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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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ハススジハマダラミバエ似のハエ... 投稿者:まあ 投稿日:2010/11/19(Fri) 20:42:16 No.6610  引用 
またお聞きしたいハエがおります。
これは6月下旬に撮影したものです。
調べたら、ハススジハマダラミバエの仲間に近いなあとは思ったのですが、これっといったハエに行き当たらなくて現在に至ってます。(毎回ボヤケててテンションも下がり気味ですが、空元気で投稿してみます。何か少しでもわかりましたらよろしくお願いします。)
場所:阿武隈山地標高550mぐらい


Re: ハススジハマダラミバエ似の... 投稿者:まあ 投稿日:2010/11/19(Fri) 20:43:09 No.6611  引用 
もう一枚です。

Re: ハススジハマダラミバエ似の... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2010/11/21(Sun) 18:24:14 No.6612  引用 
ミバエに詳しい方からの返信がないので、一言。

伊藤修四郎先生の総説によれば、写真のミバエは、Montiludia fucosa Ito, 1984 でしょう。
同論文の付図を添付します。色彩なども原記載にほぼ適合します。


Re: ハススジハマダラミバエ似の... 投稿者:ほげ 投稿日:2010/11/22(Mon) 03:07:31 No.6614  引用 
まあさま

ほげと申します。ミバエが好きです。

すっかり乗り遅れてしまいましたが、お写真のハエはアノニモニイア様の仰るとおり、Montiludia fucosa でよろしいかと思います。分布も青森県での記録もあるので、いてもおかしくないかと。

簡単で申し訳ありませんが、取り急ぎ。

ああ、明日は仕事かあ…(- -;)。

Re: ハススジハマダラミバエ似の... 投稿者:まあ 投稿日:2010/11/22(Mon) 20:33:41 No.6615  引用 
アノニモミイアさん、またお世話になりました。
図の添付たいへんありがたいです。名前もわかった上に自分の目で確認すると、おおー!と、捜してたときの疲れが飛びました。

ほげさん、情報どうもありがとうございます。分布的にも合っていることもわかりました。ミバエは翅の模様が特徴的で、捜す作業も結構楽しかったりします。

双翅目談話会 関東同定会の御案... 投稿者:茨城@市毛_介護休暇中 投稿日:2010/11/15(Mon) 05:23:24 No.6596  引用 
双翅目談話会

第14回 同定会&勉強会のお知らせ

会員の皆様,とんでもなく暑い夏でしたが今年の成果は如何だったでしょうか?恒例になりました双翅目談話会第6回関東同定会を,今年は栃木県立博物館で開催することになりました.何かとお忙しいと存じますが,この機会に,いろいろな標本や情報を携えて,ぜひご参加くださいますようにご案内申し上げます.

◆ 日 時  平成22年11月20日(土) 午前10時より
10:00〜12:00  同定会
12:00〜 1:00  昼食(できるだけ弁当をご持参ください)・休憩
        (博物館内にレストランもあります)
1:00〜 3:00  基調講演(中村剛之さんの予定),ミニ講演
3:00〜 3:30  休憩・写真撮影
3:30〜 5:00  1人1話
<ミニ講演を募集しますので,ミニ講演ができる方はメールで伊東まで連絡願います>
伊東のメールアドレス:n-itoh@chiikan.co.jp
<懇親会を6:00頃から予定しています(宇都宮駅西口周辺の予定)>
◆ 場所:栃木県立博物館(下図参照)
◆ 持ち物:同定してほしい標本(双翅目)、筆記用具、ルーペ、弁当

■ 会場 栃木県立博物館 http://www.muse.pref.tochigi.lg.jp/
〒320-0865 栃木県宇都宮市睦町2-2
TEL 028-634-1311(代) FAX 028-634-1310
JR宇都宮駅から 関東バス市内線(駅西口バスターミナル13番乗り場)
37番「桜通り経由鶴田駅行」または「桜通り経由西川田駅行」で『中央公園博物館前』
(詳細なアクセスについては博物館のホームページなどをご覧ください)
◎宿泊は宇都宮駅西口周辺の以下のホテルが便利です.
ホテルサンロイヤル宇都宮028-638-3711      ホテルサンルート宇都宮028-621-3355
宇都宮ステーションホテル028-637-0111       チサンホテル宇都宮028-634-4311
リッチモンドホテル宇都宮駅前028-610-8822   東横イン宇都宮駅前028-624-1045

談話会の行事ですが,会員以外の飛び入り大歓迎です.


