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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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ケバエ科の雌ですか? 投稿者:まゆみ 投稿日:2011/04/28(Thu) 18:36:17 No.6793 ホームページ  引用 
こんにちは。お久しぶりです!
昨日、撮ったのですが、ケバエ科の雌でしょうか?
木瓜の葉っぱに止まっていて、7〜8mmだったような気がします。
撮影は広島市佐伯区湯来町です。
よろしくお願いします。


Re: ケバエ科の雌ですか? 投稿者:まゆみ 投稿日:2011/04/28(Thu) 18:37:43 No.6794 ホームページ  引用 
横からの画像です。

Re: ケバエ科の雌ですか? 投稿者:三枝豊平 投稿日:2011/04/29(Fri) 08:31:07 No.6801  引用 
推察された通りケバエ科の♀で、属はBibioケバエ属です。本属には多数の種があり、写真だけではにわかに種の同定ができません。

Re: ケバエ科の雌ですか? 投稿者:まゆみ 投稿日:2011/04/29(Fri) 10:03:31 No.6803 ホームページ  引用 
三枝豊平先生
多くの種があるとの事、属が分かっただけでも嬉しいです。
ありがとうございました。
これからのシーズン、また、いろんなハエに出会えそうで、たのしみです。
今後もよろしくお願い申し上げます。

オドリバエ科の一種でしょうか? 投稿者:まゆみ 投稿日:2011/04/28(Thu) 18:41:20 No.6795 ホームページ  引用 
これも昨日撮ったのですが、菜の花に来ていました。
10mmくらいだったような気がします。
あっと言う間に逃げたので、うまく撮れずでした。
撮影は広島市佐伯区湯来町です。
よろしくお願いします。


Re: オドリバエ科の一種でしょう... 投稿者:まゆみ 投稿日:2011/04/28(Thu) 18:42:48 No.6796 ホームページ  引用 
もう1枚です。

Re: オドリバエ科の一種でしょう... 投稿者:三枝豊平 投稿日:2011/04/29(Fri) 08:05:30 No.6799  引用 
写真のオドリバエはキバネオオヒラオオドリバエEmpis (Planempis) latro Frey(以前はキバネオドリバエとも言いました)という種でしょう。オオヒラオオドリバエ群で中国地方に生息するのは本種です。
♂はケバエなどを捕えて、♀への求愛餌にして、林内の高い樹の梢などで群飛して、♀にこの餌を与えて交尾します。
一方、この仲間の多くは♂♀ともに訪花して蜜を吸います。

Re: オドリバエ科の一種でしょう... 投稿者:まゆみ 投稿日:2011/04/29(Fri) 09:58:04 No.6802 ホームページ  引用 
三枝豊平先生 おはようございます
菜の花に、このようなハエは、初めて見ました。
詳しく教えて頂き、ありがとうございました。
以前は、ハエの事はさっぱり分かりませんでしたが、
写真を撮るうち、この掲示板を拝見しながら、
少しづつ特長が分かってまいりました。
今後もよろしくお願い申し上げます。

何なんでしょうか? 投稿者:taka 投稿日:2011/04/27(Wed) 14:29:24 No.6786  引用 
突然の質問で恐縮です。
昨日神奈川県愛川町の中津川近くで撮影したものです。
強そうな雰囲気で、アブの仲間のようにも見えますが、頭は小さく、何なんでしょうか?


Re: 何なんでしょうか? 投稿者:yamasanae 投稿日:2011/04/27(Wed) 20:36:35 No.6787  引用 
見た目だけですが、ハグロケバエ Bibio tenebrosusの雌に似ている気がします。

Re: 何なんでしょうか? 投稿者:taka 投稿日:2011/04/28(Thu) 08:59:47 No.6789  引用 
yamasanae様、早速の回答有難うございます。
頭部が小さいので何なのか判りませんでしたが、ハグロケバエBibio tenebrosusで検索したところ、ハグロケバエ♀そのもののように思われました。

この虫は? 投稿者:KLX 投稿日:2011/04/11(Mon) 18:29:16 No.6765  引用 
 ユキヤナギの奥のほうにいました。
脚が妙な感じに幅広になっているようです。
不鮮明な画像で申し訳ありません。

 平均棍が見られるので、コチラのページで相談するのが正しいかなと思いました。
よろしくお願いいたします。


Re: この虫は? 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2011/04/11(Mon) 18:42:23 No.6766  引用 
KLX様.

