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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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ドロバチの寄生蝿 投稿者:しぐま 投稿日:2010/10/21(Thu) 21:20:03 No.6526  引用 
こんばんは。
ドロバチに寄生するハエについてお尋ねします。

この夏、借坑性の蜂を観察するために竹筒トラップを2束仕掛けました。(里山の麓@山形県)
8月上旬、泥で封じられた一本を割ってみました。
独房内に蜂の子や貯食物は残っておらず寄生虫の蛹が数個転がっているだけでした。
同じ頃、隣の竹筒束ではオオフタオビドロバチの営巣活動を直接観察していますので、寄主はおそらくこれだろうと思っています。


Re: ドロバチの寄生蝿 投稿者:しぐま 投稿日:2010/10/21(Thu) 21:21:35 No.6527  引用 
この蛹を採集して室内飼育したところ、8月中旬にハエが計4匹(a-d)羽化しました。
羽化後数日たって成熟したのを待って〆ました。


Re: ドロバチの寄生蝿 投稿者:しぐま 投稿日:2010/10/21(Thu) 21:23:31 No.6528  引用 
同種とは思うのですけど、念のためにもう一匹別個体も貼ってみます。
写真でこのハエの名前が分かるようでしたら教えて下さい。
よろしくお願いします。


解決したかも…? 投稿者:しぐま 投稿日:2010/10/22(Fri) 00:06:19 No.6529  引用 

Re: ドロバチの寄生蝿 投稿者: 投稿日:2010/10/22(Fri) 22:54:41 No.6530  引用 
そうですね、たぶんドロバチヤドリニクバエでよいと思います。少なくとも、外形からはAmobia属に見えます。今のところ、国内のAmobia属はドロバチヤドリニクバエ1種だけのようなので、いいかな?とも思うのですが、ニクバエの同定は♂交尾器を見ないと安心できないので、たぶん・・・です(^^;)。参考として、♂ゲニタリア画像を貼っておきます。

ちなみにAmobia属は、他のヤドリニクバエ類に比べて、頭の形が丸っこいのと、額の幅が狭くて、細くて短めの眼縁剛毛が列生しているのが特徴的です。Kurahashi(1970)に頭部の図があります。CiNiiで閲覧できますので、ご覧になってみるとよいでしょう。 Kurahashi Miltogramminae をキーに検索するとその論文がヒットします。

なお、ドロバチヤドリニクバエの学名について、 T. Pape氏の説に従えば Amobia distorta (Allen, 1926) は Amobia oculata (Zetterstedt, 1844) のシノニムということなので、現行では A. oculata ってことになります。


Re: ドロバチの寄生蝿 投稿者:しぐま 投稿日:2010/10/23(Sat) 21:30:22 No.6531 ホームページ  引用 
猫又さん
とても丁寧に解説していただきましてありがとうございます。
交尾器を自分で調べるスキルは未だありませんが、どうやらドロバチヤドリニクバエで良さそうですね。
今回、羽化直後の成虫が翅を延ばす様子を観察することが出来ました。
気になったのは、頭頂部で風船のような膨らみが脈動していた点です。
本で調べたらこれを使って蛹の殻を中から割り、更にはドロバチの巣も破るのだそうですね。
一見弱々しいハエにそんな力があるとは俄には信じがたいですけど、ツリアブの仲間とはまた違った脱出戦略に感動しました。
蜂の泥巣に寄生するヤドリバエやツリアブの生き様はまるで密室殺人の鮮やかな完全犯罪トリックのようで、とても面白いです。

ミツオビヒゲナガアブ? 投稿者:tosaka 投稿日:2010/10/03(Sun) 23:40:46 No.6486  引用 
北隆館の原色昆虫大図鑑(III)に載っている中ではミツオビヒゲナガアブという種に似ているようですが、図鑑の図版は黒くつぶれていて本当にこれで良いか心配です。ミツオビヒゲナガアブで良いでしょうか?