Re: 双翅目談話会 関東同定会の... 投稿者:茨城@市毛_介護休暇中 投稿日:2010/11/21(Sun) 21:40:30 No.6613  引用 
皆様,昨日はご苦労様でした.

今回も関東同定会は参加者が30名を越える大盛況でした.

中村氏によるガガンボダマシ科についての基調講演から始まり,日本初記録のツリアブなど色々と興味深いミニ講演等色々な話で盛り上がることが出来ました.

同定会に持ち込まれた標本でも,日本未記録と思われるハナアブ等,色々と面白い種類が見られました.


次回は,来年3月20日に大阪市立自然史博物館で総会が開催されます.

また,来年秋の関東同定会は,神奈川県博で行われる見込みです.

では,また.

豹柄のガガンボ 投稿者:まあ 投稿日:2010/11/15(Mon) 21:18:50 No.6603  引用 
いつもピンボケで恐縮です。
6月上旬に見つけたガガンボです。
これも、自分なりに捜したのですがわからず、ヒメガガンボだとは思いますが(前回ははずれました)何かわかることはありますでしょうか?


こいつかな? 投稿者: 投稿日:2010/11/16(Tue) 10:04:19 No.6605  引用 
翅脈が読みにくいので難しいですが
似たのを探すとこれかな?
斑紋が少し違いますがこのような複雑な模様をもつ種は
斑紋の細かな点では変異が多いことがあるようです.

これはヒメガガンボ科の Ilisia incongruens (Alexander, 1913).
まあさんの写真のガガンボもこれでないかと思うのですが、どうでしょう?


Re: こいつかな? 投稿者: 投稿日:2010/11/16(Tue) 10:20:35 No.6606  引用 
ところで、まあさんの写真の撮影地はどちらです?

Re: こいつかな? 投稿者:まあ 投稿日:2010/11/16(Tue) 22:14:42 No.6607  引用 
達磨さん、これだと思います!
いろいろな模様を捜してきましたが、こんなにそっくりな模様は見つけられませんでした。うれしいです。
ヒメガガンボでよかったのも安心しました。
それと場所を入れ忘れていました。阿武隈山地の標高600mぐらいです。
採集するか、写真の腕を上げるか、もうちょっとがんばらないと、とちょっとあせっておりますが、これからもよろしくお願いします。

Re: こいつかな? 投稿者: 投稿日:2010/11/17(Wed) 08:33:06 No.6608  引用 
写真の個体はもう少し標高が低いですが、栃木県益子町のものですから、近い山系のものですね。

Re: こいつかな? 投稿者:まあ 投稿日:2010/11/19(Fri) 20:21:42 No.6609  引用 
そうですね。気候的にも地形的にも似ているかもしれません。これから捜すときの参考になりそうです。ありがとうございます。

ホンシュウホソニクバエ♀? 投稿者:しぐま 投稿日:2010/11/14(Sun) 07:56:46 No.6579  引用 
度々すいません。
なぜか迷惑投稿として弾かれてしまいます…。
また何かNGワードが含まれてますかね?

似たハエをあちこちでよく見かけたので普通種かなと思うのですが、これはホンシュウホソニクバエ♀でしょうか?
9月上旬@山形県
山地の庭でヤブガラシの葉を頻りになめていました。
よろしくお願いします。


Re: ホンシュウホソニクバエ♀? 投稿者:しぐま 投稿日:2010/11/14(Sun) 08:00:06 No.6580  引用 
ようやく投稿できました。
「なめる」を漢字にするとNGなのですね(笑

たぶん普通種で場違いなお尋ねかもしれませんが、どうかよろしくお願いします。


Re: ホンシュウホソニクバエ♀? 投稿者:Acleris 投稿日:2010/11/14(Sun) 08:33:05 No.6581  引用 
しぐまさん、コンニチワ。
少なくともニクバエ科ではないと思います。
「みんなで作る双翅目図鑑 画像一括閲覧ページ」を見ると、
ヤドリバエ科によく似たのがいますね。
シロウトの助言ではこれが精一杯。。。

