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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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見っけた! 投稿者: 投稿日:2006/12/08(Fri) 16:43 No.2825  引用 
北大の「ハエ目昆虫パラタクソノミスト(中級)」を見ていたら、色々面白い顔触れがいました。
http://nature.sci.hokudai.ac.jp/taxonomy/060722/report.html

写真2 野外採集のマレーズトラップの脇に立っているのは「イエバエ・ショット&ニクバエ・ショットの君」と思われます。

写真5 講義は談話会のホープ「フンバエの君」ではありませんか。たまには談話会に顔を出して下さい。(注)フンコバエではありません。

一度は参加してみたいものです。

「ハエ目昆虫パラタクソノミスト:ショウジョウバエ(上級)」も錚々たる講師陣ですね。
http://nature.sci.hokudai.ac.jp/taxonomy/061103/report.html

Re: 見っけた! 投稿者: 投稿日:2006/12/08(Fri) 17:08 No.2826  引用 
別頁を見つけました。2005年版です。

 ショウジョウバエの同定について色々書かれています。
http://neosci-gw.museum.hokudai.ac.jp/html/modules/pukiwiki/234.html

 講座で使用している「Biological Classification and Identification System」は下記のURLから使用出来ます。面白いですね。
http://biokey.museum.hokudai.ac.jp/Classification/Top?lang=ja

 同じく2006年版です。
一番目の写真のような事をしていると、不審な目で見られます。
http://neosci-gw.museum.hokudai.ac.jp/html/modules/pukiwiki/3012.html

 「絵解きソーティング表」と書かれていますが、どのようなものを使うのでしょうか?


 「Biological Classification and Identification System」と同様のシステムで、科まで検索が出来るとうれしいのですが(^_^)

 ハナアブも作れって?(-_-;)

 日本産全ての属の再検討が終わったら、似たようなものが出来るかもしれません。

 しかしその前に、日本産ハナアブ科の属の検索を確立しないと。
 意外と、MelangynaとEpistorphe等が難しいですね。背板側縁の縁取りの有無で決まるのですが、Epistorpheの側縁が極僅かにしか縁取られず、顕微鏡で見ても先入観を持っていないと辿り着けません。

 初心者でも辿り着ける検索表が欲しいです。

教えていただけますか? 投稿者:Acleris 投稿日:2006/11/15(Wed) 20:22 No.2792 ホームページ  引用 
ご無沙汰してます。神戸のAclerisです。
近所の花によくいるイエバエなんですが、自力で調べたところ、セマダラハナバエ(セマダライエバエ)の仲間であろうことはわかりました。がその先に進めません。。。
日本のイエバエ科(2003)を見ても検索キーがなんのことやらサッパリです。
よろしくお願いします。


Re: 教えていただけますか? 投稿者:Acleris 投稿日:2006/11/15(Wed) 20:23 No.2793 ホームページ  引用 
額のあたりが検索キーらしいので、顔のアップも貼ります。

Re: 教えていただけますか? 投稿者:Acleris 投稿日:2006/11/15(Wed) 20:26 No.2794 ホームページ  引用 
聞いてばっかりではなんなので、スズキベッコウハナアブらしきものを貼っておきます。
標本写真で味気ないですが、双翅目Web図鑑にお使い下さい。
(これ兵庫県未記録でしたっけ?)


Re: 教えていただけますか? 投稿者: 投稿日:2006/11/15(Wed) 22:24 No.2795  引用 
確かに検索表だとわかりにくいですね。(普段から頭部の毛を見慣れてないとしんどいかも・・)
ただ、個体変異の幅があるので、検索には入れられなかったと思うのですが、一般的にはヒメセマダライエバエ(ヒメセマダラハナバエ)の方が胸背の黒スジが細いように感じています。

とりあえず、ヒメセマダライエバエに一票です。
和名についてはハナバエ科があることもあり、最近はイエバエ科で〜ハナバエとなってるものは〜イエバエと改称される傾向があるようですね。

スズキベッコウハナアブの方もハナアブネットの方の兵庫県のところを見てもでてなくようなので、兵庫県初記録になるのかもしれません。どこかに発表されると良いと思います。


Re: 教えていただけますか? 投稿者:Acleris 投稿日:2006/11/16(Thu) 05:51 No.2796  引用 
ハエ男さん、いつもお世話になります。
絵合わせでは、ヒメ〜かな〜と思っていたので、専門家の一票がいただけると心強いです。
ありがとうございました。

>兵庫県初記録になるのかもしれません。どこかに発表されると良いと思います。
え、、、う〜ん 私どこの会にも所属してないし、、、
ドウシヨウ・・・
誰か標本いります?

