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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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双翅目談話会関東調査会 投稿者: 投稿日:2010/06/04(Fri) 22:29:59 No.6351  引用 
各位、どうもです。

明日、双翅目談話会の関東調査会を実施します。
場所は八王子市上川町今熊山周辺です。

参加者は最終的に10名になりました。
何か面白い奴が採れたら報告します。

ケンセイ@何が採れるかお楽しみです^^

Re: 双翅目談話会関東調査会 投稿者: 投稿日:2010/06/05(Sat) 22:23:30 No.6353  引用 
無事、双翅目談話会関東調査会終了しました。
調査に参加された皆様、お疲れ様でした。

結局昼過ぎに雨が降るとしていた天気予報が大はずれで
昼間は快晴、夕方にやっとぱらぱら降ってきましたが
調査には全く支障はありませんでした。

それで、成果はというと、いろいろ採れました。
ネグロクサアブ、トワダオオカ、クロベッコウハナアブ、ミドリバエ、ジョウザンマメヒラタアブ、カクモンアシブトハナアブ、クロナガハナアブモドキ、キンバエ類、ニクバエ類、イエバエ類、ガガンボ類、キノコバエ類、オドリバエ類、ミギワバエ類、マガリケムシヒキ、コムライシアブ、オオイシアブ、メバエ類などなどが主な成果です。この後、各自が同定を進めるので、その結果いろいろ面白い奴が判明する可能性があります。

ハエ目以外もいろいろ採れました。アカマダラセンチコガネ、ヤツボシツツハムシ、モモグロハナカミキリ、ハムシドロバチ類、ハバチ類、エグリグンバイ、マツムラグンバイ、ヒメグンバイ、コアカソグンバイ、オオメダカナガカメムシなどなどが主な顔ぶれです。

おそらく、八王子市未記録や東京都未記録の昆虫類がいくつか採れているように思われます。わずか1日ですが、虫屋が大勢で採集するとやはりいろいろな成果が出るものですね。

ケンセイ@個人的には東京都で初めて採ったオオメダカナガカメムシが嬉しかったです(ハエではない^^;;;)

Re: 双翅目談話会関東調査会 投稿者:バグリッチ 投稿日:2010/06/07(Mon) 22:45:18 No.6362  引用 
ケンセイさん、こんにちは。

 調査に参加できずに残念でした。
 かなりの成果があったとのことで、同定結果が楽しみですね。
 トワダオオカは採ったことありませんし、メバエも気になります。マツムラグンバイのホストは確認できましたでしょうか?

 こちらの調査もたくさん採れました。
 添付画像は 先日奥秩父で撮った Hilara sp.(コシアキタイプ)です。
 肉眼ではかくにんが難しいですが、前脚をバンザイのように上にあげて、中脚と後脚は水面に乗せて、水面を滑るように 独特の飛翔をしていました。
 かっこいいですね。

 ではまた。
 (フキのエグリグンバイはまたダメでした)
 

 
 


Re: 双翅目談話会関東調査会 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2010/06/08(Tue) 08:20:44 No.6365  引用 
バグリッチさん。見事なHilaraの写真を見せてもらいました。シャッター速度はどのくらいだったでしょうか。おそらくH. neglectaと思います。Hilaraの仲間が求愛餌を求めて水面を飛翔(滑空走?)していますが、肉眼でみるだけでは細部がわかりません。とくに脚が水面についているのかどうかは正確にはわかりませんでした。あなたの写真ではどうやら水面に中、後脚の付節を付けているようですね。

前脚を振り上げて、いつでも餌に襲いかかれる姿勢になっているのは、水面滑空速度の遅いH. (Ochtherohilara) mantis類似種だけで観察したことがあります。

Re: 双翅目談話会関東調査会 投稿者: 投稿日:2010/06/08(Tue) 13:53:16 No.6368  引用 
パグリッチ様、レスありがとうございます。

>かなりの成果があったとのことで、同定結果が楽しみですね。

かなりの八王子市や東京都未記録種が得られたと思われます。
もっともギブアップ種も多いのでどこまで種に落とせるかは?ですが・・・

>マツムラグンバイのホストは確認できましたでしょうか?