オドリバエ科のEmpis(Polyblepharis) compsogyneの近似種のメスと思われます.

投稿の際には,撮影場所を忘れずにお願いします.


・・・・また,余震が来た・・・・・

Re: この虫は? 投稿者:KLX 投稿日:2011/04/11(Mon) 19:27:39 No.6767  引用 
市毛様ありがとうございます。

 お名前だけは存じ上げておりました。
撮影場所は大阪の二上山麓となります。

 大変なさなか、ありがとうございます。

Re: この虫は? 投稿者:三枝豊平 投稿日:2011/04/16(Sat) 08:46:27 No.6773  引用 
日本産のPolyblepharisについては、私が本掲示板に検索表を示しています。それをもう一度下記に引用しておきますので、これで検索できると思います。

日本産Empis (Polyblepharis)亜属の種の検索表(カムチャツカ産P. sjoestedtiを含む)

1.脚は部分的ないし全体的に黄褐色;雄は合眼的;雌の脚には羽状剛毛がある;acrostichalsがある.中型ないし大型種・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
  脚は全面的に黒色;雄は離眼的;雌の脚に羽状剛毛を欠く;acrostichalsを欠く.大型種・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
2.雄の第7腹節後縁は正常で,第6腹節腹板と大差なく,通常の刺毛を生じる;雌の中脛節には羽状剛毛を生じる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
  雄の第7腹節腹板の後縁は第6腹節腹板のそれと異なり,第8腹節腹板前縁との間に顕著な段差があり,後縁亜側部に上(第8腹板前縁方向)を向く強い剛毛群を生じる;雌の中脛節は羽状剛毛を欠く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P. multinodosa Frey・・・・・・3
3.Dorsocentralsは前端部を除いて1列;雄の後腿節の前腹刺毛は疎ら・・・・・・・・・・・・・
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P. multinodosa (北海道集団)
  Dorsocentrals不規則に2列;雄の後腿節の前腹刺毛は密・・P. multinodosa(カムチャツカ集団)
4.小楯板剛毛は4本以上;雄の後腿節はその全長にわたって前腹剛毛を生じる(moiwasanaの対馬集団では基半部に剛毛を欠く);雌の後脚第1付小節は羽状剛毛を欠く・・・・・・・・・・・5
  小楯板剛毛は2本;雄の後腿節の基部1/3から1/2には前腹剛毛を欠く;雌の後脚第1付小節には羽状剛毛を生じる…・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 未記載種A(本,四,九)
5.雄・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
  雌・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
6.付節は黄褐色;presutural dorsocentralsは前半部で不規則な2列;アエデアグスの先端部にある第一湾曲内縁の先半部に1個の小形突起を生じる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
  付節は暗褐色ないし黒褐色;presutural dorsocentralsはその前端部を除いて1列;アエデアグスの先端部にある第一湾曲内縁は突起を欠き,一様・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
7.前腿節背面は暗色;中胸背のpollinosityの地色は黄褐色・・・P. compsogyne Frey(本,四,九)
  前腿節は一様に黄褐色;中胸背のpollinosityの地色は灰褐色・・P. sjoestedti Frey(カムチャツカ)
8.雄の後腿節は全長に亘って前腹剛毛を生じる・・・・・・P. moiwasana Matsumura(北海道集団)
  雄の後腿節の前腹剛毛は先半部にほぼ限定される・・・・・・・・・・P. moiwasana (対馬集団)
9.後脛節は部分的に黄褐色;presutural dorsocentralsは不規則な2列・・・・・・・・・・・10
  後脛節はほとんど全面的に黒色;presutural dorsocentralsはほとんど1列・・・P. moiwasana (北)
10.中胸背のpollinosityの地色は黄褐色・・・・・・・・・・・P. compsogyne Frey(本,四,九)
   中胸背のpollinosityの地色は灰褐色・・・・・・・・・・・・P. sjoestedti Frey(カムチャツカ)
11.雄の第3−6腹節背板は全面的に黄褐色のpollinosityで覆われる;雌の中・後腿節は細く,円筒型,小棘を生じる顕著な隆起を欠く・・・・・・・・・・・・・・ 未記載種B (日本アルプス)
   雄の第3−6腹節背板中央部は光沢のある黒色;雌の中・後転節は著しく肥大して紡錘型,腹面特に基部近くに小棘を生じる顕著な小隆起を生じる・・P. cylindracea Frey(北関東,南東北)