Re: 教えていただけますか? 投稿者: 投稿日:2006/11/16(Thu) 13:39 No.2797  引用 
兵庫だったらハバチ屋のArgeさんと連絡とれませんか?

Re: 教えていただけますか? 投稿者: 投稿日:2006/12/04(Mon) 18:07 No.2818  引用 
兵庫県のハナアブをまとめたArgeです。

はなあぶNo.17で兵庫県産をまとめて以降、追加種を集めて報告して行こうと思っていたのですが、わけあって双翅目から遠ざかっていたので、結局ハナアブネットに載っている1種しか見つけていません。

一応数種でも追録として報告しておきたいとは思います。

投稿については、はなあぶの規定に投稿者の資格について書かれていないのですが、会員外の人単独では無理でも、会員との連名であればたぶん投稿可能ではないかと思います。後で編集係のほうに確認してみます。

というわけで、もしよければメールを下さい。メール欄のアドレスは@が全角になっていますのでご注意下さい。

Re: 教えていただけますか? 投稿者:Acleris 投稿日:2006/12/06(Wed) 13:06 No.2822 ホームページ  引用 
ヒイイィィ畏れ多いことでございます。
Arge様、わざわざの書き込みありがとうございます。
Arge様のハバチ図鑑持ってます。(私はホントに蛾屋か?^^;)
年末で、忙しくなって参りました。必ずメールいたしますので、少々お待ち下さい。スミマセンm(_'_)m

参考になるHP 投稿者: 投稿日:2006/11/29(Wed) 12:59 No.2809  引用 
 CSIROのHPを見ていたら「Anatomical Atlas of Flies」という頁を見つけました。

 一寸重いのですが、ハエの写真が出て3方向から各部名称をグラフィカルに確認出来ます。また、写真もLower Diptera, Lower Brachycera, Acalyptera, Calyptrateと各群毎に変わります。結構参考になると思います。
(重いのでダウンロード出来ると良いのですが・・・・)

http://www.ento.csiro.au/biology/fly/fly.html#

Re: 参考になるHP 投稿者: 投稿日:2006/11/29(Wed) 13:15 No.2810  引用 
おもしろいサイトですね〜。。確かに重いですね〜・・よるの混んでる時だとDLにかなり時間がかかるかもしれませんね〜。

Re: 参考になるHP 投稿者:バグリッチ 投稿日:2006/12/02(Sat) 19:18 No.2812  引用 
市毛さん ご紹介のHPは、結構面白いですね。

 遊びながら 勉強にもなります。

 ちょっと変わった感じですが 不思議に気に入りました。

ハナアブ科目録 投稿者: 投稿日:2006/11/30(Thu) 23:06 No.2811  引用 
 しばらくぶりに、双翅目図鑑のハナアブ科の目録を整理しました。結果、500種を超えているのですね。(シノニムで消したりしているので番号は当てに出来ません)

 自分では、色々な属を調べているつもりでしたが、Chrysogasteriniに集中していました。

 シノニム等の整理が必要ですが、総計400種は越えそうですね。日本のハナアブ解明の道は遠い・・・
 

ハキリバチヤドリバエ? 投稿者: 投稿日:2006/11/28(Tue) 14:14 No.2805  引用 
双翅目談話会in東京に参加の皆様、お疲れ様でした。いやー、楽しかったですね。

以下、ウミユスリカさんと雑談した時の話題です。その場ではうろ覚えでしたが、うちに帰ってから元ネタを確認しましたので、改めてここに書きますね。

最近、岩田久二雄氏の著作を読んでいましたら、ハキリバチ科の花蜂の労働寄生者として『ハキリバチヤドリバエ(ミルトグランマ・タカノイ)』なる名前が出てきました。ミルトグランマといったらヤドリバエ科ではなくて、ニクバエ科のMiltogramma属ですよね。本文中にも『学名は私の標本が東京の自然史博物館から金沢大学の倉橋弘氏に回って決定されたが、それはずっと後のことである。』とありましたし。ただ、現在のニクバエリストには「ハキリバチ」とつく和名はなかったような・・・?、と思って調べてみたところ、M. takanoi ヨコジマコバネシマバエ(ニクバエリストではヨコジマコバネニクバエ M. angustifrons)にたどり着きました。
岩田氏は双翅目はあまりお好きでなかったようで、著作にもあまり登場しないのですが、丹念に読んでいけば他にも面白い話が埋もれているんじゃないかなと思います。