八王子市史で異翅亜目を担当する予定のO氏とグンバイムシレースを行っており、いつも何グンバイを採集したのか張り合っています^^それで、マツムラグンバイですが、4月の今熊山調査で私が1個体、今回O氏が1個体採集していますが、ホストについてはミズキなのかな?といった程度ではっきり認識はしていません。広葉樹のスウィーピングしていたら入っていたという状況です。

>ではまた。
 (フキのエグリグンバイはまたダメでした)

今回も適当にフキの葉をめくったらぼちぼち見つかりました。
決してたくさんはついていませんが、多摩地区周辺では普通に
見つけることができると思います。

Re: 双翅目談話会関東調査会 投稿者:バグリッチ 投稿日:2010/06/08(Tue) 22:12:03 No.6369  引用 
こんにちは。
まとめレスで失礼します。

 アノニモミイア様
 Hilaraの写真は、コンパクトなデジカメで撮っていますためシャッター速度ははっきりわかりませんが、フラッシュで動きを止めるようにして撮っています。
 とても速いので、動きを予測して、事前にピントを合わせておき、飛翔ルートとタイミングを予測して シャッターを押しました。
 他にも同じようなカットが撮れましたが、中脚・後脚のふ節は水面に付いていました。
 撮ってみて初めて分かったポーズでした。
 
 画像の種は、本日 北隆館の検索で同定してみましたところ、ご指摘の通り H. neglectaでした。
 同日に H.melanogyneも採れましたが、この種はもっと高いところを飛んでいました。

 Hilaraではありませんが、6/5奥秩父にて 添付画像のようなカマを持ったオドリバエが8頭ほど採れました。
 三枝先生のオドリバエ科の絵解き検索によると、未記載属(Phyllodromyiaの近似)に行き着きますが、既に 属名は決まっているようでしたら ご教示いただきたく お願い申しあげます。

ケンセイ様
 ミズキの可能性あり ですね。
 是非採ってみたいグンバイです。
 メバエが分かりましたら 是非アップしてください。
 
 
 

翅に黒い紋 投稿者:ryoi 投稿日:2010/06/08(Tue) 05:58:24 No.6363 ホームページ  引用 
鶴見川の河岸で植物を撮って居る時に見つけました。
シリアゲのようなお尻が気になるのですが、ハエですよね。
ハエだとすればずいぶん変わった色彩だと思うのですが。


Re: 翅に黒い紋 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2010/06/08(Tue) 08:03:22 No.6364  引用 
あなたが撮影した昆虫は、ハエ、カ、アブなどの分類される双翅目(ハエ目)の中のアブ類(直縫短角類)に属するシギアブ科の一種です。シギアブは、鳥のシギ(鴫、鷸)のように長い脚をもっていることに由来した名前です。シギアブ科の中でもキアシキンシギアブなどが含まれるChrysopilus属(ギリシャ語由来のchryso金+pilus毛)キンシギアブ属の一種です。

この仲間は幼虫が地中や朽木の中に棲んでいて、ほかの昆虫などを捕食します。成虫になると多くの種は餌を摂らないようですが、ごく少数の者はアブ科とおなじように吸血します。

アブも含めてハエ類も、あなたが撮影したシギアブと同じようにあるいはそれ以上に体の形、体や翅の色彩や斑紋、体に生えている毛、脚の形など多様なものです。双翅目は体が小さくあまり目立たないので一般に方々は気付かないのですが、甲虫類や蝶蛾よりも多様な昆虫の仲間です。

Re: 翅に黒い紋 投稿者:ryoi 投稿日:2010/06/08(Tue) 09:28:05 No.6366 ホームページ  引用 
アノニモミアさん、丁寧に説明して下さりありがとうございます。
シギアブの存在を初めて知りました。
また成虫になると餌を摂らない種が多い、とか非常に興味を持ちました。
ありがとうございました。

宿主について 投稿者:ignatius 投稿日:2010/06/07(Mon) 10:11:32 No.6355  引用 
初めて書き込ませていただきます。双翅目については全くの初心者です。
写真は今年5月に採集された冬虫夏草菌の仲間ですが、最初宿主は甲虫の幼虫として発表したところ、キアブの幼虫ではないかとの指摘を受けました。
まつわり付いた菌糸を取り除いて幼虫図鑑等で調べてみたところ、やはりキアブの仲間の特徴に一致するようです。