Re: この虫は? 投稿者:KLX 投稿日:2011/04/26(Tue) 08:47:19 No.6783  引用 
 おはようございます。
 
 三枝先生、ありがとうございます。
お手数お掛けいたしました。
撮影に気が入っていまして返信が遅れました。
申し訳有りません。

 中身を理解しようとしていますが、手に余るものがあります。
しかしながら、検索しながら読み解いていきますと非常に有用な情報というのが判りました。
まだまだ、力不足で情報を活かしきれませんが今後ともご教授願います。

白いツルギアブの質問 投稿者:バグリッチ 投稿日:2011/04/16(Sat) 21:24:10 No.6776  引用 
こんにちは。
 余震が落ち着かない東日本ですが、きょうは近所で短時間、虫取りしました。
 さて、昨年の7月に秩父山地で採った白いツルギアブについて、質問です。

 はなあぶ No.9の『日本産ツルギアブの同定』に従って 属の検索表(1)により進めると、KEY 4(3)で、前額下方部と顔の側部は毛を欠く・・・5 へ行き、Pandivirilia、Dichoglena のどちらかになります。

 しかし、両属にはそれぞれ サッポロツルギアブとクロバネツルギアブが記録されているだけで、白いツルギアブには行き着きません。

 外観の印象からは、シロツルギアブSpiriverpa argentataに見えてしまうのですが、先ほどのKEY 5(4)で、、前額下方部は毛を持つ.顔の側部は長く白い毛を持つ. に行かなければSpiriverpa に行きつけず、検索からはずれました。

 シロツルギアブでない、と言い切ってよいか否か、迷っています。
 ご教示いただきましたらありがたく思います。

 ヒントだけでもあれば、お願いします。
 


Re: 白いツルギアブの質問 投稿者:バグリッチ 投稿日:2011/04/16(Sat) 21:25:48 No.6778  引用 
次の画像です

Re: 白いツルギアブの質問 投稿者:バグリッチ 投稿日:2011/04/16(Sat) 21:26:42 No.6779  引用 
最後の画像です

Re: 白いツルギアブの質問 投稿者:pakenya 投稿日:2011/04/20(Wed) 15:17:09 No.6780  引用 
なかなかコメントがつかないですね。

はなあぶ9号の日本産ツルギアブの同定を見ると、「9属14種は日本に現存するツルギアブの5割か7割か、検討もつかない」と書かれています。バグリッチさんの標本は残りの5〜3割の未知の種の可能性もあるのではないでしょうか。

秋の同定会待ちですかね。

Re: 白いツルギアブの質問 投稿者:茨城@市毛_喪中 投稿日:2011/04/21(Thu) 00:18:53 No.6781  引用 
バグリッチ様,pakenya様.

ツルギアブは難しいですね(^_^;)

私は河川敷や海岸付近をほとんど歩いていないので殆ど持っていなかったのですが,昨年色々と採る機会があったので調べてみましたが,オス・メスで別属に行ってしまったりかなり悩んでいます.