Re: ホンシュウホソニクバエ♀? 投稿者: 投稿日:2010/11/14(Sun) 10:28:19 No.6583  引用 
しぐま様、はじめまして

ケンセイです。

ホンシュウホソニクバエの画像ですが、ネットで見てみると多くの画像がヤドリバエ科のアシナガヤドリバエ亜科の画像をホンシュウホソニクバエと誤同定しているようですね。

写りが悪いのですが大阪自然史博物館のホンシュウホソニクバエの標本画像が見られますので以下にURLを示します。

http://www.mus-nh.city.osaka.jp/tour/view.cgi?page=3&corner=22&file=250

ホンシュウホソニクバエは体は細いのですがやはりニクバエ科なので、胸背に3本の黒縦線があります。

わかりにくい場合は、そのうち標本画像をアップしたいと思います。ヨシ原などに生息しているため生態写真はなかなか撮りにくいと思われます。

ケンセイ@そのうち生態写真にもチャレンジします

Re: ホンシュウホソニクバエ♀? 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2010/11/14(Sun) 10:58:00 No.6584  引用 
ヤドリバエ科Tachinidae(広義の)の1種であることは間違いありません。おそらくナガハリバエ類(いろいろの属を任意にまとめたグループ名です)に含まれる種であろうかと思います。葉をなめていたというのは、おそらく葉の表面にアブラムシが分泌した甘露がついていて、これを摂食していたのだろうと思います。

ご存じかもしれませんが、双翅類の同定は膜翅類と同様に、鱗翅類、鞘翅類、あるいは大型の半翅類や直翅類の同定に比べると著しく困難な点があります。背面から撮影した写真では、斑紋が顕著で大型の一部のハナアブ類、アブやムシヒキアブアブなどのアブ類、などについては、おおよその見当がつく場合がありますが、ほとんどの双翅類は通常の写真だけでは同定が大変困難です。それは、体に生えているさまざまな毛、剛毛の生える位置や長さ、翅にある多くの翅脈の部分の相対的位置や長さ、脚の各節の相対的長さ、触角の形状等々の通常の写真では正確に撮影できない形質、さらに体の表面から隠れている♂や♀の交尾器、産卵器等の形質をもとにして、種はもちろん、属や亜科、しばしば科等の分類群が規定されています。

今回ご投稿の写真についても、ニクバエ科とヤドリバエ科を区別する科の検索形質は、胸部背面の後方にある小楯板という部分の後ろの縁が張り出していて、その下に上から見ると隠れている下小楯板と呼ばれている部分が、横に土手状に盛り上がるか(ヤドリバエ科)、否か(ニクバエ科、クロバエ科など)です。この区別に基づきますと、Aclerisさんのご投稿にあるような遠慮深いご判断が限度になります。しかし、このような検索形質によらなくても、多くのハエ類についての知見がある場合には、これまでの経験から、外観で科までの判断ができる場合があります。しかし、ヤドリバエ科を専門としていない私には、外観だけでヤドリバエとクロバエを区別できない場合もしばしばある、というものです。

双翅目の分類が難しいのは、上記の虫自体の問題に加えて、双翅目を研究する職業的分類学者(大学や博物館などで、分類学の仕事に部分的にでも給与が払われている研究者)がわが国では決して多くはなかったのが、昨今はさらに減少して、全国で10名前後程に減少してしまっていることも、この昆虫群の分類学の研究やその成果としての図説、論文が十分に出版されていない原因です。本掲示板に回答をくださる分類学を生業とされていない非職業的研究者の方も決して多いとは言えません。

COP10とか言って、生物多様性の重要性が喧伝されていますが。そのもっとも基本的な資料になる記載分類学とそれを研究するポジションにわが国は国家予算をほとんど支出していないのが現状です。あたかもトキやイリオモテヤマネコが生物多様性の象徴のように宣伝され、膨大な予算の支出が行われている日本の環境行政や文部行政の片手落ち、脆弱性が、ハエやハチなどごく身近にいる真の生物多様性の実態が国民に分からないという最大の原因です。率直にいえば、今では外来種であるトキの飼育に膨大な予算と人員を使って、穴だらけの飼育小屋を作って、挙句の果てにはトキをテンの餌にするような行政こそ事業仕訳の対象にされるべきで、このような予算があるのなら、トキ等よりも稀少な日本固有の生物、昆虫類の保護・保全、さらにはこれらの生物群の分類学的研究に回すべきでしょう。