そこで教えていただきたいのですが、
1.)キアブの仲間の幼虫でいいのでしょうか?
2.)この幼虫は全長46mmあり、双翅目としては非常に大きいと思えるのですが、何か思い当たる種はあるでしょうか?
以上よろしくお願いします。


Re: 宿主について 投稿者:三枝豊平 投稿日:2010/06/07(Mon) 12:13:30 No.6356  引用 
確定的なことはこの状態の写真では言えませんが、現在はしばしばキアブ科Xylophagidaeに分類されるクサアブ科Coenomyiidaeのクサアブ属Coenomyiaの幼虫でしょう。根拠は側面写真にある頭部がキアブ属Xylophagusよりはるかに短く太いこと、腹部後端背面の骨化部が円形、その突起の先端がとがっていること、その部分の後気門の形と相互に接近している状態、46mmという著しく大型であること、などです。
最終的な同定には標本の検鏡が必要でしょう。

Re: 宿主について 投稿者:三枝豊平 投稿日:2010/06/07(Mon) 12:18:19 No.6357  引用 
追伸:
この標本の採集場所と採集年月日、採集された状態(朽木の中とか)をお知らせください。
この掲示板で同定などを依頼される場合には、上記、とくに採集場所と年月日は、同定を行う参考上から必須となっていると思います。

Re: 宿主について 投稿者:ignatius 投稿日:2010/06/07(Mon) 19:55:26 No.6361  引用 
三枝豊平様、さっそくの御回答ありがとうございます。

>この標本の採集場所と採集年月日、採集された状態(朽木の中とか)をお知らせください。
この掲示板で同定などを依頼される場合には、上記、とくに採集場所と年月日は、同定を行う参考上から必須となっていると思います。

この掲示板に限らずこのような質問では当然のことで失礼しました。

採取日: 2010.5.15.
場所: 大阪府高槻市
状況: 混生林(杉が主)内の落葉が薄く積もった緩やかな傾斜地上。 寄主はほぼ垂直に立った状態で浅く地中に
埋もれていた。

尚、双翅目から発生する冬虫夏草菌でこのようなタンポ型のものは今の所知られていません。属までわかれば充分ですが、種までわかれば言うことはありません。必要があれば標本を送る用意はありますが、菌に侵されているため痛んでいることは御承知ください。また、必要な部分を教えていただければこちらで拡大撮影をすることも可能です。

双翅学会 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2010/06/05(Sat) 18:58:36 No.6352  引用 
先日,京都のO氏より双翅学会の「まくなぎ」の新刊が届いたとの話を伺いました.

双翅学会が新体制で再開したとの話は伺っていましたが,入会方法や連絡先等がわかりません.

御存知の方がおりましたら,御教授願い致します.

Re: 双翅学会 投稿者: 投稿日:2010/06/05(Sat) 23:37:42 No.6354  引用 
私が事務局(庶務)を担当しています。
後日、必要事項をご連絡します。

市毛さん以外の方々からもご連絡をお待ちしています。

アリノスアブの仲間 投稿者:kuwachan 投稿日:2010/05/31(Mon) 06:52:32 No.6346  引用 
 おはようございます。いつも勉強させてもらっています。

 アルバムで画像を見ていたら,当方で不明のアブが,キンアリノスアブに近いようです。似た種類がいるようですので,この画像で分かるのかどうか教えていただければと思います。


Re: アリノスアブの仲間 投稿者:kuwachan 投稿日:2010/05/31(Mon) 06:53:27 No.6347  引用 
翅脈の見える画像です。

Re: アリノスアブの仲間 投稿者:pakenya 投稿日:2010/06/01(Tue) 09:06:45 No.6348  引用 
kuwachanさん、こんにちは。

画像のアリノスアブは、小楯板の後縁にトゲ状突起が見られないこと、胸背中央に黒い毛が目立つこと、各脚の付節が黒くないことから、キンアリノスアブで間違いありません。

クロヤマアリの巣に寄生する種で、本州・九州では初夏のころに平地から山地まで広く普遍的に見られます。

Re: アリノスアブの仲間 投稿者:kuwachan 投稿日:2010/06/02(Wed) 23:34:56 No.6350  引用 
 こんばんは。
 pakenyaさん,同定ありがとうございました。
 キンアリノスアブか近い仲間という考えが大外れでなくてよかったです。これからもよろしくお願いします。