大石氏に伺ったところでは,ツルギアブについてはオス交尾器の検討が必須だとのことでした.前回報告されたシオサイツルギアブAcrosathe sp.についても,交尾器を見ると一目瞭然との話でした.

Re: 白いツルギアブの質問 投稿者:バグリッチ 投稿日:2011/04/21(Thu) 22:36:29 No.6782  引用 
pakenya様、市毛様

 コメントありがとうございました。
 やはり、ツルギアブは難しいのですね。

 この個体は、たぶんオスなのですが、1個体しかいないので、追加個体が採れるまで、交尾器の検鏡は保留にしようかと思います。
 Pandivirilia、Dichoglenaのどちらかもしないのですが、もっと調べてみようかと思っています。
 
 秋の同定会には持っていこうと思います。

ホソショウジョウバエ科 投稿者:Arge 投稿日:2011/04/12(Tue) 23:26:05 No.6768  引用 
手元のホソショウジョウバエ科の標本の調べていたのですが、気づいたことがあるので書き込んでおきます。

みんなで作る双翅目図鑑の参考文献であるOkada(1960)はCiniiで見ることができますが、その中にOkada, 1956. Syst. study of Drosophilidae and allied familiesというのが書かれていたので、検索してみたところ、PDFが見つかりました。

ttp://www.dgrc.kit.ac.jp/~jdd/class/030710/03071097.pdf

(入力時には先頭にhをつけてください)

これによると、Diastata ussuricaの和名がモンホソショウジョウバエ、Diastata vagansがホソショウジョウバエとなっています。
一方、九大目録(いま手元にないのですが、みんなで作る双翅目図鑑を見る限り)ではD. vagansがモンホソショウジョウバエ、D. ussuricaが和名未定となっています。

なお、北隆館の図鑑にはホソショウジョウバエ科はなし、保育社の原色日本昆虫図鑑下巻の全改訂新版ではD. ussuricaがモンホソです。


混乱の可能性があるのでご注意ください。

ホソショウジョウバエ科 投稿者:Arge 投稿日:2011/04/12(Tue) 23:31:04 No.6769  引用 
なお、このOkada(1956)、東京のGihodo(漢字表記不明)という会社から単行本の形で出ているようです。

ショウジョウバエ科やヒゲブトコバエ科のデータもありますが、東京のデータが結構あります。
Okada(1988)で都道府県別分布表があるので、新たな追加種はないと思いますが、分布票には採集データはないので、こちらも使えるかと思います。

Re: ホソショウジョウバエ科 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2011/04/13(Wed) 09:39:31 No.6770  引用 
Arge様.

相変わらず,精力的にご活躍していますね.

Gihodoは,現在の技報堂出版株式会社の前身である「技報堂」のことです.

この本は,「日本産ショウジョウバエ科及びその類縁科の分類学的研究」という和文タイトルが背表紙だったと思います.


また,学名についてですが,極東の昆虫の検索の113.Diastatidaeをみると,D. vagansは翅端とm-cu周辺が暗色になる種類で,D. ussuricaが明瞭な斑紋を備える私たちがモンホソショウジョウバエと呼んでいる種類となっています.

これは,大きな発見ですね.

・・・・うわー余震が来たー

Re: ホソショウジョウバエ科 投稿者:Arge 投稿日:2011/04/15(Fri) 12:46:48 No.6771  引用 
市毛様

大変な中書き込みありがとうございます。

D. ussuricaはたまに捕れますが、D. vagansは見たことがありません。

もっとも、ussuricaのほうは特徴的な斑紋で分かりやすいのに対し、vagansのほうはよくある斑紋なので、ちゃんと認識されずに未同定の中に混じっていたりするのかもしれません。

Re: ホソショウジョウバエ科 投稿者:三枝豊平 投稿日:2011/04/16(Sat) 10:05:18 No.6774  引用 
Okada, T., 1956. Systematic study of Drosophilidae and allied familes of Japan. pp. 183, Gihodo Co. Ltd., Tokyo.この本では、

Diastata vagrans Loew, 1864.Japanese name: Hoso-shojobae (Shiraki, 1954).
Distata ussurica Duda, 1934. Japanese name: Mon-hoso-shojobae.

