアでの採集を心がけます。
この調査地でSpheginaが訪花するのは、なんと言ってもコバイケイソウです。あとはオニシモツケ、ヒメシロネ、カンボク、ミツガシワなどでも採りました。いずれも白い花ですね。

名前を教えてください 投稿者:naoi 投稿日:2008/06/13(Fri) 20:45:34 No.4587  引用 
突然の質問で恐縮です。
6/7神奈川県大和市の自然公園で見つけたものです。
ハエは皆目素人、綺麗なハエ(アブ?)ですが気になって仕方ありません。
名前を教えてください。


Re: 名前を教えてください 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/06/16(Mon) 15:14:26 No.4604 ホームページ  引用 
naoi様.

写真のハエはヤドリバエの1種で,Pentatomophaga latifasciaという学名です.和名はありません.

Re: 名前を教えてください 投稿者:naoi 投稿日:2008/06/16(Mon) 19:53:49 No.4605  引用 
茨城@市毛さん、お手数おかけしました。
Pentatomophaga latifasciaですか、和名がなく学名だけとは難しいものですね、それでも頭の中はスッキリしました。
有難うございました。これからもよろしくお願いします。

Clinocera属 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/06/14(Sat) 22:31:58 No.4592  引用 
こんちは。

 先週 埼玉の山地で採ったオドリバエです。

 自力ではオドリバエ科の Clinocera属と考えましたが、この属の日本産の種に関する情報が見つからず、一気に行き詰りました。

 本種に関する情報があればご教示いただきたく お願い申し上げます。
 ※そもそも Clinocera出ないかもしれません。
  そのときにもご指摘お願い致します。


Re: Clinocera属 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/06/15(Sun) 06:56:31 No.4593  引用 
バグリッチさん.写真のメスは間違いなくClinoceraであると思います.R4とR5がほぼ平行して翅縁に達する;複眼と口縁がほぼ接することでgenaが前後に分断される;などが写真から見えます.近縁属にKowarziaがいますが,多分これではないでしょう.Kowarziaは雄交尾器が異なるし,顔面に刺毛を生じています(小形のClinoceraでも生じる).

Clinocera属は新訂原色昆虫図鑑第3巻に翅斑の顕著な1種が解説されていますが,このほかに10種ほど日本列島に生息しています.流れの速い渓流には主にTrichoclinoceraやWiedemannia,Hypenellaが生息し,本属は概して流速の遅い細流や岩清水などを主な生息環境にしています.一つの岩清水に2-3種生息していることもあります.岩清水の表面近くを手でなするようにすると飛び立って近くに静止するし,また強く息を吹きつけると翅が振れるので,見つけることができます.吸虫管で吸う時に水滴を管内に吸い込むと,この水滴に翅が簡単に濡れて,虫体が濡れ鼠になるので,注意が必要です.氷が張っているような岩清水にも厳冬期に活動しています.

TrichoclinoceraはR1脈上に刺毛列があるし,RhyacodromiaはR4とR5がEmpisのように相互に強く離れていくのでClinoceraから区別できます.WiedemanniaやHypenellaは共にgenaが幅広いし,Hypenellaはさらに付節も短いので区別できます.Roederiodesは細長い口吻を持っているので,Clinoceraから簡単に区別できます.Dolichocephalaは頸の位置が頭部のほとんど上端に近く,しばしば翅に水玉模様をもち,またR4とR1を結ぶ二次的横脈があります.

Re: Clinocera属 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/06/15(Sun) 17:40:10 No.4594  引用 
アノニモミイア様

 詳細のご教示に御礼申し上げます。
 早速 新訂原色昆虫図鑑のClinocera属を確認いたしました。前後の属に挟まれていたので気づきませんでした。
 ナミシブキバエ属と和名があるのですね。
 まずは、Clinocera sp.として記録させていただきます。

 水で翅がだめになってしまう点は興味深く、水際の生活者としては 意外な印象があります。思い出してみますと、ミギワバエ科も同じで、水で翅がダメになります。ただ小型である事の他に、水際の生態上、そうなるべき何らかの理由があるのかも知れない、と勝手な想像もしてみたくなります。

 近似属との区別点は 大変わかりやすく、ありがたいです。
 このあたりの種も 意識して探してみたいと思います。

 引き続き宜しくお願い申し上げます。

 

Re: Clinocera属 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/06/16(Mon) 06:51:51 No.4603  引用 
前掲の記事を一部(近似属との区別点)修正しましたので,ご注意ください.