実は、リアルに話していた時には、まだ今号のはなあぶ誌の「長崎県のニクバエ」をきちんと読んでなくて(汗)、あとからヨコジマコバネニクバエのところを見て、はは〜なるほど〜と妙に納得していたのでした(笑)。

<元ネタ>
独房壁の塗装と表装
岩田久二雄(1978) 昆虫を見つめて五十年(1)朝日新聞社 p.15-39
(自然観察者の手記3 朝日選書 にも同文が収録されている

Re: ハキリバチヤドリバエ? 投稿者: 投稿日:2006/11/28(Tue) 16:05 No.2806  引用 
改めて、今回のウミさんの「大型ハエ類の採集方と標本の作り方」を見てて思いました。

イエバエショット・ニクバエショットもかっこいいけど・・網破れてたらハエも逃げるで〜〜

私の場合は竿をロングレンジ(6〜7m)にのばして振り切り、空中飛行中のをすばやく採るツバメ返し(ハナバエやヒメイエバエには結構良いが、竿が折れやすいので諸刃の剣であるの)や、100円ショップで買った網の柄を短く切って腰に差し、藪の中で使う小太刀モード(これはイエバエショットに近いかも)などがあります。

Re: ハキリバチヤドリバエ? 投稿者: 投稿日:2006/11/28(Tue) 20:33 No.2807  引用 
やはり、あれは破れているのですね。

案外、空気抵抗を調整していたりして(^_^;)

色々と忙しく、最新号を今日読みました。

ハエ男様、最新号の目次をHPにアップしておいたので、ご自由にお使い下さい。

Re: 目次 投稿者: 投稿日:2006/11/28(Tue) 22:40 No.2808  引用 
市毛さんありがとうございます。

昨夜のうちに、私も作ってしまいました。(ちなみに今回の報告も昨夜、打ち終わりましたマジです。・・・原稿はギリぎりまでやらないワシが・・なんてこった・・今年は大雪が降るかも・・)

よろしくお願いします。 投稿者:masamasa 投稿日:2006/11/21(Tue) 14:25 No.2800  引用 
皆様、はじめまして。

最近ハエに手を出した初心者です。

気になったニクバエを同定して頂きたく投稿いたします。

全長は10mm程度、採集地は札幌市近郊、6月中旬採集です。

当時の記憶から、水田脇の雑草地をスウィーピングした時に入ったものと思われます。

タトウで保存していたものを、軟化させてゲニを引っ張ってみたんですが、破損が酷く申し訳ないです。

なんとなく、タカハシ?と思ったんですが・・・。

どなたか、ご教授下さい。よろしくお願いいたします。


Re: よろしくお願いします。 投稿者: 投稿日:2006/11/21(Tue) 16:41 No.2801  引用 
タカハシでよいと思います。

交尾器だけで迷う時はY字型の第5腹板の形状も参考にすると良いです。

Re: よろしくお願いします。 投稿者:masamasa 投稿日:2006/11/21(Tue) 18:06 No.2802  引用 
ハエ男さま

ご返信ありがとうございます。

タカハシは北海道でもアリなんですね。

北海道での分布を示すものが手元のなかったので迷ってたところでした。

同定ありがとうございました。

Re: 分布記録 投稿者: 投稿日:2006/11/22(Wed) 00:42 No.2803  引用 
ニクバエ科の分布記録については当サイト内のニクバエネット http://furumusi.aez.jp/fly/nikubae-net/nikubae-net1.htm の方でまとめています(一部の都道府県のみ完成)
北海道の記録は河川水辺の国勢調査の方でもタカハシは出ているようです。

Re: 分布記録 投稿者:masamasa 投稿日:2006/11/23(Thu) 16:43 No.2804  引用 
ハエ男様

ニクバエネット拝見しました。
水国リストに出てたんですね。

また、不明なものが出てきたら投稿させてください。
よろしくお願いいたします。

ハナアブ 投稿者: 投稿日:2006/11/17(Fri) 19:13 No.2798  引用 
ご無沙汰しています。小笠原の和田です。今回は内地から来た野菜(ホウレンソウ)にハナアブの幼虫がついていました。こちらのアブラムシを与え11・9日に蛹化、11・14日に羽化しました。今回で2件目ですが(前回は寄生バチにやられてました)冷蔵でも5度以上なら生存可能みたいでしばしば小笠原に侵入しているかもしれません。トゲヒメヒラタアブあたりに似てますがわからないのでよろしくお願いします。(ホウレンソウの産地は東京都清瀬市です)

