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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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福寿草に訪花するハナアブ 投稿者:しぐま 投稿日:2013/05/03(Fri) 22:21:31 No.8266 ホームページ  引用 
皆様こんばんは。
またお世話になります。

山際の雪解けした田んぼの近くで福寿草に訪花するアブを撮りました。
4月上旬・山形県(標高〜400m地点)


Re: 福寿草に訪花するハナアブ 投稿者:しぐま 投稿日:2013/05/03(Fri) 22:22:53 No.8267 ホームページ  引用 
採集した背面です。

Re: 福寿草に訪花するハナアブ 投稿者:しぐま 投稿日:2013/05/03(Fri) 22:23:39 No.8268 ホームページ  引用 
側面

Re: 福寿草に訪花するハナアブ 投稿者:しぐま 投稿日:2013/05/03(Fri) 22:24:48 No.8269 ホームページ  引用 
顔です。

Re: 福寿草に訪花するハナアブ 投稿者:しぐま 投稿日:2013/05/03(Fri) 22:26:09 No.8270 ホームページ  引用 
翅脈です。

ハナアブ科の♂かな?と思うのですけど、もし名前が少しでも絞り込めるようであれば教えて下さい。
よろしくお願いします。
ブログの方には吸蜜シーンの動画と標本の追加写真を掲載しておりますので、よろしければそちらもご覧下さい。


Re: 福寿草に訪花するハナアブ 投稿者:しぐま 投稿日:2013/05/05(Sun) 20:09:22 No.8276 ホームページ  引用 
こんばんは。
度々お邪魔します。
同じ日にフクジュソウに訪花するハエも撮りました。


Re: 福寿草に訪花するハナアブ 投稿者:しぐま 投稿日:2013/05/05(Sun) 20:11:28 No.8277 ホームページ  引用 
採集したハエは体長〜12mmでした。
顔です。


Re: 福寿草に訪花するハナアブ 投稿者:しぐま 投稿日:2013/05/05(Sun) 20:12:28 No.8278 ホームページ  引用 
右の翅脈です。

Re: 福寿草に訪花するハナアブ 投稿者:しぐま 投稿日:2013/05/05(Sun) 20:13:38 No.8279 ホームページ  引用 
胸部

Re: 福寿草に訪花するハナアブ 投稿者:しぐま 投稿日:2013/05/05(Sun) 20:16:59 No.8280 ホームページ  引用 
腹部。
連貼り失礼しました。
ブログには追加の写真と動画がありますので、よろしければご覧下さい。
せめて何科のハエなのか?ぐらいは自分で見分けられるようになりたいのですが、教えて頂けると助かります。
よろしくお願いします。


Re: 福寿草に訪花するハナアブ 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/05/05(Sun) 22:17:26 No.8281  引用 
しぐま様.

写真のハナアブは,Melangyna lucifera カオビロホソヒラタアブと思われます.

次のハエは,Calliphora nigribarbis オオクロバエ かな?
顔の写真は見慣れない角度ですし,胸背の写真も不鮮明で剛毛の本数が解りません.

種類が別の場合は,新しいスレッドを立てるようにしてください.

また,見分け方については何度も色々なスレッドが立っています.過去のスレッドを熟読してください.
基本的には,新訂 原色昆虫大図鑑 第III巻にある"日本産ハエ目の科の検索表"を""ハエ目概説"の各部名称を参考にしながら調べていきます.
慣れると,外見からある程度の絞り込みが出来ますが,最終的には検索表にあるような特徴で科を確認します.

その他の資料としては,Flies: The Natural History & Diversity of Diptera という解説書がAmazon経由で入手可能です.この本は,第一線の研究者が多数執筆に協力しており,2000枚以上の写真が載っています.

Re: 福寿草に訪花するハナアブ 投稿者:しぐま 投稿日:2013/05/06(Mon) 20:58:56 No.8284 ホームページ  引用 
茨城@市毛さま
いつもお世話になっております。
お忙しいところ、ご教示ありがとうございました。

>種類が別の場合は,新しいスレッドを立てるようにしてください.
分かりました。
次回から気を付けます。

2つとも正体が分かって嬉しいです。

手元にある『札幌の昆虫』という図鑑にカオビロホソヒラタアブが載っていました。
近縁種(ムツモンホソヒラタアブ属)の見分け方の表があって、標本の観察ポイントや目の付け所が私にもなんとなく分かりました。
ところで本種の説明には「国内では北海道だけに見られる種類」という記号が付いているのが気になりました。
今回、山形県内で得られたということは、けっこう珍しい事例なのでしょうか?

いつも丸投げのような写真鑑定依頼になってしまい、心苦しく思っています。
そもそも識別点が分からないので適当に接写しているだけですし…。
とりあえずハエやアブの翅脈を読み解けるようになるのが当面の目標です。
翅脈は素人でもとっつきやすいですし、バリエーションの進化に造形美のようなものも感じます。
いろんな虫の翅脈を密かに少しずつ撮り貯めているところです。
このようなサイトも見つけました。
http://www.drawwing.org/
日本では似た様なプロジェクトは無いのかな?

文献の紹介もありがとうございます。
本格的な専門書はお高いですね…。
他にも買い揃えないといけない文献資料(図鑑)やら機材やらが山積してますので、すぐには無理ですけど、買い物リストに入れておきました。

Re: 福寿草に訪花するハナアブ 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/05/07(Tue) 08:25:44 No.8285  引用 
しぐま様.

カオビロホソヒラタアブは,早春の一時期にだけ見られる種類で,フクジュソウやバッコヤナギ等で得られます.茨城県でも採っているので,本州中部ぐらいまでは分布していると思います.

どの様な写真を撮ればよいかも,過去ログを見ていくと解ると思います.

また,下記のような文献がpdfで公開されています.
・Manual of Nearctic Diptera
http://www.esc-sec.ca/aafcmono.php

・Handbooks for the identification of British Insects 1. Introduction and key to families
http://www.royensoc.co.uk/sites/default/files/Vol09_Part01.pdf

Re: 福寿草に訪花するハナアブ 投稿者:しぐま 投稿日:2013/05/08(Wed) 06:44:59 No.8290 ホームページ  引用 
おはよう御座います。
度々のご指導ありがとうございました。

たぶんホンシュウトゲアシイエバ... 投稿者: 投稿日:2013/05/07(Tue) 21:01:29 No.8286  引用 
今回は「日本のイエバエ科」で調べました。
岐阜県海津市南濃町。標高70[m]位。2013年4月5日。体長11[mm]です。
林道の登り口の木漏れ日のあたった所に何匹かいました。
木の幹にもいましたが、遊歩道わきの丸太の上で場所の取り合いをしているようでした。


Re: たぶんホンシュウトゲアシイ... 投稿者: 投稿日:2013/05/07(Tue) 21:03:19 No.8288  引用 
死んだ時は腹が膨れていて腹板がきれいに見えたのですが、3日後位から急に変形してだんだんとつぶれました。
腹部が折れ曲がってゲニタリアが後脚の膝の間にきたので、最低限撮影できるようにピンセットで引っ張りました。
何かの方法でゆっくり乾燥させるなど、変形しないやり方はあるのでしょうか。

Phaonia属の検索表は、
1 口上板は髭剛毛角の間で突出していない
5 横溝後背中剛毛は4対
31 腹部は暗褐色または黒色
32 横溝前正中剛毛はない
38 体は灰色がかった粉に被われる
39 小盾板は完全に黒色
41 腿節は完全に暗褐色か黒色
と進んで、P. honshuensis ホンシュウトゲアシイエバエになりました。

(検索表の番号のつながりだけ見ていると、英文の方では9の後半から20ではなく21に行けば、重複やもれがなくなるのかなと思いました。)