Re: ミツオビヒゲナガアブ? 投稿者:pakenya 投稿日:2010/10/05(Tue) 09:14:31 No.6487  引用 
tosakaさん、こんにちは

 画像の種は、確かにChrysotoxum coreanum Shiraki,1930;ミツオビヒゲナガハナアブです。体色が黒ベースで腹部に細い縞模様が均等にあるヒゲナガハナアブ属の種は、日本には本種のみです。生時、縞の色が青白っぽいのが特徴で、美しいですね。メスは画像のように花に飛来したり、藪の間をクロスズメバチのように低く飛んだりし、オスはヒルトップでホバリングしたりしますが、少ない種と思います。
 北隆館図鑑では5〜8月、北、九、四、朝鮮となっていますが、本州にも居ますし10月の標本もあります。
 

Re: ミツオビヒゲナガアブ? 投稿者:tosaka 投稿日:2010/10/07(Thu) 21:20:58 No.6491  引用 
pakenyaさん
コメントをいただきありがとうございました。
確かに、クロスズメバチ似ですね。撮影したのは午前9時少し前でまだ気温があまり上がっていない時間でしたが、少し近づくとすぐに飛び立ってしまいなかなか撮影が大変でした。

Re: ミツオビヒゲナガアブ? 投稿者: 投稿日:2010/10/11(Mon) 12:40:44 No.6493  引用 
tosaka様

ミツオビヒゲナガハナアブ良いですね。私は本種をまだ1回しか採ったことがありません(愛知県設楽町)。関東では一度もお目にかかっていません。かなり珍しいハナアブだと思います。

どこの記録かわかりませんが、ぜひ「はなあぶ」などに投稿していただけると有り難いです。

ケンセイ@最近珍品のハナアブに出会っていない・・・

Re: ミツオビヒゲナガアブ? 投稿者:tosaka 投稿日:2010/10/11(Mon) 20:31:14 No.6494  引用 
ケンセイ様
コメントをいただきありがとうございます。撮影場所は、東京都八王子市南部(町田市との境界近く)です。

Re: ミツオビヒゲナガアブ? 投稿者:pakenya 投稿日:2010/10/12(Tue) 09:49:29 No.6496  引用 
ケンセイ様、tosaka様

昨日、私も八王子の滝山自然公園付近で採集しました。
翅がすれていない結構新鮮なメスでした。

車道沿いのノコンギクに訪花していました。
昨年は、やはり10月に浅川の河川敷で1メスを採集しています。

関東地方では秋に見る機会が多いのではないでしょうか。

画像は昨日の採集品です。
ハナアブ類を追いかけていたオオギングチも採っちゃいました。


Re: ミツオビヒゲナガアブ? 投稿者: 投稿日:2010/10/20(Wed) 19:17:22 No.6525  引用 
pakenya様、どうもです。

着実に八王子市産のハナアブ類のデータが増えていますね^^
ミツオビまで加わるとはすごいです。
「はなあぶ」に掲載される予定の記事を楽しみに待つこととします。目指せ八王子市でハナアブ100種以上!

ケンセイ@やっぱり昆虫の記録は他力本願が一番!

クロハナアブの1種 投稿者:アーチャーン 投稿日:2010/10/20(Wed) 10:18:10 No.6520 ホームページ  引用 
 昨日(2010/10/19)我が家(東京都世田谷区西部)の庭に出現したクロハナアブです。かなり大きく、体長約13mm、翅長約10.5mm、翅端まで約16mmです。遠くから見ると、アメリカミズアブにソックリでした。
 Cheilosiaであることは間違いないと思います。複眼に毛があり、顔はほぼ無毛に見えます。腿節端の色が薄く、触角第3節は円形に近い形をしています。市毛様の図鑑を参照したところ、オオクニクロハナアブ(Cheilosia okunii)が一番近い様に見えますが、頭部の形が少し違う様です。
 厄介なグループですし、最近はTKM未記録種を撮ることが多いので、虫体を確保してあります(まだ生きています)。
 宜しく御教示下さい。