移植の報告 投稿者:ハエ男 投稿日:2010/05/28(Fri) 18:21:34 No.6345  引用 
旧サイトの方にアップしてあった三枝先生のオドリバエ科の絵解き検索を新サイトの方に移植しました。

http://diptera.jp/fly/dl/etoki-empididae.pdf です。

なんとか旧サイトの異常アクセスの影響外に置けましたので、ご安心ください。


あとそれから、最近はすごい時代になったもんだなとつくづく思いますが、Entomological Society of Canada のサイトの方で Manual of Nearctic Diptera.のシリーズがPDF公開されてますね。驚きました。

ガガンボ上科の分類 投稿者:三枝豊平 投稿日:2010/05/25(Tue) 18:35:21 No.6342  引用 
達磨大師が紹介すべきことですが、僭越ながら第一報をお先に。日本産の種などについて更に詳しい情報が彼から出ることを期待しておきます。

今日、アメリカのアイオワ州立大学のPetersenらのガガンボ上科についての系統、分類の論文が送られてきました。ガガンボ上科は最近4科に分類される傾向がありますが(北隆館の新訂原色昆虫大図鑑第3巻)、これとはまた別の分類体系が示されて、ヒメガガンボ科やなんとシリブトガガンボ科までガガンボ科に統合され、ガガンボ上科はガガンボ科とオビヒメガガンボ科の2科に分類されています。そして、ガガンボ科の中には多数の亜科が設けられています。シリブトガガンボ科はいわゆるヒメガガンボ類よりTipulaなどの真正ガガンボ類に最も近縁であるとされています。
もちろんこれが最終的なものではないでしょうし、今後の変更も起こるでしょうが、一先ず、形態(全ステイジ)と分子のデータを組み合わせた結果だそうです。
なお、原文をご覧になりたい方は私や達磨大師に申し込まれればこの論文のpdfをメール貼付で送ることが出来るでしょう。ファイルが大きいのでここには貼付できません(私や達磨大師の連絡先はハエ男さんに尋ねると教えてくれるかもしれません)。

Re: ガガンボ上科の分類 投稿者: 投稿日:2010/05/25(Tue) 20:05:13 No.6343  引用 
三枝先生。Mattからのメール、まだ開いておりませんでした。面目次第も御座いません。科の扱いがしょっちゅう変わると混乱の元なのでもともとの広義のガガンボ科一つとするあつかいが一番落ち着きがいいように個人的には思います。この場合、亜科の扱いで混乱することになりますが。

Pediciidaeが外れて、Tipulidae(狭義の)とCylindrotomidaeが近縁というのは腑に落ちます。
PDFがお入用の方はご連絡ください。

Re: ガガンボ上科の分類 投稿者: 投稿日:2010/05/26(Wed) 08:59:12 No.6344  引用 
論文を概観しました。現在のLimoniidaeヒメガガンボ科で亜科と扱われているLimnophilinaeがLimnophilinaeとEpiphragminaeに、ChioneinaeがChioneinaeとEriopterinaeに分けられています。ただそれぞれのまとまりは過去にも族などとして指摘されたことがあるので、属のまとまりを再認識してそれぞれ並記した形になり、結局のところ系統関係はよくわからないままでした。これまで側系統群と考えられていたLimoniidaeヒメガガンボ科を単系統と考えられるグループに分割し、Tipulidaeガガンボ科という大きな傘の下におさめたということのようです。
さらに、過去に族の所属が変更されたことがあるなどの問題の属Dicranoptycha, Atarba, Helius, Elephantomyiaがそれぞれ独立に示されていて、やっぱり難しいグループなんだなと感じました。

クチキカ 投稿者: 投稿日:2010/05/22(Sat) 02:06:14 No.6334  引用 
御無沙汰しております。青森にも遅い春が、、と言っている間にずいぶんと季節が進んでしまい、あわてています。この季節は仕事さえ許せば毎日でも山を歩きたいものです。
今日は弘前市南部の相馬田代林道へ行ってきました。マレーズトラップの設置場所を物色です。オドリバエやらガガンボもバンバン飛んでいて、採集意欲が出てきます。すくい網にクチキカ。まだ体の柔らかいものを含めて5個体得られました。中胸の小楯板は黒いし、全体に暗い色です。
ガガンボもずいぶん採れて、三角紙に詰めるだけで深夜2時近くなってしまいました。ホソカ数種、カバエ4種などもいい成果。