Re: たぶんホンシュウトゲアシイ... 投稿者: 投稿日:2013/05/07(Tue) 21:04:05 No.8289  引用 
第5腹板は死んですぐに撮っておいてよかったです。
138ページのText-fig.30.のd-fに図がありますが、今回もcerciの形がしっくりきません。
surstylusのほうは、微妙な長さやカーブは違うかもしれませんが、
他種と比べて大きく、だいたい長方形に近い形で、根元はくびれている、と表現するとかなり似ていると思います。

記載と比べると、ac0+1のはずが、後acが左だけ立ち位置がずれて2本あり、これは片方だけなので部分的な剛毛の異常だと思いました。
下側板に毛があるとあって、何だろうと思い見てみると、後気門の前に細かな毛がありました。
脚の剛毛は中脛の後方向に2とありますが、微妙に角度を変えて3本あります。2枚目の写真では前脚のふ節と重なっている所に真ん中の剛毛があるのです。
なかなか全てぴったりというわけにはいきませんが、おおざっぱには近いと思います。

HolotypeとParatypesを見ると、4月や5月なので、時期は一致します。
採集地の中に愛知もあり、今回の採集地も不思議ではないと思いました。
古いものは1960年代から書かれていますが、記載されたのは最近になって2003年なので、なかなかありがたい本だと思いました。
買ってすぐは難しいという印象でしたが、だんだんと面白くなってきました。

たくさん比較したわけではないので難しいとは思いながらも、何かお気づきのことがあればよろしくお願いします。

このガガンボは? 投稿者:番頭 投稿日:2013/05/05(Sun) 18:59:34 No.8275  引用 
いつもお世話になっております。
写真のガガンボについて教えて下さい。
Pediciaにたどり着きましたがそこから先に進めません。
そもそも合っているでしょうか。
宮城県南部の丘陵地で4月、ライトに飛んできたものです。
よろしくお願いいたします。


Re: このガガンボは? 投稿者: 投稿日:2013/05/06(Mon) 15:28:52 No.8282  引用 
オビモンヒメガガンボ科(Pediciidae)のPedicia (Amalopis)亜属に分類されるガガンボですが、写真からですと種の同定はできません。正直なことをいうと、実は、雄の標本があっても名前が特定できないものが多く、困っているグループの一つです。

Re: このガガンボは? 投稿者:番頭 投稿日:2013/05/06(Mon) 17:44:45 No.8283  引用 
達磨様

難物であること理解しました。
どうもありがとうございました。

同定のお願い 投稿者:木佐浩之 投稿日:2013/04/27(Sat) 22:59:45 No.8248  引用 
詳しい方のご教示をいただきたく投稿させてもらいました。
外見から判断してミバエの一種だろうと思って撮ったものですが、
ネットで調べているうちにこのボードの2009/06/17付No.5608以下に似ている画像を見つけました。
この画像もヒロクチバエの一種でしょうか?
ちなみに4/27徳島市郊外での撮影です。どうぞよろしくお願いします。


Re: 同定のお願い 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2013/04/28(Sun) 14:39:00 No.8249  引用 
翅の模様と体色から判断するとミバエ科のクワヤマヒメハマダラミバエItosigo kuwayamai (Shiraki,1933)に一番よくあいます。

伊藤修四郎先生のミバエ科の総説から本種の図を貼っておきます。参考にしてください。


Re: 同定のお願い 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2013/04/28(Sun) 15:20:34 No.8250  引用 
クワヤマヒメハマダラミバエは原公表(原記載)では北海道からですが、日本産昆虫総目録ではなぜか本州だけが分布地として示してあります。
徳島での撮影とのこと。四国の記録は私は知りません。

Re: 同定のお願い 投稿者:木佐浩之 投稿日:2013/04/29(Mon) 19:23:30 No.8259  引用 
アノニモミイア 様
早速のレスありがとうございます。
解説図まで添付していただいて恐縮です。
投稿画像はミバエの一種で良かったんですね。
ご教示のとおり「クワヤマヒメハマダラミバエ」の名前で保存しておきます。

>本州だけが分布地
こういう記載があると戸惑ってしまいますが、今は本州と橋でつながっているので、
西日本に生息する種なら四国にいても不思議ではないですね。
どうもお世話になりました。

Re: 同定のお願い 投稿者:ほげ 投稿日:2013/05/02(Thu) 12:47:42 No.8264  引用 
木佐浩之さま、アノニモミイアさま

こんにちわ。ほげと申します。

ミバエが好きなのですが、最近は仕事と子育て(4か月の息子がおります)が忙しく、採集はおろか、この掲示板を見るのも難しい状況です・・・。

久々に時間ができたので覗いてみたら、ミバエの写真が載っておりましたのでコメントさせていただきます。

このお写真のミバエですが、クワヤマヒメハマダラミバエItosigo kuwayamai ではないですね。

クワヤマヒメなら、小盾板の下(というか後面)にある「中背板」と呼ばれる場所が全体に黄色のはずですが、お写真のミバエでは当該箇所に黒斑があることが確認できます。
また、翅の先端側の山型斑紋の形状も、よく見るとクワヤマヒメとは少々異なります(お写真のミバエのほうが自然な山型)。
腹部の末端近くの背板側面に黒斑があるのも気になります(クワヤマヒメはまっ黄色だったような)。

お写真からでは確認できませんが、クワヤマヒメなら頭部の上額眼縁剛毛が1対しかないのも特徴のひとつです(アノニモミイアさんが載せてくださった頭部の図参照)。

・・・で、私の見解としては、末吉さん(森林総研)が記載されたモチノキハマダラミバエ Prochetostoma expandens
ではないかと思われます。

「モチノキハマダラミバエ」でググるといろいろ出てきますが、代表的なところを以下に載せておきます。

「モチノキの実を食うミバエ」
ttp://www.ffpri-kys.affrc.go.jp/kysmr/data/mr0099k1.htm

「モチノキハマダラミバエの産卵(改題)」
ttp://mushi-akashi.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-8fed.html

※URLの最初の「t」を省略しております。

以上、ご参考まで。

Re: 同定のお願い 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2013/05/03(Fri) 08:55:51 No.8265  引用 
ほげ様:
モチノキハマダラミバエとのご指摘ありがとうございました。しかし、言い訳がましいのですが、写真の種がクワヤマヒメハマダラミバエであるとは言っていません。私が伊藤修四郎先生の総説だけで判断した結果、クワヤマに一番合っていると書き込んだ次第です。翅端の斑紋と腹部の黒紋には当初から違和感は持っていました。

私もオドリバエ科などよほど自信がないかぎり、本掲示板に写真で出ている双翅類について、確実な同定結果は述べていません。多くの場合は、今回のように「一番合っている」とか「可能性がある」などと、不確定な表現を使っているので、ご注意ください。いうまでもなく、双翅類の同定は標本を検査しなければ、確実なことは言えません。

モチノキハマダラミバエの記載者が最近はミバエの別刷を送ってこないので、こんな種を記載しているとは露知りませんでした。彼も最近はキノコバエ退治に忙しいので、送るのを忘れていたのでしょう。(あるいは送ってくれているのかも知れませんが、こちらのボケが進んで忘れているのかもしれません)

Re: 同定のお願い 投稿者:木佐浩之 投稿日:2013/05/04(Sat) 20:48:02 No.8271  引用 
ほげ様
新たな情報ありがとうございます。
モチノキハマダラミバエを検索してみましたが、徳島が分布に入っているのでより可能性が高いですね。
私は趣味で昆虫画像を集めていて、ハエなどもたまに撮ったりしますが、
名前の分からない場合がほとんどです。
双翅目は未記載のものや和名のないものも結構いるようなので、
研究者が細部を検鏡しないと正確な同定はできないでしょうね。
皆様のレスに重ねて御礼申し上げます。

シブキバエの仲間 投稿者:田中川 投稿日:2013/04/27(Sat) 20:57:45 No.8243  引用 
河川敷きで,水際を歩いていると,たくさんの数のこのハエを見ます.翅長は4ミリ前後.アシナガバエの仲間かと思っておりましたが,オドリバエ科のシブキバエに思えてきました.いかがでしょうか.
2013.4.23 三重県松阪市


Re: シブキバエの仲間 投稿者:田中川 投稿日:2013/04/27(Sat) 21:00:02 No.8244  引用 
別個体です.