Re: ホンシュウホソニクバエ♀? 投稿者:しぐま 投稿日:2010/11/14(Sun) 20:56:11 No.6591  引用 
皆様コメントありがとうございます。
どうやら場違いなお尋ねではなかったようで、とりあえず一安心。

生前のマクロ動画はこちらになります。(1:52)
よろしければご覧下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=6Cu8hQqJ9gQ
微妙なアングルや体のパーツはもしかしたら意外に動画の方がよく写ってるかもしれません。
初めは朝露を飲んでいるのかと思ったのですが、目を凝らしても葉上に朝露は見えませんでした。
アノニモミイアさんの仰るように甘露をなめていたのかもしれません。
尻を高く上げた姿勢で翅を広げたまま小刻みに震わせている行動が気になりました。
何か本種に特有のディスプレイ行動なのだろうか?
白い鱗板の下で小さな平均棍をピコピコ上下させていました。

ケンセイ様
ニクバエ科は胸背に3本の黒縦線があるとのこと、一つ勉強になりました。

Re: ホンシュウホソニクバエ♀? 投稿者:しぐま 投稿日:2010/11/14(Sun) 21:05:34 No.6592  引用 
Aclerisさんの助言で「みんなで作る双翅目図鑑 画像一括閲覧ページ」を探してみると、素人目には Cylindromyia pandulata と似ている気がしました。
更に調べると和名も判明。
ヒョウタンハリバエ Cylindromyia (Malayocyptera) pandulata (Matsumura. 1916)
今回はCylindromyia sp. としておくのが無難ですかね?

ここまで調べたところでアノニモミイアさんの回答を頂戴しました。
ヒョウタンハリバエはPhasiinae ヒラタハナバエ亜科に属すらしいので、どうやらナガハリバエ類とはまた違うようです。
ナガハリバエ類とはDexiinae アシナガヤドリバエ亜科の仲間と理解しました。(違ってたらご指摘願います)

Re: ホンシュウホソニクバエ♀? 投稿者: 投稿日:2010/11/14(Sun) 23:52:55 No.6594  引用 
しぐま様

>ケンセイ様
ニクバエ科は胸背に3本の黒縦線があるとのこと、一つ勉強になりました。

あくまで、ニクバエ亜科に限ります。ニクバエ亜科でもハマベニクバエのように3本の黒縦線がない種もいます。

flyflyflyのみんなで作る双翅目web図鑑にも少数ですが画像が登録されているので参考にしてください。

ケンセイ@ニクバエ亜科のハエは見た目は皆同じに見えますが♂交尾器はものすごく多様で驚きます

Re: ホンシュウホソニクバエ♀? 投稿者:しぐま 投稿日:2010/11/15(Mon) 07:09:57 No.6598  引用 
ケンセイ様
度々ご指導ありがとうございます。
本当にハエは奥が深いですねー。
私としては虫撮り日記Vlogに載せる際に名前が少しでも分かればよいので、なるべく色んな角度の写真を撮って先輩諸氏のご教示を仰ぐだけです。
今後もお手を煩わせるかと思いますがよろしくお願いします。
このBBSが素晴らしいと思うのは、「どうやったら見分けられるようになるか」「どうやったら達人の境地に少しでも近づけるか」を具体的に示して下さることです。

PS:
昔、放送大学でたまたま見た「ヤドリバエの世界」という特別授業にいたく感動しました。
TVの動物自然ドキュメンタリーでヤドリバエとかニクバエとか何でもいいですけど、蝿で一本番組を作って放送するぐらい日本も成熟してくれればいいのになーと思います。(蝿のイメージアップ作戦)

Re: ホンシュウホソニクバエ♀? 投稿者: 投稿日:2010/11/15(Mon) 22:18:52 No.6604  引用 
しぐま様

ニクバエ科の生態写真ですが、東海大学出版会の「日本の有害節足動物」というハエ屋必須の文献に多くの種の生態写真が載っています。ホンシュウホソニクバエの生態写真も載っていますよ!今日時間があったので池袋のジュンク堂に行ったのですが、上記の本がちゃんと置いてありました。

ケンセイ@なぜかジュンク堂でキノコの本を買いました^^;;;

黄色いアブ 投稿者:まあ 投稿日:2010/11/07(Sun) 09:57:18 No.6551  引用 
またお邪魔します。
7月の中旬に撮ったアブなんですけど、色的にはきれいで個性的なのですぐに見つかるかなと思ってましたが、いろいろ捜してもわからず、ハナアブの仲間っぽいとは思ってるんですけど。翅の支脈も移ってないし、かなりボヤけてますがこんなので何かわかりますか?