Re: クロハナアブの1種 投稿者:アーチャーン 投稿日:2010/10/20(Wed) 10:19:46 No.6521 ホームページ  引用 
 横から。

Re: クロハナアブの1種 投稿者:アーチャーン 投稿日:2010/10/20(Wed) 10:22:34 No.6522 ホームページ  引用 
 顔。周囲には若干毛がある様にも見えます。触角第3節は殆ど円形です(他に触角を斜めから撮った写真もありますが省略します)。

Re: クロハナアブの1種 投稿者:pakenya 投稿日:2010/10/20(Wed) 13:52:28 No.6523  引用 
アーチャーン様、こんにちは。

今度は難しい系ですね ^^;)

 このハナアブは、Cheilosia ochripes (Shiraki,1930)キスネクロハナアブです。夏から秋に見られる種で、特に秋に見る機会が多いです。
 この仲間の同定は困難なものがほとんどですが、この種は比較的わかりやすいです。複眼有毛、顔面は長毛を欠き、小楯板には長毛はあれど剛毛を欠くいわゆるC種群の大型種で、顔の中隆起の上辺がなだらかなので横顔に特徴があります。春に出現するCh. japonicaニッポンクロハナアブと酷似していて、同じ種の季節型ではないかと推定する人も居ますが、中隆起の形と眼縁帯下部の幅がキスネの方が狭い傾向があり、形態が違うのであれば別種であろうと考えています(私は)。

この種は都内にも記録がありますね。

 キク科の花によく来るため、花粉まみれになっている個体をよく見ます。アーチャーンさんの画像の個体も黄色の花粉が大量に付着していますね。セイタカアワダチソウにでも寄ってきたのでしょう。

Re: クロハナアブの1種 投稿者:アーチャーン 投稿日:2010/10/20(Wed) 14:53:10 No.6524 ホームページ  引用 
pakenya様

 早速の御回答有難う御座います。

 ゲニを見ないと分からないのではないかと思っておりましたが、写真だけで解決してホッとしております。TKMにも記録があるとのことですので、虜になっていた虫は早速放してやりました。まだ、充分元気な様で、一瞬で見えなくなりました。

 このキスネクロは、ご賢察通り、虫集め様に植えてあるセイタカアワダチソウに来た所を見付けたものです。傾いている花穂の下側に行ってしまった為、花に留まっている状態では良い写真が撮れなかったので、此処には掲載しませんでした。

 今後とも宜敷御指導下さい。

ニセスズキフタモンヒラタアブで... 投稿者:tosaka 投稿日:2010/10/17(Sun) 21:47:17 No.6515  引用 
連続投稿で失礼します。
本日(10/17)八王子市で撮影したものです。
ニセスズキフタモンヒラタアブでよろしいでしょうか。


Re: ニセスズキフタモンヒラタア... 投稿者:pakenya 投稿日:2010/10/18(Mon) 09:25:32 No.6518  引用 
ちょっと暗くて解りづらいですが・・・

 画像を色調補正して見ると、各腿節の大部分が黒く額が黒色なので、ニセスズキのほうの可能性が高く見えます。が、色だけでは正確に判定できません。一般にニセのほうが小さくて全長8mm前後、スズキは10mm以上ありますが個体差もあってこれも確実ではありません。
 形態的に差が出るのは、Fauna Japonica Syrphidae IIの記述によれば、頭頂の幅がスズキは頭幅の1/9、ニセは1/6ですので、頭部が背面からはっきり映っている画像があれば判別できそうです。
 このほか、触角第三節の形状がスズキのほうが長めですから、tosakaさんの画像の個体はニセの可能性が高いです。

 両種とも珍しい種ではありませんが、時々識別に悩みます。オスなら交尾器で確実なことは、過去ログを参照してください。

Re: ニセスズキフタモンヒラタア... 投稿者: 投稿日:2010/10/18(Mon) 21:04:02 No.6519  引用 
pakenya様
カクモンハラブトハナアブ、ニセスズキフタモンハナアブに関して早速ご教示いただきありがとうございました。ノハラアザミやセイタカアワダチソウなどの秋の花が咲き始め、これからも何種類か初見のハナアブについて質問させていただくことがあるかと思いますが、今後ともよろしくお願い申し上げます。