Re: シブキバエの仲間 投稿者:田中川 投稿日:2013/04/27(Sat) 21:01:33 No.8245  引用 
別個体ですが,捕まえました.

Re: シブキバエの仲間 投稿者:田中川 投稿日:2013/04/27(Sat) 21:37:28 No.8246  引用 
当初1種類だけかと思っておりましたが,同じ場所で少し翅が長くて(5ミリ前後),翅の色も透明な,しかもR4脈?に小枝?がある種がいました.別種ではと思われますが,いかがでしょうか.

Re: シブキバエの仲間 投稿者:田中川 投稿日:2013/04/27(Sat) 21:40:06 No.8247  引用 
翅が長い別個体♀です.

Re: シブキバエの仲間 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/04/28(Sun) 16:13:06 No.8251  引用 
田中川さん。
両方ともTrichoclinoceraです。日本産の本属の再検討の論文はSinclairさんと共著でほぼ完成しています。標本データを入れてから投稿するよていです。

しかし、最初の種は先日1♂2♀をお送りいただいたものと同じだろうとおもいます。お送りいただいた♂の前腿節の棘の生え方が、翅脈などで類似しているT fuscipennisとやや異なります。別種の可能性があるように思えます。

2番目の種のようなR4脈をしたのはこの論文で記載する3種に共通しています。これら3種はサイズと♂前脛節腹面の棘や刺毛の状態で識別するので、写真では判断がつきかねます。

最初の種は今少し採集できないでしょうか。
これらの採集は下流からそっと岩に近づいて、岩の水際に静止しているのを確認してから、徐々に吸虫管を近づけて約1cmまで接近した段階で強く吸い込みながらその個体めがけて吸い口を押し付けると取れることが多いです。まだ近くない段階でうっかり吸うと、空気の動きを察知するらしく、逃げられます。♂は♀より敏感で、採集しにくいです。大きな岩の水際よりやや上にいるときはネットで水際ギリギリに掬うと取れることもあります。場所が近くの場合は、夜間10時ころになると「寝静まって」いるので、ライトをつけながら同様に吸虫管で吸えば、昼間より簡単に吸えます。暗くなってから1時間くらいではまだ「目が醒めているよう」で逃げられることが多いです。

Re: シブキバエの仲間 投稿者:田中川 投稿日:2013/04/28(Sun) 23:05:03 No.8252  引用 
三枝先生,どうもありがとうございます.
ケミャクシブキバエ属が2種同じ所に生息していたことがはっきりしました.
最初の種の個体数は多く,標本も多数つくっておりますので,さっそく手配します.

Re: シブキバエの仲間 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/04/30(Tue) 18:19:30 No.8262  引用 
田中川さん:

最初の種の標本有難うございました。お送りいただいた♂の前腿節の形状と剛毛の状態はどの個体も同じでして、R4脈の出方も含めて、まったく私が知らない未記載種でした。この仲間は国内外で広範に採集してきたつもりでしたが、まさかまだ私たちにとって未知の種が日本にいようとは思ってもみませんでした。驚きました。

現在進行中の日本のTrichoclinoceraのrevisionに含めるかどうか、Sinclairさんと相談してみます。

2番目の種は北海道から九州まで広く分布している種でして、上記論文中で新種として記載することになっています。後脛節基部背面に一対の短い剛毛があり、翅にstigmaをまったく欠くことが、この種の特徴です。

Re: シブキバエの仲間 投稿者:田中川 投稿日:2013/04/30(Tue) 23:31:01 No.8263  引用 
三枝先生の未知の種だったのですか.
この地の河川敷では最も個体数の多い双翅目がこのシブキバエです.何万という数で生息していると思います.
三重県の自然もなかなかのもんですね.
明日は天気が良さそうなので,現地へ出かけてみます.

飛ばないハエ 投稿者:田中川 投稿日:2013/04/20(Sat) 21:31:01 No.8222  引用 
三重県松阪市の河川中流,水辺に近い湿った砂の上を動き回るハエがいました.アシナガバエに追い掛け回されても,飛ばずに走り回っていました.体長は6ミリほど.水たまりの中へ放り込みましたら,うまく泳げないようで草の葉にしがみついていました.個体数は多く,脚が長いので最初は蜘蛛かミズスマシかと思いましたが,平均棍があったのでハエの仲間と確信しましたが,何者なのか判りません.
2013.4.17


Re: 飛ばないハエ 投稿者:田中川 投稿日:2013/04/20(Sat) 21:33:24 No.8223  引用 
捕獲しました.

Re: 飛ばないハエ 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/04/21(Sun) 00:08:07 No.8224  引用 
ガガンボのようにも見えますが、翅脈相や触角がかなり異形ですね。たくさん採れているようでしたら見せてください。

Re: 飛ばないハエ 投稿者:バグリッチ 投稿日:2013/04/21(Sun) 08:29:02 No.8225  引用 
田中川様

 生態も形態も興味深いですね。
 似た感じの種は見たことないです。

 こちらでも気にしてみたいと思います。

Re: 飛ばないハエ 投稿者:田中川 投稿日:2013/04/21(Sun) 23:21:01 No.8227  引用 
三枝先生,バグリッチ様,コメントありがとうございます.
今日も一日,現地で再調査してきました.少なくとも7キロメートルの間で随所に生息しておりました.全く飛びません.スゥィーピングしても入ってきません.入ってくるのはミギワバエやアシナガバエなどばかりです.
たくさん採れていますので,三枝先生には標本をお送りいたします.


Re: 飛ばないハエ 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/04/22(Mon) 09:38:00 No.8228  引用 
頭部は見れば見るほど奇妙な形ですね。ありえないような触角や小腮鬚。見た瞬間アメンボか?と思いました。
翅脈相や生息場所を考えるとHexatomaのようにも思えますが、なにしろ触角が異形で、しかも飛べない。標本をお送りくださるとのこと楽しみにしています。

Re: 飛ばないハエ 投稿者: 投稿日:2013/04/23(Tue) 11:52:02 No.8229  引用 
これは私も見たことがありません。Hexatoma (Hexatoma)の一種です。
日本から記録のある種とは特徴があいません。

触角の節が少ないのはこの属の特徴ですが、飛べないとは!
ご面倒ですが、私にも標本を頂戴できないでしょうか。

Re: 飛ばないハエ 投稿者:田中川 投稿日:2013/04/23(Tue) 23:45:50 No.8230  引用 
達磨様,コメントありがとうございます.

これまで採集できていたのは♂ばかりでしたので,本日も朝から夕方まで本種♀を探し回りました.中州にも入って調査しました.そしてようやく写真の雌をいくつか見つけました.雌は翅が長く,飛んでいます.雌の個体数は雄に比べ極めて少なく,雄が近づかない流れのある浅い水辺をうろついていました.
隣の宮川を調査しましたら,♂数個体を見つけました.おそらく水に流されてきたものでしょう.ためしに,雄を水の中を放り込んでみましたところ,脚を広げたまま身動きもせず流されていきました.
ようやく雌雄が揃いましたので,標本をお二人にお送りします.