Re: 黄色いアブ 投稿者:まあ 投稿日:2010/11/07(Sun) 10:00:19 No.6553  引用 
もう一枚。
場所:阿武隈山地


Re: 黄色いアブ 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2010/11/09(Tue) 01:00:20 No.6558  引用 
ミズアブ科のOxycera trilineata (Linnaeus)だろうと思います。Yang & Nagatomi (1993) The Chinese Oxycera (Diptera:
Stratiomyidae). South Pacific Study, 13(2)131-160 から同種の図を引用しておきます。右が♀です。ユーラシア大陸に広く分布している種です。


Re: 黄色いアブ 投稿者:まあ 投稿日:2010/11/09(Tue) 20:50:11 No.6566  引用 
アノニモミイアさん、どうもありがとうございます。
ミズアブ科だったのですね。
名前までわかるとは思ってませんでしたのでうれしいです。
図から見ると、♀タイプですね。
小さかったのを覚えてますが、6mmぐらいだったかもしれません。

Re: 黄色いアブ 投稿者: 投稿日:2010/11/14(Sun) 10:14:53 No.6582  引用 
まあ様、はじめまして

双翅目談話会関東事務局のケンセイです。

問い合わせのミズアブはおそらく日本未記録種だと思われます。次回同じものに出会った場合はぜひ採集して標本にしておいてください。大変貴重な記録になると思われます。

標本作製方法や報告文の書き方などは問い合わせいただければ、いつでも対応させていただきます。

ケンセイ@まだまだ未知のハエがたくさん眠っている・・・

Re: 黄色いアブ 投稿者:まあ 投稿日:2010/11/15(Mon) 21:07:06 No.6602  引用 
ケンセイさん、はじめまして。
日本未記録種ですか。なんとなく外来種の予感がしますね。。
私が見たのは後にも先にも1匹だけなのですが、ユーラシア大陸の普通種ということから北欧の輸入建材に関係ないのかなあなんて思ってしまいました。(こちらではちらほらそういう建物があります。)そういう場所で探したらもしかしたらいるのでは?なんて思いました。採集はハードルが高くて超えられそうにありませんが、何か違う形でお役に立てたらと思ってます。m(__)m

シロスジナガハナアブ? 投稿者:しぐま 投稿日:2010/11/12(Fri) 19:41:17 No.6572  引用 
お世話になっております。
いまいちピントが合ってない写真で恐縮ですが、このアシナガバチみたいなのはシロスジナガハナアブなのでしょうか?
手元の図鑑(『札幌の昆虫』)の標本写真では胸背の黒斑紋などが少し違うのでどうなのかな?と。
9月中旬@山形県
山地の道端でお地蔵さんのお供え物の所に止まって身繕い中でした。
未採集、未採寸

よろしくお願いします。


Re: シロスジナガハナアブ? 投稿者:pakenya 投稿日:2010/11/15(Mon) 14:28:30 No.6600  引用 
しぐまさん、今日は。

画像のハナアブは、お察しのとおりMilesia undulata Vollenhoven,1863シロスジナガハナアブのメスです。腹部の独特な模様で迷うところはありません。

確かに「札幌の昆虫」の本種の標本は色が黒っぽくて、胸背の模様が判然としていませんね。普通は、しぐまさんの写真のように黄色い縦筋が2本あります(雌雄とも)。

主として夏場に、倒木周辺や積み上げた薪の周辺によく見られる大型種です。捕まえると、尾端を押し付けるようにして、まるでハチが刺すみたいな真似をします。

Re: シロスジナガハナアブ? 投稿者:しぐま 投稿日:2010/11/15(Mon) 20:48:20 No.6601  引用 
pakenya様
ご教示どうもありがとうございました。
シロスジナガハナアブ同一種内で黒斑紋のバリエーションがどのぐらいあるのか、紛らわしい近縁種がいるのか、といったことがまるで分からないもので、こちらでお尋ねした次第です。