Re: ハナアブ 投稿者: 投稿日:2006/11/20(Mon) 16:35 No.2799  引用 
和田さん、こんにちは。

ハナアブの先生は、今週末の談話会の会合に向けて準備に忙しいと思うので、代返します。

写真のヒラタアブは、背面に光沢がなく、縦筋が3本はっきり見えることと、長さが幅の1.5倍あることから、ヒメヒラタアブ属Sphaerophoriaに属す種であると思われます。複眼が互いに接していないことからメスであることが分ります。メスでも腹部がわりと細いので、ホソヒメヒラタアブ:S. macrogasterによく似ていると思いますが、この属のメスは、標本を手元においても同定困難なグループですので確かではありません。
全長が8mm程度であればホソヒメの可能性が大ですが・・・

顔面と腹部背面、胸部側面がはっきり見える画像があればもう少し確実性を増すことができますが、標本を撮影できないでしょうか?

ちょっとお願い・・&情報 投稿者: 投稿日:2006/11/15(Wed) 13:25 No.2791  引用 
11.25(土)に科博分館で行われる双翅目談話会ですが、懇親会の予約の都合もあって、懇親会参加予定の方は談話会BBS
http://otd7.jbbs.livedoor.jp/785935/bbs_plain
まで手を挙げて(名乗り出て)くださいませ。

よろしくお願いいたします。
また案内状発送時には未定でしたが、基調講演(倉橋 弘先生)のタイトルも「Fauna Japonica以降のクロバエ科の分類の現状」に決定しました。
また三枝豊平先生の別刷りもかなりの数が放出される(一応実費販売)とのことでかなりお得な会となると思われます。

全国の1万人ちょっと?の双翅目ファンの皆様ふるってご参加くださいませ。

先週採ったオドリバエ 投稿者:バグリッチ 投稿日:2006/11/09(Thu) 21:41 No.2778  引用 
オドリバエ勉強、事始めバグリッチです。

 先週 採ったオドリバエです。
 自力で調べた所では、Dapetis(Elaphropeza)sp.となりました。
 これ以上は、無理です。

 ただ、色彩が特徴的に思えたので、アップしてみました。
 ではまた。


Re: 先週採ったオドリバエ 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2006/11/13(Mon) 11:41 No.2788  引用 
 同定されたとおりElaphropezaの1種です.ElaphropezaはDrapetisの亜属とされているものもありますが,最近の傾向は属扱いです.同様にCrossopalpusも属として扱われています.本属の方がElaphropezaより画然としています(頬が明瞭,触角第2節の下面剛毛の発達など).Drapetisでは後頭部が広範囲に胸部に密着するようになっており,Elaphropezaでは後頭部が円く膨大するので,頸が明瞭です.また,Elaphropezaでは後脛節に背面剛毛を持っている点もDrapetisとの区別点と考えられます.
 本属は主にアジア熱帯から亜熱帯にかけて著しく繁栄しているもので,一地方から数10種が採集されるとも言われています.日本列島もその北端部に相当するので,10種あまりが分布しています.記録されたものは(sp.としてですが)以下の文献にあります.(三枝豊平,1964.八重山群島のオドリバエ科について.九州大学海外学術調査委員会学術報告,(2):173-178)
 本属は日本列島ではどちらかと言えば草原のオドリバエで,夏に草原,畑のあぜ道,土手などを繰り返しスイーピングすると採集できます.繰り返すのは一度掬っただけでは地表近くで活動している個体が草の上部にきたり,舞い上がらないので,二度三度の振りでネットに入れることができます.これはCrossopalpusやStilpon (日本に3種確認しています)でも同様です.
 Elaphropezaは東洋熱帯からかなりの種が記載されており,また中国からも記載されていますが(Sinodrapetisという新属も),既知種の正体がまだ判然としないので中々記載に着手したがたい面があります.
 今回の国際会議ではGrootaertがシンガポールの本属の解説をしており,同地ではマングローブ林でも固有種があるそうです.