Re: クチキカ 投稿者:三枝豊平 投稿日:2010/05/23(Sun) 08:29:11 No.6338  引用 
 そんなに沢山双翅類が出現しているとはうらやましい限りです。九州は昨今異常に虫の姿が少なく、異変でも起こっているのかと訝ります。先日熊本県の内大臣峡に採集に出かけたのですが、やや薄曇とは言っても気温も暖かかったのにかかわらず、谷間から上空をみてもほとんど何一つ虫は飛んでいませんでした。蝶もカラスアゲハ、テングチョウ、サカハチチョウが各1頭見ただけという状況です。この状況は福岡でも大差ありません。

さて、クチキカですが、この種はヤマトクチキカに最も近縁な未記載種で、1)翅のガラス状透明感が強い、2)小楯板が暗色、3)腹部各節背板の後縁が顕著に明色にならない、4)雄の後脛節が先端に向って肥大する、という形質を持っています。

 本州中部から九州までの標本を持っていますが、本州北端まで分布しているのですね。採集した近くで今発生しているはずだから、是非材から前半身を乗り出して羽化している蛹殻をさがして、坑道をたどって内部にある幼虫の脱皮殻を採集してみてください(幼虫脱皮殻は直ちにエタノールに入れないと乾いてしまう)。蛹は一見キマダラガガンボのに似ていますが、呼吸突起はこのガガンボのように牙状に尖ってはいないし、頭部から前胸にかけての背面が円形平面になり、生時は坑道の栓として働いているので、識別は簡単です。

Re: クチキカ 投稿者: 投稿日:2010/05/24(Mon) 13:56:12 No.6340  引用 
今週中にマレーズトラップの設置に行く予定ですので、そのときに時間を作って蛹殻を探してみます。
六本松時代に椎葉越近くの沢でスウォーム中のクチキカをたくさん採った記憶があるのですが、標本が見つかりません。この時のものも今回のような体色だったように記憶しています。

顕微鏡のリング照明が未だに届かず、仕事がしにくくてしょうがありません。オリンパスは私の愛機SZX11を改め、新機種(現在職場で使用の)SZX16としたときに対物レンズの直径が大きくなったのです。一度納品されたものは細い方対応で、リングがはまらなくなってしまいました。製作会社が新しいものを作って対応するようにしたようですが、いつになったら納品されるのか。,,,,,,,暗い。

Re: クチキカ 投稿者:エリユスリカ 投稿日:2010/05/24(Mon) 15:23:01 No.6341  引用 
虫がいないのは九州だけではないようですね。紀伊半島で採集を行いましたが、飛んでいる虫を殆ど見ませんでした。花は咲いているのにハナアブすら訪花しておりませんでした。沢をスウィープしても、ユスリカも殆ど入ってきませんでした。3月、4月の天候のせいでしょうか。それでも基節は確実に進んでいるようです。

クチキカは九州熊本の白鳥山で群飛しているのを見たことがあります。ゆったりとして、見ている方も気持ちが落ち着きます。達磨さん、機会があればユスリカも見せて下さい。

タンポポハマダラミバエ? 投稿者:yamasanae 投稿日:2010/05/19(Wed) 21:38:56 No.6320  引用 
連続で恐縮ですが、また、複眼の緑が綺麗なハエがいました。
体長5mmで、茨城の県南でフキの葉の上でうろうろしていました。

体長、翅の模様などからは、タンポポハマダラミバエと思われます。問題は中胸盾板のやや細い3本の筋模様などですが、図鑑では、明確には記載されていません。
しかしながら、クサギハマダラミバエははっきりした4本の黒条だけ(みんなで作る双翅目図鑑)ですし、市田忠夫さんも関係している「あおもり昆虫記」のタンポポハマダラミバエも拡大すると筋模様が入っているように見えます。

タンポポハマダラミバエでよいでしょうか、それとも、未知の種なのでしょうか?また、尾部の形状からこの個体は雄なのでしょうか?

