通りすがり 様.
私自身は殆ど調査したことがないのですが,冬季のハナアブについては桂(2000, 厳冬期のハナアブ調査. はなあぶ 9:83-84)等の報告があります. 桂の報告によると,12月の大阪ではコマバムツボシヒタラアブが見られるそうです.また,2月中旬の和歌山県南部での調査では,クロヒラタアブやホソヒラタアブ,フタホシヒラタアブの新成虫も得られたとのことです.
茨城@市毛 様
情報とコメントありがとうございます。 クロヒラタアブやホソヒラタアブが2月中旬に羽化とは、流石に暖地と言う感じですね。 コマバムツボシヒラタアブは長野県南部で11月から12月初めにかけて山を下りるものを見ているのですが、その後の生態がよく分からなかったのと、千葉では初めて見たのでお伺いをたててみようかと思い、投稿してみた次第です。 都内で記録されているので、千葉で見られるのは不思議ではありませんが、意外と水平方向にも移動する様ですね。 |
連続投稿になりますが、何方からも暫く書き込みが無い様です。
これは先日(7月15日)に我が家の庭(東京都世田谷区西部)で撮りました。体長約1.7mmのハエですが、リッパに空中静止をしており、時々10cm位を瞬時に移動します。 腹端がやや筒状で、ミバエやハモグリバエなどに少し似ていますが、頭部の構造が違うようです。こんな小さなハエで空中静止をするのは一体何でしょうか。 刺毛が一番よく見える写真を添付しました。前から撮った写真もありますが、完全な後ピンで、背中刺毛と思しき刺毛が3対あるのが見えるだけでした。 小さ過ぎて検索も出来ませんが、空中静止をする小さなハエ、と言うことで分かる方には分かるのではないかと思い投稿いたしました。宜しく御教示下さい。 なお、先日こちらで正体の判明したシマバエ科の未記載種(Steganopsis sp.)をhttp://wolffia.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/steganopsis_sp_2ca3.htmlに掲載致しました。御笑覧下さい。
間違っているかもしれませんが,おそらくショウジョウバエ科Drosophilidaeの1種でしょう.この科の専門家なら種まで同定できそうです.
ショウジョウバエ科のいくつかは,ホバリング飛翔が得意で,このような飛翔はクヌギなどの樹液に来ているショウジョウバエについて普通に観察できます.ホバリングから急に上下に小さく円形にクルクルまわるような器用な飛翔もおこないます. バナナバエ科(Cypselosomatidae)のFormicosepsisやLycosepsisの種もかなり器用なホバリングをします.Calyptrataeではヒメイエバエ属Fanniaをはじめヤドリバエ科のCarcelia属などホバリングの上手なハエがたくさんいます.
アノニモミイア様
御回答有難う御座います。 ショウジョウバエが空中静止するとは全く思いもよりませんでした。ショウジョウバエの頭部の形態や剛毛の生え方などを調べてみると、確かに写真のハエと基本的に同じです。下調べが不足していたと反省しております。 北隆館の圖鑑や北大の「日本産ショウジョウバエ」で調べてみましたが、該当する種類は見当たりませんでした。250種以上もあるのですから、まァ、当然でしょう。 しかし、ショウジョウバエの他に、ヒメイエバエ科やヤドリバエ科の中にも空中静止をする種類が居るとは、些か驚きです。ハエの世界は複雑奇怪であることを再確認した次第です。 ハエ類には大いに興味がありますので、今後とも宜敷御願いいたします。
気付いただけでもホバリング飛翔をするDipteraには以下のものがあります.一つは群飛内(オドリバエでは雌も),テリトリー内での雌待ちうけ飛翔,それに狭い生息空間での飛翔,訪花上での飛翔などが,ホバリングを起こさせているように思えます.御参考までに.
糸角亜目 Axymyiidae Axymyia japonica雄 Bibionidae Plecia雄 Simuliidae 各種雄 直縫短角類 Tabanidae 各種雄 Acroceridae 各種雄 Bombyliidae 各種 Asilidae 一部の雄のmating display Empididae Syneches(探餌飛翔), Hilara, Rhamphomyia(群飛,交尾飛翔など)などの一部 Dolichopodidae Diaphorusの一部の種(群飛中),Dolichopusなどいくつかの属の一部の雄(mating display) 環縫短角類 Opetiidae Opetia alticola雄 Phoridae Phoraの一部の種(雄の群飛中) Syrphidae 多数の属,種(縄張り,交尾,訪花その他の場合) Cypselosomatidae Lycosepsis, Formicosepsis (雌雄,一般飛翔) Lonchaeidae Lonchaeaの一部の雄. Milichiidae Milichiellaの雄 Drosophilidae 各属の雌雄,Paraleucophengaなど一部の雄(群飛内) Anthomyiidae, Muscidae, Fanniidae,Calliphoridae(Stomorrhinaなどの雄),Tachinidaeなどの一部の属(雄の群飛などの集団)
Anonymomyia様
追加情報有難う御座います。 空中静止する双翅目としては、ツリアブ科、オドリバエ科、ハナアブ科、多分イエバエ科のハエ、クロバエ科(ツマグロキンバエの雄)位しか知りませんでした。随分沢山あるので驚いております。 なお、この「空中静止をする微小なハエ」は、「ショウジョウバエの1種」として楽天のブログhttp://plaza.rakuten.co.jp/Wolffia/diary/200807280000/に掲載いたしました。この追加情報も追記としてそのまま転載させていただきました。御笑覧下さい。
アーチャーン様、皆様コンニチワ。
古いスレッドを上げてスミマセン。 ちょっと過去ログを参照している時に思い出したのですが、 昨年こちらとソックリなハエを採集しています。 画像のとおり、R2+3脈が短く、翅長の半分以下でC脈に終わっているので、ヒメホソバエ科Asteiidaeなのは確実とおもいます。 前翅長は2.3mm
生時の画像。
アーチャーン様の画像とは雲泥の差がありますが、体の模様などは似ています。 本個体は、人工島の草地をスイーピングして得たものです。 m-cu横脈がないので、Asteia属になるようです。 「A taxonomic review of Japanese Asteia」がネットで閲覧可能でしたが、 採集品は♀1個体で、毛もかなり折れてますので、 種までの同定はやめました。 ただ、アーチャーン様の写真を見ると、単眼と複眼の間に筋が見えるので、♂のようです。 上記の文献では、♂の頭部の写真がありますので、詳しい人が見たら、絞れるかも知れません。
Acleris様.