Re: 飛ばないハエ 投稿者:達磨 投稿日:2013/04/24(Wed) 01:09:13 No.8231 ホームページ  引用 
雄が飛ばず,雌が飛ぶと言う翅の退化の例はガガンボでは他に例がないと思います。

Re: 飛ばないハエ 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/04/24(Wed) 03:34:34 No.8232  引用 
 ♂が飛翔できなくて、♀が飛翔可能というのは、
1)雌雄の羽化場所などが接近していて、♂が強い飛翔力を持たないでも、♀と交尾可能となる、
2)一方、♀は産卵や摂食のためにかなりの移動力を必要とするので翅が発達する、
の2条件が生じている場合でしょう。


 このような典型的な例がイヌビワコバチやイチジクコバチ類です。イチジク類の果実の中で羽化した♂は翅を欠き、羽化した♀と果実内で交尾し、♀は有翅で、果実から外界に脱出して新しい果実に産卵する。
 本種の場合は、おそらく河岸でも幼虫の生育場所、蛹化場所がなり限定されているのではないでしょうか。♂♀はそこで交尾し、♀は新しい産卵場所を求めて移動する。♂は飛翔はできないが、発達した脚である程度の移動が可能で、そこで同系とは異なる♀と交尾する機会も残されている、ということでしょうか。

 いずれにしても今回の発見は素晴らしいものと思います。

 ♀の翅が退化する方が、卵巣成熟の点から有利ですが、この場合は天敵からのリスクの増大、更に脚も退化すると移動力不足から種の分散が困難、などのマイナスがあります。生息場所が安定していると♀が無翅になっても生態的に不利はあまりありません。オオミノガ類のように♀が無翅無脚になると種の分散機構として1齢幼虫の空中バルーニングのような新しい分散手段が獲得されています。

Re: 飛ばないハエ 投稿者:てる 投稿日:2013/04/24(Wed) 16:21:54 No.8233  引用 
> 雄が飛ばず,雌が飛ぶと言う翅の退化の例はガガンボでは他に例がないと思います。

Hackman (1964)は調査した?

Re: 飛ばないハエ 投稿者: 投稿日:2013/04/24(Wed) 19:14:53 No.8234  引用 
てる殿
Hackman1964とはNotulae Entomologicae 44(3) "On reduction and loss of wings i Diptera"のことでしょうか。読んではいないけど、雄だけ短翅になるガガンボの例がでてた?さすが、物知りだな。手元にあるなら申し訳ないけどPDFを送ってくれないかしら。僕の手元にはその5年後に書かれたByers 1969 "Evolution of wing reduction in crane flies (Diptera, Tipulidae)" というのがあるのだけれど、これにはこういう例はでてこなかったと記憶しています。といっても読んだのは何年も前だからもう一度読み返さなくては。いずれにしても1960年代と今では情報量が全く違うので、その後の論文を調べなくちゃだな。田中川さんが標本を送って下さるようなので、モノが届くまでに、少し調べておかなくちゃ。

Re: 飛ばないハエ 投稿者:てる 投稿日:2013/04/25(Thu) 07:27:40 No.8235  引用 
Manual of Nearctic Dipteraの該当部分では、仮に片性に出ても♀-だけとか断定していましたが、とある論文には♂-/♀+がTipulidae (incl.Limoniidae)にある、という明瞭な文脈でご指摘のHackman (1964)が引用されているのです。甲虫のことではないので原著にはあたっていません。

まあしかし、いい加減な引用もあれば、原著にあたると小躍りするような発見もしばしばあることであるし、そのうち機会があればチェックしてここでご報告します。

Re: 飛ばないハエ 投稿者: 投稿日:2013/04/25(Thu) 09:07:20 No.8236  引用 
では、Hackman, 1964は改めて入手しようとおもいます。ところで、「とある論文」というのを教えてもらえないでしょうか。こうした例があるかどうか、検索中で、この情報については藁をも掴む心境なもので。是非。

Re: 飛ばないハエ 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/04/25(Thu) 13:31:32 No.8237  引用 
Hackmanの論文はpdfを作ってあるので、達磨さんとてるさんは必要なら送ります。てるさんの最近のメルアドは知りません。
Notulae Entomologicaeは、米国の文献検索サイトのBiodiversity Heritage Libraryにも収蔵されていないようですね。てるさんは外国の文献に詳しいと思いますが、ヨーロッパでBHLのようなサイトがあったら教えてください。

Re: 飛ばないハエ 投稿者: 投稿日:2013/04/25(Thu) 14:23:05 No.8238  引用 
三枝先生。PDFありがとうございました。さっと目を通すと、”Molophilus ater で雄は短翅(軽度に)、雌は翅が発達”とありました。さすがはてる、たよりになります。で、じゃあ、このM. ater はどんな虫なのかとわたしのガガンボライブラリーで調べたところ、Hadley, 1969. The Adalt Biology of the crane-fly Molophilus ater Meigen. J. Animal. Ecol. 38. というドンピシャの論文がでてきました。しかし困ったことにはこのなかに、”本種の特徴は雄雌ともにsub-apterousなことで、ムネ+腹部が3〜4.5ミリなのに対し、翅は1.8ミリ”とあることです。振り出しに戻った感があります。

Re: 飛ばないハエ 投稿者:てる 投稿日:2013/04/25(Thu) 18:36:47 No.8239  引用 
まずは三枝先生。達磨氏の解説でHackmanの要点は明らかになりましたので、送付のお手間は不要です。

とある論文というのはThayer 1992で、必要ならstaphylinidae, wing dimorphismで検索して、正確なcitationを確認してください。

Re: 飛ばないハエ 投稿者: 投稿日:2013/04/26(Fri) 22:51:00 No.8240  引用 
田中川様
標本届きました。なかなか変なガガンボです。
ありがとうございました。
よく調べてみます。

Re: 飛ばないハエ 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/04/27(Sat) 14:20:28 No.8241  引用 
実物標本を見て、Hexatomaとしてはかなり小型であるのに、ちょっと驚きました。それに、写真に現れていたように小腮鬚の第3小節が奇妙に球状に肥大していることや、♂の腹部背板が光沢のある黒色で、交尾器の生殖基節が大変太くて長い点も注目されます。♀の腹端部はHexatomaではこんなに短くなっているのかほかの種についてはよく知りません。触角も単に短いだけではなくて、かなり太目です。

いずれにしても♂短翅状態も含めて特異な種です。中室を持たないので属はおそらくHexatoma亜属でしょうが、詳しくは達磨さんが調べてまたこの掲示板に書き込んでくれるでしょう。

是非現地で発生地やその状況、できれば交尾行動など観察してみてください。大変興味があります。

Re: 飛ばないハエ 投稿者:田中川 投稿日:2013/04/27(Sat) 20:31:24 No.8242  引用 
♀を見つけた3日後の26日に現地へ行きましたところ,個体数が激減しておりました.100分の1くらいに.数百いたはずが,数匹しか見つけられませんでした.交尾行動を観察したいと思っておりましたが,残念です.今月中にもう一度出かけてみます.
生息地の写真を添付しました.川の流れに沿った砂地にいました.淀み周辺では見つかりません.各地に普通に見られそうな風景の中に,時たま変な生き物が見つかることがあるんですね.


Re: 飛ばないハエ 投稿者:田中川 投稿日:2013/04/28(Sun) 23:11:29 No.8253  引用 
本日,交尾行動を1回だけですが,観察できました.午後1時半頃です.交尾時間は約3分でした.

Re: 飛ばないハエ 投稿者:田中川 投稿日:2013/04/28(Sun) 23:24:49 No.8254  引用 
こんな所に何十もの個体がおりました.砂が崩れている所とその下の水際までのわずかな空間です.♀は水際に固執しておりしました.私は川の中から観察,私が歩くと波が立ち,何匹かの♀が流されていましたが,すぐに翅を広げて滑空するように元の位置へ戻っていきます.

Re: 飛ばないハエ 投稿者:田中川 投稿日:2013/04/28(Sun) 23:33:52 No.8255  引用 
浅瀬の水の中に入って,時々じってしている♀.よくみると,砂粒に黒く小さな細長いものがくっついています.現地では気づきませんでしたが,この仲間の卵って,こんな感じのものなのでしょうか?