何ハナアブでしょうか? 投稿者:tosaka 投稿日:2010/10/17(Sun) 21:22:57 No.6514  引用 
写真を整理していて、今年の7月25日に八王子市で撮影したモモの太い正体不明のハナアブを撮影していたことを思い出しました。種類がわかるようでしたらご教示いただけないでしょうか。よろしくお願い申し上げます。

Re: 何ハナアブでしょうか? 投稿者:pakenya 投稿日:2010/10/18(Mon) 08:54:53 No.6517  引用 
tosaka様こんにちは。
ハナアブにかなり熱が入ってこられたようですね。

 画像のハナアブは、ナミハナアブ族のMallota abdominalis (Sack,1927)カクモンハラブトハナアブのオスです。第2腹節背板のカタカナの「エ」模様が特徴的ですね。
 樹林に囲まれた湿地で見かけることが多い印象で、泥に浸った倒木に止まっているのを何度か見ています。

ジョウザンマメヒラタアブでしょ... 投稿者:tosaka 投稿日:2010/10/11(Mon) 20:44:10 No.6495  引用 
10月11日に八王子市で撮影しました。体長は4.8mm程度。市毛さんのホームページの標本写真のジョウザンマメヒラタアブに似ているように思います。この1カットしか撮影できませんでしたが、ジョウザンマメヒラタアブと判定できるか、あるいは可能性として別の種があげられるのかをご教示いただけないでしょうか。よろしくお願い申し上げます。

Re: ジョウザンマメヒラタアブで... 投稿者:pakenya 投稿日:2010/10/12(Tue) 10:08:40 No.6497  引用 
tosaka様

画像のマメヒラタアブは、複眼に縞模様がないのでPandasyophthalmus亜属の種で、ジョウザンとキアシの2種が関東にいます。額の幅が頭幅の1/5程あるように見えることと、顔や胸部側面に銀白色の微毛が密生して見えるので、キアシマメヒラタアブのメスと思います(ジョウザンは1/7程で毛は目立たない)。

体長が5mmに満たないのもキアシっぽいです。

腹部の形状がはっきり写っていれば、第2節と第3節の間がくびれていればジョウザンとすぐ解るのですが、それは見えないですね。

ジョウザンは八王子でも採集しています。結構山っぽい谷筋の草地でしか見たことがありません。キアシは草地に普通です。
ご参考までに・・・

Re: ジョウザンマメヒラタアブで... 投稿者:tosaka 投稿日:2010/10/12(Tue) 22:05:41 No.6500  引用 
pakenya様
早速詳しい解説をしていただき、ありがとうございました。撮影した場所は山地ではありませんので、草地に普通のキアシマメヒラタアブで納得です。

ミツオビヒゲナガハナアブの採集おめでとうございます。

ご指導願います。 投稿者:とまつ 投稿日:2010/10/05(Tue) 16:57:51 No.6489  引用 
いきなりの投稿失礼いたします。

北海道 洞爺湖町で捕獲した双翅目で、
ケシショウジョウバエ科ではないかと考えていますが、
いかがでしょうか・・・。
コメントをお願いいたします。


Re: ご指導願います。 投稿者:Acleris@会社 投稿日:2010/10/06(Wed) 12:30:34 No.6490 ホームページ  引用 
コンニチワ。
科は、フンコバエ科(ハヤトビバエ科)Sphaeroceridaeになりますが、詳しい種までは私には判りません。
あとの書き込みをお待ちください。