となっています。shojobaeのそれぞれoには長音符がついています。

分布については、 
D. vagrans. Specimens examined: Nishikomagatake, Nagano Pref., 1 ♂, 22.VII '52 F. Previous records from Japan: (Shiraki, 1954) Amamioshima, South-West parts of Honshu.

D. ussurica. Sepcimens examined: Asakawa, Tokyo, 1 ♂, 12 IV '56 S: Tojo, Hiroshima Pref., 1 ♂, 26.X '55 S.

Fはcollected in fruit-trap, Sはcollected by sweepingです。なお、学研の生物図鑑昆虫IIIでは私はD. ussuricaにモンホソショウジョウバエを使っています。九大目録の和名は間違いです。

上記Okadaからは、vagransには素木先生がモンホソショウジョウバエと命名、ussuricaには同書で岡田先生がモンホソショウジョウバエと命名したと判断されます。

Re: ホソショウジョウバエ科 投稿者:三枝豊平 投稿日:2011/04/16(Sat) 10:14:31 No.6775  引用 
なお、岡田先生の1956年の総説は箱に入っていまして、この箱のタイトルが市毛さんのいわれるように日本語で書かれています。ただし、実際は下記の通りで、英文表題と本の中身とは違った和訳になっています。

日本産黒ショウジョウバエの分類学的研究

です。これは箱の表にもまた底面にも同じように印刷されています。この本を購入した当時、奇妙な訳だとは思っていました。箱はもうボロボロになっていますが、今でも残してあります。なお、本のカバーや本体の表紙は英文のみで、SYSTEMATIC STUDYOF DROSOPHILIDAE AND ALLIED FAMILIES OF JAPAN となっています。カバーの背側には同様のタイトルとともにここに初めて技報堂と示されています。

なお、本の奥付けには、 
日本産ショウジョウバエ科及びその類縁科の分類学的研究
という、正確な訳がありますので、もし和文タイトルとして 引用する場合にはこの訳を用いるべきでしょう。

教えてください 投稿者:虫取り少年 投稿日:2011/04/04(Mon) 13:42:54 No.6759  引用 
大学の庭で数匹まとまって飛び回っているところを採取しました.この虫の名前を教えてください.体長は5mmほどです.

Re: 教えてください 投稿者: 投稿日:2011/04/05(Tue) 12:55:22 No.6760  引用 
ガガンボダマシ科 Trichocera属の一種。♂。です。
この虫をみつけた大学はどこの町にありますか?

Re: 教えてください 投稿者:虫取り少年 投稿日:2011/04/05(Tue) 16:03:52 No.6761  引用 
達磨様

教えていただき,ありがとうございます.
大学は秋田県の大学になります.
また,Trichocera属の中のどれなのか特定することは出来ますでしょうか??

Re: 教えてください 投稿者: 投稿日:2011/04/05(Tue) 17:38:59 No.6762  引用 
交尾器の形状がもう少しクリアに見えれば、同定もできるかもしれません。
Trichocera hiemalis (DeGeer, 1776)の可能性が高いですが、断定はできません。

Re: 教えてください 投稿者:虫取り少年 投稿日:2011/04/07(Thu) 13:34:38 No.6763  引用 
達磨様

返信ありがとうございます.
もう一度採取し,交尾器などを鮮明に撮影したいと思います.
その際には,またご指導よろしくお願いします.

もうひとつ質問なのですが,
私が採取したとき,数匹が飛び回っていました.
その中に別の種が紛れているということはあるのでしょうか??