>捕まえると、尾端を押し付けるようにして、まるでハチが刺すみたいな真似をします。
へぇー!
それはすごい面白い話です。
ベーツ擬態も見せかけだけに終わらないのですね。(蜂の威を借る虻)
是非自分でも試してみなければ。
来年撮りたい動画ネタが増えました♪
飛んでる姿もアシナガバチそっくりだったように記憶しています。

ハチモドキバエの一種 投稿者:pieris 投稿日:2010/11/15(Mon) 00:02:26 No.6595 ホームページ  引用 
投稿者:F 投稿日:2005/06/18(Sat) 23:12 No.1351
で、福岡県北部で写されたハチモキバエの写真が出ており、ハエ男さんのコメントで、韓国のデガシラバエの文献に出ている
Eupyrgota tigrinaっていう種類にそっくりだと書いてありました。

これと同じ種類と思われるハチモドキバエをやはり福岡県で写していますので、データの蓄積に投稿します。ピントが甘いです。
福岡県福岡市西区飯盛 2007.05.26撮影です。


Re: ハチモドキバエの一種 投稿者:茨城@市毛_介護休暇中 投稿日:2010/11/15(Mon) 05:27:04 No.6597  引用 
pieris様.

出来れば,撮影と同時に捕獲して標本にして頂ければ幸いです.
ハチモドキバエ類は,あまり剛毛が重要で無いので,フィルムケースにでも保存しておいて,死んだところで三角紙等に入れておくだけでも立派な標本となります.

では,また.

Re: ハチモドキバエの一種 投稿者:pieris 投稿日:2010/11/15(Mon) 10:53:40 No.6599 ホームページ  引用 
市毛様。おっしゃる通りです。
ハエ素人ですのと、写真撮影が主ですので、普通種と重要な種の見分けがまったくできないのが現状でして、写したハエ目の素性をあとから調べていくときにみな様からの助言などで、あの時に標本を採集しておけばよかったと悔やまれるケースにたまに会います。
私が出会うハエ目の99.9%まではたぶんごくごく普通種に違いありません。小数点以下の重要種のための標本採集から管理までの余裕が私にはほとんど取れません。
普通種と思われていても、将来はどう評価が変わるか予測のつかない現在ですし、普通種であってもデータ蓄積のための生標本収集の重要性が見逃せないのも十分に存じてはいるのですが、現実問題としてなかなか実行が難しいです。申し訳ありません。
ただ、アノニモミイアさんとは以前より親しくさせていただき、研究室も我が家から車で10分程度ですので、大変にお忙しいのを承知の上でこれからはお手?を煩わせようと心中ひそかに思っています。

教えてください 投稿者:pieris 投稿日:2010/11/12(Fri) 23:51:24 No.6573  引用 
画像の解像度が悪いです。
面白い触角をもっていますが、これはガガンボダマシ科でしょうか。でも翅脈が非常にシンプルですね。
体長は4mm前後です。
福岡市郊外で2010年11月12日撮影です。


Re: 教えてください 投稿者:pieris 投稿日:2010/11/12(Fri) 23:52:14 No.6574  引用 
別のポーズです。

Re: 教えてください 投稿者:pieris 投稿日:2010/11/12(Fri) 23:54:34 No.6575  引用 
翅が反射しています。

Re: 教えてください 投稿者:pieris 投稿日:2010/11/12(Fri) 23:55:30 No.6576  引用 
触角の様子です。

Re: 教えてください 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2010/11/13(Sat) 09:55:27 No.6577  引用 
タマバエ科であることは間違いないのですが、重要な形質である付節の基部の状態が写真ではやや不明瞭です。しかし、3枚目の写真の左後脚の付節基部をよく見ると、付節幅の3倍くらいの部分でくびれないし色調の差が生じているように見えます。おそらくこの部分が第1付小節と第2付小節の分節部と思われます。そうであれば、写真の種は日本産タマバエ科の3亜科のうちのLestremiinaeではありません。残りはPorricondylinaeとCecidomyiinaeです。翅脈の状態から判断するとPorricondylinaeでしょうが、属までは画像だけでは判断できません。

タマバエ科の多くは触角鞭節の各小節がこのように変形して、多様な形状の刺毛を生じます。写真の種のように、各小節の基半部が太く、先が細く円筒状になる傾向は、クロキノコバエ科SciaridaeのZygoneura属などでも起こりますので、この特徴だけでタマバエ科と判断するのは早計ですが、多くはこの特徴でタマバエと推定して間違いないでしょう。