Re: ご指導願います。 投稿者:フンコバエ 投稿日:2010/10/08(Fri) 18:10:00 No.6492  引用 
とまつ様
これはフンコバエ科(Family Sphaeroceridae)のカドマルフンコバエ属(genus Terrilimosina)の1種です。日本には4種知られています。メスは尾端の構造や貯精嚢の形態を詳細に調べないと種の同定は困難で、画像からでは種までは分かりません。興味がおありでしたら下記論文を見て下さい。CiNiiの文献検索で無料で見れると思います。
Hayashi, T. : The genus Terrilimosina Roháček from Japan (Diptera: Sphaeroceridae). Japanese Journal of Entomology, 60: 567-574. (1992)
このグループはやや湿った地面すれすれや林床、河畔・湖畔等をスイーピングすると普通に採れます。4種共にそれほど珍しい種ではありません。

無題 投稿者:とまつ 投稿日:2010/10/12(Tue) 16:54:48 No.6498  引用 
Acleris@会社 様ありがとうございます。とても参考になりました。私は最近双翅目の同定を始めたばかりでまたわからないことが多いものでまたご指導して頂ければと思います。

ヒラタアシバエの1種 投稿者:tosaka 投稿日:2010/09/28(Tue) 00:15:40 No.6483  引用 
No.3003のハンマーさんのヒラタアシバエ科のハエとよく似ていますが、腹部に白っぽい縞もようがあります。体長は約3.8mm。2010/9/26に八王子市で撮影しました。
No.3003のハエとは別の種でしょうか。ご教示いただければありがたいです。

ミバエとキモグリバエ? 投稿者:なみは 投稿日:2010/09/03(Fri) 15:11:37 No.6466  引用 
東京都で6月に河川敷で採集されたミバエとキモグリバエ?の種名をお教え下さい。
よろしくお願いします。


Re: ミバエとキモグリバエ? 投稿者:なみは 投稿日:2010/09/03(Fri) 15:12:45 No.6467  引用 
引き続いて、キモグリバエ?です。
ご教授よろしくお願いします。


Re: ミバエとキモグリバエ? 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2010/09/03(Fri) 18:10:14 No.6468  引用 
2枚目のハエはOdiniidaeトゲアシモグリバエ科のTraginops orientalis naganensis Kato, 1952、カトウトゲアシモグリバエです。Odiniidaeで本掲示板を検索してみてください。No.3811-3814(2007年8月31日)に関連記事が出ています。

Re: ミバエとキモグリバエ? 投稿者:なみは 投稿日:2010/09/03(Fri) 20:36:45 No.6469  引用 
アノニモミイア様
ありがとうございます。
関連記事も確認させていただきました。
とっても可愛い種類ですね。
動いている姿を想像してしまいます。
今後ともご教授下さい。

Re: ミバエとキモグリバエ? 投稿者:Nabita 投稿日:2010/09/05(Sun) 21:42:27 No.6471  引用 
なみは さま

ミバエの方は難しいです。
Shiraki (1933) A systematic study of Tripetidae in the Japanese Empire
Ito (1983-1985) Die japanischen Bohrfligen には似た種がありません。

Wang (1996) The fruit flies of the East Asian region, Acta Zootaxonomica Sinica, 27
Han & Kwon (2000) Economic insects of Korea 3, Diptera, Tephritidae 他
持っている範囲の東南アジア、ヨーロッパ、北米の文献なども
ちらちら眺めた限りでは似たものはないようです。

ちゃんとしたミバエの専門家が来ないと、どうしようもなさそうです。

Re: ミバエとキモグリバエ? 投稿者:なみは 投稿日:2010/09/06(Mon) 11:56:16 No.6472  引用 
Nabita様
ミバエ類にも未記載らしき種がいるのですね。勉強になります。ハエ類は奥が深すぎて、自分の能力では1つの分類群でも全貌が見えません。
今後ともご教授頂ければ幸いです。
ありがとうございました。

Re: ミバエとキモグリバエ? 投稿者:ほげ 投稿日:2010/09/07(Tue) 03:28:58 No.6473  引用 
なみはさま

はじめまして。ほげと申します。ミバエが好きです(どんどん忘れていっているような…)。

ええと、おそらくこの個体は玉木(1997)にてPseudacidia sp. として記録しているものと同じです。また、末吉(2000)にてAcidiella sp.として記録された1♀(皇居敷地内のサンプル)とも同種と思われます。