Re: 飛ばないハエ 投稿者:達磨 投稿日:2013/04/29(Mon) 00:30:12 No.8256 ホームページ  引用 
サイズからみても、卵である可能性大です。

Re: 飛ばないハエ 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/04/29(Mon) 10:20:35 No.8258  引用 
田中川さん。集合場所、交尾状態、産卵(おそらく。黒いのは私も卵と思います. キリウジガガンボの卵にもよく似ています)とさまざまな生態情報が得られて、御同慶です。珍しい種を見つけてもなかなかそこまでいろいろな生態が観察できることはほとんどないのですが、個体数が多いことも幸いしたでしょうが、何しろ田中川さんの熱意の賜物でしょう。

たくさんの個体が集まっている場所の♀はおそらくすでに交尾しているはずです。生かして持ってきて容器などに水に湿らせたペーパータオルかティシューを敷いて、そこに入れると、たぶん簡単に産卵するだろうと思います(Tipulaなどの経験から)。卵もとれるし、少なくとも1齢幼虫が得られると思います。

Re: 飛ばないハエ 投稿者:田中川 投稿日:2013/04/29(Mon) 21:55:20 No.8260  引用 
達磨様,三枝先生,コメントありがとうございます.
やっぱし,卵でしたか.
本日の日没時に♀を捕まえようと現地に行きましたら,昨日の場所には1匹もいませんでした.暗くなってきたので捜索もあきらめました.
ひょっとすると,彼らは集団となって産卵場所をあちこちと移動しているのでないでしょうか.今日は中洲,明日は10メートル先の砂場へと・・・などなど.
もう一度,あの集団を探しに出かけなくっちゃ.

Re: 飛ばないハエ 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/04/30(Tue) 08:36:33 No.8261  引用 
多くの個体が集まっている場所が変化するのは、本当になぜでしょうね。時間、日射、風などいろいろが条件が関係するのでしょうか。♂が飛翔力がないのだから、そんなに移動はできないと思うのですが。それぞれの場所が羽化場所であって、その近くに1,2日ほど留まってから移動・分散していく、という可能性はどうでしょう。まあ、あまり考えられないですね。

The International Journal of D... 投稿者:達磨 投稿日:2013/04/29(Mon) 01:13:15 No.8257 ホームページ  引用 
The International Journal of Dipterological Researchという雑誌があって,先日そのHPをひらいて連絡先あてに「バックナンバー買いたいのでコンテンツと値段を知らせておくれ」というメールを書いたが,応答なし。もう一度連絡しようとHPにアクセスしたら、「ページを開けません,このページのあるサーバーが応答しません」だそうな。どうなっちゃったのだろう。ウラジオの先生達にお願いするしかないかな、こりゃ。

Pegomya orientisでしょうか 投稿者: 投稿日:2013/04/19(Fri) 22:27:36 No.8218  引用 
こんばんは。またよろしくお願いします。
採集地は岐阜県海津市南濃町で標高はだいたい70[m]くらい、採集日は2013年3月24日、体長7[mm]です。
日当たりのよい林道わきのポールに1匹だけとまっていました。
初めて見るものにも挑戦しようかと思い採集すると、体格の割にはゲニが大きそうでした。


Re: Pegomya orientisでしょうか 投稿者: 投稿日:2013/04/19(Fri) 22:28:25 No.8219  引用 
左中脚はとれてしまったので、ゲニタリアチューブに入れて保管しました。
CuA+CuP脈が翅端に達しているのでハナバエ科のようです。
記事No.8174でリンクを貼って下さっている文献、「Anthomyiidae of Japan」を見ました。
12ページの属の検索で主に注目した所を挙げると、
1 額は狭い、7 前胸側板は裸、8 aristaは羽毛状ではない、9 下部鱗弁は大きくない、
12 小盾板の側部に黒い斑点はない、13 髭剛毛は頬の高さよりも離れる、14 触角3節は短くなく、口上板は大きく飛び出ない、
15 orsがない、28 ifの剛毛はない、41 体は円錐形でも平たくもない、
となり、Pegomyaになりました。
ついでの質問になりますが、対句にaとかbとか書いていない場合、どちらかを指す書き方はあるのでしょうか。

一番問題なのは7番で、Anthomyiaではないとは思うのですが、
9ページのFig.8.のようにPropleuronの部分は裸で、Propleural setaeはあるのですが、
この状態でPropleuraは裸という解釈にしてしまってもいいかどうか分かりません。

189ページからのPegomya属の種の検索は、
1 後気門には毛がない、2 下部鱗弁は大きくない、
5 後脛節には2本以上のpdがあり、前脛節には1本のpvがある(pにも見えるのですが)、
6 praは存在する、7 中胸背ははっきりした4本の縞はない、
と進んだのですが、10番でPrebasal scleriteについての記述になり、ストップしました。


Re: Pegomya orientisでしょうか 投稿者: 投稿日:2013/04/19(Fri) 22:29:12 No.8220  引用 
ゲニの絵合わせをしました。多少変形しているのですが、
221ページのPegomya orientisが一番合うように思いましたが、あっていますでしょうか。
検索をさかのぼる見方になってしまいましたが、
13 後脛節には1本の後剛毛がある、12 後腿節は黄色、11 腹部は円筒形か棍棒状で平たくない、
となり、ちゃんと10につながりました。

採集地を見ると北から南までいろいろと書かれていて、普通種かもしれないと思いましたが、
自分としてはsurstylusが挟子が増えたように見えてなかなかかっこいいと思います。
223ページには、「strongly sinuate projection on the surstyli」とあり、

別の文献にはもう少し各部名称のようなことが書かれています。
Suwa(2000)
A revision of the Chinensis group of Pegomya in Japan (Diptera : Anthomyiidae)
Insecta matsumurana. Series entomology. New series, 57: 89-127
100ページに、
「Surstyli (Fig. 26) with dorsobasal expansion recurved apically and long setose there;
outer process of surstylus with a flap-like expansion developed on dorsal and also on ventral side
near junction with inner process;」
この部分が気になったのですが、全体をきちんと読もうと思いました。

他に見た方がいい文献などについても、ありましたらよろしくお願いします。


Re: Pegomya orientisでしょうか 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/04/20(Sat) 17:48:01 No.8221  引用 
大宮様.

春先はPegomyaが良く採れますね.私の場合,小楯板下部の細毛群の有無でハナバエ科を区別しています.

Suwa(2000)のsynonymic listにあるように,Suwa(1974)ではchinensis-groupの複数種を混同しており,当然ながら検索表にも問題があります.従って,このグループの場合は,新しいほうの検索表をたどってください.

写真のPegomyaは私も,P. orientalisだと思います.Surstylusの曲がりぐあいや付属突起などの形状も付図や記述に合致するようです.

この論文では主要な剛毛は略記されていますので,属への検索でのcouplet7は,prpl(Propleural seta)の有無ではなく,prpl以外の毛を備えるかが問われています.

prplの有無を問うのであれば,
 7. prpl present.
 - prpl absent.
のようなcoupletになります.

なお,数字+a,b表記を使った検索表は双翅目ではかなり少数派です.
該当数字の段落と,その直後のハイフンから始まる段落が分岐先です.

検索表をうまく辿れない場合等,交尾器を絵合わせする機会も多いので,既知の種類の交尾器の図が必要です.
その為,中国蠅類,中国動物誌,中国経済昆虫志,中国常見蝿類検索表,極東ロシアやヨーロッパ部ロシアの昆虫の検索等を機会があれば集めておくと良いと思います.

