Pensoftに新刊が載っていました。
Key to the insects of the Russian Far East, Vol. 6: Diptera and Siphonaptera, Part 4 Leley, AS( ED) 2006. Vladivostok, 250x175, 653 b/w figs, index, In Russian, title and a summary in English. Hdb, 937pp. Price EURO 69. 急がないと、また売り切れになるかも(^_^;)
下記のURLで目次が見られます。
待望のSarcophagidaeが載っているようです。 http://www.biosoil.ru/tendipes/board.htm |
事務所移転の準備に追われてるハエ男です。
いろいろと物件をあたり決定しました。 新事務所は飯田市街(駅から徒歩4分)の旧ラーメン屋の一軒屋です。 5K+事務所フロア+昆虫調査事務所に似つかぬりっぱな厨房スペース+風呂トイレ付きで築45年の物件です。 寝泊り可なので、伊那谷の調査をされたい方はおいでくださいませ。 引越しをしましても、当サイトのURLや私のメールアドレスは変わりません・・・とりあえずご報告まで・・・ |
事務所引越し前で、金もないのにネット書店を見ていたらこんな本が出てることを知りました。
中国[meng3]科昆虫-昆虫綱-双翅目(上下)・・(meng3が何を意味するのは不明・・・なんとなく文章の流れから蚊のような気がする)虞以新 編 2005年12月 出版社: 軍事医学科学 17140円 どなたか見たことある方います?(軍関連の本だと結構金をかけてそうな気がするんだけど・・・)
ISBNを手掛かりにして調べてみたところ、ヌカカ科の本でした。
このヌカカの漢字を入れると、この掲示板も投稿出来なくなりますね。 亜東書店ブログ に書いてあります。 http://www.ato-shoten.co.jp/blog/2007/02/10180314.html
ヌカカでしたか・・・虫へんに蒙って書くのですね〜・・やっぱし、モンゴルとかには多そうなイメージがありますね。
日本では糠蚊と書く場合が多いように思います・・ |
No.2977の末尾にカバエの改定検索表を載せておきました.最初のと差し替えてください.
詳細な検索表をありがとうございます。BBSだと将来的に下の方に行っちゃって消えちゃう可能性もあるので、とりあえず「みんなでつくる双翅目Web図鑑」のカバエ科のリストの下に解説として転載させていただきました。
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ノミバエ科の専門家の中山裕人博士にお尋ねしましたら次のようなご返事をいただきましたので,せっかくですからここに転載させていただきました.中山博士ありがとうございました.
冬に出るノミバエでtibiaに独立剛毛があるものは殆どTriphleba属の種ですが、これは体表面が独特の光沢を持っており(Triphlebaは褐色)、Spiniphora属の種の可能性が高いものと思われます。ちょうどオス交尾器が脚でかくれていますが、Triphlebaでは通常左surstylusが後方にかなり伸長し、突出するので、目立ちますが、Spiniphoraでは左surstylusが下方に伸長するため、あまり目立ちません。 Triphlebaは細長い体形をしており、冬を中心に現れますが、Spiniphoraは殆どの種が夏に現れ、ごく一部の種のみが冬に現れます。夏に現れるSpiniphoraはずんぐりしていますが、冬に現れる種は細長く、まるでTriphlebaのようですしかし、オス交尾器は夏に現れるSpiniphoraとまったく同じです。Spiniphora属の幼虫はカタツムリの死体で飼育された記録がありますが、夏に出る種の成虫は腐肉トラップでも採れ ます。冬に出現するSpiniphoraは日本ではまったく研究されていませんので写真の種も未記載種か日本未記録種となります。
アノニモミイア様、中山様、ありがとうございます。
御指摘のように、左surstylusが伸びていますので、Spiniphora属のようです。 わざわざ、中山博士に問合せて頂きありがとうございました。
一般に日本産の昆虫の種数は良く解明されている英国の種数の約3倍といわれています.チョウが約70種に対して210種とか,オドリバエ科の360種に対しておそらく1200種とかの概算ができます.ノミバエ科は英国に約300種ですから,日本には1000種くらい棲息しているのではないでしょうか.英国の300種のうち200種がMegaselia属といわれていますから,日本には600種くらいMegaseliaが棲息しているのではないでしょうか.Megaseliaはさまざまな生態をしていますので,それだけ多様化しているのでしょう.市毛さんの「どのぐらい生息している予想なのでしょうか?」の答えに十分にはなっていませんが.