よろしくご教示のほどお願いします。


Re: タンポポハマダラミバエ? 投稿者:yamasanae 投稿日:2010/05/19(Wed) 21:39:44 No.6321  引用 
横からの写真を添付します。

Re: タンポポハマダラミバエ? 投稿者:ハエ男 投稿日:2010/05/20(Thu) 21:03:22 No.6322  引用 
手持ちの資料によると、タンポポハマダラの場合は胸背は全体的に褐色とあるので、タンポポには?がつきます。
翅の向きが微妙なので紋の詳細な検討は出来ないのですが、胸部を拡大して確認できる紋からすると、タテジマハマダラミバエかシラホシハマダラミバエになるのではないでしょうか。

とりあえずタテジマハマダラミバエに一票入れておきます。

Re: タンポポハマダラミバエ? 投稿者:yamasanae 投稿日:2010/05/20(Thu) 22:37:13 No.6323  引用 
ハエ男さま レスありがとうございました。
翅の写真を添付します。

なお、タテジマハマダラミバエ及びシラホシハマダラミバエについては、以下の写真から、絵合わせですが、該当しないのではないかと考たところです。
タテジマハマダラミバエ♂ については、 Kazu’s Digital Insects Photo Gallery
「moth2001.hp.infoseek.co.jp/5-48.html」

シラホシハマダラミバエについては、あおもり昆虫記の「www.toonippo.co.jp/photo_studio/insects/abu_hae/abu_hae_ka/pic101.html」


Re: タンポポハマダラミバエ? 投稿者:yamasanae 投稿日:2010/05/20(Thu) 22:38:25 No.6324  引用 
もう1枚添付します。(写真がまずくて申し訳ありません。)

Re: タンポポハマダラミバエ? 投稿者:ハエ男 投稿日:2010/05/21(Fri) 01:01:14 No.6326  引用 
翅の模様だけを見ると、タンポポかタラノキハマダラミバエのように見えますね。


ただ、胸部の拡大画像を見る限り、タテジマとせざるを得ません。
同定する側としては、文献を参考にせざるをえませんので、悩んでしまいますね。やはり、胸部、翅の紋、頭部の剛毛配列、♂ゲニ等を総合的に判断するよりほかにはなさそうですね。

個体変異や近縁種のハイブリッド、未記載種、未記録種などの可能性もゼロではないだけに、外見だけの画像で掲示板で断言するのは、少し考えてしまいますね。

Re: タンポポハマダラミバエ? 投稿者:三枝豊平 投稿日:2010/05/21(Fri) 01:13:16 No.6328  引用 
タンポポマダラミバエHelmilea infuscata Hering, 1937についての伊藤修四郎先生のミバエ科の総説を貼付しておきます。胸部背面の縦筋の記載があなたの写真の個体とは異なる点が気にはなります。

添付:6328.pdf (29KB)

Re: タンポポハマダラミバエ? 投稿者:三枝豊平 投稿日:2010/05/21(Fri) 01:17:13 No.6330  引用 
翅の図です。

Lenitovenaの2種の記載や翅の図も伊藤修四郎先生の総説についていますが、写真の種とは全く異なっています。これらの種では触角刺毛の上下(背腹)にかなり長めの分岐が多数生じていますが、タンポポマダラミバエでは触角刺毛はほとんど裸です。Parahypenidium polyfasciataクサギマダラミバエやPseudhemilea longistigmaタラノキハマダラミバエもタンポポに類似した翅斑をあらわしているようですね。


添付:6330.pdf (15KB)

Re: タンポポハマダラミバエ? 投稿者:yamasanae 投稿日:2010/05/21(Fri) 14:33:48 No.6331  引用 
ハエ男さま、三枝先生 ありがとうございました。

 学問的には、見た目ではなく、文献などを参考に、しっかり確認しなければならないことが、なんとなく分かりました。厳しいものですね。

 さて、添付していただいた図(頭部及び翅)については、この個体についても確認できるようです。特に、下額眼縁剛毛については、どれだか良くわからなかったのですが、3対、後向きであることが確認できました。

 ドイツ語の解説のほうはお手上げなのですが、肩から翅の付け根まで淡い黄色、肢は明るい黄褐色などは同じようですが、中胸盾板については、鮮やかな赤黄色とはいえても、2対の縦の打ち跡?などは分かりません。何か模様があるようなのですが、この記載では4本の模様のように読めます(訳があっているのか不明)?