Re: Pegomya orientisでしょうか 投稿者: 投稿日:2013/04/21(Sun) 08:35:04 No.8226  引用 
茨城@市毛様
ご返答ありがとうございます。

春先によく採れるのですか。今後の参考にしたいと思います。
科の見分け方については、イエバエ科との区別で翅脈ばかり見ていたので、小盾板下も見てみたいと思います。

混同については、確かに文献の冒頭に書かれていました。
各種の始めにある異名の列挙については、今までぼやっとしか見ていませんでしたが、よく見ると文献の年やページ数もあって、これでたどれるとわかりました。
ひとつ前の年の1999年のハナバエ科の目録の段階でも発表されていなかったようです。新しい方の検索を使おうと思います。

図の見立てについては合っているとのことで、よかったです。確認していただけると安心します。

couplet7の毛は、説明を聞いてなるほどと思いました。例文も出してくださり、授業を受けているようです。理解できました。ありがとうございます。

検索表の番号は、メモなどを書く時にどちらを選択したかが分かりやすいように勝手にabをつけてしまったこともあったのですが、少数派なのですね。

中国蠅類については、実は古書で入手しました。今回は日本の文献に詳しく出ていると思ったので見ていませんでしたが、786ページの図版133の1881に背面方向の図が出ていました。
この本の活用で、今飼育ケースに閉じ込めているハエで大体の予想はついているのですが、日本の文献が分からないかもしれず試しに中国蠅類を使ってみようと思っているものがあります。
投稿させていただいた時にはまたよろしくお願いします。

ありがとうございました。

「黒いキイロショウジョウバエ」... 投稿者:名無しの権蠅 投稿日:2013/04/18(Thu) 11:14:47 No.8211  引用 
「黒いキイロショウジョウバエ?」のスレッドでは、この掲示板で双翅目に関する質問に対して常々回答してくださる双翅目研究者が真剣に対応して下さっています。

長々と続いているスレッドを見てみると、要するにショウジョウバエの名称などを知りたいということがメインの目的のように思えます。どうしても知る必要があるのなら、そのためには、ショウジョウバエを採集して、同定可能な方に依頼をするしかないでしょう。採集と言ってもとくに難しいことではないはずですし、吸虫管を使わなくてもショウジョウバエは動きが遅いので管瓶1本でもとれるはずです。ポンチさんはそれをまずすることが、この掲示板を利用した目的を満たすために必須の作業です。しかし、なぜかこれについても躊躇されているようです。

さらにキイロ君さんに至っては、「述べれば終りですけれども(笑)。」とか、「と問えば解りませんと必ず仰るでしょうね(笑)。」とか、当事者だけではあるいは理解できることかもしれませんが、いわくありげで、揶揄しているような文言は、このような掲示板への記入としては、読む相手によって気分がよろしくないものです。

いくら投稿は自由であるとはいっても、質問に答えてくださる方々の真剣さに対して、真面目に対応する態度を期待したいところです。

Re: 「黒いキイロショウジョウバ... 投稿者:ポンチ 投稿日:2013/04/18(Thu) 17:42:43 No.8212  引用 
ご迷惑おかけしてすみません。
とりあえず経過ではあるのですが、昨年花粉を背負った状態のハエは2例、捕獲しています。
白い花粉を背負ってフラフラ飛んでいるのを捕まえて・・・。
まったくの門外漢なので、小さなケースで、蓋とケースで挟んだら入っちゃったというような乱暴な捕獲方法ではありますが。
その一つは博物館に寄贈・・・というか、自分ではどうしようもないので標本にしていただき、もう一例も県の施設を通じて、別の先生に標本にはしていただいています。
ただ、そこから先、同定にはいたっていないようですが、そちらもあまりしつこく突いたりするというのもためらわれるので、今後どうなるのかはわかりません。
コチラでもいろいろご指導いただきましたが、とりあえず、その経過だけ書き込んで、いったん引き揚げたいと思います。
フィールドはいろいろわからないことだらけ。
昆虫もいきなり取り組んだわけで、いろいろご迷惑おかけしているようで申し訳ありません。

黒いキイロショウジョウバエ? 投稿者:ポンチ 投稿日:2011/10/06(Thu) 23:08:06 No.7143  引用 
こちらの掲示板を拝見していると、とにかくハエは捕まえないことにはどうにもならないということはわかるのですが、昨年もお邪魔した、ランに集まるハエ。
普通に検索して一番似ているのが『キイロショウジョウバエ』というのが多いのですが、それに混じって黒いのも見かけたりします。
これがまったく別の種なのかと思っている検索していると、黒い変異のようなものもあるという記述も。
もともと同定できているものでもないのですが、まったく別の黒いショウジョウバエというのもいて、その可能性もあるのでしょうか?


Re: 黒いキイロショウジョウバ... 投稿者:ポンチ 投稿日:2011/10/06(Thu) 23:11:18 No.7144  引用 
千葉県の孟宗竹林に生える『クロヤツシロラン』に集まるハエで、ほとんどは『キイロショウジョウバエ』に見えるものばかりなのですが、昨年も今年も黒い奴にも出会っています。
特徴が不明瞭なのはどうしようもないのですが、全然別物だと、またややこしいので・・・。


Re: 黒いキイロショウジョウバ... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2011/10/06(Thu) 23:26:01 No.7145  引用 
キイロショウジョウバエは日本に生息する250種以上のショウジョウバエ科の昆虫の1種にしかすぎません。その他の種の多くはキイロショウジョウバエのように黄色ないし黄褐色の色彩ですが、このほかに黒色のもの、腹部に斑点をもつもの、胸部に縞模様があるもの、胸部やさらに腹部も銀色に輝くもの、など色彩的にも千差万別です。

黄色系のショウジョウバエの中からキイロショウジョウバエ1種を同定するだけでも、具体的には標本を顕微鏡で観察しながら、翅の翅脈の相対比、頭部や胸部の刺毛の分布や方向、♂交尾器などを比較することが必須になります。ですから、野外で肉眼でキイロショウジョウバエを同定することは、実際は不可能なことです。もちろん生態写真からでも無理でしょう。

写真の黒いハエはショウジョウバエ科の1種です(経験的に)が、私は今に時点で属などの同定はできません。

Re: 黒いキイロショウジョウバ... 投稿者:ポンチ 投稿日:2011/10/07(Fri) 05:40:20 No.7146  引用 
おはようございます。
オノニモミイアさん、詳しいお話ありがとうございます。
ある意味、予想通りというか、やはりまず捕まえるところしか始まらないのだなァということがわかりました。
そのうえでも、顕微鏡での撮影なんていうことになっていくのでしょうから、それも無理な話ではあるのですが。
推測では、広域に生育する、当たり前のハエのはずなのだけれど、どうもこういった花と密接な関係にあるというのは間違いないようなのですが。
観察するだけでも大変なので、その先は、実際むりかもしれません。
ありがとうございます。


Re: 黒いキイロショウジョウバ... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2011/10/08(Sat) 22:51:03 No.7149  引用 
ポンチ様.

横レスで失礼します.

ショウジョウバエ科については,Web上で大半の文献が閲覧できるという日本で最も恵まれたグループです.

是非,日本ショウジョウバエデータベース
 http://www.dgrc.kit.ac.jp/~jdd/index.html
を御覧になってください.

1758年以降の,種の同定に必要な基本文献の大半が無料で閲覧できるようになっています.

また,花の名前がわかっているのなら,花の属名とDrosophilidaeで検索をすれば,属や亜属レベルまで絞り込めるかもしれません.

また,「ショウジョウバエ 分類」というキーワードでAND検索をかけると面白いHPが色々と出てきます.

日本の双翅目の分類学者は非常に少ない(皆無に近い)ので,種名を知るためには自助努力が必要です.
しかし,ショウジョウバエは「ショウジョウバエ分類講習会」が何度も開かれているほど需要が高いグループのようです.

私の場合,学歴もなく(工業高卒です),コネもないので,興味あるグループの文献を取り寄せては,文献末尾の参考・引用文献を再び取り寄せる繰り返しをしています.コピー代だけで○十万円掛かった年もあり,女房に睨まれてます.
また,毎年発行される新たな文献については,Zoological Recordという文献目録が毎年発行されているので,これもコピーを取り寄せては,気になる論文を取り寄せています.