Re: 教えてください 投稿者:達磨 投稿日:2011/04/08(Fri) 21:26:41 No.6764  引用 
私の勤務する弘前大学の構内でも採集してみました。まだちゃんと同定していないので解りませんがキャンパス内でも2〜3種混じっているようでした。
ガガンボダマシの多くの種は早朝や夕方など日の光が横から差し込む時間帯になるとオスが集まって群飛(スウォームとかスウォーミング)をします。ひとつの群飛群は普通は一つの種からなりますが、大きく発達した群飛では別の種の群れと一緒になったように見えることがあるかもしれません。

ゲンロクニクバエ・・・じゃない... 投稿者: 投稿日:2011/02/15(Tue) 22:06:02 No.6736  引用 
久しぶりに標本ネタを投稿します。

昨年採集したこの標本。採集してすぐ、はなあぶ28号を確認して、やっぱりただのゲンロクニクバエじゃない・・・と確認しただけで放置してました(^^;)。昨日、久しぶりに標本箱を開いてブツを見つけたので、写真を撮ってみました。

採集データは新潟市西区2010年6月18日、海岸ニセアカシア林内です。


Re: ゲンロクニクバエ・・・じゃ... 投稿者: 投稿日:2011/02/15(Tue) 22:07:39 No.6737  引用 
全身左側面

Re: ゲンロクニクバエ・・・じゃ... 投稿者: 投稿日:2011/02/15(Tue) 22:09:18 No.6738  引用 
左後脚の左側面

脛節前腹面に剛毛はない・・・毛深くて画像ではわかりにくいけど、ない


Re: ゲンロクニクバエ・・・じゃ... 投稿者: 投稿日:2011/02/15(Tue) 22:10:53 No.6739  引用 
♂尾端左側面

ぱっと見はゲンロクっぽい
しかし、postgoniteの毛は先端ではなく少し引っ込んだところに生えている
pregoniteの形もそれらしい感じ


Re: ゲンロクニクバエ・・・じゃ... 投稿者: 投稿日:2011/02/15(Tue) 22:12:27 No.6740  引用 
左斜め下から

postgoniteの毛は左右とも2本なのだが、この画像に写っている右側ではその毛が若干上下にずれて生えている(左側はそれほどずれていない)


Re: ゲンロクニクバエ・・・じゃ... 投稿者: 投稿日:2011/02/15(Tue) 22:14:27 No.6741  引用 
後方から尾角も撮ってみた

ということで、ツシマゲンロクニクバエ Parasarcophaga hirtipes (Wiedemann, 1830) と判断しました。

以前採ったものも少し確認してみたら、やっぱりツシマゲンロクの方でした。まだ全部は見てませんが、もしかしたら沿岸域では真のゲンロクは採集していないかもしれません。新潟海岸のニクバエの記録をそのうち訂正しなきゃ(汗)。

ツシマゲンロクの国内の記録は、今のところ対馬と本州(山口県、島根県、宮城県)で、少なくとも本州には広く分布するようです。
分布域とか、生息環境なんかは、ただのゲンロクと重なっているのかしらん??ちょっと気になりますね。

参考文献
倉橋・星野,2009. 日本未記録のナミニクバエ属の1種(双翅目:ニクバエ科). はなあぶNo.28:4-6
柿沼・倉橋,2010. ツシマゲンロクニクバエの分布記録と雌雄同体の記録. はなあぶNo.30-1:2


Re: ゲンロクニクバエ・・・じゃ... 投稿者:さんご 投稿日:2011/02/16(Wed) 19:54:52 No.6742  引用 
猫又 様
お久しぶりです.山口県のさんごです.
ご指摘のように,両種はかなりの確率で混生しているようです.私が採集したツシマゲンロクは,すべてゲンロクニクバエと同所で採集され,1例をのぞいてはゲンロクと同時に採集しました.
数が少ないので両種の数の比率まではわかりませんでしたが,同一場所でほとんど同じ位の数でとれました.いずれも草薮的な環境でした.両種は形態のみならず生態も非常に近似している可能性があるように思いました.
今後もなにか情報がありましたらご投稿をお願いします.