アノニモミイア様。
英国の3倍が大凡の目安なのですね。 各グルーブがそれだけ多様ならば、研究者も3倍以上必要と思われますので、大幅に増員してくれると良いのですが(^_^;) ありがとうございました。 |
記載文などにあるヒメイエバエ科の交尾器の図はほとんどが側面からではなくて後正面?からの図です。後正面からの画像はありませんでしょうか?あればヒメイエバエ科ならほぼわかると思うのですが・・(ニクバエ科やクロバエ科の場合はゲニが側面図が多いので、この点はニクバエ科等とは異なります。)
ヒメイエバエ科にしては中央に見えるcercal plateが長すぎるような気がします。また腹部にも紋が見えますが、ヒメイエバエ科で腹部に紋があることが知られているのはコガタヒメイエバエと最近見つかったワラベヒメイエバエの2種のみです。少なくとも今回の画像は交尾器を見る限りこれらの2種ではありません。(ヒメイエバエ科じゃないかもしれません。)
ちょっと気になるのが頭部のPalpiなのですが、もしかして広がってませんか?
胸部の画像を拡大してみますと腹胸側板剛毛sternopleural bristlesが3本でほぼ正三角形(二等辺三角形)の配置になっています。
これはヒメイエバエ科ではなくイエバエ科のトゲアシイエバエ亜科やハナレメイエバエ亜科に見られる配置です。
こんちは。
画像の種は、ハナレメイエバエ亜科で良いと思います。 画像の特徴からは、ハッキリ言えませんが、ホソハナレメイエバエに似てるのではないかと思います。 ”日本のイエバエ”を人に貸しているのですが、よく似てると思います。
ハエ男様、バグリッチ様、ありがとうございます。
日本のイエバエで検索した結果、ホソハナレメイエバエ?Caricea erythroceaのようですが、体長が5mmと大きいのと腿節が基部しか黄色でないことが気になります。 こうなると交尾器の図が欲しいです。 英文と和文で和名が異なっているのも困りものですね。
Caricea erythroceaのゲニの側面図でしたら中国蝿類(上)のp923 図2126にありますが、これでわかるかは?といったところです。
『日本のイエバエ科』は力作で,一つの科の総説として大変ありがたく便利なものです.しかし,急いで出版されたのか各所にオヤッという箇所が見られますので,ご注意!
ご指摘されたCaricea erythroceaの和名も英文のローマ字表記のチビハナレメイエバエが和文の検索表ではホソハナレメイエバエになっていますし,Caricea属の英文の検索表の4.『5th sternite large and anterior half yellow』が和文の検索表では『第5腹板は大きく,先端1/2は黄色』となっていて,anterior halfは普通に訳すと前半ですが,和文では先端になっています. このほかに,英文の各種のRemarkの項目が,文法的に腑に落ちない箇所がしばしばみられます.この英文を作文の参考にするときには注意した方がいいのでは.
ゴンハエさんご指摘の箇所について、種ごとの解説本文には『posterior half』と書いてあります。おそらく、この部分だけは和文の方が正しい可能性が高いと思います。
このようなくい違いがある場合、概ね英文の検索表が正しくて和文の検索表が間違っているようですが、油断は出来ません。ほんとに難儀な本です(汗)。
猫又さんご指摘のように検索表は英文の方が正しいようです.でも,英文も前の投稿でRemarks(Remarkは間違いでした,ゴメンナサイ)の項目といいましたが,BionomicsやDistribution,検索表にも腑に落ちない部分が散見されますので要注意.私も英語はダメなほうですが,以下のようなのがフツウの英語では?違ってたらスミマセンm(_ _)m:
p.15のDistributionは, Widely distributed in the Palaearctic, Nearctic and Neotropical regions. In the Oriental region, this species is not widely distributed, and it is also recorded from various parts of the Ethiopean region. P. 24のRemarksは, The present species is closely related to the T. hirtulus and T. cunctans, but it is easily differentiated from them in having golden body and straight hind tibiae. p. 71のBionomicsは, Breeding sources of the species are generally phytophagous animal dung. The adults are collected from deer, Cervis nippon, in Nara city.... p. 298のRemarksは, This species belongs to the tigrina-group of Hennig (1961) and is closely related to C. aternnuata.... Coenosiaを同定しようとして検索表を引くのも苦労しました.ちゃんと引くには次のようになっていないと. p.291のCoenosiaのkeyは, 1. Thoracic pleura entirely yellow without dense dust.. Thoracic pleura brown or dark color with grayish dust.... 2. Fore femur black....... Fore femur extensively yellow.... 3. Legs entirely black, ventral surfaces of mid and hind legs with numerous long hairs.... Legs bicolored and with entirely black fore femur... こんな点はたくさんあります.揚げ足を取るつもりはありません.その筋の学者の方が書かれたのですから,安心してついまねしたくなりますので.でもこの本は大変ありがたい本で,アセスで捕れるイエバエ科がようやく同定のメドがつくようになりましたo(^-^)o.でもPhaoniaなんかとても難しくて(>_<). . |
ヒラタアシバエ科は間違いないのですが,属まで同定するには翅脈のはっきりした写真が必要です(特に翅の先の方半分くらい).しかし,ぼんやりながらかろうじて見える翅脈で判断するとPlatypeza属の種のようです.
どうもありがとうございます。
虫を撮るときは、ついつい、目にフォーカスをあわせてしまいます。今度みつけたら翅脈が分かるように撮ってみます。 |
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