はじめまして。ドシロウトです。今日メバエの仲間が交尾しているところを目撃しました。めずらしいかもしれないので投稿してみます。もし名前がわかるようなら教えてください。下のハンマーさんのとは別の種類のような気がするので、別スレッドにしました。
撮影日:2010年6月26日、撮影場所:東京都多摩市(多摩丘陵の公園)、体長:上13mm 下15mm。 以前見かけたときからずっと気になってましたが、あの突起はやっぱり交尾に使うんですね。
Hepotaさん、こんにちは。
メバエも大好きなPakenyaです。 だれも書き込まないので・・・ この交尾中のメバエも、ムネグロメバエでいいと思います。 交尾中の写真は結構珍しいです。雌雄をじっくり見られるので貴重です。 複眼沿いの黒点は個体差があるようで、この写真のオスはかなり薄いですね。ですが、触角の比率1:2:1.5や額の皺、胸部、脚の色彩などからムネグロメバエだと思います。 Hepotaさんが気になっていた「あの突起」とは第4腹板の突起のことだと思いますが(過去スレNo.3473参照)、Hepotaさんの写真では後方に大きく突き出していて、交尾には使ってないようですね。この仲間は、Hostに抱きつくようにして産卵するようですので、Hostのハチの背板の間にこの突起を差し込むのではないかと想像しています(見たことないのですが・・)。 関東では5月から7月に見られるようで、イボタやネズミモチなどの花の周辺でHostの飛来を待っているようです。
pakenyaさま、同定ありがとうございます。ムネグロメバエで良かったんですね。
私、大きな勘違いをしていたようで、上にいる♂の腹部にある太い突起が、♀の背面側から突き刺さっているように見えてました。つながっている部分は♀の腹部だったんですね。 ただ、先のハンマーさんのスレッドでリンクされていたサイトに、「巨大な腹部突起を持つオス」という表現があるので、その突起がはまっているんじゃないかと思うんですが、どうでしょう。 http://blog.goo.ne.jp/mezaseguiness/d/20070701 ちょっとブレてますが、結合部分のアップを貼ってみます。
ゴトウヒラタさんは勘違いをしているようです。
メバエで腹面突起を持つのはメスです。 Hepotaさんの拡大写真では、下方の個体(♀)の左後方に延びているのが腹面突起です。 本種の場合、雌雄共に腹端が下方へ強く湾曲しており、Genitaliaは前向きです。このため、メスの腹部後半を大きく上へ反らせて接合させているんですね。 初めて知りました。
pakenya様
無事帰って来られたようで何よりです。 どんな成果があったか楽しみです。 すごいハナアブやヨロイバエなどは採れましたでしょうか? すみません。メバエとは関係のない話題でした^^;; ケンセイ@仕事が立て込んできてなかなか八王子にも行けません
pakenya様、ご教示ありがとうございました。そういうことでしたら納得です。
ということは、pakenyaさんの3473とハンマーさんの6381はともにメスということですね。 ホームページ直さないと…。 |
ハンマー様
メバエに興味があるケンセイです。 画像のメバエはムネグロメバエConops (Asiconops) opimusではないかと思われます。 ネットで画像がヒットしましたので以下にアドレスを示します。 http://blog.goo.ne.jp/mezaseguiness/d/20070701 なお、本種は島根レッドに選定されているので、島根レッドの文章を以下に示しておきます。 <島根レッドの記述> 体長はメスが12-18mm、オスが12-17mm。メバエ類のなかでは大型種である。個体の大小差は、寄主サイズに由来すると考えられる。全体が茶褐色を呈する。両複眼の内縁部には、それぞれ1個の黒点がある。最近の大社砂丘における調査によると、オオズグロメバエよりも早く出現し、活動期間は5月中旬から6月中旬であった。寄主は、ヒメハナラナガツチバチと推定される。寄主がよく訪花するハマヒルガオの花の周辺で待ち伏せが見られる。国内では、北海道、本州、四国、九州に分布する。国外では、中国・韓国からも分布が記録されている。 ちなみに本種は関東以北ではかなり珍しいと思います。私はまだ見たことがありません。 |
写真の昆虫は半翅目(カメムシ目)のカイガラムシの仲間の♂の成虫です。おそらくワタフキカイガラムシ科のオオワラジカイガラムシの♂ではないかと思います。この仲間は♀が翅を欠き、寄主植物に口吻を刺したまま固着状態で、体表から蝋状ないし綿状の蝋物質を分泌して、体はこれで覆われていきます。♂も幼虫時代はこのような生活をしていますが、その後蛹化して有翅の成虫に羽化してきます(蛹化といっても、チョウや甲虫のような完全変態群の蛹とは異なります)。後翅が退化しているので双翅目のような外観をしめすので、しばしばこれと間違われます。
オオワラジカイガラムシは主にカシ、クヌギなどの樹幹、大枝などに寄生します。春から初夏にかけて成虫になります。♀成虫はほかのカイガラムシ類とは異なり、かなり移動性があります。 本種の生態の諸相については「福光村昆虫記」で、オオワラジカイガラムシと検索すれば、多数の画像が掲載されています。
アノニモミイアさん、お早うございます。
早速の回答恐れ入ります。 福光村昆虫記・オオワラジカイガラムシで検索、まったく同じような画像を確認することが出来ました。 有難うございました。 |
あなたが撮影した昆虫は、ハエ、カ、アブなどの分類される双翅目(ハエ目)の中のアブ類(直縫短角類)に属するシギアブ科の一種です。シギアブは、鳥のシギ(鴫、鷸)のように長い脚をもっていることに由来した名前です。シギアブ科の中でもキアシキンシギアブなどが含まれるChrysopilus属(ギリシャ語由来のchryso金+pilus毛)キンシギアブ属の一種です。
この仲間は幼虫が地中や朽木の中に棲んでいて、ほかの昆虫などを捕食します。成虫になると多くの種は餌を摂らないようですが、ごく少数の者はアブ科とおなじように吸血します。 アブも含めてハエ類も、あなたが撮影したシギアブと同じようにあるいはそれ以上に体の形、体や翅の色彩や斑紋、体に生えている毛、脚の形など多様なものです。双翅目は体が小さくあまり目立たないので一般に方々は気付かないのですが、甲虫類や蝶蛾よりも多様な昆虫の仲間です。
アノニモミアさん、丁寧に説明して下さりありがとうございます。
シギアブの存在を初めて知りました。 また成虫になると餌を摂らない種が多い、とか非常に興味を持ちました。 ありがとうございました。 |
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