貴重な情報有り難う御座います。 実は私も一昨年に静止しているこのハエと思しき虫を撮っているのです。しかし、背側からの写真しかないのと、この時は他にもボーダイな種類のハエを撮ったので、未整理の儘に放置されています。一応保育社の図鑑(当時はこれしか無かった)でザッと検索したのですが、迷子になってしまいました。今見てみると、ヒメホソバエ科はこの図鑑には載っていませんね。現在では他にも資料が有りますので、写真を調整し、検索もしてみます。 今日はもう時間が無いので、結果は明日にお知らせいたします。
アーチャーン様,Acleris様.
アーチャーンさんの写真とそっくりなサムネイルを,Diptera.infoでオランダのjavanerkelensさんが使ってます. 彼のHPをみるとAsteia amoenaの飛行中の写真と記されております. http://www.diptera-amateur.nl/beginpaginaasteiidae.htm
茨城様.
写真の紹介有り難う御座います。感じが私の写真と相当似ていますね。 Acleris様. 写真を調整してみました。菊の枯葉に留まっているので、翅脈が良く見えません(背景がゴチャゴチャしていると写真が鮮明になりません)。左の写真の他に、もう少し翅脈がハッキリ写っているのがあるのですが(頭部胸部はボケている)、異常に短いR2+3らしき翅脈があるのが微かに認められる程度です。かなりアヤフヤですが、全体としてヒメホソバエ科であることは間違い無いと思います。また、m-cu横脈は、もっと怪しげですが、無い様に見えますので、Asteiaと云うことに致します。 しかし、最初の空中静止しているハエと今日の写真では、腹部の色が違うので、別種の様な気がします。Asteiaの論文はザッと読んでみましたが、雌雄で腹背板の色が違うと云う記述はありませんでした。 Asteia属内の検索は頬や下前側板が見えないので不可能です。空中静止の写真では、額の筋が短いのである程度は絞れますが、該当する種の記載を読むと背面から見える部分の色はみな同じで、区別が出来ません。頭部や胸背の剛毛が殆ど識別出来ないのでどうしようもありません。 結論として、かなりいい加減ですが、Asteia sp.とすることに致します。 Acleris様の御指摘がなければ、ヒメホソバエ科であることに気が付かなかったと思います。有り難う御座いました。 2008年11月25日、東京都世田谷区西部にある家庭菜園内で菊の枯葉に留まっている所を撮影、翅長2.4mm。写真はピクセル等倍。 |
山間部(低山)の道端でイワガラミの葉裏に垂れ下がって死んでいた芋虫(蛾の幼虫?)に小さな蝿が集まって死骸を舐めていました。
特徴的な翅紋があるのですけど、名前が分かるようでしたら教えて下さい。 山形県 2016年7月上旬 素人目にはミバエの仲間かな?と思うものの、死骸に集まっているのは初見です。 よろしければ動画をご覧下さい。(2:14) https://youtu.be/L7XwzmW_o4U (添付した写真は動画から切り取ったスナップショットです。) 大体の分類でも助かるのですが、標本がないと難しいでしょうか?(未採集・未採寸) それから、この芋虫の死因について心当たりのある方がいらっしゃいましたら教えて下さい。 体内寄生したヤドリバエ幼虫が寄主を食い破って脱出した後はこんな感じの変死体になりますかね? よろしくお願いします。
しぐま様.
写真のハエは,ミバエ類ではなく,ヒロクチバエ科のRivellia nigricansミスジヒメヒロクチバエかその近縁種のようです.
おそらく,核多角体病(NPV),ウイルス病かもしれません。
死骸の一部をスライドグラスに,一滴の水を垂らして,400倍程度で,六角形の多角体が見えれば核多角体病と思います。
茨城@市毛さん、liriomyzaさん、貴重なコメントありがとうございました。助かりました。
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yamasanaeさん
皆さん こんにちは。 ご質問の昆虫はウンカ科の一種と思われ、双翅類ではないようです。 竹の中にいたことは、興味深いですね。 ちなみに、アリはシリアゲアリの一種と思われます。 ではまた。
パグリッチさん
早速、ありがとうございます。不完全変態のようにもおもっていたので、カメムシの仲間(ウンカ科)だというのは腑に落ちました。 そういえば、跳ねたようにみえました。 アリについてもありがとうございました。
その後、ウンカの類を調べたところ、クロモンヒラアシウンカ (クロモンウンカ)Cemus nigromaculosus(ウンカ科ウンカ亜科Cemus)あたりのようでした。
残念ながら、アリとの共生関係などの記載は見つかりませんでした。 お騒がせしました。 |
黒色のOnesiaが採れました.
Onesia menechmoides ヒメチビクロバエ 採集場所は愛知県愛西市,採集日は2016年10月13日,体長は7mmです. 他には,同じ場所で7月に1頭,10月に8頭,愛知県一宮市で10月に4頭採りました. 環境は堤防や河川敷の草の上です. 空模様は曇りや夕方でした. |
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