前に書いたように,私も昆虫写真家を目指していた口ですので,種名を知りたいというポンチさんの願望は良くわかります.
どこを間違ったのか「種名を知りたいという願望」が強すぎて,分類屋モドキになってしまいました(^_^;)

Re: 黒いキイロショウジョウバ... 投稿者:ポンチ 投稿日:2011/10/10(Mon) 11:02:40 No.7152  引用 
茨城@市毛さん 大変貴重な情報ありがとうございます。
まァ、私にとってはハードルが高すぎて、なかなか活用というところまでいけないでしょうけれど、いろいろ調べてみたいと思います。
ここ数年、ランとショウジョウバエの関係を見ていて、非常に密接な間柄というのか、共生関係があるように思えています。
この花の上で交尾もし、この花の中に卵も産みつける。
また、ここから発生もするのかもしれませんが、卵は見ても幼虫まで見たこともないのでどうなのでしょうか?
そうなると、一応名前も気になるというようなことで・・・。
ありがとうございます。
また、追い追い勉強していきたいと思います。


クモに食われる 投稿者:ポンチ 投稿日:2011/10/10(Mon) 11:16:51 No.7153  引用 
上の写真は『クロヤツシロラン』なのですが、『アキザキヤツシロラン』の花にも同様、コイツらは現れます。
それを知っている「なんとかハシリグモ?」。
『イオウイロハシリグモ』にしては色が変かなァという奴がここに常駐していて、これを捕食もするようで、花の中に翅らしきものが残っていたり。
これも小さく、真っ暗な場所に光をあてての撮影なので不明瞭ですが、こんなのも手掛かりになったりするのでしょうか。
とにかく、同定には現物が必要なようですが、それが問題だったり・・・。
とにかく大変ですね。


Re: クモに食われる 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2011/10/10(Mon) 13:28:37 No.7154  引用 
ポンチ様.

やっとランの名前が出てきたので,絞り込めそうな情報が得られる可能性が出てきました.

皇居は,近年動植物の精密調査が行われており,ショウジョウバエ科も70種ほどのリストが出ています(皇居のショウジョウバエ相およびその群集構造と季節消長).
植物の調査報告にクロヤツシロラン Gastrodia pubilabiata Y. Sawa.やアキザキヤツシロラン Gastrodia confusa Honda et Tuyamaがあれば合致する種類が記録されている可能性があります.

また,ラン科の受粉システムについては下記の書籍が良く引用されています.
 van der Pijl, L., and C. H. Dodson. 1969. Orchid flowers: their pollination and evolution. University of Miami Press, Cord Gables, FL.

Re: 黒いキイロショウジョウバ... 投稿者:ポンチ 投稿日:2011/10/10(Mon) 14:21:57 No.7155  引用 
こんにちは。
なるほど皇居にショウジョウバエの仲間が70種ほどもいるということになると、いかにその同定が難しいかというのがわかりますね。
『クロヤツシロラン』は『アキザキヤツシロラン』とともに、近年、広域にかなりの数があることがわかってきていますが、発見自体がそれほど古い話でもないようで、見落とされていた植物でもあるようです。
まだ、花で現物を見ている方も限られるようで、研究はこれからになるのではないでしょうか。
最近までその生育地の発見自体が話題になるような植物ですが、今次々にどんどん見つかっているので、今後研究も進むのでしょう。
いろいろ謎があるのですが、虫との関係も非常に興味深い、怪しい研究対象?・・・なのかな。
ありがとうございます。

Re: 黒いキイロショウジョウバ... 投稿者:ウミユスリカ 投稿日:2011/10/18(Tue) 02:32:01 No.7203  引用 
ポンチ様

とりあえず、吸虫管で集まっている、或いは花粉塊を保持していて送粉に与っているショウジョウバエを捕獲するところからはじめなければならないでしょう。これには、まず捕虫網を花にかぶせ、舞い上がったハエを網の中に集めてから吸虫管で吸い込む、という方法が確実です。これを一旦生かして持ち帰り、冷凍庫に放り込んで凍死させると高い確率で翅を上に立てて死にます。これを薬局で売っている消毒用エタノールに入れて液浸標本にすれば、解剖して同定するのに適した標本になります。

とりあえず、私の手元には岡田豊日先生による日本のショウジョウバエのモノグラフがありますので、もし液浸標本を送っていただければ、解剖して種までの同定が可能な状態にこぎつけております。今、北海道大学総合博物館の昆虫学研究室でボランティアをしながらハエの研究を続けておりますので、そちらの村山茂樹宛に標本を送って頂ければ同定致します。

Re: 黒いキイロショウジョウバ... 投稿者:ポンチ 投稿日:2011/10/18(Tue) 09:21:14 No.7205  引用 
おはようございます。
ウミユスリカさん、大変ありがたいお話ありがとうございます。
実は昨年も、別の先生から、捕まえれば同定していただけるというお話もいただいているのですが、なにしろ撮影に夢中になっていて、捕獲までてがまわりません。
というか、そんなこと一度もしたこともないし・・・。

今年観察していて、私が見る限り、別の種に見えるものも同時に訪花しているような気もしています。
これは個体差なのか?
翅に斑が見られるもの。
上の黒いのに比べると、より個体差に近いようでもあるけれど、なにしろ種類が多いとなるとわからなくなります。
全部捕まえんかい・・・と言われても。
お話、ありがとうございます。


Re: 黒いキイロショウジョウバ... 投稿者:ウミユスリカ 投稿日:2011/10/18(Tue) 20:18:26 No.7208  引用 
ありゃ!この最後の画像のショウジョウバエ、翅の末端の黒いマーク、これは恐らくオウトウショウジョウバエの雄ですよ!

Re: 黒いキイロショウジョウバ... 投稿者:ポンチ 投稿日:2011/10/18(Tue) 22:43:52 No.7209  引用 
こんばんは。
『オウトウショウジョウバエ』で検索してみると、確かに良く似たハエが出てきました。
いろいろな果樹やソメイヨシノ、なども訪れるような記述もありましたが。
これらのランを訪れるハエは、一種ではないのかもしれません。
というか、その方が自然な気もします。
ただ、その中で、花粉を運ぶのはある程度特定出来るんじゃないのかなァという推測もしますが、どうなのでしょう。

もともとこれらの花の開花期は短く、1年の内の2〜3週間程度。
ショウジョウバエは通年というか、もともとそこにいて、これらの花が開花すると、そのおそらく大好きな匂いに誘われて、ここを訪れるのかと思います。
周りの落ち葉などにもたくさん産卵しているのかもしれませんが、花の中に、これは卵じゃなくて「蛹」なのでしょうか?
この花の上で交尾もするし、産卵もするようですが、それは1年のうちのほんの一時のはず。
他の季節は他のものにいるはずだし、その短い期間に、これらの花と共存して協力体制を作るのではないか。
なんて愚考というか、妄想したりしますがどうなのでしょうね。

唇弁の上の「蛹」?
これ、サナギなのでしょうか。
周りの落ち葉なんかにもたくさんあるのかもしれませんが、小さすぎてもちろんわかりません。
現場で気付かず、PCに取り込んで初めてわかるお話ですが。


Re: 黒いキイロショウジョウバ... 投稿者:ポンチ 投稿日:2011/10/18(Tue) 22:51:00 No.7210  引用 
上の、7209の『アキザキヤツシロラン』の唇弁の上にもありますが、こちらは『クロヤツシロラン』の花の奥。
現場ではまったく真っ暗で、撮影者にも見えません。
ただ、花の奥の怪しい膨らみめがけてめくら打ちして写ったものですが、過去にも撮れているので、ここが大好きなのは間違いありません。
が、意外にどこでもよかったりして・・・。
こういうのは私のような門外漢にはまったくわかりませんが。


Re: 黒いキイロショウジョウバ... 投稿者:ウミユスリカ 投稿日:2011/10/18(Tue) 23:57:47 No.7211  引用 
ポンチ様

唇弁の上にあるのは蛹ではなく明らかにショウジョウバエの卵です。一方の端から突き出て見えるのは呼吸突起です。ここから詳しく解説を書いたのですが、ことごとく迷惑投稿コードに引っかかって(自分でもどこが引っかかったのかよくわからない)、結局解説を断念いたしました。