Re: 教えてください 投稿者:pieris 投稿日:2010/11/13(Sat) 17:30:35 No.6578  引用 
アノニモミイアさん
お忙しい中、大変ありがとうございます。
これを見たのは例の洞窟です。紛れ込んできたのでしょうね。
それにしても面白い触角をしていますね。撮影時は「あ、触角が長い」ぐらいにしか見えませんでしたが、PCで拡大して初めてこのような形状であることがわかりました。

お教えください 投稿者: 投稿日:2010/11/07(Sun) 17:32:31 No.6554  引用 
アーチャーン様よりハネオレバエ科の投稿を拝見し、不明の倉庫に眠っていたハエ画像を投稿します。翅が中途で折れ目のついたように見えますので記憶にありました。これもハネオレバエ科でしょうか。
体長は憶えていませんが5mmを少し超えたぐらいではなかったかと思います。
時々春先に見かけるハエです。
福岡県福岡市早良区油山田隈公園 2009年04月17日撮影


Re: お教えください 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2010/11/09(Tue) 00:23:17 No.6556  引用 
Pierisさん、アーチャーンさんの投稿された種は自信がなくて無沙汰していますが、あなたの写真はご推察の通りハネオレバエ科のChyliza属の1種です。Iwasa(1989)の検索表にある形質の多くが写真で読み取れまして、それによりますと、Chyliza nigrifemorata Iwasa, 1989モモグロクロハネオレバエという種である可能性が極めて高いと思います。ご参考まで、この文献、The Japanese species of the genus Chyliza (Diptera, Psilidae)はMitsuhiro Iwasaさんの著作で、Japanese Journal of Entomologyの57巻1号148-162ppにでてます。CiNiiでこのころの昆虫学会の会誌は無料でpdfがダウンロードできると思います。

Re: お教えください 投稿者: 投稿日:2010/11/09(Tue) 14:58:05 No.6562  引用 
アノニモミイアさん
老眼にはハネカクシのように見え、つまもうとすると瞬時に飛び去ります。
モモグロハネオレバエの可能性が高いとのこと。
大変ありがとうございます。

Re: お教えください 投稿者:アーチャーン 投稿日:2010/11/11(Thu) 17:34:49 No.6570 ホームページ  引用 
アノニモミイア先生

 御無沙汰しております。

 本スレッドの2つ前の先生の書き込みで、先日私が投稿した種(2種)について先生は自信がないとない、と書かれておられます。種ではなく、属レベルでは如何でしょうか。

 何分にも、写真から刺毛や基部に近い部分の翅脈が良く分かりませんので、検索表でハネオレバエ(Psilidae)に落ちた訳ではなく、主にBugguide.netの写真からPsilidaeと判断しました。更に、岩佐教授の論文から、日本にはChyliza、Loxocera、Psilaの3属しか居ないとの前提でBugguide.netでその3属の写真を比較した結果Psila属らしい、と思った訳です。

 要するに全て絵合わせレベルでの判断なので、確信が持てません。果たして、先の2種はPsila属で宜しいのでしょうか。

 割り込みになってしまいましたが、御教示を頂ければ幸です。

お教えください 投稿者: 投稿日:2010/11/08(Mon) 21:55:31 No.6555  引用 
これはシマバエ科でよろしいでしょうか。
長崎県長崎市野母町権現山 2009年10月27日撮影

同じ種を同じ場所で 2005年09月26日にも撮影しています。


Re: お教えください 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2010/11/09(Tue) 00:30:49 No.6557  引用 
ご推察の通りシマバエ科のTrigonometopusかその近縁属の種です。これに関しては本掲示板のNo. 5103でアーチャーンさんが「Trigonometopusの1種?}という投稿があり、このスレッドをご覧になると参考になるかと思います。

Re: お教えください 投稿者: 投稿日:2010/11/09(Tue) 15:03:58 No.6563  引用 
アノニモミイアさん
ここのバックナンバーを手がかりに少しずつ特徴的な種の、科までの見当をつけてみています。
まだまだまったく何の類かがわからないハエ目が山積しています。

お忙しい中、ありがとうございます。また、忙しくなる材料を放り込んでいます(笑)。

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