 タラノキハマダラミバエは、大きさや翅の模様なども似ているようですが、中胸盾板前端から後端に達する1対の暗色条を持つとされているようです(原色昆虫大圖鑑3)。

 この綺麗なミバエ科の類も、名前までは、なかなかつかないようですが、色々ご教示ありがとうございました。

Re: タンポポハマダラミバエ? 投稿者:ハエ男 投稿日:2010/05/21(Fri) 17:02:39 No.6332  引用 
ちなみに参考にされていたサイトのKazu’s Digital Insects Photo Galleryのタテジマハマダラミバエとされている画像の個体はキバラハマダラミバエの誤同定だと思います。

シラホシハマダラミバエの方については大丈夫だと思います。

画像に種名をつけて公開しているサイトの場合、同定者名がわからないサイトや同定につかった文献または根拠がわからないサイト(
特に個人でいろいろな目を幅広く掲載しているサイト)の場合を参考にする場合は注意が必要です。

Re: タンポポハマダラミバエ? 投稿者:yamasanae 投稿日:2010/05/21(Fri) 19:08:58 No.6333  引用 
ハエ男さま
なんにでも興味があるほうですので、耳が痛いです。
これまで以上に注意をしていきたいと思います。

Re: タンポポハマダラミバエ? 投稿者:バグリッチ 投稿日:2010/05/22(Sat) 08:37:17 No.6335  引用 
こんにちは。

 このあたりの種を採った つたない経験からしますと、標本になった時に、胸部背面の斑紋がすっかり消える種がいます。

 たとえば画像は Vidalia sataeに似た翅斑の不明種ですが、この種の胸部背面の斑紋は、標本にすると完全に消失します。
(画像は 針に刺した直後の個体で、まだ斑紋ははっきりしてます)


 このような、生時だけの斑紋が、どのように記載されているかはわかりませんが、ミバエの場合には注意が必要と思っています。

 yamasanaeさんのミバエも標本なった後では斑紋が変化するかもしれません。どうでしょうか?


Re: タンポポハマダラミバエ? 投稿者:yamasanae 投稿日:2010/05/22(Sat) 14:18:34 No.6336  引用 
パグリッチさま

いくぶん薄くなったような気がしますが、どうでしょう。


Re: タンポポハマダラミバエ? 投稿者:yamasanae 投稿日:2010/05/22(Sat) 14:20:16 No.6337  引用 
頭部と翅のもう少し鮮明な写真が撮れましたので、添付します。

このガガンボは? 投稿者:yamasanae 投稿日:2010/05/11(Tue) 19:15:36 No.6293  引用 
茨城で5月初旬、家の中でお亡くなりでした。
検索表では、ガガンボ科までしかたどりつけません。中胸盾板前域の黒条が2本のものは絵合わせでも分かりません。
一応、過去ログを拝見したのですが、これも、わかりませんでした。
体長22.5mmでした。恐れ入りますが、よろしくご教示願います。
なお、お尻の先はなんなのでしょう?


Re: このガガンボは? 投稿者:yamasanae 投稿日:2010/05/11(Tue) 19:16:56 No.6294  引用 
横からの写真を添付します。

Re: このガガンボは? 投稿者:三枝豊平 投稿日:2010/05/16(Sun) 22:31:23 No.6313  引用 
ガガンボ専門の達磨大師も含めてどなたからもレスポンスがないので、専門外ですが一言。

間違っているかも(多分)知れませんが、キリウジガガンボなどと同じTipula属の1種ではないでしょうか。この属には極めて多数の種があり、まだ未記載種もたくさんです。もし、Tipula属であったとしても、種にたどりつくのは容易ではないでしょう。雄交尾器の詳細な構造の研究も必要でしょうし、この個体は雌のようです。

腹端が分裂したようになっているのは、多分雌の産卵器を構成する一対の突起がどうした弾みかばらばらに分かれて離れた状態になっているのでしょう。

Re: このガガンボは? 投稿者:yamasanae 投稿日:2010/05/17(Mon) 06:52:33 No.6314  引用 
三枝先生ありがとうございます。