Re: 先週採ったオドリバエ 投稿者:バグリッチ 投稿日:2006/11/14(Tue) 21:54 No.2790  引用 
アノニモミイアさん、こんにちは。

 詳細にわたるコメントに厚く御礼申し上げます。
 この個体は、茂みの中のキノコの付いた朽木に止まっていたもので、とても不思議な環境でした。
 かなり難しい種群のように感じますので、まずは 色々な個体を集めることから始めたいと思います。

 ご教示いただいたスイーピングのコツも頭に入れて 成果をあげたいと思います。

 引き続き宜しくお願い申し上げます。
 

エゾキイロオドリバエ? 投稿者: 投稿日:2006/11/13(Mon) 07:40 No.2785  引用 
オドリバエネタです。

エゾキイロオドリバエ Empis(Xanthempis) japonicaと思われます。
腹部が捩れていて交尾器がきれいに採れないのでばらしました。

6月中旬に札幌市郊外で採集しました。体長は約6mmです。


Re: エゾキイロオドリバエ? 投稿者: 投稿日:2006/11/13(Mon) 07:43 No.2786  引用 
コメント入れないと投稿できないのね・・・・・・・・


実体顕微鏡の透過撮影ではなく、光学顕微鏡写真です。


Re: エゾキイロオドリバエ? 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2006/11/13(Mon) 10:47 No.2787  引用 
 写真はEmpis (Xanthempis) japonica Freyです.本種は北海道では平地から山地にわたって6月頃にかなり普通の種です.この仲間はヨーロッパでは種分化が進んでいますが(20種あまり),日本列島では淋しいものです.今のところはっきりした個体の分布は北海道のみです.
 日本から命名されたものはあと一つ,Empis (Xanthempis) sesquata (Ito, 1961)があります.これはKaryosan (Aki)が模式産地で1953年6月3日に採集された1雄によって記載されたものです.後記するように伊藤先生はXanthempisを属と扱って本種を記載しています.本種はjaponicaより胸部中央黒条が遥かに広く,中胸前半部の両側に1対の楕円形の小暗斑をもち,小楯板が暗色です.また,雄交尾器の背板葉(tergal lobe;2対ある突出物のうち下側のもの)の先端が細く延びるように尖っています.私は同じ広島県の吉和で採集された1雌を持っています.
 しかし,中部地方(山梨増富;長野島島;岐阜天生)では上記2種の中間的な形質を持った個体が少数採集されています.本州ではかなりの珍品です.また,九州(福岡古処山)でも1雄が採集されており,これはテネラルなので斑紋は明瞭ではないのですが,sesquataに近い交尾器を持っています.6月頃に森林の下草を掬うと採集できますので,注意してみてください.なお,本亜属のように橙黄色のEmpisは中部山岳でPlanempisのitoiana群に1種ありますが,Xanthempisのように後頭部が漏斗状に長く伸びないし,触角も短いので区別できます.
 Xanthempisは配偶行動が特異で,葉の上などで求愛給餌なしに行われると言われています.
 EmpisおよびRhamphomyiaの亜属などの分類は現在極めて流動的で,その上Collinのように亜属としながら学名をあたかも属であるかのように表記したりする研究者もあるので,ますますややこしくなっています.1.亜属を属に昇格するにしても,特徴の程度がまちまちなので一斉昇格とはいかないので,昇格基準が難しい;2.EmpisのR4脈が明らかに消失したRhamphomyiaの特定亜属の種が見られる;3.両属のみならずHilara属(ミナモオドリバエ属)を含めた北半球の3属の間を埋めてかつそれらのを結ぶ三角形(形質群の)からはみだす多くの種が南米からオーストラリアにかけて分布しており,これらに対していくつかの属が提唱されている;4.それよりなによりランクは別にしてEmpisやRhamphomyiaの内部のグルーピングがまだまだ極めて不十分,と言うのがこれらの分類階級をどうするかについての困難の原因です(日本列島だけで両属あわせて400種以上生息;中国大陸などは推して知るべしで,北米のRhamphomyiaも記載率20%くらい).それで,Xanthempisも当面はEmpisの亜属扱いをしています(旧北区のカタログも同様).Xanthempisは一番先に属に昇格しても良いものです.

Re: エゾキイロオドリバエ? 投稿者: 投稿日:2006/11/13(Mon) 20:46 No.2789  引用 
アノニモミイア様。

毎回詳細な解説ありがとうございます。

日本などの分類が遅れていると思っていましたが、北米など世界的に解明が進んでいないのですね。

先日、ガガンボについて栃木の某氏より話を伺った際も、Tipula属など世界中に分布する属は例外が出てくるので境界が難しいと言っていました。

今後ともよろしくお願い致します。

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