ハチモドキハナアブ?2 投稿者:tosaka 投稿日:2008/06/15(Sun) 19:37:39 No.4599  引用 
ハチモドキハナアブ?をもう1点お願いします。
こちらは、腰の部分が細く棒状になっています。
何という種類でしょうか。
よろしくお願いいたします。
?1は6月7日、?2は6月15日、いずれも八王子市で撮影したものです。


Re: ハチモドキハナアブ?2 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/06/15(Sun) 20:23:10 No.4600  引用 
tosaka様

 こんちは。
 画像ですので 微妙に不安ですが、画像の1はムネグロメバエ、画像2はオオマエグロメバエに見えます。

 ハチモドキハナアブの類ではなくメバエ科ですが、どちらも少ない種と思います。

 良く取れているのでうらやましいです。

Re: ハチモドキハナアブ?2 投稿者:tosaka 投稿日:2008/06/15(Sun) 22:10:52 No.4601  引用 
バグリッチ様
メバエ科というのがあるのですね。今まで知りませんでした。
webでムネグロメバエ、オオマエグロメバエを検索してみると画像もいくつか見つかりました。
どうもありがとうございました。

ハチモドキハナアブ?1 投稿者:tosaka 投稿日:2008/06/15(Sun) 19:32:13 No.4598  引用 
八王子市のtosakaです。
添付の写真はハチモドキハナアブでしょうか?腰のくびれがよわいので、ケブカハチモドキハナアブかとも思うのですが。
ご教示いただけないでしょうか。

ルリアシナガハリバエの学名につ... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/06/08(Sun) 20:27:45 No.4582 ホームページ  引用 
 先日,会合でヤドリバエの話題が出たので,久しぶりに資料を整理し,ネット上の情報を調べていたところ,ルリアシナガハリバエの学名がJanthinomyia jelderiとされている報告書がありました.(河川水辺の国勢調査(秋季)-梯川_陸上昆虫類等)
 残念ながら,ネット上にはJanthinomyia jelderiの情報が極僅かしかなく,命名者や命名年等の手掛かりが全く得られませんでした.

従来,旧北区にはJanthinomyia属が2種分布しており,日本にはJ. elegansが広く分布するとされていましたが,学名が変更になったのでしょうか? 

Re: ルリアシナガハリバエの学名... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/06/08(Sun) 23:09:13 No.4583  引用 
Tachinidaeの専門家ではないとご質問の内容はわからないのですが,旧北区のJanthinomyiaの2種はJ. elegans (Matsumura, 1905)ともう1種はJ. felderi Brauer et Bergenstamm, 1893でしょうから,jelderiと言うのはfelderiの誤植では?

しかし,ルリアシナガハリバエがelegansなのか,felderiなのか,はたまたelegansがfelderiのjunior synonymなのかは,知るところではありません.

Re: ルリアシナガハリバエの学名... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/06/12(Thu) 20:47:14 No.4586 ホームページ  引用 
アノニモミイア様.

 確かに,誤植の可能性が高いですね.お騒がせしました.

お詫びに,今年県内で採集したRhamphomyia deformicaudaを貼っておきます.

原記載を見たときは,交尾器のかっこよさに惚れ込んだのですが,実物が4mmと小型なので採集品を整理するときまでR.deformicaudaとは気がつきませんでした.


Re: ルリアシナガハリバエの学名... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/06/14(Sat) 05:04:56 No.4588  引用 
市毛さん.今回のR. deformicaudaは本種としては最北の記録だろうと思います.本種にも交尾器に微妙な地理的変異が見られます.一連の変異からかなり逸脱したものが兵庫県篠山地方に分布しており,また四国山地などのR. araneipes Freyは本種と同一群ですが,かなり大型の種です.篠山の集団のようなのがありますので,今後も本種関連では各地で多様な集団が発見される可能性があります.

R. spiniventris Saigusa, 1964は広義では本群に近いのですが,前生殖節の変形は本群とは独立のものでしょう.なお,いわゆるPararhamphomyia亜属(おそらく単系統群ではない)には,fulvirostris群のように前生殖節の変形が起こっている群がありますが,これは本群とは全く別の単系統群で,この群は既知種のほかにもまだ数種の未記載種があり,私の知らない種が各地に生息していると推定されます.

無題 投稿者:ufo 投稿日:2008/06/09(Mon) 16:55:06 No.4584  引用 
こんにちはポケットサイズのデジタル顕微鏡が発売されたそうです
2〜3万とのことですまずは一報まで、

Re: 無題 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/06/09(Mon) 19:00:16 No.4585 ホームページ  引用 
 恐らく,スリー・アール システムのデジタル顕微鏡Vitinyのことかな?