Re: ゲンロクニクバエ・・・じゃ... 投稿者: 投稿日:2011/02/17(Thu) 12:33:59 No.6744  引用 
さんご さま

コメントありがとうございます。
ありゃ、両種が同時に採れることが結構あるんですね。どちらかというと、場所や時期にズレがあるんじゃないかと予想していたので、意外です。生態面で何か差があるのかしらん?。どこで分かれているのか、謎は深そうですね。

前言撤回 投稿者: 投稿日:2011/03/02(Wed) 14:17:33 No.6752  引用 
自己レスです。
2005年採集のゲンロクニクバエ標本を見直していたら、新たな問題が出てきちゃって結論が出せない状態に陥りました(--;)。

2005年採集のゲンロクニクバエ標本4♂について、後脛節前腹剛毛(av)の有無を確認していたところ、5月17日採集の個体でavが左脚にはあるけど右脚にはないのを見つけてしまいました。なんだこりゃ〜〜〜

添付画像は後脛節を左右それぞれ前面から見たところです。脚の向きが微妙にずれていてちょっと質感が違って見えますが、あしからず(汗)。左脚には立派なavがある(黄色の△印付けたとこ)のに、右脚には痕跡も見あたりません。もし脱落したのならソケットくらいは見つかるはずなので、はなから生えてなかったのでしょう。avの有無に変異があるなんて・・・想定外ですよぅ。

ちなみに残りの3個体(6月24日採集)ではavがないもの1、あるもの2でした。

ゲニタリアの外形について2010年のも入れて計5♂を実体顕微鏡で見比べてみましたが、違いがわかりません。pregonite、postgoniteの形状は、avのあるなしに関わらず、上にあげた画像と同様にツシマゲンロクの図に似ているように見えました。その他の部位も、今のところ違いは発見できず。avの有無があてにならないとしたら、どこで分けられるんだろう?というところで行き詰まってます。

というわけで、上のツシマゲンロクニクバエと判断したのは早計だったということで結論は保留にします。すみません。


Re: テストupload 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2011/03/22(Tue) 21:24:41 No.6756  引用 
猫又様,先日は大阪までご苦労様でした.

行き詰っているようなので,Nandi(2002)の両種の図をスキャンしてみましたので,参考にしてみてください.


Re: テストupload 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2011/03/22(Tue) 21:30:17 No.6757  引用 
続いて,ツシマゲンロクニクバエですが,lateral plate of paraphallusの長さなど結構違っていると思います.

やっぱりゲンロク? 投稿者: 投稿日:2011/03/24(Thu) 00:25:33 No.6758  引用 
市毛様

そちらも遠方な上に交通の不便な中、大阪までお疲れさまでした。
私は大阪の後、実家(愛知県)に寄道して昨夜帰宅しました。
ところで、朝の連発地震は大丈夫でしたか?。

さて、情報ありがとうございます。この本は未入手だったので助かりますm(_ _)m。
最初の標本のゲニの、角度が微妙に異なるカットから切り出した画像を載せます。
お示しいただいた図と比較すると、albicepsの方が似てますね。ただ、pregoniteの形状は双方とも一致しませんし(強いて言えばhiltipesに近い)、他にも細かいところで色々と異なる印象を受けます。

Fauna Japonica Sarcophagidae (FJS)のP. albiceps ゲンロクニクバエの図との比較では、ゲニの形状に違和感はないので、後脛節avの有無を問わなければ、今回見た新潟の標本はすべてP. albiceps ゲンロクニクバエ(sense FJS)として扱っておくのが妥当だと思いました。

何だか、「ふりだしに戻る」的な展開だなあ・・・(--;)

大地震生存報告 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2011/03/12(Sat) 20:32:38 No.6753  引用 
双翅目屋のひそひそ話にも書きましたが,無事震度6強の地震を乗り切りました.

