門外漢ですが,キリウジュガガンボが属するTipula属には日本列島でも100種以上に及ぶ多数の種が含まれています.詳細な種の同定には雄の交尾器の細かな形態を調べる必要があります.ですから,ガガンボの専門家でもこのような生態の画像をみても,容易には種の同定はできないと思います.Tipula属の1種ということで,一般的には十分だろうと思います.
> 門外漢ですが,キリウジュガガンボが属するTipula属には日本列島でも100種以上に及ぶ多数の種が含まれています.詳細な種の同定には雄の交尾器の細かな形態を調べる必要があります.ですから,ガガンボの専門家でもこのような生態の画像をみても,容易には種の同定はできないと思います.Tipula属の1種ということで,一般的には十分だろうと思います.
ご教示いただきありがとうございます。Tipula属の1種ということで理解しました。茨城@市毛様にもお伝えしたのですが、標本写真なしで同定できるハエ目はごく1部しかいないという事を知ってはいたのですが、書かずに投稿してしまいました。失礼しました。以後気を付けたいと思います。 |
私は、居住している北海道蘭越町という地域の昆虫類の調査をしている一市民です。これまで、手作りの昆虫図鑑を作り、町民センターや図書館、学校等に寄贈をしたり、蘭越自然探検隊というサークルを作り、昆虫採集や標本づくりの体験活動を行ったりしてきました。
今回「蘭越の昆虫 アブ ハエ篇」というハエ目を70種余収録した図鑑を制作しました。ただ、一市民が撮影した写真をもとに、閲覧可能な図鑑やネット情報を頼りに作ったもので、誤りや不十分な点も多いと思っています。標本はまったく作っていません。 これまで、チョウ目(ガを除く)やコウチュウ目、カメムシ目の図鑑を制作した際には、地域の学芸員の方に見ていただくなどして、正確さを期するように努めたのですが、ハエ目については専門の方を存じ上げず困っていた所でした。 そのような時に、貴サイトにたどりつきました。大変うれしく思い、同定依頼等の投稿させていただくことにしました。 先に記したように70種以上あるので、一挙に多くの投稿をしてはご迷惑になるのではと考え、少しずつお願いすることにしました。何か不都合の点が生じた際にはご指摘ください。 どうぞよろしくお願い致します。
大表様.
残念ながら,ハエ・アブ類は余程顕著な特徴を持つ種類でないと生態写真での同定は困難です. 一般の方からのガガンボやヤドリバエの投稿は多いですが,殆ど判別出来ていません. この掲示板の過去のスレッドを色々と見てください. 「昆虫エクスプローラ」や「ハエ図鑑:アブ図鑑・カ(蚊)図鑑 - 教育学部 理科教育講座 地学教室」なども参考にしてください.
> 大表様.
> > 残念ながら,ハエ・アブ類は余程顕著な特徴を持つ種類でないと生態写真での同定は困難です. > > 一般の方からのガガンボやヤドリバエの投稿は多いですが,殆ど判別出来ていません. > > この掲示板の過去のスレッドを色々と見てください. > > 「昆虫エクスプローラ」や「ハエ図鑑:アブ図鑑・カ(蚊)図鑑 - 教育学部 理科教育講座 地学教室」なども参考にしてください. ご教示いただきありがとうございます。ハエ目の場合、標本写真がなければ、種までの同定はほとんどの場合無理だという事を理解はしていたので、属や科段階でも教えていただければと思ってはいたのですが、そのことを書かずに同定のお願いをしてしまいました。大変失礼しました。 過去のスレッドや紹介していただいたサイトなども参考にしたいと思います。 |
芋虫のつぶやき様.
ハナダカチビハナアブ属Spheginaの1種です. 早春に咲くハナネコノメに飛来していることから,Sphegina(Asiosphegina) sp.3K ハルノハナダカチビハナアブと思われます.
茨城@市毛 様
早速のご返信、ありがとうございました。 ハルノハナダカチビハナアブと思われるとのこと、 ハナネコノメとの早春の生物同士の繋がりを感じさせます。 今後ともよろしくお願いいたします。 |
市毛様.画像の雌は同定された通り,私が日本産水生昆虫第二版でHilara (Calohilara) sp.1とした種です.本州から九州まで広く分布していますが,局地的です.雄の採餌行動や配偶行動の詳細は研究されていません.対馬の種はやや大型です.
Calohilaraはミャンマーの東北部にあるKambaitiで,マレーゼトラップの創始者のMalaiseが採集した3種の標本でフィンランドのR. Freyが創設した亜属です.その後,私の知見ではネパール,ブータン,ミャンマー,中国の雲南省等各地,台湾,それに日本から約15種ほどが分布しています.典型的な西部支那系(日華区系)のグループです.ヨーロッパや北米にはいません.
三枝様,回答有り難うございます.
日本産水生昆虫第二版で確認するのを失念していました. Hilara (Calohilara) sp. 1, Honda, 1973 ヒメハマダラミナモオドリバエとして解説されていたのですね. ありがとうございました. |
HM様.
オドリバエ科1種です. 恐らく,Empis属やRhamphomyia属のような気がしますが, 種類が多いグループなので,翅脈など細かい場所を見ないとわかりません.
HM様.
恐らく,Rhamphomyia属と思われます.
茨城@市毛様
ご教示、ありがとうございました。 今後もオドリバエに注目していきたいと思います。
久しぶりにこのサイトを見て気づきました.市毛さんが回答されているようにRhamphomyia属です.この属のCalorhamphomyia亜属の種です.雌ですし,脚,特に後脚の特徴が種の同定には必要です.
HMさん.すっかりご無沙汰をしています.画像のCalorhamphomyiaの雌は,以前にあなたがこの掲示板のNo.8819(20140427)で投稿された雄の種の雌だと思います.その折もお伝えしましたが,R. nipponensis群の1種で,愛知,静岡県東部にかけて分布する未記載種です.あれから6年ほど経過してしまい,Calorhamphomyiaの論文も未完成の状態でして,折角雌雄の標本をご恵贈いただいたのに,まだご厚情にこたえられず,申し訳ないです.
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