Rhamphomyia 投稿者:Arge 投稿日:2008/06/03(Tue) 00:08:38 No.4569  引用 
お世話になります。

兵庫県北西部のハチ高原と鉢伏山周辺に行ってきました。
鉢伏山北東側の標高約1000mの林道沿いで、Rhamphomyiaが3種採集できました。

まず1種目は、腹部の基部側の色が薄く、後腿節葉先端を除き黄色で、既知種ではR. complicansやR. pretiosaに似ていますが、挿入器の内側にこれらの種にない突起があります。


Rhamphomyia2 投稿者:Arge 投稿日:2008/06/03(Tue) 00:10:05 No.4570  引用 
2種目です。標本状態がよくありませんが、ツマグロヒゲボソムシヒキ(メス)の餌になっていたためです。自力では採集できませんでした。
後腿節、各基節は全体黄色。翼状突起の先端に足首状突起がある。挿入器は強く湾曲しない。後腿節の前腹剛毛は中央部で弱くなる。
以上の各点で検索表の既知種とうまく一致しません。


Rhamphomyia 投稿者:Arge 投稿日:2008/06/03(Tue) 00:12:51 No.4571  引用 
亜属は検索表がないのでよくわかりませんでしたが、交尾器の形状から2種ともCalorhamphomyiaと思われます。

3種目はうまく写真が取れませんでしたので、また後ほど投稿します。

画質が悪く、足の毛などがはっきり写っておらず申し訳ありませんが、わかりましたらよろしくお願いします。

Re: Rhamphomyia 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/06/03(Tue) 01:00:20 No.4572  引用 
Argeさん.1種目は推定されたとおり,complicans群の未記載種で,岐阜県の天生峠から兵庫県北部の氷ノ山にかけて,中部から中国地方の境界部の日本海側に広く分布しています.挿入器の三角形の突起が重要な特徴です.私は系統的にはR.(Calorhamphomyia) itoiにもっとも近縁であると推定していまして,itoiが瀬戸内地方(近畿地方,中国地方,四国)に生息しているのとは対照的に日本海側に分布します.本種については多くの方々から標本をいただいていますが,私自身は残念ながらまだ野外で観察したことがありません.配偶行動や求愛餌の種類などがわかると面白いのですが.R. complicans群のなかで,pretiosa亜群の種(pretiosa他ーー昆虫と自然40(9),「高山性昆虫とは」でpretiosa群として示されているもの)は地上1mくらいの低位置で群飛しますが,complicans, itoiなどはかなり高所(2−3m以高の空間)で群飛します.第1の種がどのような群飛を示すか,本種の系統的位置を占う上でも重要な資料になります.

第2の種は第7腹節腹板の翼状突起の形状が写真ではちょっとわかりにくいのですが,産地とaedeagusの湾曲具合から推定すると,恐らくR. (Calorhamphomyia) issikii Itoに最も良くにています.実物を見せていただければ,もっと正確なご返事ができると思います.

Rhamphomyia3 投稿者:Arge 投稿日:2008/06/04(Wed) 00:40:04 No.4573  引用 
アノニモミイアさま。いつも詳細な説明をありがとうございます。

第1の種については林道脇や、小さな沢沿いの植物上に止まったり飛んだりしている程度で、残念ながら配偶や群飛、採餌などの行動は確認できませんでした。
第2の種については後ほどゆっくり検討してみます。

写真は第3の種です。脚と腹部は全体黒色で、既知種の検索表をみるとR. pteropygaあたりになりますが、交尾器を見ると挿入器の基部近くに内向きのやや長い突起があります。既知種の交尾器の写真にはこのような突起はありませんが、単に写っていないだけなのでしょうか。

よろしくお願いします。


Re: Rhamphomyia3 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/06/04(Wed) 11:46:50 No.4574  引用 
第3のCalorhamphomyia亜属の種は推察されたとおりR. pteropygaにやや近縁の種で,R. ladasやあと数種と共に1群を形成して,この群は主に西日本に分布しています.

本種は私が”分岐した尻尾”の意味の学名で新種として記載する予定にしている種でして,紀伊半島(奈良),近畿(京都,大阪,神戸)のほか,四国,九州中央部の山地に広く分布している種です.

原記載に用いる予定の図を参考に添付しました.容量が小さいので細部はシャギーが出ると思いますが,この図と比較してみてください.兵庫県山地でも採集されていますので,第3の種は間違いなくこれだと思います.

雄交尾器の挿入器の分岐した部分は,異状ではなくて,本種の重要な特徴です.これにもっとも近い種では分岐こそありませんが,本種で分岐部している箇所が強く屈曲しており,本種ではここがさらに伸長した結果であると思います.

本種に限らず,Calorhamphomyia亜属は挿入器が複雑に屈曲したり,奇妙な突起を生じており,これらが交尾の時に雌の交尾器とどのような対応をするかが興味あるところです.

これから7月中旬にかけて,近畿,中部以北の山地でCalorhamphomyiaが発生する時期です.多くの分布データが集積されることを期待しています.生物地理,種分化,配偶行動などいろいろと面白い問題を含む亜属でして,しかも大型なので観察しやすい面を持っています.


Re: Rhamphomyia 投稿者:Arge 投稿日:2008/06/05(Thu) 20:05:11 No.4580  引用 
アノニモミイア様
未発表の図まで出していただき、まことにありがとうございました。第3の種はこの種で間違いないと思います。
第2の種もご指摘どおりR. isshikiiと思われます。挿入器の先端部が隠れていたので、湾曲していないと見間違えてしまったようです。

また近畿の山等に行く予定もありますので、できるだけオドリバエの分布データ等も集めておきたいと思います。
ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

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