先ほど,ライフラインも復旧し,自家発電から切り替えできました.

段々揺れが激しくなってきて,最後にはものすごい揺れでした.

家の中で立っているのが精一杯でしたが、無意識で食器棚が開かないように抑えていましたので,自宅の食器類の破損はほとんどありませんでした.(母屋は床一面に食器の破片が散乱してました)

地震がおさまった後,研究室を見てみると,家宝のライカ実体顕微鏡MZ16が,かろうじて机に半分が残った状態で危機一髪でした.対策を考えないといけないですね.

標本箱類は,耐震対策をしていたので落下は防げましたが,マウントか外れたものなど,ある程度被害を受けました.

今日は,入院・入所中の両親の無事を確認してきました.

あとは連休までに,交通網などが完全復旧すると良いのですが(^_^;).

とりあえず,報告まで.

Re: 大地震生存報告 投稿者:りゅうひ 投稿日:2011/03/16(Wed) 12:57:07 No.6754  引用 
りゅうひ@栃木です。
こちらもやっと落ち着いてきましたが、ガソリンや食料品が大変手に入りにくくなっております。あ、今も大きな余震が・・・。虫屋であってよかったなと思うのは、発電機や食糧の買いだめ、明かりをたくさん持っていることなどです。停電に耐えることができました。
今も輪番停電を行っており、大変な状況が続いておりますが、被災した方々に比べたらなんて事はありません。
私たちのできることで、被災地をバックアップしようと思います。国難ではありまsが、頑張っていきましょう!!

Re: 大地震生存報告 投稿者: 投稿日:2011/03/19(Sat) 13:00:28 No.6755  引用 
ケンセイです。

関東ではまだ毎日ぐらぐらしていますし、計画停電のおかげで電車がめちゃ混みで毎日行き帰りで相当エネルギーを消費していますし、原発がどうなるのかやきもきしていますし、とても落ち着いて仕事が出来ない状況です。

そんなわけで、3月20日の総会はキャンセルすることにしましたが、6月4日(土)の八王子市調査会は行う予定なので、参加希望の方は早めに私まで連絡願います。場所については、滝山公園か八王子城趾か京王堀之内駅北側あたりでこれから下見をして決めたいと考えています。

秋の関東同定会も11/19(土)に神奈川生命の星・地球博物館で開催予定なので、ぜひ日程調整をよろしくお願いします。

ケンセイ@小平市

無題 投稿者:JIGMS 投稿日:2011/02/18(Fri) 22:55:13 No.6747  引用 
こんばんは

知人が今週、葛西臨海公園内で撮影された種でして、採集はされなかったとのことです。
どの程度写真の情報から分かるか分かりませんが、御享受お願い致します。


無題 投稿者:JIGMS 投稿日:2011/02/18(Fri) 22:57:10 No.6748  引用 
別種です

無題 投稿者:JIGMS 投稿日:2011/02/18(Fri) 22:58:40 No.6749  引用 
別種です

Re: 無題 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2011/02/19(Sat) 07:49:05 No.6750  引用 
JIGMS様,初めまして.

過去ログに何度も出ているように,双翅目は写真だけの同定は非常に困難です.かなり顕著な特徴を持っている種類以外は,科名を推測するのが精一杯となります.

まず,最初の種類はイエバエ科の1種,水面に浮かんでいるのはミギワバエ科かニセミギワバエ科の1種の可能性が高いとのコメントが精一杯です.

Re: 無題 投稿者:JIGMS 投稿日:2011/02/19(Sat) 09:24:13 No.6751  引用 
市毛様、

写真から判断するのはやはり限界がありますね、
どのあたりのFamilyに属するグループなのか分かるだけでも
十二分だと思っておりましたので、大変、助かりました。

早速のご回答ありがとうございました。

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