Re: 黒いキイロショウジョウバ... 投稿者:ポンチ 投稿日:2011/10/19(Wed) 05:43:07 No.7212  引用 
ありがとうございます。
最初卵かと思っていたのですが、検索でYou Tubeで出てくる動画などを見て、もしかすると蛹?なんて勘違いしていたようです。

同じく幼虫らしき写真を貼ろうと思ったら撥ねられたというか引っかかって投稿できなかったので書き込みだけ。
どこででも育つのかもしれませんけれどね。
ありがとうございます。

Re: 黒いキイロショウジョウバ... 投稿者:ウミユスリカ 投稿日:2011/10/18(Tue) 23:54:39 No.7219  引用 
ポンチ様

唇弁の上にあるのは蛹ではなく明らかにショウジョウバエの卵です。一方の端から突き出て見えるのは呼吸突起で、ショウジョウバエは発酵しつつある植物組織上の酵母のバイオフィルム上、あるいは軟腐しかけの植物組織中や種によっては植物の健全組織に導卵突起を刺して産卵します。

キイロショウジョウバエなどが第一のパターンでして、このグループの場合、導卵突起をほとんど産卵基質には刺さないで酵母のバイオフィルム上に横たえるように産卵するのですが、卵が軟らかいゾル質のバイオフィルム中に沈没して溺れる危険に常に曝されています。また、第二のパターンはオオショウジョウバエに見られるパターンで、まだバイオフィルム自体は広がってきていないが植物の組織自体は柔らかく崩壊しかけてきている部位に好んで鋭利な導卵突起を刺して卵を植物組織内に深く埋め込みます。この場合も植物組織からの液によって卵が溺れておかしくない環境です。また、オウトウショウジョウバエなどではさらに鋭利で頑強な導卵突起を持っており、オウトウ、ブルーベリー、ブドウといったベリー類の樹上の熟果の果皮を突き刺して果肉内に卵を埋め込みます。この場合も果汁で溺れかねない環境ですよね。こうした呼吸に不利な条件を、ショウジョウバエ卵は呼吸突起を空気中に突き出すことで凌いでいるわけです。

この産卵状態を見る限り、植物組織内への産卵は見られないようですので、植物組織が酵母によって発酵しつつある状態のものに産卵している『つもり』になっているのはほぼ間違いないでしょう(オウトウショウジョウバエも成虫の栄養摂取のためには発酵果実に飛来する)。つまり、アキザキヤツシロラン、クロヤツシロランは酵母によって発酵している植物質に擬態することで、さらに唇弁の上を酵母のバイオフィルムに擬態することで発酵植物質繁殖性のショウジョウバエを送粉者にしている可能盛大、ということではないでしょうか。

Re: 黒いキイロショウジョウバ... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2011/10/20(Thu) 21:25:57 No.7220  引用 
ウミユスリカ様.

 スパムフィルターで引っ掛かっていた投稿文を強制的に投稿処理しました.また,つまらない単語で引っ掛かっているようなので,スパムフィルターも更新しておきます.

皆様も,スパムフィルターで投稿できない場合,syrphidae.jpアット マークgmail.comまで御連絡下さい.

Re: 黒いキイロショウジョウバ... 投稿者:ポンチ 投稿日:2011/10/20(Thu) 23:10:14 No.7221  引用 
茨城@市毛さん ウミユスリカさん ありがとうございます。
大変難しい説明ですが、毎年この卵も観察できるので、ここを利用しているのは間違いないようです。
この花にショウジョウバエが集まることがわかっているので、それを狙う『イオウイロハシリグモ』の仲間も、ここで待ち伏せしていたりして、この花の上に小さな宇宙も広がっているような感じ・・・というのは大げさか。
とにかく花とハエは深い関係にあるように思われます。
これが幼虫でしょうか。
こちらは写真のサイズが大きすぎただけのようで、小さなものにしました。
ここがお気に入りなんでしょうねェ。


Re: 黒いキイロショウジョウバ... 投稿者:ウミユスリカ 投稿日:2011/10/21(Fri) 05:59:24 No.7222  引用 
茨城@市毛様

大変お手数おかけいたしました。ありがとうございます。

ポンチ様

確かに卵が孵化して1齢幼虫が這い出しておりますね。餌となる酵母菌もないですからそのまま餓死する運命なのでしょう。

Re: 黒いキイロショウジョウバ... 投稿者:ポンチ 投稿日:2011/10/21(Fri) 07:47:01 No.7223  引用 
おはようございます。
これらのハエは育てないのですか。
まったくわからないことだらけです。
スレッドが長くなってしまったのでわけたほうがいいのですが、この花はこの時期にはとろけるように落ちてしまい、花の下の子房が膨らみ果実になりますが、この果実にも謎があって、その表面に妙な突起ができ、その先端に穴らしき凹みがみえるものも観察できます。
これもまるでわからないのですが、これはハエとはまったく無関係のものでしょうか。
こちらで質問するのはお門違いの問題かもしれませんが、何かヒントでもいただければと思いまして。


Re: 黒いキイロショウジョウバ... 投稿者:ポンチ 投稿日:2011/10/21(Fri) 07:51:43 No.7224  引用 
普通、こんな突起は見られないのですが、一部のものにこんな膨らみが生じます。
小さくて表現できませんが、果実の表面が変形して隆起し、先端には凹みがあり、誰かが出たのかなァなんて思えるような形でもあるのですが、こんなものを見たことがないのでまったくわかりません。
最初の話題から全くずれてすみません。


Re: 黒いキイロショウジョウバ... 投稿者:Acleris 投稿日:2011/10/21(Fri) 18:26:05 No.7225 ホームページ  引用 
コンニチワ。
No.7221の画像の虫は触角や脚が見えるのでハエの幼虫ではなく、トビムシの仲間だと思います。
ヒメツチトビムシの仲間が似ているようです。
トビムシ類は土壌動物で、腐植質をおもに食べます。
痛んだ花を食べに来たか、雨降り後で加湿を嫌って地上に上がってきたものと思います。

Re: 黒いキイロショウジョウバ... 投稿者:ポンチ 投稿日:2011/10/21(Fri) 19:26:13 No.7226  引用 
Aclerisさん、確かにトビムシというのもいましたね。
地表すれすれに咲く小さな花。
ますますわからなくなってきましたが、それもあるのですね。
みんな馴染のない小さな虫。
やはり難しいものですね。
ありがとうございます。

Re: 黒いキイロショウジョウバ... 投稿者:クロちゃん 投稿日:2013/02/23(Sat) 09:06:12 No.8121  引用 
こんにちは
トビムシちゃんではないでしょうか。

Re: 黒いキイロショウジョウバ... 投稿者:ポンチ 投稿日:2013/02/26(Tue) 16:37:03 No.8123  引用 
クロちゃんさん ありがとうございます。
おそらくトビムシの仲間みたいですね。
いろいろな虫がこの花に集まるみたいです。
私にはわからない魅惑の香りもあるみたいですし。
長いスレッドが持ち上がっちゃいました。
油断できませんねェ、この掲示板は。

Re: 黒いキイロショウジョウバ... 投稿者:ポンチ 投稿日:2013/04/17(Wed) 20:24:52 No.8208  引用 
あれれ、また持ち上がっていますが、こんばんは。
ここは、ハエの同定などがメインになる掲示板だと思うので、あまりスレッドが長くなるのも・・・・・
ただ、『クロヤツシロラン』などに関しては、最初はその果実の多さに対して、花を見る機会があまりに少ないので、自家受粉とか閉鎖花なども考えていました。
が、観察していると、かなりハエが実際に活躍しているんですね。
見に行くと毎回出会う。
ただそれも暖かい季節、ハエが活動出来る気温、期間に限られると思います。
ところが、実は真冬に出来たばかりの果実が出てきたりということもあることを考えると、虫がいなくても・・・とは思います。
ただ、付きっきりでいるわけじゃないので、まァ、ハッキリしたことはわかりません。
この場所にふさわしくない話題なので、管理人さんの権限で、邪魔ならば削除してください。 スミマセン。
長〜いもんね。

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