本種はミャンマーから記載されたAcidiella funesta (Hering, 1938)と翅紋が酷似しており、同様のことが末吉(2000)にも書かれています。しかし、両者には翅紋の「色」に明らかな違いがありまして、A.funestaが雌雄ともに同じ茶褐色(No.6447のTrypeta luteonotaのような)の翅紋なのに対して、本種ではオスのみ黄褐色(No.6466にあるとおり)になります。つまり、本種には翅紋色に雌雄の差があります。


…と、断定口調で書いてますが、実ははっきりしたことは分かっていません(-_-;)。末吉(2000)の個体は♀ですし、確か玉木(1997)の個体も♀だったような(すいません、いま手元に文献がありません…)。A.funestaの原記載は♂のみで、メスの形状については触れられていなかったはず。なので、文献中の個体はA.funestaそのものである可能性も捨て切れません。

そういえば、Wang(1996)でもA.funestaが四川省から記録されていますが、これも♀なので、♂がどうなっているのか気になるところです…。

何だかややこしくなってしまいましたが、お写真の個体はたぶん♂なので、少なくともA.funestaとは一応区別できる種、ということになります。

幼虫の寄主植物が分かれば、もう少しクリアになるかもしれません。♀交尾器(aculeus)を精査したことがありますが、その形状から推測するに、幼虫は潜葉性(葉もぐり)の可能性が高いです。採集された付近で、葉潜りのウジを探したら面白いかもしれません。いまはもしかしたら時期を外しているかもしれませんが…。

とりあえず、こんなところです。
……

末吉昌宏 (2000) 皇居のミバエ科昆虫. 国立科学博物館専報, 36: 437-443.

玉木長寿 (1997)  埼玉県の双翅類.埼玉県昆虫誌 II 双翅目.1-405. 埼玉県昆虫談話会.

Wang, X.-J. (1996) The fruit flies (Diptera: Tephritidae) of the East Asian region. Acta Zootaxonomica Sinica, 21, suppl.: 1-419.

Re: ミバエとキモグリバエ? 投稿者:なみは 投稿日:2010/09/22(Wed) 10:51:55 No.6478  引用 
ほげ様
返信が遅くなり、申し訳ございません。
また、詳しくご説明頂きありがとうございます。
Wang, X.-J. (1996) は未入手なので、出来るだけ手に入れたいと思います。
今後とも、ご教授よろしくお願いします。

ハネオレバエ科の1種 投稿者:アーチャーン 投稿日:2010/09/19(Sun) 10:35:32 No.6477 ホームページ  引用 
 皆様、御無沙汰しております。先日、3ヶ月の東南アジア行から帰って来たところです。

 写真のハエは、今年の4月10日に我が家(東京都世田谷区西部)の庭で撮影したものです。直ぐに逃げられてしまい、他の方向からの写真はありません。写真からそのまま測定すると体長約5.5mm、翅長約5.0mmですが、少し斜めなので実際はもう少し大きいでしょう。体長に比して翅が長いせいか、小型のハバチの様な些か頼りない飛び方をしていました。
 ハネオレバエ科のPsila属だと思います。しかし、写真が1枚しかないのと、頭部胸部の刺毛が良く見えませんので、これは絵合わせ的な判断です。
 Psilaと仮定して、岩佐教授の「Taxonomic Study of the Genus Psila Meigen ・・・」の検索表を見ても、写真からは刺毛の有無が良く分からないので、種の特定は出来ません。其処で、Psila属各種の記載から特徴の一覧表を作り、体長や頭胸部の色等から一致しない種を削除して行くとPsiola sonoraが最後に残りました。
 しかし、実際のところ、本当にPsila属で良いのかも確信がありません。如何なものでしょうか。御教示頂ければ幸です。

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