前に、市毛さんが紹介されていたCatalogue of the Craneflies of the WorldやBugGuide.Netなどを見て色々いるので驚きました。日本語のガガンボ(大蚊)もそうですが、英語のCrane Flyも、名は体をあらわすのだなと変なところで感心していました。

閑話休題
我が家の普通種のこの少し大きなガガンボですが、やはり難しいのですね。Tipula属の仲間?とさせていただきます。
腹端の形状についてもコメントをいただきありがとうございました。

Re: このガガンボは? 投稿者: 投稿日:2010/05/18(Tue) 18:55:27 No.6315  引用 
yamasanae様、はじめまして。
将来はガガンボ屋を目指しているケンセイです。

日本産ガガンボ類については、「日本産水生昆虫」に成虫の属までの詳しい検索表及び代表種などが載っており、ガガンボ類に取り組む際の基本文献になると思われます。

それで、問題のガガンボですが、私もTipla属で良いと思います。ただし、♀個体なので、その先はなかなかしんどいと思います。

Tipula属は、名前がついているものが日本から100種ちょっと記録されていますが、達磨さんに聞いたところtaxaとしては400種以上認識しているとのことです。なので300種前後の未記載種か日本未記録種が存在していることになり、簡単に同定できるグループではないようです。

Re: このガガンボは? 投稿者:yamasanae 投稿日:2010/05/19(Wed) 07:16:19 No.6316  引用 
ケンセイさま ありがとうございます。

「日本産水生昆虫」は承知はしていたのですが、古本でも結構高いので、なかなか踏ん切りがつきません。第2版はどうなったのでしょうね。
ケンセイさまは、目指せガガンボ屋だそうですが、未開の地が広がっているようですので、ご活躍を期待しております。

Re: このガガンボは? 投稿者: 投稿日:2010/05/19(Wed) 12:56:12 No.6317  引用 
yamasanae様、レスありがとうございます。

>「日本産水生昆虫」は承知はしていたのですが、古本でも結構高いので、なかなか踏ん切りがつきません。第2版はどうなったのでしょうね。

そういえば、第2版の話は最近聞きませんね。
「日本産水生昆虫」はペーパーブックにして、目別に数分冊に分けて安く販売してくれれば、非常に有用な文献になるのですが、なかなかそうもいかないようですね。
会社では、「日本産水生昆虫」を全部分解して目別にファイリングして使っています。そうすればガガンボなどの同定の際は双翅目のファイルを見ればいいので比較的使いやすくなります。

>ケンセイさまは、目指せガガンボ屋だそうですが、未開の地が広がっているようですので、ご活躍を期待しております。

ありがとうございます。
達磨さんが少しずつ小さなグループから整理を始めているため、私もそれに遅れずについていきたいと思っています。

ケンセイ@Tipula属は老後のお楽しみかも・・・

Re: このガガンボは? 投稿者:三枝豊平 投稿日:2010/05/19(Wed) 18:25:05 No.6318  引用 
ケンセイさんのように多くの方々が日本産双翅目の分類学的な研究に積極的に関与されることが期待されます。実際に相応な評価を受ける記載分類学の論文を執筆するまでには、多くの困難な道のりがあるでしょうが、それを目指して双翅目に関心のある方々で協力体制が築けたらと思います。

「日本産水生昆虫」の改訂版は年内の発行を目指して現在進行中です。私もオドリバエ科をはじめ、初版では含まれていないアミカ科、ホソカ科などの成虫の執筆を続けています。ユスリカバエ科はSinclair氏の執筆になっています。ガガンボ科も達磨先生が新しいガガンボ類の体系に基づいて再編する予定ですし、コシボソガガンボ科なども最近のデータが追加される予定です。

Re: このガガンボは? 投稿者:yamasanae 投稿日:2010/05/19(Wed) 21:08:53 No.6319  引用 
三枝先生 急かしたわけではないのですが、情報をありがとうございます。増補改訂版になるようですが、でたら(思い切って)購入しようと思います。

専門的にかかわれるとは思えませんが、双翅目には、綺麗なもの、不思議なものいろいろあります。関心だけは持っていたいと思います。

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